JPH0558024A - 透明シートのマーキング方法 - Google Patents

透明シートのマーキング方法

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JPH0558024A
JPH0558024A JP3226203A JP22620391A JPH0558024A JP H0558024 A JPH0558024 A JP H0558024A JP 3226203 A JP3226203 A JP 3226203A JP 22620391 A JP22620391 A JP 22620391A JP H0558024 A JPH0558024 A JP H0558024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent sheet
marking
color
laser light
marking method
Prior art date
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Pending
Application number
JP3226203A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiaki Tsujino
至明 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明シートに安定且つ鮮明なマーキングをす
ることができる透明シートのマーキング方法の提供。 【構成】 本発明の透明シートのマーキング方法は、加
熱により変色する変色剤2が塗工された透明シートの所
要部にレーザー光4を照射し、該レーザー光の熱により
上記変色剤2を変色させ、上記透明シート3にマーキン
グすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明シートのマーキン
グ方法、特に、透明シートを備えた物品に所定の記号や
数字等のマークを記入するマーキング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工場等で製造される物品(また
は材)に、物品の品質管理等を図るため、物品に製造年
月日、製造所記号等の所定のマークを記入する場合があ
る。かかる物品にマークを記入するマーキング方法にお
いて、高速生産される物品にあっては、通常、走行する
物品(又は材)に非接触状態でマーキングをおこなう非
接触マーキングが採用されている。
【0003】非接触マーキング方法として、インクジェ
ットによるインクジェットマーキング方法と、レーザー
光を用いたレーザーマーキング方法とが考えられる。前
者のインクジェットマーキング方法は、走行する材にイ
ンクを噴射して印字するものであり、後者のレーザーマ
ーキング方法は、走行する材にレーザー光を照射して熱
により物品表面を変色させて印字するものである。
【0004】このようなインクジェットマーキング方法
は、高速走行する材に対するマーキング位置の補正が困
難であり、且つ消費するインクの管理が煩雑であるとい
う問題点があるのに対して、レーザーマーキング方法で
は、一般に約1/106 秒での瞬時の照射が可能であ
り、物品の走行に対するマーキングの位置補正が不要な
こと、更にインク等のマーキング材の管理が必要ないと
いう点から、レーザーマーキング方法を用いることが望
ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
シートを構成の一部としている物品、特に、混合物の無
いポリエチレンフィルム等の透明なプラスチックシート
は、レーザー光がほとんど透過してしまうため、従来の
レーザーマーキング方法では発色性がなく鮮明なマーキ
ングができないという問題点がある。
【0006】かかる場合、レーザーのパワーを上昇させ
てマーキングすることが考えられるが、レーザーのパワ
ーを大きくすると熱による溶解や孔あきが発生し易く、
品質不良をきたし、安定なマーキングを行うことは困難
である。従って、本発明の目的は、透明シートに安定且
つ鮮明なマーキングをすることができる透明シートのマ
ーキング方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱により変
色する変色剤が塗工された該透明シートの所要部にレー
ザー光を照射し、該レーザー光の熱により上記変色剤を
変色させて上記透明シートにマーキングすることを特徴
とする透明シートのマーキング方法を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
【0008】
【作用】透明シートに塗工された変色剤の所要部に向け
てレーザー光を照射し、該変色剤の所要部分をレーザー
光の熱により変色させて、透明シートに所定の記号等を
マーキングする。
【0009】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明の実施態様に
ついて説明する。図1は本発明の透明シートのマーキン
グ方法を説明する斜視図である。本発明の透明シートの
マーキング方法は、図1に示すように、加熱により変色
する変色剤2が塗工された透明シートの所要部にレーザ
ー光4を照射し、レーザー光の熱により該変色剤2を変
色させて上記透明シート3にマーキングすることを特徴
としている。
【0010】変色剤2は、透明シート3の片面(裏面若
しくは表面)の所定領域部分に均一に塗工されている。
該変色剤2は、加熱により、色が変わるものであれば何
でもよく、例えば、接着剤、塗料、表面処理剤等が挙げ
られる。変色剤2の塗工の厚みは、変色剤の種類や透明
シートの種類等に応じて異なるが、好ましくは10μm
〜40μm 、特に好ましくは20μm 〜30μm であ
る。
【0011】透明シート3は、透明プラスチックシー
ト、具体的には、延伸ポリプロピレン(OPP)フィル
ム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリ塩化ビニル
(PVC)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)フィルム等が用いられるが、光透過性材料であれ
ば、これらに限るものでなく、ガラス材等であってもよ
