JPH07192356A - 磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御方法 - Google Patents
磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御方法Info
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- JPH07192356A JPH07192356A JP5331090A JP33109093A JPH07192356A JP H07192356 A JPH07192356 A JP H07192356A JP 5331090 A JP5331090 A JP 5331090A JP 33109093 A JP33109093 A JP 33109093A JP H07192356 A JPH07192356 A JP H07192356A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速再生時等に、再生トラッキング制御信号
のレベルによらず安定なトラッキング制御を行うこと。 【構成】 高速再生時、ヘッドが図の（Ａ）に示すよう
にテープ上のトラックをトレースした時、斜線部でＡＴ
Ｆパイロット信号を再生するため、そのエンベロープ検
波波形は（Ｂ）に示すようになる。この波形のαで示し
た位置を検出して、この位置を示した（Ｇ）の位相制御
信号の立上がりと、（Ａ）に示したスイッチングパルス
の０度の位置との位相差が（Ｄ）に示した一定値Ｔ3 に
なるようにテープの走行位相を制御する。このため、前
記ヘッドの前記トラックパターンに対するトレース位相
は一定の関係に制御される。このような制御にて、前記
αで示した位置を検出するのに、前記検波波形のピーク
からの比β／αを用いているため、前記検波波形の再生
レベル、即ち、ＡＴＦパイロット信号のレベルによら
ず、精度の高いトラッキング制御を安定に行うことがで
きる。
のレベルによらず安定なトラッキング制御を行うこと。 【構成】 高速再生時、ヘッドが図の（Ａ）に示すよう
にテープ上のトラックをトレースした時、斜線部でＡＴ
Ｆパイロット信号を再生するため、そのエンベロープ検
波波形は（Ｂ）に示すようになる。この波形のαで示し
た位置を検出して、この位置を示した（Ｇ）の位相制御
信号の立上がりと、（Ａ）に示したスイッチングパルス
の０度の位置との位相差が（Ｄ）に示した一定値Ｔ3 に
なるようにテープの走行位相を制御する。このため、前
記ヘッドの前記トラックパターンに対するトレース位相
は一定の関係に制御される。このような制御にて、前記
αで示した位置を検出するのに、前記検波波形のピーク
からの比β／αを用いているため、前記検波波形の再生
レベル、即ち、ＡＴＦパイロット信号のレベルによら
ず、精度の高いトラッキング制御を安定に行うことがで
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は多周波トラッキング制御
方式を採る磁気再生装置又は磁気記録再生装置に係わ
り、特に高速再生時のトラッキング制御方法に関する。
方式を採る磁気再生装置又は磁気記録再生装置に係わ
り、特に高速再生時のトラッキング制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に磁気記録再生装置（ＶＴＲ）の高
速再生時には、再生信号と基準信号（通常スイッチング
パルス）との位相を一定に保って、モニタの画面流れを
防止する必要があるため、トラッキング制御が行われ
る。
速再生時には、再生信号と基準信号（通常スイッチング
パルス）との位相を一定に保って、モニタの画面流れを
防止する必要があるため、トラッキング制御が行われ
る。
【０００３】図４はテープのヘリカルトラック上にトラ
ッキング情報（ＡＴＦパイロット信号）を記録してトラ
ッキング制御を行う従来の磁気記録再生装置を示したブ
ロック図である。再生時、ヘッドＡ、Ｂにより再生され
た再生信号はプリアンプ１７Ａ、１７Ｂにより増幅され
た後、スイッチ２５の端子ａ、ｂに入力される。このス
イッチ２５はスイッチングパルス発生回路１２から発生
されるスイッチングパルス１００によって端子ａ、ｂに
交互に切り替わるため、スイッチ２５の端子Ｃから、連
続した再生信号が得られ、これがトラッキングエラー検
出回路４１に入力される。尚、スイッチングパルス発生
回路１２は位相検出器１１から得られる回転シリンダ３
