JPH0555091A - チツプ型固体電解コンデンサ - Google Patents
チツプ型固体電解コンデンサInfo
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- JPH0555091A JPH0555091A JP23881091A JP23881091A JPH0555091A JP H0555091 A JPH0555091 A JP H0555091A JP 23881091 A JP23881091 A JP 23881091A JP 23881091 A JP23881091 A JP 23881091A JP H0555091 A JPH0555091 A JP H0555091A
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- JP
- Japan
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- terminal plate
- anode
- cathode
- solid electrolytic
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】リードフレームの陽極端子板と陰極端子板とを
介して2つの偏平なコンデンサ素子を積層するにあたっ
て、ボイド発生の原因となる隙間を排除するとともに、
より一層の薄型化を図る。 【構成】陽極端子板8に、所定の角度をもって互いに異
なる方向に折り曲げられた二股状の分岐片11,12を
形成し、各陽極リード3,3をその分岐片11,12の
各端部(溶接部)11a,12aに溶接する。その際、
コンデンサ素子1a,1bの各々を、その陽極リード取
り付け面同士が対向するように各分岐片11,12の端
部11a,12aに取付けるようにし、かつ、陰極端子
板9をそれらの陽極リード3,3と重ならないように配
置する。
介して2つの偏平なコンデンサ素子を積層するにあたっ
て、ボイド発生の原因となる隙間を排除するとともに、
より一層の薄型化を図る。 【構成】陽極端子板8に、所定の角度をもって互いに異
なる方向に折り曲げられた二股状の分岐片11,12を
形成し、各陽極リード3,3をその分岐片11,12の
各端部(溶接部)11a,12aに溶接する。その際、
コンデンサ素子1a,1bの各々を、その陽極リード取
り付け面同士が対向するように各分岐片11,12の端
部11a,12aに取付けるようにし、かつ、陰極端子
板9をそれらの陽極リード3,3と重ならないように配
置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解コンデンサに関
し、さらに詳しく言えば、電極箔を平板状とした偏平な
コンデンサ素子を積層して用いるチップ型固体電解コン
デンサに関するものである。
し、さらに詳しく言えば、電極箔を平板状とした偏平な
コンデンサ素子を積層して用いるチップ型固体電解コン
デンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電極箔を板状として用いるコンデンサ素
子は、箔巻回型や金属粉末焼結体のものに比べて、その
厚みをより薄くすることができる。
子は、箔巻回型や金属粉末焼結体のものに比べて、その
厚みをより薄くすることができる。
【0003】図4にはその偏平なコンデンサ素子1が例
示されており、これによると同コンデンサ素子1は平板
状のアルミニウム箔からなる電極箔2を備えている。こ
の電極箔2の一側辺に沿って陽極リード3がかしめもし
くは超音波溶接などにて取付けられる。
示されており、これによると同コンデンサ素子1は平板
状のアルミニウム箔からなる電極箔2を備えている。こ
の電極箔2の一側辺に沿って陽極リード3がかしめもし
くは超音波溶接などにて取付けられる。
【0004】電極箔2の周りには導電性高分子物質(例
えばポリピロール)からなる固体電解質4が形成され
る。ここで、その概略を説明すると、まず、電極箔2に
ピロールモノマーを均一に塗布したのち、所定の酸化剤
を含む溶液中に浸漬して酸化重合膜を形成する。
えばポリピロール)からなる固体電解質4が形成され
る。ここで、その概略を説明すると、まず、電極箔2に
ピロールモノマーを均一に塗布したのち、所定の酸化剤
を含む溶液中に浸漬して酸化重合膜を形成する。
