JP2547605B2 - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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JP2547605B2
JP2547605B2 JP63060811A JP6081188A JP2547605B2 JP 2547605 B2 JP2547605 B2 JP 2547605B2 JP 63060811 A JP63060811 A JP 63060811A JP 6081188 A JP6081188 A JP 6081188A JP 2547605 B2 JP2547605 B2 JP 2547605B2
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absorber
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唯人 小林
貴雄 田中
米造 井汲
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Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は吸収冷凍機に係り、特に吸収器と抽気装置と
の接続部分の改良に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、此種の吸収冷凍機においては、吸収冷凍機にと
って不都合である不凝縮ガスの一番溜まり易い容器、す
なわち最も低圧側の容器である吸収器から抽気を行なっ
ていた〔例えば、特開昭61-76861号公報参照〕。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、此種の吸収冷凍機においては、吸収液を冷却
するための冷却用管路が水平方向に多数配置されてお
り、また蒸発器からの冷媒蒸気の流れが前記冷却用管路
によって乱されるので、必ずしも最も集まり易い〔最も
低圧〕と想定して設置した抽気用管の付近に冷媒蒸気お
よび不凝縮ガスが集まらず、効率よく抽気が行なわれな
いことがあるという問題が生じていた。
本発明は前述した従来技術の問題点に鑑みてなされた
ものであり、吸収器の不凝縮ガスの集まり易い部分〔最
低圧部〕から抽気をすることのできる吸収冷凍機を提供
するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は前述した従来技術の課題を解決するために、
発生器、凝縮器、蒸発器、および上部から吸収液を管の
内壁に沿って流下させると共に前記管の外壁を空気で冷
却するものであり、かつ、気相部と液相部とを持った吸
収器等を配管接続して冷凍サイクルを構成した吸収冷凍
機において、前記蒸発器と吸収器の上部とが接続されて
おり、更に抽気装置を前記吸収器における最下部付近の
気相部〔最低圧部〕と接続したものである。
また前記吸収器を複数台の吸収器で構成し、かつ、吸
収器における最下部付近の気相部同士を連通管にて接続
した場合は、前記抽気装置を最も低圧側の吸収器におけ
る最下部付近の気相部と接続してもよい。
(ホ)作用 特許請求の範囲第1項に記載の吸収冷凍機において
は、蒸発器からの冷媒蒸気が吸収器の上部から下部へと
流れ、この冷媒蒸気の流れと共に不凝縮ガスも同方向へ
流れ、吸収器の最下部付近の気相部〔最低圧部〕に不凝
縮ガスが集まり易い。この不凝縮ガスの集まり易い吸収
器の最下部付近の気相部から抽気装置が抽気を行なう。
特許請求の範囲第2項に記載のように吸収器を複数の
吸収器で構成している吸収冷凍機においては、不凝縮ガ
スが冷媒蒸気と共に連通管を通って最も低圧側の吸収器
へと集まるので、この吸収器内の最も不凝縮ガスの集ま
り易い部分〔最下部付近の気相部〕から抽気装置が抽気
を行なう。
(ヘ)実施例 図に示すものは本発明の一実施例である吸収冷凍機で
あり、図に沿って本発明を説明する。
(1)は発生器、(2)は気液分離器、(3)(4)
は空冷式の第1・第2凝縮器、(5)は吸収液溜(6)
を有する空冷式の第1吸収器、(2)は吸収液溜(8)
