JPH0557551A - Xy位置決めテーブル - Google Patents

Xy位置決めテーブル

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JPH0557551A
JPH0557551A JP22065591A JP22065591A JPH0557551A JP H0557551 A JPH0557551 A JP H0557551A JP 22065591 A JP22065591 A JP 22065591A JP 22065591 A JP22065591 A JP 22065591A JP H0557551 A JPH0557551 A JP H0557551A
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main
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squeeze film
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忠一 佐藤
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公一 森田
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敦 堀越
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/06Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
    • F16C32/0603Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion

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  • Machine Tool Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速で且つ高精度に位置決めの行えるXY位置
決めテーブルとする。 【構成】メインテーブル2と第1のサブテーブル20と
を、それらの間のX方向の相対変位を案内する空気静圧
軸受と、それらの間のY方向の相対変位に対して働くス
クイーズフィルムダンパとを備えた角スライド24,連
結部材26を介して連結し、メインテーブル2と第2の
サブテーブル22とを、それらの間のY方向の相対変位
を案内する空気静圧軸受と、それらの間のX方向の相対
変位に対して働くスクイーズフィルムダンパとを備えた
角スライド25,連結部材27を介して連結し、そし
て、第1のサブテーブル20は第1のリニアモータ21
によって進退させ、第2のサブテーブル22は第2のリ
ニアモータ23によって進退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速化及び高精度化
に適したXY位置決めテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のXY位置決めテーブルとして、例
えば図6に示すようなものがある。即ち、この従来のX
Y位置決めテーブル1は、メインテーブル2を、互いに
直交するX方向及びY方向を含む平面上の任意の位置に
位置決めする装置であって、その平面図である図6
(a)と、図6(a)を右方から見た側面図である図6
(b)とに示すように、位置決めの対象であるメインテ
ーブル2は、テーブル3上に重ねられて配設されるとと
もに、それらメインテーブル2及びテーブル3間には、
転動溝や転動体(ボール或いはころ等)から構成され、
メインテーブル2及びテーブル3間のY方向の相対変位
を案内する転がり案内2a,2bが介在している。
【0003】一方、テーブル3は、ベース4上に重ねら
れて配設されていて、それらテーブル3及びベース4間
には、それらの間のX方向の相対変位を案内する転がり
案内3a,3bが介在している。つまり、テーブル3が
転がり案内3a,3bによってベース4に対してX方向
に移動可能であり、且つ、メインテーブル2が転がり案
内2a,2bによってテーブル3に対してY方向に移動
可能であるから、メインテーブル2は、所定の範囲で、
平面上の任意の位置に移動可能である。
【0004】そして、テーブル3には、ボールねじ5の
ナット5aが固定されていて、そのボールねじ5のX方
向に延びるねじ軸5bの端部が、サーボモータ6に結合
されている。従って、サーボモータ6の回転出力は、ボ
ールねじ5によって変換されてX方向の進退力としてテ
ーブル3に伝達される。さらに、メインテーブル2のY
方向沿いには、ベース8上に重ねられ、転がり案内7a
によりベース8に対してY方向に相対変位可能なサブテ
ーブル7が配設されている。
【0005】このサブテーブル7には、ボールねじ9の
ナット9aが固定されていて、そのボールねじ9のY方