【0005】次に、支持電解質とピロールモノマーを溶
解した電解液中において、酸化重合膜を陽極として電解
重合を行なうことにより、その酸化重合膜上にポリピロ
ールからなる電解重合膜が形成される。この固体電解質
4上にカーボン層5と銀層6とによる陰極層7が形成さ
れる。
解した電解液中において、酸化重合膜を陽極として電解
重合を行なうことにより、その酸化重合膜上にポリピロ
ールからなる電解重合膜が形成される。この固体電解質
4上にカーボン層5と銀層6とによる陰極層7が形成さ
れる。
【0006】チップ化するにあたって、陽極リード3が
リードフレームに形成されている外部引出し用の陽極端
子板8に溶接され、また、陰極層7に同リードフレーム
の外部引出し用陰極端子板9が接着銀などの導電性接着
材にて取付けられる。
リードフレームに形成されている外部引出し用の陽極端
子板8に溶接され、また、陰極層7に同リードフレーム
の外部引出し用陰極端子板9が接着銀などの導電性接着
材にて取付けられる。
【0007】しかる後、図示しない成形金型内におい
て、コンデンサ素子1の周りに樹脂モールドにより樹脂
外装体が形成される。そして、各端子板8,9がリード
フレームから切り離され、それらが樹脂外装体の側面に
沿って折り曲げられる。
て、コンデンサ素子1の周りに樹脂モールドにより樹脂
外装体が形成される。そして、各端子板8,9がリード
フレームから切り離され、それらが樹脂外装体の側面に
沿って折り曲げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンデンサ
素子1を用いることにより、厚さの薄いチップ型固体電
解コンデンサが得られるのであるが、箔1枚の構成でし
かもその面積も限られているため、余り高い静電容量が
得られない。
素子1を用いることにより、厚さの薄いチップ型固体電
解コンデンサが得られるのであるが、箔1枚の構成でし
かもその面積も限られているため、余り高い静電容量が
得られない。
【0009】そこで、図5に示されているように、一対
のコンデンサ素子1をリードフレームの陽極端子板8と
陰極端子板9に対して積層するようにしているが、これ
には次のような問題がある。
のコンデンサ素子1をリードフレームの陽極端子板8と
陰極端子板9に対して積層するようにしているが、これ
には次のような問題がある。
【0010】まず、図5に示されているように、各コン
デンサ素子1,1をそれらの陽極リード取り付け面を互
いに反対向きにしてそれらの陽極リード3,3を陽極端
子板8の表面と裏面とにそれぞれ溶接する場合、図7に
示されているように、陰極端子板9とコンデンサ素子
1,1の各陰極層7,7(図4参照)との間には隙間が
生じない。
デンサ素子1,1をそれらの陽極リード取り付け面を互
いに反対向きにしてそれらの陽極リード3,3を陽極端
子板8の表面と裏面とにそれぞれ溶接する場合、図7に
示されているように、陰極端子板9とコンデンサ素子
1,1の各陰極層7,7(図4参照)との間には隙間が
生じない。
【0011】しかしながら、他方において各陽極リード
3,3は電極箔2、固体電解質4および陰極層7を含む
厚みのほぼ2倍ほど離されることになるため、それらの
間には比較的大きな隙間G1が生ずることになる(図6
参照)。また、溶接するに際して、各陽極リード3,3
は強制的に彎曲状とされるため、その機械的ストレスに
より漏れ電流不良を生ずることがある。
3,3は電極箔2、固体電解質4および陰極層7を含む
厚みのほぼ2倍ほど離されることになるため、それらの
間には比較的大きな隙間G1が生ずることになる(図6
参照)。また、溶接するに際して、各陽極リード3,3
は強制的に彎曲状とされるため、その機械的ストレスに
より漏れ電流不良を生ずることがある。
【0012】この隙間G1をなくすには、図8に示され
ているように、コンデンサ素子1,1をその陽極リード
取り付け面同士が互いに対向するようにしてそれらの陽
極リード3,3を陽極端子板8の表面と裏面とにそれぞ
れ溶接すれば良いのであるが、このようにすると、各陽
極リード3,3と陰極端子板9とが重なるため、図9に
示されているように、陰極端子板9とコンデンサ素子
1,1の各陰極層7,7(図4参照)との間に隙間G2
が生ずることになる。
ているように、コンデンサ素子1,1をその陽極リード
