JPH055581A - 冷媒回収充填装置 - Google Patents

冷媒回収充填装置

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JPH055581A
JPH055581A JP15677391A JP15677391A JPH055581A JP H055581 A JPH055581 A JP H055581A JP 15677391 A JP15677391 A JP 15677391A JP 15677391 A JP15677391 A JP 15677391A JP H055581 A JPH055581 A JP H055581A
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JP
Japan
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refrigerant
recovered
amount
tank
sensor
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Application number
JP15677391A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sakuma
勉 佐久間
Kiyoshi Kagawa
澄 香川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH055581A publication Critical patent/JPH055581A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2345/00Details for charging or discharging refrigerants; Service stations therefor
    • F25B2345/001Charging refrigerant to a cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2345/00Details for charging or discharging refrigerants; Service stations therefor
    • F25B2345/002Collecting refrigerant from a cycle

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、たとえ冷媒の種類が不明であって
も、正確に回収冷媒量を測定できるようにすることを最
も主要な特徴とする。 【構成】既設の冷凍サイクル装置10に充填されている
冷媒を回収する機構1,7,9,16,19、この回収
した冷媒の物性を検知するセンサ6、このセンサ6の検
知結果から冷媒の種類を判別する回路40c、この判別
した冷媒にしたがって回収冷媒量を測定する回路40、
この回収冷媒量の不足時、回収冷媒に冷媒を補充する機
構20a,20e、21a,21e、この補充ずみの回
収冷媒を既設の冷凍サイクル装置10に充填させる機構
37を設けたことにある。これにより、センサ6で検知
した冷媒の物性にしたがって冷凍サイクル装置10から
回収した冷媒の種類を判別し、この判別した冷媒にした
がって回収冷媒量を測定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、既設の空調機等の冷
凍サイクル装置の冷媒の回収ならびに充填に用いられる
冷媒回収充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空調機(冷凍サイクル装置)
の修理、移設作業の際において、充填してある規定の冷
媒量の一部が大気に放出した場合、あるいは自然リ−ク
により空調機の能力が低下した場合、放出した冷媒量が
不明なので、空調機に充填してある残留冷媒を大気中に
捨ててから、その後、冷媒を冷媒給排ポ−ト部から規定
量の冷媒を空調機に再度充填していた。
