JPH0553104B2 - - Google Patents

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JPH0553104B2
JPH0553104B2 JP59086733A JP8673384A JPH0553104B2 JP H0553104 B2 JPH0553104 B2 JP H0553104B2 JP 59086733 A JP59086733 A JP 59086733A JP 8673384 A JP8673384 A JP 8673384A JP H0553104 B2 JPH0553104 B2 JP H0553104B2
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JP59086733A
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Toshiaki Nakanishi
Daiki Koga
Teruyasu Hanaue
Kunya Hayashi
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なカラープリンターに関する。詳
しくは、所定のプリント用紙に昇華性染料を用い
てカラープリントすることにより所定のプリント
紙を作成するカラープリンターであつて、プリン
ト用紙にプリントされる色の濃度をプリントの目
的に応じて異ならしめることができるようにし
て、各プリントの目的に従つて最終的に得られる
画像の色調を、いずれの場合も、元の画像の色調
を精度良く再現したものとすることができるよう
にした新規なカラープリンターを提供しようとす
るものである。
背景技術とその問題点 フルカラーのカラープリントを行なうカラープ
リンターによる画像のプリントは、一般に、次の
ようにして行なわれる。即ち、プリンターに入力
された元の画像の要素、即ち、画像の色成分を予
め用意された数種類の基本色に分解し、その分解
された画素の各基本色のインクをそれぞれの濃度
に従つてプリント紙にプリントすることにより混
色し、それによつて各画素を表出せしめ、もつ
て、元の画像がプリント紙上に再現されるように
なる。
ところで、このようなカラープリントにおける
元の画像の色の濃度は、一般に、各画素の濃度を
予め何階段かに分割された電気的信号、例えば、
電圧値によつて検出し、その検出された電気的信
号に対応した量のプリントエネルギー、例えば、
プリントヘツドに対する加熱エネルギーを出力す
ることによつてプリント紙に再現するようになさ
れている。この場合、電気的信号によつて検出さ
れた元の画像の色の濃度と出力されたプリントエ
ネルギーによりプリントされる画像の色の濃度と
が対応関係にあれば、プリントされた画像が元の
画像の色調と同じ色調によつて再現されるのであ
るが、実際には、これらが互いに対応関係にない
ので、単純に、電気的信号によつて検出された色
の濃度に対応したプリントエネルギーを出力して
しまうと、元の画像の色調を精度良く再現するこ
とができない。
第6図はある種類の染料を使用したインクのあ
る種の色によるプリントを行なつた場合のプリン
トヘツドに出力されるプリントエネルギーとプリ
ント紙にプリントされる色の濃度との関係特性を
示すグラフである。尚、このグラフにおけるプリ
ントエネルギー量はサーマル式プリントヘツドの
発熱素子に対する通電時間、即ち、発熱素子に対
する加熱度である。このグラフの特性曲線aが示
すように、プリントエネルギーと該プリントエネ
ルギーによりプリントされる色の濃度とは1対1
の対応関係にない。例えば、プリントヘツドに
「1」の量のプリントエネルギーを加えた場合に
プリントされる色の濃度は略「1.2」となつてし
まうのである。
従つて、この種のフルカラーのカラープリンタ
ーにおいては、単純に検出された元の画像の色の
濃度に対応したプリントエネルギーを出力して
も、元の画像の色調をプリント紙に精度良く再現
することができない、といつた問題点がある。
ところで、本発明者等はこの種のフルカラーの
カラープリンターを使用して所謂OHPフイルム
を作成することを考えてみた。
というのは、近年、OHPシステムは各種の用途
に広く用いられるようになつて来ており、これに