の回転位相に比例した位相パルスに基づいて、前記スイ
ッチングパルス１００を発生する。
ッキング情報（ＡＴＦパイロット信号）を記録してトラ
ッキング制御を行う従来の磁気記録再生装置を示したブ
ロック図である。再生時、ヘッドＡ、Ｂにより再生され
た再生信号はプリアンプ１７Ａ、１７Ｂにより増幅され
た後、スイッチ２５の端子ａ、ｂに入力される。このス
イッチ２５はスイッチングパルス発生回路１２から発生
されるスイッチングパルス１００によって端子ａ、ｂに
交互に切り替わるため、スイッチ２５の端子Ｃから、連
続した再生信号が得られ、これがトラッキングエラー検
出回路４１に入力される。尚、スイッチングパルス発生
回路１２は位相検出器１１から得られる回転シリンダ３
の回転位相に比例した位相パルスに基づいて、前記スイ
ッチングパルス１００を発生する。
【０００４】トラッキングエラー検出回路４１は入力さ
れる再生信号からＡＴＦパイロット信号成分を抜き出し
て、現在ヘッドがトレースしているトラックの左右の隣
接トラックからクロストークする信号の偏りを示すＡＴ
Ｆエラー信号を作成し、これをスイッチ４３に出力す
る。スイッチ４３はサンプリングパルス発生回路４６か
ら発生されるサンプリング信号２００に基づいてオンオ
フするため、トラッキングエラー検出回路４１はこのス
イッチ４３とコンデンサ４４からなるサンプルホールド
回路に一定の周期でホールドされ、そのホールド信号が
トラッキング制御回路４５に入力される。尚、サンプリ
ングパルス発生回路４６はスイッチングパルス発生回路
１２から発生されるスイッチングパルス１００に基づい
て前記サンプリング信号２００を発生する。
れる再生信号からＡＴＦパイロット信号成分を抜き出し
て、現在ヘッドがトレースしているトラックの左右の隣
接トラックからクロストークする信号の偏りを示すＡＴ
Ｆエラー信号を作成し、これをスイッチ４３に出力す
る。スイッチ４３はサンプリングパルス発生回路４６か
ら発生されるサンプリング信号２００に基づいてオンオ
フするため、トラッキングエラー検出回路４１はこのス
イッチ４３とコンデンサ４４からなるサンプルホールド
回路に一定の周期でホールドされ、そのホールド信号が
トラッキング制御回路４５に入力される。尚、サンプリ
ングパルス発生回路４６はスイッチングパルス発生回路
１２から発生されるスイッチングパルス１００に基づい
て前記サンプリング信号２００を発生する。
【０００５】トラッキング制御回路４５は入力される前
記ＡＴＦエラー信号にゲイン調整、位相補償を施した
後、これを加算器１０に出力する。従って、ＡＴＦエラ
ー信号は、キャプスタンの回転数制御回路８から出力さ
れる信号と加算器１０にて加算され、この加算信号がモ
ータ駆動アンプ９に入力される。モータ駆動アンプ９は
前記入力信号に従ってキャプスタンモータ６の回転を前
記ＡＴＦエラー信号が所定値になるように制御する。キ
ャプスタンモータ６の回転力はピンチローラ４によりテ
ープ５に伝達されて、テープ５を図中矢印イ方向に走行
させる。この時、前記トラッキング制御回路４５から出
力されるＡＴＦエラー信号により、テープ５の走行位相
（トラッキング）が一定に制御される。
記ＡＴＦエラー信号にゲイン調整、位相補償を施した
後、これを加算器１０に出力する。従って、ＡＴＦエラ
ー信号は、キャプスタンの回転数制御回路８から出力さ
れる信号と加算器１０にて加算され、この加算信号がモ
ータ駆動アンプ９に入力される。モータ駆動アンプ９は
前記入力信号に従ってキャプスタンモータ６の回転を前
記ＡＴＦエラー信号が所定値になるように制御する。キ
ャプスタンモータ６の回転力はピンチローラ４によりテ
ープ５に伝達されて、テープ５を図中矢印イ方向に走行
させる。この時、前記トラッキング制御回路４５から出
力されるＡＴＦエラー信号により、テープ５の走行位相
（トラッキング）が一定に制御される。
【０００６】ところで、上記の磁気記録再生装置におけ
る高速再生時には、ｆH 補正（相対速度が一定になるよ
うにシリンダ、キャプスタンの回転数を変えることによ
り行われる）を行わないと、再生されるＡＴＦパイロッ
ト信号の周波数が変化するので、トラッキングエラー検
出回路４１もそれに対応する必要が生じ、回路が複雑に
なる。しかも、ＡＴＦパイロット信号の再生出力はヘッ
ドＡ、Ｂの経年変化やテープ互換再生を考慮した場合、
常に一定になるとは限らないため、トラッキング制御系
のゲインの変化、即ち、制御系の特性変化が生じて、ト
ラッキング制御が不安定になってしまうという欠点があ
