JPH07236918A - 金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置 - Google Patents

金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置

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JPH07236918A
JPH07236918A JP3044294A JP3044294A JPH07236918A JP H07236918 A JPH07236918 A JP H07236918A JP 3044294 A JP3044294 A JP 3044294A JP 3044294 A JP3044294 A JP 3044294A JP H07236918 A JPH07236918 A JP H07236918A
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roll
metallic strip
steel plate
energizing
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JP3044294A
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English (en)
Inventor
Shingo Tokunaga
新吾 徳永
Akira Takeuchi
章 竹内
Kiminori Sakaguchi
公則 坂口
Masaru Sato
勝 佐藤
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H18/00Winding webs

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板などの金属帯の巻取りリールへの巻取り
時におけるエンドマークの発生を防ぐこと。 【構成】 金属帯をクランプ手段でその厚み方向両面を
挟持して固定位置に固定し、この状態で上下の通電ロー
ルを用いて金属帯の先端部を挟んで圧力を加え、金属帯
の幅方向に移動し、その金属帯の先端部をジュール熱で
たとえば600〜800℃に加熱してつぶす。金属帯の
先端部をつぶしてその板厚を減少することによって、巻
取りリールの胴部に巻取るときに、金属帯にエンドマー
クが発生することを確実に防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板などの金属帯を巻
取りリールなどに巻取る際に、その金属帯の先端部で金
属帯が屈曲してエンドマークが発生することを防ぐよう
にした金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば1.2mm厚の厚ゲ
ージ材である鋼板を、図10に示される巻取りリール1
の胴部2に巻付けるにあたり、ゴムなどの弾力性を有す
るスリーブ3をその胴部2に装着し、そのスリーブ3上
に、参照符4で示されるように鋼板を巻取る。スリーブ
3は、緩衝材として働き、その鋼板4の先端部5がスリ
ーブ3内にスリーブ3の弾性変形によって部分的に入り
込み、これによって先端部5上に重なる鋼板4の部分6
に、エンドマークが発生することを可及的に防いでい
る。エンドマークはまた、トップマークと呼ばれること
もある。
【0003】図11は、鋼板4の展開図である。先端部
5上に位置する鋼板4には、屈曲したエンドマーク7が
発生している。このようなエンドマーク7が発生した鋼
板の部分は除去され、格落屑が増大することになる。
【0004】スリーブ3の硬度を、エンドマーク7が発
生しないように小さくして軟らかくすることが考えられ
るけれども、そのようにすると、スリーブ3の耐摩耗性
が劣り、寿命が短くなり、したがって鋼板4の厚ゲージ
材では、この先行技術は、エンドマーク7を防止するた
めの充分な対策とはなっていない。
【0005】図12は、他の先行技術の断面図である。
巻取りリール1の巻胴2には、ゴムなどのスリーブ7が
装着され、このスリーブ7には、軸線方向(図12の紙
面に垂直方向)に延びる多数の溝8が形成されており、
その溝のうちの1つに鋼板4の先端部5を配置して鋼板
4をスリーブ7上に巻付ける。こうして先端部5に起因
したエンドマークの発生を防ぐ。
【0006】このような図12に示される先行技術で
は、鋼板4の先端部5が溝8内に位置決めされなければ
