JPH0554863A - 高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置 - Google Patents
高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置Info
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- JPH0554863A JPH0554863A JP21064991A JP21064991A JPH0554863A JP H0554863 A JPH0554863 A JP H0554863A JP 21064991 A JP21064991 A JP 21064991A JP 21064991 A JP21064991 A JP 21064991A JP H0554863 A JPH0554863 A JP H0554863A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】構成が簡単で小形化が可能になり、始動時の光
束立上り時間が短くなる高圧金属蒸気放電灯を提供す
る。 【構成】一対の主電極4、4を封装した発光管1に発光
金属を封入した高圧金属蒸気放電灯において、上記発光
管1に、消灯時に封入金属が集まる封入金属溜り部8を
形成し、この封入金属溜り部8に始動時に封入金属を加
熱して蒸発を促す加熱手段9を設けたことを特徴とする 【作用】ランプの始動時に始動加熱手段が封入金属溜り
部の封入金属を加熱して蒸発を促すので、光束立上り時
間が短くなる。
束立上り時間が短くなる高圧金属蒸気放電灯を提供す
る。 【構成】一対の主電極4、4を封装した発光管1に発光
金属を封入した高圧金属蒸気放電灯において、上記発光
管1に、消灯時に封入金属が集まる封入金属溜り部8を
形成し、この封入金属溜り部8に始動時に封入金属を加
熱して蒸発を促す加熱手段9を設けたことを特徴とする 【作用】ランプの始動時に始動加熱手段が封入金属溜り
部の封入金属を加熱して蒸発を促すので、光束立上り時
間が短くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、始動特性を改善した高
圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置に関す
る。
圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高圧水銀ランプなどのような高圧金属蒸
気放電灯は、高効率であるため、道路、広場、球場など
のような広域照明に広く使用されている。
気放電灯は、高効率であるため、道路、広場、球場など
のような広域照明に広く使用されている。
【0003】しかしながら、一般に高圧金属蒸気放電灯
は、電源電圧を投入して瞬時に定常の光束が得られるも
のではなく、始動時の光束立上がりに所定の時間を要す
る。つまり、例えば高圧水銀ランプの場合、発光管内に
水銀とアルゴンなどの希ガスを封入してあるが、ランプ
の消灯時には温度が低いので上記水銀が最冷部に凝集し
て固体状になっている。したがって、主電極間に始動電
圧を印加して放電を発生させ、この放電の熱により発光
管バルブが暖まってくると、上記固体状の封入金属が次
第に加熱されて蒸発される。そして、この金属蒸気が上
記放電により電離および励起されて光を発するようにな
る。
は、電源電圧を投入して瞬時に定常の光束が得られるも
のではなく、始動時の光束立上がりに所定の時間を要す
る。つまり、例えば高圧水銀ランプの場合、発光管内に
水銀とアルゴンなどの希ガスを封入してあるが、ランプ
の消灯時には温度が低いので上記水銀が最冷部に凝集し
て固体状になっている。したがって、主電極間に始動電
圧を印加して放電を発生させ、この放電の熱により発光
管バルブが暖まってくると、上記固体状の封入金属が次
第に加熱されて蒸発される。そして、この金属蒸気が上
記放電により電離および励起されて光を発するようにな
る。
【0004】このため、スイッチオンの時点から、定常
時の全光束を得るまでに5〜10数分を要し、つまり始
動立上り時間が長くなる欠点があり、このような特性を
もつため用途が制限される不具合がある。
時の全光束を得るまでに5〜10数分を要し、つまり始
動立上り時間が長くなる欠点があり、このような特性を
もつため用途が制限される不具合がある。
【0005】このような始動特性を改善するため従来、