い。
【0012】透明シート3の厚みは、透明シートの種類
によって異なるが20μm 〜50μm 、好ましくは、2
5μm 〜40μm である。50μm より厚いと、レーザ
ー光の透過に影響するからであり、20μm より薄いと
変色剤2の熱変化より早く溶解や孔開きが発生すること
があるからである。変色剤2は、透明シート3と反対側
で、基材5により支持されている。換言すれば、基材5
は接着剤2及び透明シート3を載置し或いは支持すもの
であるが、基材5に接着剤2を載置し、その上に透明シ
ート3を覆う構成と把握しても構成上の問題として同じ
である。
【0013】かかる基材5は、透明、不透明を問わない
が、熱の影響を受けにくい材料であれば何でもよく、好
ましくは紙、シート状のプラスチック、不織布等が用い
られる。レーザー光4は、レーザー装置6により発せら
れが、レーザー光の種類は特に限定されるものでなく、
炭酸ガスレーザー光、半導体レーザー光等の一般的なも
のを用いるのが好ましい。
【0014】かかるレーザー装置6には、発せられたレ
ーザー光の通過を制御するマスキングプレート7が配置
されている。このマスキングプレート7は、付すべき数
字やマーク形状にレーザー光を透過するように、マーク
を規定する部分以外の光を遮光するようになっている。
即ち、遮光板を付すべきマーク形状に打ち抜き、または
マーク形状の部分を透明体として形成したものである。
【0015】次に、本実施態様の動作について説明す
る。被マーキング材である透明シートに向けて、レーザ
ー装置6からレーザー光4を照射する。かかるレーザー
光4は、マスキングプレート7を通過して、その照射領
域が制御される。本実施態様では、「123」の形状に
制御されたレーザー光が、瞬時に変色剤2の塗布領域に
照射される。
【0016】変色剤2の塗布領域において、レーザー光
が照射された部分は、レーザー光の熱により変色し、
「123」のナンバリングが付される。この実施例によ
れば、レーザー光の照射は瞬時であり、高速搬送される
製造工程にあって、位置決め等の煩わしい作業が必要な
い。また、変色剤を用いることにより、レーザー光の出
力を少なくすることができ、レーザー光の熱による溶解
や孔開きを生じることがない。
【0017】更に、本実施例では、変色剤2が透明シー
トにより被覆されているから、搬送機械等との接触によ
りまたは水等の付着によりマーキングした部分が消えた
り薄れたりすることがない。 (具体的実施態様)以下に、添付図面の図2を参照し
て、本発明の具体的な実施態様について説明する。
【0018】図2は、本発明の透明シートのマーキング
方法を使い捨ておむつの透明シートへのマーキングに適
用した例を示すものである。この具体的実施態様では、
変色剤2を塗工した透明フィルム3を、基材5としての
使い捨ておむの防漏フィルム表面に配置した。尚、配置
位置は、使い捨ておむつの搬送方向の前部又は後部であ
って、おむつの幅方向に亘って、約20mmの幅で帯状に
配置し、変色剤2にはホットメルト接着剤を用いた。ホ
ットメルト接着剤を用いたのは、本実施例である使い捨
ておむつの製造工程では、通常、接着部にホットメルト
接着剤が使用される場合が多いからである。かかるホッ
トメルト接着剤は、透明シート3の片面にホットメルト
接着剤を約25μm の厚みで塗工した。
【0019】透明シート3は、25μm 厚のOPPシー
トを用い、ポリエチレンフィルムからなるおむつの防漏
フィルムを基材として用いた。レーザー光4は、レーザ
ー源30Wの炭酸ガスレーザー装置によりレーザー光を
発生した。レーザー光を制御するマスキングプレートに
は遮光板7を用い、該遮光板7に「123」の文字を打
ち抜いたものを用いた。
【0020】この具体的実施例によれば、上述した実施
例の効果と同様に非接触で高速且つ鮮明にマーキングを
することができた。更に、この具体的実施例によれば、
基材5である防漏フィルムに孔開きが発生した場合で
も、透明シート3によりその防漏性を補うことができ
る。本発明は、上述した実施例に限定されることなく本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【0021】例えば、レーザー光は、マスキングプレー
トを透過させて、照射領域を制御することに限らず、レ
ーザー光を所定のマークに沿って走査してマーキングす
るものであってもよい。また、変色剤へのレーザー光の
照射は、透明シート側から変色剤に照射することに限ら
ず、透明シートの反対側から直接変色剤に照射するもの
であってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の透明シートのマーキング方法に
よれば、透明シートに安定且つ鮮明なマーキングをする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明シートのマーキング方法を説明す
る斜視図である。
【図2】本発明の透明シートのマーキング方法の一実施
態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 変色剤 3 透明シート 4 レーザー光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により変色する変色剤が塗工された
    該透明シートの所要部にレーザー光を照射し、該レーザ
    ー光の熱により上記変色剤を変色させて上記透明シート
    にマーキングすることを特徴とする透明シートのマーキ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 上記レーザー光を透明シート側から上記
    変色剤に照射することを特徴とする請求項1記載の透明
    シートのマーキング方法。
  3. 【請求項3】 上記変色剤を基材で覆い、上記透明シー
    ト側から上記変色剤の所要部に上記レーザー光を照射す
    ることを特徴とする請求項1記載の透明シートのマーキ
    ング方法。
JP3226203A 1991-09-05 1991-09-05 透明シートのマーキング方法 Pending JPH0558024A (ja)

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