JPH0552855A - 自動分析装置及び自動分析方法 - Google Patents

自動分析装置及び自動分析方法

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JPH0552855A
JPH0552855A JP4006678A JP667892A JPH0552855A JP H0552855 A JPH0552855 A JP H0552855A JP 4006678 A JP4006678 A JP 4006678A JP 667892 A JP667892 A JP 667892A JP H0552855 A JPH0552855 A JP H0552855A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、測光時間及び撹拌、洗浄時間を十分
とって、分析精度を確保しつつ、且つ、分析処理能力を
向上させることができる自動分析装置を提供することに
ある。 【構成】自動分析装置は、第1及び第2の反応容器ホル
ダ4、6と測光装置14と制御装置12とを備えてい
る。第1及び第2の反応容器ホルダは、血液・尿等の試
料液が注入可能な複数の反応容器4a、4b、4c…及
び6a、6b、6c…を備えており、反応ライン2に沿
って移動可能に構成されている。測光装置14は、第1
及び第2の反応容器ホルダが通過する際、これら第1及
び第2の反応容器ホルダの反応容器に注入された試料液
の化学成分濃度を光学的に分析する機能を有する。制御
装置12は、第1及び第2の反応容器ホルダのうち、い
ずれか一方の反応容器ホルダのみを反応ライン上に停止
させると共に、他方の反応容器ホルダを反応ラインに沿
って移動させて測光装置を通過させる機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血液又は尿の
ような試料液の化学成分の濃度の定量測定を行う自動分
析装置及び自動分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試料液の化学成分濃度の定量測定
を行う生化学自動分析装置及び自動分析方法は、医療診
断において広く利用されている。近年、処理件数および
測定項目の増加に伴い、装置及びその方法に対する処理
能力の向上が要求されている。
【0003】これに答えるものとして、特公昭59−2
4380号公報(以下、単に従来例と称する)には、以
下のような特徴を有する化学分析装置及び化学分析方法
が開示されている。
【0004】この従来例の装置は、ループ状に配列され
た複数の反応容器(この反応容器は、試料液が収容可能
に形成されている。)を回転又は停止させる移送装置
(制御装置)と、反応容器の回転時に、反応容器に収容
された試料液の反応経過を光学的に測定するための光度
計と、を備えている。
【0005】具体的には、例えば、吐出位置にある第1
の反応容器に試料液と反応試薬とが吐出された後、移送
装置を作動させて、複数の反応容器を、反時計回りに回
転させる。この回転時に、光度計の光路中を横切った第
1の反応容器内の光学的特性が測光される。この光学的
特性値に基づいて、試料の反応経過が検出される。
【0006】次に、複数の反応容器が停止したとき、今
度は、第1の反応容器に隣設した第2の反応容器が吐出
位置に配置され、試料液及び反応試薬が第2の反応容器
に吐出される。そして、試料液及び試薬の注入、撹拌及
び測定を終了した反応容器は、順に、洗浄ノズルから噴
出される洗浄水で洗浄が施される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置に
おいて、分析効率を向上させるために、例えば、複数の
反応容器の回転時間を短かくする(即ち、回転速度を上
げる)と、反応容器に対する測光時間が短くなってしま
う。この結果、測光精度が著しく低下するという問題を
生じる。
【0008】また、分析効率を向上させるために、複数
の反応容器の停止時間を短かくすると、測定が終了した
反応容器の洗浄精度が低下してしまう。この結果、反応
容器に付着した試料液等によって、新たに吐出された試
料液が汚染されて、分析精度が著しく低下するという問
題を生じる。
【0009】これら問題を解決する1つの方法として、
停止時に、光度計を複数の反応容器の配列に沿って移動
させて、試料液と試薬との反応経過を検出することも考
えられる。
