JPH0554483A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH0554483A JPH0554483A JP3240264A JP24026491A JPH0554483A JP H0554483 A JPH0554483 A JP H0554483A JP 3240264 A JP3240264 A JP 3240264A JP 24026491 A JP24026491 A JP 24026491A JP H0554483 A JPH0554483 A JP H0554483A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 4周波のパイロット信号を用いたATF方式
のヘリカル走査型磁気記録再生装置のトラッキング装置
において、特定周波数の外乱を抑圧し安定でかつ応答の
速いトラッキング制御を実現すること。 【構成】 過去に走査したトラックのトラッキングエラ
ー信号を記憶する手段101と、所定の期間のトラッキ
ングエラー信号の平均を演算する手段102と、これを
用い学習的に補正信号を生成しトラッキングエラーを補
正する手段103を設け、特定の周波数成分を選択的に
抑圧しかつ補正処理による位相遅れの少ない構成とし
た。
のヘリカル走査型磁気記録再生装置のトラッキング装置
において、特定周波数の外乱を抑圧し安定でかつ応答の
速いトラッキング制御を実現すること。 【構成】 過去に走査したトラックのトラッキングエラ
ー信号を記憶する手段101と、所定の期間のトラッキ
ングエラー信号の平均を演算する手段102と、これを
用い学習的に補正信号を生成しトラッキングエラーを補
正する手段103を設け、特定の周波数成分を選択的に
抑圧しかつ補正処理による位相遅れの少ない構成とし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ等
のヘリカル走査型の磁気記録再生装置に係り、特に、こ
の種の磁気記録再生装置におけるキャプスタンおよびシ
リンダモータの制御技術に関するものである。
のヘリカル走査型の磁気記録再生装置に係り、特に、こ
の種の磁気記録再生装置におけるキャプスタンおよびシ
リンダモータの制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来の4周波パイロット信号
を用いたATF(Auto tracking finding)方式のトラ
ッキング装置の構成例を示す。まず4周波パイロット信
号について簡単に説明する。磁気テ−プ73には図10
に示すように、各トラックごとにf1〜f4のパイロッ
ト信号が記録情報に重畳されて順次記録されている。こ
れらの4周波パイロット信号は、378fH(fH:テ
レビ信号の水平同期信号周波数=15.734kHz)
の源振をそれぞれ1/58,1/50,1/36,1/
40に分周した周波数の信号であり、f1≒6.5f
H,f2≒7.5fH,f3≒10.5fH,f4≒
9.5fHとなっている。したがって、磁気テ−プ上に
て隣接するトラック間のパイロット信号周波数差は、常
にfHあるいは3fHとなる(厳密には、16.407
kHz,16.521kHzあるいは46.145kH
z,46.209kHZとなるが、説明の便宜上fH,
3fHと記す)。例えば、磁気ヘッド1が図10に示す
f2トラックを走査している場合、先行隣接トラックの
f1パイロット信号と走査トラックのf2パイロット信
号との周波数差はfH、そして後行隣接トラックのf3
パイロット信号と走査トラックのf2パイロット信号と
の周波数差は3fHとなる。以下、従来の4周波パイロ
ット信号を用いたトラッキング装置の動作説明を行う。
を用いたATF(Auto tracking finding)方式のトラ
ッキング装置の構成例を示す。まず4周波パイロット信
号について簡単に説明する。磁気テ−プ73には図10
に示すように、各トラックごとにf1〜f4のパイロッ
ト信号が記録情報に重畳されて順次記録されている。こ
れらの4周波パイロット信号は、378fH(fH:テ
レビ信号の水平同期信号周波数=15.734kHz)
の源振をそれぞれ1/58,1/50,1/36,1/
40に分周した周波数の信号であり、f1≒6.5f
H,f2≒7.5fH,f3≒10.5fH,f4≒
9.5fHとなっている。したがって、磁気テ−プ上に
て隣接するトラック間のパイロット信号周波数差は、常
にfHあるいは3fHとなる(厳密には、16.407
kHz,16.521kHzあるいは46.145kH
z,46.209kHZとなるが、説明の便宜上fH,
3fHと記す)。例えば、磁気ヘッド1が図10に示す
f2トラックを走査している場合、先行隣接トラックの
f1パイロット信号と走査トラックのf2パイロット信
号との周波数差はfH、そして後行隣接トラックのf3
パイロット信号と走査トラックのf2パイロット信号と
の周波数差は3fHとなる。以下、従来の4周波パイロ
ット信号を用いたトラッキング装置の動作説明を行う。
【0003】図10において、73は磁気テ−プ、1は
磁気ヘッド、76はプリアンプ、77はLPF(低域通
過フィルタ)、78はAGCアンプ(自動利得制御アン
プ)、61は平衡変調器、70はクロック分周回路、6
9はクロック発生器、62および63はBPF(帯域通
過フィルタ)、64はスイッチ、65および66はエン
ベロープ検波回路、67は減算回路、79,80は入力
端子、74はキャプスタン、5はモ−タ、6はモ−タド
ライバ、7はCFG(キャプスタン周波数ジェネレー
タ)センサ、8はキャプスタン速度制御回路、9は加算
回路である。なお、総括的に示す2は、同図で破線で囲
った部分を示すATFエラー検出回路である。
磁気ヘッド、76はプリアンプ、77はLPF(低域通
過フィルタ)、78はAGCアンプ(自動利得制御アン
プ)、61は平衡変調器、70はクロック分周回路、6
9はクロック発生器、62および63はBPF(帯域通
過フィルタ)、64はスイッチ、65および66はエン
ベロープ検波回路、67は減算回路、79,80は入力
端子、74はキャプスタン、5はモ−タ、6はモ−タド
ライバ、7はCFG(キャプスタン周波数ジェネレー
タ)センサ、8はキャプスタン速度制御回路、9は加算
回路である。なお、総括的に示す2は、同図で破線で囲
った部分を示すATFエラー検出回路である。
【0004】上記した構成において、磁気テープ73か
ら磁気ヘッド1により検出された再生信号は、プリアン
プ76により十分増幅された後LPF77へ供給され
る。LPF77では、トラッキング制御に不要な映像あ
るいは音声情報等の高域成分を抑圧した後、再生パイロ
ット信号をAGCアンプ78を介して適切なレベルにし
て、平衡変調器61へ供給する。平衡変調器61は、上
記再生パイロット信号とクロック分周回路70より供給
されるロ−カルパイロット信号との掛け算を行い、両隣
接トラックのパイロット信号をfHおよび3fHの周波
数に変換する。
ら磁気ヘッド1により検出された再生信号は、プリアン
