JPH055105U - 内視鏡用処置具の操作部 - Google Patents

内視鏡用処置具の操作部

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JPH055105U
JPH055105U JP5176791U JP5176791U JPH055105U JP H055105 U JPH055105 U JP H055105U JP 5176791 U JP5176791 U JP 5176791U JP 5176791 U JP5176791 U JP 5176791U JP H055105 U JPH055105 U JP H055105U
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JP5176791U
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Inventor
清孝 松野
浩司 神原
由紀夫 佐藤
康之 鈴木
勝司 渡辺
修一 木村
達也 斉藤
和宏 井上
豊 矢沼
明人 定政
壯 塚越
剛明 中村
和雄 竹林
明文 石川
Original Assignee
オリンパス光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作部本体のラチェット歯と係止爪との係合を
解除した位置状態に操作釦を確実に保持するとともに、
この保持状態が解除されることを防止することができる
内視鏡用処置具の操作部の提供を目的としている。 【構成】操作部本体12のラチェット歯10と係止爪1
4との係合を解除した状態で操作釦6を操作部本体12
に進退自在に装着された操作用スライド部材2に係止す
る係止手段5a,8aと、ラチェット歯10と係止爪1
4との係合を解除した位置状態に操作釦6を保持し、係
止手段5a,8aを操作用スライド部材2に係止させる
方向に付勢して係止手段5a,8aの係止状態が解除さ
れることを防止する突起8bとを具備したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、経内視鏡的に使用される処置具の操作用ワイヤを押し引き操作する 内視鏡用処置具の操作部に関するもので、特に、操作用ワイヤが接続する操作用 スライド部材を操作部本体の所定の位置に固定するためのラチェット機構を備え た内視鏡用処置具の操作部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、把持鉗子やクリップ装置等の内視鏡用処置具は、例えば、先端の処置部 に接続した操作ワイヤを押し引き操作することによって前記処置部の開閉操作を 行なっている。こうした内視鏡用処置具にあっては、従来から、先端の処置部を 閉じた状態に維持させ、誤操作によって途中で把持部が開いたり、クリップが脱 落したりするのを防止したいという要望がある。こうした要望を満たすために、 例えば実公昭54−21436号公報に示される内視鏡用処置具が提案されてい る。
【0003】 図6は前記公報の内視鏡用処置具の操作部100を示したものである。この操 作部100のガイド本体102には、後方へ向く鋸歯状の複数のラチェット歯か らなるラチェット部104が設けられている。ガイド本体102には図示しない シース内に挿通されてこのシースの先端に設けた鉗子等の処置部に接続された操 作用ワイヤ106と連結し、この操作用ワイヤ106を押し引き操作して前記処 置部の開閉を行なうスライダ108が摺動自在に設けられている。
【0004】 また、この操作用のスライダ108には、ガイド本体102のラチェット部1 04のラチェット歯と係合するようにばね110によって付勢された係止爪11 2が設けられており、ラチェット歯と係止爪112との係合によってスライダ1 08をガイド本体102の途中に固定し、これによって操作用ワイヤ106を所 定の牽引位置で固定し、先端の処置部を閉じた状態に維持させ、把持部が開いた り、クリップが脱落したりするのを防止しようとするものである。
【0005】 また、スライダ108には、前記ばね110の付勢力に抗して係止爪112を 押圧し、係止爪112とラチェット歯との係合を解除する操作釦114が内装さ れている。この操作釦114の内端部114aには、ラチェット歯と係止爪11 2との係合が解除された状態においてスライダ108の内壁面に形成された第1 のフック部108aに係合させ得る第2のフック部114bが形成されており、 この両フック部108a,114が向き合う押し込み位置で操作釦114を傾け 、その両フック部108a,114を係合させることによって、スライダ108 を操作部本体102に対して摺動可能な状態に保持しようとするものである。
