JPH0552369U - 油圧クラッチ装置 - Google Patents

油圧クラッチ装置

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Publication number
JPH0552369U
JPH0552369U JP10438391U JP10438391U JPH0552369U JP H0552369 U JPH0552369 U JP H0552369U JP 10438391 U JP10438391 U JP 10438391U JP 10438391 U JP10438391 U JP 10438391U JP H0552369 U JPH0552369 U JP H0552369U
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JP
Japan
Prior art keywords
clutch
lubricating oil
pto
supply
input shaft
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Pending
Application number
JP10438391U
Other languages
English (en)
Inventor
正浩 大森
Original Assignee
株式会社大金製作所
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大金製作所 filed Critical 株式会社大金製作所
Priority to JP10438391U priority Critical patent/JPH0552369U/ja
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラッグトルクを低減する。 【構成】 油圧クラッチ装置は、ドライブプレート22
及びドリブンプレート23から構成され入力側及び出力
側間で油圧の作用により動力の係脱を行うクラッチ部
と、クラッチ部のON状態時にクラッチ部に潤滑油を供
給する潤滑油供給手段と、クラッチ部のOFF状態時に
クラッチ部への潤滑油の供給を停止する潤滑油供給停止
手段とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧クラッチ装置、特に、入力側及び出力側間で油圧の作用により 動力の係脱を行うクラッチ部に循環油を供給する供給手段を備えた油圧クラッチ 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばトラクター等の車輌においてはPTOクラッチが用いられている。PT Oクラッチは、エンジンと車輪駆動系との間に配置され、エンジン側動力の一部 をPTO出力側に取り出すためのものである。このPTOクラッチとしては、乾 式型と湿式型が用いられるが、湿式型の場合は、一般に油圧式の多板クラッチが 用いられる。湿式多板型油圧クラッチ装置は、複数のドライブプレート及びドリ ブンプレートから構成されるクラッチ部と、このクラッチ部に強制的に潤滑油を 供給する潤滑機構とを備えている。
【0003】 このようなPTOクラッチでは、クラッチのON/OFFにより、エンジン出 力軸(PTO入力軸)とPTO出力軸との間で動力の接断が行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のPTOクラッチでは、前記潤滑機構により、クラッチ部には常時潤 滑油が供給されている。このため、クラッチOFF時において、ドライブプレー ト及びドリブンプレート間に介在する潤滑油によりドラッグトルクが発生すると いう問題が生じる。
【0005】 本考案の目的は、ドラッグトルクを低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る油圧クラッチ装置は、クラッチ部と、潤滑油供給手段と、潤滑油 供給停止手段とを備えている。前記クラッチ部は、入力側及び出力側間で油圧の 作用により動力の係脱を行うものである。前記潤滑油供給手段は、クラッチ部の オン状態時に前記クラッチ部に潤滑油を供給するものである。前記潤滑油供給停 止手段は、クラッチ部のオフ状態時に、クラッチ部への潤滑油の供給を停止する ものである。
【0007】
【作用】
本考案では、クラッチ部が、入力側及び出力側間で油圧の作用により動力の係 脱を行う。このとき、クラッチ部のオン状態時には、潤滑油供給手段がクラッチ 部に潤滑油を供給する。また、クラッチ部のオフ状態時には、潤滑油供給停止手 段がクラッチ部への潤滑油の供給を停止する。
【0008】 これにより、クラッチオフ時においてクラッチ部の潤滑油が低減し、ドラッグ トルクを低減できる。なお、クラッチ部がオフとなっている場合には、クラッチ 部に負荷がかかっていないので潤滑油の供給を停止してもクラッチ部に異常が生 じることはない。
