JPH0557163U - パーゴラ - Google Patents

パーゴラ

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JPH0557163U
JPH0557163U JP14192U JP14192U JPH0557163U JP H0557163 U JPH0557163 U JP H0557163U JP 14192 U JP14192 U JP 14192U JP 14192 U JP14192 U JP 14192U JP H0557163 U JPH0557163 U JP H0557163U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーゴラの存在とバルコニーの存在とを切り
離し、バルコニーの設計の自由度を高めたパーゴラを提
供する。 【構成】 複数の略L字形の長尺材たるパーゴラ基材30
Aについて、それらの一端をバルコニー20の手摺り22へ
固定し、他端を家の壁10に固定することによって形成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はパーゴラ、更に詳しくは、バルコニーの屋根部分を形成するような パーゴラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパーゴラは、バルコニーの上方に固定され、バルコニーの天井部分を形 成する格子状の部材からなるものであり、例えば、実公平3−3691号に示す ようなものが代表的なものであった。 図13を用いて、更に詳しく説明する。
【0003】 バルコニーは、人の出入りが可能な窓の埋め込まれた壁86の下方から外側に 突出させて固定されたデッキ85と、そのデッキ85の角にて垂直に立設された 支柱83と、壁86と支柱83との間及び一方の支柱83と他方の支柱83との 間を囲う手摺り84とから形成されている。 パーゴラ80は、バルコニーの支柱83を上方へ延設し、その上端と壁86と を角とした格子状の部材である。即ち、支柱83の上端と壁86との間及び一方 の支柱83の上端と他方の支柱の上端83との間を枠材81で囲い、その枠材8 1及び壁86で囲われた部分に桟82で格子状に組んだものである。
【0004】 枠材81や桟82には、洗濯物を吊したり、葡萄や蔦や藤の蔓を絡ませたりす ることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のパーゴラ80では、バルコニーを形成する段階で支柱 83を設けておく必要があり、バルコニーの設計、特にバルコニーの手摺り部分 の設計に制限が加わることとなっていた。 パーゴラを支える支柱をバルコニーの手摺りの一部として形成せず、バルコニ ーの存在とは切り離したようなパーゴラを提供できれば、上記のような問題は解 決できるのであるが、そのようなパーゴラは存在しなかった。
【0006】 本考案が解決すべき課題は、パーゴラの存在とバルコニーの存在とを切り離し 、バルコニーの設計の自由度を高めたパーゴラを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記した目的を達成するためのものであり、複数の略L字形の長尺 材について、それらの一端をバルコニーの手摺りへ固定し、他端を家の壁に固定 することによって形成したことを特徴とする。
【0008】
【作 用】
請求項1記載のパーゴラについて、その組立工程を説明する。 パーゴラ基材の一端を、バルコニーの手摺りにへ固定する。また、他端を家の 壁に固定する。 複数のパーゴラ基材について、それらを同様に固定する。すると、パーゴラ基 材の水平部分がバルコニーの屋根部分を形成し、パーゴラが完成する。
【0009】
【実施例】
図1は、本実施例のパーゴラ全体を示す斜視図である。但し、説明の便宜のた め、パラペット等を省略してある。 図2は、パーゴラ基材をバルコニーに固定するための構造を示すための分解斜 視図である。