【0003】ところで、こうした空調機の冷媒には、周
知の通りフロンが広く使用されているが、このフロン
は、化学的安定性が非常に高く、大気中に放出されると
成層圏に達して、オゾン層を破壊すると指摘されてい
る。このため、フロンは紫外線の増加を招く、さらには
地表の温度が上昇する温室効果の原因物質となるといわ
れている。これは、空調機だけでなく、冷蔵庫、冷凍機
などの冷凍サイクル装置についても同様である。そこ
で、近時、本出願人は、空調機から冷媒をそのまま回収
し、この回収した冷媒を測定し、不足分を補充した後、
再び空調機に戻す装置を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既設の空調
機では室外ユニットに付いている銘板等に冷媒の種類が
記載されているが、かなり空調機が古くなると銘板の記
載事項が不明となっている場合が多くなる。
【0005】ところが、上記装置は空調機の銘板等に記
載されている冷媒の種類にしたがって、回収冷媒量を測
定しているために、上記のように冷媒の種類が不明であ
る状況に遭遇すると、正確に回収冷媒が測定できない難
点がある。このような場合、空調機に規定量の冷媒を充
填することが難しくなる。
【0006】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、たとえ冷媒の
種類が不明であっても、正確に回収冷媒量を測定するこ
とができる冷媒回収充填装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、既設の冷凍サイクル装置から当該冷凍サ
イクル装置に充填されている冷媒を回収する手段と、こ
の回収した冷媒の物性を検知するセンサと、このセンサ
の検知結果から冷媒の種類を判別する手段と、この判別
した冷媒にしたがって前記回収した冷媒量を測定する手
段と、この回収冷媒量の不足時、回収冷媒に冷媒を補充
する手段と、この補充ずみの回収冷媒を前記既設の冷凍
サイクルに充填させる手段とを設けたことにある。
【0008】
【作用】この発明の冷媒回収充填装置によると、まず冷
凍サイクル装置から冷媒を回収する。このとき、センサ
で検知した冷媒の物性から、回収した冷媒の種類が判別
され、この判別された冷媒にしたがって上記回収した冷
媒量を測定する。そして、回収冷媒の不足時、不足冷媒
を上記回収した冷媒に対して補充した後、この補充を終
えた規定量の回収冷媒を冷凍サイクル装置へ戻す。した
がって、冷媒の回収する際、たとえ冷媒の種類が不明で
あっても、正確に回収冷媒量を測定することができる。
それ故、冷媒の種類が不明であっても、規定量の冷媒を
冷凍サイクル装置に戻すことができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図5に示す第1
の実施例にもとづいて説明する。図1は冷媒回収充填装
置の概略構成を、冷媒を回収しようとする家庭用の空調
機10(室内機10aと室外機10bとを組合わせてな
るもので、既設の冷凍サイクル装置に相当)と共に示
し、1は冷媒回収系を構成するタンクである。タンク1
は、例えば円筒体1aの開口端部と蓋体1bとをフラン
ジ結合してなる。このタンク1の周壁の上部には冷媒流
入口部2が設けられ、底壁には冷媒流出口部3が設けら
れている。蓋体1bにはタンク内圧を検知するための圧
力センサ4が設けられている。またタンク1の内底部に
はタンク1内の冷媒の温度を検知する温度センサ5と、
液冷媒の誘電率(物性)を検知する静電容量形の冷媒セ
ンサ6とが設けられている。
【0010】冷媒流入口部2には、電磁弁二方弁で構成
された第1開閉弁7を介して冷媒回収用の管8(流路)
が接続されている。またこの管8の先端部には、電磁二
方弁で構成された第2開閉弁9を介して接続ジョイント
15が接続されている。
【0011】接続ジョイント15は、空調機10の室外
機10bのガス側配管に予め設けてあるサ−ビスポ−ト
と称される冷媒給排ポ−ト部11と接続自在となってい
て、接続ジョイント15を通じ、空調機10の冷凍サイ
クル回路に充填されている冷媒をタンク1内へ導けるよ
うにしている。