例えば実開昭62−67460号などに示されているよ
うに、発光管の近傍に電熱ヒータを並設する手段が提案
されている。
例えば実開昭62−67460号などに示されているよ
うに、発光管の近傍に電熱ヒータを並設する手段が提案
されている。
【0006】このものは、点灯前に予め電熱ヒータに通
電しておいてこれを発熱させることによって発光管を暖
めておき、したがって発光管内では封入金属が蒸発され
て蒸気圧が上昇されており、上記発光管の主電極間で放
電を開始させた場合には既に蒸発されている発光金属が
瞬時に電離および励起されて発光し、よって短時間に全
光束を得ることができるものである。
電しておいてこれを発熱させることによって発光管を暖
めておき、したがって発光管内では封入金属が蒸発され
て蒸気圧が上昇されており、上記発光管の主電極間で放
電を開始させた場合には既に蒸発されている発光金属が
瞬時に電離および励起されて発光し、よって短時間に全
光束を得ることができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の場合は、発光管の近傍に電熱ヒータを並設する構造
であるため発光管とは別個の電熱ヒータが必要となり、
部品点数が増し、組み立てに手間を要するとともに、外
管に収容する場合は外管を大きく構成する必要があり、
ランプの小形化が不可能になる。
来の場合は、発光管の近傍に電熱ヒータを並設する構造
であるため発光管とは別個の電熱ヒータが必要となり、
部品点数が増し、組み立てに手間を要するとともに、外
管に収容する場合は外管を大きく構成する必要があり、
ランプの小形化が不可能になる。
【0008】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、構成が簡単で小形
化が可能になり、しかも光束立上り時間を短縮すること
ができる高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯
装置を提供しようとするものである。
たもので、その目的とするところは、構成が簡単で小形
化が可能になり、しかも光束立上り時間を短縮すること
ができる高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯
装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高圧金属蒸気放
電灯は、上記の目的を達成するために、一対の主電極を
封装した発光管に発光金属を封入し、この発光管に、消
灯時に封入金属が集まる封入金属溜り部を形成し、この
封入金属溜り部に始動時に封入金属を加熱して蒸発を促
す加熱手段を設けたことを特徴とする。
電灯は、上記の目的を達成するために、一対の主電極を
封装した発光管に発光金属を封入し、この発光管に、消
灯時に封入金属が集まる封入金属溜り部を形成し、この
封入金属溜り部に始動時に封入金属を加熱して蒸発を促
す加熱手段を設けたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の高圧金属蒸気放電灯装置
は、一対の主電極を封装した発光管に発光金属を封入
し、この発光管に、消灯時に封入金属が集まる封入金属
溜り部を形成し、この封入金属溜り部に始動時に封入金
属を加熱して蒸発を促す加熱手段を設けた高圧金属蒸気
放電灯と、始動時に上記主電極および始動加熱手段に通
電してこれら主電極間で放電を開始させるとともに始動
加熱手段により封入金属溜り部の封入金属を加熱して蒸
発させ、所定時間経過後には上記始動加熱手段への通電
を停止して主電極間の放電のみを維持するように制御す
る点灯回路装置と、を具備したことを特徴とする。
は、一対の主電極を封装した発光管に発光金属を封入
し、この発光管に、消灯時に封入金属が集まる封入金属
溜り部を形成し、この封入金属溜り部に始動時に封入金
属を加熱して蒸発を促す加熱手段を設けた高圧金属蒸気
放電灯と、始動時に上記主電極および始動加熱手段に通
電してこれら主電極間で放電を開始させるとともに始動
加熱手段により封入金属溜り部の封入金属を加熱して蒸
発させ、所定時間経過後には上記始動加熱手段への通電
を停止して主電極間の放電のみを維持するように制御す
る点灯回路装置と、を具備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸
気放電灯装置によれば、ランプの始動時に、始動加熱手
段に通電して封入金属溜り部の封入金属を加熱すること
