JPH05508337A - 医薬錠剤コアにコーティング材料をコーティングする方法およびこの方法を実施するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 医薬品の基体の静電コーティング の、またはそれに関連する改良 本発明は医薬品の基体の静電コーティング方法および装置に関する。本発明は特 に、但し独占的にではなく、乾燥粉末による医薬錠剤コアのコーティングに関す る。

錠剤の静電コーティングに関する提案は少なくとも、この３０年はどにわたって 行われている。例えば英国特許明細書ＧＢ−，１０７５４０４（１９６７年公告 ）には、統合された高圧グリッドを備える第一段階噴霧器の下方へ錠剤コアが運 ばれると各錠剤の片面に液体が噴霧され、コーティングが乾燥され、次いで、統 合された高圧グリッドを備える第二段階噴霧器の下方へ、コーティングされたコ アが錠剤の他面を最も上にして運ばれ、次いでそのコーティングが再び乾燥され るようにした、錠剤をコーティングする装置が提案されている。

液体や乾燥粉末を用い、静電気で錠剤コアをコーティングする各種の論文提案が なされているが、少なくとも医薬錠剤の場合、妥当な規模て商業的に応用される べく充分に成功したこと立証した静電コーティング方法または装置は、これまで のところ全く認知されていない。例えば毎分５０００錠剤の割合で医薬錠剤コア を連続的に生成し得る回転錠剤プレスがあるが、次の錠剤コアのコーティングは 、回転ドラム内で液体コーティングを施すことにより、バッチ工程として最も通 常的に行われる。

医薬品をコーティングする商業的に実施可能な装置または方法を得るためには、 各種の問題が克服されなければならない。コーティング材料として乾燥粉末より も液体を使用する方が多くの点て容易であり、研究には双方の選択が考慮されて いるが、作業員は液体の使用に賛成している。若し乾燥粉末が使用されれば、基 体に対するコーティングの付着性を得ることが一層困難であり、粉末が静電気を 荷電された場合にも、それは、それ自体で充分に電気を伝導するとは思われない 。基体と粉末との間に永続的な接着をもたらすためには、粉末が、例えば溶融に より、フィルムに変化しなければならないが、多くの場合に有機物質を包含する 医薬品の場合、損傷されてはならない。更にまた均等なコーティングが必要であ るが、粉末が静電気を荷電された場合にも、電気的に絶縁性の医薬基体上に粉末 の均等なコーティングを得ることは極めて困難である。

液体コーティングが用いられる場合、コーティングは乾燥されなければならない 。理論的には、若干の情況において、この種の乾燥を室温で行うこともできるが 、例えば錠剤を加熱するためにプロセスが遂行されるべき速度の故に、商業的な 実際面でそれは重要であり、また液体コーティングに用いられる溶媒を蒸発させ るに要するエネルギの大きな入力の故に、それには経費がかかる。

液体コーティングの別の不利点は、使用できる液体、望ましくは水、の中へ溶解 または適当に分散し得ない材料をコーティングするためにそれを使用できないこ とである。

本発明の目的は、医薬品の基体をコーティングする改良された方法および装置を 提供することにある。

本発明によれば、医薬品の基体を乾燥粉末でコーティングする方法にして、 搬送装置上へ医薬基体を給送する段階と、医薬基体か搬送装置で経由して搬送さ れる領域へ乾燥粉末を供給する段階と、 搬送装置および／または基体を乾燥粉末と異なる電位に維持して医薬基体を搬送 装置で領域を経て搬送し、それにより乾燥粉末が、基体の露出面には引き付けら れながら、搬送装置と接触する基体の表面には到達し得ないようにする段階と、 粉末を、基体に固着された融着フィルムに転化すべく乾燥粉末コーティングを処 理する段階とを包含する方法か得られる。

