JPH0553782U - 抵抗溶接装置 - Google Patents

抵抗溶接装置

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JPH0553782U
JPH0553782U JP11115791U JP11115791U JPH0553782U JP H0553782 U JPH0553782 U JP H0553782U JP 11115791 U JP11115791 U JP 11115791U JP 11115791 U JP11115791 U JP 11115791U JP H0553782 U JPH0553782 U JP H0553782U
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JP
Japan
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electrode
welded
electrode tip
resistance welding
aluminum
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JP11115791U
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Inventor
智 加藤
勝行 原田
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Kyoho Machine Works Ltd
Original Assignee
Kyoho Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム等の合金化し易い被溶接部材の
抵抗溶接に際して、電極チップの交換やドレッシングに
伴う生産性の低下および加工コストの増大を抑制する。 【構成】 電極チップ10の近傍に銅合金製の薄い帯板
26をロール芯30に巻回して配設するとともに、その
帯板26を引き出してローラ34,36,電極チップ1
0の先端,ローラ38,40にそれぞれ巻き掛けてロー
ル芯32に係止し、電動モータによってロール芯32を
回転駆動することにより、帯板26をロール芯30から
引き出しつつ巻き取る。電極チップ10は帯板26を挟
んでアルミニウム等の被溶接部材に押圧されるととも
に、その被溶接部材と合金化したり変形したりする帯板
26は順次巻き取られて更新される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は抵抗溶接装置に係り、特に、電極チップの交換やドレッシングに伴う 生産性の低下を抑制する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一対の電極チップの間で被溶接部材を加圧した状態で、それ等一対の電極チッ プ間に溶接電流が通電されることにより、その被溶接部材を溶接する抵抗溶接装 置が従来から多用されている。このような抵抗溶接装置においては、加圧に伴っ て電極チップの表面形状が変形したり一般に銅または銅合金にて構成されている 電極チップが被溶接部材と合金化したりする一方、電極チップと被溶接部材との 接触面積や電極チップの表面性状、例えば電気伝導度などが溶接の良否を左右す るため、定期的に電極チップを交換したりドレッシング(形直し)したりする必 要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記電極チップの交換やドレッシングは、殆どの材質の溶接作業において必要 であるが、例えばアルミニウムやアルミニウム合金、或いは表面にアルミニウム めっきを施した被溶接部材の場合には、電極チップとアルミニウムとの合金化が 著しく、20〜50打点程度で電極チップを交換したりドレッシングを行ったり する必要があり、生産性の低下やそれに伴う加工コストの上昇が顕著となる。
【0004】 本考案は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、 電極チップの交換やドレッシングに伴う生産性の低下を抑制することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本考案は、一対の電極チップの間で被溶接部材 を加圧した状態で、その一対の電極チップ間に溶接電流が通電されることにより 、その被溶接部材を溶接する抵抗溶接装置において、前記電極チップと前記被溶 接部材との間に銅または銅合金の薄板を配設したことを特徴とする。
【0006】
【作用および考案の効果】
このようにすれば、加圧に伴って電極チップの表面形状が変形する代わりに、 その電極チップと被溶接部材との間に配設された薄板が変形する一方、被溶接部 材との合金化もその被溶接部材と直接接触する薄板に生じるだけであるため、合 金化し易いアルミニウムなどの溶接に際しても、電極チップの交換やドレッシン グが不要で、生産性が向上するとともに加工コストが低減される。