を有する空冷式の第2吸収器、(9)は第1吸収器
(5)の上部とダクト(10)にて接続されている第1蒸
発器、(11)は第2吸収器(7)の上部とダクト(12)
にて接続されている第2蒸発器であり、第1・第2吸収
器(5)(7)の伝熱管内には吸収液を全周にわたって
接触させるためのバネが入っており〔図示せず〕、第1
・第2蒸発器(9)(11)の伝熱管内には冷媒を毛細管
現象によって全周に接触させるための網状の線材〔図示
せず〕が入っている。
(13)は熱交換器(14)を管路途中に備えている濃液
管、(15)は吸収液溜(6)と第2吸収器(7)とを接
続する中間液管であり、途中に送液用ポンプ(16)を備
えている。(17)は吸収液溜(8)と発生器(1)とを
接続する稀液管であり、途中に稀液ポンプ(18)と前記
熱交換器(14)とを備えている。(19)は前記気液分離
器(2)の気相部と吸収液溜(8)の気相部とを接続
し、かつ、U字部分(20)を持ったオーバーフロー管で
ある。尚、U字部分(20)の高さHは(PG−PA)/(吸
収液の比重)〔PGは気液分離器(2)内の圧力、PAは吸
収液溜(8)内の圧力〕より大きくなるように形成され
ている。(21)は第1・第2凝縮器(3)(4)内の冷
媒を冷媒液溜(22)へ送るための冷媒管、(23)は稀液
管(17)とオーバーフロー管(19)とを接続するために
取付けられた流量調整バルブ(24)付管、(25)は冷媒
液溜(22)と第1・第2蒸発器(9)(11)とをタンク
(26)を介して接続し、かつ、冷媒循環用のポンプ(2
7)を備えている冷媒循環路、(28)(29)は第1・第
2蒸発器(9)(11)からの未蒸発冷媒を冷媒液溜(2
2)へ送り、かつ、U字部(30)(31)を持った冷媒管
である。(32)(33)は空気を吸収器(5)(7)およ
び凝縮器(3)(4)へ導くためのガイド板、(34)は
冷却用ファン、また(35)は蒸発器(11)(9)へ空気
を送るためのファン、(36)は両吸収液溜(6)(8)
の気相部同士を接続するオリフィス(42)付の連通管、
(37)は第1凝縮器(3)の下部気相部と吸収液溜
(6)とを接続するオリフィス(38)付の管、(39)は
第2凝縮器の下部気相部と吸収液溜(8)とを接続する
オリフィス(40)付の管、(41)は吸収液溜(6)の気
相部と接続されている抽気装置である。
尚、オリフィス(38)はこれに限らず弁で代用しても
構わない。
本発明におけ吸収冷凍機の構成は以上であり、次に吸
収冷凍機の動作について説明する。
本発明の吸収冷凍機の運転中においては、発生器
(1)で吸収液から加熱分離された冷媒蒸気が第1・第
2凝縮器(3)(4)で冷媒液となり、この冷媒液が第
1・第2蒸発器(9)(11)で潜熱を奪うので気化して
冷媒蒸気となり、この冷媒蒸気は第1・第2吸収器
(5)(7)で吸収液に吸収され吸収液と共に発生器
(1)に送られるという冷媒の循環があり、かつまた、
発生器(1)内で冷媒を加熱分離された吸収液が第1・
第2吸収器(5)(7)内で冷媒蒸気を吸収して再び発
生器(1)へ送られるという吸収液の循環があって、第
1・第2蒸発器(9)(11)で冷凍効果が発揮されてい
る。
そして、吸収冷凍機の運転中においては、U字部分
(20)には管(23)によって吸収液が供給されているの
で、気液分離器(2)の気相部と吸収液溜(8)の気相
部とが連通しないようになっている。
吸収冷凍機内の不凝縮ガス〔水素ガス〕は、例えば機
体に用いられている鉄鋼材料と水との化学反応により生
ずる。不凝縮ガスは吸収冷凍機内の圧力を上昇させるこ
とになるので、この不凝縮ガスを速やかに機外へ排出す
ることが重要である。そして、不凝縮ガスは圧力の低い
部分へ集まり易いので、不凝縮ガスは一般に一番圧力の
低い吸収器内に集まる。
第1・第2蒸発器(9)(11)は同じ高さにあり、そ
して、第1の蒸発器(9)は第2蒸発器(11)によって
冷却された空気と熱交換を行なうものなので冷媒の蒸発
量が少なく、ダクト(10)内の圧力はダクト(12)内の
圧力より低い。更に、第1吸収器(5)内には冷媒吸収
能力の大きい濃液が流下され、第2吸収器(7)内には