使用されるOHPフイルムもフルカラーであるこ
とが望まれて来ている。このOHPフイルムをカ
ラーにより作成する方法としては、従来から、油
性のインクを使用した筆記具により手書きして作
成する方法、カラーの原稿をカラー複写機によつ
てフイルム上に複写して作成する方法、あるいは
銀塩写真方式によつて作成する方法等が知られて
いるが、これらの方式では、OHPフイルムをき
れいに作成することができない、原稿を忠実に再
現することができない、コストが高くなる、作成
に時間がかかる、あるいは、色調の再現性が悪
い、等々の実用上の問題点がある。また、近年、
各種のメデイア、例えば、テレビシステム、ビデ
オシステム等によつて得られた画像、あるいは電
子カメラ等によつて撮影された画像等を透明なフ
イルムにプリントし、それをOHPフイルムとし
て使用できるようにすることが強く望まれて来て
いる。
このような事情の下で、前記したように、フル
カラーのカラープリンターを使用してOHPフイ
ルムを作成する方法は、OHPフイルムを作成す
るためのコスト、時間等において極めて有利であ
り、しかも、前記した各種のメデイアによる画像
を素早くプリントすることができるといつた利点
がある。
ところが、従来のカラープリンターをそのまま
使用してフルカラーのOHPフイルムを作成する
と、スクリーンに投影された画像の色調が元の画
像の色調と相当異つたものになつてしまうといつ
た問題点がある。これの原因は主として次のよう
な点にあつた。即ち、カラープリンターを使用し
てOHPフイルムを作成する手順は、次のように
して行なう。先ず、カラープリンターによつて転
写紙を作成し、その転写紙にプリントされた画像
を適当な転写機によりOHPフイルム用紙に転写
するといつた順で作成する。そして、このような
手順によつて作成されたOHPフイルムの画像が
オーバーヘツドプロジエクターによつてスクリー
ンに投影されるようになるのであるが、OHPフ
イルムの画像の色の濃度がそのままスクリーンに
現出せしめられることはない。即ち、OHPフイ
ルムの画像の濃度と照射光によつてフイルムを透
過する色の濃度とは異なり、しかも、その透過率
が色の濃度によつて異なるのである。
第7図はOHPフイルム上の画像におけるある
種の色の濃度とその色のOHPフイルムに照射さ
れた照射光によつてフイルムを透過する濃度、即
ち、その色のスクリーンに照射されるときの濃度
との関係特性を示したグラフである。この特性曲
線bからも明らかなように、例えば、その色の
OHPフイルム上の濃度が「1.2」であるときのフ
イルム透過濃度は「1.2」となるのではなく、
「2.0」となつてしまうのである。そして、このよ
うな関係は色の種類によつても異なるものであ
る。
従つて、OHPフイルム上の画像が元の画像の
色調と同じ色調とされていても、スクリーンに投
影される画像の色調は相当異なつたものとなつて
しまうのである。
更に、前記したように、OHPフイルム上の画
像はプリンターによつて作成された転写紙の画像
が転写されたものであるが、その転写紙の画像の
色調がそのままOHPフイルム用紙に現出せしめ
らることはない。即ち、転写紙の画像の色調とこ
れが転写されたOHPフイルムの画像の色調とは
これも相当異なつたものとなるのが一般的であ
る。これは、色の種類によつて転写効率が異なる
ことや、同じ色でも濃度によつて転写効率が異な
るからである。
このように、従来のカラープリンターをそのま
ま使用してOHPフイルムを作成すると、スクリ
ーンに投影された画像の色調が元の画像の色調と
かなり異なつたものになつてしまうといつた問題
点がある。
発明の目的 そこで、本発明は上記した問題点に鑑み成され
たもので、プリント用紙にプリントされる色の濃
度をプリントの目的に応じて異ならしめることが
できるようにして、各プリント目的に従つて最終
的に得られる画像の色調を、いずれの場合も、元
の画像の色調を精度良く再現したものとすること
ができるようにした新規なカラープリンターを提
供することを目的とする。
発明の概要 本発明カラープリンターは、上記した目的を達
成するために、発熱素子により発生した熱で昇華
性染料をプリント用紙に転写することによりカラ
ー画像をプリント用紙にプリントするカラープリ
