JPH0555474A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH0555474A
JPH0555474A JP3211794A JP21179491A JPH0555474A JP H0555474 A JPH0555474 A JP H0555474A JP 3211794 A JP3211794 A JP 3211794A JP 21179491 A JP21179491 A JP 21179491A JP H0555474 A JPH0555474 A JP H0555474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floating gate
conductive layer
semiconductor device
gate
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3211794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Arai
肇 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3211794A priority Critical patent/JPH0555474A/ja
Publication of JPH0555474A publication Critical patent/JPH0555474A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置完成後に、抵抗値および容量値を
変更することのできる可変抵抗素子および可変容量素子
を備えた半導体装置を得る。 【構成】 不純物拡散層9が設けられた半導体基板5上
に第1のゲート絶縁膜7を介して浮遊ゲート6を形成
し、その上に第2のゲート絶縁膜8を介して薄膜トラン
ジスタ10のチャネル領域12とソース・ドレイン領域11を
形成し、浮遊ゲート6にF−Nトンネリング電流によっ
て電荷を注入し、その注入電荷量を制御することによっ
て、抵抗値を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変抵抗素子または
可変容量素子を備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体装置では、遅延回路のタ
イミング調整や抵抗分割による電圧レベルの調整、およ
び発振回路等に抵抗素子や容量素子が用いられている。
図8は容量素子を用いた遅延回路の一例を示すもので、
インバータ1を2個用い、インバータ1間の容量素子2
により遅延時間を調整する信号遅延回路である。必要に
応じて、この遅延回路を多段にして必要な遅延信号を得
ることができる。図9は、抵抗分割による電圧レベル調
整回路の一例を示すもので、第1の抵抗素子3と第2の
抵抗素子4との抵抗値の比で電源電圧から電圧を降下さ
せ出力電圧を決定する。
【0003】このように用いられる抵抗素子および容量
素子の抵抗値および容量値は、素子のパターン、構造、
製造条件によりそれぞれ決定され、通常、半導体装置完
成後には変更できないものであった。特に、レーザート
リミングやヒューズの切断等の手法により、抵抗値や容
量値を半導体装置完成後に調整することは可能である
が、この場合、予め用意したいくつかの素子の中から必
要な素子を選択するという方法であった。このため、レ
ーザートリミングやヒューズ自身のパターンが大きな面
積を要する上に、半導体装置内に余分なパターンを形成
する必要があり、高密度集積化には適さないものであっ
た。そこで、半導体装置完成後に、抵抗素子の抵抗値や
容量素子の容量値を調整する必要がある場合は、これら
抵抗素子や容量素子を外付けで設けて抵抗値等の調整を
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置は以
上のように構成されているので、半導体装置に内蔵され
る抵抗素子や容量素子の、それぞれ抵抗値や容量値が、
半導体装置完成後に容易に変更することができないとい
う問題点があった。また、半導体装置完成後に、外付け
の抵抗素子や容量素子を用いて抵抗値や容量値を調整す
る場合、製造に余分な手間とコストがかかり、また実装
面積も増大するという問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、半導体装置に内蔵された可変抵
抗素子および可変容量素子であって,装置完成後にその
抵抗値や容量値を容易に調整することができるものを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置は、半導体基板の表面に形成された第1の
導電層、上記半導体基板の上記第1の導電層を含む表面
に第1のゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート、