プ76により十分増幅された後LPF77へ供給され
る。LPF77では、トラッキング制御に不要な映像あ
るいは音声情報等の高域成分を抑圧した後、再生パイロ
ット信号をAGCアンプ78を介して適切なレベルにし
て、平衡変調器61へ供給する。平衡変調器61は、上
記再生パイロット信号とクロック分周回路70より供給
されるロ−カルパイロット信号との掛け算を行い、両隣
接トラックのパイロット信号をfHおよび3fHの周波
数に変換する。
【0005】図10に示すように磁気ヘッド1が、f2
パイロット信号トラックを走査している時を例にする
と、クロック分周回路70は、入力端子80より供給さ
れる制御信号SELに従いロ−カルパイロット信号をf
2に選択されている。この場合、再生パイロット信号に
は、走査トラックおよび両隣接トラックのパイロット信
号であるf1,f2,f3が含まれる。したがって、平
衡変調器61の出力はf2±f1およびf3±f2の周
波数成分を有する。なお、走査トラックのf2パイロッ
ト信号は掛け算によりゼロビ−トになる。この平衡変調
器61の出力はfH−BPF62および3fH−BPF
63に供給され、それぞれf2−f1≒fHおよびf3
−f2≒3fHの周波数成分が抽出される。ここで、上
記fHおよび3fHの信号について見るとfH信号は先
行隣接トラックのf1パイロット信号を周波数変換した
ものであり、3fH信号は後行隣接トラックのf3パイ
ロット信号を周波数変換したものである。したがって、
fH信号レベルと3fH信号レベルとを比較することに
より磁気ヘッド1が走査しているトラック位置、即ちト
ラッキング位相を検出することができる。
パイロット信号トラックを走査している時を例にする
と、クロック分周回路70は、入力端子80より供給さ
れる制御信号SELに従いロ−カルパイロット信号をf
2に選択されている。この場合、再生パイロット信号に
は、走査トラックおよび両隣接トラックのパイロット信
号であるf1,f2,f3が含まれる。したがって、平
衡変調器61の出力はf2±f1およびf3±f2の周
波数成分を有する。なお、走査トラックのf2パイロッ
ト信号は掛け算によりゼロビ−トになる。この平衡変調
器61の出力はfH−BPF62および3fH−BPF
63に供給され、それぞれf2−f1≒fHおよびf3
−f2≒3fHの周波数成分が抽出される。ここで、上
記fHおよび3fHの信号について見るとfH信号は先
行隣接トラックのf1パイロット信号を周波数変換した
ものであり、3fH信号は後行隣接トラックのf3パイ
ロット信号を周波数変換したものである。したがって、
fH信号レベルと3fH信号レベルとを比較することに
より磁気ヘッド1が走査しているトラック位置、即ちト
ラッキング位相を検出することができる。
【0006】fH−BPF62および3fH−BPF6
3により抽出されたfH信号および3fH信号は、スイ
ッチ64を介してエンベロ−プ検波回路65あるいは6
6へ供給される。スイッチ64は入力端子79より供給
される制御信号HSW(ヘッドスイッチパルス)により
トラック走査の周期で切り換えられる。このスイッチ6
4は、先行/後行トラックのパイロット信号と、周波数
変換されたfH/3fH信号の関係がトラックごとに変
化するため、これを相殺するためのものである。トラッ
ク走査の周期で切り換えられたfHおよび3fH信号
は、それぞれエンベロ−プ検波回路65あるいは66へ
供給される。エンベロ−プ検波回路65および66は、
fHおよび3fH信号のエンベロ−プレベルを検出し、
それぞれ減算回路67に供給する。減算回路67はfH
および3fH信号のレベルを減算し、減算出力すなわち
トラッキングエラ−信号を加算回路9ヘ供給する。
3により抽出されたfH信号および3fH信号は、スイ
ッチ64を介してエンベロ−プ検波回路65あるいは6
6へ供給される。スイッチ64は入力端子79より供給
される制御信号HSW(ヘッドスイッチパルス)により
トラック走査の周期で切り換えられる。このスイッチ6
4は、先行/後行トラックのパイロット信号と、周波数
変換されたfH/3fH信号の関係がトラックごとに変
化するため、これを相殺するためのものである。トラッ
ク走査の周期で切り換えられたfHおよび3fH信号
は、それぞれエンベロ−プ検波回路65あるいは66へ
供給される。エンベロ−プ検波回路65および66は、
fHおよび3fH信号のエンベロ−プレベルを検出し、
それぞれ減算回路67に供給する。減算回路67はfH
および3fH信号のレベルを減算し、減算出力すなわち
トラッキングエラ−信号を加算回路9ヘ供給する。
【0007】加算回路9は、上記トラッキングエラ−信
号とキャプスタン速度制御回路8から供給される速度エ
ラ−信号を加算してモ−タドライバ6ヘ供給する。モ−
タドライバ6は、トラッキングエラ−信号と速度エラ−
信号の加算信号に応じた電力をキャプスタンモ−タ5へ
供給し、キャプスタン74を駆動する。これにより、キ
ャプスタン74は磁気テ−プ73を所定の速度と位相で
走行させる。なお、キャプスタン速度制御回路8は、キ
ャプスタン74の回転に比例して発生されるCFG信号
の周期を計測し、目標周期との差分を速度エラ−信号と
して加算回路9へ出力している。
号とキャプスタン速度制御回路8から供給される速度エ
ラ−信号を加算してモ−タドライバ6ヘ供給する。モ−
タドライバ6は、トラッキングエラ−信号と速度エラ−
信号の加算信号に応じた電力をキャプスタンモ−タ5へ
供給し、キャプスタン74を駆動する。これにより、キ
ャプスタン74は磁気テ−プ73を所定の速度と位相で
走行させる。なお、キャプスタン速度制御回路8は、キ
ャプスタン74の回転に比例して発生されるCFG信号
の周期を計測し、目標周期との差分を速度エラ−信号と
して加算回路9へ出力している。
【0008】上記の例では、平衡変調器を用いてビート
成分により隣接トラックのパイロット信号を検出するも
のであるが、f1,f2,f3,f4の各周波数に対応
したバンドパスフィルタを設け、各周波数成分を直接検
波し、走査する主トラックの両隣接トラックのパイロッ
ト成分を検出しても、同様なトラッキング制御を実現で
きる。
成分により隣接トラックのパイロット信号を検出するも
のであるが、f1,f2,f3,f4の各周波数に対応
したバンドパスフィルタを設け、各周波数成分を直接検
波し、走査する主トラックの両隣接トラックのパイロッ
ト成分を検出しても、同様なトラッキング制御を実現で
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記トラッキング制御
を安定にかつ応答を速くするためにはATF処理のゲイ
ンを高く、また帯域を広くすることが望ましい。しか
し、次に示す要因で特定周波数の外乱が発生し、この影
響を避けるために従来は、ゲイン、帯域を犠牲にしてい
た。 (1)記録パイロット信号のレベル差 例えば上記4周波方式を用いた8ミリVTR方式では、
パイロット信号が低域変換色信号へ干渉することを避け
るために、ローパスフィルタで高調波成分を十分に落と