ンターにおいて、カラー画像信号を複数の基本色
に対応した色信号に分解するマトリツクス回路
と、色信号の濃度に応じて変化する通常のプリン
ト紙用の第1のデータを記憶する第1の記憶手段
と、色信号の濃度に応じて変化するOHPフイル
ム作成用転写紙用の第2のデータを記憶する第2
の記憶手段と、前記第1のデータ又は第2のデー
タを選択的に出力する選択手段と、該選択手段よ
り出力された前記第1のデータ又は第2のデータ
に応じて前記色信号の濃度を変調する変調手段
と、該変調手段の出力信号により前記発熱素子を
駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
このようにすることによつて、プリント用紙に
プリントされる色の濃度を各プリントモードによ
り異ならしめることができるので、通常のプリン
ト紙を作成する場合にはプリント用紙にプリント
された画像の色調を、また、OHPフイルム作成
用の転写紙としてのプリント紙を作成する場合に
はスクリーンに投影された画像の色調を、いずれ
も元の画像の色調を精度良く再現したものとする
ことができる。
実施例 以下に、本発明カラープリンターの詳細を添付
図面に示した実施例に従つて説明する。
第1図乃至第3図は本発明カラープリンターの
実施の一例を示すものである。
図面において、1は印字部(第2図参照)であ
る。2はサーマルヘツドであり、回路基板3と発
熱素子支持部4と取付体5,5から成る。発熱素
子支持部4はガラス製の略丸棒状に形成され、抵
抗体発熱素子6,6、……が多数配列されてお
り、回路基板3の前端面に形成された略V字状の
溝に配置されている。回路基板3上には上記した
抵抗体発熱素子6,6、……を個別的、かつ、選
択的に駆動制御する発熱素子駆動回路7を有する
制御回路8(第1図参照)の全部又は一部が設け
られており、抵抗体発熱素子6,6、……は図示
しない配線によりこの発熱素子駆動回路7と接続
されている。しかして、発熱素子支持部4が回路
基板3の前端部に当接された状態で発熱素子支持
部4と回路基板3の両者を取付体5,5が上下か
ら挾み込むように接着され、これによつて発熱素
子支持部4が回路基板3の先端部に固定される。
9,9(図面では一方のもののみ示してある)
はヘツド支持アームであり、上記したサーマルヘ
ツド2はこの支持アーム9,9に支持された状態
でプリンターの所定の位置に配置されている。
10はその外周面の一部が前記サーマルヘツド
2の発熱素子支持部4のうちの抵抗体発熱素子
6,6、……が配列された部分と軽く接触した状
態で回転されるように支持されたプラテンであ
り、その外周面の一部にプリント用紙11の先端
部を挾持する紙挾み部材が設けられている。12
は紙押えローラであり、プラテンの10の外周面
のうち上側にある部分と軽く接触して回転するこ
とができるように配置されている。
13は後面が開口され前面に大きな開口部14
が形成されたインクシートカセツトであり、プリ
ンターの所定の位置に着脱自在に装着されるよう
になつている。15,16はインクシートカセツ
ト13の開口部14の上方及び下方に配置された
インクシートリールであり、インクシート17の
両端が巻回されている。インクシート17の一方
の面には昇華性染料を使用したインク層18が形
成されている。そして、インク層18はその配列
順序がインクシート17の走行方向にシアン色の
部分18a−マゼンタ色の部分18b−イエロー
色の部分18cとされた3色の部分に区分されて
おり、それら各色の部分18a,18b及び18
cはいずれもインクシート17の走行方向に同じ
長さで形成されている。しかして、インクシート
17は上側のインクシートリール、即ち、供給側
のインクシートリール15から出て開口部14の
前方を通つて下側のインクシートリール、即ち、
巻取り側のインクシートリール16に巻き取られ
て行くと共に、そのインク層18が形成された側
の面をプラテン10側に向けて、前記した発熱素
子支持部4とプラテン10との間を通るように走
行せしめられるようになる。
19は圧着ローラであり、プラテン10の外周
面のうちの発熱体支持部4が接触した位置からあ
る程度下方へ寄つた位置にある部分と接触するよ
うにリンク部材に支持されて配置されている。ま
た、20は予熱ヒーターであり、その前端面が略