った。
る高速再生時には、ｆH 補正（相対速度が一定になるよ
うにシリンダ、キャプスタンの回転数を変えることによ
り行われる）を行わないと、再生されるＡＴＦパイロッ
ト信号の周波数が変化するので、トラッキングエラー検
出回路４１もそれに対応する必要が生じ、回路が複雑に
なる。しかも、ＡＴＦパイロット信号の再生出力はヘッ
ドＡ、Ｂの経年変化やテープ互換再生を考慮した場合、
常に一定になるとは限らないため、トラッキング制御系
のゲインの変化、即ち、制御系の特性変化が生じて、ト
ラッキング制御が不安定になってしまうという欠点があ
った。
【０００７】従って、リニアトラックを用いずにヘリカ
ルトラック上にトラッキング制御用信号を記録して再生
する従来の高速再生時のテープ位相制御（トラッキング
制御）は、ｆH 補正を行わない方式、テープ互換、ヘッ
ドの経年変化等による再生信号のレベル変化に対して常
に一定の制御特性を得ることができないという欠点があ
った。
ルトラック上にトラッキング制御用信号を記録して再生
する従来の高速再生時のテープ位相制御（トラッキング
制御）は、ｆH 補正を行わない方式、テープ互換、ヘッ
ドの経年変化等による再生信号のレベル変化に対して常
に一定の制御特性を得ることができないという欠点があ
った。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のヘリカルトラック上にトラッキング制御用信号（Ａ
ＴＦパイロット信号）を記録し、その再生信号でトラッ
キング制御を行う磁気記録再生装置では、高速再生時の
相対速度の変化や、テープ互換及びヘッドの経年変化に
よる再生レベル変化に対して、常に安定なトラッキング
制御を行うことができないという欠点があった。
来のヘリカルトラック上にトラッキング制御用信号（Ａ
ＴＦパイロット信号）を記録し、その再生信号でトラッ
キング制御を行う磁気記録再生装置では、高速再生時の
相対速度の変化や、テープ互換及びヘッドの経年変化に
よる再生レベル変化に対して、常に安定なトラッキング
制御を行うことができないという欠点があった。
【０００９】本発明は上記の欠点に鑑みてなされたもの
で、高速再生、テープ互換及びヘッドの経年変化による
トラッキング制御用信号の再生レベルの変化に対して
も、常に安定したトラッキング制御を行うことができる
磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御
方法を提供することを目的としている。
で、高速再生、テープ互換及びヘッドの経年変化による
トラッキング制御用信号の再生レベルの変化に対して
も、常に安定したトラッキング制御を行うことができる
磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御
方法を提供することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は記録信号に重畳
してテープ上に記録されているトラッキング制御用信号
を再生することによって再生時の複数の回転ヘッドのト
ラッキング取るに際して、前記複数のヘッドから得られ
た再生信号をスイッチングして得た再生信号中の前記ト
ラッキング制御用信号を検波して得られた検波信号の所
定位相部分を検出し、この検出された所定位相部分と前
記スイッチング周期の所定位相部分とを比較して両者の
位相差を求め、この位相差が所定値となるように前記テ
ープの走行位相を制御する構成を有する。
してテープ上に記録されているトラッキング制御用信号
を再生することによって再生時の複数の回転ヘッドのト
ラッキング取るに際して、前記複数のヘッドから得られ
た再生信号をスイッチングして得た再生信号中の前記ト
ラッキング制御用信号を検波して得られた検波信号の所
定位相部分を検出し、この検出された所定位相部分と前
記スイッチング周期の所定位相部分とを比較して両者の
位相差を求め、この位相差が所定値となるように前記テ
ープの走行位相を制御する構成を有する。
【００１１】
【作用】本発明において、前記複数のヘッドから得られ
た再生信号をスイッチングして得た再生信号中の前記ト
ラッキング制御用信号を検波し、得られた検波信号の所
定位相部分を検出し、検出されたは所定位相部分と前記
スイッチングの所定位相部分とを比較して両者の位相差
を求め、求めた位相差が所定値となるように前記テープ
の走行位相を制御すると、前記ヘッドのトラッキングを
取ることができ、前記ヘッドによる再生のトレース位相
