JPH0556754A - 魚貝類用餌料の製造方法 - Google Patents

魚貝類用餌料の製造方法

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JPH0556754A
JPH0556754A JP3247102A JP24710291A JPH0556754A JP H0556754 A JPH0556754 A JP H0556754A JP 3247102 A JP3247102 A JP 3247102A JP 24710291 A JP24710291 A JP 24710291A JP H0556754 A JPH0556754 A JP H0556754A
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JP
Japan
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feed
fish
shellfish
parts
natural polysaccharide
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JP3247102A
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English (en)
Inventor
Takeshi Maruyama
健 丸山
Kazuo Sasa
一夫 佐々
Yasushi Nanishi
靖 名西
Kozo Iida
高三 飯田
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HAKODATE SUISAN TANPAKU KAKO K
HAKODATE SUISAN TANPAKU KAKO KK
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
HAKODATE SUISAN TANPAKU KAKO K
HAKODATE SUISAN TANPAKU KAKO KK
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚貝類煮汁を利用した水中での沈降速度の小
さい魚貝類餌料の製造方法を提供する。 【構成】 天然多糖類と魚粕の製造等に副生する魚貝類
の煮汁の混合物をアルカリ金属水溶液中でゲル化させ、
減圧下で乾燥する。 【効果】 ゲル化することにより水中での分散性を小さ
くし、減圧下で乾燥することにより餌料中に空隙が生じ
比重が小さくなり、餌としての有効性を大きくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱減圧乾燥による固
形状魚貝類用餌料の製造方法に関するものであり、さら
にくわしくは、加熱乾燥下において餌料内に空隙を形成
させ、餌料の見かけの比重を低下させることによる餌料
の海水中での落下速度を調節し、餌料の有効性を高める
ための魚貝類用餌料の製造方法に関するものである。
【0002】本発明の魚貝類用餌料とは、魚、貝類の
他、エビ、カニ、シャコ、ヤドカリ等の甲殻類や、スッ
ポン、赤海亀などの亀類、ホヤ等の背策動物、ウニ、ナ
マコ等の棘皮動物、タコ、イカ等の頭足類、蛙等の両生
類などの養殖を行なう水生動物の餌料の総称である。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在使
用されている多くの養殖魚貝類用餌料は、天然多糖類と
餌料有効成分とを混合し、多価アルカリ金属塩水溶液中
で固化後、乾燥固形化して使用されている。このように
して得られた餌料は、その比重が使用される材料でほぼ
決定し、水中での餌料の落下速度は、餌料に使用された
材質で決定してしまい落下速度または海水に投入されて
からの海底までの落下時間をコントロールすることがで
きない状態にある。ウニ等の養殖においては、餌料の落
下中においても餌料がウニと接触した段階で、ウニが餌
料に移動することが観察されており、摂餌活動が餌料の
落下中においても行なわれている。
【0004】このような摂餌活動から餌料の海水中での
落下時間(投入してから海底に着くまでの時間)をコン
トロールすることは、餌料の有効利用に極めて重要であ
る。一般に、餌料材料の変更等によって、この落下速度
をコントロールする場合は、比重の小さい材料を選んだ
り、摂餌されても有害でない疎水性シリカ粉末を利用す
ることも行なわれるが、そのことにより、餌料としての
必要な成分に支障をきたしたり、価格の面で実用性が失
われてしまうことが多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、餌
料としての必要な成分を損なうことなく、かつコストも
高くならない製造方法について鋭意研究した結果、餌料
の乾燥工程における乾燥条件を特殊な状態で行なうこと
により、餌料としての必要成分を失なうこともなくかつ
価格的にも負担にならない魚貝類用餌料の製造方法を発
明するに至った。本発明は、「
【請求項1】 天然多糖類に魚貝類の煮汁を主要材料と
