JPH0814716A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
冷凍サイクル装置Info
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- JPH0814716A JPH0814716A JP6143168A JP14316894A JPH0814716A JP H0814716 A JPH0814716 A JP H0814716A JP 6143168 A JP6143168 A JP 6143168A JP 14316894 A JP14316894 A JP 14316894A JP H0814716 A JPH0814716 A JP H0814716A
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Abstract
にも安全性を確保することのできる冷凍サイクル装置を
提供する。 【構成】 圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器等を順次
接続して形成される冷凍サイクルと、圧縮機を運転制御
する圧縮機運転制御手段と、冷凍サイクル内の冷媒の温
度を検出する冷媒温度センサと、冷媒を誘電体とする静
電容量センサと、前記各センサの出力に基いて、冷媒の
比誘電率の変化または特定冷媒の成分の変化を演算して
冷媒のリークを検出する冷媒リーク検出手段とを備え
る。
Description
凍サイクルには、冷媒としてR−11,R−22等の塩
素を含む特定フロンガスが用いられている。しかし、近
時、オゾン層破壊の原因がこの特定フロンガスであるこ
とが明らかとなり、これら特定フロンガスの規制の必要
性が叫ばれてきている。
は、特定フロンガスに代わるものとして、種々の冷媒の
使用について検討中であるが、未だ明確な結論を出すに
至っていないのが現状である。従って、ここしばらくの
間は、従来の特定フロンガスを含めて複数種類の冷媒が
並列的に使用されることが予想される。
例えば、HFC32,HFC125,HFC134a,
HFC143a等があり、これらを混合した混合冷媒と
して、HFC32/134a,HFC32/125,H
FC32/125/134a,HFC125/143a
/134a等の使用が考えられている。
り、常温で可燃性ガスとなるHFC32を含む混合冷媒
が冷凍サイクルから大量にリークした場合には、リーク
したガスに対する引火の危険性もある。混合冷媒を用い
る場合には冷媒の種類及び成分量によって許容リーク量
も違ってくるため、実際的な安全対策を講じ難かった。
されたもので、可燃性の冷媒を含む混合冷媒を使用する
場合にも安全性を確保することのできる冷凍サイクル装
置を提供することを目的とする。
イクル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器等を
順次接続して形成される冷凍サイクルと、前記圧縮機を
運転制御する圧縮機運転制御手段とを有するとき、冷凍
サイクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温度センサと、
冷媒を誘電体とする静電容量センサと、各センサの出力
に基いて、冷媒の比誘電率の変化を演算して冷媒のリー
クを検出する冷媒リーク検出手段とを備える。
求項1記載の冷媒リーク検出手段が、温度センサの出力
に基いて冷凍サイクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温
度検出手段と、静電容量センサの静電容量に基いて冷凍
サイクル内の冷媒の比誘電率を検出する比誘電率検出手
段と、検出された冷媒の温度及び比誘電率に基いて冷媒
の種類及び成分を検出する冷媒種・成分検出手段と、冷
凍サイクルの設置時当初に冷媒種・成分検出手段によっ
て検出された冷媒の種類及び成分に基づき、冷媒の最大
許容リーク量に対応させて所定温度における比誘電率基
準値を設定する基準値設定手段と、運転経過時に比誘電
率検出手段によって検出された冷媒の比誘電率を所定温
度の比誘電率に換算し、換算された比誘電率と基準値設
定手段で設定された比誘電率基準値とを比較する比較手
段と、この比較手段の比較結果に基いて冷媒のリークを
判別する冷媒リーク判別手段とを備える。
縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器等を順次接続して形成
される冷凍サイクルと、圧縮機を運転制御する圧縮機運
