JPH055742U - 給紙カセツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙時における用紙の左右位置ズレや斜め給
紙などの不都合を未然に防止することのできる給紙カセ
ットを提供する。 【構成】 給紙カセットＣは箱状のカセット本体１と一
対の側板２・２とカセット蓋３とを備えている。各側板
２の垂直壁部２ａは、カセット本体１の長い方の側壁１
ｂに対してほぼ平行であって底壁１ａに対してほぼ垂直
である。カセット蓋３の下面には２組のリブ３ｂ・３ｂ
・３ｂ・３ｂが下方突出状に設けられている。各リブ３
ｂは、複写用紙がカセット本体１に収納されてカセット
蓋３がカセット本体１にかぶせられた際に、各側板２の
垂直壁部２ａの上縁を挟み持つ。そして、場合によって
は対向垂直壁部２ａ・２ａの上縁どうしの間隔を広げあ
るいは狭めて、その間隔を所定寸法に保つ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は給紙カセットに関し、さらに詳しくは、複写機などの画像形成装置 の本体に着脱可能に取り付けられ、画像形成用紙を収納しておくとともに同用紙 を所定箇所へ供給する給紙カセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられる給紙カセットとして、１ つの方形底壁と２組の対向側壁とを有し、画像形成用紙が収納される箱状のカセ ット本体と、このカセット本体の底壁に取り付けられ、１組の側壁に対してほぼ 平行であって底壁に対してほぼ垂直な垂直壁部を有し、その垂直壁部で用紙を所 定の収納位置に保持する一対の側板とを備えたものが知られている。

【０００３】 このような給紙カセットの各側板は、横断面形状がＬ字形の金属板からなり、 垂直壁部の下縁に連なる水平壁部でカセット本体の底壁にビス止めされている。 そして、一対の側板の垂直壁部上縁どうしの間隔が、収納されるべき用紙の幅寸 法にほぼ等しくされている。これらの側板は通常、金属平板をプレス成形するこ とで横断面形状がＬ字形にされている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このような給紙カセットにおいては、プレス成形で一対の側板を得る際にプレ ス部材に起因する直角度不良が発生したり、これら側板をカセット本体の底壁に ビス止めして組み立てる際に組立バラツキが発生したりすることがある。すると 上記間隔が所定寸法に等しくならず、給紙時における用紙の左右位置ズレや斜め 給紙などの不都合が起きるおそれがあった。

【０００５】 この考案は上記の実情に鑑みてなされたものであり、一対の側板の垂直壁部上 縁どうしの間隔を所定寸法に調整することができ、給紙時における用紙の左右位 置ズレや斜め給紙などの不都合を未然に防止することのできる給紙カセットを提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段およびその作用】

この考案は、１つの方形底壁と２組の対向側壁とを有し、画像形成用紙が収納 される箱状のカセット本体と、このカセット本体の底壁に取り付けられ、１組の 側壁に対してほぼ平行であって底壁に対してほぼ垂直な垂直壁部を有し、その垂 直壁部で用紙を所定の収納位置に保持する一対の側板と、カセット本体の上部に かぶせられるカセット蓋とを備え、さらに、カセット蓋の下面に下方突出状に設 けられ、カセット蓋がかぶせられた際に各側板の垂直壁部の上縁を挟み持ち、そ れによって一対の側板の垂直壁部上縁どうしの間隔を調整して所定寸法に保つ、 少なくとも１組のリブを具備してなる給紙カセットである。

【０００７】 すなわち、この考案の給紙カセットは、カセット蓋の下面に少なくとも１組の リブを下方突出状に設けたことを特徴とする。これらのリブは、カセット蓋がカ セット本体にかぶせられた際に各側板の垂直壁部の上縁を挟み持つ。そして、一 対の側板の垂直壁部上縁どうしの間隔が所定寸法に等しくないときにはその間隔 を広げあるいは狭めることで調整し、その間隔を所定寸法に保つ。

【０００８】 ここで、カセット蓋の下面に下方突出状に設けられるリブは、１組のものであ ってもよく、２組またはそれ以上の組からなるものであってもよい。また、これ らのリブはカセット蓋と一体に設けられたものでもよく、カセット蓋とは別体に 設けられカセット蓋に取り付けられたものでもよい。リブの材質としては特に限 定されないが、たとえばプラスチックあるいは金属から構成される。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の１実施例を図面に基づいて説明する。なお、この考案は以下 の実施例によって限定されるものではない。

【００１０】 図１〜図３において、複写機本体に着脱可能に装着される給紙カセットＣは、 箱状のカセット本体１と、一対の側板２・２と、カセット蓋３とを備えている。 カセット本体１は、１つの長方形底壁１ａと２組の対向側壁１ｂ・１ｂ・１ｃ・ １ｃとを有している。そして、画像形成用紙としてのＡ４サイズ複写用紙が収納 されるようになっている。