【0010】 図3は、パーゴラ基材をバルコニーに固定するための構造を示すための縦断面 図である。 図4は、手摺り角アンカーを示す斜視図である。 図5から図8は、パーゴラ基材と壁におけるバルコニーの上方部分との固定を 行うための壁止め部材についての説明のための図である。ここで、図5はコ字形 埋め込み部材を用いた壁止め部材を示す断面図、図6はT字形埋め込み部材を用 いた壁止め部材を示す断面図、図7はT字形埋め込み部材を示す斜視図、図8は T字形埋め込み部材を用いた壁止め部材を示す平面図である。
【0011】 図9及び図10は、パーゴラ基材、及び掛け部材を示す断面図であり、図11 は、パーゴラ基材、及び掛け部材を示す側面断面図である。 図12は、パーゴラ基材、及び着脱桟材を示す断面図である。 まず、本実施例のパーゴラの構成について説明する。 最初に、全体の構成を、図1を参照させながら説明する。
【0012】 本実施例のパーゴラ30は、人の出入りのできる戸や窓を備えた壁10から外 に向かって突出して形成されるバルコニー20の上部に取り付けられて形成され る。 本実施例のバルコニー20は、一側面を壁10に密着させた長方形の床部材で あるデッキ21と、そのデッキ21の壁10以外の三側面から上方に向かって立 設された手摺り22とから形成されている。
【0013】 パーゴラ30は、L字形のパーゴラ基材30Aを備え、それを反壁10側の手 摺り22の上面と、壁10におけるバルコニー20の上方とに、その両端を固定 されてなるものである。即ち、L字形をした複数のパーゴラ基材30Aと、その パーゴラ基材30Aの一端を手摺り22における反壁10側の上面に固定するた めの手摺り止め部材40と、パーゴラ基材30Aの一端を壁10におけるバルコ ニー20の上方に固定するための壁止め部材50とから形成される。
【0014】 なお、本実施例で用いられるバルコニー20は木製でないとしており、従って 、パーゴラ基材30Aをそのようなバルコニー20の手摺り22に直接固定する のは困難である。そこで、手摺り22に手摺り埋木23を接着し、或いは手摺り 埋木23を内部材料として採用し、その手摺り埋木23を介してパーゴラ基材3 0Aを固定するという手段を採用している。なお、バルコニー20が木製であっ ても、バルコニー20の保護のために手摺り埋木23を用いてよい。
【0015】 続いて、図2及び図3等を参照させながら、手摺り止め部材40について説明 する。 手摺り止め部材40は、手摺りアンカー41、パラペット44、立設筒部材4 5、シール材46、からなる。 手摺りアンカー41には、手摺り中間アンカー41Aと、手摺り角アンカー4 1Bという2種類がある。手摺り角アンカー41Bは、バルコニー20の手摺り 22における反壁10側の2つの角にてパーゴラ基材30Aの一端を固定するた めのものであり、手摺り中間アンカー41Aは、その2つの手摺り角アンカー4 1Bの間に位置する。
【0016】 手摺りアンカー41は、両者ともアンカーベース42と立設部42Aとセンタ ーボルト43とを有して形成されているが、手摺り中間アンカー41Aと、手摺 り角アンカー41Bとはアンカーベース42の形状を異にする。 アンカーベース42は、手摺り部22の上面に対応する上面部42Bと、その 上面部42Bから下方に折曲されて手摺り22の側面に対応する側面部42Cと 、上面部42Bの中央から上方に立設された上面開放四角筒状の立設部42Aと からなる。このことは、両者とも共通する。但し、手摺り中間アンカー41Aに あっては、図2で明らかなように、上面部42Bから折曲される側面部42Cが 2方向であり、手摺り角アンカー41Bにあっては、図4で明らかなように、上 面部42Bから折曲される側面部42Cが4方向である。
【0017】 アンカーベース42の上面部42B及び側面部42Cには各々4箇所ずつの貫 通穴を設けてあり、アンカーベース42は、その貫通穴に対応するアンカーボル ト42Dによってバルコニー20の手摺り22に、手摺り埋木23を介して固定 されるものである。なお、アンカーベース42が手摺り埋木23に固定された後 は、アンカーベース42の側面部42C及びアンカーボルト42Dの隠し止めが なされる。即ち、壁10側には直接に外装材24が固定され、反壁10側にあっ てはフェルト材25を介して外装材24が固定される。