転制御手段とを有するとき、冷凍サイクル内の冷媒の温
度を検出する冷媒温度センサと、冷媒を誘電体とする静
電容量センサと、各センサの出力に基いて、特定冷媒の
成分の変化を演算して冷媒のリークを検出する冷媒リー
ク検出手段とを備える。
項3に記載の冷媒リーク検出手段が、温度センサの出力
に基いて冷凍サイクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温
度検出手段と、静電容量センサの静電容量に基いて冷凍
サイクル内の冷媒の比誘電率を検出する比誘電率検出手
段と、検出された冷媒の温度及び比誘電率に基いて冷媒
の種類及び成分を検出する冷媒種・成分検出手段と、冷
凍サイクルの設置時当初に冷媒種・成分検出手段によっ
て検出された冷媒の種類及び成分に基づき、冷媒の許容
リーク量に対応する特定冷媒の成分基準値を設定する基
準値設定手段と、この基準値設定手段によって設定され
た成分基準値と運転経過時に冷媒種・成分検出手段によ
って検出された冷媒中の特定冷媒の成分とを比較する比
較手段と、この比較結果に基いて冷媒のリークを判別す
る冷媒リーク判別手段とを備える。
定冷媒が、可燃性の冷媒であることを特徴とするもので
ある。
媒リーク判別手段によって冷媒のリークと判別されたと
き、警報を発生する警報装置を備える。
媒リーク検出手段が、温度センサの出力に基いて冷凍サ
イクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温度検出手段と、
静電容量センサの静電容量に基いて冷凍サイクル内の冷
媒の比誘電率を検出する比誘電率検出手段と、検出され
た冷媒の温度及び比誘電率に基いて冷媒の種類及び成分
を検出する冷媒種・成分検出手段と、冷凍サイクルの設
置時当初の冷媒の種類及び成分に対して、冷媒の最大許
容リーク量に対応させて所定温度における比誘電率基準
値を予め記憶させてある基準値記憶手段と、運転経過時
に比誘電率検出手段によって検出された冷媒の比誘電率
を所定温度の比誘電率に換算し、換算された比誘電率と
基準値記憶手段に記憶された比誘電率基準値とを比較す
る比較手段と、この比較手段の比較結果に基いて冷媒の
リークを判別する冷媒リーク判別手段とを備える。
媒リーク判別手段によって冷媒のリークと判別されたと
き、警報を発生する警報装置を備える。
求項1〜8に記載の冷媒リーク検出手段は、冷媒のリー
クを検出したとき、圧縮機運転制御手段の動作を停止さ
せる圧縮機動作停止指令手段を備える。
を説明する。冷凍サイクルに用い得る冷媒の比誘電率
は、冷媒の種類、混合冷媒の比率及び温度によって相違
する。一方、圧力容器内にフッ素樹脂を部分的に介在さ
せた一対の銅板を静電容量センサとして設置したとき、
その静電容量Cvac は次式によって表される。
サが満たされている場合の静電容量Cr は次式で表され
る。
媒を封入することにより、C0 及びCt を算出すること
ができる。その後、比誘電率の判明していない冷媒の静
電容量を検出することにより比誘電率を以下のようにし
て求めることができる。
率の異なるA,Bという冷媒が組成比x:y(重量比)
で封入されている場合、次式が成立つ。
変化することが知られている。各冷媒について例えば基
準温度と、これ以外の適当な温度で測定すれば、冷凍サ
イクルを構成する圧力容器内の温度を比誘電率と併せて
検出すれば、基準の温度、例えば、20[℃]での冷媒
の比誘電率に換算することができる。
ては、上記の原理に従って冷媒の比誘電率の変化を演算
して冷媒のリークを検出する。
ては、冷媒の種類及び成分を検出し、設置時当初の冷媒
の種類及び成分に基づき、冷媒の許容リーク量に対応す
る所定温度における比誘電率基準値を設定する一方、運
転経過時の冷媒の比誘電率を所定温度の比誘電率に換算
し、これら設定された比誘電率基準値と換算された比誘
電率とを比較して冷媒のリークを判別している。
ては、上記の原理に従って特定冷媒の成分の変化を演算
して冷媒のリークを検出している。
ては、冷媒の種類及び成分を検出し、冷凍サイクルの設
置時当初の検出値に基づき、冷媒の許容リーク量に対応
する特定冷媒の成分基準値を設定し、この成分基準値と
運転経過時の特定冷媒の成分とを比較して冷媒のリーク
を判別している。
ては、可燃性の冷媒そのものを特定冷媒としている。
ては、リークと判別されたとき警報により注意を喚起す
る。
ては、冷媒の比誘電率及び温度を検出し、これらの検出
値に基いて冷媒の種類及び成分を検出し、さらに、冷凍
サイクルの設置時当初の冷媒の種類及び成分に対して、
