JPS617120A - エクステンデッドニッププレス用エンドレスベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明はエクステンデッドニッププレス（ＥＮＰ）用
エンドレスベルトに関するもので、特に新聞紙等の薄紙
用抄紙工程のプレスパートにおけるＥＮＰ用Ｊンドレス
ベルトとして有用である。

（ロ）従来技術 抄紙工程のプレスパートにおいて、プレスの方式として
ロールプレスおよびＥＮＰがあり、種々の利点を有する
ことからＥＮＰが近年普及しつつある。

ＥＮＰは、簡単に説明すれば、２枚のフェルトに挾まれ
た湿紙の一方側の面を回転ロールでおさえ、他方側の面
をＥＮＰ用ベルトを介して加圧シューで加圧し、脱水を
行うプレスである。

このＥＮＰ用ベルトとして従来から特公昭５７−５６５
９６号公報、特公昭５７−５６５９７号公報等で開示さ
れているように、繊維補強構造体を弾性材料で被覆埋設
した構造のベルトが使用されているが、かかるベルトの
使用の際には、フェルト中より絞り出される水に対する
ベルト自体の搾水効果が不充分であるという問題点があ
った。

このため、合成繊維系を多重織にした平板上の基布を織
り継いでエンドレス状とし、その片面に弾性材料層を形
設したベルトを用い、このベルトの基布露出面がフェル
トに当接されるように駆動しその基布露出面の吸水作用
に基づいて搾水効果を向上させることも行なわれている
。しかしかような片面基布露出型のＦＮＰ用ベルトを用
いた場合には、使用当初での基布露出面の吸水作用によ
る搾水効果は期待できるが、経時変化による基布露出面
の摩耗や繊維組織のくずれにより搾水効果が低下してい
くという問題点があり、加えて、この摩耗によりベルト
自体の寿命が低下し、おおよそ１〜２力月位しか実使用
に供せなりという不都合があった。

（ハ）目的 この発明はかような従来の問題点に鑑みなされたもので
あり、ベルト自体の寿命や機能を損なうことなく優れた
搾水作用を有するＥＮＰ用土用土−ドレスベルト供する
ことをその目的とするものである。

（ニ）構成 かクシ【この発明によれば、製織された基布の内部及び
両面が弾性材料層で含浸被覆されてなるベルトからなり
、その片面が、複数の盲孔を全面に亘って形成した表面
を有する弾性材料層であり、該盲孔の孔径が１〜４　ｍ
ｍ　、孔深が１〜５　ｍｍ、その開孔率が１０〜３０％
に調整されてなることを特徴とするＥＮＰ用エフェンド
レスベルト供される。

この発明で用いられる基布としては、従来のＥＮＰ用ベ
ルトに適用されるものやそれど同等のものを採用するこ
とができ、たとえば６−ノーイロン、６．６−ナイロン
、６，１０−ナイロン、１２−ナイロン、芳香族ポリア
ミド、ポリエステル等のモノフィラメン１へやマルチフ
ィラメントから製織した基布が挙げられ、平織、多重織
のいずれのものであってもよい。

一６方、弾性材料層を構成する弾性材料としては、ポリ
ウレタンエラストマー、アクリロニトリルーズタジＪン
エラストマー、■チレンーアクリル酸共重合体エラスト
マー、ポリフルオロカーボン系エラストマー、エピクロ
ルヒドリンゴム、ポリエステルエラストマー、軟質塩化
ビニル、熱可塑性ウレタン等が挙げられ、ポリウレタン
エラストマーを用いるのが好ましい。

−１−記弾性祠料層の片面に形成される複数の盲孔は、
マルチドリリングマシン等の孔開加工もしくは成形型を
用いることによって得られる。かような盲孔は、ベルト
表面に多数配設されるが、ベルトの強度の点から考えて
、基布を傷めない程度、すなわら盲孔の底部が基布に至
らない程度の深さのものが適しており、一定のパターン
を有するものが好ましい。かかる盲孔の具体的スケール
は、意図するＥＮＰ用エフェンドレスベルトみ、弾性材
料層の厚み等により決定されるが、ＥＮＰ用Ｌンしレス
ベルトとしての機能上、孔径が１〜４　ｍｍ、孔深が１
〜５　ｍｍ及び開孔率が１０〜３０％と覆る必要がある
。

