JPH0556652U - スピーカの防水構造 - Google Patents

スピーカの防水構造

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JPH0556652U
JPH0556652U JP11310891U JP11310891U JPH0556652U JP H0556652 U JPH0556652 U JP H0556652U JP 11310891 U JP11310891 U JP 11310891U JP 11310891 U JP11310891 U JP 11310891U JP H0556652 U JPH0556652 U JP H0556652U
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JP
Japan
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speaker
rain
waterproof structure
rain cover
vehicle
Prior art date
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JP11310891U
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English (en)
Inventor
達 古川
秀平 太田
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカ2背面の防水レインシール部材を通
気性の良い材料、又は通気孔を設けてバックキャビティ
を大きく形成し、スピーカ2の再生音響の中域特性を改
善するものである。 【構成】 車載用ドアスピーカ2のレインカバー4の略
中央部に通気性の良い材料で生成した背面部材6を設
け、又はレインカバー4の背面部に通気孔8を設けて防
水し、又はレインシールブラッケト10のレインシールカ
ップ11背面に通気孔11a を設けて防水したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は車両のドア内部に取り付ける車載用スピーカの防水構造に係り、特 に、スピーカの再生音響特性を良くするのに好適なスピーカの防水構造に関する 。
【0002】
【従来技術】
従来より、車両のドア部に取り付ける車載用スピーカの防水構造は図7及び図 8に示す構造のものが多く提供されていた。図7はレインカバーを用いたスピー カの防水構造の側面断面図であり、図8はレインシールカップを背面に有したレ インシールブラッケトを用いたスピーカの防水構造の斜視図である。
【0003】 図7において、1は車両ドアの内装部のシャーシであり、この内装部シャーシ 1に取付ネジ3でスピーカ2のスピーカフレーム2aを取り付けていた。20はスピ ーカ2を防水するレインカバーであり、このレインカバー20は下部に開口部20a が形成され、更に、略中央部に防振部材21が取り付けられている。
【0004】 この様に構成したレインカバー20によるスピーカの防水構造は、車両のドア内 部を雨水などが流れる構造に成っているドアの内装部シャーシ1の所定の位置に レインカバー20を接着剤で接着し、更に、上記レインカバー20の上から図のよう に取付ネジ3でスピーカ2を共締めして取り付け、ドア内部に侵入した雨水など からスピーカ2を防水していた。
【0005】 上記、レインカバー20は一般に、例えば塩化ビニール材などを成型した比較的 薄い部材で形成され、スピーカ2の振動によって音のバタツキが生じるため、レ インカバー20の略中央部にマグネットなどで形成した防振部材21を貼り付け、こ の防振部材21をスピーカ2のヨーク部に固定していた。
【0006】 この様に、車両のドア内部に取り付けた車載用スピーカ2は上から漏れて来る 雨水などをレインカバー20で防水することができた。
【0007】 また、図8に示した他の従来例において、30はレインシールブラッケトであり 、このレインシールブラッケト30にはスピーカ2を取り付けるスピーカ用穴30a と、スピーカ2を固定する取付穴30b と、ドア内装部シャーシ1にレインシール ブラッケト30を取り付ける取付穴30c とを形成し、このレインシールブラッケト 30の背面部に図のようにレインシールカップ31が形成されている。
【0008】 上記、レインシールカップ31はスピーカ用穴30a を取り囲むようにして略円筒 形に形成し、この略円筒形の下部に開口部31a を形成している。この様に形成し たレインシールブラッケト30は、スピーカ用穴30a に取り付けられた車載用スピ ーカ2をレインシールカップ31で覆って上部から流れて来る雨水などから防水し ていた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のレインカバー20を用いたスピーカ2の防水構造(図7 )は、レインカバー20背面に設けた防振部材21をスピーカ2の背面部に固定して 音のバタツキを防止しているため、レインカバー20がスピーカ2に接近し、スピ ーカ2のバックキャビティが小さくなり、下部に設けた開口部20a も背面部の面 積の略1/3 程度と小さいため、スピーカ2の再生音響周波数特性の中帯域(200Hz 〜1kHz) でレベル低下が発生するという欠点があった。
【0010】 また、レインシールブラッケト30を用いたスピーカ2の防水構造(図8)は、 スピーカ2の背面部を覆ったレインシールカップ31の開口部31a が前記同様に小 さく、スピーカ2のバックキャビティも小さくなっているため、前記同様にスピ ーカ2の再生音響周波数特性を悪化しているという欠点があった。