冷媒の許容リーク量に対応する所定温度における比誘電
率基準値を予め記憶させる一方、運転経過時に検出され
た冷媒の比誘電率を所定温度の比誘電率に換算し、この
比誘電率と比誘電率基準値とを比較して冷媒のリークを
判別する。
ては、リークと判別されたとき警報により注意を喚起す
る。
ては、リークと判別されたとき圧縮機の運転を停止させ
て安全を図る。
細に説明する。図1は本発明の一実施例の概略構成図で
ある。この図1において、圧縮機1、凝縮器2、リキッ
ドタンク3、減圧装置である電子膨張弁4及び蒸発器5
が周知の冷凍サイクルを形成しており、冷媒は矢印方向
に循環せしめられる。このうち、凝縮器2及び蒸発器5
は、それぞれ熱交換を促進するための図示省略の室外フ
ァン、室内ファンを付帯している。また、圧縮機1は空
調負荷に応じて能力制御運転されるもので、そのため
に、交流電源6から電力を得て圧縮機1の回転数を制御
する圧縮機運転制御回路7が設けられている。圧縮機運
転制御回路7は、各種提案されて公知であるため詳細な
構成説明を省略するが、交流を直流に変換した後、平滑
コンデンサで平滑し、続いてインバータによって交流を
直流に変換して圧縮機1に供給すると共に、空調負荷に
応じてインバータの出力電圧及び周波数を変化させるよ
うになっている。
なる場合でも、例えば、圧縮機1の高圧側圧力を最も効
率の高い値に維持するように、電気信号によってその開
度を制御するものであり、そのために、冷媒種類設定切
替装置10と電子膨張弁開度制御回路11とを付帯してい
る。このうち、冷媒種類設定切替装置10は使用する冷媒
の種類及び成分に対応する位置に設定する切替スイッチ
でなり、電子膨張弁開度制御回路11は設定された冷媒の
種類及び成分に応じて電子膨張弁4の開度を制御するも
のである。なお、電子膨張弁開度制御回路11の詳細につ
いては、本願と直接的に関係しないので、その詳細な説
明を省略する。
容量センサ8及び冷媒温度センサ9が設けられており、
これらのセンサの出力信号に基いて、冷媒リーク検出回
路20が冷媒のリークを検出し、警報装置31に動作信号を
加えたり、圧縮機運転制御回路7に動作停止指令を与え
たりする構成になっている。なお、冷媒リーク検出回路
20が警報装置31の動作信号を出力する経路には、警報を
外部に出力する外部出力端子32が設けられている。
す斜視図であり、略同一の大きさを有する3枚の電極板
8A,8B,8Cを、フッ素樹脂でなる角棒状の絶縁板8Dを介
して平行に重ね、かつ、外側の電極板8A,8Cからリード
線8Eを導出したものである。そして、この静電容量セン
サ8はリキッドタンク3の液冷媒に浸漬されて、その時
の静電容量が比誘電率の演算に供される。
を示したもので、特に、マイクロプロセッサを使用する
のに好適なものである。一般に、2種類の冷媒A,Bを
混合してなる混合冷媒を用いたとき、その性質の相違に
よってリーク量も異なる。冷媒A,Bの比誘電率が異る
とすれば、冷媒のリークに応じて混合冷媒の比誘電率も
変化する。この実施例は冷媒の種類及び成分が不確定で
ある場合にも適用可能なものである。図3において、静
電容量検出手段21は静電容量センサ8の静電容量を検出
し、比誘電率演算手段22は検出された静電容量から、上
記(5) 式を用いて比誘電率を演算し、冷媒種・成分検出
手段25及び換算比誘電率ー基準値比較手段27に加える。
サ9の出力から冷媒温度を検出して冷媒種・成分検出手
段25に加える。また、冷媒種・成分対応比誘電率記憶手
段24には、冷媒種成分に対応する比誘電率、密度等が温
度をパラメータとしてテーブルとして記憶されている。
れた比誘電率、検出された冷媒温度、及び冷媒種・成分
対応比誘電率記憶手段24の情報に基いて、上記(11),(1
2)式を用いて冷媒種、成分比を演算し、比誘電率基準値
設定手段26及び換算比誘電率ー基準値比較手段27に加え
る。
の設置時当初に検出された冷媒の種類及び成分に基づ
き、この冷媒の許容リーク量に対応する冷媒の所定温
度、例えば、20[℃]における比誘電率基準値を設定
し、その設定値を換算比誘電率ー基準値比較手段27に与
える。
サイクルの運転経過時に比誘電率演算手段22によって検
出された冷媒の比誘電率を、冷媒温度検出手段23によっ
て検出された冷媒温度を参照して、所定温度における比
誘電率に換算し、さらに、冷媒種・成分検出手段25によ
って検出された冷媒の種類及び成分に対応する比誘電率
基準値を比誘電率基準値設定手段26から取出し、続い
て、この比誘電率基準値と換算された比誘電率との大小
比較を行う。