【0010】しかし、光源及び分光部を備える測光装置
を移動させるための手段を設けると、分析装置が大がか
りとなってしまう。また、移動速度も装置の構造上限界
がある。
【0011】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされ、その目的は、測光時間及び撹拌、洗浄時間
を十分にとって分析精度を確保しつつ、且つ、分析処理
能力を向上させることができる自動分析装置を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の自動分析装置は、試料が注入可能な
複数の反応容器を備え、所定の反応ラインに沿って移動
可能に構成された複数の反応容器ホルダと、
【0013】前記複数の反応容器ホルダが通過する際、
これら反応容器ホルダの前記複数の反応容器に注入され
た前記試料の化学成分濃度を光学的に分析する測光装置
と、前記複数の反応容器ホルダのうち、所定の反応容器
ホルダのみを前記反応ライン上の所定位置に停止させる
と共に、残りの反応容器ホルダを前記反応ラインに沿っ
て移動させて前記測光装置を通過させるように機能する
制御装置と、を備えている。
【0014】また、本発明の自動分析方法は、試料及び
試薬が注入可能な複数の反応容器を備え、所定の反応ラ
インに沿って移動可能に構成された複数の反応容器ホル
ダのうち、所定の反応容器ホルダを停止させ、この反応
容器ホルダの複数の反応容器のうち、規定された反応容
器に前記試料及び試薬を注入する試薬注入工程と、
【0015】前記規定された反応容器に前記試料又は試
薬もしくは混合液が注入されている間、残りの反応容器
ホルダを、前記反応ラインに沿って移動させつつ、前記
残りの反応容器ホルダの複数の反応容器に測光を施し
て、前記試料の化学成分濃度を光学的に分析する分析工
程と、を有する。
【0016】
【作用】本発明によれば、一方の反応容器ホルダが移動
しつつ、その反応容器内の試料液の化学成分濃度が光学
的に分析されている間に、他方の反応容器ホルダは、所
定位置に維持され、試料液又は試薬もしくは混合液が注
入される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の自動分析装置の一実施例につ
いて添付図面を参照して説明する。
【0018】図1に示すように、本実施例の自動分析装
置には、環状で閉ループの反応ライン2に沿って移動可
能に構成された第1及び第2の反応容器ホルダ4、6が
設けられている。これら第1及び第2の反応容器ホルダ
4、6は、夫々、反応ライン2と同一の曲率を有し、且
つ、反応ライン2の周長に対して1/4の長さを有する
円弧状に形成されている。これら反応容器ホルダ4、6
内には、夫々、複数の反応容器4a、4b、4c…及び
6a、6b、6c…が設けられている。これら反応容器
4a、4b、4c…及び6a、6b、6c…は、夫々、
例えば、血液、尿等の試料液又は試薬が注入できるよう
な形状で、且つ、光学的測定が可能な材料で形成されて
いる。
【0019】また、反応ライン2の全周のうち、第1及
び第2の反応容器ホルダ4、6の合計の長さを除いた部
分の長さは、反応ライン2の全長の1/2である。この
ため、残りの反応ライン2の部分、即ち第1及び第2の
反応ホルダ4、6相互間には、空き部10が形成されて
いる。
【0020】また、本実施例の自動分析装置は、第1及
び第2の反応容器ホルダ4、6の右回りの回転移動及び
停止を制御する制御装置12と、第1及び第2の反応容
器ホルダ4、6の回転移動中、複数の反応容器4a、4
b、4c…及び6a、6b、6c…に注入された試料液
の化学成分の濃度の光学的分析を行う測光装置14と、
を備えている。測光装置14は、光源28と、この光源
28から出射された光(この光は、所定の光学的特性を
有する)を受光する受光部29と、を備えている。
【0021】また、本実施例の自動分析装置には、複数
の反応容器4a、4b、4c…及び6a、6b、6c…
に、夫々、第1の試薬を注入させる第1の試薬注入部位
16と、第1の試薬が注入された反応容器に血液・尿等
の試料液を注入させる試料液注入部位18と、第1の試
薬と試料液とを撹拌する第1の撹拌部位20と、第2の
試薬を注入させる第2の試薬注入部位22と、第1の試
薬及び試料液と第2の試薬とを互いに撹拌する第2の撹
拌部位24と、分析が終了した反応容器を洗浄する洗浄
部位26と、が反応ライン2に沿って設けられている。