荷電プロセス中、搬送装置上に基体を置くことにより、基体上への粉末の良好な 展着か得られ得ることが見いだされている。また、はぼ一定の厚さのコーティン グを有することが最終錠剤にとって重要であるとしても、粉末が融着フィルムへ 転化されればそれ以上のレベリングが生起し得るので、分布の多少のむらは必ず しも重大ではないことも見いだされている。従って本発明は、所望の厚さのコー ティングが基体の表面上へ均等に施されることを可能にする。コーティングの厚 さは、一般に１０ｔ１ｍよりも大である。上記に定義された本発明は更に、粉末 を融着フィルムへ転化させるエネルギの人力を必要とするが、必要なエネルギの 量は、適当な溶媒に溶解されたコーテイング物質を含む液体コーティングが施さ れ且つコーティングの実施後溶媒を蒸発させなければならない場合に必要とされ るそれよりも可成り少なくて良い。この方法により、溶媒の処理や処分、ならび にバッチ操作の必要性が取り除かれる。

医薬品は通常、医薬錠剤（「錠剤」は後段に定義される通りである）であるが、 それらはまた、経口により投与されない移植片であっても良い。「錠剤」に対す る明細事項全体にわたり言及がなされ、本発明は、在来ｑ形状の医薬錠剤に対す る特定の応用であるか、この用語は、例えばペレット剤、カプセル剤または球状 体も包含する如く、広義に解釈されるへきであることを理解すべきである。

本発明の方法は一般に、プレス内で形成されて以来いかなるコーティングも受け ていない錠剤コア（または医薬品の基体）のコーティングに利用されるか、既に コーティングされ若しくは部分的にコーティングされた錠剤コアの上にコーティ ングを施すためにそれを用いることもできる。

本発明の方法は、連続プロセスとして実施することもできる。実際上、コーティ ング・プロセスをバッチ・プロセスとしてではなく連続的に操作し得ることは、 可成りの利点である。片側のみに、またはコーティングに少なくとも一つの不連 続性を伴って医薬基体をコーティングすることが望ましい、後で言及する若干の 用途もあるが、一般的には錠剤コアの外面の全てをコーティングすることが望ま しい。従ってこの方法には、望ましくは、次の更に続く、 搬送装置上へ医薬基体を給送し、処理された基体の粉末コーティングを搬送装置 と接触させ、上述の搬送段階中に搬送装置と接触した基体の表面を露出させる段 階と、基体がコーティングされる乾燥粉末を、搬送装置が通過する領域へ供給す る段階と、 搬送装置および／または基体を乾燥粉末と異なる電位に維持して基体を搬送装置 で領域を経て搬送し、それにより乾燥粉末か、基体の露出面には引き付けられな がら、搬送装置と接触する基体のコーティングされた表面には到達し得ないよう にする段階と、 新たに付与される粉末を、基体に固着された融着フィルムに転化すべく乾燥粉末 コーティングを処理する段階とか含まれる。

実際面での便宜上、第二コーティング段階中に使用される搬送装置は第一コーテ ィング段階中に使用されるものでないことが望ましいか、双方のコーティング段 階に同じ搬送装置を用いることは可能である。各コーティング段階中に付与され る粉末は通常は同じであるか、言うまでもなく、各段階に異なる粉末を付与する ことは可能であり、同様に、通常は各段階で同じコーティングの厚が付与される が、望むならば、種々の厚さを付与することができる。

望むならば、医薬品の諸面がコーティングされていなければ、例えばそれらの諸 面に粉末を付与すべく、更にそれ以上のコーティング段階を使用することもでき る。

搬送装置は、なるべくなら、コンベヤ・ベルトを含むことが望ましい。しかし搬 送装置は、基体が沿って滑る傾斜静止面または振動面を含むことがある。基体と 傾斜面との間の摩擦は、裏側から傾斜面へ空気を通過させることにより、低減す ることができる。

粉末を融着フィルムへ転化させる段階は、都合良く、粉末を液相に転化させた後 、それが固相に戻る段階を含むことができる。

本出願人等は、乾燥粉末の融着フィルムへの転化が、コーティングを基体へ固着 させるのに役立つのみならず、それにより、基体上へのコーティング材料の配分 を更に均等にさせ得る装置も得られることを見いだした。ある場合には、溶融さ れた際、コーティングそれ自体が基体へ均等に分布する程に低い粘度をコーティ ング材料か有することもあるが、多くの場合、コーティング材料はより粘性かあ り、従ってこの方法には、望ましくは、基体の表面上のコーティングの深さを均 等にするための、コーティングの更にそのほかの機械的処理が包含される。

