JPH0554858U - 歯車の潤滑機構 - Google Patents

歯車の潤滑機構

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JPH0554858U
JPH0554858U JP10770991U JP10770991U JPH0554858U JP H0554858 U JPH0554858 U JP H0554858U JP 10770991 U JP10770991 U JP 10770991U JP 10770991 U JP10770991 U JP 10770991U JP H0554858 U JPH0554858 U JP H0554858U
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JP10770991U
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勉 羽場
徹 西田
雄二 金山
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Kawasaki Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要なグリースの量が少なくてすみ且つ構成
の簡単な歯車の潤滑機構を提供することを目的とする。 【構成】 対峙して噛合する歯車の噛合部を潤滑する歯
車の潤滑機構において、上記噛合するいずれか一つの歯
車2を、該歯車2の噛合部を除く周囲をケーシング4で
密閉状態に覆うとともに、該ケーシング4の歯車噛合部
側の開口端4aを、噛合する相手の歯車1の歯先円1aおよ
び側面1bに略接触する程度に近接して位置せしめる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ロボットの関節部等の揺動部をはじめ機械の歯車装置に設けられた 歯車(歯車対あるいは歯車機構)の噛合部分の潤滑機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、低速条件下で使用されるロボットの関節部等の歯車の噛合部は、保守 の簡便さに起因して、グリースによる潤滑が多用されている。ところが、最近の 高負荷化により、その噛合する歯車全体あるいは噛合部分全体をケーシングで覆 って、該ケーシング内にグリースを充填し、そのグリースによって潤滑するよう な改良が図られている(この種の先行技術として、実開平3-73798 号がある)。
【0003】 このような改良により、それぞれの歯車が 360度以上の回転を繰り返す場合には 、上記噛合部はさほど問題なくグリースにより潤滑される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように噛合する歯車全体あるいは噛合部分全体をケーシン グで覆ってその内にグリースを充填するよう構成すると、ケーシングが不必要に 嵩張るとともに、組立時に非常に大量のグリースが必要となり、且つグリース補 給時やグリース交換時にも大量のグリースが必要になり、イニシアルコストおよ びランニングコストを増加させることとなっていた。
【0005】 また、一方において、本考案者の研究によれば、グリースは液状の潤滑油と異 なり流動性の劣る粘塑性体であるため、ロボットの関節部のように、噛合する歯 車の一方の歯車が2〜3度程度からせいぜい 180度以下の範囲内で回動( 360度 以内で正逆転する動作をいう) する場合には、歯車の噛合部近傍に位置する一部 のグリースのみが(入れ替わることなく)歯車の回動に伴って噛合部前後に移動 して潤滑に寄与するのみで、上記ケーシング内の大部分のグリースはほぼその位 置から移動せず潤滑には全く寄与していないことが判明した。即ち、グリースの 給油 (補充あるいは交換) の間隔を長くするため、グリースを充填するケーシン グの容積をいくら大きく形成しておいても、その容積の大きさには関係なく、歯 車噛合部近傍の極一部のグリースのみが潤滑に寄与していることが判明した。
【0006】 本考案は、上述のような課題と現象に着目し、グリース消費量において無駄の ない且つ簡単な構成の歯車の潤滑機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる歯車の潤滑機構は、対峙して噛合する歯車の噛合部を潤滑する 歯車の潤滑機構において、 上記噛合するいずれか一つの歯車を、該歯車の噛合部を除く周囲をケーシング で密閉状態に覆うとともに、該ケーシングの歯車噛合部側の開口端を、噛合する 相手の歯車(ケーシングで覆われていない側の歯車)の歯先円および側面に略接 触する程度に近接して位置せしめたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