図2には、上述した制御装置12の全体の構成が概略的
に示されている。
【0022】図2に示すように、制御装置12は、中空
の外軸30と、この外軸30の内部に挿通された中軸3
2とを備えている。外軸30は、第1のベアリング34
を介して回転自在に固定ベース36に挿着されており、
中軸32は、第2のベアリング38を介して回転自在に
外軸30の内部に挿着されている。このため、外軸30
と中軸32とは相対的に回転可能に構成されている。
【0023】また、中軸32の一端には、第1の反応容
器ホルダ4を支持する第1の支持アーム40が設けられ
ており、他端には、この中軸32の回転運動を制御する
第1の制御機構42が設けられている。
【0024】また、外軸30の一端には、第2の反応容
器ホルダ6を支持する第2の支持アーム44が設けられ
ており、他端には、この外軸30の回転運動を制御する
第2の制御機構46が設けられている。
【0025】第1の制御機構42は、第1の小ギヤ48
を備えた第1のモータ50と、中軸32の他端に設けら
れ、第1の小ギヤ48に噛合された第1の大ギヤ52
と、この第1の大ギヤ52に隣設して設けられた第1の
検知板54と、この第1の検知板54の外周縁部に設け
られ、第1の検知板54の回転状態を検知することで中
軸32の回転を制御させる第1の検知センサ56と、を
備えている。
【0026】また、第2の制御機構46は、第2の小ギ
ヤ58を備えた第2のモータ60と、外軸30の他端に
設けられ、第2の小ギヤ58に噛合された第2の大ギヤ
62と、この第2の大ギヤ62に隣設して設けられた第
2の検知板64と、この第2の検知板64の外周縁部に
設けられ、第2の検知板64の回転状態を検知すること
で外軸30の回転を制御させる第2の検知センサ66
と、を備えている。また、第1及び第2のモータ50、
60には、これらモータ50、60の駆動及び停止タイ
ミングを制御する制御回路70が接続されている。
【0027】また、第1及び第2の検知板54、64の
外周部分には、夫々、第1及び第2の反応容器ホルダ
4、6に設けられた反応容器4a、4b、4c…及び6
a、6b、6c…の数に対応した溝(図示しない)が設
けられている。この結果、第1及び第2の検知センサ5
6、66を介して、これら溝の有無を検知することによ
って、第1の試薬注入部位16に、複数の反応容器4
a、4b、4c…及び6a、6b、6c…を、夫々、個
別に位置付けることができると共に、外軸30及び中軸
32の相対的な回転速度及び回転量を任意に制御させる
ことができる。
【0028】以下、このように構成された自動分析装置
の動作について、図2ないし図11を参照して説明す
る。また、以下で説明する分析工程では、AST検査を
行う場合を例にとって説明する。なお、説明に際して用
いられる図面には、夫々、第1及び第2の反応容器ホル
ダ4、6が順次反応ライン2に沿って回転移動する状態
のみを示す。図3には、本実施例の自動分析装置の初期
停止状態が示されている。
【0029】この状態では、第2の反応容器ホルダ6の
第1番目の反応容器6aが、アスパラギン酸等から成る
第1の試薬が注入される第1の試薬注入部位16に配置
されている。
【0030】第1番目の反応容器6aに第1の試薬が注
入されると、制御回路70を介して、第1及び第2の制
御機構42、46を作動させる。具体的には、図2に示
すように、第2のモータ60の駆動力が、第2の小ギヤ
58及び第2の大ギヤ62を介して外軸30に伝達さ
れ、外軸30を所定速度で回転させる。外軸30の回転
に同期して第1のモータ50が作動する。そして、この
第1のモータ50の駆動力が、第1の小ギヤ48及び第
1の大ギヤ52を介して中軸32に伝達され、中軸32
を外軸30の回転速度と同じ速度で回転させる。
【0031】この結果、図4に示すように、第2の反応
容器ホルダ6は、図中矢印Fで示す方向に所定速度で回
転移動し、また、この第2の反応容器ホルダ6に追従し
て、第1の反応容器ホルダ4も同方向に同一の速度で回
転移動する。
【0032】なお、中軸32及び外軸30の回転速度
は、夫々、第1及び第2の検知センサ56、66によっ
て第1及び第2の検知板54、64の溝の有無を検知す
ることによって、高精度に制御されている。
【0033】次に、図5に示すように、第1の反応容器
ホルダ4の第1番目の反応容器4aが、第1の試薬注入
部位16に対面したとき、第1の検知センサ56(図2
参照)から出力された検知信号によって、第1のモータ