発熱素子支持部4の上方に位置するようにして配
置されている。
しかして、前記したインクシート17は予熱ヒ
ーター20と接触した後に発熱素子支持部4とプ
ラテン10との間を通されると共に、発熱体素子
支持部4がプラテン10と接触した位置と圧着ロ
ーラー19がプラテン10と接触した位置との間
の部分がプラテン10に密接せしめられるように
されながら走行せしめられるようになる。尚、予
熱ヒーター20はインクシート17と接触してこ
れを予熱すると共に、インクシート17の水分を
除去するためのものである。
しかして、プリント用紙11はその先端部が紙
挾み部材によつてプラテン11に固定された状態
でプラテン10に巻き付けられ、プラテン10が
回転することによつて走行せしめられると共に、
発熱素子支持部4にインクシート17を介して接
触した状態で走行せしめられる。そして、発熱素
子支持部4から圧着ローラ19までの間でプリン
ト用紙11とインクシート17とが密着した状態
で一緒に走行せしめられる。そして発熱素子支持
部4と接触する箇所で、インクシート17のうち
の前記発熱素子駆動回路7により通電され発熱し
ている抵抗体発熱素子6,6、……に対応した位
置のインク層18が溶解されその溶解されたイン
ク層18のインクがプリント用紙11に転写され
る。これにより印字が為される。尚、上記した基
本的な動作に従つて行なわれるカラープリントの
動作については後述する。
第1図は前記した制御回路8を示すものであ
り、この制御回路8による画像の処理は次のよう
にして為される。即ち、入力された1つの画面
を、第3図に概念的に示すように(第3図におい
てはプリント用紙11にプリントされた画像とし
て示してある。)、水平方向において768等分し垂
直方向において512等分して得られる画素、即ち、
768×512個の画素に分解して、それぞれの画素に
ついて所定の3種類の基本色に分解し、その分解
された各基本色の色濃度に対応して予め記憶され
た印字時間を読み出し、その読み出された印字時
間の間前記抵抗体発熱素子6,6、……に通電す
ることにより抵抗体発熱素子6,6、……を発熱
せしめ、個々の画素をプリントし、それによつて
1つの画面分の画像のプリントが為されるように
構成されている。
そこで、図面において、21は画像信号入力端
子であり、ここから、ビデオテープレコーダーや
電子カメラ等画像を電気的信号に変換して出力す
ることができる画像処理装置からカラー画像信号
が入力されて来る。22はマトリツクス回路であ
り、上記画像信号入力端子21から入力されたカ
ラー画像信号は、ここで、各画素毎に所定の基本
色、即ち、シアン色、マゼンタ色及びイエロー色
の3色の色成分に分解される。23a,23b及
び23cはそれぞれ上記マトリツクス回路に接続
されたA/D変換回路であり、マトリツクス回路
22で3種類の基本色に分解された1つの画素に
ついてそれぞれの基本色の色濃度をデジタル信号
に変換する回路である。尚、この実施例において
は、入力されて来る色濃度を、32等分した濃度信
号に変換するようにされている。
24a,24b及び24cはそれぞれ上記した
A/D変換回路23a,23b及び23cのそれ
ぞれ付加符号を同じくするものに接続された1画
面分の画素の信号を記憶するフレームメモリーで
あり、24aはシアン色の、24bはマゼンタ色
の、そして24cはイエロー色の、それぞれのフ
レームメモリーである。即ち、これらフレームメ
モリー24a,24b及び24cには、各画素に
ついて分解された基本色のいずれか1つについて
の色濃度の信号が1フレーム分全て記憶されるよ
うになつている。
25はプリント色切換スイツチであり、上記各
フレームメモリー24a,24b,24cと接続
された固定接点26a,26b及び26cと切換
接点27とを有し、切換接点27はパルス幅変調
回路28に接続されている。尚、プリント色切換
スイツチ25の切換接点27は所定のタイミン
グ、即ち、前記した3つのフレームメモリー24
a,24b及び24cのうちの1つのフレームメ
モリーの全ての画素についてのプリントが終了さ
れた時点で切換信号入力端子29から入力される
プリント色切換信号によりその接続する固定接点
26a,26b,26cを切換えるように為され
ている。
上記パルス幅変調回路28は、プリント色切換