ならず、もしもその溝8から先端部5がずれて隆起部9
上にあるときには、エンドマークが発生してしまう。
【0007】図13は、さらに他の先行技術の断面図で
ある。この先行技術では、巻取りリール1の胴部2に装
着されたスリーブ10には、鋼板4の先端部5が入り込
む嵌合溝11が形成される。鋼板4の先端部5を、この
嵌合溝11に嵌め込んだ状態で鋼板4を巻取ることによ
って、エンドマークの発生を防ぐ。
【0008】このような図13に示される先行技術でも
また、鋼板4の先端部5をスリーブ10の嵌合溝11に
位置決めして嵌め込む必要があり、もしもその先端部5
が嵌合溝11に正確に嵌合しないときには、エンドマー
クが鋼板4に発生してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鋼板
などの金属帯におけるエンドマークを確実に防ぐことが
できるようにした金属帯の巻取りにおけるエンドマーク
防止装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯の厚み
方向両面を挟持して固定位置に固定するクランプ手段
と、クランプ手段よりも金属帯の走行方向下流側に配置
され、一対の通電ロールで金属帯の先端部を挟んで圧力
を加え、金属帯の幅方向に移動し、ジュール熱で前記先
端部を加熱した状態でつぶす板厚減少手段とを含むこと
を特徴とする金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止
装置である。
【0011】また本発明は、板厚減少手段は、金属帯の
幅方向に移動可能に設けられる台車と、台車を前記幅方
向に駆動する駆動手段とを有し、一対の通電ロールのう
ち、一方の通電ロールは台車上に設けられ、金属帯の走
行方向に平行な回転軸線を有し、金属帯の下面を支持す
る下通電ロールであり、他方の通電ロールは、金属帯の
走行方向に平行な回転軸線を有し、下通電ロールの直上
に設けられ、金属帯の上面を押圧する上通電ロールであ
り、さらに、台車に設けられ、上通電ロールを圧下する
圧下手段と、金属帯と通電ロールとの間に、または上下
の通電ロール間に、電力を供給する電源とを含むことを
特徴とする。
【0012】また本発明は、クランプ手段の上流側に設
けられ、金属帯の先端部を検出する検出手段と、クラン
プ手段の上流側に設けられ、金属帯を走行方向に走行さ
せる送りロール手段と、検出手段の出力に応答して、金
属帯の先端部が、通電ロールに到達するように送りロー
ル手段を駆動し、次にクランプ手段で金属帯の厚み方向
両面を挟持させた状態で、圧下手段で上通電ロールを圧
下しつつ駆動手段で台車を幅方向に移動させ、金属帯の
先端部を加熱した状態でつぶす制御手段とを含むことを
特徴とする。
【0013】また本発明は、通電ロールの少なくとも一
方が、金属帯の走行方向下流側になるにつれて外径が大
きくなるほぼ円錐台状に形成されることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、クランプ手段によって金属帯
の厚み方向両面を挟持して固定位置に固定し、そのクラ
ンプ手段よりも金属帯の走行方向下流側に配置された板
厚減少手段において、金属帯の先端部を一対の通電ロー
ルで挟み、圧力を加え、ジュール熱でその先端部をたと
えば600〜800℃に加熱した状態でつぶしていわば
圧延する。これによって金属帯の先端部は、小さい厚み
となる。したがってこのような金属帯を巻取りリールに
巻取った状態において、その先端部上に位置する金属帯
にエンドマークが発生することが防がれる。
【0015】また本発明に従えば、板厚減少手段は、金
属帯の幅方向に駆動手段によって移動可能な台車に、上
下一対の通電ロールがそれぞれ設けられ、上通電ロール
を圧下手段によって圧下して下通電ロールとの間で金属
帯の先端部をつぶす。ジュール熱を発生するために、金
属帯、したがってたとえばクランプ手段と通電ロールと
の間に電力を供給し、または上下の通電ロール間に電力
を供給する。
【0016】さらに本発明に従えば、クランプ手段の上
流側に、金属帯の先端部を検出する検出手段を設け、こ
の金属帯を走行方向に走行させる送りロール手段を設
け、検出手段によって金属帯の先端部が検出されること
によって、マイクロコンピュータなどによって実現され
る処理手段は、送りロール手段を駆動してその先端部が
通電ロール間に位置するように走行し、この状態でクラ
ンプ手段によって金属帯を挟持してクランプし、板厚減
少手段によって金属帯の先端部の厚みを減少させる。
