JPH0551499A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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JPH0551499A
JPH0551499A JP20966891A JP20966891A JPH0551499A JP H0551499 A JPH0551499 A JP H0551499A JP 20966891 A JP20966891 A JP 20966891A JP 20966891 A JP20966891 A JP 20966891A JP H0551499 A JPH0551499 A JP H0551499A
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JP
Japan
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pts
polypropylene
weight
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vinyl chloride
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Application number
JP20966891A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Azuma
伸彦 東
Hitoshi Inada
仁志 稲田
Yoshiji Oki
好次 大木
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難燃性と高い熱安定性を有する樹脂組成物を
提供する。 【構成】 ポリプロピレン100重量部 塩化ビニル樹脂30〜200重量部 三酸化アンチモン5〜30重量部 相溶化剤5〜50重量部 水酸化マグネシウム20〜150重量部 を含有することを特徴とする樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性と高い熱安定性
とを併せ有する樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンは着火しやすい、燃えや
すいという欠点を有するため、種々の難燃化が施されて
いる。特に電気製品、建材等に使用されているポリプロ
ピレンには、ますます高度の難燃化が要求される傾向に
ある。例えば、米国のUL規格においては、テレビ外枠
など家電製品の部品に対して、V−1〜V−0という高
度の難燃性が要求されている。したがって、このような
家電製品など米国への輸出品については、V−1〜V−
0の難燃度を付与しなければならない。また近年、我国
においても、テレビの燃焼事件が多発したため、家電メ
ーカーによる自主規制として、テレビバックカバーに対
する高度(V−0)の難燃化が決まっている。
【0003】この為、有機系や無機系の難燃剤を配合
し、ポリプロピレンの難燃化が図られている。一方、難
燃化剤として塩化ビニル樹脂は、それ自身高い難燃性を
有している。しかしながら、単に塩化ビニル樹脂をポリ
プロピレンに配合し、難燃性を付与させる事は両者が相
溶しない為に不適であった。ところが、最近では各種の
相溶化材が提案されており、ポリプロピレンと塩化ビニ
ル樹脂の複合化が可能になってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様にポリプロピレ
ンと塩化ビニル樹脂の複合化は、相溶化材を併用する事
により可能になったが、難燃性能を発現させる配合量ま
で塩化ビニル樹脂を配合すると成形機中で分解が起こ
り、変色しやすくなる。即ち、本来ポリプロピレンが持
っている耐熱安定性が失われるという欠点を生ずる。
【0005】この為、ポリプロピレンと塩化ビニル樹脂
を複合化した樹脂組成物において、高い難燃性と同時に
高い耐熱安定性を維持する事が課題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した課
題に鑑み鋭意研究した結果、ポリプロピレン、塩化ビニ
ル樹脂、三酸化アンチモン、相溶化材に加えて水酸化マ
グネシウムを併用すると、難燃性と耐熱安定性の両者が
向上するという知見を見い出し、本発明を完成するに至
ったものである。
【0007】即ち、本発明はポリプロピレン100重量
部に対し、塩化ビニル樹脂30〜200重量部、三酸化
アンチモン5〜30重量部、相溶化材5〜50重量部、
および水酸化マグネシウム20〜150重量部を含有す
ることを特徴とする樹脂組成物である。
【0008】本発明の樹脂組成物においては、ポリプロ
ピレンに塩化ビニル樹脂、三酸化アンチモン、相溶化材
に加えて水酸化マグネシウムを併用することにより、難
燃性と耐熱安定性の両者が向上する。水酸化マグネシウ
ムは、一般に単独でポリプロピレンと混合しても難燃性
を示すが、必要な難燃性を発現する為には多量の充填が
必要となる。この為、他の難燃剤と併用する事が考えら
れるが、難燃剤の種類によっては逆に難燃性が低下する
場合がある。従って、その組み合わせには慎重な対応が
必要とされる。
【0009】本発明に用いられるポリプロピレンとして
は、プロピレンの単独重合体、エチレン、ブチレンなど
のαーオレフィンとプロピレンとのランダム、ブロック
共重合体またはそれらの混合物があげられる。
【0010】また、塩化ビニル樹脂としては一般的なも
のが制限なく使用出来る。塩化ビニル樹脂の配合量とし
てはポリプロピレン100重量部に対し、30〜200
重量部、好ましくは50〜160重量部である。塩化ビ
ニル樹脂の配合量が上記の下限値より少ない場合は充分
な難燃性が得られず、また上記の上限値より多い場合は
耐熱安定性が悪くなり好ましくない。
【0011】また、三酸化アンチモンとしては、市販の
一般的なものが使用出来る。三酸化アンチモンの配合量
としては、ポリプロピレン100重量部に対し、5〜3
0重量部、好ましくは7〜25重量部である。即ち、樹
脂組成物における三酸化アンチモンの配合量が上記の下
限値より少ない場合は充分な難燃性が得られず、また上
記の上限値より多い場合は難燃性の向上が見られぬうえ
に、比重の増加や耐衝撃性の低下があり好ましくない。
【0012】また、相溶化材としては、公知の相溶化材
が特に制限されないが、特に本発明のポリプロピレン1
00重量部に対して塩化ビニル樹脂30〜200重量部
とともに添加、混練して均一相溶した混合樹脂組成物を
形成し得るものであればよく、例えば各種の不飽和カル
ボン酸がグラフト結合した不飽和カルボン酸グラフトポ