【0006】 また、第1のフック部108aと第2のフック部114bとの係合を解除する 方向に操作釦114を倒すと、ばね110の付勢力によって、操作釦114が押 し上げられてラチェット歯と係止爪112とが係合して、スライダ108が操作 部本体102に対して固定するものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記従来例のものにあっては、操作釦114を傾けてその第2のフッ ク部114bとスライダ108の第1のフック部108aとを係合させるだけで 、操作釦114を押し込み状態に維持し、これにより操作部本体102のラチェ ット歯と係止爪112との係合解除状態を保持している。したがって、操作中に 不意に作業者の指が操作釦114に触れ、解除する向きに倒すと、第1のフック 部108aと第2のフック部114bとの係合が解除することがある。この場合 、ばね110の付勢力によって、操作釦114が押し上げられてラチェット歯と 係止爪112とが噛み合い、スライダ108が操作部本体102に対して固定さ れ、その後のスライダ108の進退が阻止され、処置部の操作ができなくなると いう不都合を生じる虞がある。
【0008】 本考案は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、 操作部本体のラチェット歯と係止爪との係合を解除した位置状態に操作釦を確実 に保持するとともに、この保持状態が解除されることを防止することができる内 視鏡用処置具の操作部を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、シース内に挿通され、前記シースの先 端に設けた鉗子等の処置部に接続された操作用ワイヤを押し引き操作する内視鏡 用処置具の操作部において、ガイド方向に沿ってラチェット歯を形成したガイド 杆を有した操作部本体と、この操作部本体のガイド杆に装着され、前記ガイド方 向に進退可能で前記操作用ワイヤを連結した操作用スライド部材と、前記ラチェ ット歯と係脱可能で前記操作用スライド部材に設けられ、前記ラチェット歯に係 止する向きに付勢されるとともに、前記ラチェット歯に係止することによって操 作用スライド部材を操作部本体のガイド杆に暫定的に固定する係止爪と、前記ラ チェット歯に対する係止爪の係脱操作を行なう操作釦と、前記ラチェット歯と係 止爪との係合を解除した状態で前記操作釦を前記操作用スライド部材に係止する 係止手段と、前記ラチェット歯と係止爪との係合を解除した位置状態に操作釦を 保持し、前記係止手段を操作用スライド部材に係止させる方向に付勢して前記係 止手段の係止状態が解除されることを防止する突起とを具備したものである。
【0010】
【作用】
上記構成により、突起は前記ラチェット歯と係止爪との係合を解除した位置状 態に操作釦を保持し、前記係止手段を操作用スライド部材に係止させる方向に付 勢して前記係止手段の係止状態が解除されることを防止する。
【0011】
【実施例】
以下、図1ないし図5に従って本考案の実施例を説明する。図2は、内視鏡用 処置具、例えばクリップ装置を示すものであり、図中35は内視鏡の挿通用チャ ンネルに挿通可能な可撓性を有するチューブシースである。
【0012】 チューブシース35は、内部に操作ワイヤ7(図5参照)を挿通するコイルシ ース26を進退自在に内挿しており、そのコイルシース35の基端部はチューブ 継手20の先端部に固着されている。チューブ継手20には、間にスリット29 を設けた一対のガイド杆12a,12bを途中に有する操作部本体12が着脱自 在に接続される。この操作部本体12のガイド杆12a,12bには操作用スラ イド部材2が進退自在に装着されている。
【0013】 図5に示すように、チューブシース35は、内側チューブ35bの外周に外側 チューブ35aを被覆した構成となっており、外側チューブ35aの基端部は、 チューブ継手20の先端部内壁に設けられた筒状の第1の固定部材38の小径な 先端部からなる固定部38aに例えば圧入して固着されている。
【0014】 第1の固定部材38はチューブ継手20の先端部内面にその後端部からなる大 径部38bを嵌着して取付けられている。大径部38bの内周面はテーパ状に形 成されたテーパ部38cが形成され、さらに、テーパ部38cより後方端内周面 には第2の固定部材40が螺着されている。また、第2の固定部材40の小径な 先端部からなる固定部40aの外周面はテーパ状に形成されたテーパ部40bと なっている。そして、チューブシース35を構成する内側チューブ35bの基端 部は、第2の固定部材40の固定部40aの外周面に例えば圧入して固着される とともに、第2の固定部材40を第1の固定部材38に捩じ込むことによって、 第1の固定部材38のテーパ部38cと第2の固定部材40のテーパ部40bと の間で挟圧されて固定される。
【0015】 また、チューブシース35の内部に挿通されたコイルシース26と操作ワイヤ 7は、チューブシース35の基端より突出しており、操作ワイヤ7はコイルシー ス26よりさらに伸びて前述した操作用スライド部材2に固定されている。
