JPH0551894A - 化粧板用エンボス原紙及びその製造方法並びに化粧板 - Google Patents

化粧板用エンボス原紙及びその製造方法並びに化粧板

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JPH0551894A
JPH0551894A JP20925391A JP20925391A JPH0551894A JP H0551894 A JPH0551894 A JP H0551894A JP 20925391 A JP20925391 A JP 20925391A JP 20925391 A JP20925391 A JP 20925391A JP H0551894 A JPH0551894 A JP H0551894A
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JP
Japan
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base paper
embossed
paper
embossing
decorative board
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Pending
Application number
JP20925391A
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English (en)
Inventor
Seiji Kawahara
誠司 川原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンボス加工による凹凸模様が後工程として
の樹脂含浸によっても悪影響を受けにくいエンボス原紙
及びその製造方法並びにそのエンボス原紙を利用した化
粧板を提供する。 【構成】 この化粧板用エンボス原紙製造方法は、製紙
プロセスにおける抄紙工程のプレスパート1とドライパ
ート3の間でエンボス加工を行うことを特徴としてい
る。この工程でエンボス加工を行ったエンボス原紙は後
工程としての熱硬化性樹脂を含浸させても、形成された
エンボス凹部の輪郭や深さ寸法は崩れず確実に保持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧板用エンボス原
紙、その製造方法、及びそのエンボス原紙を利用して構
成した化粧板に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧板は、一般に、化粧原紙の表面に熱
硬化性樹脂を含浸せしめる一方その下面にパーティクル
ボード等の基板を積層し、プレス加工することにより構
成される。
【0003】ところで、この化粧原紙がたとえば木目模
様を表すものである場合には、その木目の立体感を表わ
すために、木目の導管に対応する部分を窪ませるための
工程、つまりエンボス加工、が施される。
【0004】従来、このエンボス加工は、製紙プロセス
により化粧原紙が完成した後に行なわれている。ところ
が、このようにして形成されたエンボス原紙は、その後
工程において表面保護層を形成するために熱硬化性樹脂
が含浸せしめられるのであるが、その含浸工程におい
て、エンボス加工により形成された凹凸模様が浅くなっ
たりあるいは場合によっては殆んど消失してしまうとい
う不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、エンボス加工により付与され
た凹凸模様が後工程としての樹脂液含浸によっても悪影
響を受けにくいエンボス原紙並びにそのエンボス原紙の
製造方法を提供することである。
【0006】また、さらなる技術的課題は、そのエンボ
ス原紙を使用した化粧板を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用・効果】上記技術的
課題を解決するための、本発明に係る化粧板用エンボス
原紙の製造方法は、製紙プロセスにおける抄紙工程のプ
レスパートとドライパートの間でエンボス加工を行うこ
とを特徴としている。
【0008】製紙プロセスにおいては、周知の如く、ワ
イヤーパートにおいて紙すきが行われ、すかれた紙は上
記プレスパートにおいて脱水せしめられ紙匹が結合され
る。そしてプレスパートでの処理がなされた紙はドライ
パートにおいて乾燥せしめられるのである。本発明にお
いては、このプレスパートとドライパートとの間で原紙
にエンボス加工を行う、つまりエンボス加工を行った後
に乾燥工程を行うという手順をとることにより、後工程
としての樹脂液含浸を行ってもエンボスによる凹凸模様
が確実に保持される原紙を得ることができるのである。
【0009】本発明に係る化粧板は、上記製造方法によ
り製造されたエンボス原紙の表面に絵柄印刷層を形成し
て、その上面に熱硬化性樹脂等の表面保護層を形成する
一方、その下面にパーティクルボード等の基板を積層し
てなることを特徴としている。このように、上記製造方