してから映像信号と加算して記録する。このローパスフ
ィルタが通過域で完全に平坦な振幅特性を持てば問題は
ないが実際にはリップル成分を持つ。再生時のローパス
フィルタも同様である。これにより、再生されるパイロ
ット信号は周波数毎にレベル差が生じる。これに起因す
る外乱は、4フィールドの周期を持ち、例えばNTSC
方式では15Hzの外乱となる。 (2)ヘッドの取付精度 回転シリンダ上のヘッドの取付高さのばらつきによりヘ
ッド毎に、すなわちフィールド毎にオフセットが生じ
る。理想的には、常にトラック中心を走査することが望
まれるが、応答速度に限界があり難しい。この一つの解
決法としては、ヘッド段差に起因するトラックずれの平
均位置を走査すれば良い。しかし、このときヘッド段差
に起因するトラッキングエラー信号は、逆に外乱として
作用する。このヘッド段差に起因する外乱の周波数は、
例えばNTSC方式では30Hzとなる。
を安定にかつ応答を速くするためにはATF処理のゲイ
ンを高く、また帯域を広くすることが望ましい。しか
し、次に示す要因で特定周波数の外乱が発生し、この影
響を避けるために従来は、ゲイン、帯域を犠牲にしてい
た。 (1)記録パイロット信号のレベル差 例えば上記4周波方式を用いた8ミリVTR方式では、
パイロット信号が低域変換色信号へ干渉することを避け
るために、ローパスフィルタで高調波成分を十分に落と
してから映像信号と加算して記録する。このローパスフ
ィルタが通過域で完全に平坦な振幅特性を持てば問題は
ないが実際にはリップル成分を持つ。再生時のローパス
フィルタも同様である。これにより、再生されるパイロ
ット信号は周波数毎にレベル差が生じる。これに起因す
る外乱は、4フィールドの周期を持ち、例えばNTSC
方式では15Hzの外乱となる。 (2)ヘッドの取付精度 回転シリンダ上のヘッドの取付高さのばらつきによりヘ
ッド毎に、すなわちフィールド毎にオフセットが生じ
る。理想的には、常にトラック中心を走査することが望
まれるが、応答速度に限界があり難しい。この一つの解
決法としては、ヘッド段差に起因するトラックずれの平
均位置を走査すれば良い。しかし、このときヘッド段差
に起因するトラッキングエラー信号は、逆に外乱として
作用する。このヘッド段差に起因する外乱の周波数は、
例えばNTSC方式では30Hzとなる。
【0010】上記した外乱を抑圧するためには、例えば
トラッキング制御のサーボ特性(開ループ特性)の帯域
を抑え、外乱付近での応答を下げればよい。あるいは、
特開平2−66764号公報に開示の例では、主トラッ
クの再生パイロット信号からパイロット信号のレベル変
動を検出し、この情報を用いて一種のローパスフィルタ
によりトラッキングエラー信号のレベル変動を抑圧して
いる。しかし、いずれも帯域を狭くすることにより応答
が遅くなるという問題があった。
トラッキング制御のサーボ特性(開ループ特性)の帯域
を抑え、外乱付近での応答を下げればよい。あるいは、
特開平2−66764号公報に開示の例では、主トラッ
クの再生パイロット信号からパイロット信号のレベル変
動を検出し、この情報を用いて一種のローパスフィルタ
によりトラッキングエラー信号のレベル変動を抑圧して
いる。しかし、いずれも帯域を狭くすることにより応答
が遅くなるという問題があった。
【0011】また、ローパスフィルタではなく図11に
示すノッチフィルタを用い15Hz,30Hzの外乱を
抑圧することもできる。同図において、31はATFエ
ラー信号の入力端子、32はA/D変換器、33〜35
は遅延素子、36〜39は係数器、40〜42は加算
器、43はD/A変換器、44は出力端子である。A/
D変換器32のサンプリング周波数はフィールド周波数
の60Hzであり、遅延素子33〜35の遅延時間は1
サンプリング周期であり、係数器36〜39の係数は1
/4である。この図11のフィルタの伝達特性を図4の
(a),(b)の特性線(A)に示す(なお、図4の
(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の(b)は周波数
−位相特性をそれぞれ示している)。図4の(a),
(b)から判るように、特定の周波数の外乱を選択的に
抑圧できるが、選択度はあまり高くなく、また位相遅れ
も大きい。そのため、系のゲイン余裕、位相余裕の改善
という点では不十分であった。
示すノッチフィルタを用い15Hz,30Hzの外乱を
抑圧することもできる。同図において、31はATFエ
ラー信号の入力端子、32はA/D変換器、33〜35
は遅延素子、36〜39は係数器、40〜42は加算
器、43はD/A変換器、44は出力端子である。A/
D変換器32のサンプリング周波数はフィールド周波数
の60Hzであり、遅延素子33〜35の遅延時間は1
サンプリング周期であり、係数器36〜39の係数は1
/4である。この図11のフィルタの伝達特性を図4の
(a),(b)の特性線(A)に示す(なお、図4の
(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の(b)は周波数
−位相特性をそれぞれ示している)。図4の(a),
(b)から判るように、特定の周波数の外乱を選択的に
抑圧できるが、選択度はあまり高くなく、また位相遅れ
も大きい。そのため、系のゲイン余裕、位相余裕の改善
という点では不十分であった。
【0012】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、ゲイン、帯域を落とすことな
く上述した外乱を抑圧し、安定かつ応答の速いトラッキ
ング制御機能をもつ磁気記録再生装置を提供することに
ある。
その目的とするところは、ゲイン、帯域を落とすことな
く上述した外乱を抑圧し、安定かつ応答の速いトラッキ
ング制御機能をもつ磁気記録再生装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、過去に走査したトラックのトラッキング
エラー信号を記憶する手段と、トラッキングエラー信号
の平均値を求める手段と、これをもとに学習的に4種の
パイロット信号が記録された各フィールド毎のトラッキ
ングエラー信号の補正信号を生成する手段を設け、トラ
ッキングエラー信号を補正する構成とした。また、トラ
ッキング制御の状態を判別する手段と、判別結果に応じ
適応的に補正処理を制御する手段を設けた。
に本発明では、過去に走査したトラックのトラッキング
エラー信号を記憶する手段と、トラッキングエラー信号
の平均値を求める手段と、これをもとに学習的に4種の
パイロット信号が記録された各フィールド毎のトラッキ
ングエラー信号の補正信号を生成する手段を設け、トラ
ッキングエラー信号を補正する構成とした。また、トラ
ッキング制御の状態を判別する手段と、判別結果に応じ
適応的に補正処理を制御する手段を設けた。
【0014】
【作用】学習的に補正信号を生成しこれを用いてトラッ
キングエラーを補正することにより、前記した15H
z、30Hzの外乱を選択的に抑圧することができる。
