JPH04167416A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固体電解コンデンサに関し、さらに詳しく言え
ば、電極箔を平板状としたまま使用する偏平な固体電解
コンデンサに関するものである。

〔従来の技術〕

電極箔を板状としたままで用いるコンデンサ素子は、箔
巻回型や金属粉末焼結体のものに比べて。

その厚みをより薄くすることができる。第６図にはその
偏平なコンデンサ素子１が例示されている。

すなわち、このコンデンサ素子１は平板状とされたアル
ミニウム箔からなる電極箔２を備えてぃる、この電極箔
２の所定部位には陽極リード３が取付けられる。この場
合、陽極リード３は平板部分３ａと、その一端に連設さ
れた棒状のリード脚３ｂとを含み、その平板部分３ａが
かしめもしくは超音波溶接などにて電極箔２に取付けら
れる。

電極箔２の周りには導電性高分子（例えばポリピロール
）からなる固体電解質４が形成され、その上にカーボン
層５と銀層６とからなる陰極層７が形成される１図示さ
れていないが、この陰極層７に陰極リードが接着銀など
の導電性接着材にて取付けられる。

ここで、ポリピロールを例にとって上記固体電解質３の
形成方法を説明すると、まず、陽極り一ド３が取付けら
れた状態の電極箔２にピロールモノマーを均一に塗布し
たのち、所定の酸化剤を含む溶液中に浸漬して酸化重合
膜を形成する０次に支持電解質とピロールモノマーを溶
解した電解液中において、酸化重合膜を陽極として電解
重合を行なってその酸化重合膜上にポリピロールからな
る電解重合膜を形成する。

〔発明が解決しようとするＷ題〕

このようなコンデンサ素子１を用いることにより、薄型
の固体電解コンデンサが得られるのであるが、箔１枚の
構成でしかもその面積も限られているため、余り高い静
電容量が得られない。

そこで、数枚分の大きさの箔に固体電解質（ポリピロー
ル）を形成したのち、例えばジグザク状に折り畳んで、
全体として偏平なコンデンサ素子を得ようとすると、そ
の折り曲げ時にポリピロールに亀裂や剥離が生じ、主と
して漏れ電流不良が多発するという欠点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記従来の事情に鑑みなされたもので、その構
成上の特徴は、平板状の電極箔の所定部位に陽極リード
を取付け、同電極箔の周りに導電性、　　高分子からな
る固体電解質を形成するとともに。

同固体電解買上にカーボンおよび銀などからなる陰極層
を形成してなる偏平なコンデンサ素子を有する固体電解
コンデンサにおいて、上記コンデンサ素子の複数枚をそ
れらの陰極層同士を導電性接着材を介して電気的に導通
させて積層したコンデンサ素子積層体を備え、上記コン
デンサ素子の各陽極リードを外部引出し用の陽極リード
端子に取付けるとともに、上記コンデンサ素子積層体の
陰極層に導電性接着材を介して外部引出し用の陰極リー
ド端子を取付け、上記コンデンサ素子積層体の周りに外
装部材を設けたことにある。

上記外装部材はモールド樹脂成形体もしくは有底角筒状
の外装ケースからなり、モールド樹脂成形体の場合には
、陽極リード端子と陰極リード端子はそれぞれ同モール
ド樹脂成形体より反対方向に引出される。また、有底角
筒状の外装ケースの場合には、陽極リード端子と上記陰
極リード端子は同外装ケースの開口部側から同一方向に
引出される。

【作　　　用〕

上記の構成によれば、各コンデンサ素子の陽極リードは
陽極リード端子に対して並列的に接続され、また陰極層
同士も導電性接着材を介して並列的に導通されるため、
導電性高分子からなる固体電解質を傷めることなく、ｇ
型でありながら高容鴬の固体電解コンデンサが得られる
。

〔実　施　例〕

第１図には３枚の偏平なコンデンサ素子１を用いた第１
実施例が示されている。なお、この実施例および後述の
第２実施例を示した図面において、作図の都合上、コン
デンサ素子１は電極箔に陽極リードを取付けた状態とし
て示されているが、実際には先に説明の第６図のように
、電極箔２の周りに例えばポリピロールからなる固体電
解質４が形成され、さらにその上にカーボン層５および
銀層からなる陰極層７が形成されているものと理解され
たい。

