JP2002000727A - 安全留置針 - Google Patents

安全留置針

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JP2002000727A
JP2002000727A JP2000182911A JP2000182911A JP2002000727A JP 2002000727 A JP2002000727 A JP 2002000727A JP 2000182911 A JP2000182911 A JP 2000182911A JP 2000182911 A JP2000182911 A JP 2000182911A JP 2002000727 A JP2002000727 A JP 2002000727A
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safety indwelling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体的に大きくなってしまうと共に、スライド
カバーとは別体のハンドル部材を摺動自在に組み付けな
ければならないといった手間を有する。 【解決手段】スライドカバー2を連結管2a1 、2a2
を介して伸縮自在に形成する。連結管2a1 、2a2
は、互いが長手方向に摺動自在で、かつ、周方向に回転
不能状態に抜け止めされており、連結部分にロック機構
5を有する。このロック機構5は、各連結管2a1 、2
2 の基端外周面にスリット5aを介して形成された弾
性リブ5bと、該弾性リブ5bに隣設するロック孔5c
と、連結管2a1 、2a2 の先端側に内設されたロック
爪5dとから構成される。また、マウンテンハブ1を周
方向に回動させることにより、スライドカバー2が同方
向に回動してキャセーター3を抜止状態にロックし、逆
方向に回動させることにより斯かる抜止状態を解除せし
めてキャセーター3を離脱できるように連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みの針を安
全かつ簡単に廃棄保持することができる安全留置針の改
良に関し、更に詳しくは、スライドカバーがコンパクト
サイズに縮まった状態で手技ができると共に、使用後は
スライドカバー自体を伸長させるだけの簡単操作で、使
用済みの針をそのまま収容保持(廃棄保持)することが
できる有用な安全留置針に存する。
【0002】
【従来の技術】従来、斯かる安全留置針としては、例え
ば、特公平5−88627号報に開示されたものが従来
例として周知である。この従来の安全留置針は、側壁及
び側壁に画成された止め側壁を有すると共に後方に閉じ
た端部及び解放端部を有する細長いスライドカバーと、
前記スライドカバーの内部に取り付けられ、かつ、一方
端において前記スライドカバーの閉じた端部に取り付け
られて前記解放端部を通って突出する針と、前記スライ
ドカバー内に摺動可能に取り付けれると共に、その前方
端にプルタブと前記スライドカバーの前記側壁とに接触
すべく外方に付勢されたロック部と、その前端において
開口を画成する前方開口部材とを設けてなる針ガード及
び/又はハンドル部材とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公平5−88627号公報に開示されている安全留
置針にあっては、特に使用前の状態、すなわち、針をキ
ャップカバー内に収納させている状態でも、後端側に針
全体を許容する大きさのスライドカバーが配置されるた
め、全体的に大きくなってしまうといった問題を有する
と共に、スライドカバーとは別体の針ガードやハンドル
部材を摺動自在に組み付けなければならないといった手
間をも有するものである。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、頗る簡単な手段でもって、使用時
は、マウンテンハブ内にスライドカバーをコンパクトに
収納させた状態で使用できると共に、使用後はスライド
カバー自体を伸長させるだけの簡単操作で針をそのまま
廃棄保持することができる、操作性の良い安全留置針の
提供を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題点
を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とす
る構成は、人工透析若しくは輸液、輸血などで使用され
る留置針であって、人工透析若しくは輸液、輸血などに
使用される留置針において、所定大きさに形成された筒
状のマウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より
突出すべく配設された内針と、該内針の先端側を被装す
るキャセーターと、伸長状態で内針の全体を被装すべく
前記マウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカ
バーと、該スライドカバーの先端側にキャセーターを着
脱自在に保持するためのホルダーとを備えてなる安全留
置針に存する。
【0006】また、前記スライドカバーは、少なくとも