【0016】 チューブ継手20と操作部本体12の先端部は着脱自在に接続できるようにな っている。この接続は、チューブ継手20内に挿通した操作部本体12の先端部 に形成した第2の溝12dに後述する固定ピン34を係止させることによって行 なわれる。
【0017】 チューブ継手20との接続に関与する操作部本体12の先端部にはその前後方 向に沿う通孔17が設けられている。通孔17には、段差部17aによって、先 端側に大径部17bが、後端側に小径部17cがそれぞれ形成されている。チュ ーブシース35の基端より突出したコイルシース26はその基端部が大径部17 bの付近に位置している。コイルシース26の基端部にはチューブ42が接続し ており、チューブ42は通孔17内にわたって配設されている。また、大径部1 7bの後端から小径部17c先端にかけたチューブ42の外周には、第1のコイ ル部材44が巻装されており、チューブ42は例えばこの第1のコイル部材44 を介して小径部17c内面に嵌着されている。つまり、操作部本体12の進退動 作はそのままチューブ42、言い換えればコイルシース26に伝えられるもので ある。
【0018】 また、チューブ42の外周の第1のコイル部材44の後側には第2のコイル部 材45が巻装されている。さらに、大径部17b内には、操作部本体12をチュ ーブ継手20に接続した際、チューブ継手20の第2の固定部材40の後端と当 接して操作部本体12を手元側に付勢する第1のばね部材46が配設されている 。
【0019】 チューブシース35内を挿通された操作ワイヤ7は、通孔17内において、コ イルシース26内および保護チューブ42内を進退自在に挿通され、操作部本体 12の後端部の中央途中に形成されたスリット29内を通って、前述のごとく操 作用スライド部材2に固定されている。つまり、操作用スライド部材2の進退動 作はそのまま操作ワイヤ7に伝えられるものである。なお、操作ワイヤ7の外周 には接続用パイプ9が被嵌されている。
【0020】 一方、チューブ継手に挿入される操作部本体12の先端部の外周には長手方向 に第1の溝12cが形成されており、この第1の溝12cの基端には、段差部1 3によってさらに深さの深い第2の溝12dが形成されている。
【0021】 また、チューブ継手20の基端部に形成されたフランジ部20a内には固定ピ ン34が組み込まれている。固定ピン34とチューブ継手20との間には、第2 のばね部材32が固定ピン34を付勢するように内装されており、操作部本体1 2の先端部をチューブ継手20の内部に挿入して接続する際、操作部本体12の 第1の溝12cに固定ピン34が押しつけられるようになっている。また、固定 ピン34は、操作部本体12の第1および第2の溝12c,12dに係合できる 大きさに形成されており、操作部本体12とチューブ継手20との接続時、第2 のばね部材32で付勢されることによって第2の溝12dに係止されて、操作部 本体12をチューブ継手20に固定できるようになっている。
【0022】 また、チューブ継手20のフランジ部20a内には、固定ピン34を第2のば ね部材32の付勢力に抗して押し込むことができるロック解除釦21が設けられ ている。ロック解除釦21には操作部本体12が挿通できる楕円形の肉抜き穴3 0が設けられている。また、肉抜き穴30の外周側壁の対向する2箇所にはチュ ーブ継手20の内周面に設けられた被係止部20aに係合し得る係止部21aが 設けられており、これら係止部21aと被係止部20aとの係合によって、ロッ ク解除釦21の脱落を防止している。
【0023】 チューブ継手20内にロック解除釦21を装着する際には、ロック解除釦21 の側壁を肉抜き穴30の内側方向に圧縮変形させてチューブ継手20の解除釦装 着口19よりチューブ継手20内に圧入する。この場合、ロック解除釦21の装 着を容易にするため、ロック解除ボタン21の係止部21aから下端にかけた外 周面はテーパ状に形成されたテーパー部21bとなっている。
【0024】 したがって、操作部本体12とチューブ継手20を接続する際には、操作部本 体12の先端部をロック解除ボタン21の肉抜き穴30に通して、操作部本体1 2の大径部17b内に配設された第1のばね部材46がチューブ継手20の第2 の固定部材40の後端と当接するまでチューブ継手20の内部に挿通する。そし てさらに、操作部本体12を第1のばね部材46の付勢力に抗してチューブ継手 20内に押し込むと、固定ピン34が操作部本体12の第2の溝12dに係合し て操作部本体12がチューブ継手20に対して固定されるものである。また、操 作部本体12とチューブ継手20との接続を解除する場合には、ロック解除ボタ ン21を押し込めばよい。これによって、固定ピン34と操作部本体12の第2 の溝12dとの係合が解除され、操作部本体12は第1のばね部材46の付勢力 によって手元側に押し出される。あるいは、チューブ継手20が先端側に押し出 される。なお、この場合には、コイルシース26の先端がチューブシース35内 に完全に収納された状態となる。