50(図2参照)が停止される。この結果、第1の反応
容器ホルダ4の回転移動が停止され、反応容器4aが第
1の試薬注入部位16に配置される。
【0034】第1の試薬が第1番目の反応容器4aに注
入されている間、第2のモータ60(図2参照)は駆動
し続けて、第2の反応容器ホルダ6を矢印F方向に回転
移動させる。この結果、測光装置14を通過した第2の
反応容器ホルダ6は、反応ライン2に沿って回転移動し
て、第1の反応容器ホルダ4に接近する。
【0035】次に、図6に示すように、第2の反応容器
ホルダ6が、第1の反応容器ホルダ4に接近したとき、
第1のモータ50(図2参照)が起動して中軸32を回
転させる。この結果、第1の反応容器ホルダ4は、矢印
F方向に、第2の反応容器ホルダ6の回転速度と同じ速
度で回転移動する。
【0036】図7に示すように、第1の反応容器ホルダ
4に追従して回転移動した第2の反応容器ホルダ6は、
反応容器6aに隣設した第2番目の反応容器6bが、第
1の試薬注入部位16に対面したとき停止する。以下、
この停止動作を具体的に説明する。
【0037】例えば、第1番目の反応容器6aが第1の
試薬注入部位16に配置されたときの溝(この溝を仮
に、第1溝とする)を基準に、第2の検知センサ66を
介して、第2の検知板64が1回転するまで溝をカウン
トする。そして、第1溝の次の溝(即ち、第2溝)が検
知されたとき、第2の検知センサ66から出力された信
号に基づいて制御回路70が作動して、第2のモータ6
0を停止させる。この結果、第2番目の反応容器6b
が、第1の試薬注入部位16に配置される。
【0038】反応容器6bに第1の試薬が注入されてい
る間、第1の反応容器ホルダ4は、矢印F方向に回転移
動し、反応容器4aが測光装置14を通過した後、第2
の反応容器ホルダ6に接近する。この第1の反応容器ホ
ルダ4の接近に伴って、再び、制御回路70が作動し
て、第2の反応容器ホルダ6を矢印F方向に移動させ
る。この結果、図8に示すように、第1の反応容器ホル
ダ4の第2番目の反応容器4bが、第1の試薬注入部位
16に配置される。
【0039】以後、上述の動作を繰り返し行うことによ
って、図9に示すように、第2の反応容器ホルダ6の第
8番目の反応容器6hが第1の試薬注入部位16に配置
される。具体的には、本実施例の場合、第1及び第2の
反応容器ホルダ4、6が、順次、矢印F方向に反応ライ
ン2に沿って、初期状態から数えて7回転することによ
って、反応容器6hが第1の試薬注入部位16に配置さ
れる。
【0040】図9に示すように、第2の反応容器ホルダ
6の反応容器6hが第1の試薬注入部位16に配置され
た状態では、第1番目の反応容器6aは、AST検査対
象となる血液等の試料液を注入させる試料液注入部位1
8に位置付けられる。
【0041】この結果、既に第1の試薬が注入されてい
る第1番目の反応容器6aには、更に、試料液が注入さ
れ、同時に、第8番目の反応容器6hには、第1の試薬
が注入される。なお、この間、第1の反応容器ホルダ4
は、反応ライン2に沿って回転移動している。そして、
第1の反応容器ホルダ4の接近に同期して、第2の反応
容器ホルダ6は、再び、回転移動する。
【0042】また、上述の動作を繰り返すことによっ
て、図10に示すように、第2の反応容器ホルダ6の第
10番目の反応容器6jが第1の試薬注入部位16に配
置される。
【0043】図10に示すように、第2の反応容器ホル
ダ6の反応容器6jが第1の試薬注入部位16に配置さ
れた状態では、第1番目の反応容器6aは、この容器内
に注入された第1の試薬及び試料液を撹拌する第1の撹
拌部位20に配置されている。そして、第3番目の反応
容器6cは、AST検査対象となる血液等の試料液を注
入させる試料液注入部位18に位置付けられる。
【0044】この結果、第1の反応容器ホルダ4が回転
移動している間、反応容器6aに収容されている第1の
試薬及び試料液の撹拌が行われると共に、反応容器6j
に対する第1の試薬の注入と反応容器6cに対する試料
液の注入とが行われる。
【0045】そして、第1の反応容器ホルダ4の接近に
同期して、第2の反応容器ホルダ6は、再び、反応ライ
ン2に沿って移動し、測光装置14を通過する際、反応
容器6aの試料と第1の試薬との反応経過が測光され、
試料液の化学成分の濃度の光学的分析が行われる。
【0046】また、上述の動作を繰り返すことによっ
て、第2の反応容器ホルダ6の第1番目の反応容器6a