向に延びるねじ軸9bの端部が、サーボモータ10に結
合されている。従って、サーボモータ10の回転出力
は、ボールねじ9によって変換されてY方向の進退力と
してサブテーブル7に伝達される。そして、メインテー
ブル2には、X方向に延びる角スライド11が固定され
ていて、サブテーブル7に固定された連結部材13が、
転がり案内12a,12bを介して角スライド11をY
方向から挟み込んでいる。このため、メインテーブル2
とサブテーブル7とは、X方向には、転がり案内12
a,12bによって角スライド11と連結部材13との
間に変位伝達がないことから相対変位可能であるが、Y
方向には、一体に変位する。
【0006】従って、メインテーブル2は、サーボモー
タ6を制御することによりテーブル3と一体にX方向に
進退し、サーボモータ10を制御することによりサブテ
ーブル7と一体にY方向に進退するから、それらサーボ
モータ6及び10を適宜制御することにより、平面上の
任意の位置に位置決めすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のXY位置決めテーブルにあっては、相対変
位の案内に転がり案内2a,2b,3a,3b,12
a,12bを適用し、また、駆動源としてサーボモータ
6,10及びボールねじ5,9を使用していることか
ら、下記のような不具合がある。
【0008】即ち、転がり案内は、一般に高精度が得ら
れないので、位置決めの高精度化の妨げとなっており、
特に、高速で進退させる場合には、転がり案内の磨耗が
避けられず、精度の悪化及びメンテナンスが大きな問題
となる。なお、磨耗しても隙間が発生しないよう、単純
に転がり案内の予圧を大きくすると、摩擦係数も大きく
なり、超高速駆動の妨げとなってしまう。
【0009】また、サーボモータ及びボールねじを用い
た駆動系では、ボールねじの慣性が大きいことから、超
高速駆動を行うためには、駆動トルクが不足しがちであ
り、ボールねじの回転速度の限界からも、超高速駆動は
困難である。この場合、高速駆動を行うためにボールね
じのリードを大きくすると、今度は、位置決め精度が悪
化するという別の問題が生じる。
【0010】ここで、このような不具合を解決するため
に、転がり案内に代えて空気等を利用した気体静圧軸受
を適用するとともに、駆動源にリニアモータを適用する
ことが考えられるが、単に気体静圧軸受に置き換えるだ
けでは、進退力を伝達する部位、即ち、図6に示した転
がり案内12a,12bに相当する部位の剛性も小さく
なることから、角スライド11と連結部材13との間の
Y方向の隙間が変動し易くなり、サブテーブル7の変位
が正確にメインテーブル2に伝達されず、位置決め精度
が悪化するという欠点がある。
【0011】そして、剛性を大きくするために、気体静
圧軸受の軸受面積を大きくすると、装置が大きくなり、
メインテーブル2等の慣性も大きくなることから、適用
するリニアモータにも、大駆動力のものを使用しなけれ
ばならず、すると、さらに剛性の大きな気体静圧軸受が
必要になり、さらに大駆動力のリニアモータを使用す
る、という悪循環が生じてしまう。
【0012】この発明は、このような従来の技術が有す
る未解決の課題に着目してなされたものであって、高速
化及び高精度化に適したXY位置決めテーブルを提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、互いに直交するX方向及びY方向を含む
平面上の任意の位置にメインテーブルを位置決めするX
Y位置決めテーブルにおいて、第1のリニアモータによ
って前記Y方向に変位可能な第1のサブテーブルと、前
記メインテーブルとを、それら第1のサブテーブル及び
メインテーブル間の前記X方向の相対変位を案内する気
体静圧軸受と、それら第1のサブテーブル及びメインテ
ーブル間の前記Y方向の相対変位に対して働くスクイー
ズフィルムダンパとを備える第1の連結機構を介して連
結するとともに、第2のリニアモータによって前記X方
向に変位可能な第2のサブテーブルと、前記メインテー
ブルとを、それら第2のサブテーブル及びメインテーブ
ル間の前記Y方向の相対変位を案内する気体静圧軸受
と、それら第2のサブテーブル及びメインテーブル間の
前記X方向の相対変位に対して働くスクイーズフィルム
ダンパとを備える第2の連結機構を介して連結した。
【0014】
【作用】本発明に適用したスクイーズフィルムダンパと
は、スクイーズ効果を利用したダンパのことである。つ
まり、油を介して対向する平行な二面がある速度で接近
又は離隔する場合、その二面間から押し出される又は二
面間に吸入されるときの流体摩擦による隙間内の圧力上
昇又は下降により、それら二面の接触又は離隔を妨げよ
うと作用する力を利用したダンパのことである。
【0015】従って、第1のリニアモータによって第1
のサブテーブルがY方向に変位すると、その第1のサブ
テーブルの進退は、第1の連結機構を介してメインテー
ブルに伝達されるが、第1の連結機構は、第1のサブテ