一以上の連結管からなるのが良く、延いては、同スライ
ドカバーが、マウンテンハブの内部若しくは外部に、少
なくとも一段以上の中空体で二段目以降はそれぞれ内側
に収納し合う連結管からなるのが良い。
【0007】更に、スライドカバーとマウンテンハブと
の摺動を阻止するロック機構や各連結管同士の摺動を阻
止するロック機構を備えるのが良い。
【0008】また、前記ロック機構は、マウンテンハブ
若しくは各連結管の基端外周面にスリットを介して形成
された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、
マウンテンハブ若しくは各連結管の先端側に内設された
ロック爪とから構成されるのが良い。
【0009】更に、前記マウンテンハブとスライドカバ
ー及び/又は各連結管とは、互いに摺動自在でかつ回転
不能な形状に成形されるのが良い。
【0010】また、前記スライドカバーは、手元側の連
結管と先端側の連結管とが同時に回転するように各連結
管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に
成形されるのが良い。
【0011】更に、前記ホルダーは、スライドカバーを
周方向に回転させることによりキャセーターを離脱せし
めるスクリューアダプターが好ましく、また、マウンテ
ンハブの胴体部にスリット等からなる透視窓を形成する
のが良い。
【0012】このように構成される本発明の安全留置針
は、人工透析若しくは輸液、輸血などに使用される留置
針であって、所定大きさに形成された筒状のマウンテン
ハブと、該マウンテンハブの先端側より突出すべく配設
された内針と、該内針の先端側を被装するキャセーター
と、伸長状態で内針の全体を被装すべく前記マウンテン
ハブに伸縮自在に装着されたスライドカバーと、該スラ
イドカバーの先端側にキャセーターを着脱自在に保持す
るためのホルダーとを備えてなることによって、手技
後、キャセーターを患者の体内に挿入したままで前記マ
ウンテンハブを引くだけの簡単操作で、使用済みの内針
が体内から抜けると同時にスライドカバーが伸長して内
針の全体を被装し、そのまま手に触れることなく廃棄保
持し得ることとなる。
【0013】また、前記スライドカバーが、少なくとも
一以上の連結管からなることによって、連結管の数やそ
の摺動ストローク長を調整するだけで、種々な内針の長
さにも対応し得ることとなる。
【0014】特に、同スライドカバーが、マウンテンハ
ブの内部若しくは外部に、少なくとも一段以上の中空体
で二段目以降はそれぞれ内側に収納し合う連結管からな
ることにより、針の長さに関係なく常に、一定の外径を
保持し得ると共に、手指への引っ掛かりもないため、よ
り使い易くなる。
【0015】更に、スライドカバーとマウンテンハブと
の摺動を阻止するロック機構や各連結管の摺動を阻止す
るロック機構を備えることによって、同スライドカバー
の摺動操作が確実に阻止され、意に反した刺針事故や血
液感染等の危惧をも防止し得ることとなる。
【0016】また、前記マウンテンハブとスライドカバ
ー及び/又は各連結管とが、互いに摺動自在でかつ回転
不能な形状に成形されることによって、マウンテンハブ
を周方向に回転させることによりスライドカバーも誤差
なく同方向に回転することとなる。
【0017】更に、前記スライドカバーが、手元側の連
結管と先端側の連結管とが同時に回転するように各連結
管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に
成形されることにより、手元側と先端側とが同時に回転
し得ることとなる。
【0018】また、前記ホルダーが、スライドカバーを
周方向に回転させることによキャセーターのみを離脱せ
しめるスクリューアダプターであることによって、一方
の手でキャセーターを押さえたままで他方の手でスライ
ドカバーを回転させるだけで簡単にキャセーターが外れ
得ることとなる。
【0019】更に、マウンテンハブの胴体部にスリット
等の透視窓を形成すれば、逆血の確認が容易に行えるこ
ととなる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施例を図1
乃至図6を参照しながら説明する。図中Aは、本発明に
係る安全留置針であり、この安全留置針Aは、図1に示
すように、筒状のマウンテンハブ1と、該マウンテンハ
ブ1の先端側にスライドカバー2を介して装着されるキ
ャセーター3と、該キャセーター3の先端側に向けて出
没自在に配設される内針4と、前記キャセーター3の全
体を被装するキャップカバー(図示せず)とを備えてい
る。
【0021】マウンテンハブ1は、合成樹枝材等の適宜
素材から筒状に成形されており、手技の際、同マウンテ
ンハブ1内に収納されている透明なスライドカバー2か
ら逆血の確認ができるように透視窓1a、1a…が形成
されている。
【0022】この透視窓1a、1a…は、端面四角形状
を呈するマウンテンハブ1の各四面に形成された長孔状
のスリットからなり、上述したようにスライドカバー2
の逆血を視認できるように開口されている。
【0023】また、このマウンテンハブ1とスライドカ
バー2とは、互いが摺動自在でかつ回転不能な形状に成
形されている。換言すれば、このマウンテンハブ1の
