JPH0550117B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気加熱ユニツトおよびかかる加熱ユ
ニツトを製造する方法に関する。より詳細には、
本発明は断熱ブロツクおよび１つ以上の電気加熱
要素組合せユニツトおよびかかるユニツトの製造
方法に関する。

熱を特に高温で閉じ込めるためにある形態の断
熱材を使用することが必要である。近年、軽量セ
ラミツク繊維を含有する断熱パネルが形成されて
いた。このようなパネルは非常に多孔性であつて
比較的低コストで良好な断熱をなす。米国特許第
3500444号（W.J.ヘツス等）はこのようなパネル
およびかかるパネルを製造するフイルタ成形方法
を説明している。また、この特許はこのようなパ
ネルの表面のうちの１つの表面にまたはこの表面
に隣接して取付けられる家庭用または商業用電気
レンジに使用するための電気加熱要素を開示して
いる。

成形無機耐火繊維質材料製パネルの表面に部分
的に配置されかつこのパネルに部分的に埋込まれ
た螺旋形の電気加熱要素は高温炉の壁または屋根
部のような多くの用途について申し分ないもので
はなかつた。螺旋形のワイヤ加熱要素は特に高温
で垂下を防ぐためにその長さに沿つて支持を必要
とする。さらに、加熱要素および成形断熱ブロツ
クの膨張率および収縮率は異なり、加熱コイルを
断熱材のブロツクから切り話す傾向がある。断熱
材自身は構造上の強さを殆ど有していない。従つ
て、電気加熱要素をこのような成形断熱ブロツク
と組合せる優れた構成を開発することが広く行わ
れてきた。

加熱要素の寿命全体にわたつて効果的である加
熱要素用機械的支持を行うことに加えて、加工物
へ最大の放射および対流熱伝達を行うようにかつ
電気加熱要素とこの加熱要素に対向した方の断熱
ブロツクの側面との間の断熱材の最大の厚さを与
えるように加熱要素を位置決めすることが望まし
い。これらの考慮対象は生産コストおよび容易性
に対して釣合いをとらなければならない。

高温炉に使用するのに適した組合せ加熱要素お
よび断熱パネルが米国特許第4278877号（E.R.
Werych）に開示されている。この特許はパネル
にその１つの表面に隣接してこの表面と長さ方向
軸線を平行に埋込まれた長円形の細長い熱抵抗コ
イルを開示している。このようにして、表面から
遠い加熱要素の各長円形コイルの部分はコイルが
円筒状である場合より表面に近いが、それにもか
かわらずコイルのこの遠い部分は表面に隣接した
コイルの部分より高温で作動する。

「Ａ Vacuum Formed Electrical Heating
Device and Method of Production」と称する
米国特許出願第06／477725号（J.BoesおよびL.
Saris）はパネルの放射表面から遠い長円形加熱
コイルの部分の温度を下げるために長円形加熱コ
イルの内部領域を実質的に断熱材なしに維持した
同様の断熱パネルを開示している。この出願の１
つの実施態様では、加熱コイルは断熱材のブロツ
ク内に断熱材の放射表面から間隔をへだてて位置
決めされており、電気加熱コイルと熱放射表面と
の間にはスロツト即ち溝が設けられている。この
構成は加熱コイルを断熱材のブロツク内によりし
つかり保持する利点があるが、それにもかかわら
ず、加熱コイルからの放射および対流エネルギー
は加工物に当る。しかし長円形加熱要素の内部分
はブロックの放射表面に隣接した加熱要素の部分
より高温で作動し、かくして加熱パネルの容量お
よび効率を減少させる。

