JPH05504182A - 電磁作動式の弁 - Google Patents
電磁作動式の弁Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
電磁作動式の弁
背景技術
本発明は、請求項1の上位概念に記載した形式の電磁作動式の弁にから出発する
。既に提案されている電磁作動式の弁(ドイツ連邦共和国特許出願第P3825
135.3号明細書)では、電磁コイルがその全周にわたって、磁力線をガイド
するために働(ヨーク状の少なくとも1つのガイドエレメントによって部分的に
しか取り囲まれていない、さらに、電磁コイルとガイドエレメントとの間に形成
されたギャップには、プラスチック射出成形体のプラスチック材料が位置してい
る。不都合に構成された磁界は高い漂遊磁束流を生ぜしぬ、ひいては弁を開放す
るために必要となるエネルギ量を高める。燃料供給部が中心に設けられていると
同時に、電気的な接続コネクタが折り曲げられていることに基づき、共通のコネ
クタストリップを用いた複数の弁の接触接続と、相前後して配置された複数の弁
の直列接続とが妨げられてしまう。
発明の利点
請求項1の特徴部に記載の本発明による弁は従来のものに比べて、コンパクトな
磁気回路を有するコンパクトな弁という利点を持っている。磁束を形成する閉じ
た磁力線の短い軌道と、周囲を取り囲むケーシング外周壁とは漂遊磁束流を減少
させ、これによって、導入されるべきエネルギ量を決定する有効磁束流と漂遊磁
束流との間の比を高めるので、弁を開放するためには比較的僅かなエネルギ量し
か必要とならない。前記ケーシング外周壁は弁のコンパクトで単純な構造を可能
にし、ひいては製造時の廉価な組み立てを特徴とする
請求項2以下に記載の手段により、請求項1に記載の弁の有利な改良が可能にな
る。
金属性のケーシング外周壁が溶接によって結合部材と密に結合されていると特に
有利である。それというのは、これによ)てケーシング外周壁と結合部材との間
の所要のシール部が構成されるからである。
ケーシング外゛周壁が深絞り成形によって製造されていて、前記ケーシング外周
壁の上端部がコアに、下端部が結合部材にそれぞれ密に接触していると、同じく
有利である。これによって、不都合なエアギャップは回避され、さらに溶接が藺
単になる。
ケーシング外周壁が、外方に向いたケーシング肩部を有していて、このケーシン
グ肩部が、同ケーシング肩部の方向を向いたプラスチック周壁の端面と共に環状
溝の側面を形成しており、前記環状溝の溝底部が、ケーシング外周壁の周面によ
って形成されていても有利である。ケーシング肩部が設けられていることによす
、ケーシング外周壁の周面に組付けられたシールリングが、弁数容部からの弁の
取外しの際にこの弁数容部内に残ってしまうことが阻止される。
ケーシング外周壁からのシールリングの滑脱を阻止するためには、ケーシング外
周壁の周面に環状溝が設けられていて、この環状溝の半径方向に延びる側面が、
可動子の方向に向いたプラスチック周壁の端面と、ゲージング外周壁に被せられ
た引き抜きリングの端面とによって形成され、前記環状溝の溝底部が、ケーシン
グ外周壁の周面によって形成されていると、同じく有利である。
ケーシング外周壁に設けられた上側のシールリングと、結合部材に設けられた下
側のシールリングとの間に、燃料供給のために働く半径方向の少なくとも1つの
横方向開口が構成されていて、この横方向開口が、弁座にまで延びる弁室と接続
されていると特に有利である。側方の燃料供給部と、軸方向に配置された電気的
な接続コネクタとに基づき、相前後して配置された複数の弁に対する燃料の直列
供給と、内燃機間の吸気管に設けられた収容部における複数の弁の完全な一体組
込みと、共通のコネクタストリップを用いた共通の接触接続とが可能になる。
図面
図面には、本発明の1実施側が示されており、以下にこれを詳しく説明する。
実施例の説明
たとえば内燃機関の燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁の形で図示された電磁
作動式の弁は、中空のコア1を有している。このコアは電磁コイル2によって部
分的に取り囲まれており、この電磁コイルは半径方向で段付けされたコイルボデ
ー7を有していて、さらに半径方向で段付けされた巻成層を備えている。コア1
の下側のコア端部4に続いて、このコア端部には、弁長手方向軸線5に対して同
心的に、中空の中間部材6が溶接によって密に結合されている。中間部材6の前
記コア1とは反対の側の端部は、管形円筒状の結合部材8と密に溶接されている
。したがって、コア1と中間部材6と結合部材8とが互いに並設されていること
により、剛性的な金属性の1つのユニットが形成されている。
弁長手方向軸線5の方向でコアlのコア孔17には、有利には焼き入れされた表