しかも従来のノッチフィルタに比べ選択度Qが高く、か
つ位相遅れを少なくできる。これにより、系のゲイン余
裕、位相余裕が大きくなり、ゲインアップによる広帯域
化が可能となり、その結果、トラッキング制御の応答性
を改善することができる。
キングエラーを補正することにより、前記した15H
z、30Hzの外乱を選択的に抑圧することができる。
しかも従来のノッチフィルタに比べ選択度Qが高く、か
つ位相遅れを少なくできる。これにより、系のゲイン余
裕、位相余裕が大きくなり、ゲインアップによる広帯域
化が可能となり、その結果、トラッキング制御の応答性
を改善することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図9を用い
て説明する。図1は本発明の第1実施例に係る磁気記録
再生装置(ビデオテープレコーダ)の要部構成を示すブ
ロック図である。同図において、2はATFエラー検出
回路で、前記した図10の破線内の構成と均等なものか
らなる。3はエラー補正回路であり、記憶回路101、
平均化処理回路102、補正信号生成回路103、加算
回路104を具備している。また、4はATF系に適当
なゲイン、位相補償等の処理を施すキャプスタン位相制
御回路であり、その他は、先に説明した前記図10の構
成と均等なもので同一符号を付してあり、その説明は重
複を避けるため割愛する。
て説明する。図1は本発明の第1実施例に係る磁気記録
再生装置(ビデオテープレコーダ)の要部構成を示すブ
ロック図である。同図において、2はATFエラー検出
回路で、前記した図10の破線内の構成と均等なものか
らなる。3はエラー補正回路であり、記憶回路101、
平均化処理回路102、補正信号生成回路103、加算
回路104を具備している。また、4はATF系に適当
なゲイン、位相補償等の処理を施すキャプスタン位相制
御回路であり、その他は、先に説明した前記図10の構
成と均等なもので同一符号を付してあり、その説明は重
複を避けるため割愛する。
【0016】以下、本実施例の動作について説明する。
ATFエラー検出回路2の出力信号を記憶回路101に
一時蓄え、記憶した信号を使い所定の期間のエラー信号
の平均を平均化処理回路102で演算する。この平均値
とf1〜f4それぞれのパイロット信号が記録されてい
るトラックのトラッキングエラー信号を比較すれば、各
パイロット信号が記録されているトラックについての偏
差、即ち補正値が求まる。この補正信号を現走査フィー
ルドのエラー信号に加算しATFエラー信号を補正し外
乱成分を抑圧する。外乱成分を抑圧した後、キャプスタ
ン位相制御回路4で適当なゲインを加え、また必要なら
ば位相補償を施し、キャプスタン速度制御回路8からの
制御信号と加算回路9で加算し、モータドライバ6へ供
給しモータ5を制御する。
ATFエラー検出回路2の出力信号を記憶回路101に
一時蓄え、記憶した信号を使い所定の期間のエラー信号
の平均を平均化処理回路102で演算する。この平均値
とf1〜f4それぞれのパイロット信号が記録されてい
るトラックのトラッキングエラー信号を比較すれば、各
パイロット信号が記録されているトラックについての偏
差、即ち補正値が求まる。この補正信号を現走査フィー
ルドのエラー信号に加算しATFエラー信号を補正し外
乱成分を抑圧する。外乱成分を抑圧した後、キャプスタ
ン位相制御回路4で適当なゲインを加え、また必要なら
ば位相補償を施し、キャプスタン速度制御回路8からの
制御信号と加算回路9で加算し、モータドライバ6へ供
給しモータ5を制御する。
【0017】上記したエラー補正回路3の第1の具体例
を図2に示す。図2に示した構成は、前記図11のフィ
ルタに、新たに遅延素子45、減算回路46、47を設
けた構成となっている。なお図2において、48はフィ
ルタの入力端子、49は出力端子である。ここで、これ
以後の説明はディジタル処理を前提に行なうものとし、
前記図11のA/D,D/A変換器は略してある。図2
の構成において、各遅延素子33〜35、45の出力に
1/4の係数をそれぞれ乗算し、これらを加算すること
により過去4フィールドのトラッキングエラー信号の平
均が求まる。これと4フィールド前のトラックのトラッ
キングエラー信号との差分を減算回路46でとることに
より、現フィールドに記録されているパイロット信号の
変動分が求まる。つまり過去の4フィールド分のデータ
を用い、学習的に補正信号を求めることになる。この補
正信号を現フィールドのトラッキングエラー信号から減
算回路47で引くことにより外乱を抑圧したトラッキン
グエラー信号が得られる。
を図2に示す。図2に示した構成は、前記図11のフィ
ルタに、新たに遅延素子45、減算回路46、47を設
けた構成となっている。なお図2において、48はフィ
ルタの入力端子、49は出力端子である。ここで、これ
以後の説明はディジタル処理を前提に行なうものとし、
前記図11のA/D,D/A変換器は略してある。図2
の構成において、各遅延素子33〜35、45の出力に
1/4の係数をそれぞれ乗算し、これらを加算すること
により過去4フィールドのトラッキングエラー信号の平
均が求まる。これと4フィールド前のトラックのトラッ
キングエラー信号との差分を減算回路46でとることに
より、現フィールドに記録されているパイロット信号の
変動分が求まる。つまり過去の4フィールド分のデータ
を用い、学習的に補正信号を求めることになる。この補
正信号を現フィールドのトラッキングエラー信号から減
算回路47で引くことにより外乱を抑圧したトラッキン
グエラー信号が得られる。
【0018】図2のエラー補正回路(フィルタ)の伝達
特性を、図4の(a),(b)の特性線(B)に示す
(なお、図4の(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の
(b)は周波数−位相特性をそれぞれ示している)。同
図から判るように、阻止域は15Hzの整数倍(但し、
サンプリング周波数60Hzの整数倍を除く)である。
従って所望の外乱成分を除くことができる。本例によれ
ば従来のノッチフィルタに比べ、選択度Qが高く、また
位相遅れも少なくなる。これにより、システムの位相余
裕、ゲイン余裕が大きくなり、大幅にゲイン、帯域が改
善される。尚、本例の構成は図2に示すものに限られ
ず、例えばサンプリング周波数を2倍にし、遅延素子を
8個、加算器を7個、係数器の係数を1/8にしても同
様なフィルタを構成できる。さらに増やしても同様であ
る。しかもサンプリング周波数を高くするほどフィルタ
の選択度Qは高くなる。また、本例ではエラー補正回路
のみをディジタル回路による構成としたが、前記ATF
エラー検出回路2、キャプスタン位相制御回路4、キャ
プスタン速度制御回路8等もディジタルで処理しても勿
論かまわない。またディジタル処理をマイクロプロセッ
サで実現することもできる。なお、これらは以下の構成
においても同様である。
特性を、図4の(a),(b)の特性線(B)に示す
(なお、図4の(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の