平らな要素を形成するために反対方向の間隔を
へだてた一連の曲り部をなして曲げられた抵抗材
料製ロッドの形態の抵抗要素は電気炉業界では一
般的であり、このような要素も成型セラミック繊
維断熱パネルに取付けられていた。「Support
System for Electrical Resistance Element」
と称する米国特許第4403329号（E.R.Werych）
はこのような曲がりくねつた抵抗要素の曲り部の
うちの１つに係合するためのクリツプを備えたこ
のようなセラミツク繊維パネルに挿入するための
ピンを開示している。また、「Insulating
Module Including Ａ Heater Element
Support」と称する米国特許第4299364号（P.J.
Loniello）は断熱パネル内に成形されかつこのパ
ネルから延びているロツドを開示しており、この
ロツドは電気加熱要素を断熱パネルの表面に隣接
して保持するピンを備えている。このような取付
け装置は、加熱要素をこれによつて生じる放射お
よび対流熱伝達を利用するために位置決めしかつ
断熱ブロツクに実質的に最大の断熱を行なわせる
が、コストがかかりかつ構成上かなりの手による
組立て労力を必要とする。また、このようなハン
ガおよび取付け構造の可動部分はきびしい使用条
件で故障しがちである。

発明の概要 本発明の目的は加熱要素を断熱ブロツクの表面
の近くに、すなわち、取付けブラケツトを使用し
ないで取付け、加熱要素によつて生じた熱をこの
ような先行の構成におけるより多く放射および対
流によつて加工物に伝達する組合せの断熱ブロツ
クおよび電気加熱要素を提供することである。

本発明のなお一層の目的は電気加熱要素をブロ
ツクの表面の近くに取付け、加熱要素の最も高温
の部分と最も低温の部分との温度差がこのような
先行の構成におけるより実質的に低い組合せの断
熱ブロツクおよび電気加熱要素を提供することで
ある。

また、本発明の目的は上記の特性を有する断熱
ブロツクの表面の近くに鋳造または成形法で取付
けられる１つ以上の電気加熱要素を備えた断熱加
熱パネルを製造する方法を提供することである。

本発明によれば、無機繊維質材料を含有する断
熱材のブロツクには細長いスロツトが設けられて
おり、このスロツトはブロツク内へ延びてスロツ
トの軸線の両側に対向した壁を形成している。こ
のスロツトには、軸線の両側に対向した曲り部を
有する細長い曲がりくねつたワイヤの形態の加熱
要素が配置され、一方の側の曲り部はスロツトの
一方の壁に係合し、他方の側の曲り部はスロツト
の他方の壁に係合している。好ましい構成では、
スロツトの壁は平行であり、一方の側の曲り部は
電気抵抗ワイヤの比較的にまつすぐな部分によつ
て他方の側の曲り部から間隔をへだてられてお
り、まつすぐな部分は互いにほぼ平行でありかつ
長さが等しい。

本発明の他の実施態様では、反対方向の曲り部
間の抵抗ワイヤの部分はまつすぐでなく、ブロツ
クの熱放射表面の方に弓状に曲がつている。

本発明によれば、１つ以上のスロツト即ち溝を
有する断熱ブロツクを成形しあるいは注型し、電
気加熱要素を各溝にその場で成形して断熱加熱パ
ネルを形成する。電気加熱要素は、多くの異なる
方法で形成し得るが、好ましい過程では抵抗ワイ
ヤでこのワイヤをその長さ方向に沿う複数の位置
で曲げることによつて形成され、各次々の曲り部
は反対方向である。フレームの底部の隣接部分の
上に持上げられてプラトーを形成した底部の部分
に加熱要素を設置し、加熱要素の一方の側がプラ
トーの一方の側に重なり合い、加熱要素の他方の
側がプラトーの他方の側に重なる合う。その後、
無機繊維および液体を含有するスラリーをフレー
ム内に導入し、液体を除去して繊維をフレームの
底部に付着させる。フレームは複数のスロツト即
ち溝を断熱ブロツクに形成するために複数のプラ
トーを有するのがよい。次いで、別の加熱要素を
各プラトーに設置し、電気抵抗要素を各々収容し
ている複数のスロツトを単一操作でその場で成形
する。好ましくは、フレームの底部は多孔性であ
つて、液体をフレームが排出させることができ
て、かくしてフレームの底部に対する無機繊維の
付着を容易にする。かくして形成されたブロツク
をフレームから取出し、そして乾燥する。