しかして、本考案にかかる歯車の潤滑機構によれば、ケーシング内にグリース を一杯に充填しておけば、初期状態ではケーシングからグリースが多少出てゆく が、相手の歯車(ケーシングで覆われていない側の歯車)の各歯溝にグリースが 付着した定常状態では、ケーシングの開口端を噛合する相手の歯車の歯先円およ び側面に略接触する程度に近接して位置せしめた構成により、ケーシング内のグ リースは無用に漏出することはない。即ち、ケーシングで覆われていない相手の 歯車の回動によって、上記相手の歯車の歯溝および上記開口端との隙間から出て ゆくグリースと同じく入ってくるグリースが略バランスするため、またケーシン グ内のグリースは、上記開口端の隙間からケーシングの密閉されている側に作用 する大気圧により、ケーシング内に留まろうとするため、簡単な構成にかかわら ず、所定期間にわたって、歯車の噛合部を有効に潤滑することができる。
【0009】 しかも、ケーシングの容積が従来の歯車対全てを覆う形式のものに比べて非常に 小さいため、組立時および補充時もしくは交換時のグリースの量が少なくなり、 グリースの消費量が少なくなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0011】 図1は本考案の実施例にかかる歯車の潤滑機構を関節部の一つに具備した多関節 型のロボットの概略構成を示す要部を切り欠いた全体側面図、図2は図1のロボ ットの関節部に使用されている歯車の潤滑機構の構成を示す部分拡大正面図、図 3は同じく歯車の潤滑機構の構成を示す図2のI−I矢視図である。
【0012】 図1において、Aはロボットのロータトランク部、Bはロータトランク部Aに 枢支された下部アーム、Cは上部アームである。この下部アームBは、三つのリ ンク部材B1,2,3 から構成され、この下部アームBと上記上部アームCで四 節リンク機構を構成している。
【0013】 そして、上部アームCは、上記下部アームBのリンク部材B1 の軸O1 を中心と する揺動(矢印X参照)により平行移動動作をし、また上記下部アームBのリン ク部材B2 が軸O1 を中心とする揺動により、O2 を中心とする揺動(矢印Y参 照)をすることが可能となっている。
【0014】 そして、低速状態で高負荷(重荷重)の作用する、上記下部アームBのリンク 部材B1 とロータトランク部Aの関節部分Fには、本考案にかかる歯車の潤滑機 構が配設されている。即ち、この関節部分Fでは、リンク部材B1 に歯車1が固 着されるとともに、上記ロータトランク部A側には、上記歯車1に噛合する歯車 2が取着されている。そして、上記歯車2は、ロータトランク部Aに取着された 図示しない駆動モータの駆動軸に取着され、駆動モータにより回転可能に構成さ れている。
【0015】 従って、この構成においては、駆動モータが回転すると、歯車2が歯車1を回動 させ、下部アームBのリンク部材B1 をロータトランク部A側に対して揺動させ ることとなる。
【0016】 そして、図2に図示するように、上記歯車1に噛合する歯車2の周囲は、ケーシ ング4で覆われ、このケーシング4は歯車1との噛合部5側を除いて歯車2の周 囲を密閉状に覆っている。そして、ケーシング4の歯車1との噛合部5側の開口 端4aは、図2に図示するように歯車1の歯先円1aに略接触する程度に近接して位 置するよう設けられるとともに、又、図3に図示するように歯車1の側面1bに接 触する程度に近接して設けられる。そして、さらに、歯車1の側面1bとケーシン グ4の開口端4aとの間には、ケーシング4の密閉程度を向上させるためのシール 部材7が介装されている。
【0017】 また、ケーシング4の上面には、グリースGを充填するための周知の構造の給油 用のグリースニップル6が取着されている。
【0018】 しかして、このように構成された歯車の潤滑機構は以下のように動作して円滑 に潤滑する。即ち、歯車2が駆動モータにより回転し、歯車1が歯車2に噛合し て所定角度(例えば、60度) 回動すると、最初の回動では、歯車1の歯溝にグリ ースGが付着するためケーシング4内のグリースGは多少減少するが、回動範囲 の歯車1の各歯溝全てにグリースGが付着した後は、回動によりケーシング4の 開口端4aから出てゆくグリースGの量と、続く反対方向の回動によりケーシング 4内に戻ってくるグリースGの量が略バランスする。
【0019】 また、ケーシング4は、多少の隙間のある開口端4aを除いて周囲が密閉状に構成 されているため、開口端4aから作用する大気圧により、ケーシング4内のグリー スGは該ケーシング内に留まろうとする。
【0020】 このため、小さいケーシング4内の少ない量のグリースGでもって、従来の大き なケーシングを具備する潤滑機構と略同じ期間にわたって、歯車1,2の噛合部 5を有効に潤滑することができる。
【0021】 しかも、ケーシングの容積が従来のものに比べて非常に小さいため、組立時およ び補充時もしくは交換時のグリースの量が少なくなり、グリースの消費量が少な くなる。
