JPH0554741U - 旋回昇降式床下収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 収納箱を積載して旋回するターンテーブルを
具えた昇降式床下収納庫を提供すること。 【構成】 床下収納庫３０は、複数の貫通孔を有し各貫
通孔毎に貫通孔を覆うようにして収納箱４５が搭載され
水平に旋回するターンテーブル３１と、貫通孔を貫通し
て前記収納箱４５を昇降させる昇降機構３２とを具えて
いる。収納箱４５はターンテーブル３１の旋回中心を中
心にしてターンテーブル３１上に複数並べられている。
ターンテーブル３１を水平旋回させると、収納箱４５が
床の開閉孔の真下を次々に通過していく。従って、複数
の収納箱４５は、並べられた領域内を回転移動する。所
望の収納箱４５は、ターンテーブル３１の停止と、昇降
機構３２の作動とによって、床上に上昇させられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、収納箱を積載して旋回するターンテーブルを具えた床下収納庫に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば、台所の床下の空間を利用して物を保管する設備として、特開昭 ６３−１３０８５９号公報に記載の床下収納庫がある。 この床下収納庫は、図６に示すように、床下に敷設されたレールＲ，Ｒ上をチ ェーン１１に牽引されて往復走行する台車１２，１３に積載された２個の収納箱 １４，１５が交互に床の開閉孔１６の真下に移動するようになっている。 収納箱１４，１５は、昇降機構１７の同時に昇降する４本の爪１８によって床 上に上昇させられるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような床下収納庫１０は、収納庫が直線往復移動するため、収 納箱の数をＮとした場合、収納箱（Ｎ−１）個分だけ余分なスペースを必要とす るという問題点を有している。 又、収納箱出没用の開閉孔を壁際や部屋の隅に形成すると、隣の部屋の床下に 跨がって設置しなければならず、設置工事に手間を要すると共に、床下の有効利 用を図ることができないという問題点も有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、複数の貫通孔を有し前記各貫通孔毎に前記貫通孔を覆うように収納 箱が搭載され水平に旋回するターンテーブルと、前記貫通孔を貫通して前記収納 箱を昇降させる昇降機構とを具えた床下収納庫により、前記の課題を解決したも のである。

【０００５】

【作用】

収納箱はターンテーブルの旋回中心を中心にしてターンテーブル上に複数並べ られている。 ターンテーブルを水平旋回させると、収納箱が床の開閉孔の真下を次々に通過 していく。従って、複数の収納箱は、並べられた領域内を回転移動する。 所望の収納箱は、ターンテーブルの停止と、昇降機構の作動とによって、床上 に上昇させられる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 床下収納庫３０（図１参照）は、ターンテーブル３１と、昇降機構３２とを有 している。 ターンテーブル３１は回転軸４１を中心にモータ４２によって回転する４角な 平板である。 ターンテーブル３１（図２参照）には、回転軸４１を中心に４つの正方形の貫 通孔４３が形成されている。又、各貫通孔４３の角の近くには、断面Ｌ字状の４ 本のガイド支柱４４が立設されている。このガイド支柱４４には収納箱４５が昇 降自在に収められている。

【０００７】 収納箱４５の外形は、貫通孔４３を覆う大きさになっている。このため、収納 箱４５は、ガイド支柱４４に収められたとき、貫通孔４３から落下しないように なっている。 収納箱４５（図３参照）の側面には開閉自在な開閉蓋４６が、上面には取り外 し自在な外蓋４７が夫々設けられている。

【０００８】 昇降機構３２（図４、図５参照）は、実開平２−１２４３５２号公報に記載さ れている多段伸縮軸５０に、第１、第２、第３カバー軸５１，５２，５３を組合 わせた構造になっている。なお、図４、図５に示す昇降機構３２は、構造を理解 し易くするため、図１、図３に示す昇降機構３２により長さを長くして図示して ある。

【０００９】 多段伸縮軸５０は、雄ねじ５６，５７，５８と雌ねじ６１，６２，６３との係 合によって接続された駆動軸６６と第１、第２、第３伸縮軸６７，６８，６９を 有している。 駆動軸６６の一端にはウォームホイール７０が設けられている。第１、第２伸 縮軸６７，６８は円筒軸である。第３伸縮軸６９は、角筒軸であり、端部に収納 箱４５を積載する積載台７１を有している。 駆動軸６６の一端と、雌ねじ６１，６２とには縮小用駆動歯７６，７７，７８ が形成され、雌ねじ６１，６２，６３には縮小用被駆動歯８１，８２，８３が形 成されている。縮小用駆動歯と縮小用被駆動歯は、多段伸縮軸が縮んだとき互い に係合するようになっている。 又、各軸６６，６７，６８の一端には駆動歯８６，８７，８８が設けられてい る。雌ねじ６１，６２，６３には被動歯９１，９２，９３が設けられている。駆 動歯と被動歯は多段伸縮軸が伸びたとき互いに係合するようになっている。

【００１０】 第１、第２、第３カバー軸５１，５２，５３は角筒である。第１、第２、第３ カバー軸５１，５２，５３と第３伸縮軸６９を角筒にしたのは、第１、第２、第 ３伸縮軸６７，６８，６９が伸縮する際、各伸縮軸を回転止めするためである。 又、各カバー軸は、多段伸縮軸５０内への塵埃の侵入を防止している。 第１カバー軸５１は基板９４に一体に設けられている。第１カバー軸５１内に は第２カバー軸５２が、第２カバー軸５２内に第３カバー軸５３が、第３カバー 軸５３内に第３伸縮軸６９が収納されている。各カバー軸の端部には、ストッパ １１３，１２１，１２２，１２３，１３１，１３２，１３３，１４１，１４２が 設けられている。

