JPH0366344B2 - - Google Patents

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JPH0366344B2
JPH0366344B2 JP18319882A JP18319882A JPH0366344B2 JP H0366344 B2 JPH0366344 B2 JP H0366344B2 JP 18319882 A JP18319882 A JP 18319882A JP 18319882 A JP18319882 A JP 18319882A JP H0366344 B2 JPH0366344 B2 JP H0366344B2
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JP
Japan
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flame retardant
amount
composition
present
Prior art date
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JP18319882A
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English (en)
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JPS5974152A (ja
Inventor
Yoshio Obara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、難燃性ポリプロピレン組成物を関す
る。さらに詳しくは、本発明は、ポリプロピレン
(エチレンプロピレンブロツクコポリマー)、無機
充てん材、有機ハロゲン化物系難燃剤からなる燃
焼時の滴下防止性のすぐれた該組成物に関する。 ポリオレフインの難燃化に関しては、燃焼時の
溶融滴下を防止する技術として特公昭47−32288、
同−6105、特開昭49−345等が知られている。ま
た、最近薄物の成形品についても溶融滴下防止の
可能な技術として特公昭55−30739号が紹介され
ている。しかしながらこれらの技術では耐溶融滴
下性ならびに耐綿着火性が不十分である。 本発明者は、これらの物性を簡易かつ明確に組
成物の段階で改善することについて検討の結果、
ポリプロピレンとしてエチレン含量1〜30重量
%、メルトフローインテツクス(以下MFR)1
〜20のエチレンプロピレンブロツクコポリマーを
用い好ましくは難燃剤、難燃助剤の他に少量のグ
ロー時間短縮剤を併用することにより、上記公知
技術の問題を解決できることを知つて本発明に到
達した。 以上のように本発明の目的は、成形品とした場
合に耐溶融滴下性および耐綿着火性のすぐれたポ
リプロピレン組成物を提供するにある。 本発明は下記(1)〜(5)の構成を有する。 (1) エチレン含量1〜30重量%のエチレンプロピ
レンブロツクコポリマー30〜80重量%、タルク
を必須かつ有効量の成分として含む無機充てん
材20〜70重量%およびデカブロモジフエニルオ
キサイドおよびドデカクロロドデカヒドロジメ
タノベンゾシクロオクテンから選ばれた一以上
の有機ハロゲン化物系難燃剤5〜20重量%から
なる難燃性ポリプロピレン組成物。 (2) 無機充てん材がケイ酸カルシウム、タルク、
シリカ、マイカ、ケイ藻土若しくはクレーから
選ばれた平均粒径1〜10μのものである前記第
(1)項に記載の組成物。 (3) エチレンプロピレンブロツクコポリマーの配
合量に対して10〜30重量%の有機ハロゲン化物
系難燃剤を配合してなる前記第(1)項に記載の組
成物。 (4) 有機ハロゲン化物系難燃剤の使用量に対して
20〜60重量%の難燃助剤を配合してなる前記第
(1)に記載の組成物。 (5) 組成物100重量%に対して1〜10重量%のグ
ロー時間短縮剤を添加してなる前記第(1)項に記
載の組成物。 本発明に使用するポリプロピレンは、エチレン
分1〜30重量%(以下%であらわすことがある)
好ましくは2〜15%のエチレンプロピレンブロツ
クコポリマーである。このコポリマーはエチレン