(b)は周波数−位相特性をそれぞれ示している)。同
図から判るように、阻止域は15Hzの整数倍(但し、
サンプリング周波数60Hzの整数倍を除く)である。
従って所望の外乱成分を除くことができる。本例によれ
ば従来のノッチフィルタに比べ、選択度Qが高く、また
位相遅れも少なくなる。これにより、システムの位相余
裕、ゲイン余裕が大きくなり、大幅にゲイン、帯域が改
善される。尚、本例の構成は図2に示すものに限られ
ず、例えばサンプリング周波数を2倍にし、遅延素子を
8個、加算器を7個、係数器の係数を1/8にしても同
様なフィルタを構成できる。さらに増やしても同様であ
る。しかもサンプリング周波数を高くするほどフィルタ
の選択度Qは高くなる。また、本例ではエラー補正回路
のみをディジタル回路による構成としたが、前記ATF
エラー検出回路2、キャプスタン位相制御回路4、キャ
プスタン速度制御回路8等もディジタルで処理しても勿
論かまわない。またディジタル処理をマイクロプロセッ
サで実現することもできる。なお、これらは以下の構成
においても同様である。
【0019】次にエラー補正回路3の第2の具体例を図
3によって説明する。本例の構成は、図2の前記第1の
具体例に、加算器50、係数器51を追加し帰還ループ
を設けたものである。係数器51の係数を1/2とする
と、係数器出力は、現フィールドのトラッキングエラー
信号と、4フィールド前即ち同一周波数のパイロット信
号が記録されているトラックのトラッキングエラー信号
との平均値となる。帰還ループにより、演算開始時点か
ら、現在までの同じパイロット信号が記録されているト
ラックのトラッキングエラー信号の平均値が求められ
る。
3によって説明する。本例の構成は、図2の前記第1の
具体例に、加算器50、係数器51を追加し帰還ループ
を設けたものである。係数器51の係数を1/2とする
と、係数器出力は、現フィールドのトラッキングエラー
信号と、4フィールド前即ち同一周波数のパイロット信
号が記録されているトラックのトラッキングエラー信号
との平均値となる。帰還ループにより、演算開始時点か
ら、現在までの同じパイロット信号が記録されているト
ラックのトラッキングエラー信号の平均値が求められ
る。
【0020】図3のエラー補正回路(フィルタ)の伝達
特性を、図4の(a),(b)の特性線(C)に示す
(なお、図4の(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の
(b)は周波数−位相特性をそれぞれ示している)。本
例においては、さらに選択度Qは高く、位相遅れも少な
くなり、効果が増す。尚、本例では各フィールド毎のト
ラッキングエラー信号の平均を求める構成としたが、代
わりに各フィールド毎の補正信号の平均を求める構成に
しても同様な効果が得られる。
特性を、図4の(a),(b)の特性線(C)に示す
(なお、図4の(a)は周波数−ゲイン特性を、図4の
(b)は周波数−位相特性をそれぞれ示している)。本
例においては、さらに選択度Qは高く、位相遅れも少な
くなり、効果が増す。尚、本例では各フィールド毎のト
ラッキングエラー信号の平均を求める構成としたが、代
わりに各フィールド毎の補正信号の平均を求める構成に
しても同様な効果が得られる。
【0021】次に本発明の第2実施例を説明する。図7
は本第2実施例に係るエラー補正回路の1例を示してい
る。図7に示した構成は、前記図3のエラー補正回路に
スイッチ52,53、スイッチ制御回路54を付加した
ものである。以下、本実施例の動作の詳細を説明する。
前記した図3のエラー補正回路例では、帰還ループを設
けることにより同じパイロット信号が記録されているト
ラックのトラッキングエラーの平均値を演算している
が、例えばモータの起動時や、早送り、巻き戻し等のモ
ード時、あるいはこのようなモードから通常再生モード
へ移行するときは、大きなトラッキングエラー信号が発
生し、これが蓄積されるために系が安定するまでの時間
が長くなるという問題が生じる。これを防ぐために本実
施例では系が安定するまでは、補正処理を停止する構成
としてある。
は本第2実施例に係るエラー補正回路の1例を示してい
る。図7に示した構成は、前記図3のエラー補正回路に
スイッチ52,53、スイッチ制御回路54を付加した
ものである。以下、本実施例の動作の詳細を説明する。
前記した図3のエラー補正回路例では、帰還ループを設
けることにより同じパイロット信号が記録されているト
ラックのトラッキングエラーの平均値を演算している
が、例えばモータの起動時や、早送り、巻き戻し等のモ
ード時、あるいはこのようなモードから通常再生モード
へ移行するときは、大きなトラッキングエラー信号が発
生し、これが蓄積されるために系が安定するまでの時間
が長くなるという問題が生じる。これを防ぐために本実
施例では系が安定するまでは、補正処理を停止する構成
としてある。
【0022】モータの起動後、あるいは通常再生以外の
モード時には、スイッチ53で入力端子48からの信号
を選択し補正回路をバイパスして出力する。この時スイ
ッチ52はどちらの端子を選択していてもかまわない。
そして通常再生モードに入り所定の時間経過した時点
で、スイッチ52で入力端子48の信号を選択する。こ
れから4フィールド分の時間が経過したところで(つま
り遅延素子33〜35、45のデータが更新されたとこ
ろで)、スイッチ53は減算回路47の出力を選択し補
正処理を開始する。スイッチ52、53の切り替えはス
イッチ制御回路54により行う。スイッチ制御回路54
は、例えばシステムコントロールマイコンを使ってソフ
トウェアで実現する。本実施例によれば、起動時、モー
ド遷移時に補正の誤動作がなく、定常状態への収束を早
くできる。また、以上の説明では遅延素子のデータを更
新してから補正処理を開始する構成としたが、通常再生
モードから他のモードへ移行したときに、遅延素子への
データの書き込みを停止し移行直前のデータをホールド
する構成としてもかまわない。この場合は補正処理の再
開時にデータの更新をする必要がなく応答を速くするこ
とができる。
モード時には、スイッチ53で入力端子48からの信号
を選択し補正回路をバイパスして出力する。この時スイ
ッチ52はどちらの端子を選択していてもかまわない。
そして通常再生モードに入り所定の時間経過した時点
で、スイッチ52で入力端子48の信号を選択する。こ
れから4フィールド分の時間が経過したところで(つま
り遅延素子33〜35、45のデータが更新されたとこ
ろで)、スイッチ53は減算回路47の出力を選択し補
正処理を開始する。スイッチ52、53の切り替えはス
イッチ制御回路54により行う。スイッチ制御回路54
は、例えばシステムコントロールマイコンを使ってソフ
トウェアで実現する。本実施例によれば、起動時、モー
ド遷移時に補正の誤動作がなく、定常状態への収束を早
くできる。また、以上の説明では遅延素子のデータを更
新してから補正処理を開始する構成としたが、通常再生