によりこれを蒸発させ、その後主電極に通電して放電さ
せるようにすれば、既に金属蒸気圧が高くなっているの
で短時間に所定の光束が得られる。
気放電灯装置によれば、ランプの始動時に、始動加熱手
段に通電して封入金属溜り部の封入金属を加熱すること
によりこれを蒸発させ、その後主電極に通電して放電さ
せるようにすれば、既に金属蒸気圧が高くなっているの
で短時間に所定の光束が得られる。
【0012】また、ランプの始動時に、主電極と始動加
熱手段に同時に通電し、主電極間の放電による発熱と、
始動加熱手段による封入金属溜り部の封入金属加熱作用
とにより封入金属を蒸発させ、これにより封入金属の蒸
気圧の上昇を促し短時間に所定の光束が得られる。
熱手段に同時に通電し、主電極間の放電による発熱と、
始動加熱手段による封入金属溜り部の封入金属加熱作用
とにより封入金属を蒸発させ、これにより封入金属の蒸
気圧の上昇を促し短時間に所定の光束が得られる。
【0013】
【実施例】以下本発明について、図1に示す第1の実施
例にもとづき説明する。図1は水平点灯式の高圧水銀ラ
ンプの発光管1と、点灯回路30を示す。
例にもとづき説明する。図1は水平点灯式の高圧水銀ラ
ンプの発光管1と、点灯回路30を示す。
【0014】高圧水銀ランプの発光管1は、例えば石英
ガラスにより形成されており両端が圧潰封止されてい
る。これら封止部2、2には、それぞれ金属箔導体、例
えばモリブデン箔3、3が封着されており、これらモリ
ブデン箔3、3には定常放電用の主電極4、4が接続さ
れている。
ガラスにより形成されており両端が圧潰封止されてい
る。これら封止部2、2には、それぞれ金属箔導体、例
えばモリブデン箔3、3が封着されており、これらモリ
ブデン箔3、3には定常放電用の主電極4、4が接続さ
れている。
【0015】主電極4、4は、電極軸5の先端に電極コ
イル6を取付けて構成されている。これら主電極4、4
はバルブ1内に臨まされており、互い所定の電極間距離
を存して対向されている。また、上記モリブデン箔3、
3には外部リード線7、7が接続されており、これら外
部リード線7、7は封止部2、2から導出されている。
イル6を取付けて構成されている。これら主電極4、4
はバルブ1内に臨まされており、互い所定の電極間距離
を存して対向されている。また、上記モリブデン箔3、
3には外部リード線7、7が接続されており、これら外
部リード線7、7は封止部2、2から導出されている。
【0016】上記発光管1には、水平方向の姿勢とした
場合に下側に位置する箇所に凹部が形成されており、こ
の凹部は点灯中に最冷部となるように形成されており、
ランプの消灯時には封入金属が凝集する溜り部8となっ
ている。
場合に下側に位置する箇所に凹部が形成されており、こ
の凹部は点灯中に最冷部となるように形成されており、
ランプの消灯時には封入金属が凝集する溜り部8となっ
ている。
【0017】この封入金属溜り部8には、始動加熱手段
として、一対の始動用加熱電極9、9が互いに対向して
設けられている。これら始動用加熱電極9、9はタング
ステンなどの棒状電極からなり、発光管1に封着された
モリブデン箔10、10を介して外部リード線11、1
1に接続されている。このような発光管1内には、所定
量の水銀とアルゴンなどの希ガスが封入されている。な
お、このような発光管1は図示しない外管に収容して2
重管構造とする場合が多く、外管の内面にけい光体被膜
を形成してある。
として、一対の始動用加熱電極9、9が互いに対向して
設けられている。これら始動用加熱電極9、9はタング
ステンなどの棒状電極からなり、発光管1に封着された
モリブデン箔10、10を介して外部リード線11、1
1に接続されている。このような発光管1内には、所定
量の水銀とアルゴンなどの希ガスが封入されている。な
お、このような発光管1は図示しない外管に収容して2
重管構造とする場合が多く、外管の内面にけい光体被膜
を形成してある。
【0018】上記構造の発光管1は、例えば定格入力2
50Wの場合、発光管1の長手方向(図示の左右方向)
内径が50mm、短手方向(図示の上下方向)の内径が3
0mm、主電極4、4の電極間距離が20mmとされてい
る。この発光管1内には、水銀が70mg、アルゴンガス
が150Torr封入されている。そして、封入金属溜り部
8に設置した一対の始動用加熱電極9、9の先端間の距
離は2mmに設定されている。
50Wの場合、発光管1の長手方向(図示の左右方向)
内径が50mm、短手方向(図示の上下方向)の内径が3