リプロピレンや、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレ
ンプロピレンラバー等のポリオレフィン系ラバー、エチ
レンープロピレンジエンラバー等の軟質樹脂の混合物が
あげられるが、後者の方が好ましく用いられる。相溶化
材の配合量としては、ポリプロピレン100重量部に対
し、5〜50重量部好ましくは10〜40重量部であ
る。相溶化材の配合量が上記の下限値より少ない場合
は、充分な相溶化効果が発揮されず、ポリプロピレンと
塩化ビニル樹脂が均質に混じらない。また、上記の上限
値より多い場合は、相溶性のさらなる向上が見られぬう
えに剛性が低下するので好ましくない。
【0013】また、水酸化マグネシウムとしては、特に
制限されず任意のものを使用出来るが、粒径が0.1〜
50μ、特に0.1〜20μ、またBET法比表面積が
20m2/g以下のものを使用するときは、衝撃性が向
上し表面状態が良好な(シルバーストリークの発生がな
い)成形品が得られるので好ましい。さらに、予めステ
アリン酸ソーダ、ラウリルスルホン酸ソーダ等の界面活
性剤で表面処理した水酸化マグネシウムは、分散性およ
び流動性が向上するという利点があるので好ましく用い
られる。このような水酸化マグネシウムの配合量は、ポ
リプロピレン100重量部に対して20〜150重量
部、好ましくは25〜130重量部である。即ち、樹脂
組成物における水酸化マグネシウムの配合量が上記の下
限値より少ない場合は、充分な難燃性が得られぬばかり
でなく、耐熱安定性も充分でない。また上記の上限値よ
り多い場合は、耐衝撃性が低下するだけでなく、成形品
を製造する際に押出機での混練ペレタイズが困難となる
ので工業的に好適でない。
【0014】本発明の樹脂組成物は、前記した成分のほ
かに、必要に応じて従来公知の安定剤、着色剤、帯電防
止剤、滑剤、核剤及び難燃性、ブルーミング防止性、紡
糸性等に悪影響を与えない範囲で各種の充填材等を添加
してもよい。
【0015】本発明の樹脂組成物を調製する各成分の配
合順序、混合方法などは特に限定されず、一般にタンブ
ラー式ブレンダー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサ
ー、リボンミキサー等を用いて常法により行われる。
【0016】
【効果】本発明の樹脂組成物は、UL94規格(プラス
チック材料の燃焼試験規格)においてV−2、V−1乃
至V−0という高度の難燃性と同時に高い耐熱安定性を
有するものである。この様な特性が得られる理由は明ら
かでないが、ポリプロピレンと塩化ビニル樹脂が相溶化
材により互いに分散される様になり、また耐熱安定性は
塩化ビニル樹脂の分解初期に生ずる塩素ラジカルを水酸
化マグネシウムが捕捉し、分解ラジカル連鎖反応が拡大
されるのを防ぐ事により向上するものと推定している。
また塩化ビニル樹脂、三酸化アンチモンおよび水酸化マ
グネシウムの三者の相乗作用により、難燃性においても
単独で用いるより向上している。
【0017】即ち、本発明の樹脂組成物においては、相
互に作用しあい高い難燃性と高い耐熱安定性が得られた
ものと推定している。
【0018】
【実施例】本発明をさらに具体的に説明するために、以
下に実施例及び比較例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例
及び比較例で示した燃焼試験の実験結果はUL94規格
に準拠して行なったものであり、また耐熱安定性試験は
2オンス射出成形機中に摂氏200度で5分間各サンプ
ルを滞留させた後、色板を成形し、この色板の黄色度
(イエローインデックス=Y.I.)を測定する事によ
り示したものである 実施例1及び比較例1 第1表に示すMIが23であるエチレンとのブロックコ
ポリマー(徳山曹達社製、PN670)またはMIが9
であるホモポリマー(徳山曹達社製、PN240)のポ
リプロピレン、平均重合度が400である塩化ビニル樹
脂(サンアロー化学社製、SA400L)または平均重
合度が680である塩化ビニル樹脂(サンアロー化学社
製、SA600R)、三酸化アンチモン、軟質樹脂の混
合物である相溶化材(ハイテクプラスチック社製、ベネ
ットGR−10、GR25、GR20)、水酸化マグネ
シウム(協和化学社製、キスマ5A)をそれぞれ秤量
し、熱安定剤を加え、スーパーミキサーで混合した。な
お、熱安定剤は2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール,ジラウリルチオプロピオネート及びス
テアリン酸カルシウムをそれぞれ全組成物中に0.1
%、0.2%及び0.1%となるよう添加した。次い
で、50mm一軸押出機を用い、熔融混練し、ペレット
化した。このペレットを2オンス射出成形機を用いて摂
氏200度で通常成形した場合と15分間滞留させた場
合の色板を作成した。
【0019】これらの色板の黄色度(イエローインデッ
クス=Y.I.)を測定し、分解による着色の程度を比
較した。これらの結果も第1表に併記する。
【0020】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン100重量部に対し、塩化
    ビニル樹脂30〜200重量部、三酸化アンチモン5〜
    30重量部、相溶化材5〜50重量部および水酸化マグ
    ネシウム20〜150重量部を含有することを特徴とす
    る難燃性樹脂組成物。
JP20966891A 1991-08-22 1991-08-22 難燃性樹脂組成物 Pending JPH0551499A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0909786A1 (en) * 1997-10-17 1999-04-21 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Acid-resistant, thermoplastic resin composition containing magnesium hydroxide and its use
JP2008174596A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Furukawa Electric Co Ltd:The 難燃性樹脂組成物およびそれを用いた成形物品
CN102399389A (zh) * 2010-09-07 2012-04-04 李天辉 高性能阻燃抗静电聚丙烯塑料的制备方法

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