JPH055026B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、乗用車、トラツク等のような自動車
のドア、トランクリツド、ボンネツトフード又は
その他の蓋をロツク及びロツク解除する装置に関
し、さらに特定すれば、例えばダツシユパネルか
ら電気的に操作されるそのための装置に関する。

従来の技術 このような中央操作装置は、すなわち中央から
又はダツシユパネルから制御できる装置は、一般
に各ドアにある機械式の錠機構とを共働する。代
表的には装置は、このようなドア錠機構毎に電気
機械式駆動手段を有する。起動の際、駆動手段
は、所望の起動動作、例えばロツク又はロツク解
除を行う。これは、垂直に可動の駆動棒によつて
行われ、この駆動棒は、機械式錠のロツク解除位
置とロツク位置との間で動くことができ、かつこ
の駆動棒は、ドア錠機構に連結された制御棒に連
結されている。

駆動又は起動手段は、電気機械システムを含む
ことができ、かつ逆転可能な電動機と駆動棒に所
望の機能を与える変速機とを含むことができる。

装置は、アクチユエータを有する操作手段を含
んでていもよく、また同様に周突起の形の連結突
起及び突出成形部の形の対向連結突起を含んでい
てもよい。これらは、駆動棒を動かしてロツクス
トローク及びロツク解除ストロークを実行できる
ように配置されている。これら突起は、ロツクス
トロークを完了した際及びロツク解除ストローク
を完了した際に、互いに乗越えることもできる。

従つてこれら連結突起と対向連結突起は、前記
乗越えが可能なように、弾性的に形成され又は支
持されている。

ドイツ連邦共和国特許第2911630号明細書に記
載されたような公知のロツク装置において、変速
機は、出力側歯車を介してアクチユエータ又はピ
ストンと共働し、かつアクチユエータは、適当な
ラツクの形をしている。アクチユエータ又はピス
トンは、分離した駆動棒に対して平行に動く。ア
クチユエータの連結突起又は同様な突起又は成形
部が駆動棒にはまるように、複数の部品が配置さ
れている。従つてアクチユエータは、弾性的に取
付けられた又は揺動可能に支持された連結突起又
は同様な成形部を有する。この構成において駆動
棒の連結突起は、アクチユエータの成形部にはま
り、かつそれによりこの成形部といつしよに動く
ことができ、かつこの成形部を乗越えることがで
きる。

この装置は製造及び組立てに手間を要するが、
この方式自体は優れたものと認められている。

発明が解決しようとする課題 本発明の基本的課題は、以前に実現したものよ
りも経済的に製造かつ組立てできるが、その本来
の機能を害することがないように、以前のような
セントラルロツク装置を改善することにある。

さらに本発明の課題は、動作が一層容易に実行
できるように装置の操作性を改善することにあ
る。

また本発明の課題は、部品数を減らしたセント
ラルロツク装置を提供することにある。

本発明のさらに別の課題は、十分な安定性と信
頼性を有し動作の単純なセントラルロツク装置を
提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明によれば、これらの課題は次のようにし
て解決される。すなわち変速機は、垂直方向に往
復運動する駆動棒に対して平行に配置されたねじ
スピンドルに作用を及ぼす。このスピンドルは、
自動戻り止めを可能にする又は不意の取消しでき
ない動作を防止するようなおねじタイプのねじ山
を有する。スピンドルナツト又は同様な要素が、
スピンドル上にはめられており、かつスピンドル
上でこれに沿つて動くことができ、すなわちスピ
ンドルの回転に従つて上下に動くことができる。
スピンドルナツトは、突起または周突起の形の連
結突起を有する。

この装置は、二また状に配置された２つのアー
ムを有しかつ駆動棒の役割を果たすアクチユエー
タ又はアクチユエータ手段も含んでいる。それぞ
れ一方のアームは、スピンドルのそれぞれの側に
延びていいる。各アームは、突出成形部の形の対
向連結突起を有する。

本発明は、ここで述べたようなセントラルロツ
ク装置の変速機において一方の歯車をスピンドル
に置換えることができ、又は追加的なスピンドル
を設けることができるという認識に基づいてい
る。それにより、駆動棒自体が、いわば２つのア
ームに分割され又は変形され、従つて前記のよう
にフオーク状又は二またの外観を呈する場合、ピ
ストンの役割を果たすので、ピストンとして形成
された別個の要素を使用する必要をなくすことが
できる。

このことは、製造に関する限りかなりの簡単化
を行うことができ、かつ特に組立てはおおいに簡
単になるが、一方共働要素の運動及び動作、特に
システムの確実な動作は、有害な影響を受けな
い。