を一定にできる。この時、トラッキング制御用信号の検
波信号とスイッチングパルスの位相差が制御要素とな
り、且つこの制御要素は再生レベルの影響を受けないた
め、前記トラッキング制御信号の再生レベルに拘らず安
定したトラッキング制御を得ることができる。これによ
り、高速再生時にも４周波のＡＴＦパイロット信号によ
るトラッキングを安定に行うことができると共に、テー
プ互換やヘッドの経年変化に対しても安定なトラッキン
グ制御を行うことができる。
た再生信号をスイッチングして得た再生信号中の前記ト
ラッキング制御用信号を検波し、得られた検波信号の所
定位相部分を検出し、検出されたは所定位相部分と前記
スイッチングの所定位相部分とを比較して両者の位相差
を求め、求めた位相差が所定値となるように前記テープ
の走行位相を制御すると、前記ヘッドのトラッキングを
取ることができ、前記ヘッドによる再生のトレース位相
を一定にできる。この時、トラッキング制御用信号の検
波信号とスイッチングパルスの位相差が制御要素とな
り、且つこの制御要素は再生レベルの影響を受けないた
め、前記トラッキング制御信号の再生レベルに拘らず安
定したトラッキング制御を得ることができる。これによ
り、高速再生時にも４周波のＡＴＦパイロット信号によ
るトラッキングを安定に行うことができると共に、テー
プ互換やヘッドの経年変化に対しても安定なトラッキン
グ制御を行うことができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１は本発明の磁気記録再生装置の一実施例を
示したブロック図である。１、２はポスト、３は回転シ
リンダ、４はピンチローラ、５はテープ、６はキャプス
タンモータ、７は速度検出器、８は回転数制御回路、９
はモータ駆動アンプ、１０は加算器、１１は位相検出
器、１２はスイッチングパルス発生回路、１３は再生信
号検波回路、１４はローパスフィルタ（ＬＰＦ）、１５
はアンプ、１６はピークホールド回路、１７は減衰器、
１８は比較器、１９はアンド回路、２０は位相比較器、
２１は位相制御回路、２２はタイミング信号発生回路、
２３Ａ、２３Ｂはロータリトランス、２４Ａ、２４Ｂは
プリアンプ、２５はスイッチ、Ａ、Ｂはヘッドである。
尚、本例の再生系の部分は磁気再生装置の実施例に相当
する。
明する。図１は本発明の磁気記録再生装置の一実施例を
示したブロック図である。１、２はポスト、３は回転シ
リンダ、４はピンチローラ、５はテープ、６はキャプス
タンモータ、７は速度検出器、８は回転数制御回路、９
はモータ駆動アンプ、１０は加算器、１１は位相検出
器、１２はスイッチングパルス発生回路、１３は再生信
号検波回路、１４はローパスフィルタ（ＬＰＦ）、１５
はアンプ、１６はピークホールド回路、１７は減衰器、
１８は比較器、１９はアンド回路、２０は位相比較器、
２１は位相制御回路、２２はタイミング信号発生回路、
２３Ａ、２３Ｂはロータリトランス、２４Ａ、２４Ｂは
プリアンプ、２５はスイッチ、Ａ、Ｂはヘッドである。
尚、本例の再生系の部分は磁気再生装置の実施例に相当
する。
【００１３】次に本実施例の動作について説明する。回
転シリンダ３上のビデオヘッドＡ、Ｂより再生される信
号は、ロータリートランス２３Ａ、２３Ｂを介して、プ
リアンプ２４Ａ、２４Ｂで増幅され、図２（Ｃ）に示す
ようなスイッチングパルスの半周期毎にスイッチ２５で
スイッチングされ、再生信号となって再生信号検波回路
１３へ入力される。再生信号検波回路１３は入力される
再生信号をエンベロープ検波し、得られた検波信号から
ローパスフィルタ１４により、ノイズ、不要成分を削去
した後、アンプ１５に入力される。アンプ１５により増
幅された検波信号は比較器１８の−側端子とピークホー
ルド回路１６へ入力される。ピークホールド回路１６
は、タイミング信号発生回路２２より発生される図２
（Ｄ）に示すようなリセット信号３００の解除後にアン
プ１５から出力された信号のピーク値をホールドする。
このピークホールド回路１６によりホールドされた信号
ＶP は減衰器２５（０＜β／α＜１）を通ってβ／αに
減衰された後、比較器１８の＋側端子に入力される。比
較器１８は両端子に入力される信号のレベルが一致した
ところで、図２（Ｅ）に示すようなハイレベルの検出信
号４００をアンド回路１９に出力する。
転シリンダ３上のビデオヘッドＡ、Ｂより再生される信
号は、ロータリートランス２３Ａ、２３Ｂを介して、プ
リアンプ２４Ａ、２４Ｂで増幅され、図２（Ｃ）に示す
ようなスイッチングパルスの半周期毎にスイッチ２５で