面を有しているボールエレメント25が押し込まれている。このボールエレメン
トの押し込み深さは、戻しばね26のばね力を規定している。この戻しばねはボ
ールエレメント25に直接に接触している。戻しばね26の前記ボールエレメン
ト25とは反対の側の端部は、結合管1】の端面に支持されている。この結合管
はコアlに向いた端部で、戻しばね26の半径方向ガイドとしても働く可動子1
2と溶接によって結合されている。結合管11の前記可動子12とは反対の側の
端部には5球体として構成された弁閉鎖体10が溶接によって固定されており、
この弁閉鎖体は固定的な弁座15と協働する。
結合部材8には、固定の弁座15を有する弁座ボデー14が溶接によって密に結
合されている。円錐状に延びる弁座15の下流側では、弁座ポデー14に少なく
とも1つの噴射開口18が構成されている。
コア1の少な(とも一部と、電磁コイル2の全体と、結合部材8の一部とは、磁
気回路を閉じる金属性のケーシング外周壁3によって軸方向で取り囲まれており
、このケーシング外周壁は金属薄板から深絞り成形またはプレス成形によって製
造されていて、比較的小さな直径を有する上端部35でコア1を取り囲んで係合
している。ケーシング外周壁3の上端部35は溶接によって少なくとも点状にコ
ア1と結合されており、ケーシング外周壁3の下端部36は溶接によって結合部
材8と密に結合されている。エアギャップを回避する目的でケーシング外周壁3
は、上端部35がコア1に密に接触し、かつ下端部36が結合部材8に密に接触
するように構成されている。上端部35から出発して、電磁コイル2を取り囲む
ように半径方向外側に向かってケーシング外周壁3の底部37が延びており、こ
の底部は下端部36を備えた比較的大きな直径を有する円筒状の外周壁部分38
に続いている。
結合部材8は図示の実施例ではケーシング外周壁3の前記外周壁部分38に設け
られた上側のシールリング39と、結合部材8に設けられた下側のシールリング
40との間に、燃料供給部として働く少なくとも1つの横方向開口20を有して
いる。この横方向開口は、結合部材8の内部に設けられた前記弁座15にまで延
びる弁室16に接続されている。図示の実施例では横方向開口20が結合部材8
に構成されているが、しかし外周壁部分38の高さに設けられていてもよい。
結合部材8に設けられた溝43と突起44とを用いて、支持リング32が保持さ
れる。この支持リングは燃料フィルタ33を有しており、燃料はこの燃料フィル
タを介して横方向孔20に流入するようになっている。
電磁コイル2のコイルボデー7はプラスチック射出成形によって製造される。こ
のプラスチック射出成形と同時に、電磁コイル2を接触接続させるために必要と
なる電気的な接続コネクタ30が一緒に埋め込まれるので、固有のプラスチック
射出成形体が形成される。
このプラスチック射出成形体はケーシング外周壁3に押入され、この場合、前記
プラスチック射出成形体は底部37に接触し、前記接続コネクタ30は底部37
に設けられた貫通開口45を通って上方に向かって、弁長手方向軸線5に対して
ほぼ平行に上端部35の方向に突出する。
コア孔17の前記弁閉鎖体10とは反対の側の端部は、プラスチック栓体31に
よって閉鎖されているので、底部37における前記弁座ポデー14とは反対の側
の弁端部と、接続コネクタ30の一部とを取り囲むようにプラスチック周壁22
が射出成形される際に、コア孔17に液状プラスチックは流入し得ない。プラス
チック周壁22は半径方向で底部37を越えて延びている。弁内部に位置する燃
料に対するコア孔17のシールは、コア孔17に押し込まれたボールエレメント
25によって行われる。
ケーシング外周壁3の外周壁部分38の周面には、環状溝47が設けられており
、この環状溝の半径方向に延びる側面は、プラスチック周壁22の前記可動子に
向いた端面49と、たとえばL字形の横断面形状を有する前記外周壁部分38に
被せられた引き抜きリング23の端面とによって形成され、前記環状溝の溝底部
は外周壁部分38の周面によって形成される。引き抜きリング23が設けられて
いることにより、内燃機関の吸気管に設けられた収容部(図示しない)からの弁
の取外し時に、前記環状溝に組み付けられた上側のシールリング39は外周壁部
分38の周面における軸方向位置を十分に維持するようになり、したがって取外
し時に吸気管の収容部に残らなくなる。
本発明の別の構成では、外周壁部分38が、外方に向いたケーシング肩部48(
破線で示す)を有しており、このケーシング肩部は、プラスチック周壁22の前
記ケーシングN部48の方向に向いた端面と共に、環状溝47を形成している。
この環状溝の溝底部は外周部分38の局面によって形成される。このような手段
によっても、外層壁部分38の周面に組付けられた上側のシールリング39は吸
気管に設けられた収容部からの弁の取外しの際に前記収容部に留まらなくなる。
