JPH0552375U - 自動車用リターダ装置 - Google Patents
自動車用リターダ装置Info
- Publication number
- JPH0552375U JPH0552375U JP10392391U JP10392391U JPH0552375U JP H0552375 U JPH0552375 U JP H0552375U JP 10392391 U JP10392391 U JP 10392391U JP 10392391 U JP10392391 U JP 10392391U JP H0552375 U JPH0552375 U JP H0552375U
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- Japan
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- pressure
- valve
- oil reservoir
- compressed air
- retarder
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 時間遅れなく作動する流体式リターダ装置を
提供する。 【構成】 空気タンク23からの圧縮空気を圧力調整弁
22で調圧し、その圧縮空気をオイルリザーバ25に供
給しその圧力によってオイルリザーバ25内の作動油を
リターダ18内に充填する流体式リターダ装置におい
て、圧力調整弁22からオイルリザーバ25に至る圧縮
空気の流路29の途中に、圧力調整弁22からの圧縮空
気の供給が断たれたときにもオイルリザーバ25側の圧
力を保持する圧力保持弁30を設ける。
提供する。 【構成】 空気タンク23からの圧縮空気を圧力調整弁
22で調圧し、その圧縮空気をオイルリザーバ25に供
給しその圧力によってオイルリザーバ25内の作動油を
リターダ18内に充填する流体式リターダ装置におい
て、圧力調整弁22からオイルリザーバ25に至る圧縮
空気の流路29の途中に、圧力調整弁22からの圧縮空
気の供給が断たれたときにもオイルリザーバ25側の圧
力を保持する圧力保持弁30を設ける。
Description
【0001】
本考案は流体式のリターダ装置に関し、その作動時の時間遅れを解消したもの である。
【0002】
図3はトラクタのブレーキ装置の一例の構成図である。図3において、11は 主ブレーキ装置であり、ブレーキペダルを踏むと、前輪系空気タンク12及び後 輪系空気タンク13に貯蔵されている圧縮空気が別個の配管によってブレーキ弁 14を通過して前輪ブレーキチャンバ15及び後輪ブレーキチャンバ16へ送ら れ、ブレーキを作動させる。また、この常用ブレーキ装置に加え、トラクタの減 速ブレーキ装置として、リターダ装置17が設けられている。このリターダ装置 17は高速走行する大型自動車の常用ブレーキ装置の補助ブレーキとして使用さ れ、リターダ装置17のリターダ18を推進軸19に取付け、作動油の渦流によ る流体力を利用して推進軸19に制動トルクを提供してトラクタを減速させるも のである。
【0003】 図4はこの流体式リターダ装置の構成図である。図4において、操作レバー2 0を引くと、操作角に対応する大きさの電流が電子制御回路21へ流れ、電子制 御回路21からの電気信号によって圧力調整弁22が開く。それにより、空気タ ンク23の圧縮空気が圧力調整弁22を通って供給配管24からオイルリザーバ 25へ送られ、作動油がリターダ18の内部に充填されて流体式リターダ装置が 始動する。推進軸19に装着されるロータ翼車26の回転によってステータ翼車 27との間に翼に沿う作動油の渦流が生じ、運動量の変化により作動油はロータ 翼及びステータ翼に反力を及ぼして制動トルクが発生する。回転数の増加にした がって制動トルクは増大するので、電子制御によって空気圧を調整して作動油の 充填率を変化させ、所定の制動トルクを保持するようにしている。従って、操作 レバー20の操作角の大きさに応じて所望の制動トルクが得られる。
【0004】
従来のリターダ装置17では、操作レバー20を解除してリターダ装置17の 運転を停止すると、リターダ18を作動させていた圧縮空気は圧力調整弁22か ら全部排出されてしまう。そのため、次にリターダ装置17を作動させるべく操 作レバー20を操作しても、図4に示す供給配管24やオイルリザーバ25の上 部空間内に圧縮空気が満たされて内部が所要の空気圧に上昇するまでにある程度 の時間がかかり、実際にリターダ装置17が作動するまでに時間遅れがあるとい う問題点があった。
【0005】 本考案は上述に鑑みて成されたものであり、時間遅れなく作動するリターダ装 置を提供することを目的としている。
【0006】
上述の目的を達成するため、本考案にかかる自動車用リターダ装置では、空気 タンクからの圧縮空気を圧力調整弁で調圧し、その圧縮空気を供給配管を介して オイルリザーバに供給しその圧力によって該オイルリザーバ内の作動油をリター ダ内に充填する流体式リターダ装置において、前記圧力調整弁から前記オイルリ ザーバに至る圧縮空気の流路の途中に、該圧力調整弁からの圧縮空気の供給が断 たれたときにも前記オイルリザーバ側の圧力を保持する圧力保持弁を設けた。
【0007】 好ましくは、前記圧力保持弁は前記供給配管の前記圧力調整弁に近接した位置 に設けられる。
【0008】
リターダの作動時はオイルリザーバに圧縮空気が供給され、その後リターダの 作動を停止させると、圧力保持弁がオイルリザーバ側の圧力を保持する。従って 、オイルリザーバ内にはいつも或る圧力が保持されており、次にリターダ装置を 作動させるときは時間遅れなく直ぐにオイルリザーバ内の圧力が必要な圧力に達 する。
【0009】
以下、本考案の一実施例を図面によって具体的に説明する。図1は本考案の一 実施例にかかる自動車用リターダ装置の構成図である。尚、図1においては従来 のものと同一の部分については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】 図1に示すように、本自動車用リターダ装置28は、空気タンク23からの圧 縮空気を圧力調整弁22で調圧し、その圧縮空気を供給配管29を介してオイル リザーバ25に供給しその圧力によってオイルリザーバ25内の作動油をリター ダ18内に充填する。ここで、圧力調整弁22からオイルリザーバ25に至る供 給配管29の途中に、圧力調整弁22からの圧縮空気の供給が断たれたときにも オイルリザーバ25側の圧力を保持する圧力保持弁30を設ける。
【0011】 図においてはリターダ18のオイルリザーバ25と圧力調整弁22とは互いに 近接して描かれているが、実際に自動車の装備された状態では、オイルリザーバ 25と圧力調整弁22が離れて配設されることがあり、その場合は供給配管29 が長くなる。従って、圧力が解放されてしまう部分の容積を少なくするために、 圧力保持弁30はできるだけ圧力調整弁22に近接して配置することが好ましい 。しかし、例えば供給配管29の容積がそれほど問題とならないときには、圧力 保持弁30をオイルリザーバ25側に近接させて取付けることもできる。