スイッチングされ、再生信号となって再生信号検波回路
１３へ入力される。再生信号検波回路１３は入力される
再生信号をエンベロープ検波し、得られた検波信号から
ローパスフィルタ１４により、ノイズ、不要成分を削去
した後、アンプ１５に入力される。アンプ１５により増
幅された検波信号は比較器１８の−側端子とピークホー
ルド回路１６へ入力される。ピークホールド回路１６
は、タイミング信号発生回路２２より発生される図２
（Ｄ）に示すようなリセット信号３００の解除後にアン
プ１５から出力された信号のピーク値をホールドする。
このピークホールド回路１６によりホールドされた信号
ＶP は減衰器２５（０＜β／α＜１）を通ってβ／αに
減衰された後、比較器１８の＋側端子に入力される。比
較器１８は両端子に入力される信号のレベルが一致した
ところで、図２（Ｅ）に示すようなハイレベルの検出信
号４００をアンド回路１９に出力する。
【００１４】一方、タイミング信号発生回路２２は図２
（Ｆ）に示すようなマスク信号５００をアンド回路１９
に出力する。従って、アンド回路１９はこのマスク信号
５００がハイレベルの期間のみ比較器１８からの検出信
号４００を位相信号６００として位相比較器２０に出力
する。位相比較器２０にはスイッチングパルス発生回路
１２から出力されるスイッチングパルスも入力されるた
め、位相比較器２０はこのスイッチングパルスと前記位
相信号の位相を比較して、両者の位相差の所定値からの
ずれ（位相誤差信号）を位相制御回路２１に出力する。
位相制御回路２１は入力された位相誤差信号７００にゲ
イン調整及び位相保証を施した後、加算器１０に出力す
る。加算器１０は前記位相誤差信号７００に回転数制御
回路８から入力される回転数制御信号を加算し、得られ
た加算結果をモータ駆動回路９に出力する。モータ駆動
回路９は入力される位相誤差信号７００と回転数制御信
号の加算信号に従ってキャプスタンモータ６の回転数及
び位相を制御する。この時、速度検出器７はキャプスタ
ンモータ６の回転速度に対応した速度信号を発生して、
これを回転数制御回路８に出力するため、回転数制御回
路８は入力され速度信号が所定値になるような回転数制
御信号を作成して、これを上記のように加算器１０に出
力する。これにより、キャプスタンモータ６とピンチロ
ーラ６によって走行されるテープの走行速度と走行位相
が制御されることになる。
（Ｆ）に示すようなマスク信号５００をアンド回路１９
に出力する。従って、アンド回路１９はこのマスク信号
５００がハイレベルの期間のみ比較器１８からの検出信
号４００を位相信号６００として位相比較器２０に出力
する。位相比較器２０にはスイッチングパルス発生回路
１２から出力されるスイッチングパルスも入力されるた
め、位相比較器２０はこのスイッチングパルスと前記位
相信号の位相を比較して、両者の位相差の所定値からの
ずれ（位相誤差信号）を位相制御回路２１に出力する。
位相制御回路２１は入力された位相誤差信号７００にゲ
イン調整及び位相保証を施した後、加算器１０に出力す
る。加算器１０は前記位相誤差信号７００に回転数制御
回路８から入力される回転数制御信号を加算し、得られ
た加算結果をモータ駆動回路９に出力する。モータ駆動
回路９は入力される位相誤差信号７００と回転数制御信
号の加算信号に従ってキャプスタンモータ６の回転数及
び位相を制御する。この時、速度検出器７はキャプスタ
ンモータ６の回転速度に対応した速度信号を発生して、
これを回転数制御回路８に出力するため、回転数制御回
路８は入力され速度信号が所定値になるような回転数制
御信号を作成して、これを上記のように加算器１０に出
力する。これにより、キャプスタンモータ６とピンチロ
ーラ６によって走行されるテープの走行速度と走行位相
が制御されることになる。
【００１５】以下、図２に示したタイミング図により上
記動作を更に詳細に説明する。図２（Ａ）は＋９倍速で
のテープ５上のヘッド軌跡例を示し、図２（Ｂ）はその
時に上記した再生信号検波回路１３で得られる検波信号
波形例を示しており、図２（Ｃ）〜（Ｇ）は前記９倍速
における各部の信号発生タイミング例を示している。但
し、図中、ｔswp はスイッチングパルスの半周期（シリ
ンダ半回転）の時間を、ＴＰはトラックピッチを、ＨＷ
はヘッドＡ、Ｂの幅をそれぞれ示しており、しかも、図
２の例では、ＨＷ＞ＴＰの場合が示されている。
記動作を更に詳細に説明する。図２（Ａ）は＋９倍速で
のテープ５上のヘッド軌跡例を示し、図２（Ｂ）はその