本発明の他のなお一層の目的および利点は同一
部分を同一番号で示した添付図面と関連した以下
の明細書を読むことによつて理解されよう。

好ましい実施態様の説明 本発明を具体化する電気加熱ユニツトすなわち
パネル１０が第１図および第２図に示されてい
る。このパネルは断熱材の成形ブロツク１２を有
している。このブロツクは好ましくは米国特許第
3500444号に開示されている種類の無機セラミツ
ク繊維で成形される。このようなブロツクでは、
シリカまたは石英、マグネシア、アルミナーシリ
カおよび他の材料のような耐火性の高い組成物に
より、約2500°Fまでの温度で耐劣化性を示す無機
繊維を作る。このような組成物で作られたブロツ
クは比較的多孔質であつて優れた断熱性を与え
る。さらに、かかるブロツクは種々の形状に容易
に成形され、かくして「Industrial Fwmace
with Ceramic Insulating Modnles」と称する
Ewald R.Werychの米国特許第4246852号に開示
されているような炉の壁を形成するのに特に適し
ている。

ブロツク１２は２つの平らな平行の表面１４，
１６と、これらの表面１４，１６間に延びている
前面１８と、側面２０，２２と、後面（図示せ
ず）とを有している。側面２０，２２には、閉鎖
炉を形成するために他のパネルの凹部と合うよう
にした外方に延びる段部２４，２６を設けるのが
よい。

ブロツク１２はその表面１６内へ延びる複数の
スロツトまたは溝２８を有し、溝２８は第１図に
示すように細長く、そして平行な壁３０，３２を
有している。第１ａ図の変形構成では、ブロツク
１２ａの溝２８ａは斜めに対向した壁３０ａ，３
２ａを有している。隣接した溝２８はストリツプ
３４で間隔をへだてられかつ互いに平行である。
溝２８の各々は平らな表面１６からブロツク１２
内へ実質的に同じ長さ延びかつ平らな表面すなわ
ちランド３６を形成し、このランドには曲がりく
ねつた加熱要素３８が係合する。

加熱要素３８は２種類の曲り部４２，４４を有
する細長い電気抵抗ワイヤ４０である。曲り部４
２はワイヤ４０の軸線に沿つて互いに定距離離れ
ており、曲り部４４も互いに同じ定距離離れてい
る。曲り部４４はワイヤの各端部を除いて各々本
質的に抵抗ワイヤの曲り部４２間に位置決めされ
ている。曲り部４２，４４の各々はほぼ同じ曲率
半径を有し、各曲り部４２は抵抗要素のまつすぐ
な部分４６によつて曲り部４４から分離されてい
る。連結部分４６は長さが等しく、それにより曲
り部４２を曲り部４４を通る軸線に平行な軸線上
に位置決めしている。曲り部４２，４４の各々は
第３図に示される好ましい構成では180°の角度取
巻いており、従つて、まつすぐな部分４６は互い
に平行である。この構成の結果、加熱要素３８は
所定の直径のワイヤ４０および所定の曲率半径の
曲り部４２，４４について長さ単位あたり加熱要
素の最大質量に近い。しかしながら、180°以下の
曲り部４２，４４を使用して本発明を実施しても
よく、後述のように各曲り部４２，４４間の部分
を弯曲させてもよい。第３図に示されるワイヤ４
０は円筒形であるが、ワイヤは平ら正方形、矩形
等であつてもよい。

加熱要素３８の各々は溝２８のうちの１つにそ
のランド３６と当接して配置されている。抵抗要
素３８のまつすぐな部分４６は壁３０，３２を通
つて延びており、曲り部４２，４４は隣接した溝
２８間のストリツプ３４に埋込まれている。加熱
要素３８は、組立中、ブロツク１２の繊維と加熱
要素３８の曲り部４２，４４との係合によりブロ
ツク１２で保持される。

