JPH0557252A - 重量選別装置 - Google Patents

重量選別装置

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JPH0557252A
JPH0557252A JP24686691A JP24686691A JPH0557252A JP H0557252 A JPH0557252 A JP H0557252A JP 24686691 A JP24686691 A JP 24686691A JP 24686691 A JP24686691 A JP 24686691A JP H0557252 A JPH0557252 A JP H0557252A
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JP
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article
conveyor
signal
selection
Prior art date
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Application number
JP24686691A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Takada
良光 高田
Fumisuke Tsukasa
文祐 政
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計量コンベア上で計量した物品の重量に基づ
いて、物品を選別する重量選別装置において、短い間隔
で計量コンベア上を通過して選別コンベアに搬出される
物品を、計量コンベアから遠くはなれた位置で確実に選
別する。 【構成】 物品が計量コンベアに搬入されると、搬入タ
イマ回路22が起動され、搬入タイマ回路22がタイム
アップすると、演算タイマ回路23が起動される。演算
タイマ回路23が起動している間に、平均演算手段25
によって算出された物品の重量値は、そのタイムアップ
した直後に判定手段26によってリミット値と比較さ
れ、その判定結果が選別情報として出力される。選別信
号シフト手段29は、この選別情報を、非動作中の遅延
回路301 〜30n に順番に入力する。遅延回路301
〜30n は入力された選別情報を、その選別情報に対応
する物品が選別コンベア上の選別装置に達するまでそれ
ぞれ遅延して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物品の重量に基づく選
別を、その物品の搬送中に行なう重量選別装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】物品を搬送しながら、その重量を計量
し、その計量値に基づいて不良品の物品の排除を行なう
ために、従来より図9に示すように構成された重量選別
装置10が用いられていた。
【0003】この重量選別装置10は、搬入コンベア1
からの物品Wを計量コンベア11で受け、物品が計量コ
ンベア11上を搬送している間の重量信号を計量器12
から出力する。
【0004】選別判定回路13は、計量器12からの計
量値信号に基づいて、計量された物品の良否を判定し、
選別判定信号を出力する。
【0005】計量コンベア11の後段には、選別コンベ
ア14が配置されている。選別コンベア14には、良品
を通過させ、不良品を排除するための選別装置15が所
定位置に設けられている。
【0006】選別判定回路13からの選別判定信号は、
その物品が選別装置15の位置に達するのに必要な時間
だけタイマ回路16によって遅延された後、選別装置1
5に入力される。
【0007】このため、良品と判定された物品は、その
まま通過し、不良品と判定された物品は、選別装置15
によって選別コンベア14上から排除される。
【0008】このようにして、搬入コンベア1から順次
搬入される物品は、その重量値に基づいて選別され、良
品のみが後続ラインへ搬出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の重量選別装置において、より高速な動作を実
現しようとすると以下のような問題が発生する。
【0010】即ち、この種の重量選別装置では、計量コ
ンベア11上に2つ以上の物品が同時に乗っていては、
正しい計量が行なえないため、物品の搬入間隔が計量コ
ンベア11の長さLにほぼ等しいときが、最も高速な状
態となり、その長さLが短かい程高速運転が可能とな
る。
【0011】また、タイマ回路16が前の物品の判定信
号によるタイマ動作を行なっている最中に、次の物品の
判定信号によるタイマ起動がなされないためには、選別
コンベア14の搬入部から選別装置15までの距離Ls
が、計量コンベア11の長さLより短かくなければなら
ない(計量コンベア11と選別コンベア14の搬送速度
が同一な場合)。
【0012】一方、高速な選別排除を実現するための選