ここで開孔率というのは、盲孔形成面側の全表面積に対
する盲孔の開口面積の占める割合を言う。

孔径が１　ｍｍ未満Ｃは、実質的な搾水効果が得られず
、また４、　ｍｍをこえると孔の形が紙に転写されると
いう不都合が生じる慣れがあり好ましくない。

かような点から考えて最も好ましくは、おおよそ２．５
〜３．３ｍｍである。孔深が１　ｍｍ未満であると、実
質的な搾水効果が得られず、盲孔側の弾性材料層の厚み
にも関連するが５　ｍｍをこえるど内孔か変形しその機
能を果せず好ましくない。また、開孔率が１０％未満で
あると、充分な搾水効果が得られず、３０％をこえると
、ベル１−表面の強度の低］ζをきたす慣れがある。

かかるこの発明のＥ　Ｎ　Ｐ用１ンドレスベルトは、例
えばエンドレス状に製織された基布の片面にゲル状又ゾ
ル状の弾性材原料を積層又は塗布した後、所定時間加温
又は加圧加４することにより硬化させて基布の片面に弾
性材料層を被覆一体化させ、これと反対の面についても
同様に弾性材料層を被覆−１体化させることにより、基
布の両面に弾性材料層を被覆したベルトを得、この片面
に盲孔加１を行い適宜１〜リミングを行うことにより製
造づ゛ることができる。この際、両面から被覆形成され
る弾性材料層は通常、それぞれ基布内部迄含浸形成され
るためこれらは強固に接着一体化されることとなる。

また、必要に応じて、片面の弾性材料層の硬度ど他面の
弾性材料層の硬度とに差を設けてもよい。

なお、盲孔形成した側の弾性材料層の厚みは、他面の弾
性材料層に比して大きくするのが適しており、通常２−
８倍厚とするのが好ましい。

更に、この発明で形成しｌ、：盲孔同士及び盲孔と盲孔
との間を通過する複数の溝を形成することにより、いっ
そうの搾水効果を得ることができる。

かような溝の平面パターン自体は、特に限定されること
はないが、少なくとも上記複数に形成した盲孔間が連続
してつながるよう形成するのが好ましい。しかし、必ず
しも全ての盲孔をつなげる必要はない。また具体的スケ
ールも、たとえば、溝の深さが約０．５＝　！＋ｍｍ、
満幅が約溝幅３〜１．５ｍｍ及び溝間の山のピッチが１
．５〜４．５ｍｍとすることが好ましい。

（ボ）実施例 以下この発明を実施例により詳説する。

第１図は、この発明のＥＮＰ用エフェンドレスベルト）
の実施例を示す斜視図であり、第２図はそのＡ−Ａ’　
断面図である。図においてＥ’Ｎ　Ｐ用エンドレスベル
ト（１）は盲孔形成面（２）ど弾性材料層平滑面（３）
とを有し、エンドレス方向（α）の長さは７．６２ｍで
ありエンドレス方向と交差する方向くβ）の幅は、４．
７６ｍである。かかるＥＮＰ用エフェンドレスベルト）
は二重網に製織されたナイロン基布層（４）の片面に、
盲孔（５１）を併設してなる弾性材料層（５）を形成し
てなり、他面には表面平滑な弾性材料層（６）を形成し
てなる。各弾性材料層（５）、（６）はいずれもポリウ
レタンエラストマーからなり、これらは基布層（４）に
含浸被覆して形成され互いに合着一体化されている。

上記盲孔（５１）は、第３図に示すごとくエンドレス、
方向にやや傾斜して平行させて全面に亘って形成されて
いる。この盲孔（５１）の孔径は２．５ｍｍであり、孔
深は１．５ｍｍ及び開孔率は２０％である。