とプロピレンの共重合による製造の際にエチレン
が間欠的に供給される結果、該共重合体中にエチ
レンブロツクを有する点でエチレンプロピレンラ
ンダムコポリマーと異なる。因に特公昭47−6105
号は、ポリプロピレン、特定の難燃剤、三酸化ア
ンチモンおよび粉末タルクからなる難燃性ポリプ
ロピレン組成物であるが、衝撃強度改善のために
「エチレンで変成したポリプロピレンを使用しう
ること」を示唆している。しかしながら、その具
体的変成内容には全く触れておらず、また勿論、
難燃性ポリプロピレン組成物において特定組成お
よびMFRのエチレンプロピレンブロツクコポリ
マーの使用が溶融滴下性および綿着火性を改善す
る旨の示唆もない。 本発明で使用するエチレンプロピレンブロツク
コポリマーに代えてプロピレンホモポリマーを使
用しても、本発明の目的は達成できない。また、
エチレンプロピレンブロツクコポリマーを使用す
る場合であつても、そのエチレン分(1〜30%)
が本発明の範囲外であれば本発明の目的は達成で
きない。本発明に使用するエチレンプロピレンブ
ロツクコポリマーのMFRは1〜20が好ましい。
この範囲外では、本発明特有の効果が幾分減退す
る。次に、本発明に使用する無機充てん材として
は、粉末状のケイ酸カルシウムタルク、シリカ、
マイカ、ケイ藻土およびクレーから選ばれた一以
上のものが使用できる。本発明では、上述の無機
充てん材の中、タルクの配合が必須であり、他の
充てん材は、タルクと併用して使用できる。これ
らの粉末の平均粒径は1〜10μのものが好ましく
は使用できる。無機充てん材を配合することによ
つて本発明の組成物を用いた成形品の難燃性、剛
性、熱変形温度および溶融時の滴下性が改善され
る。従つて適量の使用により、後述の有機ハロゲ
ン化合物系難燃剤の使用量を減少させることがで
きる。かゝる無機充てん材の配合割合は本発明に
係るポリプロピレン、無機充てん材および有機ハ
ロゲン化合物系難燃剤の合計量に対して20〜70%
である。この中、必須成分としてのタルクの配合
割合は、その割合が本発明の目的達成に有効な程
度に大量でなければならず、その具体的割合は、
配合する無機充てん材に対して50〜100重量%、
好ましくは70〜100重量%である。20%未満では
前述の諸効果が不十分であり、70%を超えると成
形品の衝撃強度が低下し、成形時の加工性も低下
する。 本発明の組成物には、高度の難燃性付与剤とし
ての有機ハロゲン化物系の難燃剤を所定量配合す
る。かゝる難燃剤の具体例としては、デカブロモ
ジフエニルエーテル、ドデカクロロドデカヒドロ
ジメタノベンゾシクロオクテンが挙げられ、これ
らは単独でまたは混合して使用できる。他方、テ
トラブロモブタン若しくはヘキサブロモベンゼン
のような難燃剤は揮発性が大きいので好ましくな
い。かゝる有機ハロゲン化物系難燃剤の使用量は
限定されないが、目的とする難燃性に応じて配合
すればよく、通常、本発明に係るブロツクコポリ
マー、無機充てん材および有機ハロゲン化物系難
燃材からなる組成物100重量部に対して5〜20%
配合する。5%未満では難燃効果不十分であり、
20%を超えても実用的難燃性はあまり向上しない
反面、成形品の衝撃強度が低下する。この量はま
た、本発明に係るブロツクコポリマーの使用量に
対して10〜30%の範囲内にあることが好ましい。
かゝる有機ハロゲン化物系難燃剤の一部を塩素化
パラフインに置き換えることは、本発明の組成物
を使用した成形品の剛性、熱変形温度および衝撃
強度を低下させ、および燃焼時の溶融滴下性を助
長するので好ましくない。また、テトラブロモブ
タン若しくはヘキサブロモベンゼンのような揮発
性の大きい難燃剤の使用は、成形品の使用温度が
制限されるので避けた方がよい。 本発明の組成物には、さらに難燃助剤としての
三酸化アンチモン、三酸化アンチモン等のアンチ
モン化合物を配合できる。該配合の割合は、難燃
剤に対し、20〜60%である。該難燃助剤の使用
は、本発明の組成物中において相剰的に作用して
難燃性を高めることにより、難燃剤の使用量を減
少させることができる。したがつて、該難燃助剤
の使用は好ましい。 本発明の組成物には、一般のポリプロピレン組
成物と同様に染料、顔料、造核剤、滑剤、耐熱安
定剤、紫外線吸収剤、発泡剤、架橋剤若しくは難