時に上記した再生信号検波回路１３で得られる検波信号
波形例を示しており、図２（Ｃ）〜（Ｇ）は前記９倍速
における各部の信号発生タイミング例を示している。但
し、図中、ｔswp はスイッチングパルスの半周期（シリ
ンダ半回転）の時間を、ＴＰはトラックピッチを、ＨＷ
はヘッドＡ、Ｂの幅をそれぞれ示しており、しかも、図
２の例では、ＨＷ＞ＴＰの場合が示されている。
【００１６】テープパターンのヘッド軌跡部分の斜線部
を再生する場合（２ヘッドアジマス記録方式とする）再
生信号検波回路１３から出力される検波信号の波形は図
２（Ｂ）に示すようになり、ピークホールド回路１６が
リセット直後にホールドするピーク値は、前記検波信号
の出力の２つ目の山のピークＶＰになる。減衰器（β／
α）１７を通過した後の前記ＶＰは、図２（Ｂ）のαで
示される値となり、アンド回路１９から出力される位相
信号は、そのαのレベルに前記検波信号のレベルが達し
た時点を検出していることになる。従って、図２（Ｃ）
に示したスイッチングパルス１００が立ち上がった時点
から図２（Ｇ）に示した位相信号６００が立ち上がるま
での時間が図のようにＴ3 となるようにテープの走行位
相を制御することにより、図２（Ａ）で示されるような
ヘッドＡ、Ｂのトレース位相を得ることができる。
を再生する場合（２ヘッドアジマス記録方式とする）再
生信号検波回路１３から出力される検波信号の波形は図
２（Ｂ）に示すようになり、ピークホールド回路１６が
リセット直後にホールドするピーク値は、前記検波信号
の出力の２つ目の山のピークＶＰになる。減衰器（β／
α）１７を通過した後の前記ＶＰは、図２（Ｂ）のαで
示される値となり、アンド回路１９から出力される位相
信号は、そのαのレベルに前記検波信号のレベルが達し
た時点を検出していることになる。従って、図２（Ｃ）
に示したスイッチングパルス１００が立ち上がった時点
から図２（Ｇ）に示した位相信号６００が立ち上がるま
での時間が図のようにＴ3 となるようにテープの走行位
相を制御することにより、図２（Ａ）で示されるような
ヘッドＡ、Ｂのトレース位相を得ることができる。
【００１７】ここで、上記したＴ3 を具体的に求める例
について以下説明する。但し、ｔSW P の０°〜１８０°
までの時間を１／１１９．８８＝８．３４２ｍｓとし、
シリンダ３の回転数を３６００ｒｐｍとし、トラックピ
ッチＴＰを１０．２５μｍとし、ヘッド幅ＨＷを１４μ
ｍとする。
について以下説明する。但し、ｔSW P の０°〜１８０°
までの時間を１／１１９．８８＝８．３４２ｍｓとし、
シリンダ３の回転数を３６００ｒｐｍとし、トラックピ
ッチＴＰを１０．２５μｍとし、ヘッド幅ＨＷを１４μ
ｍとする。
【００１８】この時、図２及び図３における各値の間に
は以下に示すような関係がある。 ｔ1 ＝（ａ／ｂ）×ｔSWP ｔ2 ＝｛（ＴＰ−ａ）／ｂｔ｝×SWP ｔ2 −ｔ1 ＝｛（ＴＰ−２ａ）／ｂｔ｝×SWP ｔ3 −ｔ2 ＝（２ａ／ｂｔ）×SWP ｔ4 −ｔ3 ＝ｔ2 −ｔ1 ａ＝ＨＷ−ＴＰ／２＝１．８７５μｍ ｂ＝ＴＰ（ｎ−１）…ＦＷＤｎ倍速 ＝ＴＰ（ｎ＋１）…ＲＥＶｎ倍速 Ｔ1 、Ｔ2 、ＴW 、Ｔ3 は、 Ｔ1 ＝７ｔ1 ＋３（ｔ2 −ｔ1 ） ＝ａ＋（３ＴＰ／Ｂ）×ｔSWP （１） Ｔ2 ＝７ｔ1 ＋４（ｔ2 −ｔ1 ） ＝４ＴＰ−（ａ／Ｂｔ）×SWP （２） ＴW ＝（１−β／α）×ｔSWP （３） Ｔ3 ＝Ｔ1 ＋ＴW ＝ｔSWP ／ｂ［ａ＋３ＴＰ＋（１−β／α）×ＴＰ］ （４） 本発明のトラッキング制御におけるエンベロープ検出サーボを行うための条件は 、ＴW ＜Ｔ2 −Ｔ1 （５） であり、（１）、（２）式を代入すると、 β／α＞１−（ＴＰ−２ａ）／ＴＰ （６） （６）式に各値を代入すると、 β／α＞０．３６６ （７） であり、回路での設定値を０．９とすると上記条件を満たす。 （４）式よりＴ3 を求めると、 Ｔ3 ＝（ｔSWP ／８ＴＰ）×［ａ＋３．１ＴＰ］ ＝３．４２３ｍｓが得られ、Ｔ3 はβ／αにより一義的
に決まることが分かる。