【0017】さらに本発明に従えば、通電ロールの一方
または両者をほぼ円錐台状に形成し、金属帯の先端部
を、その先端になるにつれて板厚が徐々に減少するよう
にし、これによってエンドマークの発生をさらに一層確
実に防ぐことができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の簡略化した断面
図である。金属帯である鋼板15の先端部16は、本発
明に従うエンドマーク防止装置17によってその板厚が
減少される。このエンドマーク防止装置17は、基本的
には鋼板15の走行方向18の上流側から下流側に、順
次的に送りロール19と鋼板15の先端部16を検出す
る検出手段20と、クランプ手段21と、板厚減少手段
22とを有する。
【0019】図2は、このようなエンドマーク防止装置
17が備えられたメッキライン設備の全体の簡略化した
系統図である。鋼板15は、払出しリール23から供給
され、メッキ装置24においてメッキされ、送りロール
19によってさらに走行方向18に走行され、シャー2
5によって切断され、その鋼板15の先端部16は、エ
ンドマーク防止装置17で板厚が減少され、巻取りリー
ル26に、図3に示されるようにして巻取られる。巻取
りリール26には、ゴムなどの弾力性を有する緩衝材と
してのスリーブ27が装着されており、この外周面上
に、鋼板15が巻取られる。その先端部16は、板厚が
減少されているので、鋼板15の参照符28で示す部分
に、エンドマークが発生するおそれはない。
【0020】図4は本発明の一実施例のクランプ手段2
1と板厚減少手段22との構成を簡略化して示す斜視図
であり、図5はその側方から見た断面図である。これら
の図面を参照して、クランプ手段21では、固定位置に
設けられた基台31に、下支持片32と上支持片33と
が、鋼板15の下方および上方に昇降変位可能にそれぞ
れ設けられる。これらの各支持片32,33は、鋼板1
5の幅方向(図5の紙面に垂直方向)の全幅にわたって
延びる。基台31に設けられた複動油圧シリンダ34は
下支持片32を昇降駆動し、また基台31の上部に設け
られた複動油圧シリンダ35は上支持片33を昇降駆動
する。こうしてシリンダ34,35を伸長して鋼板15
の厚み方向上下両面を挟持して、固定位置に固定するこ
とができる。また各シリンダ34,35を縮小し、支持
片32,33間を離間してそれらの間を鋼板15が走行
するようにすることも可能である。
【0021】板厚減少手段22は、クランプ手段21よ
りも鋼板15の走行方向18の下流側に配置される。台
車36は、走行方向18に垂直に水平に配置されたレー
ル37に沿って、その鋼板15の幅方向に移動可能に設
けられる。レール37には、台車36の車輪41が乗載
して案内される。台車36を前記幅方向に駆動するため
に、複動油圧シリンダ38が設けられる。シリンダ38
のピストン棒39は、台車36に連結され、そのシリン
ダ38は固定位置に設けられたブラケット40にピン結
合される。
【0022】台車36上には、下通電ロール42が、そ
の金属帯の走行方向18に平行な図5の左右に延びる水
平な回転軸線を有して、ブラケット43によって回転自
在に設けられる。この下通電ロール42は、鋼板15の
下面を支持する。上通電ロール44は、鋼板15の走行
方向18に平行な図5の左右に延びる水平な回転軸線を
有し、下通電ロール42の直上に設けられる。通電ロー
ル42,44の回転軸線は鉛直な一平面内にある。この
上通電ロール44によって鋼板15の上面が押圧され
る。台車46に固定される門形の支持部材46には、複
動油圧シリンダ47が設けられ、このシリンダ47によ
って、上通電ロール44を回転自在に支持するブラケッ
ト48が昇降駆動される。こうしてシリンダ47は、上
通電ロール44を、鋼板15を介して下通電ロール42
に圧下する圧下手段を構成する。
【0023】下および上の各通電ロール42,44は、
金属製である。この図5に示される実施例では直円柱状
であるけれども、本発明の他の実施例として図6に示さ
れるように、上通電ロール44aがほぼ円錐台状であっ
てもよく、あるいはまたさらに他の実施例として下通電
ロール42bおよび上通電ロール44bの両者がほぼ円
錐台状であってもよい。これらのほぼ円錐台状の通電ロ
ール44a,42b,44bは、鋼板15の走行方向1
8下流側(図6および図7の右方)になるにつれて外径
が大きくなるように形成される。したがって鋼板15の
板厚が減少されるとき、その鋼板15の先端部16は、
