JPH0728494U - プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽 - Google Patents
プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽Info
- Publication number
- JPH0728494U JPH0728494U JP6519593U JP6519593U JPH0728494U JP H0728494 U JPH0728494 U JP H0728494U JP 6519593 U JP6519593 U JP 6519593U JP 6519593 U JP6519593 U JP 6519593U JP H0728494 U JPH0728494 U JP H0728494U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- water
- adhesive
- wooden
- bathtub
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】木の状態を考慮に入れて木材を有効に使用し、
且つ、容易安価に作製できて経済性を向上したプラスチ
ツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽を提供する。 【構成】耐水ベニヤ板(1)上に数枚の薄表面板(2)
を並列しその耐水ベニヤ板(1)と薄表面板(2)を耐
水接着剤(3)により接着して積層板(4)を形成し、
該積層板(4)の周縁に侵水防止用縁枠(5)を耐水接
着剤(6)により接着し、裏面に多数の接着剤充填溝
(7)を設けて成る底板(a),前後の側板(b),左
右の側板(c)をプラスチツク等の浴槽躯体(A)の内
面に耐水接着剤(8)により接着し、上記浴槽躯体
(A)の周縁部上に木製笠木(d)を耐水接着剤(9)
により接着してプラスチツク等の浴槽躯体(A)使用の
木製浴槽を構成する。
且つ、容易安価に作製できて経済性を向上したプラスチ
ツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽を提供する。 【構成】耐水ベニヤ板(1)上に数枚の薄表面板(2)
を並列しその耐水ベニヤ板(1)と薄表面板(2)を耐
水接着剤(3)により接着して積層板(4)を形成し、
該積層板(4)の周縁に侵水防止用縁枠(5)を耐水接
着剤(6)により接着し、裏面に多数の接着剤充填溝
(7)を設けて成る底板(a),前後の側板(b),左
右の側板(c)をプラスチツク等の浴槽躯体(A)の内
面に耐水接着剤(8)により接着し、上記浴槽躯体
(A)の周縁部上に木製笠木(d)を耐水接着剤(9)
により接着してプラスチツク等の浴槽躯体(A)使用の
木製浴槽を構成する。
Description
【0001】
本考案は、プラスチツク等の浴槽躯体の表面に木製積層板体を貼付けて構成す るプラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽に関するものである。
【0002】
従来のこの種の木製浴槽は、適当厚さに製材した多数の一枚板を並列し、接着 剤により接着したり、釘打ち固定して構成している。
【0003】
上記従来の木製浴槽においては、
【0004】 (1) 製材の歩留りが悪くて価格が高い。
【0005】 (2) 製作の技術が必要である。
【0006】 (3) 製作に手間が掛る。
【0007】 (4) 万一の場合に水漏れがある。
【0008】 (5) 長年使用して板が傷ついたり、板の表面が黒くなつて非衛生的になつ たときに、作り直すのが大変である点である。
【0009】
本考案は、木の状態を考慮に入れて木材を有効に使用し、且つ、容易安価に作 製できて経済性を向上したプラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽を提供する ことを目的とする。
【0010】 すなわち、耐水ベニヤ板(1)上に数枚の薄表面板(2)を並列しその耐水ベ ニヤ板(1)と薄表面板(2)を耐水接着剤(3)により接着して積層板(4) を形成し、該積層板(4)の周縁に侵水防止用縁枠(5)を耐水接着剤(6)に より接着し、裏面に多数の接着剤充填溝(7)を設けて成る底板(a),前後の 側板(b),左右の側板(c)をプラスチツク等の浴槽躯体(A)の内面に耐水 接着剤(8)により接着し、上記浴槽躯体(A)の周縁部上に木製笠木(d)を 耐水接着剤(9)により接着してプラスチツク等の浴槽躯体(A)使用の木製浴 槽を構成し、木材を有効に使用し、且つ、木製浴槽を容易安価に作製できて経済 性を向上する目的を、耐水ベニヤ板上に薄表面板を、周縁に縁枠を耐水接着剤に より接着して積層板体の底板および前後左右の側板を形成し、プラスチツク等の 浴槽躯体の内面に上記底板および前後左右の側板を、周縁部上に木製笠木をそれ ぞれ耐水接着剤により接着することにより実現した。