およびこの浮遊ゲート上に第2のゲート絶縁膜を介して
形成された第2の導電層を設けた構造であって、上記両
導電層間に電圧を印加することにより、上記第1の導電
層と浮遊ゲートとの間に電荷を注入可能としたものであ
る。
【0007】また、この発明の請求項2に係る半導体装
置は、さらに、上記第2の導電層と絶縁され上記浮遊ゲ
ート上に第3のゲート絶縁膜を介して形成された制御用
ゲートを設けた構造であって、上記制御用ゲートと上記
第1の導電層との間に電圧を印加することにより、上記
第1の導電層と浮遊ゲートとの間に電荷を注入可能とし
たものである。
【0008】また、この発明の請求項3に係る半導体装
置は、上記第2の導電層を、チャネル領域とこのチャネ
ル領域の両側に形成されたソース・ドレイン領域とから
なる薄膜トランジスタで構成するとともに、上記第1の
導電層を接地し、上記チャネル領域を注入電荷量によっ
てその抵抗値が変化する可変抵抗素子としたものであ
る。
【0009】また、この発明の請求項4に係る半導体装
置は、上記第1および第2の導電層を両電極とし、注入
電荷量によってその容量値が変化する可変容量素子とし
たものである。
【0010】また、この発明の請求項5に係る半導体装
置は、電圧印加による電界によって上記第1のゲート絶
縁膜を通してトンネリング電流(Fowler−Nordheim電
流)を流し電荷が注入可能となるよう、上記第1のゲー
ト絶縁膜の少なくとも上記浮遊ゲートと上記第1の導電
層との間に介在する部分を膜厚5〜15nmのシリコン酸化
膜で形成したものである。
【0011】
【作用】この発明に係る半導体装置は、第1および第2
の導電層間または制御用ゲートと第1の導電層との間に
電圧を印加することにより、第1のゲート絶縁膜の膜厚
5〜15nmの部分を通してF−Nトンネリング電流を流し
て、第1の導電層と浮遊ゲートとの間に電荷を注入する
ことができる。このため、浮遊ゲート内に蓄積される電
荷量を、半導体装置完成後に制御することができる。す
なわち、浮遊ゲートへの注入電荷量によって容量値や抵
抗値が変化する可変容量素子および可変抵抗素子は、装
置完成後にその容量値や抵抗値を容易に変えることが可
能となる。
【0012】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1(a) は、この発明の実施例1によ
る可変抵抗素子の構造を示した平面図であり、図1(b)
は図1(a) のI−I線における断面図である。図におい
て、5はシリコン単結晶などからなる半導体基板(以
下、シリコン基板と称す)、6はシリコン基板5の上層
に形成された浮遊ゲートで、周囲はシリコン酸化膜によ
り絶縁され電気的に浮遊している。7は浮遊ゲート6の
下に形成された第1のゲート絶縁膜、8は浮遊ゲート6
上に形成された第2のゲート絶縁膜、9はシリコン基板
5に形成され、浮遊ゲート6下に延在するように位置す
る第1の導電層としての不純物拡散層である。10は浮遊
ゲート6をゲート電極とする第2の導電層としての薄膜
トランジスタ、11は薄膜トランジスタ10のソース・ドレ
イン領域、12は薄膜トランジスタ10のチャネル領域で、
ソース・ドレイン領域11とその間のチャネル領域12は、
浮遊ゲート6の上層に第2のゲート絶縁膜8を介して形
成されている。13は隣接する素子間を分離する素子分離
領域、14は素子分離領域13以外の活性領域である。
【0013】このように構成される可変抵抗素子は次の
ように製造される。まず、例えばボロン等のP型不純物
を導入したシリコン基板5に、公知の選択酸化法等を用
いて素子分離領域13を形成する。次に、素子分離領域13
以外の活性領域14に、例えば、砒素、リン等のN型不純
物をイオン注入法等により濃度1017〜1022/cm3 程度で
導入し不純物拡散層9を形成する。次に、シリコン基板
5上の全面に熱酸化法等により例えばシリコン酸化膜を
5〜15nm程度の膜厚に形成して、第1のゲート絶縁膜7
とする。次に、第1のゲート絶縁膜7上の全面に、CV
D法またはスパッタ法等により、例えば多結晶シリコン
膜を、 100〜400nm 程度の膜厚に堆積し、その後、多結
晶シリコン膜に、熱処理またはイオン注入法等により例
えば、P型不純物となるボロンを濃度1016〜1021/cm3
程度で導入して抵抗を下げる。続いて公知の写真製版技
術およびエッチング技術により多結晶シリコン膜をパタ
ーニングして浮遊ゲート6を形成する。このとき、前工
程で形成された不純物拡散層9の一部が、浮遊ゲート6
直下に延在するように、浮遊ゲート6を形成する。
【0014】次に浮遊ゲート6上に熱酸化法またはCV
D法等によって例えばシリコン酸化膜を、10〜50nm程度
の膜厚に形成して第2のゲート絶縁膜8とする。次に第
2のゲート絶縁膜8上の全面にCVD法等により薄膜多
結晶シリコン膜を、5〜100nm の膜厚に堆積し、その
後、公知の写真製版技術およびイオン注入技術により、