する餌料成分及び水を添加し、混練したのち、このもの
を多価アルカリ金属塩水溶液と接触させてゲル化せし
め、ついでこのゲル化物を10℃〜220℃の温度に昇
温し、減圧乾燥することを特徴とする魚貝類用餌料の製
造方法。
【請求項2】 餌料成分と天然多糖類の固形分合計10
0重量部当り1〜200重量部のシリカをゲル化前に配
合することを特徴とする、請求項1記載の魚貝類用餌料
の製造方法。」に関する。
【0006】本発明は、金属塩水溶液中でゲル化した餌
料を乾燥する際に餌料の温度を10℃〜220℃、好ま
しくは20℃〜180℃に昇温し、急速に減圧下で乾燥
させることによって、餌料中に空隙を形成し比重を調節
して海水中での落下時間をコントロールすることができ
る餌料を得る方法である。
【0007】餌料は製造過程において多量の水分を含む
ため、このような急激な乾燥条件では、水分の沸騰が生
じ、多量の空隙が餌料内に残したままで乾燥固化する。
餌料内の空隙は、温度、減圧度、減圧時間によって左右
されるが、このようにして得られた餌料は見かけの比重
が小さくなり、落下(沈降)時間が飛躍的に長くなる。
しかし、餌料の材料の大部分は親水性であるため、この
ような餌料も経時的に水でぬれることになり、やがて、
海底に落下し、餌料として有効に作用する。本発明にお
いて、乾燥時の餌料温度が20℃以下では十分な空隙が
得られず、餌料は急速に沈降する。また200℃以上で
は、空隙は一時的に多く発生するが、高温であるため、
材料の融着等が生じたり、餌料の有効成分が変化するお
それがある。餌料の乾燥時間は、減圧時間を含めて通常
1〜24時間である。また、減圧条件は、餌料に望まれ
る空隙度に応じて決められるが、600mmHg以下、
好ましくは500mmHg以下である。600mmHg
以上では得られる餌料の空隙量が少くなるので好ましく
ない。
【0008】本発明において用いられる天然多糖類は、
魚貝類用餌料成分を包括あるいは吸着できるものであっ
て且つ多価アルカリ金属イオンによって架橋が可能なも
のが望ましく、このような性質を有するものとしては、
アルギン酸ナトリウム、ペクチン、アラビヤゴム、カル
ボキシルメチルセルロースナトリウム塩、レクチン等を
挙げることができる。
【0009】魚貝類用餌料成分としては、魚の煮汁、魚
粕、藻類などであり、魚の煮汁としては、魚粕製造時
や、煮干、鰹節、シラス干、釜あげ桜エビの製造の際産
出する。例えばイワシ、イカ、スケソウダラ、サバ、サ
ンマ、サケ、マス、ウマズラハギ、カツオ、マグロ、カ
ジカ、ホッケ、オキアミ、オオナゴ、コナゴ、ウグイ、
サメ等の魚類の煮汁を挙げることができる。前記した、
煮汁(a)には、魚貝類の誘引物質や食味改良の目的で
各種の添加物を加えることも可能である。このような添
加物としては、大豆かす(オカラ)、コンブ、ワカメ、
カジメ、アラメ、ビタミン類、魚油、珪藻土、ブラウン
ミール、カボチャ、マッシュポテト(でんぷん)、ぬ
か、ビールかす、コーヒかす、フェザーミル、骨粉、ふ
すま、ゴマ、魚貝類の卵子・精子・内臓等の乾燥粉末
や、生状の混練物を挙げることができる。また、魚貝類
用餌料成分に必要に応じてシリカ微粉末が添加される。
シリカを加えることによってゲル化した餌料表面に魚の
煮汁成分が分離瀘出したり、ゲル強度が低下することを
防ぐ効果がある。
【0010】シリカには、親水性シリカと疎水性シリカ
があり、それぞれ単独で使用することもさらには、親水
性シリカ微粉末と疎水性シリカ微粉末を混合して使用す
ることも可能である。その混合比は、魚貝類の煮汁や、
その組成および、固定化担体の強度によって決められる
ものであり、全く任意である。シリカの使用量は、多糖
類とシリカを除く餌料成分の合計量(固形分)100重
量部に対して1〜200重量部の範囲である。
【0011】また、餌料をゲル化させるための多価アル
カリ金属塩水溶液は、例えばマグネシウムイオン、カル
シウムイオン等のアルカリ土類金属イオンのうちの少な
くとも1種の多価金属イオンを水中に溶解しておくこと
によって得られる。ゲル化が起こる多価金属イオンの濃
度は天然多糖類の種類等によって異なるが、一般には少
くとも0.01mol/l、好ましくは0.1〜2mo
l/lである。
【実施例】以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明
する。部及び%は重量部及び重量%を示す。
【0012】実施例1 上水100部に、アルギン酸ナトリウム5部を加えて6
0℃に加熱し混練溶解する。別の容器にイワシ煮汁50
部、大豆カス20部及びイカゴロとよばれるイカの内臓
25部を加えてよく分散混合し、このものを先に調整し
たアルギン酸ナトリウム水溶液を60〜70℃に加温し
た中ヘ加えよく混練分散する。得られた餌料は黒褐色の
高粘度の状態をしていた。このものをポリエステル板に
厚さ3〜5mm、巾20cm、長さ30cmの大きさに
コテで塗布した。次いで、予め準備した5%の塩化カル
シウム水溶液(CaClとして5%)巾に1時間浸漬
しゲル化させて固形餌料とした。この固形餌料を長さ5
cm、巾5cmの寸法に裁断し、以下の条件で乾燥させ