ー基準値比較手段27の比較結果に基いて冷媒のリークを
判別し、リーク時に警報装置31を動作させる信号、すな
わち、警報信号を出力する。また、警報信号を出力した
とき圧縮機動作停止指令手段29は圧縮機運転制御回路7
に動作停止指令を与える。
クロプロセッサに持たせた場合の処理手順を示すフロー
チャートである。ここでは最初のステップ101 にて静電
容量センサ8の静電容量Cr を検出し、ステップ102 で
は検出された静電容量Cr を用いて冷媒の比誘電率εr
を演算し、さらに、ステップ103 では冷媒温度センサ9
の出力から冷媒温度Tを検出する。
温度Tに対応するテーブルから、検出された比誘電率が
εr である冷媒の種類及び成分を求める。そして、ステ
ップ106 では比誘電率基準値εref が設定済みであるか
否かを判別し、設定済みでない時には、ステップ106 に
て検出された冷媒の種類及び成分に基き、冷媒の許容リ
ーク量に対応する冷媒の所定温度における比誘電率基準
値εref を設定する。この比誘電率基準値εref の設定
は冷凍サイクルの設置時当初に1回だけ行われる。
た比誘電率εr を所定の冷媒温度での比誘電率εr ′に
換算し、さらに、この比誘電率εr ′と設定された比誘
電率基準値εref とを比較する。そして、ステップ108
では比誘電率εr ′が比誘電率基準値εref より小さい
か否かを判別し、小さくないときにはステップ101 〜ス
テップ108 の処理を繰返し、小さいときにはステップ10
9 で警報信号を出力し、続いて、ステップ110 にて圧縮
機の動作停止指令を出力する。
時当初の冷媒の種類及び成分に基いて所定温度における
比誘電率基準値を設定する一方、運転経過時の冷媒の比
誘電率を所定温度の比誘電率に換算し、この比誘電率と
比誘電率基準値とを比較して冷媒のリークを判別してい
るので、混合冷媒の比誘電率が温度によって大きく変化
する場合でも、確実に冷媒のリークを検出することがで
き、可燃性の冷媒を含む混合冷媒を使用する場合にも安
全性を確保することができる。
置時当初に検出した冷媒の種類に基いて比誘電率基準値
を設定しているので、冷媒の種類及び成分が不確定であ
る場合にも有効である。
ロック図である。図中、図3と同一の要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。図5において、冷媒リ
ーク検出回路20A は、図3中の比誘電率基準値設定手段
26の代わりに成分基準値設定手段26A を設け、換算比誘
電率ー基準値比較手段27の代わりに検出成分−基準値比
較手段27A を設けた点が図3と構成を異にしている。
して使用する場合、可燃性冷媒のリーク量に注目しなけ
ればならない。若し、不燃性冷媒のリーク量が少なく、
可燃性冷媒のリーク量が多いとすれば不燃性冷媒の成分
比は減少する。図5に示した実施例は混合冷媒に含まれ
る可燃性の冷媒の成分比の変化を検知して冷媒のリーク
を判別するものである。
サイクルの設置時当初に冷媒種・成分検出手段25によっ
て検出された冷媒の種類及び成分に基づき、特定冷媒の
成分(%)に所定の安全率、例えば、1/2又は1/3
を乗算して成分基準値Y(%)を設定するものであり、
検出成分−基準値比較手段27A は、この基準値設定手段
26A によって設定された残存基準値Yと運転経過時に冷
媒種・成分検出手段25によって検出された冷媒中の特定
冷媒の成分X(%)とを比較するものである。この場
合、冷媒リーク判別手段28はX≦Yになったとき、警報
信号を発生する。
イクロプロセッサに持たせた場合の処理手順を示すフロ
ーチャートである。ここでは最初のステップ201 にて静
電容量センサ8の静電容量Cr を検出し、ステップ202
では検出された静電容量Crを用いて冷媒の比誘電率ε
r を演算し、さらに、ステップ203 では冷媒温度センサ
9の出力から冷媒温度Tを検出する。
温度Tに対応するテーブルから、検出された比誘電率が
εr である冷媒の種類及び成分を求める。そして、ステ
ップ205 では成分基準値Yが設定済みであるか否かを判
別し、設定済みでない時には、ステップ206 にて検出さ
れた冷媒の種類及び成分に基づき、特定冷媒の成分基準
値Yを設定する。この成分基準値Yの設定は冷凍サイク
ルの設置時当初に1回だけ行われる。
た特定冷媒の成分Xと設定された特定冷媒の成分基準値
Yとを比較する。そして、ステップ208 では検出された
特定冷媒の成分Xが設定された特定冷媒の成分基準値Y
より小さか否かを判別し、小さくないときにはステップ
201 〜ステップ208 の処理を繰返し、小さいときにはス
