JPH0557857U

JPH0557857U - 太陽電池用台

Info

Publication number: JPH0557857U
Application number: JP11454791U
Authority: JP
Inventors: 基秀川崎; 寿寛早崎
Original assignee: 小野田エー・エル・シー株式会社
Priority date: 1991-12-27
Filing date: 1991-12-27
Publication date: 1993-07-30

Abstract

(57)【要約】【目的】太陽電池を設置する現場への運搬作業を軽減
できて、その現場で容易に取付けが可能な太陽電池設置
用の台を提供する。【構成】上面が傾斜面になっている台を軽量気泡コン
クリートから製造する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は屋外に太陽電池を設置する場合に使用される台の形状に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来太陽電池を建物の屋上又は野外に設置する場合、鉄骨製の台の上に太陽電池を傾斜させて固定している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来技術においては台を構成している鉄骨が錆付いたり、台そのものの基部を屋上又は大地に固定しなければならなかったりするという問題があった。そこで、通常のコンクリートで前記台を製造することも考えられるが、現場で太陽電池の形状構造にあわせてその台の上に固定具を取付ける場合、固定具取付け部位に穿孔を施す必要があった。

【０００４】しかしながら、この穿孔は多大な労力を要するだけでなく、コンクリートは相当硬いため穿孔時にひびわれが発生したり時には破壊するという問題があった。さらに屋上等の高い場所に予め成形した台を設置する場合、その運搬作業に多大な労力を要するだけでなく建物自体に大きな負荷をかけるという問題があった。

【０００５】本考案は前記の問題を解決する目的で鋭意検討したところ、特定のコンクリートを特定の形状にすればよいという事実を見出だし本考案を完成した。従って、本考案の課題は太陽電池を設置する現場への運搬作業を軽減できてその現場で容易に取付けが可能な太陽電池設置用の台を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記の課題を解決するために、上面が傾斜面になっている軽量気泡コンクリートからなる太陽電池用台とする。

【０００７】

【作用】

本考案の太陽電池用台は軽量気泡コンクリートからできているので、工場等で予め形成した台を太陽電池の取付け現場ヘ運搬する場合、その運搬作業が軽減される。運搬後その現場に単に置くだけで大地等に固定する必要がない。また、釘等の取付具を台に打ち込むことができるので、現場で太陽電池をその形状構造に合わせて容易かつ迅速に取付けが出来る。上面が傾斜しているので、わが国ではその面を太陽の方向に向けてその面上に太陽電池を設置すれば太陽電池は年中効率的に作動する。

【０００８】

【実施例】

次に本考案を具体化した一実施例を図面に基づいて説明する。図１に示すように太陽電池１を固定する太陽電池用台２は軽量気泡コンクリートからできている長さ１４４０ｍｍの塊状厚板体であり、その側面３が底辺５５０ｍｍ、短辺側高さ１５０ｍｍ、長辺側高さ３００ｍｍの台形をなし、そして上面４が傾斜平面になっている。前記軽量気泡コンクリートはそれ自体公知の原料及び方法により製造され、気泡含んだ状態での比重（嵩比重）が０．５〜１．２の範囲にある。

【０００９】前記傾斜平面の傾斜角αは１５〜２５度の範囲ある。傾斜角αが１５度未満であると、冬期の太陽電池の受光効率が低下し、逆に２５度を越えると平面に太陽電池を多数個配設する場合、その太陽電池がその後部に隣接して相並べられる太陽電池に対する太陽光を遮ることになる。

【００１０】この様な形状の太陽電池用台２を製造する場合、公知の方法により軽量気泡コンクリート塊を製造した後、前記形状に切削加工する方法又は型枠に軽量気泡コンクリート原料を打設した後、高温高圧下で蒸気養生する方法のいずれを採用しても良い。

【００１１】太陽電池１をその台２に固定する場合、図２に示すように、側面Ｌ字形の係止具５を釘６により固定し、その係止具５に太陽電池１を係止させる。

【００１２】本実施例の太陽電池用台２は全体の重量にして３０〜１００Ｋｇ程度で工場において製造し、それを現場に搬送した後、野外に配設する場合、容易に手に持って搬送できる。そして傾斜面４に太陽電池１の大きさに合わせて係止具５の取付け位置を決め、その上から釘６を太陽電池用台２に対して直接打ち込むだけで太陽電池１を容易に固定できる。また、上面４を傾斜面にしたのでその面に合わせて太陽電池１を固定さえすれば、冬期の受光効率を最大限にすることができる。

【００１３】本考案は前記実施例に拘束されることなく、その根本的技術思想を踏襲して考案の効果を著しく損なわない限度において種々の態様で実施することができる。例えば、太陽電池１基に対して太陽電池用台２を２個設けることもできるし、また、太陽電池１が風の影響を受けて安定性を欠く場合又は発電効率が低下する場合、傾斜面４を太陽電池１の大きさよりも大きくすることもできる。

【００１４】上面４は完全なる平面でなくても係止具５を固定してその係止具５に太陽電池１を係止させた結果太陽電池１が冬期で受光効率を最大限に出来ればよい。係止具５は必要に応じて任意の形状構造のものとすることができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案は現場ヘの搬送を容易にするととも太陽電池を簡単に固定でき、さらに傾斜面に合わせて太陽電池を固定さえすれば、冬期の受光効率を最大限に発揮させることができるという優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】係止具の取付状態を示す一部破断図である。

【符号の説明】

１：太陽電池２：太陽電池用台３：側面４：上面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面（４）が傾斜面になっている軽量気
泡コンクリートからなる太陽電池用台。