ーブル及びメインテーブル間のY方向の相対変位に対し
て働くスクイーズフィルムダンパを備えているため、そ
の第1の連結機構を構成する気体静圧軸受の剛性が低く
ても、第1の連結機構の剛性は、スクイーズフィルムダ
ンパによって十分高くなり、第1のサブテーブルの進退
は精度良くメインテーブルに伝達される。
【0016】そして、メインテーブルがY方向に進退す
る際、メインテーブルと第2のサブテーブルとの間のY
方向の相対変位は、第2の連結機構の気体静圧軸受によ
って案内される。一方、第2のリニアモータによって第
2のサブテーブルがX方向に変位する場合にも、第2の
連結機構の剛性は、スクイーズフィルムダンパによって
十分高くなるから、第2のサブテーブルの進退は精度良
くメインテーブルに伝達されるし、メインテーブルと第
1のサブテーブルとの間のX方向の相対変位は、第1の
連結機構の気体静圧軸受によって案内される。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図4は、本発明の第1実施例を示す図
である。先ず、構成を説明する。図1(a)は本実施例
のXY位置決めテーブル1の平面図、図1(b)は図1
(a)を右方から見たXY位置決めテーブル1の側面図
であり、位置決め対象としてのメインテーブル2は、X
方向に沿った2辺及びY方向に沿った2辺を有する方形
をなすとともに、ベース4上に、例えば4箇所において
図示しない空気静圧軸受により垂直方向に支持されてい
て、これにより、X方向及びY方向を含む平面上の任意
の位置に変位可能になっている。
【0018】メインテーブル2のY方向隣には、図示し
ない空気静圧軸受に支持されてベース8a上をY方向に
進退可能な第1のサブテーブル20が配設されていて、
この第1のサブテーブル20の端部は、Y方向の進退力
を発生する第1のリニアモータ21の出力端に接続され
ている。一方、メインテーブル2のX方向隣には、図示
しない空気静圧軸受に支持されてベース8b上をX方向
に進退可能な第2のサブテーブル22が配設されてい
て、この第2のサブテーブル22の端部は、X方向の進
退力を発生する第2のリニアモータ23の出力端に接続
されている。
【0019】そして、メインテーブル2の上面には、第
1のサブテーブル20に隣接してX方向に延びる角スラ
イド24が固定され、第2のサブテーブル22に隣接し
てY方向に延びる角スライド25が固定されていて、第
1のサブテーブル20に固定された連結部材26が、底
面側が開口し且つX方向に延びる溝26aで角スライド
24をY方向から挟み込み、第2のサブテーブル22に
固定された連結部材27が、底面側が開口し且つY方向
に延びる溝27aで角スライド25をX方向から挟み込
んでいる。
【0020】図2は、角スライド24と連結部材26と
の連結部分の拡大斜視図であり、図3は、同部分の拡大
断面図である。なお、図2では隠れている角スライド2
4の側面側の構造は、手前側の構成と同様であるため、
その図示及び説明は省略する。また、角スライド25と
連結部材27との連結部分の構成は、角スライド24と
連結部材26との連結部分の構成と同様であるため、そ
の図示及び説明は省略する。
【0021】即ち、図2及び図3に示すように、角スラ
イド24の長手方向の側面と、これに対向する溝26a
の内側面との間には、角スライド24及び溝26aのX
方向の相対変位を案内する気体静圧軸受としての空気静
圧軸受30と、角スライド24及び溝26aのY方向の
相対変位に対して働くスクイーズフィルムダンパ31と
が、並列関係となるように構成されている。
【0022】空気静圧軸受30は、通路30aを介して
供給される加圧された空気によって、角スライド24の
長手方向側面と、溝26aの内側面との間の隙間内に空
気の膜を形成し、これにより、角スライド24及び溝2
6aのX方向の相対変位を、非接触で案内する。一方、
スクイーズフィルムダンパ31は、溝26aの側面に長
方形の枠状の磁石32を固定するとともに、その磁石3
2に囲まれるように、溝26aの側面に凸部33を形成
し、そして、磁石32の内側に磁性流体34を封入した
ものである。なお、凸部33は、その表面は角スライド
24の側面に平行になり、その厚みは角スライド24と
の間に隙間が保たれるように形成されている。
【0023】ここで、本実施例では、角スライド24,
連結部材26,溝26a,空気静圧軸受30,スクイー
ズフィルムダンパ31及び図2では隠れている角スライ
ド24の側面側に構成される図示しない空気静圧軸受,
スクイーズフィルムダンパによって第1の連結機構が構
成され、角スライド25,連結部材27,溝27a及び
角スライド25と溝27aとの間に構成される図示しな
い空気静圧軸受,スクイーズフィルムダンパによって第
2の連結機構が構成されている。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。メイン
テーブル2をY方向に進退させる場合には、第1のリニ
