JPH0552452A - 吸収式冷凍機における脱気装置 - Google Patents

吸収式冷凍機における脱気装置

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JPH0552452A
JPH0552452A JP21563591A JP21563591A JPH0552452A JP H0552452 A JPH0552452 A JP H0552452A JP 21563591 A JP21563591 A JP 21563591A JP 21563591 A JP21563591 A JP 21563591A JP H0552452 A JPH0552452 A JP H0552452A
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JP
Japan
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ejector
absorber
condensable gas
vacuum pump
absorption
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Pending
Application number
JP21563591A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Furukawa
哲郎 古川
Masaharu Kodera
雅晴 古寺
Sanae Omori
早苗 大森
Tatsuhiko Umeda
辰彦 梅田
Kenji Maehara
健治 前原
Takeshi Yano
猛 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 吸収器2内の不凝縮性ガスを、吸収液循環管
32途中に設けられたエジェクタ33により抜き出し、この
抜き出された不凝縮性ガスを脱気用タンク35に導き、こ
の脱気用タンク35内に溜った不凝縮性ガスを真空ポンプ
装置36により吸引して系外に排出するようにした吸収式
冷凍機における脱気装置である。 【効果】 吸収器内の不凝縮性ガスをエジェクタにより
抜き出すようにしているので、従来のように、蒸気によ
る真空ポンプの性能の低下の心配もなく、また真空ポン
プ装置に比べてそのメンテナンスが非常に容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収式冷凍機におい
て、機器内に混入または発生した不凝縮性ガスを除去す
るための脱気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、吸収式冷凍機において、機器内に
混入または発生した不凝縮性ガスを除去することは、冷
凍能力を確保するために重要である。
【0003】このため、従来、吸収器の気相部に真空ポ
ンプ装置を接続して、不凝縮性ガスを抜き出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸収器内の不
凝縮性ガスを、直接、真空ポンプ装置により抜き出す際
に、不凝縮性ガスと一緒に蒸気も抜き出すため、真空ポ
ンプのシールの役目を行う潤滑油に混入し、このため所
定の真空ポンプ装置の機能が低下するとともに、蒸気を
多く含んだ場合には、ポンプ自身を清掃しなければなら
ず、メンテナンスが非常に面倒であるという問題があっ
た。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解消し得る吸
収式冷凍機における脱気装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の吸収式冷凍機における脱気装置は、途中に
溶液ポンプが介装されて吸収器内の吸収液を再生器に移
送する吸収液移送管途中の溶液ポンプより下流側と、吸
収器内とを吸収液循環管により接続し、この吸収液循環
管の途中にエジェクタを設けるとともに、このエジェク
タの吸込口と吸収器内の気相部とをガス抜出し管を介し
て接続し、上記吸収液循環管途中のエジェクタより下流
側に脱気用タンクを設けるとともに、この脱気用タンク
内に溜った不凝縮性ガスを吸引する吸引装置を具備した
ものである。
【0007】
【作用】吸収液に冷媒蒸気が吸収されて冷凍サイクルが
行われている状態において、吸収液が溶液ポンプによ
り、その一部が吸収液循環管に移送されてエジェクタが
駆動されると、吸収器内の不凝縮性ガスがガス抜出し管
を介して吸引され、吸収液循環管を経て脱気用タンク内
に入る。
【0008】吸収液とともに脱気用タンク内に入った不
凝縮性ガスは、その上部の気相部に溜ることになり、こ
