JPH055196Y2 - - Google Patents

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JPH055196Y2
JPH055196Y2 JP1987037263U JP3726387U JPH055196Y2 JP H055196 Y2 JPH055196 Y2 JP H055196Y2 JP 1987037263 U JP1987037263 U JP 1987037263U JP 3726387 U JP3726387 U JP 3726387U JP H055196 Y2 JPH055196 Y2 JP H055196Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、平底円筒貯槽において、地震時荷
重の影響よりも暴風時荷重の影響が大きい時に設
けるスベリ止め装置に関するものである。
(従来の技術) 従来例における平底円筒貯槽は、貯槽の側板と
基礎、若しくは貯槽の底板と基礎をアンカーボル
トで固定するように形成されている。
また、この固定用アンカーボルトは地震時の内
容物による慣性力と暴風時の風圧力に対抗し得る
ように形成されている。
第3図は従来例を説明するための平底円筒貯槽
のアンカーボルト取付け説明図である。
図中1は基礎、2は底板、3は側板、4はアン
カーボルト、5はブラケツト、6はナツトであ
る。
平底円筒貯槽は、側板3の下縁近部の周壁にほ
ぼ等間隔に隔接して円周方向に複数個設けたブラ
ケツト5と基礎1とをアンカーボルト4と複数個
のナツト6で固定している。
アンカーボルト4とブラケツト5は上下方向に
も、又、基礎1表面と平行する横方向にも相互に
移動し得ないように固定されている。つまり平底
円筒貯槽は上下方向にも、又、基礎1表面と平行
する横方向にも動き得ないように固定されてい
る。
従つて、ブラケツト5、アンカーボルト4およ
び複数個のナツト6は、地震時及び暴風時の平底
円筒貯槽の上下方向の動きや、横方向に対する動
きに、対抗し得る強さを持つように形成されてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 従来例に示されるような平底円筒貯槽の固定の
仕方およびアンカーボルトの強度検討方法は、平
底円筒貯槽の暴風に対する安全性と地震に対する
安全性を考慮された一定の基準が設けられてい
る。
当該基準を詳細に見ると、地震に対してのアン
カーボルトは不要であるが、暴風に対してのアン
カーボルトが必要とされる場合が多く見られる。
この場合に、従来例を示すような平底円筒貯槽
のアンカーボルトの構造、つまり固定の仕方や強
度を暴風圧力に対抗出来るようにすると、固定さ
れることによる地震時の影響が大きくなり、さら
に強力なるアンカーボルトと強いブラケツトが必
要となる。
しかし、暴風に対しての安全性のみを考慮する
とアンカーボルトの構造は、より簡易にすること
が可能である。
この場合、当該簡易な構造においては、平底円
筒貯槽が、地震時に内部液による慣性力で基礎の
上下動とは別に固有の上下動もするため、アンカ
ーボルトとブラケツトによつて基礎と貯槽を一体
に固定した場合、アンカーボルトやブラケツト、
さらに加えてブラケツトを取り付けた貯槽本体ま
でも、破損してしまう問題点を有していた。
従つて、アンカーボルトとブラケツトで貯槽が
上下方向に動かないように固定することは前記簡
易な構造ではかえつて危険であるため、基礎と貯
槽は地震による上下動に対しては別々に上下動す
るように自由にしておく必要がある。
また同時に、前述したように暴風時には貯槽の
横移動、つまり横スベリに対しては動かないよう
に拘束しておく必要もある。
(問題点を解決するための手段) この考案においては、平底円筒貯槽の基礎表面
と平行する横方向の動きを固定し、平底円筒貯槽
の上下動に対しては拘束しないように形成して上
述の問題点を解決した平底円筒貯槽におけるスベ
リ止め装置の提供を目的とするものである。
すなわち、平底円筒貯槽の側板下縁近部の円周
方向にほぼ均等な隔接代を設けて複数個固定した
ブラケツトと、平底円筒貯槽の基礎にブラケツト
と対応して埋設した複数個のアンカーを設けてな
り、平底円筒貯槽が基礎から横移動しないように
前記したブラケツトとアンカーを係合し、かつ、
平底円筒貯槽の軸心に平行する上下方向には動き
を拘束しないように前記したブラケツトとアンカ
ーを係合して形成したものである。
(実施例) この考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、この考案に係るスベリ止め装置の一
つの実施例の平面を示す説明図、第2図は第1図
に示す実施例の側面を示す説明図である。
図中基礎1、底板2、側板3は、従来例におけ
る場合と同一である。
7は螺子部を持たないアンカーボルト、つまり
アンカーバーである。
アンカーバー7は、基礎1中に埋設し、アンカ
ーバー7自体の抜け出しを防止する鍔部10を下
端部に設けた中実丸棒または中空丸棒にて形成す
る。
8はアンカーガイドである。
アンカーガイド8は、アンカーバー7と遊嵌す
る内径を有する厚肉円筒に形成し、厚肉円筒の軸
心を鉛直方向にして、ブラケツト9に固定して設
ける。ブラケツト9は平底円筒貯槽の側板3の下
縁近部に固定する。
当該ブラケツト9は側板3の円周方向にほぼ均
等な隔接代を設けて複数個設ける。
平底円筒貯槽は、基礎1に埋設したアンカーバ