均等化段階は、振動プレートまたは回転ローラの下に基体を通過させることによ って行うことができ、このプレートまたはローラは基体上のコーティングに接触 し且つそれを均等化する。あるいはまた均等化段階は、空気の噴流、例えばエア ナイフ、の下に基体を通過させることによって行うことができ、エアナイフとし て生成された空気のカーテンが基体上のコーティングを均等化するが、コーティ ングの過早な固化を回避するため、空気を加熱することもできる。

乾燥粉末は、望ましくは赤外線放射による加熱により、望ましくは融着フィルム へ転化されるが、他の形式の電磁放射線を用いても良い。融着フィルムへの転化 もまた、その領域の圧力を低減させることにより、ある程度または全面的に達成 できる。通常、コーティングの変化は、加熱に際しては粉末から液体への、また 次いで冷却に際しては連続的な固形コーティングへの、単に物理的な変化である か、その他の可能性もあり、例えば粉末コーティングか、連続架橋重合体のコー ティングを形成すべく、例えばガンマ、紫外線または無線周波数帯域のエネルギ を以てする照射により処理段階中に硬化される重合体を含むこともできる。

粉末を、正ても負でも良い適正な電位に荷電させることが望ましい。粉末は、搬 送装置か通過する領域へそれか供給される際に荷電されることか望ましい。荷電 はコロナ荷電装置を用いて行うこともてきるが、別の可能性は、摩擦電気で粉末 に荷電させることである。普通、粉末のそれと同じ符号の選定された電位（即ち 粉末が正に荷電されていれば正の電位、また粉末が負に荷電されていれば負の電 位）に維持された１組以上の電極が、望ましくは、搬送装置上方の、粉末が供給 される領域に設けられる。電極の位置調整およびそれらが維持される単−若しく は複数の電位は、領域、従って領域を通る粉末の経路における電界に影響を及ぼ す。

搬送装置は、望ましくは、地電位または粉末が荷電される電位と逆符号のそれの 何れかの電位に維持される。

搬送装置は、医薬基体か載る導電性の上面を備えることもてきる。多くの場合、 基体は、電気的に絶縁性の材料で作られるが、それらは、例えば基材の外面を湿 らせることにより更に導電性となすべく、粉末の付与に先立って処理することも できる。この種の加湿は地電位における基体の外面の保守を容易にさせ、従って コアに対する粉末の付与を容易にさせる。

本発明の方法は、何れかの特定形式のコーティング材料の利用に限定されてはい ない。他方、良い結果を辱るためには、乾燥粉末か次の物理的諸性質を有するこ とが望ましい。

（１）　ｌｔｔｍからｔｏ００μｍの範囲、望ましくは３０μｍから８０μｍの 範囲の粒径。小さい粒径は、粉末に、それが供給され且つコンベヤ・ベルトが通 過する領域内へ絢等に分散されることを可能にさせる。

（２）　１０’Ωｍから１０！４Ωｍの範囲、望ましくは１０′６Ωｍから１０ ′４Ωｍの範囲の比較的に高い抵抗率。高い抵抗率は粉末荷電の維持を容易にさ せるか、粉末に荷電させることを一層困難にさせる。

（３）　液相における場合の、５００Ｐａｓ米満、望ましくは７５Ｐａｓ未満の 粘度。低い粘度は、錠剤コアの表面上のコーティングの均等な広がりを容易にさ せる。

（４）　融着フィルムへの転化後の、０．５Ｎ／ｍ”を超える、望ましくは３． ５Ｎ／ｍ”を超える引張強さ。

次の、錠剤の投与に至るまでの処理中に錠剤を防護するためには、適度に強力且 つ強じんなコーティングが必要である。

（５）５０℃から１８０°Ｃの範囲、望ましくは６０″Ｃから１００°Ｃの範囲 にある融点。比較的に低い融点の場合には、粉末を液相へ転化させるのに、より 少ないエネルギしか必要とせず、加熱による錠剤に対する損傷の危険性か低減さ れる。後者の点は、錠剤コア内の薬剤か、その温度か室温以上に可成り上昇する と損傷を受け易い場合、特に重要である。