先端になるにつれて(図6および図7の右方になるにつ
れて)、板厚が徐々に減少され、これによって巻取りリ
ール26でのエンドマークの発生がさらに一層確実に防
がれることになる。
【0024】クランプ手段21の支持片32,33は金
属製であり、たとえば図1に示されるように接地され
る。下および上の各通電ロール42,44は、共通に接
続され、スイッチ49を介して電源50に接続される。
こうしてクランプ手段21で挟持されて固定された鋼板
15の先端部16が、上下の通電ロール42,44によ
ってつぶされて板厚が減少する。
【0025】シャー25によって切断された鋼板15の
先端部16を検出するために、検出手段20がクランプ
手段21の上流側に設けられる。この検出手段20は、
鋼板15の下部に設けられた鋼板15の幅方向に延びる
細長い光源52と、鋼板15の上方に設けられ、鋼板1
5の幅方向に検出セルが配置されたラインイメージセン
サなどの受光手段53とによって構成される。光源52
から受光手段53への光経路が鋼板15によって遮断さ
れることによって、その鋼板15の板厚減少前の先端部
16が検出される。
【0026】シャー25の上流側、したがってクランプ
手段21の上流側に配置された一対の送りロール19
は、モータ54によって回転駆動され、これによって鋼
板15の上下の両面が挟持されて走行方向18に送られ
る。この鋼板15の送り量は、送りロール19の回転数
に対応したパルスを発生するパルス発生器などのような
走行長さ検出手段55によって検出される。送りロール
19、モータ54および走行長さ検出手段55は、送り
ロール手段を構成する。
【0027】図8は、図1〜図7に示される実施例の電
気的構成を示すブロック図である。検出手段20の受光
手段53の出力および鋼板15の走行長さを検出する走
行長さ検出手段55の出力は、マイクロコンピュータな
どによって実現される処理回路56に与えられる。この
処理回路56は、図9に示される動作を行って、鋼板1
5の先端部16の板厚を減少する動作を制御する。
【0028】図9のステップa1からステップa2に移
る。ステップa2では、シリンダ34,35は縮小さ
れ、支持片32,33は相互に離間されており、またシ
リンダ47が縮小されて上通電ロール44が上昇されて
通電ロール42,44間が離間され、こうして支持片3
2,33間および通電ロール42,44間に鋼板15が
走行されてくることが可能な状態となっている。スイッ
チ49は遮断されたままである。またシリンダ38は、
図4に示されるように伸長しており、通電ロール42,
44は、鋼板15の走行経路から側方にずれた位置にあ
る。送りロール19をモータ54によって駆動して鋼板
15を走行方向18に走行して搬送し、その鋼板15の
先端部がステップa3において検出手段20で検出され
ると、ステップa4では、送りロール19の回転数に対
応する鋼板15の走行長さが検出手段55で検出され、
その鋼板15の走行長さが演算して求められ、検出手段
20から通電ロール42,44の軸線方向の中央位置ま
での距離L1になったかどうかがステップa5で判断さ
れる。
【0029】鋼板15が送りロール19によって走行さ
れてその先端部16が通電ロール42,44の軸線方向
のほぼ中央位置に到達したことがステップa5において
経路されると、ステップa6では送りロール19を駆動
するモータ54が停止される。ステップa7では、シリ
ンダ34,35が伸長され、鋼板15が支持片32,3
3によって挟持して固定位置に固定された状態となって
クランプされる。
【0030】ステップa8では、板厚減少手段22にお
けるシリンダ38が縮小され、したがって通電ロール4
2,44は台車36の移動に伴って、鋼板15の先端部
16の一側部に位置し、そこで圧下用シリンダ47が伸
長されるとともに、スイッチ49が導通され、これによ
って鋼板15と通電ロール42,44間に電力が供給さ
れ、先端部16にジュール熱が発生して加熱され、その
ときの圧力によってその先端部16がつぶされる。この
状態でシリンダ38が縮小してゆき、通電ロール42,
44が鋼板15の幅方向に矢符51(図4参照)に移動
する。こうして先端部16の全幅にわたり、板厚が減少
されて加工される。ステップa8ではこうして一連の動
作を終了する。その後、シリンダ34,35;47が縮
小し、またシリンダ38が伸長し、またスイッチ49が
遮断し、こうしてもとの状態に戻る。送りロール19が
モータ54によって駆動されて鋼板15が走行方向18
に走行され、巻取りリール26に図3で示されるように