は、順次、α−ケトグルタール酸から成る第2の試薬を
注入させる第2の試薬注入部位22、第2の撹拌部位2
6に配置される。このような工程を経てAST検査が終
了する。そして、光学的分析が終了した反応容器6a
は、反応容器洗浄位置26で容器内の洗浄が施される。
また、残りの反応容器6b、6c…についても、上述の
動作を繰り返すことによって、所定の分析が行われる。
なお、第1の反応容器ホルダ4の各反応容器4a、4
b、4c…も、第2の反応容器ホルダ6と同様の処理工
程が施される。
【0047】ところで、従来の装置は、複数の反応容器
は、反応ラインに沿って連続して配置されており、これ
ら反応容器を同時に移動及び停止させて分析処理が行わ
れている。このため、分析処理能力を6秒サイクルとし
た場合、この6秒間に、例えば、移動3秒、停止3秒と
いうように、反応容器の移動と停止とを割り振らねばな
らなかった。
【0048】しかし、上述した本実施例の自動分析装置
は、反応ライン2に、十分な空き部10が確保されてい
ると共に、複数の反応容器4a、4b、4c…及び6
a、6b、6c…が2つの反応容器ホルダ4、6に夫々
が設けられている。このため、測光装置14を介して試
料液の光学的分析をするための分析処理能力を6秒サイ
クルとした場合でも、一方の反応容器ホルダ4の移動時
間中、他方の反応容器ホルダ6を停止させておくことが
できる。
【0049】この結果、本実施例の自動分析装置では、
図11に示すように、分析処理能力を6秒サイクルに維
持させたまま、第1及び第2の反応容器ホルダ4、6の
夫々の1工程に要する時間を12秒とし、第1及び第2
の反応容器4、6の夫々が1回転するのに要する時間を
8秒、停止時間を4秒に延長させることができる。
【0050】つまり、本実施例の装置は、従来の装置と
同一の分析処理能力時間内で、反応容器の移動時間を従
来よりも長く維持できるため、測光を高精度且つ安定し
て行うことができると共に、反応容器の停止時間も従来
より長く維持できるため、反応容器の洗浄等を十分に行
うことができる。この結果、血液等の試料液の検査が、
従来よりも高精度に行うことができる。
【0051】なお、本実施例は、上述した構成に限定さ
れることはない。例えば、1工程に要する時間を9秒と
し、第1及び第2の反応容器ホルダ4、6の1回転に要
する時間を6秒、停止時間を3秒、分析処理能力を4.
5秒サイクルとしてもよい。この場合でも、装置の光学
的分析及び試料液、試薬の注入、撹拌の性能を高精度に
維持させることができる。
【0052】また、図12に示すように、第1及び第2
の反応容器ホルダ4、6の長さを長くしてもよい。即
ち、両反応容器ホルダ4、6の間の空き部10の間隔
を、必要な停止時間が確保でき得る範囲内で、狭くして
もよい。この場合、両反応容器ホルダ4、6の夫々の1
回転移動に要する時間は8秒となり、停止時間が2秒、
分析処理能力が5秒サイクルとなる。この場合でも、装
置の光学的分析及び試料液、試薬の注入、撹拌の性能を
高精度に維持させることができる。
【0053】また、測光時間を長くとったり、処理工程
が多い等の理由で、反応ライン2が長い程又は反応容器
ホルダ4、6が短い程、2つの反応容器ホルダ4、6が
追従し合うタイミングが遅くなってしまうような場合に
は、更に、反応容器ホルダを増やしてタイミングを調整
してもよい。なお、このとき追加したホルダは、単に、
所定のタイミングを維持するためのダミーとして用いて
もよい。
【0054】また、測光装置14が配置される位置も上
述した場合に限定されることはなく、第1及び第2の反
応容器ホルダ4、6の停止位置にかからない範囲であれ
ば、任意に配置させることができる。また、第1及び第
2の検知センサ56、66の位置も、対応する第1及び
第2の検知板54、64の外周部分の溝を検知できれ
ば、任意に設定できる。また、反応ライン2内の部分
は、上述した全ての構成を配置することが可能であり、
他の構成を付加する等有効利用に共される。
【0055】また、第1の試薬注入部位16と試料液注
入部位18との配列を逆に構成することもできる。ここ
で、試薬のみ、あるいは、試料液のみが分注された状態
での測光を省略することもできる。省略しない場合に
は、試薬又は試料液の性状や有無の確認をしてもよい。
【0056】更に、第1の試薬と試料液とを同時に分注
して混合する場合、又は、混合後の検液を分注する場合
には、各分注部位16、18を1か所に減らすこともで
