JPH0553866U - 単動式油圧トルクレンチ - Google Patents

単動式油圧トルクレンチ

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JPH0553866U
JPH0553866U JP11342891U JP11342891U JPH0553866U JP H0553866 U JPH0553866 U JP H0553866U JP 11342891 U JP11342891 U JP 11342891U JP 11342891 U JP11342891 U JP 11342891U JP H0553866 U JPH0553866 U JP H0553866U
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piston rod
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cylinder
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 単動式の油圧トルクレンチにおけるラックの
自動的な往復動作を得、装置の先端側への突出長さを短
く構成して使い勝手をよくする。 【構成】 ラック3を備えたピストンロッド8をばね9
で復帰させる。ラック3にピニオンギア4を噛み合わ
せ、それの一方向の回転を、爪6を介してラチェットギ
ア5に伝え、それの角軸11にソケットを装着してボル
トを回転させる。ラック3の最大突出状態をリミットス
イッチLSWで検知し、その信号によりタイマを動作さ
せ、時限的に切替弁を動作させることにより、シリンダ
2内の油を放出させてピストンロッド8を復帰させる。
所定時間後、切替弁を復帰させてシリンダ2へ送油し、
一連の動作を繰り返す。ギア4にカム部4dを設け、そ
の近傍にリミットスイッチLSWを設け、これをカム部
4dで動作させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ボルト、ナット等の締め込み、取外し作業に用いられる単動式の油 圧トルクレンチの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボルト、ナット等の締め込み、取外し作業に用いられる単動式の油圧トルクレ ンチとして、特開昭62−224583号の公報に記載されたものが公知である 。この油圧トルクレンチは、油圧シリンダ内にピストンを挿入し、そのピストン ロッドの先端に球継手を介して設けたレバーによってラチェット機構を回動させ 、さらにソケットを回動させてボルト、ナットの締め込み、取外し作業を行うも のである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の油圧トルクレンチは、作業者がボルト、ナットの締め具合あるいは 緩み具合を見ながら、手許の遠隔操作スイッチを操作して、油圧シリンダへの油 の送入と放出を繰り返させなければならない煩わしさがある。 従って、本考案は、作業者が起動操作を行うだけで、自動的にピストンロッド の進退動作を繰返し、ボルト、ナットの回転操作を継続することができる油圧ト ルクレンチを提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案においては、上記課題を解決するため、油圧源につながるシリンダ2と 、このシリンダ2に進退自在に挿入され、油圧により突出するピストンロッド8 と、このピストンロッド8の復帰用ばね9と、このピストンロッド8に結合され たラック3と、このラック3に噛み合うように回転自在に設けられたピニオンギ ア4と、このピニオンギア4に対して相対回転自在に設けられたラチェットギア 5と、このラチェットギア5の中心に結合された角軸11と、ピニオンギア4の 一方向の回転のみをラチェットギア5に伝えるためのラッチェット爪6と、ピス トンロッド8またはラック3の最大突出状態を検知するリミットスイッチLSW と、このリミットスイッチLSWからの信号を受けて時限的に油圧回路中の切替 弁13を動作させることによりシリンダ2内の油を放出させるタイマT2とを具 備させ、ピニオンギア4には、正逆回動する所定角度範囲に歯4aを設け、歯4 aの列の一端に隣接してカム部4dを設け、リミットスイッチLSWは、ピスト ンロッド8またはラック3の最大突出時にカム部4dに押されて動作するように 、ピニオンギア4に隣接して設け、単動式の油圧トルクレンチを構成した。