電気機械式の起動又は駆動の安定性が高くかつ
全体の構成がコンパクトな点で優れている本発明
の有利な構成によれば、スピンドルとスピンドル
ナツトと２つのアームは同一平面内に配置されて
いる。

スピンドルナツトとその外周の突起は、実質的
に非弾性部品として形成されており、かつ例えば
金属又はプラスチツク人造材料から成ると有利で
ある。

さらに動作棒の２つのアーム及び／又は対向連
結突起は、少なくとも部分的に弾性特性を有する
材料から成ると有利である。

さらに駆動棒の２つのアームは、フレーム又は
箱を形成するようにする。このことは、あらゆる
要求に対して十分な安定性と剛性を与えるために
役立つ。

実施例 本発明の実施例を以下図面により詳細に説明す
る。

図は、自動車のドア等用の電気式セントラルロ
ツク装置において、機械式ドア錠と共に使用する
電気機械式駆動又はアクチユエータユニツトの構
成を示すものである。電気機械式駆動ユニツト
は、第５図に最も良好に示すように、当該のドア
錠の制御棒に作用を及ぼす。

本装置は、特にアクチユエータ２０が機械式ド
ウ錠２１に連結された中央操作可能な駆動システ
ムに適用できる。システムは、ロツク解除制御部
１１０、ロツク制御部１００及び盗難防止制御部
１３０に接続されたスイツチ３０によつて操作さ
れる。システムは、分岐線５０によつてその他の
ドアへ分岐していてもよい。電気配線は、全体に
符号４０で示してある。それ以上の詳細について
は、ドイツ連邦共和国特許第2911630号明細書を
参照されたい。

装置は、錠の制御棒に連結された駆動棒１を有
し（第５図）、この駆動棒は、少なくともロツク
解除位置（第２図、棒は引込んでいる）及びロツ
ク位置（第３図、棒は延びている）の間で垂直方
向に往復運動することができる。

一般に装置は、電動機２、変速機３及び駆動棒
１の動きを制御する手段を有する。従つて装置
は、全体に符号４で示すアクチユエータ部材、及
び周突起又は突起５の形の連結突起を有する。そ
の他に装置は、突出成形部６の形の対向連結突起
も有する。

周突起５と突出成形部６は、駆動棒１がロツク
ストロークV_Hの間及びロツク解除ストロークの
間にいつしよに動かされるように相互作用する。

さらにロツクストロークV_Hが完了した時及び、
ロツク解除ストロークの後、各突出成形部６は、
弾性的に形成されており、当該の周突起５を乗越
えることができる。

特に第１図から明らかなように、変速機３の出
力側又はその歯車は、中心に配置されたスピンド
ル７に連結されている。さらにスピンドル７は、
駆動棒１の軸線Ａ（第２図）に対して平行又は一
直線に配置されている。駆動棒１は、上下運動が
可能なようにケーシング１１に取付けられてお
り、すなわち駆動棒１は、垂直方向に往復運動を
行うことができる（第１図、第２図及び第３図を
比較）。スピンドル７は、自動戻り止め又は不意
の動作の防止が可能な外側らせん状のねじ山を上
側に有する棒である。

スピンドルナツト８又は同様な要素は、スピン
ドル７、すなわちそのねじ部分に共働するように
はまつており、かつこのスピンドルナツト８は、
スピンドル７によつてここに沿つて動くことがで
き、すなわちスピンドル７の回転に従つて上又は
下に動くことができる。スピンドルナツト８は、
少なくともロツクストロークV_Hに等しい距離だ
け第２図及び第３図に示すように上又は下へ動く
ようになつているが、回転はしないようになつて
いる。スピンドルナツト８は、第４図に示すよう
に平面図で示すと四角形にすることができ、その
短い方の辺それぞれに、第２図及び第３図に示す
突出した周突起又は同様な成形部５のような外周
突起を有する。

アクチユエータ４は、いつしよになつて駆動棒
１の機能を果たす平行アーム４，１及び４，２を
有する二また要素である。アーム４，１及び４，
２は、中央に配置されたスピンドル７を間に囲ん
でおり、かつ各アームは、内方へ突出した突起又
は同様な突出成形部６を有し、この突出成形部
は、それぞれスピンドルナツト８の隣接する周突
起５と共に共働する。

第４図から最もよくわかるように、スピンドル
７とスピンドルナツト８とアーム４，１及び４，
２は、同一平面１０内に配置されている。

スピンドルナツト８及びその外周突起５は、非
弾性部品として形成されており、すなわちこれら
部品は、一般に高い剛性を有する適当な材料から
成る。それぞれ強さと安定性を有するプラスチツ
ク又は合成樹脂材料が使用できる。それに対して
駆動棒の２つのアーム４，１及び４，２は、少な
くとも部分的に、特にアーム４，１及び４，２の
突出成形部６に関して、弾性運動又は変形を可能
にする特性を有する材料から成る。