なお、ナイロン基布層（４）は、直径約０　、４　ｍｍ
のナイロンフィラメント（４１）、（４２）による緯二
重織の織物からなり、その厚みは約１．２ｍｍであり、
さらに弾性材料層（５）の厚み（小は約３　ｍｍで他方
の弾性材料層（６）の厚み（ｅ）は約１．Ｏｍｍであり
、ベルトの全１ワみは約５　、２　ｍｍである。通常、
上記基布層の厚みは約０．７ベー２　、０　ｍｍの間で
変動させることができ、弾性月利層（５）の厚みは約１
．５〜６．０ｍｍの間で変動させることかでき、さらに
他方の弾性材料層（６）の厚みは約０．５へ□　２．０
ｍｍの間で変動させることができる。

かかるｌＥ　Ｎ　Ｐｍ＝［ンドレスベルト（１）は、弾
性材料層平滑面（３）が加圧シコーに囮接され。、他方
の盲孔形成面（２）がフェルトに当接される。この際ベ
ルト（１）の駆動と共に、図示しないプレスロールの押
圧力により、フェルトから絞り出される水分は、盲孔（
５１）へ導かれ、その後ベルトの回転にともない遠心力
Ｃ外部へ排出される。

一方、第４図は、この発明のＥＮＰ用エフェンドレスベ
ルトの一実施例を示す部分平面図である。

なお、盲孔のスケールが異なり、更に溝が形成される点
を除いでは第３図と同様である。この実施例では、盲孔
同士及び盲孔と盲孔との間を通過する溝が、示されてい
る。かかる盲孔の孔径は２．０１１１１１１、孔深け１
　、５　ｍｍ及び開孔率は１５％で、溝の深さは１　、
５ｍｍ　ｚ溝幅は０　、５　ｍｍ及び溝間の山のビッヂ
は３．５ｍｍである。

このように更に渦を形成した場合には、盲孔の水分は、
溝によってベルトの回転と共に速やかに遠心力で排出さ
れるうえに、搾水量をより増やづことができる。

以上述べたごとく、この発明のＥＮＰ用エフェンドレス
ベルト従来の基布埋設型のベルトを用いた場合に比して
、搾水効果は顕著に改善されることとなる。また基布片
面露出型の従来のベルトに比して、本発明のベルトでは
フェルトに対して弾性材料層が当接しているため、この
層の表面の経時変化による摩耗がほとんとどなく、従っ
て当初のすぐれた搾水効果が持続される。そのため従来
ではぜいぜい１〜２ケ月の寿命を３〜４ケ月程度まで延
ばすことができる。

なお、本ベルトでは、盲孔の経、深さ、開孔率等、前記
した範囲内で任意に設定することにより、搾水量を制御
できる利点もあり、しがもかがるＦＮＰ用エフェンドレ
スベルト盲孔の存在により、フェルトとの当接面におい
て従来しばしば生じていた蛇行（横すべり）現象もほと
んど生じないという副次的な効果も備えている。

（へン効果 以上述べたごとく、この発明のＥＮＰ用エジエンドレス
ベルト優れた搾水効果と耐久性を備えたものであり、Ｅ
ＮＰにおける生産性の向上に大きく寄与するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明のＥＮＰ用エジエンドレスベルト実
施例を示す斜視図、第２図は、第１図の八−Ａ′断面を
示す部分断面図、第３図は、第１図の盲孔形成面の部分
平面図、第４図はこの発明のＥＮＰ用エジエンドレスベ
ルトの一実施例を示す第３図相当図である。 （１）・・・・・・ＥＮＰ用エジエンドレスベルト２１
・・・・・・盲孔形成面、（３）・・・・・・弾性材料
層平滑面、（４）・・・・・・ナイロン基布層、（５）
、（６）・・・・・・弾性材料層。 −暑ｊ　　偽狐＋　　ム　苅　仁青凰 第１図 ｒビ 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、製織された基布の内部及び両面が弾性材料層で含浸
   被覆されてなるベルトからなり、その片面が、複数の盲
   孔を全面に亘つて形成した表面を有する弾性材料層であ
   り、該盲孔の孔径が１〜４ｍｍ、孔深が１〜５ｍｍ、そ
   の開孔率が１０〜３０％に調整されてなることを特徴と
   するＥＮＰ用エンドレスベルト。 ２、盲孔同士及び盲孔と盲孔上の間を通過する複数の溝
   が形成されてなる特許請求の範囲第１項記載のＥＮＰ用
   エンドレスベルト。