この第１実施例において、各コンデンサ素子１は、その
陽極リード３のリード脚３ｂを外部引出し用の陽極リー
ド端子１１に溶接することにより。

積層状態に保持される。この場合、同陽極リード端子１
１はリードフレーム１０ａに連設されており、そのリー
ド取付は部位１１ｂは下方に向けてほぼ直角に折り曲げ
られている。第２図を併せて参照すると、各コンデンサ
素子１の陰極層同士は導電性接着材（例えば接着銀）１
２を介して電気的に接続され、これによりコンデンサ素
子積層体１３が形成される。同コンデンサ素子積層体１
３の陰極層、この例では最下層のコンデンサ素子１の陰
極層に導電性接着材１２を介して外部引出し用の陰極リ
ード１４が接続される。この陰極り−ド１４はリードフ
レーム１０ｂの一端部において、コンデンサ素子積層体
１３をその下方から支持するようにほぼＬ字状に折り曲
げられている。

コンデンサ素子積層体１３はその周りに下塗樹脂１５を
塗布して硬化させたのち、図示しない成形金型内に配置
され、第２図に示されているように、外装部材としての
モールド樹脂成形体１６が形成される。しかるのち、リ
ードフレーム１０ａ。

１０ｂが所定の長さに切断され、リード脚として樹脂成
形体１６の側面から底面に沿ってほぼＬ字状に折り曲げ
ることにより、チップ型固体電解コンデンサが得られる
。

第３図ないし第５図には、コンデンサ素子積層体１３を
有底角筒状の外装ケース１７内に収納する本発明の第２
実施例が示されている。

すなわち、陽極リード端子１１およびコンデンサ素子積
層体１３については上記第１実施例と同じであるが、陰
極リード端子１４は陽極リード端子１１と同じ側のリー
ドフレーム１０ａに連設されている。これによれば、コ
ンデンサ素子積層体１３はその周りに下塗樹脂１５を塗
布して硬化させたのち、樹脂製の外装ケース１７内に収
納され。

例えばエポキシ樹脂などの封止樹脂１８にて同ケース１
７内に固定される。しかるのち、陽極リード端子１１と
陰極リード端子１４が例えば第３図−点鎖線で示す部分
から切断され、それらの各端子１１．１４が第５図に例
示されているように、外装ケース１７の側面に向けて折
り曲げられ、チップ型とされる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、複数枚の偏平な
コンデンサ素子を電気的に並列接続してなるコンデンサ
素子積層体を用いたことにより。

全体が薄型でありながら、不良発生率の少ない高静電容
量の固体電解コンデンサが提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の実施例に関するもので、
第１図はコンデンサ素子積層体に各リード端子を取付け
た第１実施例を示す斜視図、第２図は同コンデンサ素子
積層体の周りにモールド樹脂成形体からなる外装部材を
形成した状態の断面図、第３図は第１図と同様にコンデ
ンサ素子積層体に各リード端子を取付けた第２実施例を
示す斜視図、第４図はコンデンサ素子積層体を外装ケー
ス内に収納した状態の断面図、第５図は第２実施例の外
観斜視図、第６図は偏平なコンデンサ素子をその構成要
素ごとに切り欠いて示した斜視図である。 図中、１はコンデンサ素子、２は電極箔、３は陽極リー
ド、４は固体電解質、５はカーボン層、６は銀層、７は
陰極層、１０はリードフレーム、１１は陽極リード端子
、１２は導電性接着材。 １４は陰極リード端子、１５は下塗樹脂、１６はモール
ド樹脂成形体、１７は外装ケース、１８は封止樹脂であ
る。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）平板状の電極箔の所定部位に陽極リードを取付け
   、同電極箔の周りに導電性高分子からなる固体電解質を
   形成するとともに、同固体電解質上にカーボンおよび銀
   などからなる陰極層を形成してなる偏平なコンデンサ素
   子を有する固体電解コンデンサにおいて、上記コンデン
   サ素子の複数枚をそれらの陰極層同士を導電性接着材を
   介して電気的に導通させて積層したコンデンサ素子積層
   体を備え、上記コンデンサ素子の各陽極リードを外部引
   出し用の陽極リード端子に取付けるとともに、上記コン
   デンサ素子積層体の陰極層に導電性接着材を介して外部
   引出し用の陰極リード端子を取付け、上記コンデンサ素
   子積層体の周りに外装部材を設けたことを特徴とする固
   体電解コンデンサ。
2. （２）上記外装部材はモールド樹脂成形体よりなり、上
   記陽極リード端子と上記陰極リード端子は、それぞれ上
   記モールド樹脂成形体より反対方向に引出されている請
   求項１に記載の固体電解コンデンサ。
3. （３）上記外装部材は有底角筒状の外装ケースからなり
   、上記陽極リード端子と上記陰極リード端子は、同外装
   ケースの開口部側から同一方向に引出されている請求項
   １に記載の固体電解コンデンサ。