て褐色の気泡の多い餌料を得た。 乾燥器温度 60℃ 減圧度 50mmHg 乾燥時間 4時間
【0013】実施例2〜5 実施例1の配合で得た餌料を表1に示す乾燥条件で乾燥
して餌料を得た。
【0014】
【表1】
【0015】実施例6 下記に示す配合で、ゲル形成に5%塩化カルシウム水溶
液の代わりに塩化第2鉄(FeClとして)水溶液を
用いる以外は実施例1と同様にして固形餌料を得た。こ
のものを下記の条件で乾燥させて本発明の餌料を得た。 配合: 上水 100部 ペクチン 10部 イワシ煮汁 30部 大豆カス 40部 コンブ粉 10部 疎水性シリカ 5部 親水性シリカ 5部 計 200部 乾燥条件:乾燥器温度 80℃ 減圧度 400mmHg 乾燥時間 4時間
【0016】実施例7 下記に示す配合で、実施例1と同様にして固形餌料を得
て、このものを下記の条件で乾燥させた。 配合: 上水 100部 アルギン酸ナトリウム 10部 魚粉 30部 大豆カス 30部 イカゴロ 20部 デンプン 40部 親水性シリカ 10部 計 240部 乾燥条件:乾燥器温度 80℃ 減圧度 500mmHg 乾燥時間 4時間
【0017】実施例8 実施例1のアルギン酸ナトリウムの代わりに、ペクチン
を用いる以外は実施例1と同様にして本発明の餌料を得
た。
【0018】比較例1 実施例1において乾燥条件を常圧50℃、48時間にし
て餌料を得た。 比較例2 実施例6において乾燥条件を常圧50℃、48時間にし
て餌料を得た。 比較例3 市販品、ノーサンウニ1号(日本農産工業社製)を試験
に用いた。
【0019】上記実施例及び比較例で得た餌料を下記試
験に供し、その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】〔浮游時間の測定〕40×30×20cm
の水槽に、海水を高さ20cmまで入れ、25℃に静置
する。この海水槽に、検討する餌料を5個投入し、着水
後沈降を開始するまでの時間を測定し、浮游時間とし、
秒で表示した。 〔沈降速度〕上記の海水槽において、投入された餌料が
沈降し始めてから水槽底に到達するまでの時間を測定
し、平均の沈降速度とした。 〔餌料の形状〕上記の海水槽に投入された餌料が、10
日後どのように成っているか目視により観察し、その形
状を表示した。 〔アワビの誘引性〕30×20×15cmの水槽にψ=
1cm程度のアワビを5個入れ、試験用餌料を加え、1
日後の試験餌料の摂餌性を下記で評価した。 △ アワビが食したと考えられる場合(餌の変型程度か
ら) ○ アワビが餌料に接触している場合 × 全くアワビが食しない場合
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥時に化学的変化を
受けないので餌料として有効な成分を損なわず且つ、水
中での落下時間が所望の時間に調整された養殖用魚貝
類、特にウニ等の養殖に適した餌料が経済的に得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名西 靖 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 飯田 高三 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然多糖類に魚貝類の煮汁を主要材料と
    する餌料成分及び水を添加し、混練したのち、このもの
    を多価アルカリ金属塩水溶液と接触させてゲル化せし
    め、ついでこのゲル化物を10℃〜220℃の温度に昇
    温し、減圧乾燥することを特徴とする魚貝類用餌料の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 餌料成分と天然多糖類の固形分合計10
    0重量部当り1〜200重量部のシリカをゲル化前に配
    合することを特徴とする、請求項1記載の魚貝類用餌料
    の製造方法。
JP3247102A 1991-06-21 1991-06-21 魚貝類用餌料の製造方法 Pending JPH0556754A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0737424A1 (en) * 1995-04-13 1996-10-16 NESTLE' ITALIANA S.p.A. Food for fish conglomerated in inert support
JP2007104938A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Nagasaki Univ 魚介類養殖用餌とその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0737424A1 (en) * 1995-04-13 1996-10-16 NESTLE' ITALIANA S.p.A. Food for fish conglomerated in inert support
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