薄膜多結晶シリコン膜の所定領域にボロン等のP型不純
物を濃度1017〜1022/cm 3 程度で導入してソース・ドレ
イン領域11を、浮遊ゲート6上の領域に一部が延在する
ように形成し、続いて、ソース・ドレイン領域11間にリ
ン、砒素等のN型不純物を濃度1013〜1019/cm3 程度で
導入してチャネル領域12を形成する。これにより、浮遊
ゲート6をゲート電極とするP型チャネルトランジスタ
である薄膜トランジスタ10が形成される。この後、層間
絶縁膜、接続孔、配線層、および最終保護膜を順次形成
することにより、可変抵抗素子が完成する。
【0015】上記のように製造された可変抵抗素子の動
作を説明する。図2(a) は、この発明による可変抵抗素
子の適用例を示す回路図である。点線円内の部分が図1
で示した構造に対応する。15は浮遊ゲート6に電荷を注
入するための書き込み用電源、16、17は出力端子であ
り、2個の出力端子16、17間の抵抗を可変抵抗素子の抵
抗として使用する。
【0016】ところで、シリコン基板上層にゲート電極
が形成されその上にゲート絶縁膜を介して薄膜トランジ
スタが形成された半導体装置では、ゲート電圧を変える
と薄膜トランジスタのチャネル領域の抵抗値が変化する
のが判っている。実施例1による可変抵抗素子では上記
ゲート電極の代わりに浮遊ゲート6を備えている。すな
わち、この浮遊ゲート6に電荷を注入し、それによる浮
遊ゲート6の電位を変化させることによって、薄膜トラ
ンジスタ10のチャネル領域12の抵抗値を制御することが
できる。図2(a) に示す回路では、出力端子16、17間の
抵抗値をモニタしながら、所望の抵抗値を得るまで、パ
ルス状の電圧を書き込み用電源15から浮遊ゲート6に印
加していくことで、所望の抵抗値が得られる。
【0017】以下、浮遊ゲート6に電荷を注入する方法
について説明する。図2(a) に示す様に、不純物拡散層
9を接地し、書き込み用電源15から、例えば10〜25V程
度の電圧を、薄膜トランジスタ10のソース・ドレイン領
域11に印加し、容量結合によって浮遊ゲート6の電位を
持ち上げ、第1のゲート絶縁膜7に、例えば10MV/cm程
度の高電界を印加する。この高電界によって第1のゲー
ト絶縁膜7を通してF−N(Fowler−Nordheim)トンネ
リング電流を流し、浮遊ゲート6に電荷を注入する。こ
の場合、ソース・ドレイン領域11に電圧を印加したが、
逆に不純物拡散層9に電位を与えてソース・ドレイン領
域11を接地して、浮遊ゲート6に電荷を注入してもよ
い。
【0018】このように、半導体装置完成後に浮遊ゲー
ト6への電荷の注入を行なうことによって、容易に抵抗
値を変更できる可変抵抗素子を得る。図2(b) は、薄膜
トランジスタ10のソース・ドレイン11間電位差VDSとソ
ース・ドレイン11間電流量IDSとの関係を示す図であ
る。VG1、VG2、VG3は、浮遊ゲート6にかかる電圧で
ある。このように浮遊ゲートの電圧が変わると傾きが変
化することにより、チャネル領域12の抵抗値が変わって
いることが判る。抵抗値の調整できる範囲は、薄膜トラ
ンジスタ10のチャネル12幅W、チャネル12長L、薄膜ト
ランジスタ10となる多結晶シリコン膜の厚さ、チャネル
領域12の不純物濃度等を変えることによって容易に変更
することができるが、106 〜1012Ω程度の非常に高い抵
抗値が、実用的な素子の大きさで得られる。
【0019】なお、上記実施例では、シリコン基板5は
P型、シリコン基板5に形成された不純物拡散層9はN
型、薄膜トランジスタ10はP型チャネルトランジスタに
形成したが、それぞれP型、N型任意の導電型に形成可
能である。
【0020】また、上記実施例では、浮遊ゲート6とな
る多結晶シリコン膜を堆積した後に、P型不純物となる
ボロンイオンを注入したが、この多結晶シリコン膜に導
入される不純物はリン、砒素などのN型不純物でもよ
く、また不純物導入方法も、浮遊ゲート6のパターニン
グの前または後に熱処理、イオン注入等の方法によっ
て、または、多結晶シリコン膜堆積時にin−situで行っ
てもよい。
【0021】また、上記実施例では、浮遊ゲート6の電
極材料として、多結晶シリコン膜を使用したが、タング
ステン、モリブデン、チタン、タンタル等の高融点金属
のシリサイドや、高融点金属シリサイドと多結晶シリコ
ン膜の多層膜を用いてもよい。
【0022】また、上記実施例では、第1のゲート絶縁
膜7として膜厚5〜15nm程度のシリコン酸化膜を用いた
が、全体に5〜15nmの膜厚に形成する必要はなく、浮遊
ゲート6へ電荷を注入するため、少なくとも、浮遊ゲー
ト6と不純物拡散層9(不純物拡散層9に電圧を印加し
て浮遊ゲート6に電荷を注入する場合は、その空乏層領
域も含む)とがオーバーラップする領域の一部で5〜15
nmの膜厚であればよく、その他の部分では膜厚5〜50nm
程度の厚いシリコン酸化膜を形成してもよい。
【0023】実施例2.また、実施例1では、シリコン
基板5上に形成された第1のゲート絶縁膜7の領域内の