【0011】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、スピーカ2背面のレインシール部材を通気性の良い材料 、又は通気孔を設けてスピーカ2のバックキャビティを大きく形成し、スピーカ 2の再生音響特性の中域特性の悪化を防止するスピーカの防水構造を提供すると ころにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案のスピーカの防水構造は車両のドア内部に取り付けられる車載用スピ ーカをレインカバーで覆ったスピーカの防水構造において、上記レインカバーの 略中央部に通気性の良い材料で生成した背面部材を設け、スピーカのバックキャ ビティを大きくするよう構成したものである。
【0013】 また、上記レインカバーの背面部に通気孔を設けてスピーカのバックキャビテ ィを大きくするよう構成しても良い。
【0014】 更に、車両のドア内部に取り付けられる車載用スピーカをレインシールカップ を有したレインシールブラッケトに取り付けてスピーカを上記レインシールカッ プで覆ったスピーカの防水構造において、上記レインシールカップの背面部に通 気孔を設け、スピーカのバックキャビティを大きくするよう構成しても良い。
【0015】
【作用】
この考案によれば、車両のドア内部に取り付けられた車載用スピーカをレイン カバーによって防水を行う。このレインカバーは取付スピーカの形状に合わせて 金型成型によって塩化ビニール材などで生成し、このレインカバーの背面の略中 央部を、上記塩化ビニール材に代えて通気性の良い材料、例えば連続発泡ウレタ ン材などで形成する。
【0016】 この様に、スピーカの背面部が通気性の良い連続発泡ウレタン材で形成するこ とにより、スピーカのバックキャビティを大きく形成することができ、スピーカ の再生音響周波数特性を改善してフラット特性にすることができる。
【0017】 また、他の実施例として、上記塩化ビニール材で成型したレインカバーの背面 部に複数の通気孔を設けて形成することにより、スピーカのバックキャビティを 前記同様に大きくすることができ、前記同様の効果を出すことができる。
【0018】 更に、上記、車載用スピーカをレインシールカップを有したレインシールブラ ッケトに取り付けたスピーカの防水構造において、上記レインシールカップの背 面部に通気孔を設け、前記同様にスピーカのバックキャビティを大きくして再生 音響特性を改善することができる。
【0019】
【実施例】
この考案に係るスピーカの防水構造の実施例を図1乃至図6に基づいて説明す る。なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。図1は レインカバーを用いたスピーカの防水構造を示した側面断面図、図2は通気性の 良い材料を用いたレインカバーの正面図、図3は通気孔を設けたレインカバーの 正面図、図4はレインシールブラッケトの斜視図、図5はレインシールブラッケ トにスピーカを取り付けた側面断面図、図6はスピーカの再生音響周波数特性を 示した特性図である。
【0020】 図1及び図2において、4はレインカバーであり、このレインカバー4は従来 例同様に薄い材料の、例えば塩化ビニール材などを成型加工して生成され、この レインカバーの下部に開口部4aを形成している。5はスペーサ、6は上記レイン カバー4の背面部に設けた通気性の良い材料で形成した背面部材である。
【0021】 この様に構成したレインカバー4は従来例同様に車載用ドア部の内装部シャー シ1に接着剤で固定され、このレインカバー4の上からスピーカ2を取付ネジ3 で図のように共締めする構造で取り付けられる。
【0022】 上記、レインカバー4の背面部、即ちスピーカ2の背面部分は塩化ビニール材 とは異なる、例えば通気性の良い連続発泡ウレタン材などを接着剤で貼り付けて 形成することにより、スピーカ2の再生動作時のバックキャビティを大きくする ことができる。即ち、スピーカ2から背面に拡散する音圧が連続発泡ウレタン材 と開口部4aを通過して背面スペースに拡散することができ、また、連続発泡ウレ タン材による吸音効果によって背面拡散音が反射してスピーカ2の前面に出るこ とを防止することができる。
【0023】 この様に、スピーカ2のバックキャビティを大きくすることにより、図6に示 すようにスピーカ2の再生音響周波数特性を改善することができる。図6におい て、12は改善したスピーカ2の再生音響周波数特性曲線であり、この再生音響特 性曲線12の中帯域ではフラット特性を得ることができる。また、13は従来例のレ インカバー20を用いた防水構造のスピーカ2の再生音響特性曲線であり、この再 生音響特性曲線13は中帯域の約200Hz 〜1kHzの間、-3dB〜−10dBの音圧レベルの 低下を生じている。
【0024】 図3は他の実施例であり、図3において、8はレインカバー4の背面部に設け た通気孔である。この様に、塩化ビニール材の成型加工のレインカバー4の背面 部に多くの複数の通気孔8を設けることにより、スピーカ2のバックキャビティ を大きくすることができ、前記同様の効果を出すことができる。
【0025】 図4及び図5はレインシールカップを有したレインシールブラッケトを用いた 、又他の実施例のスピーカ2の防水構造であり、図4及び図5において、10は樹 脂成型加工で形成したレインシールブラッケトであり、このレインシールブラッ ケト10にはスピーカ2を取り付けるスピーカ用穴10a と、スピーカ2を固定する 取付穴10b と、ドア内装部シャーシ1にレインシールブラッケト10を取り付ける 取付穴10c とを形成し、このレインシールブラッケト10の背面部に図のようにレ インシールカップ11が形成され、このレインシールカップ11の背面部に複数の通 気孔11a を形成し、レインシールカップ11の下部には開口部11b を有したもので ある。