して巻取られる。鋼板15の先端部16では、前述のよ
うにその板厚が減少されているので、その上に巻付けら
れる鋼板15にエンドマークが形成されることはない。
【0031】本発明は、上述のメッキライン設備に関連
して実施されるだけでなく、精整ライン設備およびその
他の最終工程に関連して実施されることができ、このよ
うな最終工程における品質の向上を図るものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属帯の
厚み方向両面をクランプ手段で挟持して固定位置に固定
し、この状態で板厚減少手段の一対の通電ロールでその
金属帯の先端部を挟んで圧力を加えて幅方向に移動し、
金属帯の先端部に発生するジュール熱でその先端部を加
熱した状態でつぶすようにし、こうしてエンドマークの
発生を防ぐことができる。したがって巻取りリールなど
に金属帯を巻取る際に、その先端部の位置が巻取りリー
ルの胴部などの周方向の任意の位置で金属帯を巻取るよ
うにしても、エンドマークの発生を防ぐことができる。
【0033】さらに本発明によれば、一対の通電ロール
は、台車に設けられ、この台車が金属帯の幅方向に駆動
手段によって駆動され、上通電ロールが圧下手段によっ
て金属帯の先端部を介して下通電ロール上に圧下し、こ
のとき電源によって金属帯と通電ロールとの間、または
上下の通電ロール間に電力を供給し、こうして金属帯の
先端部を加熱した状態で容易につぶすことが可能であ
る。
【0034】さらに本発明によれば、クランプ手段の上
流側に、金属帯の先端部を検出する検出手段を設け、さ
らにその金属帯を走行方向に走行させる送りロール手段
を設け、これによって金属帯の巻取りリールによる巻取
り前に、その金属帯の先端部の板圧を自動的に減少させ
ることが可能である。
【0035】さらに本発明によれば、通電ロールの少な
くとも一方、すなわちいずれか一方または両者がほぼ円
錐台状とし、金属帯の先端部を、その先端になるにつれ
て板厚が減少するように形成することが可能となり、こ
れによってエンドマークの発生をさらに一層防ぐことが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部の断面図である。
【図2】図1に示されるエンドマーク防止装置17を備
えた圧延装置の全体の系統図である。
【図3】巻取りリール26に鋼板15が巻取られる状態
を示す断面図である。
【図4】クランプ手段21と板厚減少手段22との構成
を簡略化して示す斜視図である。
【図5】クランプ手段21と板厚減少手段22の構成を
示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の通電ロール42,44a
を示す簡略化した断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の通電ロール42
b,44bを示す簡略化した断面図である。
【図8】図1〜図7に示される実施例の電気的構成を示
すブロック図である。
【図9】図8に示される処理回路56の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図10】先行技術の断面図である。
【図11】図10に示される先行技術における鋼板4に
形成されるエンドマーク7を示す鋼板4の展開した平面
図である。
【図12】他の先行技術の断面図である。
【図13】さらに他の先行技術の断面図である。
【符号の説明】
15 鋼板 16 先端部 17 エンドマーク防止装置 18 走行方向 19 送りロール 20 検出手段 21 クランプ手段 22 板厚減少手段 23 払出しリール 24 圧延スタンド 25 シャー 26 巻取りリール 31 基台 32,33 支持片 34,35 複動油圧シリンダ 36 台車 38 台車駆動用複動油圧シリンダ 42,44,44a,42b,44b 通電ロール 47 圧下用複動油圧シリンダ 49 スイッチ 50 電源 53 受光手段 54 モータ 55 走行長さ検出手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 15 鋼板 16 先端部 17 エンドマーク防止装置 18 走行方向 19 送りロール 20 検出手段 21 クランプ手段 22 板厚減少手段 23 払出しリール 24 メッキ装置 25 シャー 26 巻取りリール 31 基台 32,33 支持片 34,35 複動油圧シリンダ 36 台車 38 台車駆動用複動油圧シリンダ 42,44,44a,42b,44b 通電ロール 47 圧下用複動油圧シリンダ 49 スイッチ 50 電源 53 受光手段 54 モータ 55 走行長さ検出手段