【0005】
【作用】
本考案の油圧トルクレンチにおいては、ラック3が最大突出する度に、ピニオ ンギアのカム部に押されてリミットスイッチLSWが動作する。リミットスイッ チLSWが動作すると、タイマT2による所定の時間、切替弁13が開かれる。 この間、ばね9によりピストンロッド8及びラック3が復帰して、シリンダ2内 の油が放出される。所定時間経過後には、切替弁13が復帰してシリンダ2への 送油を開始し、ピストンロッド8及びラック3を突出させる。そして、リミット スイッチLSWが動作して、一連の動作を操作電源が切れるまで繰り返す。リミ ットスイッチLSWは、ラック3の先端側にないから、前方に出張らず、ボルト 、ナットの締め付け作業の自由度が拡大する。
【0006】
【実施例】
図について本考案の一実施例を説明する。図1は油圧トルクレンチの正面図、 図2は油圧トルクレンチの平面図、図2は油圧トルクレンチの側面図、図4は油 圧制御回路図である。
【0007】 油圧トルクレンチの本体1は、油圧源につながるシリンダ2と、ラック3、ピ ニオンギア4、ラチェットギア5、ラチェット爪6を保持するケーシング7とか ら成る。 シリンダ2は、油圧源につながっている。このシリンダ2内には、ピストンロ ッド8が進退自在に挿入されており、油圧により、図2において右行し、ばね9 の復元力により左行復元する。このピストンロッド8に、ラック3が結合されて いる。ラック3の側部には、このラック3に噛み合うように、回転自在にピニオ ンギア4が設けられている。 このピニオンギア4は、環状に構成され、その外周のほぼ150°の範囲にの みラック3に噛み合う歯4aを備えており、その一端に隣接してカム部4dを備 えている。ピニオンギア4の歯のない部分4bは肉厚に構成され、その一部にラ チェット爪6を収容する半径方向の凹所4cが設けられている。 ラチェット爪6は、ピニオンギア4の凹所4c内に、ばね10を介して挿入さ れ、その先端をピニオンギア4の内周側に出没させることができる。 ラチェットギア5は、ピニオンギア4の内側に相対回転自在に嵌め込まれ、ラ チェット爪6に係合している。ラチェットギア5の中心には、角軸11が結合さ れ、この角軸11がケーシング7から突出している。この角軸11には、ボルト 、ナットに掛けるソケット12を装着できるようになっている。 リミットスイッチLSWは、ケーシング7に隣接して本体1に取付けられてい る。即ち、リミットスイッチLSWのレバーLの先端は、ケーシング7の開口7 aを介して、その内側に挿入されており、図2において時計方向へ回動するピニ オンギア4のカム部4dに押されて動作するようになっている。そして、リミッ トスイッチLSWが、カム部4dに押されて動作するとき、ラック3が最大突出 状態になるようにタイミング設定されている。
【0008】 しかして、この油圧トルクレンチにおいて、シリンダ2内に油が送り込まれる と、ばね9を圧縮しつつ、ピストンロッド8、ラック3が、図2において右行し 、これに噛み合うピニオンギア4がほぼ150°時計方向に回転し、さらにラチ ェット爪6に噛み合うラチェットギア5が、角軸11と共にほぼ150°時計方 向に回転する。この回転によりボルト、ナットを回転操作する。ピニオンギア4 がほぼ150°回転すると、カム部4dがリミットスイッチLSWを押してこれ を動作させ、その信号により油圧回路中の切替弁13を所定時間開き、シリンダ 2内の油を逃して、ばね9の復元力でピストンロッド8を左行復帰させる。この とき、ラチェットギア5は相対的に空転して、ピニオンギア4の回転は伝わらな い。この動作を繰り返して、ボルト、ナットを所要回数回転させる。 ピストンロッド8の往復動作を図4の制御回路図に基づいて説明する。まず、 図示しない操作スイッチをオンして電源に接続すると、タイマT1の接点T1b を経てコイルC1が励磁され、パイロット弁14が切り替わり、パイロット油が 切替弁13に送られ、これにより切替弁13が切り替わる。なお、同時に接点T 2bを経てタイマT1が動作するので、僅かの遅延時間をおいて接点T1bが開 き、この状態を維持する。