の気相部に溜った不凝縮性ガスは吸引装置により、吸引
されて系外に放出される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3に基づ
き説明する。図1は吸収式冷凍機全体の概略構成を示す
ブロック図である。
【0010】本実施例に係る吸収式冷凍機は、冷媒液
(例えば、水)を蒸発させて被冷却流体を冷却する蒸発
器1と、上部ヘッダー21および下部ヘッダー22並び
にこれら上下部ヘッダー21,22同士を接続する伝熱
管23から構成されて上記蒸発器1で蒸発された冷媒蒸
気を吸収液(例えば、臭化リチウム水溶液)に吸収させ
る空冷式吸収器2と、この吸収器2内で吸収液に冷媒蒸
気を吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱する再生
器3と、この再生器3で加熱された吸収液を導いて冷媒
蒸気を分離する気液分離器4と、この気液分離器4で分
離された冷媒蒸気を凝縮させる空冷式凝縮器5と、蒸発
器1で発生した冷媒蒸気を吸収器2の上部ヘッダー21
に移送する冷媒蒸気移送管11と、途中に溶液ポンプ1
2が設けられて、吸収器2の下部ヘッダー22内の稀吸
収液を再生器3に移送するための稀吸収液移送管(吸収
液移送管)13と、気液分離器4で分離された冷媒蒸気
を凝縮器5に移送する冷媒蒸気移送管14と、凝縮器5
で凝縮された冷媒液を蒸発器1に移送する冷媒液移送管
15と、気液分離器4で冷媒蒸気が分離されて濃度が濃
くされた濃吸収液を吸収器2の上部ヘッダー21に移送
する濃吸収液移送管16とから構成され、さらにこの吸
収式冷凍機には、その機器内に発生または混入した不凝
縮性ガスを除去する脱気装置31が設けられている。
【0011】この脱気装置31は、稀吸収液移送管13
の溶液ポンプ12より下流側と、上記吸収器2の上部ヘ
ッダー21内とを接続する吸収液循環管32の途中に、
エジェクタ33が設けられるとともに、このエジェクタ
33の吸込口33aと吸収器2の下部ヘッダー22内の
気相部とがガス抜出し管34を介して接続され、さらに
この吸収液循環管32のエジェクタ33より下流側には
脱気用タンク35が設けられている。
【0012】また、この脱気用タンク35は、筒状にさ
れるとともに、その上部の気相部には、この脱気用タン
ク35内に溜った不凝縮性ガスを吸引する真空ポンプ装
置(吸収装置の一例)36が接続されている。
【0013】そして、さらに上記エジェクタ33は、そ
の背圧がエジェクタ33の性能を悪化させない程度ま
で、高い位置に設置されている。なお、図中、6は濃吸
収液移送管16と稀吸収液移送管13とに亘って設けら
れた熱回収用の熱交換器、17は稀吸収液移送管13途
中に設けられた流量調整弁である。
【0014】上記構成において、吸収液に冷媒蒸気が吸
収されて冷凍サイクルが行われている状態において、稀
吸収液が溶液ポンプ12により、その一部が吸収液循環
管32に移送されて、エジェクタ33が駆動されると、
吸収器2の下部ヘッダー22内の不凝縮性ガスがガス抜
出し管34を介して吸引され、吸収液循環管32を経て
脱気用タンク35内に入る。
【0015】稀吸収液とともに脱気用タンク35内に入
った不凝縮性ガスは、その上部の気相部に溜ることにな
り、この気相部に溜った不凝縮性ガスは真空ポンプ装置
36により、吸引されて系外に放出される。
【0016】ところで、上記エジェクタ33をその性能
が低下しない程度まで高く設置していると説明したが、
このようにしたのは、エジェクタ33の吸引力を失うこ
となく、エジェクタ33での吐出圧力を吸収器2の上部
ヘッダー21内の圧力よりも高くして、特別にポンプを
設置することなく、下部ヘッダー22から上部ヘッダー
21に吸収液を循環させるためである。
【0017】例えば、図2に示すような性能を有するエ
ジェクタを使用する場合、駆動液量が2リットル/min
であるとすると、エジェクタ33の位置が、吸収器2の
上部ヘッダー21より600mmAq相当低い場合でも、吸
引力は1000(1600−600)mmAq相当分があ
り、上下部ヘッダー21,22内の圧力がほぼ同一であ
ることから、不凝縮性ガスを充分吸引可能であることが
わかる。
【0018】なお、図2中、Hおよび圧力Pの値は、そ
れぞれ図3に示すように、エジェクタ33の設置位置か
ら吸収液循環管32出口までの高さ、およびエジェクタ
33の吐出口と吸込口との圧力差(P2 −P1 )を示
す。
【0019】また、このエジェクタ33の駆動液は吸収
器2で循環される吸収液であるため、例えば単に溶液ポ
ンプにより、稀吸収液の再生器への移送および吸収器に
おける吸収液の循環を同時に行わせている場合に比べて
も、溶液ポンプの能力アップをしなくてもよい。