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 勝 大阪府堺市石津西町5番地 日新製鋼株式 会社堺製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯の厚み方向両面を挟持して固定位
    置に固定するクランプ手段と、 クランプ手段よりも金属帯の走行方向下流側に配置さ
    れ、一対の通電ロールで金属帯の先端部を挟んで圧力を
    加え、金属帯の幅方向に移動し、ジュール熱で前記先端
    部を加熱した状態でつぶす板厚減少手段とを含むことを
    特徴とする金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装
    置。
  2. 【請求項2】 板厚減少手段は、 金属帯の幅方向に移動可能に設けられる台車と、 台車を前記幅方向に駆動する駆動手段とを有し、 一対の通電ロールのうち、一方の通電ロールは台車上に
    設けられ、金属帯の走行方向に平行な回転軸線を有し、
    金属帯の下面を支持する下通電ロールであり、他方の通
    電ロールは、金属帯の走行方向に平行な回転軸線を有
    し、下通電ロールの直上に設けられ、金属帯の上面を押
    圧する上通電ロールであり、さらに、 台車に設けられ、上通電ロールを圧下する圧下手段と、 金属帯と通電ロールとの間に、または上下の通電ロール
    間に、電力を供給する電源とを含むことを特徴とする請
    求項1記載の金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止
    装置。
  3. 【請求項3】 クランプ手段の上流側に設けられ、金属
    帯の先端部を検出する検出手段と、 クランプ手段の上流側に設けられ、金属帯を走行方向に
    走行させる送りロール手段と、 検出手段の出力に応答して、金属帯の先端部が、通電ロ
    ールに到達するように送りロール手段を駆動し、次にク
    ランプ手段で金属帯の厚み方向両面を挟持させた状態
    で、圧下手段で上通電ロールを圧下しつつ駆動手段で台
    車を幅方向に移動させ、金属帯の先端部を加熱した状態
    でつぶす制御手段とを含むことを特徴とする請求項2記
    載の金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置。
  4. 【請求項4】 通電ロールの少なくとも一方が、金属帯
    の走行方向下流側になるにつれて外径が大きくなるほぼ
    円錐台状に形成されることを特徴とする請求項1記載の
    金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置。
JP3044294A 1994-02-28 1994-02-28 金属帯の巻取りにおけるエンドマーク防止装置 Withdrawn JPH07236918A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2744994A1 (fr) * 1996-02-16 1997-08-22 Dickson Saint Clair Procede d'enroulement d'une bande de materiau sur un noyau, moyens en vue de la mise en oeuvre du procede d'enroulement et enroulements ainsi obtenus
KR20030033826A (ko) * 2001-10-25 2003-05-01 주식회사 포스코 냉간압연의 원형롤러 장치
JP2008137737A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Denki Kagaku Kogyo Kk シートの巻取り方法及び装置並びにシート巻取り体

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KR20030033826A (ko) * 2001-10-25 2003-05-01 주식회사 포스코 냉간압연의 원형롤러 장치
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