JPH055074U - 網包丁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、多目的又は多用途を備えた網包丁
に関する。 【構成】 本考案の、網包丁は、刃部分と腹部分とでな
る包丁本体部と、この包丁本体部に設けられる把持部
と、で構成される包丁であって、この包丁の腹部分に網
体、或いはパンチングメタル等で形成される網部を設け
た構造である。 【効果】 本考案は、前記構成を採用したので、腹部分
に、被切断材料等がくっつくことがなくなった。また包
丁の軽量化が図れ、連続的、かつ素早い包丁さばきで
も、疲労感がないこと、及び前記の如く、素早い包丁さ
ばきができる。。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、多目的又は多用途を備えた網包丁に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来包丁から被切断材料のくっつきを防ぐ手段として、その腹部分に波形、窪 み等を設けた構成がある。

【０００３】 尚、パン切り包丁では、腹部分の全体を波形にした構成が知られている。

【０００４】 以上の如く、従来の包丁は、その腹部分が、いわゆる盲薄板状に構成されてい る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

前述の如く、腹部分が盲薄板状となっている構成では、被切断材料が、くっつ き易く、スムーズな包丁さばきができないこと。その切断面が美しくないこと。 等の課題が考えられる。

【０００６】 また従来の盲薄板状の構造では、包丁を素早く動かす所作の場合に（例えば、 ごぼうのささがき等）、疲れやすいこと。又スピーディな所作が望めないこと。 等の課題が考えられる。

【０００７】 殊に盲薄板状でも比較的厚手の包丁、例えば、でば包丁等では、重量も増し、 短時間の使用でも腕に疲労感をおぼえる処である。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記に鑑み、本考案は、包丁本体部の腹部分への被切断材料のくっつきをなし 、包丁さばきをスムーズにすること。又包丁全体の軽量化、材料の節約化等を図 ること。等を目的として、下記の構成を採用する。

【０００９】 即ち、本考案の、網包丁は、 刃部分と腹部分とでなる包丁本体部と、 この包丁本体部に設けられる把持部と、 で構成される包丁であって、 この包丁の腹部分に、網体、或いは、パンチングメタル、スリット等で形成さ れる網部を設けた構成である。

【００１０】

【作用】

以下、本考案の作用（使用状況）を説明すると、網包丁は従来の包丁と同様に 把持し、その使用もほぼ同様である。

【００１１】 この使用に際し、本考案の網包丁では、その刃部分で切断された被切断材料は 、刃先部分から腹部分へと移行する。

【００１２】 又は刃部分から順次腹部分に向かって、切断材料中に浸入する。

【００１３】 この場合、本考案の腹部分は、網部で構成されていることから、被切断材料と 腹部分との間に、網、小孔等による隙間（空気帯域）が形成され、この腹部分に へばり付くことがなくなり、もって、被切断材料の包丁離れをよくする。

【００１４】 また切断材料中に浸入した腹部分にも、隙間が形成され、切断材料と腹部分と の離れ、即ち、包丁離れとか、空気帯域が形成され、冷却の向上も期待できる。

【００１５】 更に腹部分の刃側に、刃部分を自由に取り替えできる構成とし、切れ味の劣化 、又は切断対称材料に対して、そのつど取り替える。

【００１６】 そして、網部に切りかす又はゴミ等が付着した場合は、洗滌又はブラシ等を介 して、容易かつすみやかに除去できるものである。

【００１７】

【実施例】

次に、本考案の一実施例を、図面を参照しながら具体的に説明する。

【００１８】 １は刃部分２と、腹部分３とでなる包丁本体部で、この包丁本体部１には把持 部４が設けられている。

【００１９】 そして、前記腹部分３には、その刃先部位又はそのやや内方から、その背部位 に向かって網部５が設けられている。

【００２０】 前記網部５の構成は、図１、図４の網体、図２の粗目の網体、図３のパンチン グメタル等があり、いわゆる透孔形態であれば、その形状、方向性、空隙率等は 問わない。

【００２１】 但し、包丁の大きさ、種類、形態に最適な網体が選択される。

【００２２】 また腹部分３に、刃部分２を連結一体化する方式とか、取り替えできる方式等 、種々の方式が考えられる。

【００２３】

【考案の効果】

以上詳述するように、本考案は、包丁本体部の腹部分に網部を設ける構成であ るので、下記のような効果を有する。

【００２４】 腹部分に、被切断材料等がくっつくことがなくなった。

【００２５】 包丁の軽量化が図れ、連続的、かつ素早い包丁さばきでも、疲労感がないこと 、及び前記の如く、素早い包丁さばきができる。

【００２６】 でば包丁の如く、重い包丁が、非常に使い易くなった。

【００２７】 パンチングメタル形状又は粗目の網体等の網部では、材料の節約、低コスト化 に役立つ。

【００２８】 材料の切断面が美しい。

【図面の簡単な説明】

【図１】網体を用いた包丁の一例を示す正面図である。

【図２】粗目の網体を用いた包丁の一例を示す正面図で
ある。

【図３】パンチングメタルを用いた包丁の一例を示す正
面図である。

【図４】網体を用いたパンきり包丁の一例を示す正面図
である。

【符号の説明】

１ 包丁本体部 ２ 刃部分 ３ 腹部分 ４ 把持部 ５ 網部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 刃部分と腹部分とでなる包丁本体部と、 この包丁本体部に設けられる把持部と、 で構成される包丁であって、 この包丁の腹部分に網部を形成した網包丁。
2. 【請求項２】 請求項１の網部が、パンチングメタル等
   の孔形状である網包丁。
3. 【請求項３】 請求項１の刃部が、腹部分に取り替え自
   在となっている網包丁。