【００１１】 次に、昇降機構３２の動作を説明する。 ウォーム（図示省略）を有するウォーム軸９５をモータ９６によって回転させ ると、ウォームホイール７０を介して駆動軸６６が回転する。駆動軸６６の回転 に伴って、駆動軸６６上を雌ねじ６１が上昇する。雌ねじ６１の上昇に伴って第 １伸縮軸６７も一体に上昇する。即ち、第１伸縮軸６７は駆動軸６６に対して伸 長した状態になる。このとき、第２、第３伸縮軸６８，６９は縮小した状態で第 １伸縮軸６７と一体に上昇する。 駆動軸６６の先端まで上昇した雌ねじ６１は、被駆動歯９１を駆動軸６６上の 駆動歯８６に係合させ、第１伸縮軸６７を駆動軸６６に連結して停止する。する と、第１伸縮軸６７が駆動軸６６と一体になって回転を開始する。

【００１２】 今度は、雌ねじ６２が第１伸縮軸６７上を上昇し、被駆動歯９２を第１伸縮軸 ６７上の駆動歯８７に係合させ、第２伸縮軸６８を第１伸縮軸６７に連結する。 以下、同様にして、第３伸縮軸６９も伸長作動し、最後に、多段伸縮軸５０は 図５に示すように、全体が伸長した状態になる。

【００１３】 図５の状態から駆動軸６６を逆回転させると、駆動軸６６上の雌ねじ６１は、 雌ねじ６１の被動歯９１と駆動軸６６の駆動歯８６との係合を外し、駆動軸６６ 上を下降する。雌ねじ６１の下降に伴って、第１伸縮軸６７も駆動軸６６上を下 降する。さらに、第１伸縮軸６７の下降に伴って、第２、第３伸縮軸６８，６９ も伸長したままの状態で下降する。 雌ねじ６１は、最後まで下降すると縮小用被駆動歯８１を縮小用駆動歯７６に 係合させる。これによって、第１伸縮軸６６と第２伸縮軸６７は一体になって回 転する。 以下、同様にして、雌ねじ６２，６３が順次下降し、第２、第３伸縮軸６７， ６８も下降する。最後に、多段伸縮軸５０は縮小した状態になる。

【００１４】 次に、床下収納庫全体の動作を説明する。 モータ４２によってターンテーブル３１を回転させると、収納箱４５が床Ｆの 開閉孔９７の真下を次々に通過していく。複数の収納箱４５は、並べられた領域 内を回転移動する。 所望の収納箱４５が開閉孔９７の真下に来たときターンテーブル３１を停止さ せ、昇降機構３２を作動させると、その収納箱４５は、積載台７１によって床上 に上昇させられる。積載台７１は、収納箱４５を上昇させるとき貫通孔４３を貫 通する。この収納箱４５は楽な姿勢で収納物（図示省略）の出し入れを行なうこ とができる高さまで上昇させられる。 収納箱４５に収納物の出し入れを終了した収納箱４５は、昇降機構３２によっ て下降させられる。 その後、ターンテーブル３１を回転させて次の収納箱４５を開閉孔９７の真下 へ移動させる。 昇降機構３２によって収納箱４５を昇降させる際、収納箱４５は４本のガイド 支柱４４に案内されて昇降する。

【００１５】 なお、ターンテーブル３１の回転停止は、リミットスイッチ９８によって行な われる。又、ターンテーブル３１は、収納箱４５を選択できるように、リモート コントロールによっても停止するようになっている。 さらに、収納箱４５の上昇停止は、昇降機構３２の下部にもうけられたリミッ トスイッチ９９によって行なわれる。

【００１６】

【考案の効果】

請求項１の床下収納庫は、収納箱がターンテーブルの領域内を移動するため、 従来必要とされていた収納箱を移動させるためのスペースを省略することができ る。 又、収納箱がターンテーブル上に載せられているため、収納箱出没用の開閉孔 を壁際や部屋の隅に形成しても、開閉孔が形成された部屋の床下内に設置するこ とができ、設置工事が容易になると共に、床下の有効利用を図ることができる。 さらに、収納箱を昇降機構の真上に移動させるようになっているため、昇降機 構によって安定した状態で収納箱を昇降させることができる。 そして、請求項２のように、昇降機構を多段伸縮軸によって構成すると、非使 用時には、短くなるため、狭い床下にも床下収納庫を設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の床下収納庫の正面図である。

【図２】図１中、２−２矢視断面図である。

【図３】収納箱を上昇させた状態の図である。

【図４】伸縮軸に沿った昇降機構の断面図である。

【図５】図４の状態から伸縮軸が伸展した状態の図であ
る。

【図６】従来の床下収納庫の概略平面図である。

【符号の説明】

３０ 床下収納庫 ３１ ターンテーブル ３２ 昇降機構 ４３ 貫通孔 ４５ 収納箱 ５０ 多段伸縮軸

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の貫通孔を有し前記各貫通孔毎に前
   記貫通孔を覆うように収納箱が載せられ水平に旋回する
   ターンテーブルと、前記貫通孔を貫通して前記収納箱を
   昇降させる昇降機構とを具えたことを特徴とする、床下
   収納庫。
2. 【請求項２】 前記昇降機構は多段伸縮軸を有する、請
   求項１記載の床下収納庫。