第１図に示すように、加熱要素３８に連結部分
４６の一部をブロツク１２のストリツプ３４に埋
込むのがよい。最も良好な熱伝達のために、曲り
部４２，４４は溝２８の壁３０，３２に単に当接
するだけでよいが、このような構成は加熱要素３
８をブロツク１２に適切には取付けない。ブロツ
ク１２は強さをほとんど有していなく、加熱要素
はかなりの質量を示す。故に、曲り部４２，４４
はストリツプ３４に少なくとも部分的に埋込むこ
とが一般に必要である。ストリツプ３４への曲り
部４２，４４の進入深さは抵抗要素３８の加熱に
より変化する。加熱要素３８の膨張がこの要素の
全軸線に沿つて起るが、連結部分４６の膨張によ
り曲り部４２，４４をブロツク１２の繊維に押し
つけ、それにより曲り部をストリツプ３４にさら
に進入せしめる。しかしながら、ブロツク１２は
せん断強さをほとんど有していないが、抵抗要素
の膨張によりブロツク１２に対して圧縮力を発生
し、この圧縮力は特に高温で加熱要素３８をブロ
ツク１２に取付け状態に保持するのにかなり助成
する。曲り部４２，４４の各々はストリツプ３４
の１つに曲り部４２と曲り部４４との間の距離の
一般に４分の１に過ぎない距離埋込まれ、従つて
曲り部４２，４４間で測定した場合、抵抗要素の
少なくとも２分の１がランド３６上に配置され
る。

隣接した溝２８はこれらの間に形成されたスト
リツプが隣接した電気加熱要素３８間に適切な電
気絶縁を与えるように十分な距離離さなければな
らない。ブロツク１２のセラミツク繊維質材料は
電気絶縁体であるが、電気絶縁特性はブロツクに
使用された特定の材料およびこれを使用する環境
および温度によりある程度まで左右される。隣接
した溝２８は適切な電気絶縁を与えるのに十分離
さなければならない。

好ましい構成では、６つの溝２８がブロツク１
２の平らな表面に配置されており、各溝はブロツ
クの前面１８から後面まで1/4インチの深さ完全
に延びている。各溝は壁３０，３２と直角に測定
された5/8インチの幅を有する。電気抵抗加熱要
素３８は円筒形横断面および0.127オーム／イン
チの抵抗を有する15ゲージKanthal Ａ−１加熱
要素ワイヤで構成されている。曲り部４２の外縁
は曲り部４４の外縁から7/8インチの距離転移し
た軸線上に配置されており、従つて、各曲り部４
２，４４はブロツク１２にほぼ3/16インチ埋込ま
れている。

第１図および第２図に示されたパネルは他のパ
ネルと組合せて正方形または矩形の炉を形成する
ようになつており、これらのパネルはほぼ2500°F
までの温度で操作されるようになつている。第５
図は円筒形炉の一部を形成する２つの相互に連結
されたパネル４８Ａ，４８Ｂを示している。パネ
ル４８Ａ，４８Ｂの各々はブロツク１２について
以上で説明した種類の断熱材のブロツク５０を有
している。ブロツク５０は円筒形内面５２および
円筒形外面５４を有している。外面には耐摩耗性
保護金属被覆５６を設けるのがよい。述べておく
こととしては、パネル４８Ａ，４８Ｂには、第５
図に示すように連続シリンダを形成するためにか
み合う段面５８Ａ，５８Ｂを設けるのがよい。各
ブロツク５０には、複数の間隔をへだてたスロツ
ト６０が設けられており、これらのスロツトは円
筒形内面に接する平面と直角に延びており、それ
以外、第１図および第２図の実施態様のスロツト
２８と同じであり、同じ参照番号を使用してスロ
ツト２８，６０の同一部分を示す。スロツト６０
は壁３０，３２間に延びたランド３６を有し、こ
れらの壁はリブ６２によつて分離されている。第
１図および第２図の実施態様の加熱要素と同じ電
気抵抗加熱要素３８がランド３６に配置されかつ
壁３０，３２を通つてリブ６２内へ延びている。

第６図の実施態様は第５図の実施態様の変更例
であつて、円筒形炉を形成するために互いに取付
けられた２つのパネル６４Ａ，６４Ｂを示してお
り、これらのパネルはスロツト６０Ａのランド３
６Ａが被加熱面の方に弯曲している以外はパネル
４８Ａ，４８Ｂと同じである。

同様に、スロツト６０Ａの各々には、変更され
た抵抗加熱要素３８Ａがスロツト６０Ａのランド
３６Ａと当接して配置されている。この抵抗加熱
要素は、第６図の加熱要素が一方の曲り部４２か
ら他方の曲り部４４へ延びた曲線を有する連結部
分４６Ａを曲り部４２，４４間に有し、これらの
曲線がランド３６Ａの隆起部６６に合うように整
合している以外は、第３図の加熱要素と同じであ
る。