きる。なお、第2の試薬注入部位22は、測定原理によ
っては必ずしも必要ではない。
【0057】
【発明の効果】本発明の装置では、従来の装置と同一の
分析処理時間内において、従来の装置よりも回転時間及
び停止時間を充分長く確保できる。
【0058】この結果、本発明の装置では、測光精度を
高精度に維持できると共に、反応容器を充分に洗浄する
ことができる。従って、装置の分析精度を極めて高く維
持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動分析装置の構成を
示す平面図。
【図2】自動分析装置に設けられた制御装置の構成を示
す断面図。
【図3】自動分析装置の初期停止状態を示す図。
【図4】第2の反応容器ホルダに追従して第1の反応容
器ホルダが反応ラインに沿って移動している状態を示す
図。
【図5】第1の反応容器ホルダのみが停止して、第1番
目の反応容器が第1の試薬注入部位に配置された状態を
示す図。
【図6】第1の反応容器ホルダに追従して第2の反応容
器ホルダが反応ラインに沿って移動している状態を示す
図。
【図7】第2の反応容器ホルダのみが停止して、第2番
目の反応容器が第1の試薬注入部位に配置された状態を
示す図。
【図8】第1の反応容器ホルダのみが停止して、第2番
目の反応容器が第1の試薬注入部位に配置された状態を
示す図。
【図9】第2の反応容器ホルダのみが停止して、第8番
目の反応容器が第1の試薬注入部位に配置された状態を
示す図。
【図10】第2の反応容器ホルダのみが停止して、第1
0番目の反応容器が第1の試薬注入部位に配置された状
態を示す図。
【図11】第1及び第2の反応容器ホルダの1工程に要
する時間を示す図。
【図12】第1及び第2の反応容器ホルダの他の例を示
す図。
【符号の説明】
2…反応ライン、4…第1の反応容器ホルダ、4a,4
b,4c…反応容器、6…第2の反応容器ホルダ、6
a,6b,6c…反応容器、12…制御装置、14…測
光装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料が注入可能な複数の反応容器を備
    え、所定の反応ラインに沿って移動可能に構成された複
    数の反応容器ホルダと、 前記複数の反応容器ホルダが通過する際、これら反応容
    器ホルダの前記複数の反応容器に注入された前記試料の
    化学成分濃度を光学的に分析する測光装置と、 前記複数の反応容器ホルダのうち、所定の反応容器ホル
    ダのみを前記反応ライン上の所定位置に停止させると共
    に、残りの反応容器ホルダを前記反応ラインに沿って移
    動させて前記測光装置を通過させるように機能する制御
    装置と、を備えていることを特徴とする自動分析装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の反応容器ホルダは、前記反応
    ラインの曲率に一致した円弧状に形成された一対の反応
    容器ホルダであることを特徴とする請求項1に記載の自
    動分析装置。
  3. 【請求項3】 試料及び試薬が注入可能な複数の反応容
    器を備え、所定の反応ラインに沿って移動可能に構成さ
    れた複数の反応容器ホルダのうち、所定の反応容器ホル
    ダを停止させ、この反応容器ホルダの複数の反応容器の
    うち、規定された反応容器に前記試料及び試薬を注入す
    る試薬注入工程と、 前記規定された反応容器に前記試料又は試薬もしくは混
    合液が注入されている間、残りの反応容器ホルダを、前
    記反応ラインに沿って移動させつつ、前記残りの反応容
    器ホルダの複数の反応容器に測光を施して、前記試料の
    化学成分濃度を光学的に分析する分析工程と、を有する
    自動分析方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の反応容器ホルダは、前記反応
    ラインの曲率に一致した円弧状に形成された一対の反応
    容器ホルダであることを特徴とする請求項3に記載の自
    動分析方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107185860A (zh) * 2017-07-11 2017-09-22 余军辉 离心式采血管分类盘

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