モードから他のモードへ移行したときに、遅延素子への
データの書き込みを停止し移行直前のデータをホールド
する構成としてもかまわない。この場合は補正処理の再
開時にデータの更新をする必要がなく応答を速くするこ
とができる。
【0023】なお、先に説明した図2のエラー補正回路
も4フィールド分のトラッキングエラー信号の平均を求
めていることから、影響は小さいが図3のエラー補正回
路と同様な問題を有す。図2のエラー補正回路について
同様な対策を施した構成を図6に示す。75はスイッチ
53の制御信号の入力端子である。動作は基本的に先の
図5の構成と同じであり、詳細は略す。
も4フィールド分のトラッキングエラー信号の平均を求
めていることから、影響は小さいが図3のエラー補正回
路と同様な問題を有す。図2のエラー補正回路について
同様な対策を施した構成を図6に示す。75はスイッチ
53の制御信号の入力端子である。動作は基本的に先の
図5の構成と同じであり、詳細は略す。
【0024】次に本発明の第3実施例を図7、図8によ
って説明する。図7は本第2実施例に係る磁気記録再生
装置の要部構成のブロック図である。図7において、6
8は比較器、71は位相ロック検出回路、72はシステ
ムコントローラであり、エラー補正回路3は図5の破線
で囲った部分あるいは図6に示す構成と均等なものであ
り、他は既に説明したものと同じである。本実施例で
は、キャプスタンサーボの位相系がロックしたことを検
出し、この情報をもとに前記第2実施例で説明した、ス
イッチの制御を行うものである。
って説明する。図7は本第2実施例に係る磁気記録再生
装置の要部構成のブロック図である。図7において、6
8は比較器、71は位相ロック検出回路、72はシステ
ムコントローラであり、エラー補正回路3は図5の破線
で囲った部分あるいは図6に示す構成と均等なものであ
り、他は既に説明したものと同じである。本実施例で
は、キャプスタンサーボの位相系がロックしたことを検
出し、この情報をもとに前記第2実施例で説明した、ス
イッチの制御を行うものである。
【0025】以下、本第3実施例の動作の詳細を説明す
る。トラッキング制御は、既に説明したように走査すべ
き主トラックのパイロット信号と同じ周波数のローカル
パイロット信号を用い、両隣接トラックのパイロット信
号の検出をするが、ローカルパイロット信号を後行トラ
ックあるいは先行トラックのパイロット信号の周波数に
すると主トラックと主トラックの隣隣接トラックのパイ
ロット信号を検出できる。位相制御がロックしていると
きは、主トラックのパイロット信号は隣隣接トラックの
パイロット信号と比べて十分大きく、両者の差信号は、
ある一定のレベルになる。一方、位相がロックするまで
の過渡状態では、一定にはならずヘッドとトラックの相
対位置に応じて差信号のレベルは変動する。従って、主
トラックとその隣隣接トラックの差信号のレベル変動を
監視すれば、位相がロックしているか否かを判別でき
る。そのために本実施例では、1トラックの走査中にト
ラッキング制御用の基準信号と、ロック判別用のローカ
ルパイロット信号を切り替え、差信号を目的に応じたタ
イミングでサンプリングする構成とした。
る。トラッキング制御は、既に説明したように走査すべ
き主トラックのパイロット信号と同じ周波数のローカル
パイロット信号を用い、両隣接トラックのパイロット信
号の検出をするが、ローカルパイロット信号を後行トラ
ックあるいは先行トラックのパイロット信号の周波数に
すると主トラックと主トラックの隣隣接トラックのパイ
ロット信号を検出できる。位相制御がロックしていると
きは、主トラックのパイロット信号は隣隣接トラックの
パイロット信号と比べて十分大きく、両者の差信号は、
ある一定のレベルになる。一方、位相がロックするまで
の過渡状態では、一定にはならずヘッドとトラックの相
対位置に応じて差信号のレベルは変動する。従って、主
トラックとその隣隣接トラックの差信号のレベル変動を
監視すれば、位相がロックしているか否かを判別でき
る。そのために本実施例では、1トラックの走査中にト
ラッキング制御用の基準信号と、ロック判別用のローカ
ルパイロット信号を切り替え、差信号を目的に応じたタ
イミングでサンプリングする構成とした。
【0026】図8にそのタイミングを示す。(A)に主
トラックに記録されているパイロット信号を、(B)に
ローカルパイロット信号を、(C)に得られるATFエ
ラー信号を、(D)にトラッキング制御用のサンプリン
グパルスを、(E)にロック判別用のサンプリングパル
スを示す。基準信号の切り替えはシステムコントローラ
72の指令により分周回路70の分周比を切り替えて行
う。今、位相ロック判別時に減算回路67の(+)入力
に主トラックのパイロット信号が、(−)入力に隣隣接
トラックのパイロット信号が入力されるようにスイッチ
64が制御されているとする。このとき位相がロックす
れば減算回路67の出力は正の大きな値となる。比較器
68の基準電位をこれより小さな適当なレベルに定めて
おけば比較器68の出力はハイレベルになり、位相がロ
ックしていないときは、ハイまたはローレベルになる。
位相ロック検出回路71は図8の(E)のタイミングで
比較器68の出力をサンプリングし、このサンプリング
値が所定の期間連続してハイレベルであれば位相がロッ
クしたと判別する。この情報を用いてシステムコントロ
ーラ72はエラー補正回路3のスイッチを制御する。
トラックに記録されているパイロット信号を、(B)に
ローカルパイロット信号を、(C)に得られるATFエ
ラー信号を、(D)にトラッキング制御用のサンプリン
グパルスを、(E)にロック判別用のサンプリングパル
スを示す。基準信号の切り替えはシステムコントローラ
72の指令により分周回路70の分周比を切り替えて行
う。今、位相ロック判別時に減算回路67の(+)入力
に主トラックのパイロット信号が、(−)入力に隣隣接
トラックのパイロット信号が入力されるようにスイッチ
64が制御されているとする。このとき位相がロックす
れば減算回路67の出力は正の大きな値となる。比較器
68の基準電位をこれより小さな適当なレベルに定めて
おけば比較器68の出力はハイレベルになり、位相がロ
ックしていないときは、ハイまたはローレベルになる。
位相ロック検出回路71は図8の(E)のタイミングで
比較器68の出力をサンプリングし、このサンプリング
値が所定の期間連続してハイレベルであれば位相がロッ
クしたと判別する。この情報を用いてシステムコントロ
ーラ72はエラー補正回路3のスイッチを制御する。
【0027】本実施例によれば位相系がロックしていな
い場合にはエラー補正回路3をバイパスし、ロックして
からエラー補正を動作させることができるので、収束を
遅らすことがない。また本実施例の本質は、位相ロック
に応じてエラー補正を制御することにあり、位相ロック
検出の方法はこれに限られるものではない。
い場合にはエラー補正回路3をバイパスし、ロックして
からエラー補正を動作させることができるので、収束を
遅らすことがない。また本実施例の本質は、位相ロック