【0007】 ここで、上記薄板は銅若しくは銅合金であるため、弾性係数が小さくて比較的 容易に変形し、一般に銅若しくは銅合金にて構成される電極チップの変形が良好 に防止される。この意味において、上記薄板としては電極チップよりも弾性係数 が低いものを採用することが望ましい。 また、銅や銅合金は電気伝導度が高いため、電極チップと被溶接部材との間に 介在させても、被溶接部材の溶接には殆ど影響しないとともに、薄板と電極チッ プとが合金化する恐れもない。 また、薄板は変形したり被溶接部材と合金化したりするが、その薄板をロール 状に巻回して前記電極チップの近傍に配設し、連続的または間欠的に引き出して 電極チップと被溶接部材との間を通過させるようにすれば、生産性を損なうこと なく溶接作業を連続して行うことができる。なお、薄板を位置固定に配設して定 期的に取り替える場合でも、電極チップをドレッシングする必要がないため加工 コストが低減される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1は、C型エコライズガン等の抵抗溶接装置の先端部を示す図で、10およ び12は銅合金製の一対の電極チップである。これ等の電極チップ10,12は 、それぞれロッド14,16の先端に着脱可能に螺合されており、図示しないシ リンダにより相対的に接近させられることにより、被溶接部材としての一対のア ルミニウム板18,20を挟圧し、その状態で両電極チップ10,12間に溶接 電流が通電されることにより、それ等のアルミニウム板18,20を抵抗溶接す る。
【0010】 上記ロッド14,16の近傍にはそれぞれ支持枠体22,24が配設されてお り、銅合金製の薄い帯板26,28を保持しているとともに、ロッド14,16 と一体的に移動させられるようになっている。帯板26,28は薄板に相当する もので、それぞれ電極チップ10,12の先端部に巻き掛けられており、それ等 の電極チップ10,12は帯板26,28を挟んでアルミニウム板18,20に 加圧されるようになっている。上記支持枠体22,24は、それ自体が絶縁体製 であるか、或いは絶縁体を介してロッド14,16またはそのロッド14,16 と一体的に移動するフレーム等に取り付けられている。
【0011】 一方の支持枠体22は、その縦断面を示す図2から明らかなように、一対のロ ール芯30,32および4個のローラ34,36,38,40を、それぞれロッ ド14の軸心を含む一平面すなわち図2の紙面に対して垂直な軸心まわりの回転 可能に保持している。ロール芯30には予め前記帯板26が巻回されているとと もに、ウェーブワッシャ等により所定の回転抵抗が付与されており、そのロール 芯30から引き出された帯板26は、ローラ34,36,電極チップ10の先端 ,ローラ38,40にそれぞれ巻き掛けられて先端部がロール芯32に係止され ている。ロール芯32は、支持枠体22に配設された電動モータ42(図1参照 )によって回転駆動されるようになっており、先端部が係止された帯板26をロ ール芯30から引き出しつつ巻き取るようになっている。
【0012】 上記ローラ34,40を回転可能に支持している支持軸44,46は、図1に 示されているようにそれぞれ支持枠体22に形成された長穴48,50内を挿通 させられ、所定の範囲内で移動可能とされている。また、それ等の支持軸44, 46の先端部には、支持枠体22に立設されたピン52との間にそれぞれ引張コ イルスプリング54,56が張設されており、ローラ34,40は常にはそのピ ン52側、すなわちロッド14に接近する方向へ付勢されている。かかる引張コ イルスプリング54,56により、前記帯板26には常に所定の張力が付与され 、電極チップ10の先端部に密着させられた状態で走行する。なお、前記電動モ ータ42は、電極チップ10,12によるアルミニウム板18,20の加圧が解 除された時に、ロール芯32を回転させて帯板26を一定量だけ巻き取るように 、抵抗溶接装置の作動に連動して駆動されるが、その巻取周期は適宜定められる 。但し、アルミニウム板18,20の加圧時でもローラ40の移動によってある 程度は巻き取ることができるため、ロール芯32をゆっくりした速度で連続回転 させるようにすることも可能である。
【0013】 なお、他方の支持枠体24にも、ロール芯やローラ,引張コイルスプリング等 が配設されて帯板28を保持しているが、その構成は上記支持枠体22側と全く 同じであるため詳しい説明を省略する。
【0014】 このような抵抗溶接装置においては、電極チップ10,12が接近駆動されて アルミニウム板18,20を挟圧して抵抗溶接する際に、それ等の電極チップ1 0,12とアルミニウム板18,20との間に銅合金製の帯板26,28が介在 させられるため、それ等の帯板26,28が加圧に伴って変形することはあって も、電極チップ10,12の先端部形状が加圧に伴って変形する恐れは殆どない 。帯板26,28は銅合金製であるため、弾性係数が小さくて比較的容易に変形 し、電極チップ10,12の変形が良好に防止されるのである。
【0015】 また、アルミニウム板18,20は、抵抗溶接時に電極チップ10,12と合 金化し易く、その合金化により電極チップ10,12の表面形状を変形させたり 電気伝導度等の表面性状を変化させたりするが、本実施例では、上記のように電 極チップ10,12とアルミニウム板18,20との間に銅合金製の帯板26, 28が介在させられているため、上記合金化は帯板26,28に生じるだけであ り、電極チップ10,12がアルミニウム板18,20と合金化することはない 。帯板26,28は銅合金製で電気伝導度が高いため、電極チップ10,12と アルミニウム板18,20との間に介在させられても、アルミニウム板18,2 0の抵抗溶接には殆ど影響しないとともに、その帯板26,28と電極チップ1 0,12とが合金化する恐れもない。