取り付け面同士が互いに対向するようにしてそれらの陽
極リード3,3を陽極端子板8の表面と裏面とにそれぞ
れ溶接すれば良いのであるが、このようにすると、各陽
極リード3,3と陰極端子板9とが重なるため、図9に
示されているように、陰極端子板9とコンデンサ素子
1,1の各陰極層7,7(図4参照)との間に隙間G2
が生ずることになる。
【0013】このような隙間G1,G2には樹脂が回り
込みにくいため、樹脂モールドによる樹脂外装体の形成
時にボイドが生ずることになる。
込みにくいため、樹脂モールドによる樹脂外装体の形成
時にボイドが生ずることになる。
【0014】各製品は最終的にヒートショックテスト、
すなわち温度を例えば−55℃から一挙に+125℃ま
で変化させてその特性劣化を測定するテストを受けるこ
とになるが、ボイドがあると破裂を起こすおそれがあ
る。
すなわち温度を例えば−55℃から一挙に+125℃ま
で変化させてその特性劣化を測定するテストを受けるこ
とになるが、ボイドがあると破裂を起こすおそれがあ
る。
【0015】一方、各端子板8,9には樹脂を喰い付か
せて同端子板の抜けを防止する窓が一応穿設されている
が、これでは端子板のフォーミング時の引っ張り力に十
分対抗できず、これが原因で漏れ電流不良が発生してい
た。
せて同端子板の抜けを防止する窓が一応穿設されている
が、これでは端子板のフォーミング時の引っ張り力に十
分対抗できず、これが原因で漏れ電流不良が発生してい
た。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の事情
に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、平板状を
なす電極箔の一側辺に沿って陽極リードが取付けられ、
同電極箔の周りに導電性高分子物質の固体電解質、カー
ボン層および銀層(陰極層)が順次形成された一対の偏
平なコンデンサ素子を有し、同コンデンサ素子の各陽極
リードを外部引出し用の陽極端子板に溶接するととも
に、上記各陰極層間に導電性接着剤を介して外部引出し
用の陰極端子板を取付け、かつ、上記コンデンサ素子を
含む全体に樹脂モールドよりなる樹脂外装体を形成して
なるチップ型固体電解コンデンサであって、上記陽極端
子板には、所定の角度をもって互いに異なる方向に折り
曲げられた二股状の分岐片が形成されており、上記各陽
極リードはその分岐片の各端部に溶接されていることに
ある。
に鑑みなされたもので、その構成上の特徴は、平板状を
なす電極箔の一側辺に沿って陽極リードが取付けられ、
同電極箔の周りに導電性高分子物質の固体電解質、カー
ボン層および銀層(陰極層)が順次形成された一対の偏
平なコンデンサ素子を有し、同コンデンサ素子の各陽極
リードを外部引出し用の陽極端子板に溶接するととも
に、上記各陰極層間に導電性接着剤を介して外部引出し
用の陰極端子板を取付け、かつ、上記コンデンサ素子を
含む全体に樹脂モールドよりなる樹脂外装体を形成して
なるチップ型固体電解コンデンサであって、上記陽極端
子板には、所定の角度をもって互いに異なる方向に折り
曲げられた二股状の分岐片が形成されており、上記各陽
極リードはその分岐片の各端部に溶接されていることに
ある。
【0017】好ましくは、上記コンデンサ素子の各々
は、その陽極リード取り付け面同士が対向するように上
記各分岐片の端部に取付けられるとともに、上記陰極端
子板はそれらの陽極リードと重ならないようにして上記
陰極層間に配置される。
は、その陽極リード取り付け面同士が対向するように上
記各分岐片の端部に取付けられるとともに、上記陰極端
子板はそれらの陽極リードと重ならないようにして上記
陰極層間に配置される。
【0018】また、上記陰極端子板の側縁にも、上記樹
脂外装体内に埋設されるストッパー片を連設することが
好ましい。
脂外装体内に埋設されるストッパー片を連設することが
好ましい。
【0019】
【作用】上記構成によれば、各陽極リードを分岐片の端
部に溶接するにあたって、同陽極リードに機械的ストレ
スを与えることなく、各コンデンサ素子同士をより接近
させることができ、ボイド発生の原因となる隙間を生じ
させない。
部に溶接するにあたって、同陽極リードに機械的ストレ
スを与えることなく、各コンデンサ素子同士をより接近
させることができ、ボイド発生の原因となる隙間を生じ
させない。