従つて上昇ストローク、すなわちロツクストロ
ークV_Hが完了した時、周突起５は突出成形部６
を乗越え、それにより周突起５は、矢印９（第２
図）で示す外方へ成形部６をたわませる。

駆動棒１の、すなわちアーム４，１及び４，２
の上方へ向いた動きは、アーム４，１及び４，２
上の外側突起４ａによつて制限され、これら突起
は、完全にロツクした位置に達した時、ケーシン
グ１１の上部に接触する。

ロツク装置のロツク解除状態を示す第２図と装
置のロツク状態を示す第３図とにおける可動部品
のそれぞれの位置を比較すれば、次のことが明ら
かである。すなわち駆動棒１は、装置のロツク解
除又は釈放的状態に相当する収縮位置から、装置
のロツク状態に相当する伸張位置へと動くことが
できる。もちろん駆動棒１の動きはその逆も可能
であり、そのようにすれば伸張位置から収縮位置
へ引込まれ、それにより装置をロツク解除するこ
とができる。

駆動棒１は、ロツクストロークV_H及びロツク
解除ストローク（逆向きの動き）だけ動かされ、
その時周突起５は、各ストロークの各最終点にお
いてアーム４，１及び４，２にある突出成形部６
を乗越える。

本実施例は、駆動棒１が、すなわちそのアーム
４，１及び４，２が、適当な静特性、剛性及び安
定性を有するフレーム又は箱形構造をなすことを
示している。

突出成形部６は、第１図による側面図で見れ
ば、全体的に四角形に基づいて構成されている。
円突起５によつて乗越えられ易くするため、及び
弾性変形を可能にするため、アーム４，１及び
４，２はＵ字形に切抜かれている。

スピンドル７の下端部は、ケーシング１１の底
壁にあるブシユ等１２内に支持されており、かつ
スピンドル７の上端部は、ケーシング１１の上壁
の近くに保持アーム１３によつて適当に取付けら
れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、セントラルロツク装置の電気機械駆
動装置を一部断面で示す側面図、第２図は、第１
図の−線に沿つた断面図、第３図は、第２図
と同様であるが別の動作位置を示す断面図、第４
図は、第１図の−線に沿つた断面図、第５図
は、自動車のロツクシステムに適用した第１〜４
図の機構を示す略図である。 １……駆動棒、２……電動機、３……変速機、
４……アクチユエータ、５……周突起、６……突
出成形部、７……スピンドル、８……スピンドル
ナツト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 個別の錠と電気機械式アクチユエータ手段と
   を有する少なくとも１つのドアが設けられてお
   り、このアクチユエータ手段が、個別の錠に連結
   された制御棒を駆動する、自動車ドア等用の電気
   式セントラルロツク装置において、 出力軸を有する逆転可能な電動機と、前記出力
   軸に連結された変速機と、前記錠を操作する駆動
   機構とが設けられており、前記駆動機構に、 内方に突出した各成形部を有する２つの離れた
   平行アームを有しかつ前記の棒に連結された駆動
   部材と、 自動戻り止めねじ山を有しかつ前記アーム間に
   収容されかつ変速機から駆動されるスピンドル
   と、 周突起を有しかつ前記スピンドル上にねじ込ま
   れたスピンドルナツトとが設けられており、 前記周突起が、前記駆動部材の突出成形部には
   まることにより、ロツクストロークの際に前記駆
   動部材を動かすような寸法と位置を有し、前記ア
   ームと突出成形部が、各ロツクストロークの終了
   の際及び各ロツク解除ストロークの終了の際に、
   前記アームの突出成形部を各周突起が弾性により
   乗越えることができるために十分な弾性を有する
   材料から形成されていることを特徴とする、 自動車ドア用の電気式セントラルロツク装置。 ２ スピンドルとスピンドルナツトとアームが同
   一平面内に配置されている、特許請求の範囲第１
   項記載の装置。 ３ スピンドルナツト上の周突起及びスピンドル
   ナツトが、実質的に非弾性部品である、特許請求
   の範囲第１項記載の装置。 ４ アームがフレーム状パターンに配置されてい
   る、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ５ アームが箱形パターンに配置されている、特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ６ 少なくとも２つのアームが、断面で見て二ま
   た状に配置されている、特許請求の範囲第１項記
   載の装置。 ７ スピンドルナツトが、対向する２つの側のそ
   れぞれに少なくとも１つの周突起を有する、特許
   請求の範囲第１項記載の装置。 ８ 変速機がかみ合つた歯車を有する、特許請求
   の範囲第１項記載の装置。