濃液より冷媒吸収能力の小さい中間液が流下されるの
で、第1吸収器(5)は第2吸収器より圧力が低い。そ
して、蒸発器(9)(11)から吸収器(5)(7)への
冷媒蒸気の速度は30〜50m/s程度であり、吸収器(5)
(7)上部からこの速度で冷媒蒸気が不凝縮ガスと共に
吸収器(5)(7)へ流入することになる。この冷媒蒸
気は吸収器(5)(7)内の上部から徐々に吸収液に吸
収されるのが、不凝縮ガスは吸収液に吸収されることな
く最下部まで送られる。連通管(36)が吸収液溜(6)
(8)の気相部同士を接続しているので、不凝縮ガスは
冷媒蒸気の一部と共に連通管(36)を通って圧力の低い
第1吸収器(5)の吸収液溜(6)に流れる。
抽気装置(41)は手動によって、あるいは所定日数毎
〔例えば、1週間毎〕に抽気を行なう。そして、不凝縮
ガスは前述したように圧力の低い第1吸収器(5)の吸
収液溜(6)付近に集まってくる。抽気装置(41)は吸
収液溜(6)の気相部に接続されており、この吸収液溜
(6)の気相部〔最低圧部〕から抽気を行なうので、不
凝縮ガスを効率よく機外へ排出、すなわち効率よく抽気
することができる。
また、第1凝縮器(3)の下部気相部と吸収液溜
(6)とが、第2凝縮器(4)の下部気相部と吸収液溜
(8)とがそれぞれ管(37)(39)にて接続されている
ので、凝縮器(3)(4)中の不凝縮ガスは最後に第1
吸収器(5)の吸収液溜(6)へ流入し、抽気装置(4
1)により機外へ排出される。
尚、管(37)(39)が設けられているので、抽気の際
に、凝縮器(3)(4)内の不凝縮ガスも同時に機外へ
排出することができる。
更に、吸収器の下部と蒸発器とが接続されているよう
な吸収冷凍機においては、不凝縮ガスがその比重や、冷
媒蒸気の流れから必ずしも最上部に集まるとは限らない
ので、抽気する場所を必ずしも容易に限定することがで
きないという欠点がある。
(ト)発明の効果 特許請求の範囲第1項に記載の吸収冷凍機において
は、吸収器内における不凝縮ガスの集まり易い吸収器の
最下部付近の気相部〔最低圧部〕から抽気が行なわれる
ので、効率良く抽気が行なわれ、抽気回数および抽気時
間を低減することができる。
特許請求の範囲第2項に記載の吸収冷凍機において
は、複数の吸収器のうち最も低圧の吸収器の最下部付近
の気相部〔最低圧部〕から抽気が行なわれるので、特許
請求の範囲第1項に記載の吸収冷凍機と同様に、抽気回
数および抽気時間を低減することができる。
従って、本発明においては、良好な真空状態を長時間
維持できる吸収冷凍機の提供を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例である吸収冷凍機の概略構成説明
図である。 (1)……発生器、(3)……第1凝縮器、(4)……
第2凝縮器、(5)……第1吸収器、(6)……吸収液
溜、(7)……第2吸収器、(8)……吸収液溜、(3
6)……連通管、(37)……管、(38)……オリフィ
ス、(39)……管、(40)……オリフィス、(41)……
抽気装置。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発生器、凝縮器、蒸発器、および上部から
    吸収液を管の内壁に沿って流下させると共に前記管の外
    壁を空気で冷却するものであり、かつ、気相部と液相部
    とを持った吸収器等を配管接続して冷凍サイクルを構成
    した吸収冷凍機において、前記蒸発器と吸収器の上部と
    が接続されており、前記吸収器における最下部付近の気
    相部と接続されている抽気装置を有することを特徴とす
    る吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の吸収器は複数
    台の吸収器で構成され、かつ、吸収器における最下部付
    近の気相部同士が連通管にて接続されており、更に前記
    抽気装置が最も低圧側の吸収器における最下部付近の気
    相部と接続されている特許請求の範囲第1項記載の吸収
    冷凍機。
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