別装置としては、速度の遅いゲート板可動方式より、エ
ア吹付け方式の方がコストの面からも望ましい。
【0013】ところが、エア吹付け方式の選別装置を計
量コンベア11の近い位置に設けると、物品を排除する
ときに吹付けられたエアの一部が、計量コンベア11の
計量動作に大きな影響を与えてしまう。
【0014】このような制限から、従来の重量選別装置
では、計量コンベア11の最高計量速度で選別排除を行
なうことができなかった。
【0015】本発明は、この課題を解決した重量選別装
置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の重量選別装置は、搬入された物品に対する
重量信号を該物品の搬送中に計量器から出力する計量コ
ンベアと、前記計量コンベアに物品が搬入されてから所
定時間後の重量信号に基づいて、該物品を選別判定する
判定手段と、前記計量コンベアから搬出される判定済み
物品を受けて前記計量コンベアとほぼ同一速度で搬送
し、選別判定信号に従って判定済み物品を異なる搬送経
路に振り分けるための選別装置を有する選別コンベア
と、前記判定済み物品が前記計量コンベアから前記選別
コンベアの選別装置に達するまでの時間が遅延時間とし
て設定され、入力される選別判定信号を前記遅延時間だ
け遅延して前記選別装置に出力する複数の独立した遅延
回路と、前記判定手段からの選別判定信号を受ける毎
に、該選別判定信号を前記複数の独立した遅延回路のう
ちの非動作状態の遅延回路の1つに順次出力する選別信
号シフト手段とを備えている。
【0017】
【作用】このように構成されているため、本発明の重量
選別装置では、計量コンベアに物品が搬入されると、計
量器からその重量に対応した重量信号が出力され、搬入
から所定時間後の重量信号に基づいてその物品の選別判
定がなされる。この物品の選別判定信号は、選別信号シ
フト手段に入力され、非動作状態の遅延回路の1つに入
力される。この遅延回路は、入力された選別判定信号を
その判定済み物品が選別コンベアの選別装置の位置まで
達したときに選別装置に出力する。このため、判定済み
物品は、選別装置によってその判定結果に対応した搬送
経路に振り分けられる。
【0018】前の搬入物品の選別判定信号が遅延されて
いる間に、次の物品の選別判定がなされると、その選別
判定信号は、非動作状態の別の遅延回路に入力されて、
遅延出力される。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。
【0020】図1は本発明の一実施例の重量選別装置2
0の構成を示す図であり、搬入コンベア1、計量コンベ
ア11、計量器12、選別コンベア14および選別装置
15は従来装置と同一であり、搬入コンベア1、計量コ
ンベア11および選別コンベア14の搬送速度は同一
で、搬入コンベア1は、計量コンベア11の長さとほぼ
等しい間隔で物品を計量コンベア11に搬入する。
【0021】なお、選別装置15は、最も高速動作が可
能なエア吹付け方式のもので、計量コンベア11に影響
を与えないように、計量コンベア11の搬出部から計量
コンベア11の長さの数倍以上離れた遠い位置に設けら
れている。
【0022】この重量選別装置20の計量コンベア11
と搬入コンベア1との間には、計量コンベア11に搬入
される物品を光学的に検出する搬入センサ21が設けら
れている。
【0023】搬入センサ21からの信号は、搬入タイマ
回路22に入力されている。
【0024】搬入タイマ回路22は、搬入センサ21の
信号が物品の搬入開始によって変化すると、予め設定さ
れたT1 時間だけ“H”レベルの信号を出力する。この
1 は、物品が計量コンベア11に搬入を開始してから
完全に計量コンベア11上に乗り移るまでの時間と、物
品が乗り移ってから計量信号が安定するまでの時間との
加算値に相当し、予め物品を搬入して実験的に得たたも
のである。
【0025】搬入タイマ回路22の出力は、演算タイマ
回路23に入力されている。演算タイマ回路23は、入
力信号の立下がりから予め設定されたT2 時間だけ
“H”レベルの信号を出力する。
【0026】このT2 は、平均演算に必要な個数の計量
値をサンプリングするための時間に相当する。
【0027】計量器12からの計量信号は、平均演算手
段25に入力されている。平均演算手段25は、演算タ
イマ回路23の出力が“H”レベルの間に、計量信号の
平均演算を行ない、演算タイマ回路23の出力が“L”
レベルになった直後にその演算結果を判定手段26へ出
力する。
【0028】判定手段26は、入力された演算結果が、
リミット値記憶手段27に予め記憶設定されている上下
限リミット値の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内に
あるときは、良品を示す選別信号を出力し、範囲外のと
きは不良を示す選別信号を出力する。
【0029】2個乗り判定手段28は、演算タイマ回路
23の出力が“H”レベルの間に、搬入タイマ22の出
