JPH0551879A - 装飾シートおよびその製造方法 - Google Patents

装飾シートおよびその製造方法

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JPH0551879A
JPH0551879A JP23545691A JP23545691A JPH0551879A JP H0551879 A JPH0551879 A JP H0551879A JP 23545691 A JP23545691 A JP 23545691A JP 23545691 A JP23545691 A JP 23545691A JP H0551879 A JPH0551879 A JP H0551879A
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JP
Japan
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sheet
layer
vinyl chloride
chloride resin
heating
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Application number
JP23545691A
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English (en)
Inventor
Toshio Kudo
敏夫 工藤
Naoyuki Suzuki
尚之 鈴木
Eiichi Tajima
栄一 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tajima Inc
Original Assignee
Tajima Inc
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Publication date
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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  • Finishing Walls (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材シート11上に透明ないし半透明の固着
用ペーストゾル層21′を形成したのち、この上に硬質
ないし半硬質のPVC粉粒体25を均一に層状に散布、
付着せしめる。ついで、加熱して溶融し、互いに固着・
一体化せしめて、硬質ないし半硬質のスキン層23を形
成する。 【効果】 カレンダー処理によらずに、硬質ないし半硬
質のスキン層を形成でき、残留歪が生じず経時による伸
縮がない。また、セラミック調の独立の外観・質観が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床材、壁材などとして
用いられる硬質ないし半硬質の表層(スキン層)を有す
る装飾シートに関する。
【0002】
【従来の技術】床材等においては、傷、汚れ、摩耗等か
ら床材を保護するために、ある程度の硬度を有した表層
部を設けることが多い。従来、このような表層部を有す
る床材は、一般に、色模様や柄模様が施された基材シー
ト上に、透明な半硬質のフィルムをカレンダーによりラ
ミネートすることにより製造していた。
【0003】しかしながら、このような床材では、カレ
ンダー処理時に残留歪が生じ、経時的に伸縮しやすいと
いう問題があった。また、フィルムラミネートであるの
で、一様に表面が平滑となり、光沢がありすぎて微妙な
風合いを付与できないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、残留歪の発
生が防止され、表面硬度、質感、シート幅などに対する
任意の調整ないし制御が容易なスキン層を有する装飾シ
ートおよびその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾シートは、
塩化ビニル系樹脂の粉粒体が加熱、溶融により互いに固
着一体化してなる半硬質ないし硬質の表層を、基材シー
ト上に有することを特徴とする。
【0006】本発明の装飾シートの製造方法は、基材シ
ート上に塩化ビニル系樹脂のペーストゾルを塗布し、こ
の上に塩化ビニル系樹脂の粉粒体を散布して付着せしめ
たのち、加熱して塩化ビニル系樹脂の粉粒体を溶融し、
該粉粒体同士を互いに固着一体化せしめて表層を形成す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施態様】図1は本発明の床材シート(装飾シ
ート)を製造するプロセスを示す説明図であり、図2は
各プロセスにおけるシートの状態を示す説明断面図であ
る。
【0008】基布として用いられる不織布13に、軟質
塩化ビニル樹脂ペーストゾルを塗布装置41により塗布
含浸し、加熱装置43により加熱硬化せしめ、軟質塩化
ビニル樹脂層15中に不織布13が埋設された基材シー