【0020】また、上記実施例においては、吸収器、蒸
発器などの主要機器が別個に設けられたものとして説明
したが、例えば図4に示すように、大型吸収冷凍機のよ
うなシェルチューブ形熱交換器により構成されたもの、
すなわちシェルチューブ41内に蒸発器42および吸収
器43が配置されたものについても適用し得る。なお、
図4中、脱気装置については、図1において説明したも
のと同一の部品番号を付している。
【0021】このように、吸収器内の不凝縮性ガスをエ
ジェクタにより抜き出すようにしているので、従来のよ
うに、蒸気による真空ポンプの性能の低下の心配もな
く、また真空ポンプ装置に比べてそのメンテナンスが非
常に容易となる。さらに、エジェクタにより抜き出され
た不凝縮性ガスを脱気用タンクに溜めた後、真空ポンプ
装置により吸引するようにしているが、この場合、従来
のように、直接、吸収器から吸引する場合に比べて、真
空ポンプ装置側に吸収する蒸気が非常に少なくなり、し
たがって真空ポンプの性能の低下の防止および真空ポン
プ装置の清掃作業の回数を少なくしてメンテナンスの容
易化を図ることができる。
【0022】また、エジェクタの位置を、その性能が低
下しない程度まで高くすることにより、エジェクタを駆
動するポンプおよび従来別途必要であった吸収液の循環
配管を不要にし得る。
【0023】ところで、上記実施例においては、吸引装
置として、真空ポンプ装置を使用したが、勿論、エジェ
クタも使用することができる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、吸
収器内の不凝縮性ガスをエジェクタにより抜き出すよう
にしているので、従来のように、蒸気による真空ポンプ
の性能の低下の心配もなく、また真空ポンプ装置に比べ
てそのメンテナンスが非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における吸収式冷凍機全体の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例の脱気装置におけるエジェクタの性能
曲線を示す。
【図3】図2に使用された符号を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施例における吸収式冷凍機全体
の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 2 吸収器 3 再生器 5 凝縮器 12 溶液ポンプ 13 稀吸収液移送管 21 上部ヘッダー 22 下部ヘッダー 23 伝熱管 31 脱気装置 32 吸収液循環管 33 エジェクタ 33a 吸込口 34 ガス抜出し管 35 脱気用タンク 36 真空ポンプ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅田 辰彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 前原 健治 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 矢野 猛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】途中に溶液ポンプが介装されて吸収器内の
    吸収液を再生器に移送する吸収液移送管途中の溶液ポン
    プより下流側と、吸収器内とを吸収液循環管により接続
    し、この吸収液循環管の途中にエジェクタを設けるとと
    もに、このエジェクタの吸込口と吸収器内の気相部とを
    ガス抜出し管を介して接続し、上記吸収液循環管途中の
    エジェクタより下流側に脱気用タンクを設けるととも
    に、この脱気用タンク内に溜った不凝縮性ガスを吸引す
    る吸引装置を具備したことを特徴とする吸収式冷凍機に
    おける脱気装置。
JP21563591A 1991-08-28 1991-08-28 吸収式冷凍機における脱気装置 Pending JPH0552452A (ja)

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US11686515B2 (en) 2018-12-03 2023-06-27 Carrier Corporation Membrane purge system
US11913693B2 (en) 2018-12-03 2024-02-27 Carrier Corporation Enhanced refrigeration purge system
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