スイツチ25を介して入力されたフレームメモリ
ー24a,24b,24cからの各画素について
の色濃度の信号を通常のプリント紙を作成する場
合とOHPフイルム作成用転写紙としてのプリン
ト紙を作成する場合とに区別されその濃度信号に
応じて予め用意された所定の時間を有するパルス
信号に変調する回路である。即ち、この実施例に
おいては、プリント用紙11にプリントされる色
の濃度を、前記抵抗体発熱素子6,6、……に通
電する時間の長さによつて制御するようにされて
いる。従つて、プリント用紙11にプリントされ
る当該画素の当該基本色の濃度はこのパルス幅変
調回路28において変調されたパルス信号によつ
て決定される。
30はノーマルモード用のパルス幅メモリーで
あり、31はOHPモード用のパルス幅メモリー
である。これら各パルス幅メモリー30及び31
には前記A/D変換回路23a,23b及び23
cにおいて各基本色毎にデジタル信号に変換され
た32段階の色濃度の信号毎に用意されたパルス信
号が記憶されている。即ち、ノーマルモード用の
パルス幅メモリー30には、シアン色、マゼンタ
色及びイエロー色の各基本色について、それぞれ
32段階の色濃度の信号に対応したパルス信号、即
ち、全96種類のパルス信号が記憶されており、該
各パルス信号は、抵抗体発熱素子6,6、……に
当該パルス幅の時間通電することによつて当該画
素をプリント用紙11に当該画素の元の色濃度と
等しい濃度でプリントすることができるような値
とされている。また、OHPモード用のパルス幅
メモリー31にも、シアン色、マゼンタ色及びイ
エロー色の各基本色について、それぞれ32段階の
色濃度の信号に対応したパルス信号、即ち、全96
種類のパルス信号が記憶されている。そして、該
各パルス信号は、抵抗体発熱素子6,6、……に
当該パルス幅の時間通電することによつてプリン
ト用紙11にプリントされた画素がOHPフイル
ムに転写され、そのOHPフイルムに転写された
画素がスクリーンに投影されたときの色の濃度が
元の画素の色濃度、即ち、A/D変換回路23
a,23b及び23cにおいてA/D変換された
色濃度と等しくなるような値とされている。
32はプリントモード切換スイツチであり、そ
れぞれ前記パルス幅メモリー30,31と接続さ
れた固定接点33a,33bと切換接点34とを
備えており、切換接点34は前記パルス幅変調回
路28に接続されている。しかして、プリントモ
ード切換スイツチ32の切換接点34がノーマル
モード用のパルスメモリー30側の固定接点33
aと接続されているときは、パルス幅変調回路2
8に入力されて来るいずれかのフレームメモリー
24a,24b,24cからの色濃度の信号はノ
ーマルモード用のパルス幅メモリー30内の当該
基本色の当該色濃度と対応して用意されたパルス
信号に変調される。また、プリントモード切換ス
イツチ32の切換接点34がOHPモード用のパ
ルス幅メモリー31側の固定接点33bと接続さ
れているときは、パルス幅変調回路28に入力さ
れて来るいずれかのフレームメモリー24a,2
4b,24cからの色濃度の信号はOHPモード
用のパルス幅メモリー31内の当該基本色の当該
色濃度と対応して用意されたパルス信号に変調さ
れる。
尚、各パルス幅メモリー30及び31は前記し
た切換信号入力端子29から入力されるプリント
色切換信号によつてそのアクセスされるべき基本
色の種類を前記プリント色切換スイツチ25の切
換接点27と同期して切換えられるようになつて
いる。
35は1つの画面のうちの垂直方向に並んだ1
列分の画素、即ち、512個の画素についての前記
パルス信号が一時的に書き込まれるバツフアであ
り、このバツフア35に書き込まれた各画素につ
いてのパルス信号が前記発熱素子駆動回路7へ同
時に出力される。そして、当該1列分の画素につ
いてのプリントが終了されると次の1列分の画素
についてのパルス信号が書き込まれるようにな
る。
しかして、発熱素子支持部4に配列された抵抗
体発熱素子6,6、……にはバツフア35に書き
込まれた1列分の各画素についての各信号に応じ
た通電が為されてそのパルス信号に応じた時間発
熱せしめられる。
しかして、オペレーターは通常のプリント紙を
作成しようとする場合にはプリントモード切換ス
イツチ32をその切換接点34がノーマルモード