【0009】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示している。 図1において、ミッションケース1内には、ミッション側入力軸2が配置され ている。また、ミッションケース1を挿通してミッション側入力軸2と同心にP TO入力軸3が配置されている。PTO入力軸3は、ミッションケース1内のハ ウジング4内に取り付けられたベアリング5により回転自在に支持されている。 また、PTO入力軸3は、スリーブ30を介してミッション側出力軸2と連結さ れており、ミッション側入力軸2と一体的に回転するようになっている。PTO 入力軸3の側方には、PTO出力軸6がPTO入力軸3と同心に配置されている 。PTO入力軸3端部は、PTO出力軸6端部に形成された凹部6a内に回転自 在に嵌合している。また、PTO入力軸3内には、軸方向に延びる油路7と、油 路7と連通しそれぞれ半径方向外方に延びる油路8及び9が形成されている。各 油路8,9の一端はPTO入力軸3外部に開口している。
【0010】 PTO入力軸3上には、PTOハウジング10が回転自在に設けられている。 PTOハウジング10はボス部11を有している。ボス部11は、ベアリング1 2a、12bによりPTO入力軸3上に回転自在に支持されている。また、PT Oハウジング10は、ボス部11の半径方向外方に環状凹部13を有している。 ボス部11には、一端がボス部11及びハウジング4間の隔室14内に開口し他 端が環状凹部13内に開口する油路11aが形成されている。環状凹部13内に は、ピストン15が軸方向摺動自在に配置されている。また、PTOハウジング 10の一部には軸方向に突出するピストン15の回り止めのためのピン16が埋 設されている。ピン16先端は、ピストン15端部に形成された凹部17内に挿 入されている。ピストン15は、凹部17がピン16上を摺動しつつ軸方向に移 動し得る。また、ピストン15の内周側端部15aには、半径方向の貫通孔18 が形成されている。PTOハウジング10のボス部11には、ボス部11の半径 方向内側及び外側を連通する油路19が形成されている。この油路19のピスト ン15側開口部19aは、図1に示すクラッチオフ状態においてピストン15の 内周端部15aにより閉塞されている。また、ピストン15側方には、ピストン 15端面が当接し得る環状のプレッシャープレート20が配置されている。
【0011】 一方、ベアリング12b側方においてPTO入力軸3上には、クラッチハブ2 1がスプライン係合している。クラッチハブ21の外周端部には、複数枚の環状 のドライブプレート22が配置されている。各ドライブプレート22の内周端部 には、クラッチハブ21外周に形成されたスプラインにスライド自在に噛み合う スプラインが形成されている。各ドライブプレート22間には環状のドリブンプ レート23が挿入されている。ドリブンプレート23の外周には、円周方向に所 定の等角度間隔で突出するラグが形成されている。一方、PTOハウジング10 の外周にはドリブンプレート23のラグに噛み合う複数のスリットが形成されて いる。また、クラッチハブ21の外周端部21aには、外周端部21aの内周側 及び外周側を連通する複数の貫通孔24が形成されている。プレッシャープレー ト20側方には、ドリブンプレート23と一体的に回転し得るリングギア25が 対向配置されている。リングギア25には複数のガイドピン26が等角度間隔で 埋設されている。ガイドピン26の端部26aとプレッシャープレート20端面 との間には一定の隙間が形成されている。また、プレッシャープレート20及び リングギア25間においてガイドピン26周囲には、コイルバネ27が縮設され ている。コイルバネ27の一端はプレッシャープレート20端面に、他端はリン グギア25端面に当接している。PTO出力軸6上には、PTOギア28内周部 がスプライン係合している。PTOギア28はリングギア25と噛み合っている 。
【0012】 また、ミッションケース1には、クラッチ作動油を供給するためのクラッチ油 圧供給部30が設けられている。このクラッチ油圧供給部30の一端は図示しな い油圧供給ラインに接続されており、他端はミッションケース1内のハブ4に形 成された油路4aに接続されている。また、図示していないが、ミッションケー ス1には、図1の紙面奥側において潤滑油供給用のラインが接続されており、こ の潤滑油供給ラインの一端は、PTOハウジング10のボス部11とベアリング 5との間の隔室31内に接続されている。
【0013】 次に、動作について説明する。 ミッションへの動力伝達中には、ミッション側入力軸2が回転し、これに連結 されたPTO入力軸3が回転する。また、PTO入力軸3の回転により、これに スプライン係合しているクラッチハブ21及びドライブプレート22が回転して いる。
【0014】 この状態から、PTO出力軸6へ動力を伝達する際には、クラッチ油圧供給ラ イン(図示せず)からクラッチ油圧供給部30に所定の圧力の作動油(以下、油 圧と記す)が供給される。クラッチ油圧供給部30に供給された油圧は、ハウジ ング4内に形成された油路4aを通ってハウジング4及びPTOハウジング10 間の隔室14に供給され、さらにPTOハウジング10内部の油路11a内を通 って、PTOハウジング10の環状凹部13とピストン15との間に供給される 。このピストン15背面側に供給された油圧により、ピストン15が軸方向(図 1右方)に移動する。これにより、プレッシャープレート20がコイルバネ27 のばね力に抗して同方向に移動し、プレッシャープレート20及びリングギア2 5間でドライブプレート22及びドリブンプレート23を挟持する。これにより クラッチオン状態となり、ドライブプレート22及びクラッチハブ21と一体的 にリングギア25が回転する。そして、リングギア25と噛み合うPTOギア2 8が回転して、PTO出力軸6が回転する。このようにして、PTO出力軸6側 へ動力が伝達される。
【0015】 また、この場合には、ピストン15の移動により、ピストン15の内周側端部 15aに形成された貫通孔18が、図3に示すように、ボス部11に形成された 油路19の開口部19aに連通している。したがって、潤滑油供給ライン(図示 せず)から供給された潤滑油は、隔室31(図1)からPTO入力軸3内の油路 8,7,9、油路19及び貫通孔18を通ってクラッチハブ21の外周端部21 a側へ供給される。そして、潤滑油は、外周端部21aに形成された貫通孔24 を通って、ドライブプレート22及びドリブンプレート23側へ供給される。こ のようにして、ドライブプレート22及びドリブンプレート23の潤滑が行われ る。
【0016】 次に、クラッチオフ時には、クラッチ圧供給ラインからの作動油の供給が停止 し、これにより、PTOハウジング10内のピストン15がコイルばね27のば ね力により図1左方に移動する。これにより、図1及び図2に示すように、PT Oハウジング10のボス部11内に形成された油路19の開口部19aがピスト ン15の内周端部15aにより閉塞される。この結果、クラッチハブ21の外周 端部21a側への供給が遮断される。このようにして、ドライブプレート22及 びドリブンプレート23間に介在する潤滑油の量が低減し、これによりドラッグ トルクが低減する。 〔他の実施例〕 前記実施例では、ピストン15の移動により、クラッチオフ時にドライブプレ ート22及びドリブンプレート23への潤滑油の供給が遮断されるものを示した が、本考案の適用はこれに限定されない。例えば、クラッチオフ時に、電磁弁の 作動等によって潤滑油供給ラインをストップさせることにより、隔室31(図1 )への潤滑油の供給を停止するようにしてもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案に係る油圧クラッチ装置では、クラッチのオフ状態時にクラッチ部への 潤滑油の供給を停止する供給停止手段が設けられるので、クラッチ部の潤滑油を 低減でき、これによりドラッグトルクを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面概略図。
【図2】前記実施例の動作を説明するための図。
【図3】前記実施例の動作を説明するための図。
【符号の説明】
15 ピストン 15a 内周側端部 18 貫通孔 22 ドライブプレート 23 ドリブンプレート 30 クラッチ油圧供給部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側及び出力側間で油圧の作用により動
    力の係脱を行うクラッチ部と、 前記クラッチ部のオン状態時に前記クラッチ部に潤滑油
    を供給する潤滑油供給手段と、 前記クラッチ部のオフ状態時に前記クラッチ部への潤滑
    油の供給を停止する潤滑油供給停止手段と、 を備えた油圧クラッチ装置。
JP10438391U 1991-12-18 1991-12-18 油圧クラッチ装置 Pending JPH0552369U (ja)

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JP10438391U JPH0552369U (ja) 1991-12-18 1991-12-18 油圧クラッチ装置

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JPH0552369U true JPH0552369U (ja) 1993-07-13

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JP10438391U Pending JPH0552369U (ja) 1991-12-18 1991-12-18 油圧クラッチ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120310A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 本田技研工業株式会社 動力伝達装置の部材接合構造
US11231105B2 (en) 2018-08-31 2022-01-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Automatic transmission

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