アモータ21を駆動させて、第1のサブテーブル20を
Y方向に進退させる。すると、第1のサブテーブル20
の進退は、先ず連結部材26に伝達され、そこから、空
気静圧軸受30及びスクイーズフィルムダンパ31を介
して角スライド24に伝達されて、メインテーブル2が
Y方向に進退する。
【0025】この場合、連結部材26と角スライド24
との間には図3に示すように隙間があるため、時間tに
対する連結部材26の移動速度dx/dtを表す図4
(a)、時間tに対する駆動力Fの変化を図4(b)及
び時間tに対する空気静圧軸受30の隙間hの変化を表
す図4(c)に示すように、速度dx/dtが増加する
間、即ち、駆動力Fが正である間は、隙間hは当初の隙
間h0 から徐々に減少し、最大Δh1 だけ狭くなり、そ
して、速度dx/dtが減少する間、即ち、駆動力Fが
負である間は、隙間hは徐々に増加し、速度dx/dt
が零となった時点では、当初の隙間h0 よりもΔh2
け広くなる。
【0026】そして、Δh1 ,Δh2 が小さければ小さ
い程、メインテーブル2の送り精度が良いということに
なるが、空気静圧軸受30は、角スライド24と連結部
材26との間のX方向の相対変位に対しては、案内精度
が良く、摩擦や磨耗が生じないという利点がある反面、
角スライド24と連結部材26との間のY方向の相対変
位に対しては、剛性が低く、従って、空気静圧軸受30
だけでは、Δh1 及びΔh2 を十分小さくすることはで
きない。
【0027】しかし、本実施例にあっては、角スライド
24と連結部材26との間にY方向の相対変位が生じる
と、スクイーズフィルムダンパ31の凸部33が角スラ
イド24に近づく場合には、凸部33が磁性流体を押し
出す際の流体摩擦により、凸部33と角スライド24と
の間の隙間内の圧力が上昇し、それらの接触を妨げよう
とする力が作用し、逆に、凸部33が角スライド24か
ら離れる場合には、凸部33と角スライド24との間の
隙間に磁性流体が吸引される際の流体摩擦により、凸部
33と角スライド24との間の隙間内の圧力が下降し、
それらの離隔を妨げようとする力が作用するため、角ス
ライド24と連結部材26との間のY方向の相対変位に
対して高い剛性が得られ、Δh1 及びΔh2 を、実用上
十分小さくすることができる。
【0028】つまり、本実施例では、スクイーズフィル
ムダンパ31によって角スライド24と連結部材26と
の間のY方向の剛性が確保されるから、空気静圧軸受3
0のY方向の剛性を高くする必要がなく、空気静圧軸受
30の軸受面積を小さくすることができる。これによ
り、装置自体の小型化が図られ、リニアモータ21,2
3への負荷慣性が小さくなるから、超高速での位置決め
が可能となる。
【0029】そして、メインテーブル2をX方向に変位
させる場合、第2のリニアモータ23を駆動させて第2
のサブテーブル22をX方向に進退させると、角スライ
ド24と連結部材26との間には、X方向の相対変位が
生じるが、この相対変位を案内する空気静圧軸受30
は、精度が良く、しかも、摩擦や磨耗がないから、第2
のリニアモータ23の駆動力はそのままメインテーブル
2のX方向の進退力となる。
【0030】また、転がり案内を利用した場合と異な
り、角スライド24と連結部材26との間は非接触状態
であるから、駆動系の振動がメインテーブル2の位置決
め精度に悪影響を与え難い。さらに、本実施例にあって
は、メインテーブル2と第1のサブテーブル20とを第
1の連結機構を介して連結し、メインテーブル2と第2
のサブテーブル22とを第2の連結機構を介して連結し
ているため、第1のリニアモータ21が受けるY方向の
慣性と、第2のリニアモータ23が受けるX方向の慣性
とが同じ値となり、メインテーブル2をX方向及びY方
向同時に変位させる場合の精度の向上も図られる。
【0031】このようなことから、本実施例のXY位置
決めテーブル1であれば、メインテーブル2の位置決め
を、高速で且つ高精度に行うことができる。従って、本
実施例のXY位置決めテーブル1は、例えば半導体装置
の製造に用いられるワイヤボンディング装置のように、
超高速且つ超高精度の位置決めが要求される装置等に好
適である。
【0032】なお、本実施例のスクイーズフィルムダン
パ31は、流体として磁性流体34を適用し、そして、
この磁性流体34を磁石32で囲んでいるため、特にシ
ール部材等を設けなくても、磁性流体34の外部への漏
れは防止される。図5は、本発明の第2実施例を示す図
であり、図5(a)は、本実施例におけるXY位置決め
テーブル1の平面図、図5(b)は、図5(a)を右方
から見たXY位置決めテーブル1の側面図、図5(c)
は、図5(a)を上方から見たXY位置決めテーブル1
の側面図である。なお、上記第1実施例と同等の構成に
は、同じ符号を付している。
【0033】本実施例では、第1のサブテーブル20の
第1のリニアモータ21に接続された側とは逆側の端部
を、ベース4上に相対変位可能に重ね合わせるととも