力が“H”レベルに立上がったとき、計量コンベア11
上で2個乗り状態が発生したと判定し、2個乗り信号を
出力する。
【0030】判定手段26からの選別信号と、2個乗り
判定手段28からの判定信号は、選別信号シフト手段2
9に入力されている。
【0031】選別信号シフト手段29は、演算タイマ2
3の出力が立下がる毎に、その直後の選別信号を受け、
その選別信号が良品を示し、かつ2個乗り信号を受けて
いないときには“0”、その他の場合には“1”の選別
情報をタイマ起動信号とともに遅延回路301 〜30n
に順番に出力する。
【0032】遅延回路301 〜30n は、例えば図2に
示すように、フラグレジスタ311 〜31n 、選別タイ
マ321 〜32n およびアンド回路331 〜33n によ
って構成されている。
【0033】各フラグレジスタ311 〜31n は、入力
された選別情報を起動信号に同期して記憶する。選別タ
イマ321 〜32n は、例えば、図3に示すように、起
動信号によって出力が“1”にセットされるフリップフ
ロップ32aと、フリップフロップ32aの出力とクロ
ック信号との論理値をとるアンド回路32bと、アンド
回路32bと出力をカウントするカウンタ32cと、カ
ウンタ32cの計数出力と時間データT3とが一致した
ときに“H”レベルのパルスを出力する比較器32dか
ら構成されている。なお、時間データT3 は、計量コン
ベア11上で選別判定がなされた物品が、選別装置15
に達するまでの時間をクロック信号の周期で除算した値
である。
【0034】したがって、選別判定された物品が、選別
装置15に達したときに所定幅の“H”レベルパルスを
出力する。選別タイマ回路321 〜32n の各出力と、
フラグレジスタ311 〜31n の出力は、それぞれアン
ド回路331 〜33n に入力されている。
【0035】このため、遅延回路301 〜30n は、タ
イマ起動信号を受けてからT3 時間後に、フラグレジス
タ311 〜31n に記憶されている選別情報を独立に出
力する。各遅延回路301 〜30n の出力は、すべてオ
ア回路34に入力されているため、オア回路34から
は、計量コンベア11に搬入された物品の選別情報が、
その選別判定からそれぞれT3 時間ずつ遅延されたタイ
ミングで出力されることになる。
【0036】オア回路34の出力は、エアタイマ回路3
5に入力されている。
【0037】エアタイマ回路35は、オア回路34の出
力の立上りから起動され、選別装置15に達した物品を
確実に選別コンベア14上から排除するために必要な時
間T4 だけエア吹付け信号を出力する。
【0038】なお、平均演算手段25、判定手段26、
2個乗り判定手段28および選別信号シフト手段29
は、マイクロコンピュータによって構成され、その処理
手順は、図4のフローチャートに示される。
【0039】以下、重量選別装置20の動作をこのフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0040】始めに、遅延回路の順番を示す数値mが1
にセットされ、演算タイマ回路23の出力が立上るまで
待機状態となる(ステップ1、2)。
【0041】ここで、搬入コンベア1から計量コンベア
11上への物品搬入が開始すると、この搬入が搬入セン
サ21によって検出され、搬入タイマ22が起動する。
【0042】搬入タイマ回路22がタイムアップして、
演算タイマ回路23が起動すると、計量信号の平均演算
がT2 時間なされる(ステップ3)。
【0043】このT2 時間中に、搬入タイマ22が起動
されなければ、平均演算結果が、上下限リミット値の範
囲内にあるか否かが判定される(ステップ4〜6)。
【0044】平均演算結果が上下限リミット値の範囲内
にあると判定された場合は、遅延回路301 のフラグレ
ジスタ311 に“0”の選別情報がセットされるととも
に選別タイマ回路321 が起動される(ステップ7)。
【0045】反対に、平均演算結果が上下限リミット値
の範囲内にないときには、フラグレジスタ311
“1”の選別情報がセットされるとともに選別タイマ回
路321 が起動される(ステップ8)。
【0046】また、平均演算を行なっているT2 時間中
に、次の物品の搬入が開始されて搬入タイマ22が起動
された場合は、平均演算を中止し、演算タイマ23がタ
イムアップした後、ステップ8の処理がなされる(ステ
ップ9)。
【0047】このようにして、1番目の遅延回路301
のフラグレジスタ311 に対する選別情報のセットと選
別タイマ回路321 の起動がなされた後、mが1だけ更
新されて次の遅延回路302 が指定され、演算タイマ回
路22の起動待ち状態(ステップ2)に戻る(ステップ
10、11)。
【0048】1番目の選別タイマ回路321 が起動され
て、T3時間後にタイムアップすると、フラグレジスタ
311 にセットされた選別情報が、アンド回路331
介してオア回路34に入力されるため、選別情報が
“0”のときには、エアタイマ回路35は起動されず、
選別情報が“1”のときにはエアタイマ回路35がT4