切替弁13が切り替わると、ポンプPからの高圧油が 切替弁13を経てシリンダ2へ送られ、ピストンロッド8、ラック3が突出する 。そして、ラック3がリミットスイッチLSWをオンすると、コイルC2が励磁 されてパイロット弁14が切り替わり、パイロット油がドレンされて切替弁13 が切り替わり、シリンダ2の油がドレンされ、ばね9によりピストンロッド8が 復帰する。この間同時にタイマT2,リレーR1が動作して接点Tb2が遅延し て開くまでの間、リレーR1が自己保持する。所定の遅延時間後に接点T2bが 開くと、自己保持が解除されて接点T2bが再び閉じるが、この間にタイマT1 がオフするので、それまで開いていた接点T1が閉じ、再びコイルC1が励磁さ れ、先の一連の動作が繰り返される。この繰返し動作は、操作スイッチがオフし て電源との接続が絶たれるまで継続する。従って、この間ピストンロッド8の往 復動作が自動的に継続されることになる。
【0009】
【考案の効果】
以上のように、本考案においては、油圧源につながるシリンダ2と、このシリ ンダ2に進退自在に挿入され、油圧により突出するピストンロッド8と、このピ ストンロッド8の復帰用ばね9と、このピストンロッド8に結合されたラック3 と、このラック3に噛み合うように回転自在に設けられたピニオンギア4と、こ のピニオンギア4に対して相対回転自在に設けられたラチェットギア5と、この ラチェットギア5の中心に結合された角軸11と、ピニオンギア4の一方向の回 転のみをラチェットギア5に伝えるためのラッチェット爪6と、ピストンロッド 8またはラック3の最大突出状態を検知するリミットスイッチLSWと、このリ ミットスイッチLSWからの信号を受けて時限的に油圧回路中の切替弁13を動 作させることによりシリンダ2内の油を放出させるタイマT2とを具備させ、ピ ニオンギア4には、正逆回動する所定角度範囲に歯4aを設け、歯4aの列の一 端に隣接してカム部4dを設け、リミットスイッチLSWは、ピストンロッド8 またはラック3の最大突出時にカム部4dに押されて動作するように、ピニオン ギア4に隣接して設け、単動式の油圧トルクレンチを構成したため、作業者が起 動操作を行うだけで、自動的にピストンロッド8が進退動作を繰返し、ボルト、 ナットの回転操作を継続することができる。リミットスイッチLSWが、ラック 3の先端側にないから、前方に出張らず、ボルト、ナットの締め付け作業の自由 度が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧トルクレンチの正面図である。
【図2】油圧トルクレンチの平面図である。
【図3】油圧トルクレンチの側面図である。
【図4】油圧トルクレンチの油圧制御回路図である。
【符号の説明】
2 シリンダ 3 ラック 4 ピニオンギア 4a 歯 4d カム部 5 ラチェットギア 6 ラチェット爪 8 ピストンロッド 9 ばね 10 ばね 11 角軸 12 ソケット 13 切替弁 T2 タイマ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源につながるシリンダと、 このシリンダに進退自在に挿入され、油圧により突出す
    るピストンロッドと、 このピストンロッドの復帰用ばねと、 このピストンロッドに結合されたラックと、 このラックに噛み合うように回転自在に設けられたピニ
    オンギアと、 このピニオンギアに対して相対回転自在に設けられたラ
    チェットギアと、 このラチェットギアの中心に結合された角軸と、 前記ピニオンギアの一方向の回転のみを前記ラチェット
    ギアに伝えるためのラッチェット爪と、 前記ピストンロッドまたはラックの最大突出状態を検知
    するリミットスイッチと、 このリミットスイッチからの信号を受けて時限的に油圧
    回路中の切替弁を動作させることにより前記シリンダ内
    の油を放出させるタイマとを具備し、 前記ピニオンギアは、正逆回動する所定角度範囲に歯を
    有し、歯のない部分にカム部を有し、 前記リミットスイッチは、前記ピストンロッドまたはラ
    ックの最大突出時に前記カム部に押されて動作するよう
    に、前記ピニオンギアに隣接して設けられていることを
    特徴とする単動式油圧トルクレンチ。
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