【0012】 圧力保持弁30が保持する圧力は、リターダ18の迅速な作動を得る目的から 、リターダ18が作動する圧力よりも僅かに低い圧力であることが好ましい。
【0013】 このような圧力保持弁30を設けることで、オイルリザーバ25内にはいつも 或る圧力が保持されており、次にリターダ装置28を作動させるときは時間遅れ なく直ぐにオイルリザーバ25内の圧力が必要な圧力に達する。
【0014】 図2にこのような圧力保持弁30の一例の断面図を示している。この圧力保持 弁30は、図2に示すように、バルブケース31にバルブキャップ32を螺着し て形成されたハウジングを有し、バルブキャップ32には圧力調整弁22に連通 される入力ポート33が形成され、バルブケース31にはリターダ18のオイル リザーバ25に連通される出力ポート34が形成されている。
【0015】 バルブケース31にはピストン35が装入されると共に、バルブケース31に 螺入されたエンドプラグ36との間に装着されたスプリング37によってピスト ン35はバルブキャップ32の方へ付勢されている。ピストン35のバルブキャ ップ32と対向する面にはエアバルブ38が取付けられていて、入力ポート33 から圧縮空気が供給されていないときはスプリング37のばね力によってエアバ ルブ38がバルブキャップ32に押付けられるようになっている。この押付けら れた状態において、エアバルブ38は入力ポート33の開口の回りを取囲んでそ れを封止し、ハウジング内で出力ポート34と入力ポート33とを遮断する。
【0016】 さらに、図中、39はエンドプラグ36のロックナット、40はOリングであ る。
【0017】 而して、この圧力保持弁30においては、圧力調整弁22からの圧縮空気がそ の入力ポート33から供給されると、その圧縮空気の圧力によってスプリング3 7のばね力に抗してピストン35が図2で下方へ移動し、エアバルブ38とバル ブケース31の隙間から圧縮空気がハウジング内に入り、圧縮空気は出力ポート 34からリターダ18のオイルリザーバ25に送給される。一方、圧縮空気の供 給が断たれると、ピストン35が上方へ移動してエアバルブ38が入力ポート3 3の開口を閉鎖し、出力ポート34側の圧力を保持する。
【0018】 この保持された圧力、つまり残圧の大きさはスプリング37のばね力に関連し 、例えばエンドプラグ36をねじ込むことでより高い圧力を保持することができ 、エンドプラグ36の位置をロックナット39を用いて調整することで所望の圧 力に調節することが可能である。
【0019】
以上、実施例を挙げて具体的に説明したように本考案によれば、圧力調整弁か らオイルリザーバに至る圧縮空気の流路の途中に、圧力調整弁からの圧縮空気の 供給が断たれたときにもオイルリザーバ側の圧力を保持する圧力保持弁を設けた ので、オイルリザーバ内にはいつも圧力が保持されており、次にリターダ装置を 作動させるときは時間遅れなく直ぐに作動させることができる。
【図1】 本考案の一実施例にかかる自動車用リターダ
装置の構成図
装置の構成図
【図2】 本考案の圧力保持弁の一例の断面図
【図3】 トラクタのブレーキ装置の従来例の構成図
【図4】 従来例の流体式リターダ装置の構成図
21 電子制御回路 22 圧力調整弁 23 空気タンク 25 オイルリザーバ 28 リターダ装置 29 供給配管 30 圧力保持弁
Claims (2)
- 【請求項1】 空気タンクからの圧縮空気を圧力調整弁
で調圧し、その圧縮空気を供給配管を介してオイルリザ
ーバに供給しその圧力によって該オイルリザーバ内の作
動油をリターダ内に充填する流体式リターダ装置におい
て、 前記圧力調整弁から前記オイルリザーバに至る圧縮空気
の流路の途中に、該圧力調整弁からの圧縮空気の供給が
断たれたときにも前記オイルリザーバ側の圧力を保持す
る圧力保持弁が設けられたことを特徴とする自動車用リ
ターダ装置。 - 【請求項2】 前記圧力保持弁は前記供給配管の前記圧
力調整弁に近接した位置に設けられたことを特徴とする
請求項1に記載の自動車用リターダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392391U JPH0552375U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 自動車用リターダ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392391U JPH0552375U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 自動車用リターダ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552375U true JPH0552375U (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=14366951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10392391U Pending JPH0552375U (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 自動車用リターダ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552375U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE2250074A1 (en) * | 2022-01-28 | 2023-07-29 | Scania Cv Ab | A retarder, a transmission, a power train and a vehicle |
-
1991
- 1991-12-17 JP JP10392391U patent/JPH0552375U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE2250074A1 (en) * | 2022-01-28 | 2023-07-29 | Scania Cv Ab | A retarder, a transmission, a power train and a vehicle |
SE545857C2 (en) * | 2022-01-28 | 2024-02-27 | Scania Cv Ab | A retarder, a transmission, a power train and a vehicle |
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