時間起動される。
【0049】このとき、この選別情報に対応する物品
は、選別コンベア14上の選別装置15の位置に達して
いるため、その選別情報“0”の場合には、そのまま選
別装置15を通過し、“1”の場合は、エア吹付けによ
って選別コンベア14上から排除される。
【0050】次の物品は、計量コンベア11の長さとほ
ぼ同じ間隔で計量コンベア11に搬入されるため、選別
タイマ回路321 がタイムアップする前に、演算タイマ
回路22が起動される。このタイマ起動により、前記同
様の処理(ステップ2〜11)がなされ、その物品の選
別情報が次の遅延回路302 のフラグレジスタ312
セットされるとともに選別タイマ回路322 が起動され
る。
【0051】以下、同様にして、計量コンベア11に搬
入される物品の選別情報は、フラグレジスタ313 〜3
n に順番にセットされ、選別タイマ回路323 〜32
n が順番に起動される。そして、最後の(n番目)のフ
ラグレジスタ31n および選別タイマ回路32n がセッ
トおよび起動された後は、再び1番目のフラグレジスタ
311 と選別タイマ回路321 に対するセット、起動待
ち状態に戻る。
【0052】なお、遅延回路301 〜30n の数nは、
選別コンベア14の搬入部から選別装置15まで距離
を、物品の搬入間隔の最短値で除算した値より予め大き
く設定されているため、タイムアップ前の遅延回路が再
起動される事はない。
【0053】
【他の実施例】なお、前記実施例では、良品物品の場合
でも選別信号を遅延していたが、不良物品および2個乗
り物品の場合だけ、その選別信号の遅延を行うようにし
てもよい。
【0054】また、前述したエア吹き付け式の選別装置
によって、重量オーバ不良、重量不足不良および2個乗
り不良の物品をそれぞれ区別して排除する場合には、図
5に示す重量選別装置40のように、選別コンベア14
に3つの選別装置15a、15b、15cを設け、重量
オーバと判定された物品は、先頭の選別装置15aで排
除し、重量不足と判定された物品は、中央の選別装置1
5bで排除し、2個乗り不良と判定された物品は、最後
部の選別装置15cで排除するように構成してもよい。
【0055】この場合、重量オーバ不良のときにはその
情報を第1の選別シフト手段29aに出力し、重量不足
不良のときには、その情報を第2の選別シフト手段29
bに出力し、2個乗り不良のときには第3の選別シフト
手段に出力するように判定手段26を構成する。
【0056】第1、第2、第3の選別シフト手段29a
〜29cは、選別情報の入力毎に、それぞれの遅延回路
30a1 〜30an 、30b1 〜30bn 、30c1
30cn を順番に起動する。
【0057】遅延回路30a1 〜30an には、判定済
み物品が先頭の選別装置15aに達するまでの時間Ta
が遅延時間として予め設定され、遅延回路30a1 〜3
0an の出力は,オア回路34aを介してエアタイマ回
路35aを起動し、先頭の選別装置15aを駆動させて
重量オーバ物品を排除させる。
【0058】また、遅延回路30b1 〜30bn には、
判定済み物品が中央の選別装置15bに達するまでの時
間Tbが予め設定され、その出力は、オア回路34bを
介してエアタイマ35bを起動し、中央の選別装置15
bを駆動させて、重量不足物品を排除させる。また、遅
延回路30c1〜30cn には、判定済み物品が最後部
の選別装置15cに達するまでの時間Tcが予め設定さ
れ、その出力は、オア回路34cを介してエアタイマ3
5cを起動し、最後部の選別装置15cを駆動させて、
2個乗り物品を排除させる。
【0059】このように構成された重量選別装置では、
各選別装置間の間隔が、物品間隔より広い場合でも、不
良の種類を確実に区別して排除することができる。
【0060】なお、この実施例では、不良の種類によっ
て排除位置が異なる場合について説明したが、同一位置
から複数の搬送路に物品を振り分けられる選別装置を用
いた場合には、不良の種類に対応した選別情報を、同一
の遅延時間で遅延させて選別装置に出力すれば、選別装
置側でその選別情報に応じた振り分けができる。
【0061】また、前記実施例では、前の物品の計量が
終了していないときに次の物品が搬入された場合に、前
の物品のみを2個乗り不良物品と判定していたが、次の
物品も不良と判定するようにしてもよい。また、前記実
施例では、前の物品の計量が完了した直後に次の物品が
計量コンベアに搬入された場合に、2個乗りと判定して
いないが、前の物品が計量コンベアから完全に搬出され
るまでに次の物品が搬入を開始した状態を2個乗りと判
定し、次の物品を不良としてもよい。
【0062】また、図5に示した実施例では、選別コン
ベア14に並んで複数設けられた選別装置15a〜15
cの数に、選別コンベア14の先端から最後部の選別装
置15cまでの間に乗る物品の最大個数nを乗じた数
(3・n)だけ遅延回路30a1 〜30an 、30b1
〜30bn 、30c1 〜30cn を用いていたが、判定