単独で、または他の諸材料と配合されている時に、上記に列挙された５項目の望 ましい性質の若干または全てに適合する材料の例を、ポリアミド、ポリアルキン 、ワックス、油、ポリエステル、糖アルコール、糖、ポリオキシエチレンおよび エチレン酢酸ビニル共重合体に見いだすことかできる。適当な糖アルコールの例 は、ソルビトールおよびキシリトールである。適当な糖の例は、スクロースおよ びラクトースである。本発明の方法に特に適した性質を有するポリエステルはポ リカプロラクトンである。

上記に示した諸材料は、上記に示した諸性質に一層密接に適合すべく、それらの 物理的性質を向上させるため、他の諸材料をそれらと配合することにより変化さ せることもできる。１種類以上の乳白剤、例えば二酸化チタンおよび／または着 色剤、例えばアルミニウム・レーキ若しくは染料、をコーティング材料の製剤に 付加することもできる。

上記に列挙された材料は二つの種類、即ち水溶性材料（ポリオキシエチレン、糖 、アルコール）およびわずかに水溶性若しくは不溶性の重合体材料に属する。コ ーティングが投薬に続いて急速に溶解する必要があれば水溶性材料が一般的に望 ましく、遅延され、制御され、または調整される薬剤の放出が必要であれば、わ ずかに水溶性若しくは不溶性の重合体材料が恐らく有利である。

特に望ましい糖アルコールはキシリトールであり、特に望ましい重合体材料は、 例えばポリカプロラクトンのようなポリエステルである。但し双方の場合におい て、材料の物理的性質を向上させるべく、少量の他の物質を添加することか望ま しい。

別の態様の場合、本発明は、基体を乾燥粉末でコーティングすることに独占的に は関連しないが、搬送装置上へ基体を給送する段階と、 搬送装置上方に隔置され、搬送装置に沿い且つそれを横切る電極を設け、この電 極と搬送装置との間に箱形領域を画定し、電極を第一電位に維持する段階と、箱 形領域へコーティング材料を供給し、このコーティング材料を第二電位まで荷電 させる段階と、搬送装置および／または基体をコーティング材料や電極と異なる 電位に維持し、基体を搬送装置で領域を経て搬送し、それによりコーティング材 料が基体の露出面に引き付けられるようにする段階とを包含する、医薬品の基体 をコーティングする方法を提供する。

本発明は、制御された厚さのコーティングを施すために用い、また、投与される 際、即座に放出される、または制御され若しくは調整される放出の対象となる薬 剤を包有する医薬品に対して使用することができるが、この種の制佃または調整 は、コーティングの特質に基づき且つ／またはコアの特質に基づき達成される。

所望の形式の放出をコーティングの特性に基づき達成する場合には、製品の一部 分をコーティングしないまま、または異なる材料でコーティングしたままにして 置くことが望ましい。

円筒状の側壁で連結された両端部に両面を存する錠剤の場合、コーティングされ ていない、または異なる材料てコーティングされている部分は、錠剤の両面、両 面の一つの小部分、または錠剤の側壁、の一つであれば良い。

既に明らかにされた如く、上述の諸方法は、それらを連続的に行い得る、という 利点を有する。それ故にそれらは、コーティングされた医薬品、特に医薬錠剤を 生成する連続プロセスの一部分として使用することができる。

従って本発明によれば、 回転プレスで医薬錠剤コアを連続的に形成する段階と、上記に定義された方法で 錠剤コアを連続的にコーティングする段階とを含む、コーティングされた錠剤を 生成する連続的なプロセスが得られる。

また本発明によれば、 搬送装置と、 搬送装置上へ基体を給送する装置と、 搬送装置が通過する領域へ乾燥粉末を供給する給送装置と、 搬送装置が通過する領域へ供給された粉末の電位が搬送装置上の基体の電位と異 なるように、粉末および／または搬送装置および／または基体を荷電させる荷電 装置と、 基体に固着された融着フィルムへ粉末を転化させるべく基体上の乾燥粉末コーテ ィングを処理する装置とを包含する、医薬品の医薬基体を乾燥粉末でコーティン グする装置か得られる。