【0025】 ところで、操作部本体12の後端部途中には、図2に示すようにその中間部に スリット29を形成することにより2本のガイド杆12a,12bを形成してな り、そのガイド杆12a,12bには操作用スライド部材2を進退自在に装着し てある。また、操作部本体12の手元端には、操作する手の親指を挿入する指掛 用リング18が回転自在に取付け固定されている。
【0026】 操作部本体12のガイド杆12a,12bの各下面にはその長手方向に沿って それぞれ手元側下方に向けて傾斜する斜面と垂直な面から鋸歯状とした複数のラ チェット歯10が同じピッチで形成されている。また、図1の(b)に示すよう に、操作用スライド部材2は、ガイド杆12a,12bを貫通させる摺動孔25 を形成するとともに、移動方向両端には、図1の(a)に示すように、指掛用鍔 部4,5を一体に形成し、中央部分を指の把持部11としたものである。すなわ ち、前記把持部11を片方の手の人差指と中指で挟み持つことができるようにな っている。また、この操作用スライド部材2は摺動孔25部分を境として、上部 スライダ片2aと下部スライダ片2bの2つ割りにできるよう2分割形成されて おり、例えば、対応接合面間にそれぞれ係合突起および係合孔を形成することに より互いに連結するように構成されている。前記摺動孔25は対応接合面に設け た長溝を形成し、この長溝同志を突き合わせることにより構成されるようになっ ている。
【0027】 また、手元側の指掛用鍔部5には後述する係止爪14を係脱操作するための操 作釦6を収容する穿孔5bが設けられている。さらに、この操作釦6の頭部はそ の穿孔5bから外へ露出し、前記頭部は操作用スライド部材2を操作する指で直 接操作できる位置に設けられている。例えば、指掛用鍔部5に前記ガイド方向に 直角な方向に沿って穿孔5bを設け、この穿孔5bに対して操作釦6を押し込み 、進退自在に装着するようになっている。この穿孔5bは前記ラチェット歯10 側を閉塞端とし、他方側を開放端としてなり、穿孔5bの閉塞端側内部には操作 部本体12のラチェット歯10に係合する前記係止爪14が設置されている。
【0028】 係止爪14は付勢用コイルばね16によってラチェット歯10に係止する方向 に常時付勢されている。そして、係止爪14は操作釦6の内部に当たり、これに より押圧されると、操作部本体12のラチェット歯10から外れるようになって いる。すなわち、係止爪14は、図1の(b)に示すように、ガイド杆12a, 12b間にわたって配置されており、操作釦6の内装端部8の先端はガイド杆1 2a,12b間を通りその係止爪14の中央部分と対向している。したがって、 操作釦6を押し込めばその内装端部8の先端により付勢用コイルばね16の付勢 力に抗して係止爪14を押し込めるようになっている。
【0029】 係止爪14には、図3の(a)に示すように、係止爪14の手元側下方に傾斜 する鋸状の歯14aが設けられており、先端側には、係止爪14の組み立て時に おいて歯14aの傾斜方向が確認し易いように、係止爪14の谷部14eより深 い切り欠き14cが切られている。また、係止爪14の中央部には係止爪14の 谷部14eより深く、切り欠き14cより浅いスリット14bが長手方向に切ら れており、このスリット14b部分に操作釦6の内装端部8の先端が当接できる ようになっている。
【0030】 また、内装端部8はその中央部においてわずかに手元側に向けて、くの字に曲 成されている。係止爪14は図3の(c)に示すようにそのスリット14bが手 元側に向けてゆるく傾斜したテーパー面14dとなっている。したがって、操作 釦6を押し込むことによってスリット14b部分に操作釦6の内装端部8の先端 を当接させて、付勢用コイルばね16の付勢力に抗して係止爪14を押し込むと 、係止爪14と下部スライダ片2bの手元側内壁との間に隙間が形成されること となる。この隙間によって、ラチェット歯10と係止爪14との係合を解除する 操作および操作釦6の内装端部8の先端と係止爪14との当接を解除する操作が 容易となる。
【0031】 また、操作釦6の内装端部8と、これと対向する穿孔5bの内壁面にはそれぞ れ、突起部分からなり、操作釦6を押してラチェット歯10と係止爪14との噛 み合いを解除した状態で互いに係止するように位置決めされたフック部8a,5 aが設けられている。つまり、フック部8aとフック部5aの係合によって、操 作釦6から指を離しても、ラチェット歯10と係止爪14との噛み合いは解除さ れた状態に保持されるものである。なお、このフック部8aとフック部5aとの 係合が解除されるように操作釦6を強く手元側に引張って倒すと、そのフック部 8aの係合が外れ、5a操作釦6は係止爪14の付勢用コイルばね16によって 押し出され、ラチェット歯10と係止爪14が係合して、操作用スライド部材2 は操作部本体12に固定される。