【0018】 立設部42Aの壁10側には貫通穴が設けられていると共に、その貫通穴の内 側にはパーゴラ手摺りナット32Aが固定されている。なお、パーゴラ基材30 Aをアンカーベース42に固定するため、このパーゴラ手摺りナット32Aに対 応するパーゴラ手摺りボルト32がパーゴラ基材30A側に設けられている。 センターボルト43は、立設筒部材45等を手摺りアンカー41に固定するた めのものであり、そのヘッド部を立設部42Cの内方底面に固定され、雄ネジの 切られた軸部は、立設部42Aの筒内、立設部42Cの上端から上方へ突出させ ている。なお、このセンターボルト43の軸部には、センターボルト43に対応 するセンターナット43Aが設けられ、センターボルト43とセンターナット4 3Aとによって立設筒部材45を固定する。
【0019】 続いて、パラペット44について、図3等を参照させながら説明する。 パラペット44は、アンカーベース42によって手摺り埋木23に固定された その固定部分付近を覆い隠すため、アンカーベース42へ固定されるものである 。その固定を行うための固定体は、アンカーベース側に固定される受け体44B と、パラペット44の内側において下方に突出させて設けた挿入体44Aとによ って構成される。即ち、受け体44Bに設けられた水平方向内側への突起部分と 、その突起部分に填め合わされる形状をなす挿入体44Aとによって、いわゆる スナップイン構造をなしており、これをもって固定するものである。
【0020】 また、パラペット44には、アンカーベース42によって手摺り埋木23に固 定された固定部分付近を覆い隠し、水や埃などの進入を防ぐため、その側片部か ら内側に向かって返し44Cが設けられている。 なお、図2に示すように、パラペット44におけるパーゴラ基材30Aの固定 部に対応する箇所には、四角い貫通穴が設けてあり、この貫通穴の大きさは、立 設筒部材45の外形と一致する。
【0021】 次に、立設筒部材45及びシール材46について説明する。 立設筒部材45は、有蓋底無しの四角筒状をなしており、向かい合う2側面に は、固定用窓45Aが設けられ、蓋部分には、前述のセンターボルト43の先端 部分を突出させるための穴が設けられている。 シール材46は、四角リングであり、立設筒部部材45に対応させて、それよ りも一回り大きく形成されている。このシール材46は、パラペット44に設け られた四角い貫通穴の上面回りに固定され、パラペット44と立設筒部材45と の間を埋めるスペーサーとなり、水の進入を防ぐなどの役割を果たす。
【0022】 上記のような固定用の部材にて固定されるパーゴラ基材30Aの固定端付近に ついて説明する。パーゴラ材30Aは、凹溝を設けたパイプ材であり、立設筒部 45を内包可能である。また、バルコニー20の手摺り22に固定するための端 部の壁10側には、2つの貫通穴が設けられている。その貫通穴には、アンカー ベース42のパーゴラ手摺りナット32Aに適合するパーゴラ手摺りボルト32 の軸部分を貫通させることができる。
【0023】 以上のように形成された手摺り止め部材40を用いて、パーゴラ基材30Aを 固定する手順について、図2等を参照させながら説明する。 まず、バルコニー20の手摺り22の上端の埋木23に対し、アンカーボルト 42Dを用いてアンカーベース42を固定する。アンカーベース42が固定され た後は、アンカーベース42に受け体44Bを固定し、その受け体44Bに対し て挿入体44Aを用いてパラペット44をアンカーベース42に固定する。この とき、アンカーベース42の立設部42Aは、パラペット44の貫通穴を貫通す る。その貫通穴の上回りにはシール材46が位置する。
【0024】 シール材46の上には、向かい合う2つの固定用窓45Aを壁10側及び反壁 10側に向けた立設筒部材45が位置する。このとき、立設筒部材45の蓋部分 に設けられた穴からは、アンカーベース42のセンターボルト43の先端の雄ネ ジ部が突出するので、その雄ネジ部にセンターナット43Aをねじ込み、立設筒 部材45をアンカーベース42に対して固定すると共に、パラペット44及びシ ール材46のアンカーベース42に対する固定を確実なものとする。