【0011】
図面は、本考案の一実施例を示し、その構成を図面について説明すれば、(A )はFRP(硬化プラスチツク)より成る浴槽躯体を示す。
【0012】 (a)は底板を示し、(1)は底板(a)の裏板の例えば4mmの厚さの耐水 ベニヤ板、(2)は底板(a)の薄表面板で、木、例えばひば材を3〜5mmの 厚さに作製した無垢の数枚の薄長板を図8に示すように横方向に並列し耐水接着 剤により接着して形成する。(5)は木、例えばひば材により作製した無垢の侵 水防止用縁枠である。
【0013】 そして、耐水ベニヤ板(1)上に数枚の薄長板を接着した薄表面板(2)を耐 水接着剤(3)により接着して積層板(4)を形成し、その積層板(4)の周縁 に縁枠(5)を耐水接着剤(6)により接着して浴槽躯体(A)内の底部に合う 長方形に形成し、その形成体の裏面に多数の接着剤充填溝(7)を井桁状に設け て後方中央部には排水口(10)を穿ち、該排水口(10)に口金(11)を取 付けて底板(a)を作製する。
【0014】 (b)は前後の側板で、浴槽躯体(A)の前面および後面に合う形状になして 底板(a)と同様に作製する。その(’)をつけた符号は底板(a)と同一部分 を示す。
【0015】 (c)は左右の側板で、浴槽躯体(A)の側面に合う形状になして底板(a) と同様に作製する。その(”)をつけた符号は底板(a)と同一部分を示す。
【0016】 (d)は木製笠木を示し、例えばひば材を3〜5mmの厚さに作製した数枚の 縦長薄板(12)を重合し耐水接着剤(13)により接着して積層体を形成し、 その積層体の上下および両側の表面に無垢の縦長薄表面板(14)を耐水接着剤 (15)により接着して作製する。(16)は洗い場側の笠木(d)の下面外側 部に形成した深溝である。
【0017】 (B)は浴室の洗い場躯体、(17)は例えばひば材を3〜5mmの厚さに作 製したエプロン板、(18)はエプロン板用敷居で、笠木(d)と同様に作製し てその上面中間部に浅溝(19)を形成する。(20)は洗い場板で、底板(a )と同様に作製する。
【0018】 また、図示してないが、底板(a),前後の側板(b),左右の側板(c), 笠木(d),エプロン板(15),エプロン板用敷居(19)および洗い場板( 20)の表面部には防水塗料を塗る。
【0019】 (8),(9)は底板(a),前後の側板(b),左右の側板(c),笠木( d)の接合面、およびそれらと浴槽躯体(A)を接着する耐水性の弾性接着剤で ある。
【0020】 その木製浴槽の作製法を説明する。
【0021】 (1) 図3に示すように、耐水接着剤(8)を底板(a)の接着剤充填溝( 7)内に充填して裏面に塗り、該底板(a)を浴槽躯体(A)内の底面に押付け て接着する。
【0022】 (2) 上記と同様に耐水接着剤(8)を左右の側板(c)の接着剤充填溝( 7”)内に充填して裏面および周面に塗り、該側板(c)を浴槽躯体(A)内の 左右面および底板(a)上にそれぞれ押付けて接着する。
【0023】 (3) 上記と同様に操作し、前後の側板(b)を浴槽躯体(A)内の前後面 および底板(a)上にそれぞれ押付けて接着する。
【0024】 (4) 浴槽躯体(A)の上面から前後の側板(b)および左右の側板(c) の上面にわたつて耐水接着剤(9)を塗ると共に、前後と左右の笠木(d)の接 合面間に耐水接着剤(9)を塗り、該笠木(d)を浴槽躯体(A)および側板( b),(c)上に押付け接着して木製浴槽を構成する。
【0025】 (5) 図1に示すように、洗い場側の笠木(d)に対応させて洗い場躯体( B)上にエプロン板用敷居(18)を耐水接着剤により接着した後、耐水接着剤 を洗い場板(20)の接着剤充填溝内に充填して裏面に塗り、該洗い場板(20 )を洗い場躯体(B)上に押付けて接着する。
【0026】 (6) エプロン板(17)を図1に鎖線で示す状態にしてその上端部を笠木 (d)の深溝(16)内に挿入した後、該エプロン板(17)の下部を浴槽躯体 (A)側へ移動してその下端部をエプロン板用敷居(18)の浅溝(19)内に 落し込み、エプロン板(17)の上下端部を笠木(d)と敷居(18)により支 持させてエプロン板(17)を取付ける。