用のパルス幅メモリー30側の固定接点33aと
接続されるようにセツトし、また、OHPフイル
ム作成用転写紙としてのプリント紙を作成しよう
とする場合にはその切換接点34がOHPモード
用のパルス幅メモリー31側の固定接点33bと
接触されるようにセツトする。
そこで、プリント動作が開始されると、プリン
ト用紙11はプラテン10と共に3回回転され、
それによつて所定のカラー画像がプリントされる
ようになる。
即ち、プリント動作が開始されると、プラテン
10が最初の1回転をする間に、例えば、先ずシ
アン色である基本色についての画素のプリントが
為される。即ち、プリント色切換スイツチ25の
切換接点27がシアン色についてのフレームメモ
リー24aと接続された固定接点26aと接続さ
れているので、パルス幅変調回路28にはシアン
色である基本色についての各画素の色濃度の信号
が入力され、該入力された色濃度と対応したシア
ン色の基本色についてのパルス信号がパルス幅メ
モリー30又はパルス幅メモリー31から読み出
される。そして、読み出されたパルス信号はバツ
フア35に書き込まれ、第1列目の全画素につい
てのパルス信号、即ち、全512個のパルス信号が
書き込まれたところでそれぞれのパルス信号が発
熱素子駆動回路7へ出力される。これによつて第
1列目の画素についてのシアン色である基本色の
プリントがそれぞれの画素の色濃度に応じて行な
われる。このようにして、第2列目、第3列目、
……第768列目という具合に順次1列ごとの画素
についてのシアン色である基本色のプリントが実
行される。尚、シアン色である基本色についての
プリントが行なわれるときはインクシート17は
そのインク層18のシアン色の部分18aがプリ
ント用紙11と対応して位置されるようになつて
いる。即ち、シアン色のインクが昇華してプリン
ト用紙11に転写されて行くようになされてい
る。
しかして、シアン色である基本色についてのプ
リントが終了されると、切換信号入力端子29か
らプリント色切換信号が入力され、この信号によ
り、プリント色切換スイツチ25の切換接点27
がマゼンタ色についてのフレームメモリー24b
と接続された固定端子26bと接続するように切
換えられると共に、パルス幅メモリー30又は3
1はその読み出されるパルス信号がマゼンタ色に
ついてのものとなるように、アクセスされるメモ
リー番地が切換えられるようになる。そして、イ
ンクシート17はそのインク層18のうちのマゼ
ンタ色の部分18bがプリント用紙11と対応し
て位置されるようになる。しかして、前記したシ
アン色についてのプリントの場合と同様にして、
プリント用紙11に先にシアン色でプリントされ
た各画素の上からマゼンタ色の基本色によるプリ
ントが実行される。
しかして、マゼンタ色である基本色についての
プリントが終了されると、前記したプリント色切
換信号により、プリント色切換スイツチ25の切
換接点27がイエロー色についてのフレームメモ
リー24cと接続された固定端子26cと接続す
るように切換えられると共に、パルス幅メモリー
30又は31はその読み出されるパルス信号がイ
エロー色についてのものとなるように、アクセス
されるメモリー番地が切換えられるようになる。
そして、インクシート17はそのインク層18の
うちのイエロー色の部分18cがプリント用紙1
1と対応して位置されるようになる。しかして、
先にプリント用紙11にシアン色、次いでマゼン
タ色でプリントされた各画素の上からイエロー色
である基本色によるプリントが実行される。
しかして、プリント用紙11上にシアン色、マ
ゼンタ色及びイエロー色の3色が混色された所定
のカラー画像がプリントされる。
尚、このようにしてプリントされた画像の色調
は、そのプリントが通常のプリント紙を作成する
プリントモードにより為された場合は元の画像の
色調と略等しくされているが、OHPフイルム作
成用転写紙としてのプリント紙を作成するプリン
トモードにより為された場合は、通常、元の画像
の色調とは異なつたものとなつている。
第4図は、上記したカラープリンターを使用し
てOHPフイルムを作成する場合の手順の一例を
示した概念図である。図面において、36は前記
した印字部1及び制御回路8等を備えたカラープ
リンターであり、37はスタンパーである。