法により得られたエンボス原紙を使用することにより、
深みが十分な立体感のあるエンボス模様を保持した化粧
板を得ることができるのである。
【0010】上記構成の化粧板においては、エンボス原
紙の表面と上記絵柄印刷層との間に、エンボス原紙の凸
面全面にエンボス凹部と異なる色彩の下塗印刷層を形成
することが好ましい。このように構成することにより、
一般的な印刷技術によりエンボス原紙の凸面とエンボス
凹部との色彩を容易に異ならせることができ、たとえば
木目の導管を容易かつ明瞭にに作出することができるの
である。この点、従来においては、一般に、ワイピング
加工が採用されていた。すなわち、この方法において
は、エンボス原紙全面に着色インキを塗工し、ついでそ
の表面をドクターブレード等で拭き取り、凸面部のイン
キを除去する一方、エンボス凹部内にインキを残留せし
めるのである。本発明に係る上記構成の化粧板は、この
ような従来のワイピング加工に比較して容易に木目の導
管模様等を作出することができるのである。
【0011】
【実施例】以下に、図1〜5にしたがって本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0012】図1に、本実施例に係る化粧板用エンボス
原紙の製造工程の要部を示している。この製造工程は、
エンボス工程を除き、従来公知の一般的な化学紙製造工
程の抄紙工程を示すものである。
【0013】製紙プロセスにおける抄紙工程は、まずワ
イヤーパートより始まる。このワイヤーパートにおい
て、液状のパルプ(チタン紙の場合は酸化チタンが混合
される)がすかれて紙の原型、つまり原紙が形成され
る。次いで、この原紙はプレスパートに導入される。プ
レスパートにおいては原紙に含まれている水が脱気され
ると共に紙匹が結合される。そして、次いで、エンボス
パートに導入される。このエンボスパートは従来の製紙
プロセスと異なるところである。このエンボスパートに
おいて、原紙の片面に所定のエンボス凹凸模様が付与さ
れる。次いで、エンボス原紙は、従来と同様に、ドライ
パートに導入され、そこで乾燥せしめられた後、仕上げ
パートに送られてリールに巻き取られる。
【0014】図2に、プレスパート1及びエンボスパー
ト2及びドライパート3の具体的装置を示している。
【0015】プレスパート1には、プレスローラ1a,1
a;1b,1bが所定個数配置されており、それらのプレス
ローラ間をベルト1cが巡回するようになっている。ワ
イヤーパートより送られてきた原紙5はベルト1cによ
り前方に送られると共に、一連のプレスローラ1a,1b
により脱水される。プレスパート1を経た原紙5は、ゴ
ムローラ2bとエンボスローラ2aよりなるエンボスパー
トを通過する。エンボスローラ2aの外周面には、所望
の突起形状2cが形成されている。この突起形状2cは、
たとえば図3に示した如き木目の導管4の模様に相当し
ている。これらのローラ2a,2bを原紙が通過すると、
その原紙の上面に突起形状2cが転写されることにな
る。このプレスパート2を経た原紙5はドライパート3
に導入され、ドライパート3内の一連のヒートローラ3
a,3b・・・により前方に送られて乾燥せしめられる。
【0016】本発明に係るエンボス原紙は上記の工程で
製造されるのであるが、このエンボス原紙5は、図4に
示す工程により化粧板が製造される。
【0017】図4において、まず始めに、前記工程によ
り凸面5aより窪んだエンボス凹部5bを有するエンボス
原紙5の表面、つまり凸面5aに、グラビア印刷により
互いに色彩の異なる絵柄印刷層6a,6bが適宜形成され
る。次いで、この印刷されたエンボス原紙5の表面に熱
硬化性樹脂、たとえば低圧メラミン樹脂液が含浸せしめ
られ、その表面に表面保護層7が形成される。次いで、
この表面保護層7はまず半硬化せしめられる。次いで、
このエンボス原紙5はパーティクルボード等の基板8に
プレス成形により圧着せしめられる。このプレス成形時
には加熱が同時になされ、半硬化せしめられた表面保護
層7はここで完全に硬化せしめられる。図5は図4の変
形例を示している。この変形例においては、エンボス原
紙5の表面に絵柄印刷層6a,6bを形成する前に、下塗
印刷層6cを形成する例を示している。この下塗印刷層
6cは、図に明らかなように、エンボス原紙5の凸面5a
全面に塗布される。この下塗印刷層6cは、エンボス原
紙5のエンボス凹部5bの色彩と凸面5aの色彩とを異な
らせるためになされる。すなわち、図3に示したような
木目の導管をエンボス凹部5bにより表わす場合には、
エンボス原紙5自体の色彩を導管4の色に合致せしめて
おき、次いで下塗印刷層6cを凸面5aに塗布することに
より導管でない部分4aを形成するのである。絵柄印刷
層6a,6bを形成した後の工程は図4で説明したものと
同様である。
【0018】
【実験例】本発明者等は従来例に係る製造方法と、本発
明に係る製造方法とを比較実験して、本発明製造方法に
より得られたエンボス原紙のエンボス凹部が後工程とし
ての樹脂含浸を経ても悪影響を受けないことを確認し
た。