0mm、主電極4、4の電極間距離が20mmとされてい
る。この発光管1内には、水銀が70mg、アルゴンガス
が150Torr封入されている。そして、封入金属溜り部
8に設置した一対の始動用加熱電極9、9の先端間の距
離は2mmに設定されている。
【0019】上記のようなランプは、点灯回路20を介
して電源30に接続されている。電源30は商用電源で
あり、メインスイッチ21および定常点灯用安定器22
を介して主電極4、4に接続されている
して電源30に接続されている。電源30は商用電源で
あり、メインスイッチ21および定常点灯用安定器22
を介して主電極4、4に接続されている
【0020】また、上記電源30は、上記メインスイッ
チ21および始動点灯用安定器23ならびにタイマ24
を介して始動用加熱電極9、9に接続されている。タイ
マ24はスイッチオンの後、所定時間になると回路を開
いて始動用加熱電極9、9に通電するのを停止するもの
である。このような構成の高圧水銀ランプおよび点灯装
置20の作用を説明する。メインスイッチ21をオンす
ると、電源30の電圧が主電極4、4および始動用加熱
電極9、9に同時に印加される。したがって、主電極
4、4間に放電が開始するとともに、始動用加熱電極
9、9間にも通電される。
チ21および始動点灯用安定器23ならびにタイマ24
を介して始動用加熱電極9、9に接続されている。タイ
マ24はスイッチオンの後、所定時間になると回路を開
いて始動用加熱電極9、9に通電するのを停止するもの
である。このような構成の高圧水銀ランプおよび点灯装
置20の作用を説明する。メインスイッチ21をオンす
ると、電源30の電圧が主電極4、4および始動用加熱
電極9、9に同時に印加される。したがって、主電極
4、4間に放電が開始するとともに、始動用加熱電極
9、9間にも通電される。
【0021】従来の場合は、主電極4、4間のみが放電
するため、ランプの消灯時に最冷部に凝集していた水銀
は、この主電極4、4間の放電による熱を輻射または管
壁を通じて受け、これにより蒸発させられていたので、
定常安定の全光束を得るまで、5〜10数分を要してお
り、上記定格入力250Wの場合は、この光束立上り時
間は約7分位であった。
するため、ランプの消灯時に最冷部に凝集していた水銀
は、この主電極4、4間の放電による熱を輻射または管
壁を通じて受け、これにより蒸発させられていたので、
定常安定の全光束を得るまで、5〜10数分を要してお
り、上記定格入力250Wの場合は、この光束立上り時
間は約7分位であった。
【0022】これに対し、上記実施例の場合は、主電極
4、4間の放電と同時に始動用加熱電極9、9間に通電
がなされ、この始動用加熱電極9、9間の通電により封
入金属溜り部8に凝集している水銀を加熱する。
4、4間の放電と同時に始動用加熱電極9、9間に通電
がなされ、この始動用加熱電極9、9間の通電により封
入金属溜り部8に凝集している水銀を加熱する。
【0023】すなわち、封入金属溜り部8に溜っている
水銀が両始動用加熱電極9、9に跨がって接触している
場合は、これら両始動用加熱電極9、9で放電すること
なく水銀を通じて電流が流れ、この電流により水銀が発
熱して蒸発する。
水銀が両始動用加熱電極9、9に跨がって接触している
場合は、これら両始動用加熱電極9、9で放電すること
なく水銀を通じて電流が流れ、この電流により水銀が発
熱して蒸発する。
【0024】また、封入金属溜り部8に溜っている水銀
が少なくて両始動用加熱電極9、9に接触していない場
合は、これら両始動用加熱電極9、9間、または水銀と
一方の始動用加熱電極9の間で放電し、この放電により
水銀が加熱されて蒸発する。したがって、本実施例の場
合は、主電極4、4間の放電により、最冷部としての封
入金属溜り部8に凝集している水銀が輻射熱または管壁
を通じて熱を受けると同時に、始動用加熱電極9、9間
の通電により封入金属溜り部8に凝集している水銀が加
熱され、よって蒸発が促される。
が少なくて両始動用加熱電極9、9に接触していない場
合は、これら両始動用加熱電極9、9間、または水銀と
一方の始動用加熱電極9の間で放電し、この放電により
水銀が加熱されて蒸発する。したがって、本実施例の場
合は、主電極4、4間の放電により、最冷部としての封
入金属溜り部8に凝集している水銀が輻射熱または管壁
を通じて熱を受けると同時に、始動用加熱電極9、9間
の通電により封入金属溜り部8に凝集している水銀が加
熱され、よって蒸発が促される。
【0025】つまり、本実施例の場合は、主電極の放電