【0032】 また、フック部8aと反対側の内装端部8には、フック部8aより下側に位置 するとともにそのフック部8aの反対側に位置して突起8bが形成されている。 したがって、前述のように内装端部8の中央部は手元側に向けて、くの字に曲げ られているため、フック部8aがフック部5aに係止されている時、突起8bと 内装端部8先端が上下スライダ片2a,2bの手元側内壁に接触した状態となり 、さらに、穿孔5bの内壁に当たる突起8bが応力の支点となってフック部8a が操作釦6のそれ自体の弾性力によって先端側に付勢され、フック部8aとフッ ク部5aとの係止が解除されることを防止する手段を構成している。
【0033】 また、内装端部8の略中央部分にはその両側に第2の係止爪8cが形成されて いる。この第2の係止爪8cは上部スライダ片2aの内壁に係止するようになっ ており、これによって、操作釦6の脱落を防止している。
【0034】 また、内装端部8はその軸方向に細長く形成された2本のスリット8を有して いる。これは、操作用スライド部材2の側壁を圧縮変形する際の逃げを構成する 。つまり、2本のスリット8が位置する操作釦6の側壁を圧縮変形すれば、操作 釦6を操作用スライド部材2の指掛用鍔部5内に容易に圧入できるものである。 なお、この圧入作業がさらに容易となるように、操作釦6の内装端部8の略中央 部から第2の係止爪8cにかけては、ゆるやかな第2のテーパー部8dとなって いる。
【0035】 なお、本実施例では、コイルシース26先端に操作ワイヤ7につながる内視鏡 用処置具としてクリップ装置を示したが、この内視鏡用処置具は把持鉗子等の他 の処置具であってもよい。
【0036】 次に、上記構成の内視鏡用処置具の操作部1の動作について説明する。まず、 チューブ継手20と操作部本体12との固定を解除した状態、すなわち、コイル シース26がチューブシース35内に収納された状態で内視鏡鉗子チャンネルに チューブ継手20を保持してチューブシース35を挿入する。鉗子チャンネルよ りチューブシース35の先端が突き出たことを内視鏡で確認した後、チューブ継 手20を手元側に引き、チューブ継手20と操作部本体12とを前述した操作に よって固定する。これによりコイルシース26の先端はチューブシース35より 突き出た状態になり、処置が可能となる。
【0037】 その後、操作部本体12のラチェット歯10と係止爪14が噛み合った状態で 操作用スライド部材2を手元側に引いて操作ワイヤ7を牽引し、これによってコ イルシース26の先端のクリップ装置の把持部を閉じて患部組織を把持する。そ して操作釦6を押し込み、フック部8aとフック部5aとを係合させて、ラチェ ット歯10と係止爪14との係合解除状態、すなわち、クリップ装置の把持部の 閉状態を保持し、患部組織の摘出あるいは患部組織に所望の処置を行なうもので ある。
【0038】 したがって、上記構成の内視鏡用処置具の操作部1における操作釦6は、その 内装端部8の中央部が手元側に向けてくの字に曲げられているとともに、内装端 部8の手元側側壁に突起8bを有しているため、フック部8aとフック部5aと の係止方向に付勢力を持つ。これによって、ラチェット歯10と係止爪14との 係合を解除して、操作部1と接続する処置具(本実施例においてはクリップ装置 )を操作している際、誤って操作釦6に触れてフック部8aとフック部5aとの 係合を解除する方向に操作釦6を動かそうとしても、その方向にはこれらフック 部8a,5aの係止方向に付勢する突起8bが設けられているため、そのつもり で比較的強く操作釦6を動かさないかぎり、前記フック部5a,8aの係合が外 れてラチェット歯10と係止爪14とが係合してしまうことがない。したがって 、操作用スライド部材2を操作中に操作部本体12に対して固定され、その後の 操作用スライド部材2の進退操作が阻止されるという不都合を生じることはない 。
【0039】 また、操作部本体12の大径部17b内には、操作部本体12とチューブ継手 20との接続時、チューブ継手20の第2の固定部材40の後端と当接して操作 部本体12を手元側に付勢する第1のばね部材46が配設されているため、チュ ーブ継手20と操作部本体12との固定を解除した時、第1のばね部材46はチ ューブ継手20を先端側に押し出す。あるいは操作部本体12を手元側に押し出 す。これによって、チューブ継手20の先端に固着されたチューブシース35は 先端側に押し出され、コイルシース26の先端およびコイルシース26の先端に つながるクリップ装置が、チューブシース35の内部に収納された状態となる。 したがって、鉗子チャンネルにチューブシース35を挿入する際、チューブシー ス35内のコイルシース26及び処置具(クリップ装置)把持部が不用意に突出 することを防止できる。