に応じてエラー補正を制御することにあり、位相ロック
検出の方法はこれに限られるものではない。
【0028】以上、前記第3実施例まではATF方式を
用いたトラッキング制御について説明してきたが、特定
の周波数の信号を選択的に抑圧する学習制御の効果はこ
れに限られるものではなく、特定の周波数の外乱要因を
有するシステム一般に適用できる。以下、回転シリンダ
の速度制御に適用した場合の実施例について説明する。
用いたトラッキング制御について説明してきたが、特定
の周波数の信号を選択的に抑圧する学習制御の効果はこ
れに限られるものではなく、特定の周波数の外乱要因を
有するシステム一般に適用できる。以下、回転シリンダ
の速度制御に適用した場合の実施例について説明する。
【0029】本発明の第4の実施例の構成図を図9に示
す。エラー補正回路3を除けば従来のシリンダサーボの
構成である。85はFG(周波数ジェネレータ)パルス
の検出用ヘッドであり、検出した信号をFV(周波数電
圧)変換器86で電圧に変換する。これを比較回路87
で基準信号と比較し、速度エラー信号を生成する。この
速度エラー信号に対してシリンダ速度制御回路89でゲ
イン、位相を調整した後、加算器90に加える。一方P
G(フェイズジェネレータ)パルス検出ヘッド81で検
出した信号をもとに、シリンダ位相制御回路82で位相
エラー信号を生成し、これを速度エラー信号と加算器9
0で加算してモータドライバ84に加え、モータ83を
制御する。
す。エラー補正回路3を除けば従来のシリンダサーボの
構成である。85はFG(周波数ジェネレータ)パルス
の検出用ヘッドであり、検出した信号をFV(周波数電
圧)変換器86で電圧に変換する。これを比較回路87
で基準信号と比較し、速度エラー信号を生成する。この
速度エラー信号に対してシリンダ速度制御回路89でゲ
イン、位相を調整した後、加算器90に加える。一方P
G(フェイズジェネレータ)パルス検出ヘッド81で検
出した信号をもとに、シリンダ位相制御回路82で位相
エラー信号を生成し、これを速度エラー信号と加算器9
0で加算してモータドライバ84に加え、モータ83を
制御する。
【0030】ここで、FGの着磁パターンが完全に均等
の間隔であれば問題ないが、実際にはばらつき、いわゆ
るFGむらが生じる。FGむらの周期はシリンダの回転
周期であり、周波数はシリンダの回転周波数と同一にな
る。これが外乱となり、この影響を避けるために、ゲイ
ン、帯域を犠牲にしなければならなかった。そこで本実
施例では、前述のATFを用いたトラッキング制御と同
様に特定の周波数の外乱を選択的に抑圧するエラー補正
回路3を設け、上記の問題を解決するものである。
の間隔であれば問題ないが、実際にはばらつき、いわゆ
るFGむらが生じる。FGむらの周期はシリンダの回転
周期であり、周波数はシリンダの回転周波数と同一にな
る。これが外乱となり、この影響を避けるために、ゲイ
ン、帯域を犠牲にしなければならなかった。そこで本実
施例では、前述のATFを用いたトラッキング制御と同
様に特定の周波数の外乱を選択的に抑圧するエラー補正
回路3を設け、上記の問題を解決するものである。
【0031】エラー補正回路3は前記第1〜第3実施例
と同様に構成できる。FGパルスがシリンダ1回転あた
りn個であるとすると、遅延素子の数をn個にして構成
すれば良い。また先の実施例における位相ロック検出回
路は、本実施例では速度ロック検出回路となる。速度ロ
ック検出は例えば速度エラー信号の絶対値を監視し、所
定のレベル以下になることを検出すれば良い。
と同様に構成できる。FGパルスがシリンダ1回転あた
りn個であるとすると、遅延素子の数をn個にして構成
すれば良い。また先の実施例における位相ロック検出回
路は、本実施例では速度ロック検出回路となる。速度ロ
ック検出は例えば速度エラー信号の絶対値を監視し、所
定のレベル以下になることを検出すれば良い。
【0032】またFGパルスをm分周する手段を設けれ
ば、FGパルスm個の平均で処理することになる。この
とき、上記フィルタ処理の遅延素子の数はn/m個です
み、その他の演算器もこれに応じて低減でき、回路規
模、あるいは演算の規模を削減できるという効果があ
る。
ば、FGパルスm個の平均で処理することになる。この
とき、上記フィルタ処理の遅延素子の数はn/m個です
み、その他の演算器もこれに応じて低減でき、回路規
模、あるいは演算の規模を削減できるという効果があ
る。
【0033】また本実施例では、シリンダモータの速度
制御について説明したが、もちろんキャプスタンモータ
の場合や、あるいは、他の回転系の制御についても同様
な効果が得られる。
制御について説明したが、もちろんキャプスタンモータ
の場合や、あるいは、他の回転系の制御についても同様
な効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フィード
バック制御系のエラー信号に発生する外乱に対する補正
信号を学習的に生成して外乱を抑圧するようになってい
る。よって、この補正処理は特定の外乱周波数を選択的
に抑圧でき、かつ補正処理にともなう位相遅れも少ない
ので、制御系のゲイン、帯域を犠牲にすることなく外乱
を抑圧できる。従って、応答が速く、しかも安定した制
御を実現できる。
バック制御系のエラー信号に発生する外乱に対する補正
信号を学習的に生成して外乱を抑圧するようになってい
る。よって、この補正処理は特定の外乱周波数を選択的
に抑圧でき、かつ補正処理にともなう位相遅れも少ない
ので、制御系のゲイン、帯域を犠牲にすることなく外乱
を抑圧できる。従って、応答が速く、しかも安定した制
御を実現できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る磁気記録再生装置の
要部構成を示すブロック図である。
要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例によるエラー補正回路の1
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施例によるエラー補正回路の他
の1例を示す説明図である。
の1例を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施例のフィルタ(エラー補正回
路)と従来のフィルタの伝達特性を対比して示す説明図
である。
路)と従来のフィルタの伝達特性を対比して示す説明図
である。
【図5】本発明の第2実施例よるエラー補正回路の1例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施例よるエラー補正回路の他の
1例を示す説明図である。
1例を示す説明図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る磁気記録再生装置の
要部構成を示すブロック図である。
要部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3実施例の動作タイミングを示す説