【0027】 木製浴槽の2面が洗い場に臨む場合には、その2面部にエプロン板(17)を それぞれ上記と同様に設けてそのエプロン板(17)により浴槽躯体(A)が見 えないようにする。
【0028】
本考案のプラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽は、下記のような利点があ る。
【0029】 (1) 木製浴槽を構成する底板,側板の薄表面板と縁枠、および笠木は、木 の板の節や傷の間で切取ることができるので、歩留りが良くて価格も安くなる。
【0030】 (2) プラスチツク等の浴槽躯体に木製の底板,側板および笠木を耐水接着 剤により接着して木製浴槽を構成する。従つて、
【0031】 (イ) 底板,側板および笠木の取付け後の外観は木製浴槽になり、木の持つ 良さが十分感じられて木の高級感を有する浴室になる。
【0032】 (ロ) 木の板厚が薄くてよい。
【0033】 (ハ) 木製浴槽の箱組みをする必要が無い。
【0034】 (ニ) 底板,側板および笠木は軽くて取扱い易い上に、運送および取付けが 簡単である。
【0035】 (ホ) 浴槽躯体に木製の底板,側板および笠木を耐水接着剤により貼付ける だけであるから、作業性が良い。
【0036】 (ヘ) 製作および組立ての特殊技術者を必要としなく、容易迅速且つ安価に 施工できて実用上有益である。
【0037】 (3) 木製浴槽の底板および側板は、耐水ベニヤ板上に薄表面板を、周縁に 侵水防止用縁枠をそれぞれ耐水接着剤により接着し、その裏面に多数の接着剤充 填溝を設けて構成する。従つて、
【0038】 (イ) 工場で正確に多量生産できる。
【0039】 (ロ) 底板および側板は接着剤充填溝によつて耐水接着剤との接着面積が広 く、その底板および側板の浴槽躯体との密着度は良好で、接着力が強くて剥げ落 ちることは無い。
【0040】 (ハ) 表面の薄表面板は薄板体であるから、水分を吸収して伸びたり、また 乾いて縮む力が弱く、且つ耐水接着剤による耐水ベニヤ板への接着の力で耐水ベ ニヤ板に支持されて上記伸び縮みが止められる上に、耐水接着剤による縁枠の取 付けにより、耐水ベニヤ板および薄表面板内へのその木口からの侵水が防止され て底板および側板の伸び縮みは殆んど無くなる。
【0041】 (4) 底板および側板の表面に当る湯は、その底板および側板の表面の薄表 面板および縁枠内に侵入すると、薄表面板と耐水ベニヤ板の間、および該薄表面 板,耐水ベニヤ板と縁枠の間の耐水接着剤の層により侵入を阻止され、水分は表 面の薄表面板と縁枠だけに侵入して耐水ベニヤ板に侵入しない。従つて、
【0042】 (イ) 排湯後の乾きが早い。
【0043】 (ロ) 底板および側板の変形が殆んど無い。
【0044】 (5) 従来の浴槽にも使用できて汎用性が大である。
【0045】 (6) 普通の板だけで作製した木製浴槽よりも強度があつて耐久性は大であ る。
【0046】 (7) 水漏れの心配は無い。
【0047】 (8) 万一の取替えも、底板,側板,笠木と耐水接着剤により簡単に修理が できる。
【図1】本考案の一実施例に係るプラスチツク製浴槽躯
体使用の木製浴槽を設置した浴室の要部の側断面図であ
る。
体使用の木製浴槽を設置した浴室の要部の側断面図であ
る。
【図2】同上木製浴槽の平面図である。
【図3】同上木製浴槽の一側部の拡大側断面図で、中間
部を切欠して示す。
部を切欠して示す。
【図4】同上木製浴槽に使用する底板の平面図である。
【図5】同上正断面図である。
【図6】同上裏面図である。
【図7】同上斜面図で、一部を切欠して示す。
【図8】同上分解斜面図である。
【図9】前後の側板の裏面図である。
【図10】同上平断面図である。
【図11】左右の側板の裏面図である。
【図12】同上平断面図である。
【図13】笠木の斜面図である。
【符号の説明】 A 浴槽躯体 B 洗い場躯体 a 底板 b 前後の側板 c 左右の側板 d 木製笠木 1 耐水ベニヤ板 2 薄表面板 3 耐水接着剤 4 積層板 5 侵水防止用縁枠 6 耐水接着剤 7 接着剤充填溝 8 耐水接着剤 9 耐水接着剤 10 排水口 11 口金 12 縦長薄板 13 耐水接着剤 14 縦長薄表面板 15 耐水接着剤 16 深溝 17 エプロン板 18 エプロン板用敷居 19 浅溝 20 洗い場板
Claims (1)
- 【請求項1】 耐水ベニヤ板上に数枚の薄表面板を並列
しその耐水ベニヤ板と薄表面板を耐水接着剤により接着
して積層板を形成し、該積層板の周縁に侵水防止用縁枠
を耐水接着剤により接着し、裏面に多数の接着剤充填溝