【0012】冷媒流出口部3には、冷媒充填系を構成す
る、電磁二方弁で構成された第3開閉弁16が接続され
ている。そして、この第3開閉弁16は、冷媒充填用の
管17(流路)を介して、上記第2開閉弁9に並列に接
続されていて、接続ジョイント15を通じタンク1内か
ら冷媒を冷媒給排ポ−ト部11へ導けるようにしてい
る。
【0013】また管8の中途部分には、電磁二方弁で構
成された第4開閉弁18を介して真空ポンプ19が接続
されている。これにより、接続ジョイント15を冷媒給
排ポ−ト部11に接続し、上記第1開閉弁7、第3開閉
弁16、第4開閉弁18を「開」、第2開閉弁9を
「閉」にした後、真空ポンプ19を作動させて真空引き
をすることにより、タンク1を含む一連の系(冷媒回
収,冷媒充填)を真空状態になるようにしてある。
【0014】またこの真空状態を形成した後、真空ポン
プ19を停止、第3および第4開閉弁16,18を
「閉」、第2開閉弁9を「開」にすることにより、差圧
で空調機10の冷媒をタンク1へ流入できるようにして
ある。
【0015】さらに管8の中途部分には、電磁二方弁で
構成された第5開閉弁20を介して冷媒充填ボンベ21
(冷媒が充填されているボンベ)が接続されている。冷
媒充填ボンベ21および第5開閉弁20は、冷媒の種類
毎(例えばR−22,R−21,R−12,R−113
等といった如く)に複数、例えば冷媒充填ボンベ21a
〜21eおよび第5開閉弁20a〜20eの4種類を有
していて、各第5開閉弁20a〜20eの開動作により
特定の冷媒を管8を通じてタンク1内へ補充できるよう
になっている。なお、冷媒充填ボンベ21および第5開
閉弁20共、2種類しか図示していない。
【0016】タンク1の内部中央には、蓋体1bの中央
から内部中段に突出する厚肉円筒状の中子30設けられ
ている。この中子30の中心の空間部を貫通して、蓋体
1bに支持した静電容量型の液面センサ31が下方に延
びている。なお、液面センサ31の先端は、冷媒センサ
6を正しく働かすために、冷媒センサ6の直上となる上
方の部位の部分に配置してある。
【0017】さらにタンク1の内部には、中子30の外
周部と円筒体1aの内周面との間に沿ってコイル状の蒸
発器32が配設されている。この蒸発器32は、タンク
外に設置した圧縮機33、凝縮器34、膨張弁35(減
圧装置)が順に接続されている。これによって、タンク
1を冷却する冷凍サイクル36を構成してある。この冷
凍サイクル36の運転によるタンク冷却で、タンク1内
の圧力を低下させると同時にタンク1内に流入する冷媒
を液化するようにしている。つまり、タンク1を凝縮器
として作用させて、回収した冷媒を蓄積するようにして
ある。
【0018】また、タンク1の外周面にはタンク1を加
熱するための電気ヒ−タ37が設けられている。この電
気ヒ−タ37を通電すると共に第2開閉弁9および第3
開閉弁16を「開」、第1開閉弁7を「閉」にすること
により、加熱による加圧で液化冷媒を冷媒給排ポ−ト部
11から空調機10の冷凍サイクル回路に充填(冷媒戻
し)できるようにしてある。
【0019】一方、40は例えばCPU40a、ROM
40b、RAM40cなどを有してなるコントロ−ラで
ある。このコントロ−ラ40にはドライバ−41が接続
されている。このドライバ−41には上記各開閉弁7,
9,16,18,20a〜20e、真空ポンプ19、電
気ヒ−タ37、圧縮機33といった駆動機器が接続され
ている。
【0020】またコントロ−ラ40には操作部42が接
続されている。この操作部42は、最適冷媒量(設定冷
媒量)を入力するための入力部と、運転開始スイッチ
(いずれも図示しない)とを有してなる。またコントロ
−ラ40には、表示器で構成される表示部43が接続さ
れている。
【0021】コントロ−ラ40には、図2〜図4のフロ
−チャ−トで示される一連の操作手順が設定されてい
て、入力部から最適冷媒量を入力した後、運転開始スイ
ッチをオンすると、タンク1を真空する工程、空調機1
0から冷媒をタンク1内に回収する工程、回収した冷媒
の種類を判定する工程、判定した冷媒にしたがって回収
冷媒量を測定する工程、不足時に冷媒を補充する工程、