型剤を配合できる。これらのいづれか一つ以上の
添加全量は添加目的に応じて通常0.1〜2%であ
る。 本発明の組成物の製造方法すなわち混合方法は
限定されないが、例えば所要成分の所定量を予め
高速撹拌式混合機(註ヘンシエルミキサー商品
名)若しくはリボンブレンダー等で混合後該混合
物を押出機に連続的に供給して溶融混練し、押出
されたストランドを冷却固化させてカツトし、ペ
レツト化することができる。かくして得られた本
発明の組成物は、押出成形、射出成形、中空成形
等の公知方法によつて各種の成形品を製造でき、
かゝる成型品は単に難燃性および燃焼時の耐溶融
滴下性にすぐれているのみでなく、グロー時間が
短かくUL−94クラスとして94V−Oをキープで
きる。 以下本発明を実施例および比較例によつて説明
する。 実施例1〜4、比較例1〜4 ケーシング温度100℃に加熱した高速撹拌式混
合機に、夫々所定量のポリプロピレン、無機充て
ん材、難燃剤、三酸化アンチモンおよび添加剤
(註実施例4および比較例4ではなし)を入れて
10分間混合した。得られた組成物を60mmφ押出機
を用いて溶融混練押出ししてストランドとし、得
られたストランドを冷却固化させてペレタイザー
でカツトしてペレツト化した。このペレツトを用
いてシリンダー最高温度220℃で(所定寸法12.5
cm×1.25cm×0.156cm)の燃焼用試験片を得て難
燃性の試験を行なつた。なお、難燃性試験方法は
ULサブジエクト94(アンダーライターズ・ラボラ
トリー・インコーポレーシヨン)に従い、燃焼性
区分、溶融滴下の有無および衝撃強度を調べた。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エチレン含量1〜30重量%のエチレンプロピ
    レンブロツクコポリマー30〜80重量%、タルクを
    必須かつ有効量の成分として含む無機充てん材20
    〜70重量%およびデカブロモジフエニルオキサイ
    ドおよびドデカクロロドデカヒドロジメタノベン
    ゾシクロオクテンから選ばれた−以上の有機ハロ
    ゲン化物系難燃剤5〜20重量%からなる難燃性ポ
    リプロピレン組成物。 2 無機充てん材がケイ酸カルシウム、タルク、
    シリカ、マイカ、ケイ藻土若しくはクレーから選
    ばれた平均粒径1〜10μのものである特許請求の
    範囲第1項に記載の組成物。 3 エチレンプロピレンブロツクコポリマーの配
    合量に対して10〜30重量%の有機ハロゲン化物系
    難燃剤を配合してなる特許請求の範囲第1項に記
    載の組成物。 4 有機ハロゲン化物系難燃性の使用量に対して
    20〜60重量%の難燃助剤を配合してなる特許請求
    の範囲第1項に記載の組成物。 5 組成物100重量%に対して1〜10重量%のグ
    ロー時間短縮剤を添加してなる特許請求の範囲第
    1項に記載の組成物。
JP18319882A 1982-10-19 1982-10-19 難燃性樹脂組成物 Granted JPS5974152A (ja)

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JPS5974152A JPS5974152A (ja) 1984-04-26
JPH0366344B2 true JPH0366344B2 (ja) 1991-10-17

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JP2596889B2 (ja) * 1993-08-18 1997-04-02 チッソ株式会社 樹脂組成物
US20020137832A1 (en) * 1999-12-21 2002-09-26 Ogoe Samuel A. Drip resistant polymer composition
JP2004529250A (ja) * 2001-06-01 2004-09-24 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレーテッド 難燃性吸音性発泡体

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