上層に、薄膜トランジスタ10のチャネル領域12を設けた
が、これに限るものではない。図3(a) はこの発明の実
施例2による可変抵抗素子の構造を示す平面図で、図3
(b) は図3(a) の III−III 線における断面図である。
図3に示す様に、薄膜トランジスタ10と不純物拡散層9
との平面構造をずらして配置し、浮遊ゲート6を上記両
位置にまたがるように形成してもよい。
【0024】実施例3.また、実施例1では、浮遊ゲー
ト6への電荷注入を行なうのに、薄膜トランジスタ10の
ソース・ドレイン領域11あるいはシリコン基板5に形成
された不純物拡散層9のいずれかに電圧を印加したが、
これに限るものではない。図4(a) はこの発明の実施例
3による可変抵抗素子の構造を示す平面図で、図4(b)
は図4(a) のIV−IV線における断面図である。図4に示
す様に、書き込み制御用ゲート22を第3のゲート絶縁膜
23を介して浮遊ゲート6上に形成し、この書き込み制御
用ゲート22と浮遊ゲート6との容量結合により浮遊ゲー
ト6の電位を上げて、F−Nトンネリング電流により浮
遊ゲート6に電荷を注入してもよく、可変抵抗素子とし
て同様の特性を発揮する。この場合、浮遊ゲート6の電
位の調整、従って、抵抗値の調整が第3の電極22を使用
して行い得るので、この可変抵抗素子を具体的な回路の
一部に適用してその抵抗値を頻繁に制御したい場合等に
特に有用となる。
【0025】実施例4.また、実施例1では、シリコン
基板5に不純物拡散層9を設けた後に浮遊ゲート6を形
成して製造したが、これに限るものではない。図5(a),
(b) はこの発明の実施例4による可変抵抗素子の構造を
示す断面図である。この場合の製造方法は、浮遊ゲート
6を形成後に、イオン注入法により不純物を導入しその
後熱処理を施して、不純物拡散層9を形成する。図5に
示す様に、不純物拡散層9は、注入および熱処理で横方
向に拡散され、浮遊ゲート6の下に延在して形成され
る。この、浮遊ゲート6と不純物拡散層9とがオーバー
ラップする部分24での、第1のゲート絶縁膜7を通して
のF−Nトンネリング電流により、浮遊ゲート6に電荷
を注入するようにしても良い。特に図5(b) は、浮遊ゲ
ート6をマスクにして左右に不純物拡散層9を2個形成
したものであるが、同様の効果を奏する。
【0026】実施例5.次に、この発明を可変容量素子
に適用した場合の一実施例を示す。図6はこの発明の実
施例5による可変容量素子を示す断面図で、図7は図6
に示す可変容量素子の等価回路図である。図6におい
て、5〜9は実施例1による可変抵抗素子と同じもの、
25は例えば、ボロン、砒素、リン等のP型またはN型の
不純物が濃度1017〜1022/cm3 程度に導入された第2の
導電層としての薄膜多結晶シリコン膜である。図7にお
いて、端子G、B、Sはそれぞれ薄膜多結晶シリコン膜
25、シリコン基板5、不純物拡散層9の電位を引き出し
た電極に対応し、CGは、薄膜多結晶シリコン膜25と浮
遊ゲート6間の容量、CB は浮遊ゲート6とシリコン基
板5間の容量、CS は浮遊ゲート6と不純物拡散層9間
の容量を示すものである。
【0027】以下、可変容量素子の動作を説明する。端
子B、Sは同電位とし、端子Gを対向電極とする可変容
量素子を考える。浮遊ゲート6に電荷が蓄積されていな
い場合、可変容量素子の容量Cは数1で表わされる。
【0028】
【数1】
【0029】浮遊ゲート6に電荷が蓄積されている場
合、浮遊ゲート6の電荷量をQ、端子Gと端子B、Sと
の間に印加される電位差をVG とすると、可変容量素子
の容量Cは数2で表わされる。
【0030】
【数2】
【0031】浮遊ゲート6への電荷の注入は、実施例1
の可変抵抗素子の場合と同様の方法で行う。数2で示す
様に、浮遊ゲート6に注入する電荷量Qにより可変容量
素子の容量は変化する。このため、浮遊ゲート6への注
入電荷量6を調整することにより、素子の容量を変える
ことのできる可変容量素子として使用することができ
る。
【0032】実施例6.なお、実施例5に示す可変容量
素子では、浮遊ゲート6上に薄膜多結晶シリコン膜25が
設けられた構造であるが、実施例1〜4に示す可変抵抗
素子のように、浮遊ゲート6上に薄膜トランジスタ10が
設けられた構造の可変容量素子でもよい。この場合の可
変容量素子の容量Cは、薄膜多結晶シリコン膜25と浮遊
ゲート6間の容量CG の代わりに、薄膜トランジスタ10
の、ソース・ドレイン領域11およびチャネル領域12と浮
遊ゲート6との間のそれぞれの容量の総和を数1および
数2に代入したもので表わされる。動作については全く
変わらない。
【0033】また、実施例1〜4に示した可変抵抗素子
の構造は、可変容量素子としても用いることができ、実
施例5に示した薄膜多結晶シリコン膜25を設けた構造の
可変容量素子も同様の変形例が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば浮遊ゲ