第5図は上記スタンパー37の詳細を示すもの
である。図面において、38は外筐であり、該外
筐38の前面部には開口部39が形成されてい
る。40は上記開口部39を通して外筐38内に
出し入れ自在なように支持されたスタンプ台であ
り、断熱材料から成るベース板41と該ベース板
41の上面に取着された耐熱スポンジ板42とか
ら成る。尚、スタンプ台40は外筐38に摺動自
在に支持された図示しないレール部材によつてそ
の出し入れ動作が案内されるようになつている。
43は外筐38の内部のうちの上方部に配置され
たヒーター部であり、スタンプ台40が外筐38
内に挿入された状態において該スタンプ台40と
対面するように配置された加熱板44と、該加熱
板44の上面に取着されたヒーター45と、該ヒ
ーター45の上面に取着された断熱板46とが三
層状に結合されて成る。47は外筐38の前面に
配置されたハンドルであり、該ハンドル47は外
筐38の内部においてスタンプ台40を上記ヒー
ター部43側へ圧接せしめるための図示しないカ
ムローラと連結されており、これを所定の方向へ
回動することによつてスタンプ台40がヒーター
部43に圧接せしめられるように構成されてい
る。
しかして、必要なOHPフイルムは次のように
して作成される。先ず、カラープリンター36を
使用してプリント用紙11に前記したようにして
画像のプリントを行なう。尚、このプリントを行
なうに際して前記したプリントモード切換スイツ
チ32をその切換接点34がOHPモード用のパ
ルス幅メモリー31と接続された固定接点33b
と接続されるようにセツトしておく。尚、OHP
フイルムを作成しようとするときはプリント用紙
11に通常のプリント紙を作成する場合と異なる
プリント用紙を使用するようにしても良い。
これによつて、OHPフイルム作成用の転写紙
48が作成される。
次に、その転写紙48とOHPフイルム用紙4
9、即ち、例えば、「PET」と称される透明な合
成樹脂のフイルムとを重ね合わせた状態でスタン
パー37のスタンプ台40上に載置する。このと
き、転写紙48の画像がプリントされた側の面が
OHPフイルム用紙49側に来るように重ね合わ
せる。そこで、スタンプ台40を外筐38内に挿
入し、ハンドル47を所定の方向へ回動する。こ
れによつて、転写紙48とOHPフイルム用紙4
9とが加熱された状態で互いに圧接せしめられる
ので、転写紙48にプリントされていたインクが
OHPフイルム用紙49側へ転写せしめられる。
しかして、OHPフイルム用紙49に所定の画像
が転写せしめられる。
しかして、スタンパー37から転写紙48と
OHPフイルム用紙49とを取り出し、転写紙4
8を剥せば、OHPフイルム50が出来上がる。
尚、このようにして作成されたOHPフイルム5
0の画像の色調も、通常、元の画像の色調と相当
異なつている。
そこで、このようにして作成されたOHPフイ
ルム50をオーバーヘツドプロジエクターにセツ
トして、スクリーンに投影すれば、スクリーンに
投影された画像は、元の画像の色調と略等しい色
調により再現されたものとなる。
尚、OHPフイルム用紙49は、予め加熱処理
したものを使用した方が望ましい。というのは、
これをスタンパー37にかけたとき、場合によつ
ては200℃程度に加熱されることがあり、その加
熱により、フイルムが熱収縮を起して転写された
画像が歪んだりすることがあるからである。
発明の効果 以上に記載したところから明らかなように、本
発明カラープリンターは、発熱素子により発生し
た熱で昇華性染料をプリント用紙に転写すること
によりカラー画像をプリント用紙にプリントする
カラープリンターにおいて、カラー画像信号を複
数の基本色に対応した色信号に分解するマトリツ
クス回路と、色信号の濃度に応じて変化する通常
のプリント紙用の第1のデータを記憶する第1の
記憶手段と、色信号の濃度に応じて変化する
OHPフイルム作成用転写紙用の第2のデータを
記憶する第2の記憶手段と、前記第1のデータ又
は第2のデータを選択的に出力する選択手段と、
該選択手段より出力された前記第1のデータ又は
第2のデータに応じて前記色信号の濃度を変調す
る変調手段と、該変調手段の出力信号により前記
発熱素子を駆動する駆動手段とを備えたことを特
徴とする。
即ち、本発明によれば、各プリントモード、即