と始動用加熱電極9、9間による加熱が同時に行われる
ので、封入金属溜り部8に溜っている水銀が速やかに蒸
発され、発光管1内の水銀蒸気圧が迅速に上昇する。し
たがって、光束が素早く立上り、立上り時間を短縮する
ことができる。
と始動用加熱電極9、9間による加熱が同時に行われる
ので、封入金属溜り部8に溜っている水銀が速やかに蒸
発され、発光管1内の水銀蒸気圧が迅速に上昇する。し
たがって、光束が素早く立上り、立上り時間を短縮する
ことができる。
【0026】ちなみに、前記定格入力250Wのランプ
では、主電極4、4間の1kWの始動電圧と、始動用加
熱電極9、9間に3アンペアの電流を流すことにより、
40〜120秒の内に全光束を得ることができた。この
ようにして、発光管1から放出する光が定常の全光束に
達したら、タイマ24の働きで始動用加熱電極9、9に
通電するのを停止する。これにより、主電極4、4間の
放電のみとなり、始動用加熱電極9、9に通電しないの
で通電損失はない。しかも、このような構造は、外部の
格別な加熱ヒータを用いないので、部品点数が少なく、
構成が簡単になり、ランプの小形化が可能になる。図2
は、本発明の第2の実施例を示す。本実施例で上記第1
の実施例と異なる点は、始動回路の構成が異なり、始動
方式が相違する。
では、主電極4、4間の1kWの始動電圧と、始動用加
熱電極9、9間に3アンペアの電流を流すことにより、
40〜120秒の内に全光束を得ることができた。この
ようにして、発光管1から放出する光が定常の全光束に
達したら、タイマ24の働きで始動用加熱電極9、9に
通電するのを停止する。これにより、主電極4、4間の
放電のみとなり、始動用加熱電極9、9に通電しないの
で通電損失はない。しかも、このような構造は、外部の
格別な加熱ヒータを用いないので、部品点数が少なく、
構成が簡単になり、ランプの小形化が可能になる。図2
は、本発明の第2の実施例を示す。本実施例で上記第1
の実施例と異なる点は、始動回路の構成が異なり、始動
方式が相違する。
【0027】すなわち、上記第1の実施例の場合、スイ
ッチオンと同時に主電極4、4間に始動電圧を印加する
と同時に始動用加熱電極9、9間に通電をし、光束が所
定レベルに達したらタイマ24により始動用加熱電極
9、9間の通電を停止するようにしたが、第2の実施例
の場合は、主電極4、4への通電回路に切換えスイッチ
25を設け、上記タイマ24に連動して切換えスイッチ
25をオンさせるようにしてある。
ッチオンと同時に主電極4、4間に始動電圧を印加する
と同時に始動用加熱電極9、9間に通電をし、光束が所
定レベルに達したらタイマ24により始動用加熱電極
9、9間の通電を停止するようにしたが、第2の実施例
の場合は、主電極4、4への通電回路に切換えスイッチ
25を設け、上記タイマ24に連動して切換えスイッチ
25をオンさせるようにしてある。
【0028】このような構成の場合、メインスイッチ2
1をオンすると、まず最初に始動用加熱電極9、9に通
電され、この始動用加熱電極9、9間の通電により封入
金属溜り部8に凝集している水銀を加熱する。そして、
この水銀が蒸発して所定の蒸気圧に達するとタイマ24
が作動し、これにより始動用加熱電極9、9への通電を
停止すると同時に、切換えスイッチ25をオン作動さ
せ、主電極4、4間に電源電圧を印加する。これにより
主電極4、4間の放電が始まる。
1をオンすると、まず最初に始動用加熱電極9、9に通
電され、この始動用加熱電極9、9間の通電により封入
金属溜り部8に凝集している水銀を加熱する。そして、
この水銀が蒸発して所定の蒸気圧に達するとタイマ24
が作動し、これにより始動用加熱電極9、9への通電を
停止すると同時に、切換えスイッチ25をオン作動さ
せ、主電極4、4間に電源電圧を印加する。これにより
主電極4、4間の放電が始まる。
【0029】そして、主電極4、4間の放電が開始され
る時にはすでに上記始動用加熱電極9、9の加熱作用に
より発光管1内は所定の蒸気圧に達しているので、光束
は短時間に立上る。
る時にはすでに上記始動用加熱電極9、9の加熱作用に
より発光管1内は所定の蒸気圧に達しているので、光束
は短時間に立上る。
【0030】ちなみに、この場合は定格入力250Wの
ランプで、始動用加熱電極9、9間に3アンペアの電流
を20秒間流し、その後タイマ24で切換えて主電極
4、4間の1kWの始動電圧を印加すると、平均3分以
内に全光束を得ることができた。図3は、本発明の第3
