JPH0554965B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭において米等を炊飯・保温
する炊飯器に関するものである。

従来の技術 従来、この種の炊飯器においては、アナログの
モータタイマを内蔵して、炊飯を開始する時刻を
このモータタイマで設定して炊飯するものがあつ
た。しかしながら炊飯を開始させる時刻を設定し
て炊飯するので、炊飯の完了する時刻を設定でき
るものではなかつた。

また、デジタルのタイマを内蔵するもので、炊
飯を開始する時刻を設定してから炊飯スタート用
のスイツチを押して炊飯するものがあつた。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の炊飯器では、
炊飯を開始する時刻をそのつど設定し、その後、
炊飯を開始させるためのスイツチを操作しない
と、炊飯できないものであるために、開始時刻を
設定した後、前記スイツチを押し忘れて所要の時
刻になつても炊飯が行なわれないといつた不都合
があつた。また、炊飯するつど時刻設定するの
で、操作が面倒であり、もつと使い易くすること
が要望されていた。

本発明は、このような問題点を解決するもの
で、炊飯の完了する時刻を設定した後、炊飯モー
ドへ移行され、しかもその後も簡単に予約時刻を
設定できるもので、操作が簡単で、スイツチの入
れ忘れを防止する製品信頼性に優れた炊飯器を提
供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明の炊飯器は、
炊飯を開始させる炊飯開始手段と、炊飯時刻を設
定する予約手段と、この予約手段により設定され
た炊飯時刻を記憶する記憶手段と、この記憶手段
に記憶された炊飯時刻を呼び出す予約時刻呼出し
手段と、この予約時刻呼出し手段が駆動されたと
き計数を開始し、この計数中に前記予約手段が駆
動されたときその計数がリセツトされる計数手段
と、この計数手段の計数が所定の計数値に達する
と炊飯時刻を確定して予約炊飯を開始する計数判
定手段とより構成したものである。

作 用 上記構成によれば、炊飯の完了する時刻を呼出
した後、修正する必要がなければ、そのままにし
ておけば、自動的に炊飯モードへ移行することが
でき、しかもその後は予約時刻が同じであれば、
予約時刻呼出し手段を使うだけで、予約炊飯で
き、炊飯時の操作が簡単で、スイツチの入れ忘れ
をなくすことができるようになる。このように簡
単な構成で、使い勝手のよい炊飯器を提供できる
ものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第３図を参
照しながら説明する。

第１図は、本発明の炊飯器の構成を示すブロツ
ク図である。すなわち、１は炊飯器内に収納され
た有底円筒状の鍋で、その下方には米や水等を収
納したこの鍋１を加熱するヒータ２が配設されて
いる。前記ヒータ２の通電は炊飯開始手段３によ
つて制御される。前記鍋１内の米や水等の温度
は、直接あるいは間接に温度センサー４によつて
検知され、この温度センサー４の検知温度から炊
飯の完了が炊飯完了検知手段５によつて判定さ
れ、この炊飯完了検知手段５の出力信号によつて
前記炊飯開始手段３はヒータ２への通電を遮断す
る。

６は炊飯時刻を設定する予約手段で、この予約
手段６で設定された炊飯時刻は記憶手段７に記憶
される。そしてこの記憶手段７に記憶された炊飯
時刻は予約時刻呼出し手段８によつて呼び出され
る。９は計数手段で、前記予約時刻呼出し手段８
が動作したとき計数を開始し、この計数中に前記
予約手段６が動作されたときリセツトされる。