ト11を形成する(図2(A)参照)。また、樹脂ベー
ス中に発泡剤を添加すれば発泡層中に不織布13が埋設
された、クッションフロア用の基材シートが得られる。
軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルとしては、塩化ビニル
系樹脂、可塑剤、安定剤、充填剤などを含む通常の樹脂
ペーストが用いられる。ついで、印刷ロール45によ
り、基材シート11上に任意の模様を印刷し、ヒータ4
7で乾燥する。
【0009】さらに、塗布ロール51により、PVC粉
粒体固着用の透明ないし半透明の固着用ペーストゾルを
塗布して、厚さ0.1〜0.3mm程度の固着用ペース
トゾル層21′を形成する(図2(B)参照)。この樹
脂ペーストとしては、従来の軟質塩化ビニル樹脂ペース
トと同様のものが用いられ、透明性を損なわない範囲
で、塩化ビニル系樹脂、可塑剤、安定剤、充填剤などを
含有することができる。
【0010】次に、引き続き矢印T方向に基材シート1
1を連続的に搬送しながら、ホッパ53から供給コンベ
ア55によりPVC(塩化ビニル樹脂)粉粒体25を散
布する。基材シート11は、自重とPVC粉粒体25の
重さにより、ガイドローラ57,59間で垂れ下がり、
その最下部にPVC粉粒体25の溜り部を形成する。P
VC粉粒体25は、固着用ペーストゾル層21′の粘着
力により基材シート11に付着して上昇する。このと
き、基材シート11の裏面側に設けられた振動機63に
より、基材シート11に振動が付与され、この振動によ
って余分のPVC粉粒体25が溜り部に、あるいは基材
シート11の幅方向から回収容器61内に振るい落とさ
れ、基材シート11の固着用ペーストゾル層21′上
に、PVC粉粒体25が均一に層状に付着する(図2
(C)参照)。PVC粉粒体25としては、平均粒径が
0.01〜1.0mmのものが好適であり、より好まし
くは0.1〜0.5mmである。PVC粉粒体25は、
塩化ビニル系樹脂からなり、可塑剤は実質上含まない
か、あるいは硬質ないし半硬質の製品が得られる範囲で
若干の可塑剤が含まれていてもよい。塩化ビニル系樹脂
としては、塩化ビニルのホモポリマー(ストレートポリ
マー)、塩化ビニル/酢酸ビニルのコポリマー、エチレ
ン/塩化ビニルのコポリマーなどが用いられる。また、
これらポリマーの平均重合度は600〜2500程度が
好適である。
【0011】ついで、PVC粉粒体25が散布された基
材シート11が、オーブン、シュバンクバーナー等の加
熱装置65で加熱され、PVC粉粒体25が溶融し、互
いに固着一体化するとともに、固着用ペーストゾル層2
1′が硬化して固着層21を形成する。加熱温度170
〜230℃程度、加熱時間2〜5分程度が好適である。
PVC粉粒体25は、このように溶融してフィルム状の
スキン層23を形成する(図2(D)参照)。このと
き、固着用ペーストゾル層21′を形成する軟質塩化ビ
ニル樹脂組成物中に含まれる可塑剤がPVC粉粒体25
に吸収され、その程度により硬質〜半硬質のスキン層2
3が形成される。また、樹脂組成物中の安定剤も、一部
PVC粉粒体25に吸収される。なお、このスキン層2
3の形成においては、PVC粉粒体25を機械的に混練
しないので、比較的高温で加熱しても、加工中に塩化ビ
ニル系樹脂が分解するおそれはない。得られたスキン層
23は、ラミネートフィルム法の表層と異なり、完全な
平滑面ではなく、適度の凹凸をもっており、乱反射によ
る独特の風合いを付与することができる。この程度は、
PVC粉粒体の粒径、加熱温度、時間などにより調整で
きる。
【0012】さらに、スキン層23にエンボスを付与す
るなどして、意匠的な効果を引き出すこともできる。ま
た、以上の説明では長尺床材を中心にして説明したが、
他のタイプの床材や、壁材などの他の装飾シートにも応
用できる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような作用効果
が得られる。 (1) 任意の幅の装飾シートに対して、硬質ないし半
硬質のフィルム状スキン層を形成できる。従来のフィル
ムラミネート法では、装飾シートの幅に合わせて、それ
ぞれ透明フィルムを用意する必要があった。
【0014】(2) PVC粉粒体を機械的に処理する
ことなく、加熱するだけで硬質ないし半硬質スキン層を
形成でき、ある程度の熱を掛けても塩化ビニル系樹脂が
分解しないので、広い範囲で簡単に加熱制御できる。ま
た、カレンダリングのように残留歪が発生することが防
止され、得られた装飾シートの経時による伸縮が非常に
少ない。
【0015】さらに、表面を完全に平滑にせず、細かい
適度の凹凸が残せるので、乱反射による風合いが付与さ
れる。また、得られる製品はセラミック調の外観・質感
を有している。
【0016】(3) スキン層の硬度は、固着用ペース
トゾルの可塑剤量、PVCの重合度、加熱条件などによ
り、製造ロットに応じそのつど簡単に制御できる。
【0017】
【実施例】
実施例1 図1に示した装置とほぼ同様の装置を用い、図3に示し
た半硬質スキン層を有する長尺クッションフロアを製造