【0020】また、陽極端子板に対して分岐片が所定の
角度をもっているため、同分岐片自体が端子板フォーミ
ング時の引っ張り力に対抗するストッパーとして作用す
ることになる。
角度をもっているため、同分岐片自体が端子板フォーミ
ング時の引っ張り力に対抗するストッパーとして作用す
ることになる。
【0021】
【実施例】図1には2枚の偏平なコンデンサ素子1a,
1bがその電極箔に陽極リードを取付けた状態として示
されているが、実際には先に説明の図4に示されている
コンデンサ素子1と同様に、電極箔2の周りに例えばポ
リピロールからなる固体電解質4が形成され、さらにそ
の上にカーボン層5および銀層6からなる陰極層7が形
成されているものと理解されたい。
1bがその電極箔に陽極リードを取付けた状態として示
されているが、実際には先に説明の図4に示されている
コンデンサ素子1と同様に、電極箔2の周りに例えばポ
リピロールからなる固体電解質4が形成され、さらにそ
の上にカーボン層5および銀層6からなる陰極層7が形
成されているものと理解されたい。
【0022】コンデンサ素子1a,1bは陽極端子板8
と陰極端子板9を介して積層されるのであるが、この場
合、陽極端子板8には二股状に形成された分岐片11,
12が設けられている。
と陰極端子板9を介して積層されるのであるが、この場
合、陽極端子板8には二股状に形成された分岐片11,
12が設けられている。
【0023】各分岐片11,12はその所定部位から陽
極端子板8に対して所定の角度、この実施例ではほぼ9
0度の角度をもって互いに反対方向に折り曲げられてお
り、その各端部には同陽極端子板8に対して平行な面を
なす溶接部11a,12aが形成されている。
極端子板8に対して所定の角度、この実施例ではほぼ9
0度の角度をもって互いに反対方向に折り曲げられてお
り、その各端部には同陽極端子板8に対して平行な面を
なす溶接部11a,12aが形成されている。
【0024】各コンデンサ素子1a,1bは、その陽極
リード取り付け面同士が向い合うようにして陽極端子板
8に溶接される。その際、各陽極リード3,3は互いに
反対側の位置に配置され、上側のコンデンサ素子1aの
陽極リード3が一方の分岐片11の溶接部11aに溶接
され、下側のコンデンサ素子1bの陽極リード3は他方
の分岐片12の溶接部12aに溶接される。
リード取り付け面同士が向い合うようにして陽極端子板
8に溶接される。その際、各陽極リード3,3は互いに
反対側の位置に配置され、上側のコンデンサ素子1aの
陽極リード3が一方の分岐片11の溶接部11aに溶接
され、下側のコンデンサ素子1bの陽極リード3は他方
の分岐片12の溶接部12aに溶接される。
【0025】なお、陽極リード3,3が溶接部11a,
12aの上面、下面のいずれかに溶接されるかについて
はコンデンサ素子1a,1bの厚みやそれらの間に配置
される陰極端子板9の厚みなどによる。
12aの上面、下面のいずれかに溶接されるかについて
はコンデンサ素子1a,1bの厚みやそれらの間に配置
される陰極端子板9の厚みなどによる。
【0026】陰極端子板9はコンデンサ素子1a,1b
の各陰極層7,7(図6参照)間に挿入されるのである
が、この場合、同陰極端子板9は陽極リード3,3と重
ならない幅とされている。
の各陰極層7,7(図6参照)間に挿入されるのである
が、この場合、同陰極端子板9は陽極リード3,3と重
ならない幅とされている。
【0027】図2にはこの陰極端子板9がコンデンサ素
子1a,1bの各陰極層7,7間に配置された状態の断
面が示されており、これによれば、その全体厚みが従来
の約1.0mmから約0.4〜0.7mm程度に薄くす
ることができる。また、ボイド発生の原因である余計な
隙間も生じない。なお、同陰極端子板9は導電性接着材
(例えば、接着銀)を介して各陰極層7,7に固着され
る。
子1a,1bの各陰極層7,7間に配置された状態の断
面が示されており、これによれば、その全体厚みが従来
の約1.0mmから約0.4〜0.7mm程度に薄くす
ることができる。また、ボイド発生の原因である余計な
隙間も生じない。なお、同陰極端子板9は導電性接着材
(例えば、接着銀)を介して各陰極層7,7に固着され
る。
【0028】また、陰極端子板9には、樹脂外装を施し
た後に、同端子板9が容易に引き抜けないようにするた
めの抜け止め用としての窓13が穿設されているが、こ