１０は計数判定手段で、前記計数手段９が所定
の計数値に達すると、炊飯時刻を固定し、この炊
飯時刻に炊飯を完了させる予約炊飯を開始させる
ものである。

第２図は、本発明の一実施例を示す炊飯器の回
路図を示したもので、マイクロコンピユータ１１
および周辺回路から構成されている。ここに示す
マイクロコンピユータ１１は、CPU，ROM，
RAMおよび入出力ポート等から構成されている
いわゆるワンチツプマイコンで、前記炊飯開始手
段３、炊飯完了検知手段５、記憶手段７、計数手
段９および計数判定手段１０の機能を有するもの
である。前記温度センサー４はＡ／Ｄ変換器１２
を介してマイクロコンピユータ１１の入力ポート
に接続されている。このＡ／Ｄ変換器１２により
温度センサー３からの温度信号が２進符号に変換
されてマイクロコンピユータ１１に読み込まれ
る。１３は予約時刻呼出し手段８を構成する予約
スイツチ、１４は予約手段６を構成する変更スイ
ツチ、１５は炊飯スイツチ、１６は取消スイツチ
で、各々押されたかどうかを判断するようにマイ
クロコンピユータ１１の入力側に接続されてい
る。１７は交流電源で、この交流電源１７に前記
ヒータ２とリレー接点１８が直列に製造されてい
る。そして前記マイクロコンピユータ１１の出力
ポートからの信号をトランジスタ１９を介してリ
レーコイル２０に電流を流すことにより、リレー
接点１８を開閉するように構成している。２１は
前述した温度センサー３、マイクロコンピユータ
１１、Ａ／Ｄ変換器１２、トランジスタ１９およ
びリレーコイル２０等からなる回路を動作させる
ための直流電源である。２２は液晶表示素子であ
り、炊飯時刻等の表示をするようにマイクロコン
ピユータ１１の出力ポートに接続されている。

次に上記のように構成した炊飯器の動作を説明
する。第３図はマイクロコンピユータ１１中の
ROMに記憶されたプログラムのフローチヤート
を示している。このフローチヤートに示すプログ
ラムの手順に従つて説明する。

まず、ステツプ１で予約スイツチ１３が押され
たかどうかを判定し、押されていなければ、つぎ
にステツプ２で炊飯スイツチ１５が押されたかど
うかを判定し、そして押されていなければ、ステ
ツプ３へすすみ、ヒータ２への通電を停止してス
テツプ１へもどる。前記ステツプ２で炊飯スイツ
チ１５が押されたと判定すると、ステツプ４へす
すみ、記憶された炊飯モードに従つて炊飯開始手
段３に動作させてヒータ２に通電して炊飯をし、
ステツプ５で温度センサー４によつて検知された
温度にもとづいて炊飯が完了したと判定されるま
で、ステツプ４の炊飯モードに従つて炊飯し続
け、炊飯が完了したと判定されると、ステツプ３
へすすむ。前記ステツプ１で、予約スイツチ１３
が押されたと判定すると、ステツプ６へすすみ、
予約された炊飯時刻を示すモードＮと計数手段９
による計数時間ＴとをそれぞれＮ＝１，Ｔ＝０と
し、時間Ｔの計数を開始し、ステツプ７でＮ＝１
かどうかを判定し、Ｎ＝１であればステツプ８で
液晶表示素子２２に、前記マイクロコンピユータ
１１の記憶手段７に設けられた予約１に記憶され
ている時刻を表示し、ステツプ９へすすむ。前記
ステツプ７でＮ＝１でなければステツプ10で液晶
表示素子２２に記憶手段７の予約２に記憶されて
いる時刻を表示し、そしてステツプ９で予約スイ
ツチ１３が押されたかどうかを判定し、押されて
いなければ、ステツプ11へすすむ。ステツプ11で
変更スイツチ１４が押されたかどうかを判定し、
押されていなければ、ステツプ12へすすむ。ステ
ツプ12で時間Ｔ≧10秒かどうかを判定し、時間Ｔ
≧10秒になるまで、ステツプ７へもどり、時間Ｔ
≧10秒になると、ステツプ13で前記マイクロコン
ピユータ１１に記憶された予約炊飯モードに従つ
て記憶手段７に設定された予約時刻に炊飯できる
ように炊飯を開始し、ステツプ14で炊飯が完了し
たと判定されるまで、ステツプ13の予約炊飯モー
ドにに従つて炊飯し続け、炊飯が完了したと判定
されると、ステツプ３へすすむ。前記ステツプ９
で計数中に予約スイツチ１３が押されたと判定す
ると、ステツプ15でＴ＝０とし、ステツプ16でＮ
＝１かどうかを判定し、Ｎ＝１であれば、ステツ
プ17でＮ＝２とし、またＮ＝１でなければ、ステ
ツプ18でＮ＝１として、ステツプ11へすすむ。