また本発明によれば、上述の如き方法でコーティングされた場合の医薬品と、上 述の如き方法で生成された場合の医薬品とか得られる。

ここで、錠剤コアの静電コーティング方法および装置を、添付図面につき、例と して説明する。

第１図は、錠剤を一方の面についてコーティングする装置の略側面図、 第２図は、第１図の装置を使用してコーティングされた錠剤を製造する連続プロ セスのブロック図、第３図は、コーティングされた錠剤の側面図、である。

第１図に示す装置には、３組の遊びローラ２と、第１図の矢印で示す方向に電動 機４て駆動される駆動ローラ３との回りを案内されるコンベヤ・ベルト１か包含 されている。コンベヤ・ベルトｌの大部分を囲んでブース５か設けられている。

ブース５の外側のコンベヤ・ベルトｌの上流端部（第１図で視て左端部）に錠剤 コアを給送する装置か設けられているか、この図面には示されていない。上記装 置の形式は本発明の肝要な部分てはない。コンベヤ・ベルト上方のブースの内部 へ乾燥粉末を供給する給送装置６も設けられている。図示された本発明の例にお いては、ガン・バレル８の端部に取り付けられ、電圧供給源９に接続された、単 一の固定されたコロナ電極７を使用する静電粉末ガンか給送装置６に含まれてい る。粉末と空気との混合物か、ベンチュリ粉末給送装置１１０からガン・バレル へ給送される。

平面図か長方形で、コンベヤ・ベルトｌの全幅およびその長さの一部分にわたっ て延びる電極１１がブースの頂部から懸垂されている。この電極１１は電圧供給 源１２に接続されている。アースに接続された別の長方形の電極１８か、電極１ １の下方の領域内において、コンベヤ・ベルトｌの真下でそれを支えている。コ ンベヤ・ベルト１は、ポリ塩化ビニルとアルミニウムはくとの積層品で作られ、 アルミニウムはくはベルトの外層を形成し、ベルトはアースに接続されている。

コンベヤ・ベルトの下流端部の上に赤外線加熱器１３および振動プレー１−１４ が設けられている。

この装置の使用中、給送装置６により、ベルト１の上流端部上に医薬錠剤コアが 給送され、コアの一方の面をベルト上に載せ、他方を上方へ向け、コンベヤに沿 って通過する。錠剤コアへコーティングされる乾燥粉末は、適当な電位（この例 については粒末が正電位に荷電されるものと仮定する）に粒末を荷電させるスプ レー・ガンｌによりアース５内へ吹き付けられる。ガン１から吹き付けられた粉 末は、正電位に維持された電極１１と、双方共アースされたコンベヤ・ベルトｌ および電極１８との間の領域に入り込む。従って粉末は、電極１１から離れてコ ンベヤ・ベルトｌおよび電極１８に対し下方へ向けられる。従ってコンベヤ・ベ ルトと、コンベヤ・ベルト上の錠剤コアとの上に粉末のコーティングが置かれる 。

次いて錠剤コアは、コーティングを溶融させて錠剤コアの上面の上にフィルム・ コーティングを形成させるに足りるだけ錠剤上の粉末のコーティングを加熱する 赤外線加熱器Ｉ３の下を通される。錠剤が加熱器１３の先へ運ばれると、それら は、コーティングを均等化させる振動プレートＩ４に接触される。

錠剤コアの他面上に（若しそれが望ましければ）コーティングを施すために粉末 が、第１図に示されたそれと類似の、そのほかのコンベヤ装置上へ逆に載せられ 、第１図に関連して上述したプロセスか反復される。錠剤を１つのコンベヤから 別のコンベヤへ移動させ、且つ移動中にそれらを裏返す装置は既に周知されてい る（例えば英国特許明細書ＣＢ−１０７５４０４を参照のこと）。