規定量になったタンク1内の回収冷媒を空調機10へ戻
す工程を順に行うようにしてある。
【0022】すなわち、コントロ−ラ40には、「タン
ク1を真空にする工程」のために、管8,17、タンク
1で形成される閉ル−プ内を真空させるべく、各開閉弁
7,9,16,18,20a〜20eを所定に開閉動さ
せ、かつ真空ポンプ19を作動させる機能が設けられて
いる。
【0023】さらにコントロ−ラ40には、「空調機1
0から冷媒をタンク1内に回収する工程」のために、圧
力センサ4から真空を示す圧力を検出すると、真空ポン
プ19を停止、第3および第4開閉弁16,18を
「閉」、第2開閉弁9を「開」、圧縮機33を作動させ
る機能が設けられている。
【0024】さらにまたコントロ−ラ40には、「回収
した冷媒の種類を判定する工程」のために、液面センサ
31から「気体状態の冷媒のとき以上の大きな静電容量
値」が出力されると冷媒センサ6から出力される静電容
量値Aを読込む機能と、この静電容量値Aから特定の冷
媒を選択する機能とが設けられている。
【0025】ここで、特定の冷媒を選択する機能につい
て述べれば、「R−22」、「R−21」、「R−1
2」、「R−113」など各種冷媒は冷媒毎に誘電率が
異なっている。つまり、誘電率によって得られる静電容
量値Aは冷媒毎で異なる。そこで、コントロ−ラ40の
RAM40cには温度に応じた冷媒毎の静電容量値(物
性値)を設定し、またCPU40aにはこれら各静電容
量値の中から、冷媒センサ6から出力された静電容量値
A(物性値)と同じ値を選択する機能を設けて、回収し
た冷媒の種類を特定するようにしてある。
【0026】またさらにコントロ−ラ40には、「判定
した冷媒にしたがって回収冷媒量を測定する工程」のた
めに、コントロ−ラ40のRAM40cには、例えば図
5で示すような「各冷媒毎の静電容量に対する冷媒重
量」の相関デ−タが設定されている。またCPU40a
は圧力センサ4から出力されるタンク内圧力から飽和圧
力を検出する機能と、飽和圧力の検出にしたがって第1
開閉弁7、第2開閉弁9を「閉」にする機能、液面セン
サ31から出力される静電容量値B(閉弁後)で、対応
する特定の冷媒の冷媒重量をRAM40cから読取る機
能とが設けられている。さらにコントロ−ラ40にはこ
の読取った冷媒重量を温度センサ5からの温度にしたが
って補正する機能が設定されていて、こうした機能によ
りタンク1内の回収冷媒量(重量)を測定するようにし
てある。なお、コントロ−ラ40はこのときの回収冷媒
量を、特定した冷媒の種類と共に表示部43に表示する
ように設定してある。
【0027】加えてコントロ−ラ40には、「不足時に
冷媒を補充する工程」のために、操作部42から入力さ
れた最適冷媒量(重量)と上記回収冷媒量(重量)との
差の検出で過不足を検出する機能と、不足時、特定の冷
媒を充填した冷媒充填ボンベ21a〜21eの第5開閉
弁20a〜20eおよび第1開閉弁7を最適冷媒量とな
るまで「開」にする機能とが設けられている。これらの
機能によって、回収冷媒量を規定量(最適冷媒量)に調
整するようにしてある。
【0028】さらにコントロ−ラ40には、「規定量に
なったタンク1内の冷媒を空調機10へ戻す工程」のた
めに、調整を終えると、第5開閉弁20a〜20e,第
1開閉弁7を「閉」、圧縮機33を停止、電気ヒ−タ3
7をオンする機能と、圧力センサ4から出力されるタン
ク1内の圧力が所定圧(電気ヒ−タ37の加熱による)
になると、第2開閉弁9、第3開閉弁16を「開」にす
る機能が設けられている。これにより、タンク1内の回
収冷媒を加圧により空調機10へ充填させるようにして
ある。なお、コントロ−ラ40には回収冷媒量が「0」
に対応する静電容量値Bになると、第2開閉弁9を閉じ
る設定がなされている。つぎに、このように構成された
冷媒回収充填装置の作用について、図2ないし図4に示
すフロ−チャ−トにもとづいて説明する。
【0029】ここで、対象とする空調機10には1馬力
クラスの家庭用空調機を用いるものとし、自然リ−クに
よって空調能力(冷房、暖房能力)が低下した空調機1
0の能力を回復させる場合を例に挙げて述べることにす
