JPH0553838U - リング部品連続供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続高速度で搬送装置にリング部品を供給す
るためにガイドシャフトをスリ切り面から浮かす。 【構成】 部品の内径をガイドするガイドシャフトを支
持する複数の支持爪をガイドシャフトの軸方向に少なく
とも３カ所以上設け、一つの支持爪が開放状態にあると
き、他の二つの支持爪でガイドシャフトを支持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、リング状の部品のスリ切り供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、リング状の厚みの薄い部品を高速で供給する方法として、外形をガイド にして上下方向に積み上げ、下から順に１個づつスリ切って供給する方法が用い られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のこのような方法では、部品の厚みが薄いと、ガイドと部品のガタ（寸法 差）による部品の傾きが出口部でおこり、安定した供給を行うには供給速度を下 げなければならなかった。 この解決策として、同じ量のガタでも安定して高速供給ができる穴ガイド方式 もあるが、この方法では穴をガイドするガイドシャフトを固定する必要があり、 連続的な供給は不可能であった。

【０００４】 本考案は、以上の課題を解決するものでリング部品を一個分スリ切り出来るよ うに常にガイドシャフトをスリ切り面から浮かすことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】

上記目的を達成するために、ガイドシャフトの固定を交互に開閉する３個の支 持爪で行うようにし、一つの支持爪が開放状態のとき、他の二つの支持爪でガイ ドシャフトを保持する事を特徴とする。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の断面図で、部品１は図示されていないパーツフィーダで直進フ ィーダ２に供給され、矢印ａの方向に進んでいく。直進フィーダ２のはじの底に は穴２ａがあいており部品１はそこから矢印ｂのようにガイドシャフト３に落下 する。

【０００７】 この時、ガイドシャフト３を固定している第１の支持爪４、４ａ、第２の支持 爪５、５ａ、第３の支持爪６、６ａは全て閉じており部品１は第１の支持爪４、 ４ａの上に積み重なっていく。更に積み重なり、部品１が近接スイッチ７の所ま で積層されると、先ず第１の支持爪４、４ａが第１のシリンダ１０、１０ａによ り開き部品１は第２の支持爪５、５ａの上まで落下する。

【０００８】 その後、第１の支持爪４、４ａは閉じ、第２の支持爪５、５ａが開き、更にそ の後第２の支持爪５、５ａが閉じ、第３の支持爪６、６ａが開くと部品１はガイ ドシャフト３の下端のすり切りプレート９の所まで落下する。すり切りプレート ９は矢印ｃの方向に動いており、すり切りプレート９には部品搬送用の穴９ａが 連続的に一定の間隔であいており、その穴９ａがガイドシャフト３の所に来ると 部品１はその穴９ａに順次供給される。

【０００９】 このときガイドシャフト３の下端が浮いている距離は部品１の１個の厚さより 長く、２個の厚さより短い。 尚、部品１が常に一定量供給されるように、近接スイッチ８が部品１の存在を 検出し適量の部品が順次落下するようコントロールされている。 図２は動作の説明図で、３カ所の支持爪が交互に開閉し、適量の部品１が順次 落下するところを表している。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、リング部品の穴をガイドにして、しか もガイドシャフトの下端を中空に浮かしてリング部品を一個づつ供給できるので 連続高速供給が可能となり、本実施例では、１個当たり０．３秒での連続供給が 可能となり搬送コストを大幅に削減できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の断面図である。

【図２】本考案の動作の説明図である。

【符号の説明】

１ 部品 ２ 直進フィーダ ３ ガイドシャフト ４、４ａ 第１の支持爪 ５、５ａ 第２の支持爪 ６、６ａ 第３の支持爪 ８ 近接スイッチ ９ すり切りプレート １０、１０ａ シリンダ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 リング状の部品を、搬送用の穴に１個づ
   つ供給する装置において、前記部品をガイドするガイド
   シャフトと、前記ガイドシャフトを支持する複数の支持
   爪を前記ガイドシャフトの軸方向に少なくとも３カ所以
   上設け、一つの支持爪が開放状態にあるとき、他の二つ
   の支持爪で前記ガイドシャフトを支持することを特徴と
   するリング部品連続供給装置。