手段26からその選別判定結果に対応した遅延時間デー
タを遅延回路に設定して起動するように構成すれば、n
個の遅延回路で前記同様の選別が可能となる。
【0063】この場合、各遅延回路501 〜50n を図
6に示すように構成する。
【0064】即ち、データレジスタ511 〜51n は、
前述の選別信号シフト手段29からの遅延時間データT
dを起動信号に同期して記憶し、このデータTdを選別
タイマ521 〜52n にそれぞれ設定する。
【0065】選別タイマ521 〜52n は、それぞれ起
動信号を受けてからTd時間後に所定幅の“H”レベル
パルスを出力する。各デコーダ531 〜53n は、選別
装置15a〜15cのうちデータレジスタ511 〜51
n に記憶設定されたデータTdに対応する選別装置の1
つを指定する指定信号を、選別タイマ521 〜52n
出力に同期して出力する。
【0066】各選別タイマ521 〜52n の出力は、ス
イッチ60a1 〜60an 、60b1 〜60bn 、60
1 〜60cn を介して、エアタイマ35a、35b、
35cの入力に接続されている。
【0067】スイッチ60a1 〜60an は、選別装置
15aまでの遅延時間データTaがデータレジスタ51
1 〜51nに設定されたときのデコーダ出力によってオ
ンし、スイッチ60b1 〜60bn は、選別装置15b
までの遅延時間データTbが設定されたときのデコーダ
出力によってオンする。同様にスイッチ60c1 〜60
n は、選別装置15cまでの遅延時間データTcが設
定されたときのデコーダ出力によってオンする。
【0068】したがって、例えば遅延回路501 に対し
て選別装置15cで排除すべき物品の遅延時間データ
(Td=Tc)が入力されると、この遅延回路501
選別タイマ521 は、Tc時間後にタイムアップし、デ
コーダ531 がスイッチ60c1 をオンさせる。このた
め、エアタイマ35cが起動されて、この物品が選別装
置15cによって選別コンベア14上から排除される。
【0069】この遅延回路501 のタイマ動作中に、次
の物品の判定結果として選別装置15aで排除するため
の遅延時間データ(Td=Ta)が、選別信号シフト手
段29によって次の遅延回路502 に入力されると、選
別タイマ522 はTa時間後にタイムアップし、スイッ
チ60a2 がオンして、エアタイマ35aが起動され
る。このため、次の物品は、選別装置15aによって選
別コンベア14上から排除される。
【0070】以下、同様に、物品の判定結果は、順番に
非動作中の遅延回路へ入力され、判定済み物品は、その
判定結果に対応した選別装置によって選別コンベア上か
ら排除される。
【0071】なお、図6の実施例では、物品の判定結果
に対応した遅延時間データTdを、デコーダ531 〜5
n によって解読して選別装置を指定していたが、判定
手段から選別装置を指定するコード信号を判定結果とし
て受けて、そのコードに対応した遅延時間データを選別
タイマにそれぞれ設定するようにしてもよい。
【0072】また、前記各実施例では、それぞれカウン
タ等で構成され、電気回路的に独立した複数の遅延回路
を用いていたが、遅延回路としてシフトレジスタを用い
ることも可能である。
【0073】図7、図8はシフトレジスタによって遅延
回路を構成した例を示している。
【0074】図7は、選別装置15a、15b、15c
に対応した各段1ビットのシフトレジスタ61a、61
b、61cを遅延回路として用いた例を示している。
【0075】各シフトレジスタ61a〜61cは、判定
手段26からの判定結果をクロック信号の入力毎に1段
ずつ後段へシフトし、最後段の判定結果をエアタイマ3
5a〜35cへ出力する。シフトレジスタ61aは、ク
ロック信号の周期をtとするとTa/tの段数を有して
いるため、1段目に入力された判定結果は、Ta時間後
にエアタイマ35aへ出力される。また、同様にシフト
レジスタ61b、61cは、それぞれTb/t、Tc/
tの段数を有している。なお、クロック信号の周期tが
短かい程、遅延時間の精度は高くなる。
【0076】これらの各シフトレジスタ61a〜61c
は、同一判定結果が連続して入力されても、その判定結
果を順番に遅延して最後段から出力する。即ち、各シフ
トレジスタ61a〜61cは、独立した複数の遅延機能
をそれぞれ有するとともに、選別シフト手段も兼ねてい
ることになる。
【0077】図8は、各段複数ビットの1つのシフトレ
ジスタ62によって上記同様の動作をする例を示してい
る。
【0078】即ち、このシフトレジスタ62は、前述の
シフトレジスタ61cと同一の段数Tc/tを有してお
り、判定手段26からの複数ビット並列の判定コードを
後段へ順次シフトする。
【0079】シフトレジスタ62のTa/t段目、Tb
/t段目および最後段の出力は、それぞれコード判定回
路63a、63b、63cに入力されている。
【0080】コード判定回路63aは、入力されたコー
ドが、先頭の選別装置15aで排除すべき物品の判定コ
ードと一致したときエアタイマ35aを起動させる。コ