の実施例を示す。本実施例で第1の実施例と異なる点
は、始動加熱手段が異なる。
ランプで、始動用加熱電極9、9間に3アンペアの電流
を20秒間流し、その後タイマ24で切換えて主電極
4、4間の1kWの始動電圧を印加すると、平均3分以
内に全光束を得ることができた。図3は、本発明の第3
の実施例を示す。本実施例で第1の実施例と異なる点
は、始動加熱手段が異なる。
【0031】すなわち、第1の実施例では、封入金属溜
り部8に一対の始動用加熱電極9、9を互いに離間して
設け、これら始動用加熱電極9、9の放電または水銀へ
の通電により水銀を加熱するようにしたが、第3の実施
例の場合は封入金属溜り部8に、ニクロム線などの抵抗
発熱体40を設置したものである。このようにしても、
始動時には、抵抗発熱体40が封入金属溜り部8に溜る
水銀を加熱して蒸発を促すことができる。なお、41は
補助抵抗である。図4は、本発明の第4の実施例を示
す。
り部8に一対の始動用加熱電極9、9を互いに離間して
設け、これら始動用加熱電極9、9の放電または水銀へ
の通電により水銀を加熱するようにしたが、第3の実施
例の場合は封入金属溜り部8に、ニクロム線などの抵抗
発熱体40を設置したものである。このようにしても、
始動時には、抵抗発熱体40が封入金属溜り部8に溜る
水銀を加熱して蒸発を促すことができる。なお、41は
補助抵抗である。図4は、本発明の第4の実施例を示
す。
【0032】本実施例は垂直点灯する場合の例を示し、
垂直点灯の場合は発光管1の最冷部が下部側の主電極4
aの根元に発生するので、この箇所に封入金属溜り部5
0を形成してあり、この封入金属溜り部50に上記一方
の主電極4aと離間対向して1個の始動用加熱電極51
を設けてある。
垂直点灯の場合は発光管1の最冷部が下部側の主電極4
aの根元に発生するので、この箇所に封入金属溜り部5
0を形成してあり、この封入金属溜り部50に上記一方
の主電極4aと離間対向して1個の始動用加熱電極51
を設けてある。
【0033】このような構成の場合も、始動時に上記一
方の主電極4aと始動用加熱電極51との間に通電する
と、これら一方の主電極4aと始動用加熱電極51との
間の放電、またはこれらを通じて封入金属溜り部50に
凝集している水銀が発熱されて蒸発するから光束の立上
り時間を短縮することができる。なお、本発明は高圧水
銀ランプに限らず、メタルハライドランプや高圧ナトリ
ウムランプなどにも適用可能である。
方の主電極4aと始動用加熱電極51との間に通電する
と、これら一方の主電極4aと始動用加熱電極51との
間の放電、またはこれらを通じて封入金属溜り部50に
凝集している水銀が発熱されて蒸発するから光束の立上
り時間を短縮することができる。なお、本発明は高圧水
銀ランプに限らず、メタルハライドランプや高圧ナトリ
ウムランプなどにも適用可能である。
【0034】また、タイマ24に代わって、発光管1か
ら放出される光の明るさをセンサにより検知し、この光
量が所定のレベルに達すると始動加熱手段に通電するの
を停止するように制御してもよい。
ら放出される光の明るさをセンサにより検知し、この光
量が所定のレベルに達すると始動加熱手段に通電するの
を停止するように制御してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明した通り本発明の高圧金属蒸気
放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置によればいづれ
も、ランプの始動時に、封入金属溜り部に集っている封
入金属を始動用加熱手段により加熱して蒸発を促すか
ら、光束の立上り時間を短縮するこができる。しかも、
本発明は、発光管の外部に格別なヒータを用いないの
で、構成が簡単で、ランプの小形化が可能になり、しか
も発光量が全光束に達すると始動用加熱手段への通電を
停止するから無用な電力の消費がなくなり、通電損失が
少なくなる。
放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置によればいづれ
も、ランプの始動時に、封入金属溜り部に集っている封
入金属を始動用加熱手段により加熱して蒸発を促すか
ら、光束の立上り時間を短縮するこができる。しかも、
本発明は、発光管の外部に格別なヒータを用いないの
で、構成が簡単で、ランプの小形化が可能になり、しか
も発光量が全光束に達すると始動用加熱手段への通電を
停止するから無用な電力の消費がなくなり、通電損失が