(軸方向に形成された)中心孔1bと、該中心孔1b内
に摺動自在に収納されるスライドカバー2の外形とは、
互いが空転しないように横長の楕円形状に成形されてお
り(図4参照)、マウンテンハブ2を周方向に回転させ
ることによりスライドカバー2自体も無駄なく同方向に
回転するものである。
【0024】因に、このマウンテンハブ1とスライドカ
バー2との回転不能な形状としては、本実施例の楕円形
状に限定されるものではなく、適宜な面取り形状や多角
形状に成形できること云うまでもない。
【0025】また、スライドカバー2は、マウンテンハ
ブ1から突出する内針4の全体を被装できるだけの有効
長を有するものであり、透明若しくは半透明の合成樹脂
材からなる短筒状の連結管2a1 、2a2 を介して伸縮
自在に形成されている。
【0026】この連結管2a1 、2a2 は、互いが長手
方向に摺動自在で、かつ、周方向に回転不能状態に抜け
止め連結されている。換言すれば、斯かるスライドカバ
ー2は、互いに径の異なる短筒の連結管2a1 、2a2
を内接嵌合してなり、マウンテンハブ1の中に第一番目
(大径)の連結管2a1 が、第一の連結管2a1 の中に
第二番目(中径)の連結管2a2 がそれぞれ収容できる
ように抜け止め連結されている。
【0027】また、この連結管2a1 、2a2 の抜止手
段としては、例えば、内挿される側の連結管2a1 、2
2 を基端側に向けて漸次太くなるように形成された後
述の弾性リブ5b、5bが好ましく、また、後述するロ
ック機構5が形成されることも相俟って、互いが抜け落
ちないように保持されるものである。
【0028】更に、この伸縮自在なスライドカバー2に
は、ロック機構5が兼備されている。このロック機構5
は、一旦、伸長されたスライドカバー2が、元の短縮状
態に戻らないように、各連結管2a1 、2a2 を不変状
態すなわち収縮不可能状態に保持し、意に反して内針4
がスライドカバー2外に露出してしまうのを防止するも
のである。
【0029】このロック機構5としては、図5に示すよ
うに、各連結管2a1 、2a2 の基端外周面にスリット
5aを介して形成された弾性リブ5b、5bと、該弾性
リブ5b、5bに隣設するロック孔5c、5cと、連結
管2a1 、2a2 の先端側に内設されたロック爪5d、
5dとから構成されている。
【0030】従って、一旦、この連結管2a1 、2a2
同士が最長に引き出されてしまうと、前記ロック爪5
d、5dが弾性リブ5b、5bの弾性力に抗しながら乗
り越えてロック孔5c、5c内に強制的に嵌合されてし
まうため、スライドカバー2の収縮方向への摺動を確実
に阻止することができ、内針4が戻る(露出する)こと
がない。
【0031】また、このロック機構5は、各連結管2a
1 、2a2 のみならず、図示はしないが、マウンテンハ
ブ1と第一連結管2a1 との間にも形成されており、第
一連結管2a1 が引き出された際に、同ロック機構5が
働き、マウンテンハブ1内に同連結管2a1 が収納され
るのを阻止するものである。
【0032】更に、スライドカバー2の先端側には、キ
ャセーター3を着脱自在に保持するためのホルダー6が
突設されている。このホルダー6は、キャセーター3の
基端側に周設された螺合突起3aを係止するスクリュー
アダプターからなり、マウンテンハブ1を周方向に回動
させることによりスライドカバー2が同方向に回動して
キャセーター3を抜止状態にロックし、逆方向に回動さ
せることにより斯かる抜止状態を解除せしめてキャセー
ター3を離脱させることができるのである。
【0033】また、内針4は、例えば、クロム鋼製の常
套な金属針4aと、該金属針4aをマウンテンハブ1内
の中心に位置決め支持する針基4bと、該針基4bの後
端開口を閉塞するフィルタ4cとを備えている。
【0034】このように構成される本発明の安全留置針
Aは、図8に示すように、まず、マウンテンハブ1内に
スライドカバー2が収納されキャセーター3の先端から
金属針4aの先端が突出したコンパクトな状態で、患者
の身体に穿刺(刺針)した後、透視窓1a、1a…を透
してフィルター4cへの血液のバックフローを確認する
(図8(a)参照)。
【0035】次いで、キャセーター3を体内に送った後
(図8(b)参照)、キャセーター3を体内に刺し置いた
状態で、マウンテンハブ1を手元に引っ張るだけで、各
連結管2a1 、2a2 が摺動してスライドカバー2が伸
長すると共に、金属針4aが体内から抜け(図8(c)参
照)、更に同方向にマウンテンハブ1を引っ張ること
で、各連結管2a1 、1a2 が最大に伸長されるや否
や、金属針4aが(手に触れることなく)同スライドカ
バー2内に廃棄保持されると共に、ロック機構5により
スライドカバー2を不変状態にロック保持するものであ
る(図8(d)参照)。
【0036】次いで、斯かる状態でマウンテンハブ1を
周方向に回動させるだけで、スライドカバー2の全体が
同方向に回転して先端側のホルダー6が解除され、キャ
セーター3のみを体内に留置すべく離脱させることがで
き、内針4をそのまま廃棄することができるものである
(図8(e)参照)。
【0037】従って、一旦、伸長されたスライドカバー