ートに電荷を注入して、浮遊ゲートに蓄積される電荷量
を制御することによって、抵抗値や容量値を調整できる
ように構成したので、半導体装置完成後に容易に、抵抗
値を変更できる可変抵抗素子または容量値を変更できる
可変容量素子を、微細化を防げることなく得ることがで
きる。また、外付けの抵抗素子や容量素子が不要になる
ため、装置が小型安価となり製造も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による半導体装置を示す平
面図および断面図である。
【図2】この発明による可変抵抗素子の適用例を示す回
路図および特性図である。
【図3】この発明の実施例2による半導体装置を示す平
面図および断面図である。
【図4】この発明の実施例3による半導体装置を示す平
面図および断面図である。
【図5】この発明の実施例4による半導体装置を示す断
面図である。
【図6】この発明の実施例5による半導体装置を示す断
面図である。
【図7】図6の等価回路図である。
【図8】容量素子を用いた遅延回路図である。
【図9】抵抗分割による電圧レベル調整回路図である。
【符号の説明】
5 半導体基板 6 浮遊ゲート 7 第1のゲート絶縁膜 8 第2のゲート絶縁膜 9 第1の導電層として不純物拡散層 10 第2の導電層を構成する薄膜トランジスタ 11 ソース・ドレイン領域 12 チャネル領域 22 書き込み制御用ゲート 23 第3のゲート絶縁膜 25 第2の導電層としての薄膜多結晶シリコン膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に形成された第1の導
    電層、上記半導体基板の上記第1の導電層を含む表面に
    第1のゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート、お
    よびこの浮遊ゲート上に第2のゲート絶縁膜を介して形
    成された第2の導電層を設け、上記両導電層間に電圧を
    印加することにより、上記第1の導電層と浮遊ゲートと
    の間に電荷を注入可能とした半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面に形成された第1の導
    電層、上記半導体基板の上記第1の導電層を含む表面に
    第1のゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート、こ
    の浮遊ゲート上に第2のゲート絶縁膜を介して形成され
    た第2の導電層、およびこの第2の導電層と絶縁され上
    記浮遊ゲート上に第3のゲート絶縁膜を介して形成され
    た制御用ゲートを設け、上記制御用ゲートと上記第1の
    導電層との間に電圧を印加することにより、上記第1の
    導電層と浮遊ゲートとの間に電荷を注入可能とした半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 第2の導電層を、チャネル領域とこのチ
    ャネル領域の両側に形成されたソース・ドレイン領域と
    からなる薄膜トランジスタで構成するとともに、第1の
    導電層を接地し上記チャネル領域を注入電荷量によって
    その抵抗値が変化する可変抵抗素子としたことを特徴と
    する請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2の導電層を両電極とし、
    注入電荷量によってその容量値が変化する可変容量素子
    としたことを特徴とする請求項1または2記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 電圧印加による電界によって第1のゲー
    ト絶縁膜を通してトンネリング電流(Fowler−Nordheim
    電流)を流し電荷が注入可能となるよう、上記第1のゲ
    ート絶縁膜の少なくとも浮遊ゲートと第1の導電層との
    間に介在する部分を膜厚5〜15nmのシリコン酸化膜で形
    成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の半導体装置。
JP3211794A 1991-08-23 1991-08-23 半導体装置 Pending JPH0555474A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3211794A JPH0555474A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3211794A JPH0555474A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0555474A true JPH0555474A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16611720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3211794A Pending JPH0555474A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0555474A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08177276A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Miyagawa Kasei Ind Co Ltd ドアハンドル用グリップおよびその製造方法