ー7をアンカーガイド8に挿嵌して固定する。
すなわち、平底円筒貯槽は、上下方向の動きを
拘束されず、基礎1表面と平行する横方向の動き
に対してのみ拘束される。
この場合、アンカーバー7は主に暴風圧に対抗
した強さをもつように棒径または横断面積が定め
られる。
第4図は、第5図に示すA−A線における断面
説明図、第5図は、第2の実施例を示す説明図で
ある。
第2の実施例では第1の実施例におけるアンカ
ーガイド8は設けず、ブラケツト11にアンカー
バー12の挿嵌孔13を設けて形成する。
当該挿嵌孔13は、円形孔に形成する場合の
他、第6図および第7図に示すように、平底円筒
貯槽を上下方向に案内し、基礎表面と平行する横
方向の動きに対して拘束するように形成したもの
でもよい。
第8図は他の実施例の平面を示す説明図、第9
図は、第8図の側面を示す説明図である。
他の実施例では、基礎1と平底円筒貯槽の側板
3をワイヤーロープ14で横方向に引張りながら
固定し、平底円筒貯槽の上下方向の動きを適当な
範囲で自由にするように形成する。
この場合ワイヤーロープ14は第9図に示すよ
うに、案内子15を設けて形成しても、第10図
に示すように案内子15を設けることなく直接ア
ンカー基柱16と側板3をワイヤーロープ14で
結んで固定してもよい。
(効果) この考案による平底円筒貯槽のスベリ止め装置
は、平底円筒貯槽が基礎に対して横移動つまり横
スベリしないように、ブラケツトとアンカーを基
礎表面に平行する横方向にのみに動きを拘束する
ように係合したので、暴風時の風圧力によつて平
底円筒貯槽が基礎上を横移動、つまり横スベリす
ることがなく、貯槽が基礎の定位置からずれた
り、貯槽が転倒したりして、貯槽が損傷したり、
倒壊することがなく安全である。
また、この考案による平底円筒貯槽のスベリ止
め装置は、基礎表面に対して、上下方向へは自由
に動き得るように固定されているので、地震時に
基礎の上下動に対して、貯槽が内部液による慣性
力で基礎とは別に固有の上下動をしても、何ら上
下方向には動きを拘束しないため、基礎と貯槽間
に係合したアンカーやブラケツト、および貯槽側
板や底板を、損傷するようなことはない。
また、貯槽内の液圧変動や稼働時の温度変化に
対しても対応できるように形成されているので不
必要な強度をもつことがない経済的な平底円筒貯
槽のスベリ止め装置を、提供する事が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るスベリ止め装置の一
の実施例の平面を示す説明図、第2図は、第1図
に示す実施例の側面を示す説明図、第3図は、従
来例を示す説明図、第4図は、第5図に示すA−
A線における断面説明図、第5図は、第2の実施
例の側面を示す説明図、第6図は第3の実施例の
平面を示す説明図、第7図、は第6図の側面を示
す説明図、第8図は、第4の実施例の平面を示す
説明図、第9図は、第8図の側面を示す説明図、
第10図は、第5の実施例の側面を示す説明図で
ある。 1……基礎、2……底板、3……側板、4……
アンカーボルト、7,12……アンカーバー、
5,9,11……ブラケツト、8……アンカーガ
イド、14……ワイヤーロープ、15……案内
子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平底円筒貯槽の側板の下縁近部に均等な隔接代
    を設けて円周方向に複数個固定したブラケツト
    と、平底円筒貯槽の基礎にブラケツトと対応して
    埋設した複数個のアンカーとを設けてなり、平底
    円筒貯槽が基礎から横移動しないように前記した
    ブラケツトとアンカーを係合し、かつ、地震時に
    平底円筒貯槽の軸心に平行する上下方向には動き
    を拘束しないように前記したブラケツトとアンカ
    ーを係合したことを特徴とする平底円筒貯槽にお
    けるスベリ止め装置。
JP1987037263U 1987-03-16 1987-03-16 Expired - Lifetime JPH055196Y2 (ja)

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JP1987037263U JPH055196Y2 (ja) 1987-03-16 1987-03-16

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JP1987037263U JPH055196Y2 (ja) 1987-03-16 1987-03-16

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JPS63147498U JPS63147498U (ja) 1988-09-28
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JP6080073B2 (ja) * 2013-03-27 2017-02-15 株式会社石井鐵工所 低温タンクの制震プレート装置
JP6191944B2 (ja) * 2013-03-30 2017-09-06 株式会社石井鐵工所 タンクのアンカー装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5514683U (ja) * 1978-07-17 1980-01-30

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