は以下に示すような関係がある。 ｔ1 ＝（ａ／ｂ）×ｔSWP ｔ2 ＝｛（ＴＰ−ａ）／ｂｔ｝×SWP ｔ2 −ｔ1 ＝｛（ＴＰ−２ａ）／ｂｔ｝×SWP ｔ3 −ｔ2 ＝（２ａ／ｂｔ）×SWP ｔ4 −ｔ3 ＝ｔ2 −ｔ1 ａ＝ＨＷ−ＴＰ／２＝１．８７５μｍ ｂ＝ＴＰ（ｎ−１）…ＦＷＤｎ倍速 ＝ＴＰ（ｎ＋１）…ＲＥＶｎ倍速 Ｔ1 、Ｔ2 、ＴW 、Ｔ3 は、 Ｔ1 ＝７ｔ1 ＋３（ｔ2 −ｔ1 ） ＝ａ＋（３ＴＰ／Ｂ）×ｔSWP （１） Ｔ2 ＝７ｔ1 ＋４（ｔ2 −ｔ1 ） ＝４ＴＰ−（ａ／Ｂｔ）×SWP （２） ＴW ＝（１−β／α）×ｔSWP （３） Ｔ3 ＝Ｔ1 ＋ＴW ＝ｔSWP ／ｂ［ａ＋３ＴＰ＋（１−β／α）×ＴＰ］ （４） 本発明のトラッキング制御におけるエンベロープ検出サーボを行うための条件は 、ＴW ＜Ｔ2 −Ｔ1 （５） であり、（１）、（２）式を代入すると、 β／α＞１−（ＴＰ−２ａ）／ＴＰ （６） （６）式に各値を代入すると、 β／α＞０．３６６ （７） であり、回路での設定値を０．９とすると上記条件を満たす。 （４）式よりＴ3 を求めると、 Ｔ3 ＝（ｔSWP ／８ＴＰ）×［ａ＋３．１ＴＰ］ ＝３．４２３ｍｓが得られ、Ｔ3 はβ／αにより一義的
に決まることが分かる。
【００１９】本実施例によれば、装置の高速再生時に、
再生信号検波回路１３から得られる再生ＡＴＦパイロッ
ト信号の再生出力レベル差を用いず、図２（Ｂ）に示す
ような再生ＡＴＦパイロット信号のパターン上のある決
まった位置（位相）を減衰器１７の一定の減衰率β／α
と比較器１８により検出して、この位置とスイッチング
パルスの０度の位置との位相差が上記した一定のＴ3 に
なるようにテープ５の走行位相制御を行うことにより、
ｆH 補正するしないに拘らず、前記ＡＴＦパイロット信
号を用いた安定なトラッキング制御を行うことができ、
トラッキング制御の精度の向上を図ることができる。
又、テープ互換やヘッドの経年変化等によって、再生Ａ
ＴＦパイロット信号の出力レベルが変化しても、同様の
理由で常に安定した制御特性を得ることができる。更
に、前記位相差を時間で検出するため、制御系のゲイン
を常に一定とることができ、その特性を安定化すること
ができる。
再生信号検波回路１３から得られる再生ＡＴＦパイロッ
ト信号の再生出力レベル差を用いず、図２（Ｂ）に示す
ような再生ＡＴＦパイロット信号のパターン上のある決
まった位置（位相）を減衰器１７の一定の減衰率β／α
と比較器１８により検出して、この位置とスイッチング
パルスの０度の位置との位相差が上記した一定のＴ3 に
なるようにテープ５の走行位相制御を行うことにより、
ｆH 補正するしないに拘らず、前記ＡＴＦパイロット信
号を用いた安定なトラッキング制御を行うことができ、
トラッキング制御の精度の向上を図ることができる。
又、テープ互換やヘッドの経年変化等によって、再生Ａ
ＴＦパイロット信号の出力レベルが変化しても、同様の
理由で常に安定した制御特性を得ることができる。更
に、前記位相差を時間で検出するため、制御系のゲイン
を常に一定とることができ、その特性を安定化すること
ができる。
【００２０】
【発明の効果】以上記述した如く本発明によれば、高速
再生、テープ互換及びヘッドの経年変化による前記トラ
ッキング制御信号の再生レベル変化に対しても、常に安
定したＡＴＦトラッキング制御を行うことができる。
再生、テープ互換及びヘッドの経年変化による前記トラ
ッキング制御信号の再生レベル変化に対しても、常に安
定したＡＴＦトラッキング制御を行うことができる。
【図１】本発明の磁気記録再生装置の一実施例を示した
ブロック図。
ブロック図。
【図２】図１の高速再生時のトラッキング制御方法を説
明する図。
明する図。
【図３】図２に示したスイッチングパルスと位相制御信
号との位相差を算出するための説明図。
号との位相差を算出するための説明図。
【図４】従来のＡＴＦトラッキング制御方式を採る磁気
記録再生装置の一例を示したブロック図。
記録再生装置の一例を示したブロック図。
１、２…ポスト ３…回転シリンダ ４…ピンチローラ ５…テープ ６…キャプスタンモータ ７…速度検出器 ８…回転数制御回路 ９モータ駆動回路 １０…加算器 １１…位相検出器 １２…スイッチングパルス発生回路 １３…再生信号検
波回路 １４…ローパスフィルタ １５…アンプ １６…ピークホールド回路 １７減衰器 １８…比較器 １９…アンド回路 ２０…位相比較器 ２１位相制御回路 ２２…タイミング発生回路 ２３Ａ、２３Ｂ…
ロータリートランス ２４Ａ、２４Ｂ…プリアンプ ２５…スイッチ Ａ、Ｂ…ヘッド
波回路 １４…ローパスフィルタ １５…アンプ １６…ピークホールド回路 １７減衰器 １８…比較器 １９…アンド回路 ２０…位相比較器 ２１位相制御回路 ２２…タイミング発生回路 ２３Ａ、２３Ｂ…
ロータリートランス ２４Ａ、２４Ｂ…プリアンプ ２５…スイッチ Ａ、Ｂ…ヘッド
Claims (6)
- 【請求項１】 複数の回転ヘッドでテープをヘリカルス