テップ209 で警報装置を動作させる警報信号を出力し、
続いて、ステップ210にて圧縮機の動作停止指令を出力
する。
着目して、冷凍サイクルの設置時当初の成分に基づいて
成分基準値を設定する一方、この成分基準値と運転経過
時に検出された特定冷媒の成分とを比較して冷媒のリー
クを判別しているので、可燃性の冷媒を含む混合冷媒を
使用する場合の安全性を格段に高めることができる。
を示すブロック図である。図中、図3と同一の要素には
同一の符号を付してその説明を省略する。図7におい
て、冷媒リーク検出回路20B は、図3中の比誘電率基準
値設定手段26の代わりに成分基準値記憶手段26B を設け
た点が図3と構成を異にしている。
媒を用いたとき、工場での試験段階で、冷媒リーク量に
対応する比誘電率の変化を検出することができる。従っ
て、混合冷媒の種類が決まれば、冷媒リークを判定する
基準値も決まってくる。図7に示した実施例はこれを応
用したもので、リークを判定する基準値を冷媒種、成分
に対応させて比誘電率記憶手段26B に記憶させておく。
サイクルの運転経過時に比誘電率演算手段22によって検
出された冷媒の比誘電率を、冷媒温度検出手段23によっ
て検出された冷媒温度を参照して、所定温度における比
誘電率に換算し、さらに、冷媒種・成分検出手段25によ
って検出された冷媒の種類及び成分に対応する比誘電率
基準値を比誘電率基準値記憶手段26B から取出し、続い
て、この比誘電率基準値と換算された比誘電率とを大小
比較する。
ー基準値比較手段27の比較結果に基いて冷媒のリークを
判別し、冷媒のリーク時に警報装置31を動作させる信号
を出力する。
イクロプロセッサに持たせた場合の処理手順を示すフロ
ーチャートである。ここでは最初のステップ301 にて静
電容量センサ8の静電容量Cr を検出し、ステップ302
では検出された静電容量Crを用いて冷媒の比誘電率ε
r を演算し、さらに、ステップ303 では冷媒温度センサ
9の出力から冷媒温度Tを検出する。そして、ステップ
304 では、検出された冷媒温度Tに対応するテーブルか
ら、検出された比誘電率がεr である冷媒の種類及び成
分を求める。
時に検出された比誘電率εr を所定の冷媒温度での比誘
電率εr ′に換算し、さらに、この比誘電率εr ′と記
憶された比誘電率基準値εref とを比較する。そして、
ステップ307 では比誘電率εr ′が比誘電率基準値ε
ref より小さいか否かを判別し、小さくないときにはス
テップ301 〜ステップ307 の処理を繰返し、小さいとき
にはステップ308 で警報信号を出力し、続いて、ステッ
プ309 にて圧縮機の動作停止指令を出力する。
誘電率基準値を記憶手段に記憶させる一方、運転経過時
の冷媒の比誘電率を所定温度の比誘電率に換算し、これ
ら記憶された比誘電率基準値と換算された比誘電率とを
比較して冷媒のリークを判別しているので、混合冷媒の
比誘電率が温度によって大きく変化する場合でも、確実
に冷媒のリークを検出することができ、冷媒の種類及び
成分の検出値に基いてリークを判定する基準値を演算す
ることと比較して、機能を簡易化することができる。
及び成分比を検出するために、静電容量センサ8及び冷
媒温度センサ9をリキッドタンク3内に設置している
が、液面が安定し、かつ、油が混入しない部位であれば
それらのセンサを他の場所に設置してもよい。一般的に
は圧縮機ケースでは油が混入するため、正確を期するに
は粘度検出装置が必要となり、演算も複雑化する。ま
た、図1では省略したが、アキュムレータでは、液面が
安定しないため、信頼性が問題となる。この点、リキッ
ドタンク内には液冷媒が貯蔵されるため、安定した液面
が得られ、正しい測定ができる効果がある。
1に記載の冷凍サイクル装置によれば、静電容量センサ
及び冷媒温度センサの出力に基いて冷媒のリークを検出
する冷媒リーク検出手段を備えているので、可燃性の冷
媒を含む混合冷媒を使用する場合でも安全性を確保する
ことができる。
によれば、冷凍サイクルの設置時当初の冷媒の種類及び
成分に基いて所定温度における比誘電率基準値を設定す
る一方、運転経過時の冷媒の比誘電率を所定温度の比誘
電率に換算し、この比誘電率と比誘電率基準値とを比較
して冷媒のリークを判別しているので、混合冷媒の比誘
電率が温度によって大きく変化する場合でも、あるい
は、冷媒の種類及び成分が不確定である場合でも確実に
冷媒のリークを検出することができる。
ば、静電容量センサ及び冷媒温度センサの出力に基いて
特定冷媒のリークを検出する冷媒リーク検出手段を備え
ているので、可燃性冷媒を特定冷媒としてリークを検出
することにより、可燃性の冷媒を含む混合冷媒を使用す
る場合でも安全性を確保することができる。
ば、冷凍サイクルの設置時初期の冷媒の種類及び成分の
検出値に基づき、冷媒の許容リーク量に対応する特定冷
媒の成分基準値を設定し、この成分基準値と運転経過時
の特定冷媒成分とを比較して冷媒のリークを判別してい
るので、冷媒の種類及び成分が不確定である場合にも確
実に冷媒のリークを検出することができる。
ば、可燃性の冷媒そのものを特定冷媒としているので安
全性を高めることができる。
ば、リークと判別されたとき警報により注意を喚起する
ので、より安全性の向上が図られる。
ては、冷凍サイクルの設置時初期の冷媒の種類及び成分
に対して、所定温度における比誘電率基準値を予め記憶
させる一方、運転経過時に検出された冷媒の比誘電率を
所定温度の比誘電率に換算し、この比誘電率と比誘電率
基準値とを比較して冷媒のリークを判別しているので、
比誘電率基準値の演算が不要化され、構成が簡易で実際
的な装置が得られる。
ば、リークと判別されたとき警報により注意を喚起する
ので、安全性の向上が図られる。
ば、リークと判別されたとき圧縮機の運転を停止させる
ので、装置の点検を促す等の措置を講じることができ、
安全性をさらに高めることができる。
系統と併せて示したブロック図。
ンサの詳細な構成を示す斜視図。
検出回路の詳細な構成を示すブロック図。
検出回路の機能をマイクロプロセッサに持たせた場合の
処理手順を示すフローチャート。
ク検出回路の詳細な構成を示すブロック図。
ク検出回路の機能をマイクロプロセッサに持たせた場合
の処理手順を示すフローチャート。
冷媒リーク検出回路の詳細な構成を示すブロック図。
冷媒リーク検出回路の機能をマイクロプロセッサに持た
せた場合の処理手順を示すフローチャート。
Claims (9)
- 【請求項1】圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器等を順
次接続して形成される冷凍サイクルと、前記圧縮機を運
転制御する圧縮機運転制御手段とを有する冷凍サイクル
装置において、 前記冷凍サイクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温度セ
ンサと、前記冷媒を誘電体とする静電容量センサと、前
記各センサの出力に基いて、冷媒の比誘電率の変化を演
算して冷媒のリークを検出する冷媒リーク検出手段とを
備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 【請求項2】前記冷媒リーク検出手段は、前記温度セン
サの出力に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の温度を検
出する冷媒温度検出手段と、前記静電容量センサの静電
容量に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の比誘電率を検
出する比誘電率検出手段と、検出された冷媒の温度及び
比誘電率に基いて前記冷媒の種類及び成分を検出する冷
媒種・成分検出手段と、冷凍サイクルの設置時当初に前
記冷媒種・成分検出手段によって検出された前記冷媒の
種類及び成分に基づき、前記冷媒の最大許容リーク量に
対応させて所定温度における比誘電率基準値を設定する
基準値設定手段と、運転経過時に前記比誘電率検出手段
によって検出された冷媒の比誘電率を所定温度の比誘電
率に換算し、換算された比誘電率と前記基準値設定手段
で設定された比誘電率基準値とを比較する比較手段と、
この比較手段の比較結果に基いて冷媒のリークを判別す
る冷媒リーク判別手段とを備えたことを特徴とする請求
項1に記載の冷凍サイクル装置。 - 【請求項3】圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器等を順
次接続して形成される冷凍サイクルと、前記圧縮機を運
転制御する圧縮機運転制御手段とを有する冷凍サイクル
装置において、 前記冷凍サイクル内の冷媒の温度を検出する冷媒温度セ
ンサと、前記冷媒を誘電体とする静電容量センサと、前
記各センサの出力に基いて、特定冷媒の成分の変化を演
算して冷媒のリークを検出する冷媒リーク検出手段とを
備えたことを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 【請求項4】前記冷媒リーク検出手段は、前記温度セン