【0040】 また、操作釦6とロック解除釦21にはそれぞれ、スリット8eと肉抜き穴3 0を設けたため、スリット8eおよび肉抜き穴30の側壁を圧縮変形して、操作 釦6とロック解除釦21を操作用スライド部材2の指掛用鍔部5内およびチュー ブ継手20内に容易に押し込んで組み立てることができる。
【0041】 さらに、また、内装端部8の中央部を手元側に向けて、くの字に曲成するとと もに、係止爪14のスリット14bを手元側に向けてゆるく傾斜したテーパー面 14dとして、操作釦6を押し込むことによってスリット14b部分に操作釦6 の内装端部8の先端を当接させて、付勢用コイルばね16の付勢力に抗して係止 爪14を押し込んだ際、係止爪14は手元下方に向けて斜めに移動する。すなわ ち、ラチェット歯10と係止爪14の係止の力に対して反対の方向に係止爪14 が移動するため、ラチェット歯10と係止爪14との係合解除が容易に行える。
【0042】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、操作部本体のラチェット歯と係止爪と の係合を解除した位置状態に操作釦を確実に保持するとともに、この保持状態が 解除されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本考案の一実施例に係る内視鏡用処置
具の操作部の要部断面図、(b)は(a)のAーA線に
沿う縦断面図である。
【図2】図1の操作部と、この操作部に接続された内視
鏡用処置具とを示す斜視図である。
【図3】(a)は係止爪の斜視図、(b)は係止爪の平
面図、(c)は係止爪の縦断面図である。
【図4】図5のBーB線に沿う断面図である。
【図5】チューブ継手とこのチューブ継手に接続された
操作部本体の縦断面図である。
【図6】内視鏡用処置具の操作部の従来例を示す要部断
面図である
【符号の説明】
1…操作部 2…操作用スライド部材 6…操作釦 7…操作ワイヤ 8b…突起 10…ラチェット歯 12…操作部本体 14…係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鈴木 康之 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 渡辺 勝司 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 木村 修一 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 斉藤 達也 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 井上 和宏 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 矢沼 豊 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 定政 明人 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 竹林 和雄 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)考案者 石川 明文 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 シース内に挿通され、前記シースの先端
    に設けた鉗子等の処置部に接続された操作用ワイヤを押
    し引き操作する内視鏡用処置具の操作部において、 ガイド方向に沿ってラチェット歯を形成したガイド杆を
    有した操作部本体と、 この操作部本体のガイド杆に装着され、前記ガイド方向
    に進退可能で前記操作用ワイヤを連結した操作用スライ
    ド部材と、 前記ラチェット歯と係脱可能で前記操作用スライド部材
    に設けられ、前記ラチェット歯に係止する向きに付勢さ
    れるとともに、前記ラチェット歯に係止することによっ
    て操作用スライド部材を操作部本体のガイド杆に暫定的
    に固定する係止爪と、 前記ラチェット歯に対する係止爪の係脱操作を行なう操
    作釦と、 前記ラチェット歯と係止爪との係合を解除した状態で前
    記操作釦を前記操作用スライド部材に係止する係止手段
    と、 前記ラチェット歯と係止爪との係合を解除した位置状態
    に操作釦を保持し、前記係止手段を操作用スライド部材
    に係止させる方向に付勢して前記係止手段の係止状態が
    解除されることを防止する突起とを具備したことを特徴
    とする内視鏡用処置具の操作部。
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