下側のシールリング40は結合部材8において下側の環状溝50に保持される。
この環状溝は、結合部材8に互いに軸方向で間隔をおいて半径方向外側に延びる
ように設けられた2つの肩部51,52によって制限される。
可動子12の案内は中間部材6に設けられた滑り開口54で行われ、弁閉鎖体1
0は弁座ボデー14に設けられたガイド開口55に滑動可能に支承されている。
電磁回路を閉じる金属性のケーシング外周壁3を備えた前記弁は、弁を開放する
ために僅かなエネルギ量しか必要としないようなコンパクトな磁界の形成を可能
にするだけでなく、コンパクトで単純な構造をも可能にする。軸方向の接続コネ
クタ30と半径方向の燃料供給部とに関連して、本発明による弁は相前後して配
置された複数の弁に対する燃料の直列供給と、共通のコネクタストリップを用い
た共通の電気的な接触接続とが可能になる。
特表千5−504182 (J)
要 約 書
電磁コイルによって取り囲まれたコアと、可動子と、該可動子によって操作可能
な、固定の弁座と協働する弁閉鎖体とを備えている、既に公知の電磁作動式の弁
では、電磁コイルがその全周にわたって、磁力線をガイドするために働く少なく
とも1つのヨーク状のガイドエレメントによって取り囲まれており、このことは
、望ましくない漂遊磁束流を生せしめる。
本発明による電磁作動式の弁は、磁気回路を閉じる金属性のケーシング外周壁(
3)によって少なくとも部分的に取り囲まれており、該ケーシング外周壁の上端
部(35)が、前記コア(1)と結合されていて、下端g(36)が、前記結合
部材で8)と結合されており、前記ケーシング外周壁が、少なくとも軸方向で前
記電磁コイル(2)を越えて突出している。
本発明による弁のこのような構成は、燃料噴射装置の噴射弁に特に適している。
国際調交報告
国際調査報告
Claims (6)
- 1.電磁作動式の弁、特に内燃機関の燃料噴射装置に用いられる噴射弁であって 、電磁コイルによって取り囲まれたコアと、可動子とが設けられていて、該可動 子によって、固定の弁座と協働する弁閉鎖体が操作可能であり、管状の金属性の 中間部材が設けられていて、該中間部材の一方の端部が、コアの前記可動子に向 いたコア端部と密に結合されていて、前記中間部材の他方の端部が、管状の結合 部材と密に結合されており、前記固定の弁座を有する弁座ボデーが設けられてい て、該弁座ボデーが、前記結合部材の前記中間部材とは反対の側の端部に固定さ れており、さらに、前記弁座ボデーとは反対の側の弁端部を取り囲むプラスチッ ク周壁が設けられている形式のものにおいて、前記弁が、磁気回路を閉じる金属 性のケーシング外周壁(3)によって少なくとも部分的に取り囲まれており、該 ケーシング外周壁の上端部(35)が、前記コア(1)と結合されていて、下端 部(36)が、前記結合部材(8)と結合されており、前記ケーシング外周壁が 、少なくとも軸方向で前記電磁コイル(2)を越えて突出していることを特徴と する、電磁作動式の弁。
- 2.金属性のケーシング外周壁(3)が溶接によって前記結合部材(8)と密に 結合されている、請求項1記載の弁。
- 3.前記ケーシング外周壁(3)が深絞り成形によって製造されており、前記ケ ーシング外周壁の上端部(35)が前記コア(1)に、下端部(36)が前記結 合部材(8)にそれぞれ密に接触している、請求項1または2記載の弁。
- 4.前記ケーシング外周壁(3)が、外方に向いたケーシング肩部(48)を有 しており、該ケーシング肩部が、同ケーシング肩部(48)の方向を向いた前記 プラスチック周壁(22)の端面(49)と共に環状溝(47)の側面を形成し ており、前記環状溝の溝底部が、前記ケーシング外周壁(3)の周面によって形 成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の弁。
- 5.前記ケーシング外周壁(3)の周面に環状溝(47)が設けられており、該 環状溝の半径方向に延びる側面が、前記可動子(12)の方向を向いた前記プラ スチック周壁(22)の端面(49)と、前記ケーシング外周壁(3)に被せら れた引き抜きリング(23)の端面とによって形成されており、前記環状溝の溝 底部が、前記ケーシング外周壁(3)の周面によって形成されている、請求項1 から3までのいずれか1項記載の弁。
- 6.前記ケーシング外周壁(3)に設けられた上側のシールリング(39)と、 前記結合部材(8)に設けられた下側のシールリング(40)との間に、燃料供 給のために働く半径方向の少なくとも1つの横方向開口(20)が構成されてお り、該横方向開口が、弁座(15)にまで延びる弁室(16)と接続されている 、請求項1から5までのいずれか1項記載の弁。
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