る。
【0030】まず、冷媒回収充填装置を空調機10に接
続することから始まる。これは、室外機10bに有る冷
媒給排ポ−ト部11に接続ジョイント15を接続した
後、冷媒給排ポ−ト部11を開放操作することで行われ
る。
【0031】つぎに、操作部42の入力部(図示しな
い)から、空調機10に充填すべき最適冷媒量(設定冷
媒量)を入力する。通常、1馬力クラスの家庭用空調機
の最適冷媒量は「900g」程度である。
【0032】ついで、操作部42の運転開始スイッチ
(図示しない)をオン操作する。すると、コントロ−ラ
40からドライバ−41へ「冷媒回収の開始を指令する
信号」が出力される。
【0033】これにより、コントロ−ラ40は、設定さ
れたプログラムにしたがって、まず第1開閉弁7、第3
開閉弁16および第4開閉弁18を「開」にし、第2開
閉弁9および第5開閉弁20a〜20eを「閉」にした
後、真空ポンプ19を作動する。すると、管8,17、
タンク1で形成される閉ル−プ内が真空引き(吸引)さ
れる。
【0034】そして、圧力センサ4から出力される圧力
が真空状態を示す圧力値になると、コントロ−ラ40は
タンク1を含む一連の系(冷媒回収,冷媒充填)が真空
状態になったことを検出する。この検出結果を受けて、
コントロ−ラ40は第3開閉弁16と第4開閉弁18を
「閉」にし、真空ポンプ19の運転を停止する(真空状
態終了)。
【0035】と共にコントロ−ラ40は、圧縮機33を
作動させ、冷凍サイクル36を運転する。これにより、
圧縮機33から吐出する冷媒が凝縮器34,膨張弁3
5,蒸発器32を順に流通する冷却サイクルが構成さ
れ、タンク1を冷却する。と同時にコントロ−ラ40
は、第2開閉弁9を「開」にする。
【0036】すると、空調機10の冷凍サイクル回路に
充填されていた冷媒は、飽和蒸気圧との圧力差により、
冷媒給排ポ−ト部11、接続ジョイント15、管8、第
1開閉弁7を通って、冷媒流入口部2から圧力の低いタ
ンク1内に流れ込む。このとき、タンク1内の当初の温
度と圧力は一時的に回収された冷媒温度における飽和蒸
気圧となるが、タンク1は冷却されているために、タン
ク1内の温度と圧力は徐々に低下し、回収された冷媒は
凝縮して液化しながらタンク1内に次第に蓄積される。
【0037】冷媒回収が進み、タンク1内の液冷媒が液
面センサ31と接触すると、それまで液面センサ31か
ら出力されていた気体状態の冷媒の誘電率で得られる静
電容量値が、一部浸漬した状態となったときの静電容量
値に変化する。すなわち、例えば常温における液冷媒の
誘電率は「R−22」が「6.1」、「R−12」が
「1.8」であり、気体の冷媒はそれはいずも十分に小
さく、これらの誘電率の差異によって、静電容量値は気
体のときと、液体のときとでは大幅に変化するからであ
る。
【0038】これによって、コントロ−ラ40は、静電
容量形の冷媒センサ6の全体が液冷媒に触れたことを検
出する。すなわち、回収冷媒の物性を正確に検知するた
めに必要な一定の体制が整う。
【0039】コントロ−ラ40は、このときに冷媒セン
サ6からの出力、すなわち静電容量値Aを読込む。つい
で、RAM40cに記憶されている、各冷媒の種類毎
(「R−22」、「R−21」、「R−12」、「R−
113」etc.)における同条件の静電容量値A0
n の中から、同じ値を選択する。これにより、回収冷
媒の種類は何であるかが判別される。すなわち、ここで
RAM40cに記憶されている「R−22」に相当する
静電容量値と同じ値であれば、回収した冷媒は「R−2
2」であると判別される。そして、この冷媒の種類を表
示部43に表示する。
【0040】一方、冷媒回収が進み、温度センサ5で検
知した冷媒温度における飽和蒸気圧が圧力センサ4から
出力されると、コントロ−ラ40は空調機10から冷媒
を回収し終えたと判断する。
【0041】すなわち、空調機10からの冷媒回収の限
度は、空調機10内の冷媒が飽和圧力となるまでであ
る。具体的には、例えば冷媒に「R−22」を使用した
場合、冷媒温度を「−30°C」まで低下させると、タ
ンク1内の圧力はその温度のときの飽和蒸気圧「約0.