明図である。
明図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る磁気記録再生装置の
要部構成を示すブロック図である。
要部構成を示すブロック図である。
【図10】従来のトラッキング制御装置を示すブロック
図である。
図である。
【図11】従来のノッチフィルタの構成を示す説明図で
ある。
ある。
2 ATFエラー検出回路 3 エラー補正回路 4 キャプスタン位相制御回路 71 位相ロック検出回路 86 周波数電圧(FV)変換回路 89 シリンダ速度制御回路 101 記憶回路 102 平均化処理回路 103 補正信号生成回路 104 加算回路
Claims (10)
- 【請求項1】 ヘリカル走査により形成されるトラック
に順次4周波のパイロット信号が循環的に記録されてい
る磁気記録媒体から、再生時に前記パイロット信号を検
出してトラッキングエラー信号を生成しトラッキング制
御を行う磁気記録再生装置において、 前記トラッキングエラー信号をサンプリングする手段
と、少なくとも4フィールド分のトラッキングエラー信
号のサンプリング値の平均を演算する手段と、この平均
値を用い各周波数のパイロット信号が記録されているフ
ィールド毎のトラッキングエラー信号の補正値を生成す
る手段を設け、この補正値によって前記トラッキングエ
ラー信号を補正することを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記トラッキン
グエラー信号の補正値を生成する手段を、現走査中のト
ラックの前の少なくとも4フィールド分のサンプリング
値の平均を演算する手段と、この平均値と4フィールド
前のトラックのサンプリング値との差分を求める手段と
により構成したことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 請求項2記載において、同一パイロット
信号が記録されているトラックのエラー信号の平均また
は前記トラッキングエラー信号の補正値の平均を求める
手段を設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3記載において、前記トラ
ッキングエラーの補正動作を停止する手段、または、補
正処理をバイパスする手段を設けたことを特徴とする磁
気記録再生装置。 - 【請求項5】 請求項4記載において、位相制御がロッ
クしたことを検出する手段と、該検出手段の検出信号に
よりトラッキングエラー信号の補正の動作を制御する手
段とを設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 モータの1回転あたりn個のパルスを発
生する手段と、このパルスの周期を計測してモータの回
転速度を検出する手段と、該検出手段の検出信号と目標
値とを比較し速度エラー信号を生成する手段と、この速
度エラー信号に応じモータの回転を制御する手段よりな
る磁気記録再生装置において、 少なくともn個分の前記速度エラー信号の平均を演算す
る手段と、この平均値を用いモータの回転角に対応した
各パルス毎の前記速度エラー信号の補正値を生成する手
段を設け、この補正値によって前記速度エラー信号を補
正することを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項7】 請求項6記載において、前記速度エラー
信号の補正値を生成する手段を、補正の対象のパルスの
前の少なくともn個分のパルスの速度エラー信号の平均
を演算する手段と、この平均値とn個分前のパルスの速
度エラー信号の差分を求める手段とにより構成したこと
を特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項8】 請求項7記載において、前記各パルスに
対する速度エラー信号の平均または速度エラー信号の補
正値の平均を求める手段を設けたことを特徴とする磁気
記録再生装置。 - 【請求項9】 請求項6乃至8記載において、速度制御
の状態を検出する手段と、該検出手段の検出信号により
前記速度エラー信号の補正の動作を制御する手段とを設
けたことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項10】 請求項6乃至9記載において、前記パ
ルスを分周する手段を設けたことを特徴とする磁気記録
再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240264A JP2784284B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3240264A JP2784284B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
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JPH0554483A true JPH0554483A (ja) | 1993-03-05 |
JP2784284B2 JP2784284B2 (ja) | 1998-08-06 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60167151A (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | Akai Electric Co Ltd | 磁気録画再生装置 |
JPS63222360A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-16 | Sharp Corp | 磁気記録再生装置 |
JPH02280683A (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-16 | Rohm Co Ltd | 速度サーボ回路 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP3240264A patent/JP2784284B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS60167151A (ja) * | 1984-02-09 | 1985-08-30 | Akai Electric Co Ltd | 磁気録画再生装置 |
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JPH02280683A (ja) * | 1989-04-21 | 1990-11-16 | Rohm Co Ltd | 速度サーボ回路 |
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JP2784284B2 (ja) | 1998-08-06 |
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