【００１１】 各側板２は、薄い平らな鋼板をプレス機で曲げ加工することにより、横断面形 状がＬ字形のものに構成されている。そして、垂直壁部２ａの下縁に連なる水平 壁部２ｂでカセット本体１の底壁１ａにビス４・４で止められている。一対の側 板２・２の垂直壁部２ａ・２ａは、カセット本体１の長い方の対向側壁１ｂ・１ ｂに対してほぼ平行であって底壁１ａに対してほぼ垂直である。そして、これら の垂直壁部２ａ・２ａでＡ４サイズ複写用紙を所定の収納位置に保持する。垂直 壁部２ａ・２ａの上縁どうしの間隔（図２および図３におけるＬ）は、収納され るべきＡ４サイズ複写用紙の幅寸法にほぼ等しくされている。

【００１２】 カセット蓋３はアクリル樹脂製であって、カセット本体１の上部に上下回動可 能にかぶせられている。３ａ・３ａはカセット蓋３の回動軸である。これらの回 動軸３ａ・３ａは、カセット本体１の長い方の対向側壁１ｂ・１ｂの一端に設け られた軸孔にそれぞれはめられている。

【００１３】 カセット蓋３の下面には２組のリブ３ｂ・３ｂ・３ｂ・３ｂが下方突出状に設 けられている。各リブ３ｂは対向する２つの長方形板状片からなり、両板状片の 下端が外側へやや広がった状態に構成されている。各リブ３ｂは、複写用紙がカ セット本体１に収納されてカセット蓋３がカセット本体１にかぶせられた際に、 各側板２の垂直壁部２ａの上縁を挟み持つ。

【００１４】 各リブ３ｂの位置および強度は、カセット蓋３がかぶせられる前の段階で一対 の側板２・２の垂直壁部２ａ・２ａの上縁どうしの間隔Ｌが所定寸法と異なる場 合に、カセット蓋３がかぶせられ各リブ３ｂが各側板２の垂直壁部２ａの上縁を 挟み持って対向垂直壁部２ａ・２ａの上縁どうしの間隔を広げあるいは狭めるこ とができるようにされている。このようなリブ３ｂ・３ｂ・３ｂ・３ｂによって 、間隔Ｌを所定寸法に保つことができる。

【００１５】 なお、図２において５はカセット本体１内に配された底板である。底板５は回 動軸５ａ・５ａ部分において、カセット本体１の長い方の対向側壁１ｂ・１ｂに 設けられた軸孔にはめられている。そして、回動軸５ａ・５ａのない方の端で、 図示しないバネにより上下回動可能に上方へ付勢されている。複写用紙はこの底 板５に載せられて収納される。６・６は底板５に載せられた複写用紙の一端の各 隅部を押さえる爪である。また、図２における白矢印は、カセット本体１内の複 写用紙が複写機本体内へ供給されるために出て行く方向を示す。

【００１６】 この給紙カセットＣにあっては、カセット蓋３の下面に下方突出状に２組のリ ブ３ｂ・３ｂ・３ｂ・３ｂが設けられている。これらのリブ３ｂ・３ｂ・３ｂ・ ３ｂは、カセット本体１にカセット蓋３がかぶせられた際、場合によっては各側 板２の垂直壁部２ａの上縁を挟み持って対向垂直壁部２ａ・２ａの上縁どうしの 間隔を広げあるいは狭める。これによって、対向垂直壁部２ａ・２ａの上縁どう しの間隔Ｌを所定寸法に保つことが可能になる。したがって、複写用紙を供給す る時の用紙の左右位置ズレや斜め給紙などの不都合を未然に防止することができ る。

【００１７】

【考案の効果】

この考案の給紙カセットは、上記のように構成されているので、給紙時におけ る用紙の左右位置ズレや斜め給紙などの不都合を未然に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の１つの実施例に係る給紙カセットの
斜視図。

【図２】その給紙カセットの平面図。

【図３】その給紙カセットの要部横断面図。

【符号の説明】

１ カセット本体 １ａ 底壁 １ｂ 側壁 １ｃ 側壁 ２ 側板 ２ａ 垂直壁部 ２ｂ 水平壁部 ３ カセット蓋 ３ａ 回動軸 ３ｂ リブ

フロントページの続き (72)考案者 土屋 浩昭 大阪市中央区玉造１丁目２番28号 三田工 業株式会社内 (72)考案者 宮崎 資久 大阪市中央区玉造１丁目２番28号 三田工 業株式会社内 (72)考案者 稲田 潤一 大阪市中央区玉造１丁目２番28号 三田工 業株式会社内 (72)考案者 篠原 昌裕 大阪市中央区玉造１丁目２番28号 三田工 業株式会社内

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 １つの方形底壁と２組の対向側壁とを有
   し、画像形成用紙が収納される箱状のカセット本体と、
   このカセット本体の底壁に取り付けられ、１組の側壁に
   対してほぼ平行であって底壁に対してほぼ垂直な垂直壁
   部を有し、その垂直壁部で用紙を所定の収納位置に保持
   する一対の側板と、カセット本体の上部にかぶせられる
   カセット蓋とを備え、 さらに、カセット蓋の下面に下方突出状に設けられ、カ
   セット蓋がかぶせられた際に各側板の垂直壁部の上縁を
   挟み持ち、それによって一対の側板の垂直壁部上縁どう
   しの間隔を調整して所定寸法に保つ、少なくとも１組の
   リブを具備してなる給紙カセット。