7kg/cm2 G」となるので、空調機10の冷凍サイクル
回路に充填されていた冷媒はこの飽和蒸気圧になるまで
回収可能である。コントロ−ラ40は、上記飽和蒸気圧
を検出すると、第1開閉弁7および第2開閉弁9を
「閉」にする(冷媒回収終了)。
【0042】ついで、コントロ−ラ40は操作部42か
ら入力された最適(設定)冷媒量W1(重量)を読込
み、続いて上記回収を終えたタンク1内の回収冷媒量W
2(重量)を測定する。
【0043】回収冷媒量W2の測定は、まず、図4に示
されるように液面センサ31からの出力、すなわち回収
を終えた冷媒量に相当する静電容量値Bをコントロ−ラ
40で読取ることから始まる。ついで、コントロ−ラ4
0は、RAM40cに記憶されている「静電容量に対す
る冷媒重量」(図5に図示)のデ−タから、上記特定し
た冷媒、ここでは例えば「R−22」の重量デ−タを示
す線上から、静電容量値Bに対応する冷媒重量W2を読
取ることで行われる。なお、この読取り結果は表示部4
3に最適冷媒量W2と共に表示される。
【0044】コントロ−ラ40は、入力部からの最適
(設定)冷媒量W1(重量)と、回収冷媒量W2(重
量)との差(W1>W2)を検知し、回収冷媒が不足し
ているか否かを検出する。ここでは、最適冷媒量W1は
「900g」なので、このとき回収冷媒が「500g」
であったとすると、「400g」が不足していることに
なる。
【0045】この検出結果を受けて、コントロ−ラ40
は第1開閉弁7を「開」に、特定した種類の冷媒を充填
した冷媒充填ボンベにつながる開閉弁、ここでは冷媒充
填ボンベ21aの第5開閉弁20aを「開」にする。こ
れにより、冷媒充填ボンベ21aからタンク1内に同種
の冷媒が充填される。この充填は、コントロ−ラ40に
て回収冷媒量W2が最適冷媒量W1と同じ(W1=W
2)になるまで継続する。
【0046】回収冷媒量W2と最適冷媒量W1とが同じ
になると、コントロ−ラ40は冷媒の補充を終えたこと
を検出し、この旨を表示部43で表示するとともに、第
5開閉弁20aおよび第1開閉弁7を「閉」にし、圧縮
機33を止めて冷凍サイクル36の運転を停止させる。
【0047】続いて、コントロ−ラ40は電気ヒ−タ3
7を通電する。これにより、タンク1は加熱され、タン
ク1内の圧力は上昇する。そして、圧力センサ4から出
力される圧力が所定圧力に達すると、コントロ−ラ40
は第2開閉弁9と第3開閉弁16とを「開」にする。つ
まり、タンク1内の圧力を上昇させながら、管17を開
放していく。
【0048】これにより、タンク1内の冷媒は、タンク
内圧の上昇に伴い、接続ジョイント15を通って冷媒給
排ポ−ト部11から空調機10の冷凍サイクル回路内に
充填される。この充填は、液面センサ31から出力され
る回収冷媒量W2が「0」に相当する信号を出力するま
で継続される。
【0049】ついで、回収冷媒量W2が「0」になるこ
とが検出されると、コントロ−ラ40は空調機10対す
る冷媒の戻しを終えたと判断し、この旨を表示部43で
表示して、第2開閉弁9を「閉」にする。
【0050】したがって、回収・充填の作業の際、たと
え銘板の記載事項などが不明で冷媒の種類がわかないよ
うな場合であっても、回収冷媒の種類の判別から、正確
に回収冷媒量を測定することができる。よって、冷媒の
種類が不明であっても、規定量の冷媒を空調機10に戻
すことができる。この発明は上記一実施例に限定される
ものではなく、例えば図6に示す他の実施例のようにし
てもよい。本実施例は、別途センサを用いて冷媒の種類