2内に廃棄保持された内針4が、意に反してスライドカ
バーの先端開口外に突出することがなく、従来の如き刺
針事故等の危惧をも確実に解消できる。
【0038】しかも、使用前は、スライドカバー2を短
寸に収縮させた状態に保持できると共に、使用後はスラ
イドカバー2自体を伸長させるだけの簡単操作で、内針
4をそのまま廃棄保持できるなど、従来の安全留置針に
比し、サイズがよりコンパクト化され、操作性も頗る良
くなったものである。
【0039】尚、本発明の安全留置針Aは、本実施例に
限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設
計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂
するものである。例えば、本実施例では、スライドカバ
ー2を複数の連結管2a1 ,1a2 で構成することによ
り伸縮自在に形成しているが、これに限定されることな
く、スライドカバー2そのものをゴム等の伸縮性素材で
形成したり、その他、蛇腹等の伸縮手段を採用しても良
い。
【0040】また、本実施例では、マウンテンハブ1を
周方向に回動することにより、スライドカバー2全体が
同方向に回動してキャセーター3のみを離脱せしめるス
クリューアダプター式ホルダー6を取り付けているが、
これに限定されることなく、図9に示すように、キャセ
ーター3のネジ山を乗り越えて外れる嵌合方法を採用し
ても良い。
【0041】また、図10に示すように、スライドカバ
ー2とホルダー6とを回転自由な嵌合とし、ホルダー6
を更に手前側に引くことで同ホルダー6が外れる方向に
回転してキャセーター3を離脱できるようにしても良
い。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述のように構成され、所定大
きさに形成された筒状のマウンテンハブと、該マウンテ
ンハブの先端側より突出すべく配設された内針と、該内
針の先端側を被装するキャセーターと、伸長状態で内針
の全体を被装すべく前記マウンテンハブに伸縮自在に装
着されたスライドカバーと、該スライドカバーの先端側
にキャセーターを着脱自在に保持するためのホルダーと
を備えてなることによって、手技後、キャセーターを患
者の体内に挿入したままで前記マウンテンハブを引くだ
けの簡単操作で、使用済みの内針が体内から抜けると同
時にスライドカバーが伸長して内針の全体を被装し、そ
のまま手に触れることなく廃棄保持することができると
いった効果を奏する。
【0043】また、前記スライドカバーが、少なくとも
一以上の連結管からなることによって、連結管の数やそ
の摺動ストローク長を調整するだけで、種々な内針の長
さにも対応でき、特に、同スライドカバーが、マウンテ
ンハブの内部若しくは外部に、少なくとも一段以上の中
空体で二段目以降はそれぞれ内側に収納し合う連結管か
らなることにより、針の長さに関係なく常に、一定の外
径を保持できるため、手指への引っ掛かりがなく、より
使い易くなるといった効果をも奏するものである。
【0044】更に、スライドカバーとマウンテンハブと
の摺動を阻止するロック機構や各連結管の摺動を阻止す
るロック機構を備えることによって、同スライドカバー
の摺動操作が確実に阻止され、意に反した刺針事故等の
危惧をも防止できるため、留置針としての安全性及び商
品価値を更に高めることができるといった効果を奏す
る。
【0045】特に、前記ロック機構が、マウンテンハブ
若しくは各連結管の基端外周面にスリットを介して形成
された弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、
マウンテンハブ若しくは各連結管の先端側に内設された
ロック爪とから構成されることによって、部品点数を増
やすことなく確実にスライドカバーをロックすることが
できるといった効果を奏するものである。
【0046】また、前記マウンテンハブとスライドカバ
ー及び/又は各連結管とが、互いに摺動自在でかつ回転
不能な形状に成形されることによって、マウンテンハブ
を周方向に回転させることによりスライドカバーも誤差
なく同方向に回転するため、キャセーターの取り外しに
便利となる。
【0047】更に、前記スライドカバーが、手元側の連
結管と先端側の連結管とが同時に回転するように各連結
管の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に
成形されることにより、手元側と先端側とが同時に回転
するため、また、前記ホルダーが、スライドカバーを周
方向に回転させることによキャセーターのみを離脱せし
めるスクリューアダプターであることによって、一方の
手でキャセーターを押さえたままで他方の手でスライド
カバーを回転させるだけで簡単にキャセーターのみを取
り外すことができるといった効果を奏するものである。
【0048】更に、マウンテンハブの胴体部にスリット
等の透視窓を形成すれば、逆血の確認が容易に行えるた
め、意に反した血液感染等の事故をも阻止できるもので
ある。
【0049】このように本発明の安全留置針は、スライ
ドカバーがコンパクトに縮まった状態で使用できるため
使い易く、使用後はスライドカバー自体を伸長させるだ