【0026】 この様に、レインシールブラッケト10に取り付けたスピーカ2は、レインシー ルカップ11によって、図5に示すように上部から漏れる雨水などの防水機能を有 し、更に、上記レインシールカップ11の通気孔11a によって、前記、同様にスピ ーカ2のバックキャビティを大きく形成することができ、スピーカ2の再生音響 特性を改善することができる。
【0027】 上記、レインシールカップ11は図4で示すように、別部品として成型金型で通 気孔11a と共に同時成型して形成し、この通気孔11a を有したレインシールカッ プ11を取付ネジで取り付けることができる。また、上記、通気孔11a は図のよう に複数の小丸穴で形成されているが、最っと大きい、例えば長穴(図示せず)な どの最適な通気状態を形成するようにしても良い。また、上記、レインシールカ ップ11を板金材(図示せず)を使用し、通気孔11a と同時にプレス加工して生成 することも可能であり、この様に板金材を使用することによりコスト低減も可能 である。
【0028】 また、上記、通気孔11a を有したレインシールカップ11を、例えば加工し易い 塩化ビニール材などを使用して成型し、このレインシールカップ11をレインシー ルブラッケト10に接着剤などで貼り付けて組み立てることもでき、取付ネジを使 用すること無く容易に組み立てることもできる。また、射出成型金型によってレ インシールブラッケト10とレインシールカップ11とを一体成型して製作すること も可能である。
【0029】
【考案の効果】
この考案に係るスピーカの防水構造は前述のように、車両ドア内部に取り付け た車載用スピーカはレインカバー又はレインシールブラッケトのレインシールカ ップによる防水機能を有し、更に、スピーカ背面部が通気性の良い連続発泡ウレ タン材、又は背面部に設けた通気孔によってスピーカのバックキャビティを大き く形成することができるので、スピーカの再生音響周波数特性を改善して中域の 減衰を無くしフラットな周波数特性を得ることができるという効果がある。
【0030】 即ち、従来の車両ドア内部に設けたスピーカの再生で不足していた再生音の量 感や奥行感が改善され、音質の向上を図ることができるという効果がある。
【0031】 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施も 容易であるなどの優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るスピーカの防水構造のレインカ
バーを用いた実施例を示した側面断面図である。
【図2】この考案のレインカバーを示した正面図であ
る。
【図3】この考案のレインカバーの他の実施例を示した
正面図である。
【図4】この考案のレインシールカップを有したレイン
シールブラッケトを用いた他の実施例を示した斜視図で
ある。
【図5】図4の実施例の側面断面図である。
【図6】スピーカの再生音響周波数特性を示した特性図
である。
【図7】従来例のレインカバーを用いた防水構造を示し
た側面断面図である。
【図8】他の従来例のレインシールブラッケトを示した
斜視図である。
【符号の説明】
1 車両ドアの内装部シャーシ 2 スピーカ 4 レインカバー 4a レインカバー下部に設けた開口部 5 スペーサ 6 通気性の良い背面部材 8 通気孔 10 レインシールブラッケト 11 レインシールカップ 11a 開口部 12 この考案のスピーカの再生音響特性曲線 13 従来例のスピーカの再生音響特性曲線

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドア内部に取り付けられる車載用
    スピーカをレインカバーで覆ったスピーカの防水構造に
    おいて、 上記レインカバーの略中央部に通気性の良い材料で生成
    した背面部材を設け、スピーカのバックキャビティを大
    きくするよう構成したことを特徴とするスピーカの防水
    構造。
  2. 【請求項2】 上記レインカバーの背面部に通気孔を設
    けたことを特徴とする請求項1記載のスピーカの防水構
    造。
  3. 【請求項3】 車両のドア内部に取り付けられる車載用
    スピーカをレインシールカップを有したレインシールブ
    ラッケトに取り付けてスピーカを上記レインシールカッ
    プで覆ったスピーカの防水構造において、 上記レインシールカップの背面部に通気孔を設け、スピ
    ーカのバックキャビティを大きくするよう構成したこと
    を特徴とするスピーカの防水構造。
JP11310891U 1991-12-28 1991-12-28 スピーカの防水構造 Pending JPH0556652U (ja)

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JP (1) JPH0556652U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2379577B (en) * 2000-06-07 2004-07-28 Honda Motor Co Ltd Speaker Mounting Structure
WO2009144818A1 (ja) * 2008-05-30 2009-12-03 パイオニア株式会社 スピーカシステム

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