を判別するのではなく、液面センサ31に、冷媒の種類
を検知するセンサとしての機能をもたせたものである。
【0051】すなわち、液面センサ31の中間位置とな
るタンク1内の中段にフロ−トスイッチ50を設け、こ
のフロ−トスイッチ50が作動する一定の液位で、液面
センサ31の静電容量値Aと、各種冷媒の設定静電容量
値A0 〜An とを比較して、タンク1内の回収冷媒の種
類を特定し、この特定した冷媒にしたがって上記第1の
実施例と同様、回収冷媒量を測定しようとしたものであ
る。但し、本実施例において、上記一実施例と同じ部分
には同一符号を付してその説明を省略した。
【0052】なお、上述したいずれの実施例も、自動で
冷媒の回収、補充、充填を行う例を挙げたが、これに限
らず、冷媒の特定する以外の各工程を手動で行うように
してもよい。
【0053】また、上述したいずれの実施例も、「静電
容量と冷媒重量との相関を示す線図デ−タ」を用いて回
収冷媒量を測定するようにしたが、これに限らず、例え
ば静電容量と冷媒重量との相関を示す関数式を用い、こ
の関数式を使った演算により回収冷媒量を測定するよう
にしてもよい。
【0054】さらに、この発明を上述した実施例では空
調機を例に挙げて説明したが、空調機に関わらず、冷蔵
庫、冷凍機等といった他の冷凍サイクル装置における冷
媒の回収,充填に使用してもよいことはいうまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
たとえ冷媒の種類が不明であっても、既設の冷凍サイク
ル装置から回収された回収冷媒量を正確に測定すること
ができる。したがって、冷媒の種類が不明でも、規定量
の冷媒を空調機に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の冷媒回収充填装置の
構成を示す図。
【図2】空調機から冷媒を回収して規定量にし、この規
定量の冷媒を再び空調機へ戻すまでの工程の前半を示す
フロ−チャ−ト。
【図3】同じく後半を示すフロ−チャ−ト。
【図4】タンク内の回収冷媒量を測定するル−チンを示
すフロ−チャ−ト。
【図5】各種冷媒の静電容量と重量との相関関係を示す
図。
【図6】この発明の第2の実施例の冷媒回収充填装置の
構成を示す図。
【符号の説明】
1…タンク、4…圧力センサ、5…温度センサ、6…冷
媒センサ、7…第1開閉弁、8,17…管、9…第2開
閉弁、10…空調機(既設の冷凍サイクル装置)、11
…冷媒給排ポ−ト部、15…接続ジョイント、16…第
3開閉弁、19…真空ポンプ、20a,20e…第5開
閉弁、21a,21e…冷媒充填ボンベ、31…液面セ
ンサ、36…冷凍サイクル、37…電気ヒ−タ、40…
コントロ−ラ、42…操作部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 既設の冷凍サイクル装置から当該冷凍サ
    イクル装置に充填されている冷媒を回収する手段と、こ
    の回収した冷媒の物性を検知するセンサと、このセンサ
    の検知結果から冷媒の種類を判別する手段と、この判別
    した冷媒にしたがって前記回収した冷媒量を測定する手
    段と、この回収冷媒量の不足時、回収冷媒に冷媒を補充
    する手段と、この補充ずみの回収冷媒を前記既設の冷凍
    サイクルに充填させる手段とを具備したことを特徴とす
    る冷媒回収充填装置。
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