けの簡単操作で針を(触れることなく)そのまま廃棄保
持することができると共に、マウンテンハブを周方向に
回動させるだけで簡単にキャセーターのみを留置させる
べく離脱することができるものであり、また、構成が単
純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして
需要者に提供できるなど、本発明を実施することはその
実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全留置針を示す正面図である。
【図2】同安全留置針の縦断面図である。
【図3】同安全留置針の組立分解図である。
【図4】同安全留置針の組立分解斜視図である。
【図5】図5(a)はスライドカバーを構成する連結管の
非ロック状態を示す説明図、図5(b)は同連結管のロ
ック状態を示す説明図である。
【図6】スライドカバーを最小に収縮させた状態を示す
同安全留置針の縦断面図である。
【図7】スライドカバーを最大に伸長させた状態(廃棄
保持状態)を示す同安全留置針の縦断面図である。
【図8】本発明に係る安全留置針の使用方法を示す説明
図であり、図8(a)は穿刺、逆血確認を示す説明図、図
8(b)はキャセーターを送る状態を示す説明図、図8
(c)は内針を抜く状態を示す説明図、図8(d)はスライ
ドカバーがロックされた状態を示す説明図、図8(e)は
スライドカバーを周方向に回転させてキャセーターのみ
を留置させた状態を示す説明図である。
【図9】本発明に係る安全留置針の第2実施例を示す説
明図である。
【図10】本発明に係る安全留置針の第3実施例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 マウンテンハブ 1a 透視窓 1b 中心孔 2 スライドカバー 2a1 連結管 2a2 連結管 3 キャセーター 3a 螺合突起 4 内針 4a 金属針 4b 針基 4c フィルター 5 ロック機構 5a スリット 5b 弾性リブ 5c ロック孔 5d ロック爪 6 ホルダー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工透析若しくは輸液、輸血などに使用さ
    れる留置針において、所定大きさに形成された筒状のマ
    ウンテンハブと、該マウンテンハブの先端側より突出す
    べく配設された内針と、該内針の先端側を被装するキャ
    セーターと、伸長状態で内針の全体を被装すべく前記マ
    ウンテンハブに伸縮自在に装着されたスライドカバー
    と、該スライドカバーの先端側にキャセーターを着脱自
    在に保持するためのホルダーとを備えてなることを特徴
    とする安全留置針。
  2. 【請求項2】前記ホルダーは、スライドカバーを周方向
    に回転させることによりキャセーターを離脱せしめるス
    クリューアダプターであることを特徴とする請求項1に
    記載の安全留置針。
  3. 【請求項3】前記スライドカバーは、少なくとも一以上
    の連結管からなることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の安全留置針。
  4. 【請求項4】前記スライドカバーは、マウンテンハブの
    内部若しくは外部に、少なくとも一段以上の中空体で二
    段目以降はそれぞれ内側に収納し合う連結管からなるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は3に記載の安全留置
    針。
  5. 【請求項5】スライドカバーとマウンテンハブとの摺動
    を阻止するロック機構を有することを特徴とする請求項
    1、2、3又は4に記載の安全留置針。
  6. 【請求項6】各連結管の摺動を阻止するロック機構を有
    することを特徴とする請求項3又は4に記載の安全留置
    針。
  7. 【請求項7】前記ロック機構は、マウンテンハブ若しく
    は各連結管の基端外周面にスリットを介して形成された
    弾性リブと、該弾性リブに隣設するロック孔と、マウン
    テンハブ若しくは各連結管の先端側に内設されたロック
    爪とから構成されていることを特徴とする請求項5又は
    6に記載の安全留置針。
  8. 【請求項8】前記マウンテンハブとスライドカバー及び
    /又は各連結管とは、互いに摺動自在でかつ回転不能な
    形状に成形されていることを特徴とする請求項3、4又
    は6に記載の安全留置針。
  9. 【請求項9】前記スライドカバーは、手元側の連結管と
    先端側の連結管とが同時に周方向に回転すべく各連結管
    の嵌合部分又は全体形状を面取り形状又は多角形状に成
    形されていることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5又は7に記載の安全留置針。
  10. 【請求項10】マウンテンハブの胴体部にスリット等か
    らなる透視窓を形成してなることを特徴とする請求項1
    に記載の安全留置針。
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