【0025】 次に、パーゴラ基材30A、その手摺り22側の端部がシール材46に接する よう、アンカーベース42に固定された立設筒部材45にかぶせる。すると、手 摺り22側の端部の壁10側に設けられた2つの貫通穴に対応する位置に、立設 筒部材45の固定用窓45A、及びパーゴラ手摺りナット32Aが位置すること となる。そこで、その2つの貫通穴にパーゴラ手摺りボルト32をねじ込み、パ ーゴラ基材30Aをアンカーベース42に固定する。
【0026】 以上のようにして、パーゴラ基材30Aがバルコニー20の手摺り22へ固定 される。 続いて、パーゴラ基材30Aと、壁10におけるバルコニー20の上方部分と の固定を行うためのパーゴラの固定構造たる壁止め部材50について説明する。 壁止め部材50には、コ字形埋め込み部材51を用いるものと、T字形埋め込 み部材52を用いるものとの2種類がある。
【0027】 まず、コ字形埋め込み部材51を用いた壁止め部材50について説明する。 ここでこの壁止め部材50は、壁10の外表面に固定された埋木12、その埋 木12に固定されるコ字形埋め込み部材51、及び埋木12に固定されたコ字形 埋め込み部材の固定部分を覆い隠すための止め部隠し部材51Aを備えている。 コ字形埋め込み部材51は、縦断面がコ字形をした基体と、その基体の中央か らコ字形の開口側に突出したパーゴラ固定部としての板状のパーゴラ固定片54 とから形成されている。その基体には貫通穴が設けられている。パーゴラ固定片 54を反埋木12側に向け、基体の貫通穴に対してコーチスクリュー53を用い てねじ込むことによって、コ字形埋め込み部材51は埋木12に固定される。な お、コ字形埋め込み部材51は、基体の縦断面がコ字形であるとして説明したが 、横断面がコ字形でもよく、また、有底筒状であってもよい。
【0028】 止め部隠し部材51Aは、コ字形埋め込み部材51の開放部を覆い隠すととも に、パーゴラ固定片54を突出させるための突出穴51Bを有する有底四角筒で あり、埋木12に固定されたコ字形埋め込み部材51の基体部分を覆って埋木1 2に固定される。その結果、コーチスクリュー53によって埋木12に固定され たコ字形埋め込み部材51の固定部分は、止め部隠し部材51Aによって覆い隠 される。なお、止め部隠し部材51Aにおけるパーゴラ固定片54に対応する部 分には突出穴51Bが設けられているが、埋木12への接着の際に、止め部隠し 部材51Aとパーゴラ固定片54との間隙は、コーキング56及びブチルシール 57によって埋められ、防水、防塵等が図られる。
【0029】 一方、固定されるパーゴラ基材30Aは、パーゴラ固定片54を内包できるパ イプ状をなしている。また、パーゴラ固定片54及びパーゴラ基材30Aの壁1 0側端部内部にも貫通穴が設けられており、それらの貫通穴を用いてパーゴラ基 材30Aとパーゴラ固定片54とが固定される。即ち、それらの貫通穴が合わさ れてパーゴラ固定ボルト55が通され、パーゴラ固定ナット55Aによってパー ゴラ基材30Aとパーゴラ固定片54とが固定されることとなる。
【0030】 止め部隠し部材51Aによって、コーチスクリュー53やコ字形埋め込み部材 51の大部分が覆い隠された後には、その覆い隠した部分の反埋木12側面と面 一となるよう止め部隠し部材51Aのまわりの埋木12にサイディング11を施 す。止め部隠し部材51Aとサイディング11との間隙は、適宜シーリングして 、防水、防塵等を図る。
【0031】 なお、本実施例では、パーゴラ固定部としてのパーゴラ固定片54は、板状で あるとして説明したが、パーゴラ基材30Aと壁止め部材50との固定ができる のであれば、板状でなくてもよい。 次に、T字形埋め込み部材52を用いた壁止め部材50について、図6及び図 7を参照させながら説明する。
【0032】 ここでは、埋木12に対して壁止め部材50の固定を行うものについて説明す る。 T字形埋め込み部材52は、板状の基体とその基体のほぼ中央から垂直部分に 延びたパーゴラ固定片54とによって断面形状T字形をなす部材である。この基 体部分には、貫通穴が設けられており、その貫通穴に対してコーチスクリュー5 3を用いてねじ込むことによってT字形埋め込み部材52が埋木12に固定され る。