ち、通常のプリント紙を作成する場合とOHPフ
イルム作成用転写紙としてのプリント紙を作成す
る場合とで、プリントされる色の濃度を異ならし
めることができる。
従つて、通常のプリント紙を作成するモードが
選択された場合は通常のプリント紙として適当な
色の濃度によりプリントを行なうことができるよ
うにしておき、また、OHPフイルム作成用転写
紙としてのプリント紙を作成するモードが選択さ
れた場合はOHPフイルムとして適当な色の濃度
の画像を転写することができる濃度によりプリン
トを行なうことができるようにしておけば、各プ
リント目的に従つて最終的に得られる画像の色調
を、いずれの場合も、元の画像の色調を精度良く
再現したものとすることができる。即ち、通常の
プリントが行なわれた場合は、プリント紙にプリ
ントされた画像の色調が元の画像の色調と略同じ
色調で再現されたものとなり、また、OHPフイ
ルムを作成するためのプリントが行なわれた場合
は、スクリーンに投影された画像の色調が元の画
像の色調と略同じ色調で再現されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本発明カラープリンターの
実施の一例を示すものであり、第1図は制御回路
のブロツク図、第2図は印字部の縦断面図、第3
図はカラープリントの原理を説明するための概念
図、第4図は本発明カラープリンターを使用して
OHPフイルムを作成する手順の一例を示す概念
図、第5図は上記したOHPフイルムを作成する
手順において使用されるスタンパーの一例を一部
を切欠いて示す斜視図、第6図はプリントするた
めにプリントヘツドに加えられるエネルギーと該
エネルギーによつてプリントされる色の濃度との
関係特性の一例を示す特性グラフ、第7図は
OHPフイルムにプリントされた色の濃度と該
OHPフイルムにプリントされた色が照射光によ
つて透過されるときの透過濃度との関係特性の一
例を示す特性グラフである。 符号の説明、6…発熱素子、7…駆動手段、1
1…プリント用紙、22…マトリツクス回路、2
8…変調手段、30…第1の記憶手段、31…第
2の記憶手段、32…選択手段、36…カラープ
リンター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 発熱素子により発生した熱で昇華性染料をプ
    リント用紙に転写することによりカラー画像をプ
    リント用紙にプリントするカラープリンターにお
    いて、 カラー画像信号を複数の基本色に対応した色信
    号に分解するマトリツクス回路と、 色信号の濃度に応じて変化する通常のプリント
    紙用の第1のデータを記憶する第1の記憶手段
    と、 色信号の濃度に応じて変化するOHPフイルム
    作成用転写紙用の第2のデータを記憶する第2の
    記憶手段と、 前記第1のデータ又は第2のデータを選択的に
    出力する選択手段と、 該選択手段より出力された前記第1のデータ又
    は第2のデータに応じて前記色信号の濃度を変調
    する変調手段と、 該変調手段の出力信号により前記発熱素子を駆
    動する駆動手段とを備えた ことを特徴とするカラープリンター。
JP59086733A 1984-04-28 1984-04-28 カラ−プリンタ− Granted JPS60230765A (ja)

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JPS6384378A (ja) * 1986-09-29 1988-04-14 Shinko Electric Co Ltd 網分解フイルム作成プリンタ装置
JPS63122579A (ja) * 1986-11-13 1988-05-26 Hitachi Ltd 感熱転写方式プリンタ
JP3145848B2 (ja) * 1993-12-21 2001-03-12 日本電気株式会社 カラー画像形成装置
JP3984696B2 (ja) 1998-01-30 2007-10-03 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成方法

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