の他に、同陰極端子板9の両側縁には樹脂外装体内にア
ンカーとして埋設されるストッパー片14,14が連設
されている。
た後に、同端子板9が容易に引き抜けないようにするた
めの抜け止め用としての窓13が穿設されているが、こ
の他に、同陰極端子板9の両側縁には樹脂外装体内にア
ンカーとして埋設されるストッパー片14,14が連設
されている。
【0029】上記のように、コンデンサ素子1a,1b
を陽極端子板8と陰極端子板9に取付けた後、図示しな
い成形金型内において樹脂モールドにより樹脂外装体1
5が形成される(図3参照)。
を陽極端子板8と陰極端子板9に取付けた後、図示しな
い成形金型内において樹脂モールドにより樹脂外装体1
5が形成される(図3参照)。
【0030】しかる後、各端子板8,9がリードフレー
ムから切り離され、同端子板8,9のフォーミング、す
なわち鎖線で示されているように、端子板8,9が樹脂
外装体15の側面に沿って折り曲げられるのであるが、
陽極端子板8側には分岐片11,12がほぼ直角に起立
されており、また、陰極端子板9にはストッパー片1
4,14が追加的に設けられているため、フォーミング
時の機械的ストレスがコンデンサ素子1a,1bに加え
られることは殆どない。
ムから切り離され、同端子板8,9のフォーミング、す
なわち鎖線で示されているように、端子板8,9が樹脂
外装体15の側面に沿って折り曲げられるのであるが、
陽極端子板8側には分岐片11,12がほぼ直角に起立
されており、また、陰極端子板9にはストッパー片1
4,14が追加的に設けられているため、フォーミング
時の機械的ストレスがコンデンサ素子1a,1bに加え
られることは殆どない。
【0031】X線写真にてボイド発生率を調べたとこ
ろ、本発明の場合、200個中ボイドが発生したものは
一つもなかった。ちなみに、図6の従来例1の場合、ボ
イド発生率は5/200個であり、図8の従来例2によ
った場合には、そのボイド発生率は170/200個で
あった。この結果を表1に示す。
ろ、本発明の場合、200個中ボイドが発生したものは
一つもなかった。ちなみに、図6の従来例1の場合、ボ
イド発生率は5/200個であり、図8の従来例2によ
った場合には、そのボイド発生率は170/200個で
あった。この結果を表1に示す。
【0032】
【表1】 また、端子板フォーミングに起因する漏れ電流不良率を
測定したところ、本発明の場合、500個中不良品な
し、すなわち0/500で不良率は0.0%であった。
これに対して、窓しか設けられていない従来例の場合に
は、6/500個であり、その不良率は1.2%に及ん
だ。この結果を表2に示す。
測定したところ、本発明の場合、500個中不良品な
し、すなわち0/500で不良率は0.0%であった。
これに対して、窓しか設けられていない従来例の場合に
は、6/500個であり、その不良率は1.2%に及ん
だ。この結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂モールド時にボイドが発生するおそれがないととも
に、より一層の薄型化が可能であり、しかもフォーミン
グ時の機械的ストレスによる漏れ電流不良を生じないチ
ップ型固体電解コンデンサが提供される。
樹脂モールド時にボイドが発生するおそれがないととも
に、より一層の薄型化が可能であり、しかもフォーミン
グ時の機械的ストレスによる漏れ電流不良を生じないチ
ップ型固体電解コンデンサが提供される。
【図1】本発明の実施例に関するもので、2枚の偏平な
コンデンサ素子をリードフレームの陽極端子板と陰極端
子板に取付ける状態を説明するための分解斜視図。
コンデンサ素子をリードフレームの陽極端子板と陰極端
子板に取付ける状態を説明するための分解斜視図。
【図2】本発明の実施例に関するもので、組立状態での
図1のC−C線断面図。
図1のC−C線断面図。
【図3】本発明の実施例に関するもので、樹脂外装体を
形成した状態の断面図。
形成した状態の断面図。
【図4】偏平なコンデンサ素子をその構成要素ごとに切
り欠いて示した斜視図。
り欠いて示した斜視図。
【図5】従来例を説明するための分解斜視図。
【図6】図5の従来例の組立状態を示す側面図。
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】他の従来例を示す側面図。
【図9】図8のB−B線断面図。