した。ガラス繊維の不織布13に、下記組成の発泡剤入
りペーストゾル(配合例1)を塗布し、セミキュアして
発泡層17を形成して、基材シート11を得た。
【0018】配合例1 塩化ビニル樹脂 100重量部 ジオクチルフタレート 40〜50重量部 Ca−Zn系安定剤 2重量部 炭酸カルシウム 10重量部 アゾジカーボンアミド 2〜3重量部
【0019】ついで、上記配合例1からアゾジカーボン
アミド(発泡剤)を除いた組成の印刷下地用ペーストゾ
ルを塗布したのち、加熱硬化させ、印刷用下地層31を
形成し、その表面に印刷ロール45により印刷を施し、
ヒータ47で乾燥した。なお、印刷には発泡剤の発泡を
抑制するインクが部分的に用いられている。
【0020】さらにこの上に、上記配合例から発泡剤を
除いた組成の固着用ペーストゾルを0.1mmの厚さで
塗布し、そこに平均重合度1050の塩化ビニルホモポ
リマーからなるPVC粉粒体25(平均粒径0.3m
m)を散布し、余剰分は振動機63による振動で振るい
落とし、均一層を形成した。
【0021】これを、200〜230℃の熱風オーブン
65を5分間で通過させることにより、PVC粉粒体の
溶融によるスキン層23の形成、固着用ペーストゾルの
硬化による固着層21の形成およびスキン層23との一
体化、ならびに発泡層17のキュアの完結を行ない、下
層部分は発泡体で、表層部分に半硬質のスキン層23を
有し、セラミック調の独特の風合いを具えた長尺クッシ
ョンフロアシートが得られた。
【0022】実施例2 実施例1とほぼ同様の手法で、図4に示した長尺装飾床
材を製造した。ガラス不織布に、配合例1から発泡剤を
除いた組成のペーストゾルを含浸させ、一度加熱オーブ
ンで硬化せしめて軟質塩化ビニル樹脂層15中に不織布
13が埋設された基材シート11を作成したのち、印刷
を施し再度乾燥させた。
【0023】その上に、PVC粉粒体と固着させるため
の透明ペーストゾル(組成は実施例1に同じ)を0.2
mmの厚さでコーティングし、以下実施例1と同様にし
てPVC粉粒体を散布、均一充填した。
【0024】ついで、これを加熱オーブンで4分間加熱
硬化させたのち、エンボスロールでエンボスを付与する
ことにより、図4に示した構成で、表層が硬くしかもセ
ラミック調の独特の風合いを有する装飾床材が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる装置の一例を示す説明図で
ある。
【図2】製造工程の各プロセスにおけるシートの状態を
示す説明図である。
【図3】本発明の装飾床材の実施例を示す説明断面図で
ある。
【図4】本発明の装飾床材の実施例を示す説明断面図で
ある。
【符号の説明】
11 基材シート 13 不織布 15 軟質塩化ビニル樹脂層 17 発泡層 21 固着層 21′ 固着用ペーストゾル層 23 スキン層 25 PVC粉粒体 31 印刷用下地層 41 塗布装置 43 加熱装置 45 印刷ロール 47 ヒータ 51 塗布ロール 53 ホッパ 55 搬送コンベア 57,59 ガイドローラ 61 回収容器 63 振動機 65 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 G 8913−2E 15/16 A 7805−2E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂の粉粒体が加熱、溶融
    により互いに固着一体化してなる半硬質ないし硬質の表
    層を、基材シート上に有することを特徴とする装飾シー
    ト。
  2. 【請求項2】 基材シート上に塩化ビニル系樹脂のペー
    ストゾルを塗布し、この上に塩化ビニル系樹脂の粉粒体
    を散布して付着せしめたのち、加熱して塩化ビニル系樹
    脂の粉粒体を溶融し、該粉粒体同士を互いに固着一体化
    せしめて硬質ないし半硬質の表層を形成することを特徴
    とする装飾シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 塩化ビニル系樹脂の粉粒体を散布したの
    ち、振動を与えて余剰な該粉粒体を基材シート上から振
    るい落とし、均一な該粉粒体層を形成したのち加熱する
    請求項2に記載の装飾シートの製造方法。
JP23545691A 1991-08-22 1991-08-22 装飾シートおよびその製造方法 Pending JPH0551879A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194434A (ja) * 2012-03-20 2013-09-30 Lonseal Corp 内装シート
JP2016074162A (ja) * 2014-10-08 2016-05-12 平岡織染株式会社 和紙調複合シート
CN109057208A (zh) * 2018-07-27 2018-12-21 江苏贝格丽新材料科技有限公司 一种耐腐蚀、耐污染、防霉防菌墙面装饰膜及制造方法

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