キャンすると共に前記複数の回転ヘッドをスイッチング
することによって再生信号を得、且つ高速再生機能を有
する磁気記録再生装置において、再生信号中のトラッキ
ング制御用信号を検波する検波手段と、この検波手段に
より得られた検波信号の所定位相部分を検出する検出手
段と、この検出手段により検出された前記所定位相部分
と前記ヘッドのスイッチング周期の所定位相部分とを比
較して両者の位相差を求める位相比較手段と、この位相
比較手段により得られた位相差が所定値となるように前
記テープの走行位相を制御する制御手段とを具備したこ
とを特徴とする磁気再生装置。 - 【請求項２】前記検出手段は前記検波手段により得られ
た検波信号に所定の係数を乗算する乗算手段と、前記検
波手段から直接得られた検波信号と前記乗算手段から得
られた信号とを比較して両者のレベルが一致したところ
を所定位相部分として検出する比較手段とを具備し、且
つ、前記位相比較手段は前記比較手段により前記検出信
号が得られた時点と前記ヘッドのスイッチング時点との
時間差を取ることによって前記位相差を得ることを特徴
とした請求項２記載の磁気再生装置。 - 【請求項３】 前記トラッキング制御用信号は周波数が
周期的に変化する複数の制御信号であることを特徴とす
る請求項１又は２記載の磁気再生装置。 - 【請求項４】 複数の回転ヘッドでテープをヘリカルス
キャンすると共に前記複数の回転ヘッドをスイッチング
することによって信号を記録再生し、且つ高速再生機能
を有する磁気記録再生装置において、記録用信号とトラ
ッキング制御用信号を重畳して前記テープに記録する記
録手段と、再生信号中のトラッキング制御用信号を検波
する検波手段と、この検波手段により得られた検波信号
の所定位相部分を検出する検出手段と、この検出手段に
より検出された前記所定位相部分と前記ヘッドのスイッ
チング周期の所定位相部分とを比較して両者の位相差を
求める位相比較手段と、この位相比較手段により得られ
た位相差が所定値となるように前記テープの走行位相を
制御する制御手段とを具備したことを特徴とする磁気記
録再生装置。 - 【請求項５】 記録信号に重畳してテープ上に記録され
ているトラッキング制御用信号を再生することによって
再生時の複数の回転ヘッドのトラッキングを取るトラッ
キング制御方法にあって、前記複数のヘッドから得られ
た再生信号をスイッチングして得た再生信号中の前記ト
ラッキング制御用信号を検波して、得られた検波信号の
所定位相部分を検出し、この検出された所定位相部分と
前記スイッチング周期の所定位相部分とを比較して両者
の位相差を求め、この位相差が所定値となるように前記
テープの走行位相を制御することを特徴とするトラッキ
ング制御方法。 - 【請求項６】 前記両者の位相差は、前記検波信号に所
定の係数を乗算して得た信号と前記検波信号とを比較し
て、両者のレベルが一致したことを示す検出信号を得る
際に、この検出信号が得られた時点と前記スイッチング
時点の差を求めることにより得ることを特徴とした請求
項５記載のトラッキング制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5331090A JPH07192356A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5331090A JPH07192356A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07192356A true JPH07192356A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18239748
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5331090A Withdrawn JPH07192356A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 磁気再生装置，磁気記録再生装置及びトラッキング制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07192356A (ja) |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5331090A patent/JPH07192356A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |