JPH0552038U - 屋根の棟構造 - Google Patents

屋根の棟構造

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JPH0552038U
JPH0552038U JP11162491U JP11162491U JPH0552038U JP H0552038 U JPH0552038 U JP H0552038U JP 11162491 U JP11162491 U JP 11162491U JP 11162491 U JP11162491 U JP 11162491U JP H0552038 U JPH0552038 U JP H0552038U
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cross
roof
section
plate
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JP11162491U
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English (en)
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茂 中川
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茂 中川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 粘土を使用しない屋根の棟構造とし、粘土使
用による重労働的なかつ不快な汚れ作業をなくし、軽労
力で汚れない快適な施工を行なう。 【構成】 軽量材料で成形した断面笠型板1を屋根の棟
Aに金具にて取付け、この断面笠型板1とノシ瓦nを交
互に接着して積層しその上に丸瓦mを固定した構造、或
いは断面笠型板1の上方に丸瓦mのみを被せるようにし
て固定した構造にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は屋根の棟構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から屋根の棟は、左右の最上段の桟瓦が向き合っているところへ粘土を載 せて層を作りその上にノシ瓦を積みまたその上に粘土を載せるという交互積層を 複数回繰返して、その頂上に丸瓦を下から引張ってきた針金(銅線)で固定する という構造であった。 また簡単な棟構造ではノシ瓦を使用しないで粘土層の上に直接丸瓦を固定する ことも行われているのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の様に従来の屋根の棟構造は必ず粘土が使用されるものであり、したがっ て粘土を混練する作業、この重い粘土を屋根の棟まで持ち運ぶ作業、そして粘土 層を何層にも作っていく作業などが要求され、衣服もまた手や顔も汚れるし、か なりの重労働的な労力と不快な作業が強いられ、特に夏場などは大変な仕事にな るのである。
【0004】 したがって、近年の若者はこのような仕事を敬遠し建築業界では大きな問題と なっているのである。 本考案は上記の様な問題点を解決することを目的としてなされたもので、粘土 を使用しない屋根の棟構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために種々検討した結果、発泡スチロールの様な発泡性 樹脂等の軽量材料により断面形状が笠型となった板体を作って、これを粘土の代 りに使用してやれば非常に好適な結果が得られることを見い出したのである。
【0006】 すなわち本考案は、屋根の棟に軽量材料によって成形してなる断面笠型板を金 具にて取付け、その上に瓦を固定する様にした屋根の棟構造、を要旨とするもの であって、通常の棟構造ではこの断面笠型板とノシ瓦を接着手段により一段又は 複数段に積層してその上に丸瓦を固定する様にし、また簡単な棟構造ではノシ瓦 を使用せずに断面笠型板の上方に被さる丸瓦のみを固定するように構成するので ある。
【0007】 本考案における断面笠型板を構成している軽量材料としては、前記の発泡スチ ロールのような発泡性樹脂が好適に使用できるが、これに限定されるものではな く、例えばパルプ成型品、木材粉や木材屑を主成分とする木材成型品なども使用 でき、要は軽量な材料で成形可能なものは如何なる材料でも良いのである。 なお上記のパルプ成型品の場合は耐水性を向上させるために樹脂コートなどに よって被覆しておく必要があることは云うまでもない。
【0008】 本考案を図面を参照して説明する。 図1は本考案棟構造の1実施態様の断面図である。 この図の様に本考案は屋根の棟(A)における左右の最上段の桟瓦(k)の上 に断面笠型板(1)を取付け、その上の左右にノシ瓦(n)を積層し、またその 上に断面笠型板(1)を取付け、その上の左右にまたノシ瓦(n)を積層すると いうように、断面笠型板(1)とノシ瓦(n)とを交互に一段又は複数段に積層 して、その頂上に丸瓦(m)を固定したものとなっているのである。
【0009】 この断面笠型板(1)の取付けは金具を使用すれば良く、例えばボルトなどで あっても良いのであるが、図1のように断面笠型板(1)の中央の凸部(2)に 設けた溝(3)内に鉄筋又はステンレススチール棒の様な金属棒(4)を横たわ し、野地板(s)から引張った銅線(5)をこの金属棒(4)に結束する手段が 好ましいものである。
【0010】 例えば図1の様に断面笠型板(1)を4段とノシ瓦(n)を3段に積層した場 合は、所定間隔毎に10本の銅線(5)を野地板(s)から引き出し、2本づつ で4段の断面笠型板(1)をそれぞれの金属棒(4)に結束して取付け、残りの 2本で丸瓦(m)を固定するのである。 なお、この銅線(5)は断面笠型板(1)に設けた貫通孔に挿通させるように なっていることは勿論である。
