JPH05508448A - 長いニップを有する脱水プレス用の無端ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 長いニップを有する脱水プレス用の無端ベルト本発明は長いニップを有する脱水 プレス用の無端ベルト、ことにこのようなプレスに関連して使用されるベルトに 関するものである。

抄紙機などのプレス処理部分において、２枚の水分吸収フェルト間に挟持された 紙の帯片は、プレスロールに対して水分吸収フェルトの最外層と接触するように ベルトを介してプレスシューにより押圧されて、プレスロールと接触しながら運 動する。シューによりもたらされる圧力および紙帯片からの水分除去量を最大限 にする必要から、ベルト形態については種々の制約があり、本発明の第一次の目 的は、水分搬送能力を阻害することなく、作用する圧力に対抗し得る、長いニッ ププレスのベルトを提供することである。

また本発明の目的は、本出願人の出願にかがる英国特許出願２２２１７０２号明 細書に開示された長いニップの脱水プレス用の改変形ベルトを提供することであ る。

本発明によれば、ベルト走行方向に延びる補強ヤーンを含有し、孔隙の穿たれた 皮膜帯片と、その少なくとも一方の面に施された被覆層とから成り、かつ被覆層 材料が皮膜帯片孔隙と係合し、上記の少なくとも一方の面と反対側の面まで延び ていることを特徴とする、抄紙機などのプレス部分に使用されるべき幅広ニップ プレスベルトが提供される。

本発明の好ましい特徴によれば、被覆層材料がこれにより被覆されるべき皮膜材 料の孔隙を貫通し、上記の少なくとも一方の面と反対側の皮膜帯片の面を超えて 延びる。

本発明のさらに他の好ましい特徴によれば、被覆層材料が皮膜帯片の孔隙を貫通 してその反対側面を超えて、各孔隙に対応する独立の隆起部を構成し、これら隆 起部が集合してベルト上に規則正しい模様面を形成する。

また本発明の他の特徴によれば、皮膜帯片の両面に被覆層が施され、これらが皮 膜帯片を介して相互に相接触せしめられ、一体的に溶融結合される。

本発明のさらに他の好ましい特徴によれば、ベルトが無端ベルトに構成され、か つ開放有端ベルトの両端間に展張して当接し、゛補強ヤーンを含有し、かつ孔隙 が穿設された皮膜切片を含有する。

以下において添付図面を参照しつつ、単に例示的に示される実施態様に関連して 、本発明をさらに具体的に説明する。添付図面中、 図１は本発明第１実施態様を説明するための、一部を切除して示す斜視図、 図２は図１の■−汀線に沿って切断した拡大尺断面図３は本発明第２実施態様を 説明する図１と同様の図面、 図４は図３のｒＶ−ｒＶ線に沿って切断した断面図、図５は図２の実施態様の改 変形を示す同様の図面、図６は図１および図２の実施態様の端部を接続して無端 ベルトを形成する態様を示す図面、 図７は繊維性端部な接続する他の態様を示す図６と同様の図面である。

上記図面、ことにまず図１および図２を参照して、ＥＮＰベルトは熱硬化性ポリ ウレタン材料から成る対抗層１２．１３を有する有孔皮膜１１で形成される。

皮膜１１は英国特許２２０２８７３号明細書に記載された方法で製造され、例え ばポリエステルもしくはポリアミドの、ベルト走行方向に延びるモノフィラメン トもしくはマルチフィラメントから成る補強ヤーン１４を含有し、これら補強ヤ ーンは隣接両孔隙１６の間無孔部分１５に配設される。孔隙１６は一般的に１ｍ ｍ平方の大きさになされ、これらの間の無孔部分１５も同様の寸法になされ、わ ずかにテーバが付される。皮膜１１自体の厚さもＩＩＩＩＩｌｌになされる。

対向両層１２．１３のうち、層１２はシューと接触せしめられるべきベルト両側 に平滑な表面を有し、層１３より柔らかいポリウレタン材料で構成され、これに よりシュー上を運動する際に油ミストをもたらさないようになされる。対向層１ ３はプレスフェルトと当接する長手方向リブ１７を有する。

対向層１２．１３を形成するポリウレタン材料は、イソシアネート／ポリオール 系のものであって、皮膜１１上に噴霧法により塗装され、これらポリウレタン材 料の両方もしくは一方が孔隙１６内に入り込み、皮膜１１との機械的結合を強固 ならしめる。ただし、イソシアネート／ポリオールの代りにイソシアネート／ポ リウレア系のものも本発明において使用され得る。さらに噴霧法の代りに塑造形 成法ないしローラ上ナイフコーティング法なども使用することができ、この場合 完成品中の気泡を無くすることができる。

図３および図４に示される第２実施態様において、図１および図２の皮膜と同様 の皮膜３１には、その一方の面にのみこれに対向する層３２が施される。この皮 膜対向層３２の形成材料は、孔隙３３を貫通して皮膜の対向面に隆起部３４を形 成し、これは図１におけるリブ１７におけると同様の作用を果たす。

図３および図４における平面は、ベルト走行方向に延びる補強ヤーン１４（図２ ）と同様のヤーンを含有する。必要に応じてさらに他のヤーン（図示せず）を、 皮膜横方向に延びる隣接孔隙間部分に貫通させることができる。皮膜は、さらに 走行方向において追加的に補強するため、皮膜から外方に延びる脚を有する逆方 向Ｔ字状横断面を有するヤーンをも含有し得る。