【0033】 基体部分が埋木12に固定されたT字形埋め込み部材52は、反壁10側に向 かってパーゴラ固定片54を突出させているが、コーチスクリュー53のヘッド 部分を含めて埋木12にサイディング11を施し、T字形埋め込み部材52の壁 10への固定部分を隠してしまう。 サイディング11が施された後でもなお壁10から突出しているパーゴラ固定 片54の部分、及びパーゴラ基材30Aの壁10側端部内部には貫通穴が設けら れている。図示は省略するものの、それらの貫通穴が合わされて、図5に示すよ うにパーゴラ固定ボルト55が通され、パーゴラ固定ナット55Aによってパー ゴラ基材30Aとパーゴラ固定片54とが固定される。このとき、サイディング 11とパーゴラ基材30Aとの間隙には、パッキン58が位置して、内部への水 やゴミの進入を防止している。
【0034】 次に、パーゴラ基材30Aの構造を、図9、図10、及び図11を参照させな がら説明する。 パーゴラ基材30Aは、略長方形をした基材単体31の2つを縦に重ね合わせ たような断面を有し、その重ね合わせとした部分が水平となるようにしている。 その基材単体31の断面を更に詳しく説明する。
【0035】 その断面の略長方形には、一部に開口部となるべき部分を有し、その開口部先 端を内側に湾曲させたような形状をなしている。この開口された部分を挿入部3 1Aとする。挿入部31Aは、パーゴラ基材30Aを形成する際に上面及び下面 となる。このように形成された基材単体31における背中合わせにされる部分で あって挿入部31Aに対応する部分には、等間隔に2種類の貫通穴たる固定用穴 が交互に設けられている。なお、基材単体31は、手摺り止め部材40及び壁止 め部材50との固定が行えればよく、例えば、図10に示すように、三角筒状で あってもよい。
【0036】 それら固定用穴は、図11で示すように、相対的には大きな爪部挿入穴31B 、及びその爪部挿入穴31Bよりは小さな爪部固定穴31Cである。 パーゴラ基材30Aを形成する2つの基材単体31は、パーゴラ壁ボルト55 及びパーゴラ壁ナット55Aを含めてその外側をパーゴラカバー33で覆われて いる。このパーゴラカバー33は、基材単体31を2つ重ね合わせた外形と同形 状をなしている。更に詳しくは、パーゴラカバー33は、パーゴラ基材30Aの 上側外面及び側外面に密着し、パーゴラ壁ナット55Aの下方を覆い、その両端 が下に位置する挿入穴31Aから挿入されて引っ掛けられるようになっている。 ここにおいて、パーゴラカバー33の下部中央に、パーゴラ基材30Aの内部に 連通する挿入穴たる掛部材挿入穴33Aが形成される。この掛部材挿入穴33A からは、以下に説明する掛部材60を挿入固定することができる。
【0037】 その掛部材60とは、自らがパーゴラ基材30Aに引っかけられ、その掛部材 60を用いて、例えば洗濯物を干したりするのに使用される部材であり、略Y字 形をなした板材である。その形状を更に詳しく説明すると、Y字形の2つの上部 の一部は、水平方向に延設されて水平係止部60Aをなし、更にその水平係止部 60Aの先端部分が垂直下方に向けられている。水平係止部60Aの先端部分を 爪部61とする。この上部の横幅は、爪部挿入穴31Bよりも小さい。また、掛 部材60の下部には、円形の貫通穴たる掛穴62を有している。この掛穴62は 、例えば物干し桿を通してそれを支えたり、直接ハンガーを引っかけたりするよ うな用途に使用するためのものである。
【0038】 続いて、パーゴラ基材30Aに固定される掛部材60の固定順序を説明する。 まず、掛部材60の上部を、掛部材挿入穴33Aから挿入する。更に、掛部材 60の上部を、下方から爪部挿入穴31Bに挿入する。すると、水平係止部60 Aが爪部挿入穴31B、及び爪部固定穴31Cでない部分に係止される。続いて 、掛部材60の爪部61を、上方から爪部固定穴31Cに挿入し、掛部材60の 固定を完了する。