WO2006093132A1 (ja) * 2005-03-01 2006-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 無線タグ回路素子及びタグラベル作成装置
JP2016042676A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 株式会社東芝 遅延装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08177276A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Miyagawa Kasei Ind Co Ltd ドアハンドル用グリップおよびその製造方法
WO2006093132A1 (ja) * 2005-03-01 2006-09-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha 無線タグ回路素子及びタグラベル作成装置
JP2016042676A (ja) * 2014-08-19 2016-03-31 株式会社東芝 遅延装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4947232A (en) High voltage MOS transistor
JP3321899B2 (ja) 半導体装置
US5969382A (en) EPROM in high density CMOS having added substrate diffusion
US5500387A (en) Method of making high performance capacitors and/or resistors for integrated circuits
US5466638A (en) Method of manufacturing a metal interconnect with high resistance to electromigration
US4377819A (en) Semiconductor device
JPS59161874A (ja) 浮遊ゲ−トメモリおよびその製造方法
US5017505A (en) Method of making a nonvolatile semiconductor memory apparatus with a floating gate
JP2515715B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH0614532B2 (ja) 多結晶半導体材料中に抵抗体を形成する方法
US5536962A (en) Semiconductor device having a buried channel transistor
JPH05297413A (ja) 液晶表示装置
JP2003515790A (ja) 液晶ディスプレイ用のアクティブマトリクス基板及びその製造方法
JPH01123476A (ja) 半導体装置およびその製法
EP0028654B1 (en) Semiconductive memory device and fabricating method therefor
EP1100126A2 (en) SOI semiconductor device and fabrication process thereof
JPH04119666A (ja) 集積回路の製造方法
JPH0555474A (ja) 半導体装置
JP2633541B2 (ja) 半導体メモリ装置の製造方法
JPH07161835A (ja) 半導体記憶装置の製造方法
KR100206877B1 (ko) 박막트랜지스터 제조방법
EP0571976A2 (en) Static RAM with thin film transistor
JPS60116167A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JPH0548012A (ja) 半導体装置
JPS6237548B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10