サの出力に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の温度を検
出する冷媒温度検出手段と、前記静電容量センサの静電
容量に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の比誘電率を検
出する比誘電率検出手段と、検出された冷媒の温度及び
比誘電率に基いて前記冷媒の種類及び成分を検出する冷
媒種・成分検出手段と、冷凍サイクルの設置時当初に前
記冷媒種・成分検出手段によって検出された前記冷媒の
種類及び成分に基づき、前記冷媒の許容リーク量に対応
する特定冷媒の成分基準値を設定する基準値設定手段
と、この基準値設定手段によって設定された成分基準値
と運転経過時に前記冷媒種・成分検出手段によって検出
された前記冷媒中の特定冷媒の成分とを比較する比較手
段と、この比較結果に基いて冷媒のリークを判別する冷
媒リーク判別手段とを備えたことを特徴とする請求項3
に記載の冷凍サイクル装置。 - 【請求項5】前記特定冷媒は、可燃性の冷媒であること
を特徴とする請求項3又は4に記載の冷凍サイクル装
置。 - 【請求項6】前記冷媒リーク判別手段によって冷媒のリ
ークと判別されたとき、警報を発生する警報装置を備え
たことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の
冷凍サイクル装置。 - 【請求項7】前記冷媒リーク検出手段は、前記温度セン
サの出力に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の温度を検
出する冷媒温度検出手段と、前記静電容量センサの静電
容量に基いて前記冷凍サイクル内の冷媒の比誘電率を検
出する比誘電率検出手段と、検出された冷媒の温度及び
比誘電率に基いて前記冷媒の種類及び成分を検出する冷
媒種・成分検出手段と、冷凍サイクルの設置時当初の前
記冷媒の種類及び成分に対して、前記冷媒の最大許容リ
ーク量に対応させて所定温度における比誘電率基準値を
予め記憶させてある基準値記憶手段と、運転経過時に前
記比誘電率検出手段によって検出された冷媒の比誘電率
を所定温度の比誘電率に換算し、換算された比誘電率と
前記基準値記憶手段に記憶された比誘電率基準値とを比
較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基いて冷
媒のリークを判別する冷媒リーク判別手段とを備えたこ
とを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。 - 【請求項8】前記冷媒リーク判別手段は、冷媒のリーク
と判別されたとき、警報を発生する警報装置を備えたこ
とを特徴とする請求項7に記載の冷凍サイクル装置。 - 【請求項9】前記冷媒リーク検出手段は、冷媒のリーク
を検出したとき、前記圧縮機運転制御手段の動作を停止
させる圧縮機動作停止指令手段を備えたことを特徴とす
る請求項1〜8のいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000105032A (ja) * | 1998-09-30 | 2000-04-11 | Sanyo Electric Co Ltd | 冷凍機の冷媒リーク検知システム |
CN112946033A (zh) * | 2021-02-05 | 2021-06-11 | 湖南汽车工程职业学院 | 一种基于静电容量测定二氧化碳制冷剂的方法及装置 |
JP2022515315A (ja) * | 2018-12-25 | 2022-02-18 | 浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司 | 電子膨張弁及びこの電子膨張弁を用いた空調システム |
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JPH055581A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-14 | Toshiba Corp | 冷媒回収充填装置 |
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-
1994
- 1994-06-24 JP JP14316894A patent/JP3406688B2/ja not_active Expired - Fee Related
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