【0016】 一方、上記帯板26,28は周期的にロール芯30から引き出されてロール芯 32に巻き取られるようになっているため、上記のように加圧に伴って変形した りアルミニウムと合金化したりしても、電極チップ10,12の先端部に位置す る部分が順次更新される。したがって、帯板26,28の変形や合金化によって 溶接不良を生じることはなく、常に適正な抵抗溶接が行われる。
【0017】 このように、本実施例の抵抗溶接装置によれば、帯板26,28の存在によっ て電極チップ10,12の変形や合金化が防止されるため、それ等の電極チップ 10,12の交換やドレッシングが不要になるとともに、電極チップ10,12 の代わりに変形したり合金化したりする帯板26,28は順次巻き取られて更新 されるため、連続して溶接できる打点数が大幅に増加し、高い生産性が得られる とともに加工コストが低減されるのである。
【0018】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本考案は他の態 様で実施することもできる。
【0019】 例えば、前記実施例ではロール状に巻回された帯板26,28を用いていたが 、図3に示されているように、銅または銅合金の薄板としてキャップ60を電極 チップ10,12に着脱可能に装着して溶接を行うようにしても良い。この場合 には、定期的にキャップ60を交換しなければならないが、電極チップ10,1 2をドレッシングする必要がないため、加工コストが低減される。
【0020】 また、前記実施例では電極チップ10,12側に帯板26,28が配設されて いたが、予め定められた一定の位置で溶接作業を行う抵抗溶接装置においては、 被溶接部材から僅かな隙間を隔てて銅または銅合金の薄板を配設するとともに、 電極チップ10,12が被溶接部材を加圧する際にはスプリング等の付勢力に抗 して被溶接部材に押圧されるようにすることもできる。
【0021】 また、前記実施例では一対の電極チップ10,12が互いに接近させられるよ うになっていたが、一方が固定電極とされた抵抗溶接装置にも本考案は同様に適 用され得る。
【0022】 また、かかる本考案の抵抗溶接装置は、電極チップが合金化し易いアルミニウ ムやアルミニウム合金、或いは表面にアルミニウムめっきを施した被溶接部材を 溶接する場合に特に顕著な効果が得られるが、他の材質の被溶接部材を溶接する ことも勿論可能であり、電極チップのドレッシングが不要になるなどの効果が得 られる。
【0023】 また、前記実施例では電極チップ10,12がロッド14,16に着脱可能に 取り付けられていたが、ロッド14,16と一体に電極チップを構成することも 可能である。
【0024】 その他一々例示はしないが、本考案は当業者の知識に基づいて種々の変更,改 良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である抵抗溶接装置の電極チ
ップ近傍を示す図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本考案の他の実施例における電極チップを示す
図である。
【符号の説明】
10,12:電極チップ 18,20:アルミニウム板(被溶接部材) 26,28:帯板(薄板) 60:キャップ(薄板)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の電極チップの間で被溶接部材を加圧
    した状態で、該一対の電極チップ間に溶接電流が通電さ
    れることにより、該被溶接部材を溶接する抵抗溶接装置
    において、 前記電極チップと前記被溶接部材との間に銅または銅合
    金の薄板を配設したことを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】前記薄板はロール状に巻回されて前記電極
    チップの近傍に配設され、連続的または間欠的に引き出
    されて該電極チップと前記被溶接部材との間を通過させ
    られるものである請求項1に記載の抵抗溶接装置。
JP11115791U 1991-12-19 1991-12-19 抵抗溶接装置 Pending JPH0553782U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100551796B1 (ko) * 2003-07-15 2006-02-13 기아자동차주식회사 자동차의 점 용접에 사용되는 리일 와이어 방식 용접 장치

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JPS58384A (ja) * 1981-06-24 1983-01-05 Hitachi Ltd スポツト溶接方法
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