第６図に示すように、横方向に弯曲した加熱要
素を使用すると、不適当な力をパネル６４Ａ，６
４Ｂの断熱ブロツクの材料に及ぼすことなしにワ
イヤ加熱要素の線膨張に順応することができる利
点がある。抵抗要素３８Ａのワイヤの膨張はパネ
ル６４Ａまたは６４Ｂのブロツクの材料の圧縮お
よび抵抗要素３８Ａ自身の弯曲に分割される。

第４図は第１図および第２図のパネルを製造す
る適切な装置をいくらか概略的に示している。第
４図は水平方向底部７０を備えるフレームを示し
ている。底部７０は複数の細長い上方に持上つた
プラトー７２を支持している。プラトーの各々は
平らな矩形上部材７４を有している。底部７０、
全プラトー７２および上部材７４は多孔性材料製
である。

フレーム６８はその底部７０の下に延びている
吸引箱７６に取付けられている。吸引箱７６はオ
リフイス７８を有し、このオリフイスは吸引箱７
６を真空引きする装置（図示せず）に連結される
ようになつている。

実施にあたり、抵抗加熱要素３８を各プラトー
７４に設置して曲り部４２，４４がプラトーの両
端に重なり合うようにする。かくして加熱要素が
位置決めされかつ図示されていない装置によつて
適所に保持されると、フレーム６８を水、バイン
ダおよび米国特許第3500444号（W.K.Hesse等）
に記載の種類の無機繊維よりなるスラリーで抵抗
要素３８の上の高さまで満たす。スラリーの液体
部分をフレーム６８の底部７０を通して流し、吸
引を使用してスラリーの液体部分を取り出し、そ
れにより無機繊維質部分を底部７０に付着させ
る。さらに、多孔性プラトー７２により、スラリ
ーの液体部分は流れ、繊維は抵抗加熱要素３８お
よびプラトーの壁に付着される。複数のプラトー
７２を用いて複数の電気加熱要素３８をその場で
成形することは第４図で気づくであろう。その
後、かくして成形されたブロツクをフレーム６８
から取出し、そして乾燥する。

第６図の実施態様の要素３８Ａのような弯曲電
気加熱要素を第４図の製造装置の変更形態で製造
することができる。かかる要素を製造するには、
加熱要素３８Ａの外形を形成するためにプラトー
７２の上部材７４を弯曲させなければならない。