前記ステツプ11で計数中に変更スイツチ１４が
押されたと判定すると、ステツプ19で時間Ｔ＝０
とし、その時液晶表示素子２２に表示されている
予約時刻を予約手段６を操作して変更して、ステ
ツプ12へすすむ。このときステツプ13で予約炊飯
モードに入ると、液晶表示素子２２に表示されて
いる予約時刻を記憶し直す。

また、前記取消スイツチ１６を押すと、どの状
態であつても割込みが入り、すべてを初期状態に
もどすようにしてある。但し、前記予約１，２の
記憶はそのままにされている。

このようにして、炊飯スイツチ１５を押せば、
すぐに炊飯に入り、また予約スイツチ１３を押せ
ば、記憶されている予約時刻を次々に表示し、そ
のままにすれば、予約炊飯に入る。さらに予約ス
イツチ１３を押した時に、変更スイツチ１４を押
して予約時刻を変更でき、しかもそのままにして
予約炊飯に入ると、自動的に記憶されている予約
時刻を変更できるのである。したがつて、炊飯時
の操作が容易であり、かつスイツチ操作を忘れて
炊飯が所望の時刻に実行されていないという不都
合もない、使い勝手のよい炊飯器を実現できるも
のである。

発明の効果 上記実施例の説明より明らかなように本発明に
よれば、予約時刻呼出し手段で記憶手段に設定さ
れた炊飯の完了する時刻（炊飯時刻）を呼出した
後、変更する必要がなければ、そのままにして別
途操作を施さなければ、自動的に予約炊飯を実行
することができ、しかもその後は、予約したい炊
飯時刻が同じであれば、予約時刻呼出し手段を使
うだけで、予約炊飯でき、炊飯時の操作が簡単
で、スイツチの入れ忘れをなくすことができるよ
うになり、使い勝手のよい炊飯器を提供できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の炊飯器のブロツク図、第２図
は本発明の一実施例を示す炊飯器の回路図、第３
図は同炊飯器のプログラムの一例を示すフローチ
ヤートである。 １……鍋、２……ヒータ、３……炊飯開始手
段、４……温度センサー、５……炊飯完了検知手
段、６……予約手段、７……記憶手段、８……予
約時刻呼出し手段、９……計数手段、１０……計
数判定手段、１１……マイクロコンピユータ、１
３……予約スイツチ、１４……変更スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 鍋を加熱するヒータと、このヒータへの通電
   を制御し、かつ炊飯を開始させる炊飯開始手段
   と、前記鍋内の温度を検知する温度センサーと、
   この温度センサーの検出温度により炊飯の完了を
   検知し、かつ前記炊飯開始手段によつて炊飯を停
   止させる炊飯完了検知手段とを備え、炊飯時刻を
   設定する予約手段と、この予約手段により設定さ
   れた炊飯時刻を記憶する記憶手段と、この記憶手
   段に記憶された炊飯時刻を呼び出す予約時刻呼出
   し手段と、この予約時刻呼出し手段が駆動された
   とき計数を開始し、この計数中に前記予約手段が
   駆動されたときその計数がリセツトされる計数手
   段と、この計数手段の計数が所定の計数値に達す
   ると炊飯時刻を確定して予約炊飯を開始させる計
   数判定手段とを設けてなる炊飯器。