ここで第２図につき説明する。丁度説明された装置および寸法により、コーティ ングされた錠剤の連続生産が得られることがわかるはずである。例えば高速回転 プレスにより生成された錠剤コアは、第１図の装置へ直接に給送され、そこでそ れらの上面が、荷電された乾燥粉末でコーティングされる。次いで乾燥粉末か加 熱によって溶融され、部分的にコーティングされた乾燥粉末は冷却させられ、今 度は、それらのコーティングされていない面を最も上にして、第１図に示された 種類の別の装置へ給送される。それらのコーティングされていない面は、荷電さ れた乾燥粉末でコーティングされ、乾燥粉末コーティングは加熱によって溶融さ れ、コーティングされた錠剤は冷却させられ、次いで適宜の包装機械へ給送され る。上記のプロセスは連続的に作動することができる。

第３図には、上面１５、下面１６および円筒状側面１７を有する錠剤か示されて いる。第一コーティング段階においては、面の一つ、例えば面１５か完全にコー ティングされ、側壁１７は、完全なコーティングではないが若干の粉末コーティ ングを受ける。第二コーティング段階においては、他方の面１６が完全にコーテ ィングされ、側壁１７に対するコーティングの残部が施される。

要　約　書 医薬品の基体を乾燥粉末でコーティングする方法にして、搬送装置（１）上へ医 薬基体を給送する段階と、基体が経由して搬送される領域（５）へ乾燥粉末を供 給する段階と、搬送装置および／または基体を乾燥粉末と異なる電位に維持して 医薬基体を搬送装置（１）で領域（５）を経て搬送し、それにより乾燥粉末が、 基体の露出面には引き付けられながら、搬送装置と接触する基体の表面には到達 し得ないようにする段階と、粉末を、基体に固着された融着フィルムに転化すべ く乾燥粉末コーティングを処理する段階とを包含するものである。