ード判定回路63bは、入力されたコードが、中間の選
別装置15bで排除すべき物品の判定コードと一致した
ときエアタイマ35bを起動させる。コード判定回路6
3cは入力されたコードが、最後部の選別装置15cで
排除すべき物品の判定コードと一致したときエアタイマ
35cを起動させる。
【0081】したがって、この回路は、1つのシフトレ
ジスタ62と3つのコード判定回路63a〜63cによ
って、図7に示した回路と全く同一の動作をすることに
なり、判定済み物品は、その判定結果に応じた選別装置
によって選別コンベア14上から排除される。
【0082】なお、前記各実施例では、選別装置が1つ
あるいは3つの場合について説明したが、物品の良否だ
けでなく、ランク分け選別を行なうために4つ以上の選
別装置を有する重量選別装置においても、本発明を同様
に通用できる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の重量選別
装置は、計量コンベア上で計量されて選別判定された物
品の選別判定信号を、複数の独立した遅延回路のうちの
非動作状態の1つに順次入力し、各遅延回路の出力によ
って、選別コンベアの選別装置を駆動するように構成さ
れているため、計量コンベアの長さにほぼ等しい間隔で
搬入される物品の選別を、計量コンベアの長さ以上離れ
た位置でも行うことができ、エア吹き付け式等の高速な
選別装置を用いて、計量コンベアが有している最大速度
で物品を選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】一実施例の要部の構成を示す回路図である。
【図3】図2の回路をより具体的に示した回路図であ
る。
【図4】一実施例の要部の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例の要部のブロック図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例の要部のブロック図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例の要部のブロック図であ
る。
【図9】従来装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 計量コンベア 12 計量器 14 選別コンベア 15 選別装置 20 重量選別装置 21 搬入センサ 22 搬入タイマ 23 演算タイマ 25 平均演算手段 26 判定手段 27 リミット値記憶手段 28 2個乗り判定手段 29 選別信号シフト手段 301 〜30n 遅延回路 311 〜31n フラグレジスタ 321 〜32n 選別タイマ回路 35 エアタイマ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬入された物品に対する重量信号を該物品
    の搬送中に計量器から出力する計量コンベアと、 前記計量コンベアに物品が搬入されてから所定時間後の
    重量信号に基づいて、該物品を選別判定する判定手段
    と、 前記計量コンベアから搬出される判定済み物品を受けて
    前記計量コンベアとほぼ同一速度で搬送し、選別判定信
    号に従って判定済み物品を異なる搬送経路に振り分ける
    ための選別装置を有する選別コンベアと、 前記判定済み物品が前記計量コンベアから前記選別コン
    ベアの選別装置に達するまでの時間が遅延時間として設
    定され、入力される選別判定信号を前記遅延時間だけ遅
    延して前記選別装置に出力する複数の独立した遅延回路
    と、 前記判定手段からの選別判定信号を受ける毎に、該選別
    判定信号を前記複数の独立した遅延回路のうちの非動作
    状態の遅延回路の1つに順次出力する選別信号シフト手
    段とを備えた重量選別装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020061131A (ko) * 2001-01-16 2002-07-23 한국기계연구원 물품의 연속 계량방법 및 장치
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JP2007014848A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Yamato Scale Co Ltd 重量式選別装置及びその選別方法
JP2015200502A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 ユニパルス株式会社 計量装置
JP2020142212A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 アンリツインフィビス株式会社 重量選別システム

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