【0019】まず、従来例に係る製造方法として、約1
5%の酸化チタンを添加し抄いたチタン紙(100g/
m2)を使用した実験例を示す。このチタン紙に木目等の
絵柄印刷を行った後、導管に対応するエンボス凸部の高
さが50〜100μmであるエンボスローラでエンボス
加工(30kg/cm2)を施すと、40〜80μmの深さのエ
ンボス凹部、すなわち導管を有するエンボス紙が得られ
た。しかし、その後低圧メラミン樹脂(日産化学工業株
式会社製「サントップM−700」をエンボス紙に含浸さ
せ(樹脂/原紙=40%)の、200°Cで熱風乾燥を5
分行ったところ、基板にプレス成形する前にエンボス凹
部の深さはいずれの部分も10μm以下となりエンボス
効果がほとんど消失してしまった。
【0020】次に、本発明に係る製造方法として、上記
のチタン紙と同様の原料を利用した場合の実験例を示
す。チタン紙製造の抄紙工程におけるプレスパートとド
ライパート間で水分約60%のときに、上記従来例に係
る製造方法同様、エンボス凹部の高さが50〜100μ
mであるロールエエンボス版でエンボス加工(30kg/cm
2)を施すとドライパート等を経て30〜70μmの深さ
のエンボス凹部を有するエンボス原紙が得られた。それ
から、エンボス原紙の凸部全面に原紙と異なる配色にて
ベタ刷りを行いその上から凸部に絵柄を印刷した後、従
来例と同様に低圧メラミン樹脂(日産化学工業株式会社
製「サントップM−700」をエンボス原紙に含浸させ
(樹脂/原紙=40%)、200°Cで熱風乾燥を5分行
ったものを温度150°C、プレス圧20kg/cm2,プレ
ス時間10分の条件で基板にプレス成形を行ったとこ
ろ、エンボス凹部の深さが25〜60μmで綺麗な化粧
板に仕上がった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る化粧板用エンボス原紙の製造工
程の要部を示す説明図である。
【図2】 図1における工程の具体的装置の一例を示す
要部概略図である。
【図3】 本発明の一対象である化粧板の木目を示す外
観図である。
【図4】 本発明に係る化粧板の製造工程を示す工程図
である。
【図5】 図4の変形例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 プレスパート 1a,1b プレスロー
ラ 1c ベルト 2 エンボスパ
ート 2a エンボスローラ 2b ゴムローラ 2c 突起形状 3 ドライパー
ト 3a,3b ヒートローラ 4 導管 4a 部分 5 原紙 5a 凸面 5b エンボス凹
部 6a,6b 絵柄印刷層 6c 下塗印刷層 7 表面保護層 8 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/36 27/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙プロセスにおける抄紙工程のプレス
    パート(1)とドライパート(3)の間でエンボス加工を行
    うことを特徴とする化粧板用エンボス原紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 製紙プロセスにおける抄紙工程のプレス
    パート(1)とドライパート(3)の間でエンボス加工をし
    てなることを特徴とする化粧板用エンボス原紙。
  3. 【請求項3】 請求項2の化粧板用エンボス原紙(5)の
    表面に絵柄印刷層(6a,6b)を形成して、その上面に表
    面保護層(7)を形成する一方その下面に基板(8)を積層
    してなることを特徴とする化粧板。
  4. 【請求項4】 上記化粧板用エンボス原紙(5)の表面と
    上記絵柄印刷層(6a,6b)との間に、エンボス原紙(5)
    の凸面(5a)全面にエンボス凹部5bと異なる色彩の下塗
    印刷層(6c)を形成したことを特徴とする請求項3記載
    の化粧板。
JP20925391A 1991-08-21 1991-08-21 化粧板用エンボス原紙及びその製造方法並びに化粧板 Pending JPH0551894A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6402871B1 (en) 2000-05-26 2002-06-11 The Mead Corporation Method for increasing the absorption capacity of saturating papers
JP2008168601A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Toppan Cosmo Inc メラミン樹脂化粧板の製造方法
JP2017216910A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 義人 岡崎 抄造物の製造装置

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