【0022】 また、ケーシング4内では、歯車2は通常 360度以上あるいはこれに近い角度の 回転をおこなうため、グリースGは循環し、ケーシング内の略全てのグリースは 歯車1,2の噛合部の潤滑に寄与することとなる。
【0023】 ところで、上記実施例において、図2の二点鎖線に示すように、ケーシング4 の開口端4aに歯車1の外周にそった鍔部4a′を設けると、さらにケーシング4内 のグリースGの無用な漏出が防止できる。
【0024】 また、上記実施例では、噛合する歯車の小さい方の歯車(歯車2)をケーシング で覆っているが、これに代えて、大きい方の歯車(歯車1)をケーシングで覆っ ても同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
【0025】 また、上記実施例は噛合する歯車が上下に対峙していたが、図4に図示するよう に噛合する歯車が左右に対峙していてもよい。かかる場合には、図4に図示する ように、歯車2の上側面2bとケーシング4との隙間が、下側面2b′とケーシング 4との隙間より小さくなるよう形成して歯車2の下方の隙間の圧力が上方の圧力 より低くなるようするとともに、ケーシング4を歯車2の噛合部5と反対側で上 方に延設して密閉状のグリース溜め8を形成し、噛合する歯車が上下に対峙して 配置する場合に比べて粘性の高いグリースを使用することが望ましい。
【0026】
【考案の効果】 本考案にかかる歯車の潤滑機構によれば、従来に比べて飛躍的に少ない量のグ リースでもって、有効に歯車の噛合部を潤滑させることができる。
【0027】 従って、組立時,補給時あるいは交換時にも必要最小限のグリースを消費するだ けとなる。この結果、潤滑油のイニシアルコストおよびランニングコストを低減 させることができる。
【0028】 また、ケーシングの構造が簡単になり、上記効果とあいまって潤滑機構を従来に 比べて安価に提供できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例にかかる歯車の潤滑機構を関
節部の一つに具備した多関節型のロボットの概略構成を
示す要部を切り欠いた全体側面図である。
【図2】 図1のロボットの関節部に使用されている歯
車の潤滑機構の構成を示す部分拡大正面図である。
【図3】 図2と同じく歯車の潤滑機構の構成を示す図
2のI−I矢視図である。
【図4】 別の実施例にかかる歯車の潤滑機構の構成を
示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
1…歯車(相手の歯車) 1a…歯先円 1b…側面 2…歯車 4…ケーシング 4a…開口端 5…噛合部
フロントページの続き (72)考案者 金山 雄二 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 山田 俊 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)考案者 森本 正史 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対峙して噛合する歯車の噛合部を潤滑す
    る歯車の潤滑機構において、 上記噛合するいずれか一つの歯車を、該歯車の噛合部を
    除く周囲をケーシングで密閉状態に覆うとともに、該ケ
    ーシングの歯車噛合部側の開口端を、噛合する相手の歯
    車の歯先円および側面に略接触する程度に近接して位置
    せしめたことを特徴とする。
JP1991107709U 1991-12-27 1991-12-27 歯車の潤滑機構 Expired - Lifetime JP2566904Y2 (ja)

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JPH0554858U true JPH0554858U (ja) 1993-07-23
JP2566904Y2 JP2566904Y2 (ja) 1998-03-30

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5187656A (ja) * 1975-01-23 1976-07-31 Caterpillar Tractor Co Hagurumakudokiko
JPS528784U (ja) * 1975-07-08 1977-01-21
JPS541782U (ja) * 1977-06-08 1979-01-08
JPH0356052A (ja) * 1989-07-21 1991-03-11 Fuji Electric Co Ltd 歯車装置の軸封装置

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