すなわち、本発明のさらに他の実施態様を示す図５において、長手方向に延びる モノフィラメントもしくはマルチフィラメントから成るポリエステルもしくはポ リアミドヤーン５１のほか、Ｔ字状横断面を有するＴ字状ヤーン５３の形態にお ける追加補強材を有することができる。とのヤーンは隣接する両孔隙５６間の部 分５５から外方に延びる脚５４を有する逆Ｔ字状に配置される。図面から明らか であるように、このヤーン５３はベルトのフェルト側に設けられたリブ５７まで 達してこのリブな補強する。

この図５における改変実施態様において、縦方向に延びるヤーン５１を省略して 、Ｔ字状ヤーン補強材に依存してもよい。

無端ベルトをもたらすため、対向層を形成する前に皮膜を無端状になし得る。そ のための適当な態様は本出願人の英国特許出願２２３１８３８号明細書に記載さ れている。

ただしこれとは異なり、図６および図７に示されるように、上述したように層形 成した状態で無端状に接続することもできる。

すなわち、図６において、各ベルト端部６１が、皮膜６２の一方表面に沿って各 繊維端で切り裂かれ、ベルト先端に対し間隔を置いて皮膜が横方向に切断された 場合、切断線をこえて存在する皮膜端部が引き裂かれる。

両ベルト端部６１を当接状態にもたらし、複数の突起６４を具備するベルト走行 方向に延びる補強ヤーンを含有する皮膜切片６３の孔隙を、相互に対応する突起 ６４と係合させ、次いで繊維端に在るフラップ６６をこの皮膜切片６３上に載置 し、接着剤塗布ないし加熱融着により固定する。

図７に示される他の無端ベルト構成態様においては、短い皮膜切片（図示せず） をベルト端部における被覆層７１に載置し、被覆層が未だ流動状態に在るので、 次いで皮膜小切片を剥離すると、被覆層硬化時、これに皮膜孔隙７７に対応する 突起７２が形成される。

次いで両ベルト端部を当接させ、接続用皮膜切片７４を嵌合させ、加熱融着によ り一体化させる。あるいは接着剤を使用してもよい。

必要に応じてカップリング剤／接着促進剤を使用して、皮膜切片と被覆層との間 の接着を促進しこれらの間の結合を強化し、これらの剥離を阻止することができ る。

上述したところは単なる例示であり、当業者であれば細部において種々の改変が 可能であって、本発明はこれらに限定されるべきものではない。

例えば皮膜は前述した以外の寸法にすることができ、また補強フィラメントの断 面も円形以外の形状に構成し得る。

またベルトのフェルト対向面においてリブを構成したが、本発明において両面と も平滑面とすることもできる。

要約 孔隙を有する皮膜（１１）と、その一方の面あるいは両方の面にマトリックス材 料を施して成る被覆層（１２１３）とを有する、長いニッププレス用の無端ベル トであって、上被皮膜が少なくともベルトの走行方向に延びる補強ヤーン（１４ ）を含有し、上記ベルトがシューと反対側の面にリブ表面ないし成形表面を有す るベルト。

補強ヤーンはベルトの横方向にも設けられることができ、またさらにベルトのフ ェルト側の面において長手方向に延びるリブにそろえて、外方に延びる補強成形 ヤーンを皮膜内に設けることもできる。

平成０５年０１月０８日

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）孔隙が穿設されており、かつベルト走行方向に延びる補強ヤーンを有する 皮膜帯片と、少なくともその一方の表面に施される非透過性被覆層とから構成さ れ、この被覆層の材料が皮膜帯片の孔隙に係合して皮膜帯片の反対側平面にまで 延びていること特徴とする、抄紙機などのプレス部分に使用されるべき長いニッ プを有するプレスベルト。
2. （２）請求項（１）によるプレスベルトであって、被覆層材料が皮膜帯片の孔隙 を貫通し、上記の少なくとも一方の表面と反対側の面を超えて延びていることを 特徴とするプレスベルト。
3. （３）請求項（２）によるプレスベルトであって、被覆層材料が皮膜帯片の孔隙 を貫通して、側の面に分離された突起を形成し、皮膜帯片の各孔隙に対応するこ れら各突起が集合的にベルト表面に規則正しい形状を構成することを特徴とする プレスベルト。
4. （４）上記請求項のいずれかによるプレスベルトであって、皮膜帯片がベルト走 行方向に対して横方向に延びるさらに他の補強ヤーンを含有することを特徴とす るプレスベルト。
5. （５）上記請求項（１）あるいは（４）によるプレスベルトであって、被覆層が 皮膜帯片の両面に形成され、被覆層が皮膜帯片を経て相互に接触せしめられ、相 互に融着結合されていることを特徴とするプレスベルト。
6. （６）請求項（５）によるブレスベルトであって、上記の少なくとも一方の面に おける被覆層が、反対側の面における被覆層よりも軟質の被覆材料で構成されて いることを特徴とするプレスベルト。
7. （７）請求項（５）あるいは（６）によるブレスベルトであって、ベルト走行方 向に延びる補強ヤーンが、皮膜帯片の面から外方に延びる成形ヤーンを含有し、 ベルトが上記成形ヤーンと係合するようになされたリプを具備し、上記補強ヤー ンがこのリプ内に埋設されていることを特徴とするプレスベルト。
8. （８）請求項（６）によるプレスベルトであって、上記成形ヤーンが、皮膜帯片 長方向に延び、かつこの中に在るヤーンのほかに他の補強ヤーンを有することを 特徴とするプレスベルト。
9. （９）上記請求項のいずれかによるプレスベルトであって、このベルトが無端形 状に接続され、かつベルト走行方向に対応する方向に延びる補強ヤーンを含有し 、ベルト接合端部間に展張された皮膜切片を具備することを特徴とするプレスベ ルト。
10. （１０）請求項（９）によるプレスベルトであって、皮膜帯片がベルト外表面か ら離れて中間に介在配置されていることを特徴とするブレスベルト。