を設けて成る底板,前後の側板,左右の側板をプラスチ
ツク等の浴槽躯体の内面に耐水接着剤により接着し、上
記浴槽躯体の周縁部上に木製笠木を耐水接着剤により接
着してなるプラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519593U JPH0728494U (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6519593U JPH0728494U (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728494U true JPH0728494U (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=13279903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6519593U Pending JPH0728494U (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728494U (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6282736A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-16 | Nec Corp | 光受信回路 |
JPS62277924A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-02 | 松下電工株式会社 | 木製浴槽 |
JPS63272316A (ja) * | 1987-05-01 | 1988-11-09 | キッチンハウス株式会社 | 浴槽 |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP6519593U patent/JPH0728494U/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6282736A (ja) * | 1985-10-07 | 1987-04-16 | Nec Corp | 光受信回路 |
JPS62277924A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-02 | 松下電工株式会社 | 木製浴槽 |
JPS63272316A (ja) * | 1987-05-01 | 1988-11-09 | キッチンハウス株式会社 | 浴槽 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0728494U (ja) | プラスチツク等の浴槽躯体使用の木製浴槽 | |
KR20050113154A (ko) | 화장실용 칸막이 패널 | |
KR100649330B1 (ko) | 방수용 화장실 칸막이 판재 및 이의 제작방법 | |
JPH07108268B2 (ja) | 木製浴槽 | |
JP2602096Y2 (ja) | 耐久性床板 | |
JP3007599B2 (ja) | 木製グレーチング | |
JPH076863Y2 (ja) | 木製浴槽 | |
KR20240034053A (ko) | 욕실문짝 및 그 제조방법 | |
JPH0723139U (ja) | 浴場用木製床パネル | |
JPH064787Y2 (ja) | 木製浴槽 | |
JP2662708B2 (ja) | 浴室用横ずれ防止すのこパネル | |
JPH0618527Y2 (ja) | 家具用上板 | |
JP2515549Y2 (ja) | 耐水接着剤だけで取付ける浴場用木タイル | |
JPH0427542Y2 (ja) | ||
JPH0219148Y2 (ja) | ||
JPS6131085Y2 (ja) | ||
JPS636334Y2 (ja) | ||
JP2553387Y2 (ja) | 家屋の壁構造 | |
JPH063187U (ja) | 木製浴槽 | |
CN2521306Y (zh) | 防潮阻燃不变形木地板 | |
JPH083349Y2 (ja) | 木製浴槽 | |
KR940004878Y1 (ko) | 주택 욕실용 문짝 | |
JPH0139290Y2 (ja) | ||
JPS6329027Y2 (ja) | ||
JPH0621981Y2 (ja) | 玄関床等用防水パン |