に、その端部上面に、X方向に延びる溝40を形成して
いる。一方、第2のサブテーブル22の第2のリニアモ
ータ23に接続された側とは逆側の端部は、図5(c)
に示すように他の部分に比べて薄くなっていて、その部
分には、X方向に沿った2辺及びY方向に沿った2辺を
有する方形の孔41を形成している。
【0034】また、本実施例のメインテーブル2は、第
1のサブテーブル20及び第2のサブテーブル22間に
挟み込まれる平板2Aと、この平板2Aの下面に形成さ
れ且つ溝40に入り込むX方向に延びる角スライド2B
と、平板2Aの上面に形成され且つ孔41に入り込む方
形の凸部2Cとから構成されている。なお、凸部2C
は、孔41と同様にX方向に沿った2辺及びY方向に沿
った2辺を有する方形をなすとともに、凸部2C及び孔
41のX方向に沿って延びる側面同士の間は、比較的広
い隙間が設けてある。
【0035】そして、角スライド2Bの長手方向側面
と、これに対向する溝40の内側面との間、並びに、凸
部2C及び孔41のY方向に沿って延びる側面同士の間
に、上記第1実施例で説明した図2及び図3に示すよう
な空気静圧軸受及びスクイーズフィルムダンパを構成す
る。なお、メインテーブル2の平板2Aと第1のサブテ
ーブル20との間、並びに、平面2Aと第2のサブテー
ブル22との間には、これらを垂直方向に支持する図示
しない空気静圧軸受を形成する。
【0036】ここで、本実施例では、角スライド2B,
溝40及びこれらに形成された図示しない空気静圧軸
受,スクイーズフィルムダンパにより第1の連結機構が
構成され、凸部2C,孔41及びこれらに形成された図
示しない空気静圧軸受,スクイーズフィルムダンパによ
り第2の連結機構が構成されている。即ち、メインテー
ブル2は、第1の連結機構によって、Y方向には第1の
サブテーブル20と一体であり、第2の連結機構によっ
て、X方向には第2のサブテーブル22と一体であるか
ら、第1のリニアモータ21及び第2のリニアモータ2
3を適宜駆動させることにより、平面上の任意の位置に
位置決めすることができ、そして、それら連結機構に、
空気静圧軸受及びスクイーズフィルムダンパを形成して
いるため、上記第1実施例と同等の作用効果が得られ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メインテーブルとサブテーブルとの連結機構に、気体静
圧軸受とスクイーズフィルムダンパとを設けたため、そ
の連結機構の剛性を高くできるとともに、案内精度を向
上させることができるから、駆動源にリニアモータを使
用しても駆動力不足になることがなく、メインテーブル
の位置決めを高速で且つ高精度に行うことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す図である。
【図2】連結部分の拡大斜視図である。
【図3】連結部分の拡大断面図である。
【図4】移動速度,駆動力及び隙間の変化を示すグラフ
である。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示す図である。
【図6】従来の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 XY位置決めテーブル 2 メインテーブル 2B 角スライド 2C 凸部 20 第1のサブテーブル 21 第1のリニアモータ 22 第2のサブテーブル 23 第2のリニアモータ 24,25 角スライド 26,27 連結部材 26a,27a 溝 30 空気静圧軸受(気体静圧軸受) 31 スクイーズフィルムダンパ 40 溝 41 孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交するX方向及びY方向を含む
    平面上の任意の位置にメインテーブルを位置決めするX
    Y位置決めテーブルにおいて、第1のリニアモータによ
    って前記Y方向に変位可能な第1のサブテーブルと、前
    記メインテーブルとを、それら第1のサブテーブル及び
    メインテーブル間の前記X方向の相対変位を案内する気
    体静圧軸受と、それら第1のサブテーブル及びメインテ
    ーブル間の前記Y方向の相対変位に対して働くスクイー
    ズフィルムダンパとを備える第1の連結機構を介して連
    結するとともに、第2のリニアモータによって前記X方
    向に変位可能な第2のサブテーブルと、前記メインテー
    ブルとを、それら第2のサブテーブル及びメインテーブ
    ル間の前記Y方向の相対変位を案内する気体静圧軸受
    と、それら第2のサブテーブル及びメインテーブル間の
    前記X方向の相対変位に対して働くスクイーズフィルム
    ダンパとを備える第2の連結機構を介して連結したこと
    を特徴とするXY位置決めテーブル。
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