少なくなる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す高圧水銀ランプの
発光管と点灯回路の構成図。
発光管と点灯回路の構成図。
【図2】本発明の第2の実施例を示す高圧水銀ランプの
発光管と点灯回路の構成図。
発光管と点灯回路の構成図。
【図3】本発明の第3の実施例を示す高圧水銀ランプの
発光管と点灯回路の構成図。
発光管と点灯回路の構成図。
【図4】本発明の第4の実施例を示す高圧水銀ランプの
発光管の断面図。
発光管の断面図。
1…発光管、4、4…主電極、8…封入金属溜り部、9
…始動用加熱電極、21…メインスイッチ、22、23
…安定器、24…タイマ、30…電源、40…抵抗発熱
体。
…始動用加熱電極、21…メインスイッチ、22、23
…安定器、24…タイマ、30…電源、40…抵抗発熱
体。
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の主電極を封装した発光管に発光金
属を封入した高圧金属蒸気放電灯において、 上記発光管に、消灯時に封入金属が集まる封入金属溜り
部を形成し、この封入金属溜り部に始動時に封入金属を
加熱して蒸発を促す加熱手段を設けたことを特徴とする
高圧金属蒸気放電灯。 - 【請求項2】 上記始動加熱手段は、互いに対向する一
対の始動用加熱電極により構成したことを特徴とする請
求項1に記載の高圧金属蒸気放電灯。 - 【請求項3】 上記封入金属溜り部は一方の主電極の近
傍に設けられ、上記始動加熱手段は、上記一方の主電極
とこれに近接して設けられた始動用電極により構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の高圧金属蒸気放電
灯。 - 【請求項4】 一対の主電極を封装した発光管に発光金
属を封入し、この発光管に、消灯時に封入金属が集まる
封入金属溜り部を形成し、この封入金属溜り部に始動時
に封入金属を加熱して蒸発を促す加熱手段を設けた高圧
金属蒸気放電灯と、 始動時に上記主電極および始動加熱手段に通電してこれ
ら主電極間で放電を開始させるとともに始動加熱手段に
より封入金属溜り部の封入金属を加熱して蒸発させ、所
定時間経過後には上記始動加熱手段への通電を停止して
主電極間の放電のみを維持するように制御する点灯回路
装置と、 を具備したことを特徴とする高圧金属蒸気放電灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21064991A JPH0554863A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21064991A JPH0554863A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0554863A true JPH0554863A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16592808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21064991A Pending JPH0554863A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 高圧金属蒸気放電灯および高圧金属蒸気放電灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0554863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011090792A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Iwasaki Electric Co Ltd | セラミックメタルハライドランプ及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP21064991A patent/JPH0554863A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011090792A (ja) * | 2009-10-20 | 2011-05-06 | Iwasaki Electric Co Ltd | セラミックメタルハライドランプ及びその製造方法 |
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