【0011】 また例えば、表面ギザギザの金属棒を適宜の間隔に野地板(s)の頂上から丸 瓦(m)の近くまで立設し、これに断面笠型板(1)を貫通させて施工し、各段 毎に座金をその金属棒に挿通して断面笠型板(1)を押え込むようにして取付け ても良いものである。
【0012】 なお、図面における(6)は面戸であり、この面戸(6)は桟瓦(k)の谷状 湾曲により生じる隙間を埋めるもので、モルタル等により作成しても良いのであ るが、本考案においては断面笠型板(1)と同じ材質の軽量材料で形成した方が 好ましいものである。
【0013】 図1の様に断面笠型板(1)とノシ瓦(n)とを積層する場合は、接着手段に よりこれらを相互に固定するのである。 その接着手段としてはタイル用セメント等の接着剤を用いることが好ましく、 また両面接着テープを使用しても良いものである。
【0014】 図2は本考案棟構造の他の実施態様の断面図である。 この図の場合は、ノシ瓦を使用しない簡単な構造の棟であり、最上段の桟瓦( k)の上に断面笠型板(1)を取付け、その上方に被せるようにして丸瓦(m) のみを固定したものである。
【0015】 この図2の場合も、断面笠型板(1)の取付けは図1の場合と同様に横向きの 金属棒(4)と銅線(5)を結束する手段が望ましく、その他、ボルト等の金具 、縦向きに立設した表面ギザギザの金属棒と座金、などを使用しても良いことは 勿論である。
【0016】 図3は本考案に使用する断面笠型板の1例の斜視図である。 この図の様に断面笠型板(1)は、例えば中央に凸部(2)を有し左右に笠状 に開いた形状となった長尺な板体であり、この凸部(2)の上部に溝(3)を設 けておけば前述した横向きの金属棒(4)を装着させるのに便利であり、またこ の溝(3)には下からの貫通孔(7)が所定の間隔で穿設されており、この貫通 孔(7)には結束用の銅線(5)、又はボルト、或は表面ギザギザの金属棒など が挿通されるのである。
【0017】 この凸部(2)の高さはノシ瓦(n)の厚さに合せておくと好適な結果が得ら れ、図1の様に隙間なくノシ瓦(n)との積層ができる様になるのである。 また図3の様に、この断面笠型板(1)の笠部表面には水切り溝(8)を多数 設けておくと水ハケが良く防水上好ましいものとなる。
【0018】 この断面笠型板(1)は前述した様に軽量材料によって成形してやれば良く、 かなり軽量なもので、その板体の厚さは10〜50mm位が適切なものとなってい る。 なおこの断面笠型板(1)自体を補強するために、この成形体の中へ金属板や プラスチック板を埋設したり、或は外部の1部に金属板やプラスチック板を接合 させるようにしても良いことは勿論である。
【0019】
【作用】
本考案は以上の様なものであり、粘土を全く使用せずに、軽量な成形体である 断面笠型板を用いてボルト、横向き金属棒と銅線、又は縦向き金属棒と座金など の金具により簡単に取付けて施工でき、ノシ瓦と断面笠型板との積層も便利な接 着手段で良いため、作業能率が非常に大きく向上できる棟構造となっているので ある。
【0020】 この様に粘土を使用せずに棟構造が仕上るため衣服、手、顔なども汚れること はなく若者が格好よく作業でき、軽量な断面笠型板は工場生産により量産して現 場に持ち込めば良く、棟へ運ぶのも楽であり、従来の粘土使用に比べてきわめて すぐれた作業性を発揮するのである。
【0021】
【考案の効果】
本考案の効果は作用欄で詳述した通りであるが、簡単にまとめると下記の如く である。 (イ)衣服等を汚さず快適に仕事ができる。 (ロ)断面笠型板が軽量なため重労働的な感覚はない。 (ハ)簡単な取付け作業や接着作業で棟構造が仕上るので能率向上が大きい。
【0022】 この様に本考案はすぐれた効果を有し、近年の若者が敬遠していた理由は完全 に解消され、屋根の棟作りの仕事が非常に快適となり、建築業界に極めて顕著な 効果を持たらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案棟構造の1実施態様の断面図である。
【図2】本考案棟構造の他の実施態様の断面図である。
【図3】本考案に使用する断面笠型板の1例の斜視図で
ある。
【符号の説明】
(A) 屋根の棟 (k) 桟瓦 (s) 野地板 (n) ノシ瓦 (m) 丸瓦 (1) 断面笠型板 (2) 凸部 (3) 溝 (4) 金属棒 (5) 銅線 (6) 面戸 (7) 貫通孔 (8) 水切り溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の棟に軽量材料によって成形してな
    る断面笠型板を金具にて取付け、その上に瓦を固定する
    様にした屋根の棟構造。
  2. 【請求項2】 断面笠型板とノシ瓦を接着手段によって
    一段又は複数段に積層し、その上に丸瓦を固定してなる
    請求項1記載の屋根の棟構造。
  3. 【請求項3】 断面笠型板の上方に被さる丸瓦のみを固
    定してなる請求項1記載の屋根の棟構造。
JP11162491U 1991-12-20 1991-12-20 屋根の棟構造 Pending JPH0552038U (ja)

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JP11162491U JPH0552038U (ja) 1991-12-20 1991-12-20 屋根の棟構造

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JPH0552038U true JPH0552038U (ja) 1993-07-09

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849297U (ja) * 1981-09-30 1983-04-02 大同産業株式会社 保温構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5849297U (ja) * 1981-09-30 1983-04-02 大同産業株式会社 保温構造

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