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. １．医薬品の基体を乾燥粉末でコーティングする方法にして、 搬送装置上へ医薬基体を給送する段階と、基体が搬送装置で経由して搬送される 領域へ乾燥粉末を供給する段階と、 搬送装置および／または基体を乾燥粉末と異なる電位に維持して医薬基体を搬送 装置で領域を経て搬送し、それにより乾燥粉末が、基体の露出面には引き付けら れながら、搬送装置と接触する基体の表面には到達し得ないようにずる段階と、 粉末を、基体に固着された融着フィルムに転化すべく乾燥粉末コーティングを処 理する段階とを包含する方法。
2. ２．請求の範囲第１項に記載の方法において、その方法が連続プロセスとして行 われるようにする方法。
3. ３．請求の範囲第１項または第２項に記載の方法にして、次の更に続く、 搬送装置上へ医薬基体を給送し、処理された基体の粉末コーティングを搬送装置 と接触させ、上述の搬送段階中に搬送装置と接触した基体の表面を露出させる段 階と、基体がコーティングされる乾燥粉末を、搬送装置が通過する領域へ供給す る段階と、 搬送装置および／または基体を乾燥粉末と異なる電位に維持して基体を搬送装置 で領域を経て搬送し、それにより乾燥粉末が、基体の露出面には引き付けられな がら、搬送装置と接触する基体のコーティングされた表面には到達し得ないよう にする段階と、 新たに付与される粉末を、基体に固着された融着フィルムに転化すべく乾燥粉末 コーティングを処理する段階とを包含する方法。
4. ４．請求の範囲第３項に記載の方法において、第二コーティング段階中に使用さ れる搬送装置が、第一コーティング段階中に使用されるものではないようにする 方法。
5. ５．請求の範囲第１項から第４項の何れか一つの項に記載の方法において、搬送 装置にコンベヤ・ベルトが含まれている方法。
6. ６．請求の範囲第１項から第５項の何れか一つの項に記載の方法にして、基体の 表面上のコーティングの深さを均等化すべく、コーティングのそのほかの機械的 処理を包含する方法。
7. ７．請求の範囲第６項に記載の方法において、振動プレートまたは回転ローラの 下に基体を通過させることによって均等化段階が行われ、プレートまたはローラ が基体上のコーティングに接触してそれを均等化するようにする方法。
8. ８．請求の範囲第６項に記載の方法において、空気の噴流の下に基体を通過させ ることにより均等化段階が行われるようにする方法。
9. ９．請求の範囲第１項から第８項の何れか一つの項に記載の方法において、加熱 により、乾燥粉末コーティングが融着フィルムへ転化されるようにする方法。
10. １０．請求の範囲第１項から第９項の何れか一つの項に記載の方法において、粉 末が荷電されるようにする方法。
11. １１．請求の範囲第１０項に記載の方法において、搬送装置が通過する領域へ粉 末が供給される際にそれが荷電されるようにする方法。
12. １２．請求の範囲第１０項または第１１項に記載の方法において、コロナ荷電装 置を用いて荷電が行われるようにする方法。
13. １３．請求の範囲第１項から第１２項の何れか一つの項に記載の方法において、 選定された電位に維持された１組以上の電極が、搬送装置上方の、粉末が供給さ れる領域に設けられるようにする方法。
14. １４．請求の範囲第１項から第１３項の何れか一つの項に記載の方法において、 粉末が、１μｍから１０００μｍの範囲の粒径を備えるようにする方法。
15. １５．請求の範囲第１項から第１４項の何れか一つの項に記載の方法において、 粉末が、１０６から１０２４μｍの範囲の比較的に高い抵抗率を備えるようにす る方法。
16. １６．請求の範囲第１項から第１５項の何れか一つの項に記載の方法において、 粉末が、液相における場合、５００Ｐａｓ未満の粘度を備えるようにする方法。
17. １７．請求の範囲第１項から第１６項の何れか一つの項に記載の方法において、 粉末が、固相への復帰後に、０．５Ｎ／ｍ２を超える引張強さを備えるようにす る方法。
18. １８．請求の範囲第１項から第１７項の何れか一つの項に記載の方法において、 粉末が、５０°Ｃから１８０℃の範囲にある融点を備えるようにする方法。
19. １９．請求の範囲第１項から第１８項の何れか一つの項に記載の方法において、 乾燥粉末が全く、または概ね、ポリアミド、ポリアルキン、ワックス、油、ポリ エステル、ポリオキシエチレン、糖、糖アルコールおよびエチレン酢酸ビニル共 重合体を含むグループ内の１種以上の材料から成るようにする方法。
20. ２０．請求の範囲第１９項に記載の方法において、乾燥粉末が全く、または概ね 、キシリトールから成るようにする方法。
21. ２１．請求の範囲第１９項に記載の方法において、乾燥粉末が全く、または概ね 、ポリカプロラクトンから成るようにする方法。
22. ２２．医薬品の基体をコーティングする方法にして、搬送装置上へ基体を給送す る段階と、 搬送装置上方に隔置され、搬送装置に沿い且つそれを横切る電極を設け、この電 極と搬送装置との間に箱形領域を画定し、電極を第一電位に維持する段階と、箱 形領域へコーティング材料を供給し、このコーティング材料を第二電位まで荷電 させる段階と、搬送装置および／または基体をコーティング材料や電極と異なる 電位に維持し、基体を搬送装置で領域を経て搬送し、それによりコーティング材 料が基体の露出面に引き付けられるようにする段階とを包合する方法。
23. ２３．請求の範囲第１項から第２２項の何れか一つの項に記載の方法において、 基体が医薬錠剤コアであるようにする方法。
24. ２４．コーティングされた錠剤を生成する連続プロセスにして、 医薬錠剤コアを回転プレスで連続的に形成する段階と、請求の範囲第１項から第 ２３項の何れか一つの項に記載の方法により錠剤コアを連続的にコーティングす る段階とを含む連続プロセス。
25. ２５．医薬品の基体を乾燥粉末でコーティングする装置にして、 搬送装置と、 搬送装置上へ基体を給送する装置と、 搬送装置が通過する領域へ乾燥粉末を供給する給送装置と、 搬送装置が通過する領域へ供給された粉末の電位が搬送装置上の基体の電位と異 なるように、粉末および／または搬送装置および／または基体を荷電させる荷電 装置と、 基体に固着された融着フィルムへ粉末を転化させるべく基体上の乾燥粉末コーテ ィングを処理する装置とを包含する装置。
26. ２６．請求の範囲第１項から第２３項の何れか一つの項に記載の方法によコーテ ィングされ場合の医薬品。
27. ２７．請求の範囲第２４項に従った方法により生成された場合の錠剤。