【0039】 このように固定された掛部材60は、その水平係止部60Aが爪挿入穴31B 、及び爪固定部31Cにかからず、爪部61が爪部固定穴31Cにはまり込んで いるため、横方向のずれが生じないので、安定して吊り下げられていることとな る。 続いて、パーゴラ基材30Aの付属物である着脱桟材70、及びその着脱桟材 70を固定するためのパーゴラ基材30Aの構造について、図11を参照させな がら説明する。なお、従来のパーゴラは桟を交差させて形成されているが、前記 までの実施例では、壁10に垂直である複数のパーゴラ基材30Aのみでパーゴ ラ30が形成されていた。そのパーゴラ30に対し、着脱桟材70によって、桟 が交差したパーゴラが形成されることとなる。
【0040】 図12を用いて説明するパーゴラ基材30Aは、前記で説明したパーゴラ基材 30Aの構造とほぼ同様であるが、掛部材60が存在しない。従って、掛部材挿 入穴33Aが空くこととなるが、その掛部材挿入穴33Aには、掛部材挿入穴3 3Aの内径と同一外径部分を有する掛部材蓋材34が挿入される。この掛部材蓋 材34がはめ込まれると、パーゴラカバー33の下面は、ほぼ平滑な面をなす。
【0041】 パーゴラ基材30Aにおける下側に位置する基材単体31の側面部分には、貫 通穴が設けられており、パーゴラカバー33におけるその貫通穴に対応する部分 にも貫通穴が設けられている。基材単体31及びパーゴラカバー33に設けられ たその貫通穴を桟材挿入穴33Bとする。 その桟材挿入穴33Bには、断面コ字形の進退受け36が、基材単体31の内 側に向かって固定される。その進退受け36の端部は、桟材挿入穴33Bを形成 する基材単体31及びパーゴラカバー33の端部に、着脱自在に固定される。
【0042】 なお、桟材挿入穴33Bに進退受け36を固定しない場合には、桟材挿入穴3 3Bを塞ぐための部材としての桟蓋材35をはめ込む。この桟蓋材35がはめ込 まれると、パーゴラカバー33の側面は、ほぼ平滑な面をなす。 進退受け36が桟材挿入穴33Bに固定されると、パーゴラ基材30Aに対し て内方に向かう凹部が形成されることとなる。隣合うパーゴラ基材30Aに進退 受け36が固定されている場合、この凹部に対して、概ね筒状の棒材たる着脱桟 材70が固定され、隣合うパーゴラ基材30Aにこの着脱桟材70が渡されるこ ととなる。
【0043】 この着脱桟材70とは、一端または両端部分に、その着脱桟材70の軸方向に 進退可能な進退部71と、その進退部71を外側に押圧するスプリング72とを 備えたものである。進退部71は、スプリング72によって外へ飛び出さないよ うに突起を有している。進退部71を含めない着脱桟材70の軸方向長さは、隣 合うパーゴラ基材30Aの互いのパーゴラカバー33側面間の距離よりも若干短 く、ぴったりはまるものである。また、進退部71がスプリング72によって外 側に押圧され切った状態の着脱桟材70の軸方向長さは、隣合うパーゴラ基材3 0Aの互いの進退受け36側面間の距離よりも若干長い。
【0044】 このような着脱桟材70は、次のようにして向かい合うパーゴラ基材30Aに 固定される。即ち、一方のパーゴラ基材30Aの進退受け36に着脱桟材70の 一端をはめ込み、他端をはめ込む際に進退部71をスプリング72の弾発力に抗 して押し込み、その他端を他方のパーゴラ基材30Aの進退受け36にはめ込む ことによって固定される。
【0045】 着脱桟材70は、壁10に対して垂直方向をなしていたパーゴラ基材30Aの 壁10側部分に平行な方向をなす部材となる。従って、着脱桟材70を多数固定 することによって、バルコニー20の上面に格子状の天井部分を形成することが できる。格子状のパーゴラを形成した場合には、例えば植物の蔓を絡ませる場合 などに便利である。
【0046】 本実施例のパーゴラによれば、以下のような効果がある。 まず、バルコニー20の手摺り22をパーゴラの支柱としては使用せず、パー ゴラ30とバルコニー20とを切り離したので、バルコニーの設計の自由度を高 めたパーゴラを提供することができた。 また、L字形をしたパーゴラ基材30Aを用いて形成されるパーゴラを提供し たが、そのようなパーゴラをバルコニーに手摺りに固定する固定構造を提供する ことができ、そのようなパーゴラの家の壁10への固定構造を提供することがで きた。