1,1a,1b コンデンサ素子 2 電極箔 3 陽極リード 8 陽極端子板 9 陰極端子板 11,12 分岐片 11a,12a 溶接部 14 ストッパー片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 数原 学 神奈川県藤沢市辻堂新町2丁目2番1号 エルナ−株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】平板状をなす電極箔の一側辺に沿って陽極
リードが取付けられ、同電極箔の周りに導電性高分子物
質の固体電解質、カーボン層および銀層(陰極層)が順
次形成された一対の偏平なコンデンサ素子を有し、同コ
ンデンサ素子の各陽極リードを外部引出し用の陽極端子
板に溶接するとともに、上記各陰極層間に導電性接着剤
を介して外部引出し用の陰極端子板を取付け、かつ、上
記コンデンサ素子を含む全体に樹脂モールドよりなる樹
脂外装体を形成してなるチップ型固体電解コンデンサで
あって、上記陽極端子板には、所定の角度をもって互い
に異なる方向に折り曲げられた二股状の分岐片が形成さ
れており、上記各陽極リードはその分岐片の各端部に溶
接されていることを特徴とするチップ型固体電解コンデ
ンサ。 - 【請求項2】上記コンデンサ素子の各々は、その陽極リ
ード取り付け面同士が対向するように上記各分岐片の端
部に取付けられるとともに、上記陰極端子板はそれらの
陽極リードと重ならないようにして上記陰極層間に配置
されることを特徴とする請求項1に記載のチップ型固体
電解コンデンサ。 - 【請求項3】上記陰極端子板の側縁には、上記樹脂外装
体内に埋設されるストッパー片が連設されていることを
特徴とする請求項1に記載のチップ型固体電解コンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23881091A JPH0555091A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | チツプ型固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23881091A JPH0555091A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | チツプ型固体電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555091A true JPH0555091A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=17035626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23881091A Withdrawn JPH0555091A (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | チツプ型固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0555091A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7468882B2 (en) | 2006-04-28 | 2008-12-23 | Avx Corporation | Solid electrolytic capacitor assembly |
US8125769B2 (en) | 2010-07-22 | 2012-02-28 | Avx Corporation | Solid electrolytic capacitor assembly with multiple cathode terminations |
US8259436B2 (en) | 2010-08-03 | 2012-09-04 | Avx Corporation | Mechanically robust solid electrolytic capacitor assembly |
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1991
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