【0047】 また、物を吊り下げたり、物干し竿を掛けられるようなパーゴラを提供するこ とができた。特に、パーゴラ基材30A、掛け部材60に、爪部挿入穴31B、 爪部固定穴31C、及び爪部61を設けたので、掛け部材を安定して固定させる ことができるパーゴラを提供することができた。 また、パーゴラ基材30Aに対して着脱自在の着脱桟材70を設けたので、桟 材の装着、取り外しが自由に行え、自由な形のパーゴラを形成することができる パーゴラを提供することができた。
【0048】 本実施例のパーゴラのバリエーションについて説明する。 バルコニー20のデッキ21の平面形状を例えば半円形として設計した場合に は、パーゴラ基材30Aの水平方向長さが、その取付位置によって異ならせるこ と、及び手摺り止め部材40の手摺りアンカー42の立設部42Aの取付角度を 異ならしめることなどが必要となる。
【0049】 掛け部材60の形状については、略Y字形をなした板材であるとして説明した が、これに限られず、挿入穴31Aを用いてパーゴラ基材30Aに固定できれば よい。
【0050】
【考案の効果】
請求項1記載のパーゴラによれば、パーゴラの存在とバルコニーの存在とを切 り離し、バルコニーの設計の自由度を高めたパーゴラを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパーゴラの一実施例を示す全体斜
視図である。
【図2】パーゴラとバルコニーの手摺りとの固定構造を
示す部分斜視図である。
【図3】パーゴラとバルコニーの手摺りとの固定構造を
示す部分側面図である。
【図4】手摺り角アンカーを示す斜視図である。
【図5】コ字形埋め込み部材を用いた壁止め部材を示す
断面図である。
【図6】T字形埋め込み部材を用いた壁止め部材を示す
断面図である。
【図7】T字形埋め込み部材を示す斜視図である。
【図8】T字形埋め込み部材を用いた壁止め部材を示す
平面図である。
【図9】パーゴラ基材、及び掛部材の断面図である。
【図10】パーゴラ基材、及び掛部材の断面図である。
【図11】パーゴラ基材、及び掛部材を示す側面断面図
である。
【図12】パーゴラ基材、及び着脱桟材を示す断面図で
ある。
【図13】従来のパーゴラを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 壁 11 サイディ
ング 12 埋木 20 バルコニー 21 デッキ部 22 手摺り 23 手摺り埋
木 24 外装材 25 フェルト
材 30 パーゴラ 30A パーゴラ
基材 31 基材単体 31A 挿入穴 31B 爪部挿入
穴 31C 爪部固定穴 32 パーゴラ手摺りボルト 32A パーゴラ
手摺りナット 33 パーゴラカバー 33A 掛部材挿
入穴 33B 桟材挿入穴 34 掛部材蓋 35 桟蓋材 36 進退受 40 手摺り止め部材 41 手摺りアンカー 41A 手摺り中
間アンカー 41B 手摺り角アンカー 42 アンカーベース 42A 立設部 42B 上面部 42C 側面部 42D アンカーボルト 43 センターボルト 43A センター
ナット 44 パラペット 44A 挿入体 44B 受け体 44C 返し 45 立設筒部材 45A 固定用窓 46 シール材 50 壁止め部材 51 コ字形埋
め込み部材 51A 止め部隠し部材 51B 突出穴 52 T字形埋め込み部材 53 コーチス
クリュー 54 パーゴラ固定片 55 パーゴラ
壁ボルト 55A パーゴラ壁ナット 56 コーキング 57 ブチルシ
ール 58 パッキン 60 掛部材 60A 水平係止
部 61 爪部 62 掛穴 70 着脱桟材 71 進退部 72 スプリング 80 パーゴラ 81 枠材 82 桟材 83 支柱 84 手摺り 85 デッキ 86 壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の略L字形の長尺材について、それ
    らの一端をバルコニーの手摺りへ固定し、他端を家の壁
    に固定することによって形成したことを特徴とするパー
    ゴラ。
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