当業者には、本発明についてここに開示された
用途を越える多くの用途が明らかであろう。さら
に、当業者には、本発明の範囲内にここで開示さ
れた加熱パネルの変更例が明らかであろう。例え
ば、第１群の曲り部と第２群の曲り部との間の比
較的まつすぐな部分が互いに平行でないか或いは
等しい長さのものでない抵抗要素を使用する加熱
要素で本発明を実施しても良い。従つて、本発明
は上記開示によつて限定しようとするものではな
く、添付の特許請求の範囲によつてのみ限定され
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明により構成された組合せの電気
加熱要素および断熱番号の等角投影部分図、第１
ａは第１図の構成の変形構成の等角投影部分図、
第２図は第１図のパネルの正面立方体、第３図は
第１図および第２図に示された加熱要素の１つの
平面図、第４図は第１図乃至第３図のパネルを製
造する加工装置の概略図、第５図は円筒形炉に使
用するための組合せ加熱要素および断熱パネルの
部分断面図、第６図は変更例の曲がりくねつた加
熱要素を利用した円筒形炉に使用するための組合
せの加熱要素および断面パネルの第５図と同様の
平面上の部分断面図である。 １０……電気加熱ユニツトすなわちパネル、１
２……成形ブロツク、１４，１６……平らな表
面、１８……前面、２０，２２……側面、２４，
２６……段部、２８……スロツトまたは溝、３
０，３２……壁、３６……ランド、３８……加熱
要素、４０……電気抵抗ワイヤ、４２，４４……
曲り部、４６……連結部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 特定領域を加熱する組合せ加熱および断熱ユ
   ニツトにおいて、加熱すべき領域に向い合うよう
   になつている表面を有するセラミツク繊維断熱ブ
   ロツクを備え、このブロツクは電気絶縁材で構成
   されかつ細長いスロツトを有し、このスロツトは
   その延長軸線の両側にブロツクの表面からブロツ
   クの中に延びる壁を有し、細長い加熱要素がスロ
   ツト内にスロツトの両壁に係合するように配置さ
   れ、上記加熱要素は、その延長軸線の両側に外方
   に延びる曲りくねつた電気導体と壁を貫通してブ
   ロツク内に埋込まれた部分とを有していることを
   特徴とする組合せ加熱および断熱ユニツト。 ２ 加熱要素は、その延長軸線の一方の側に配置
   された複数の第１曲り部と、加熱要素の延長軸線
   の他方の側に配置された複数の第２曲り部とを備
   えるワイヤからなり、複数の第１曲り部は複数の
   第２曲り部と直列に電気的に接続され、複数の第
   １曲り部はスロツトの一方の壁に係合し、複数の
   第２曲り部はスロツトの他方の壁に係合してお
   り、複数の第１曲り部の少なくとも一部がスロツ
   トの一方の壁に隣接してブロツクに埋込まれてお
   り、複数の第２曲り部の少なくとも一部がスロツ
   トの他方の壁に隣接してブロツクに埋込まれてお
   り、抵抗ワイヤは壁からスロツト内へ延びている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   組合せよりなる組合せ加熱および断熱ユニツト。 ３ 抵抗ワイヤの複数の第１曲り部の各々は複数
   の第２曲り部間に電気的に接続されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の組合せ
   よりなる組合せ加熱および断熱ユニツト。 ４ 抵抗ワイヤは複数の相互連結部分を有し、各
   相互連結部分は複数の第１曲り部から複数の第２
   曲り部まで延びていることを特徴とする特許請求
   の範囲第２項に記載の組合せよりなる組合せ加熱
   および断熱ユニツト。 ５ 抵抗ワイヤの曲り部間の連結部分は実質的に
   まつすぐであることを特徴とする特許請求の範囲
   第４項に記載の組合せよりなる組合せ加熱および
   断熱ユニツト。 ６ スロツトの延長軸線は直線であり、ワイヤの
   相互連結部分は互いに平行なスロツトの壁間に配
   置されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   ５項に記載の組合せよりなる組合せ加熱および断
   熱ユニツト。 ７ スロツトはブロツクの表面と一般に平行でか
   つスロツトの壁間に延びた平らなランドを有し、
   ワイヤの相互連結部分はランドと当接して配置さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第６項
   に記載の組合せ加熱および断熱ユニツト。 ８ 複数の第１曲り部および複数の第２曲り部は
   スロツトの延長軸線と平行な軸線上に配置されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第４項に記
   載の組合せ加熱および断熱ユニツト。 ９ ワイヤの各相互連結部分は複数の隣接した第
   １および第２曲り部とは異なるブロツクの表面か
   らの距離のところに配置されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第４項に記載の組合せよりな
   る組合せ加熱および断熱ユニツト。 １０ 特定領域を加熱する組合せ加熱および断熱
   ユニツトにおいて、加熱すべき領域に向い合うよ
   うになつている表面を有するセラミツク繊維断熱
   ブロツクを備え、前記ブロツクは電気絶縁材で構
   成されかつ複数の平行な直線状スロツトを有し、
   前記スロツトの各々はその軸線の両側に表面から
   延びる対向した壁と該壁の間に延びるランドとを
   有し、線状加熱要素が各スロツト内にスロツトの
   ランドと当接して配置されており、前記加熱要素
   はスロツトの軸線の一方の側に配置された複数の
   第１曲り部と、スロツトの軸線の他方の側に配置
   された複数の第２曲り部とを有する抵抗ワイヤよ
   りなり、複数の第１曲り部は複数の第２曲り部と
   直列に接続されており、複数の第１曲り部の少な
   くとも一部がスロツトの一方の壁に隣接してブロ
   ツクに埋込まれ、複数の第２曲り部の少なくとも
   一部がスロツトの他方の壁に隣接してブロツクに
   埋込まれていることを特徴とする組合せ加熱およ
   び断熱ユニツト。 １１ 各加熱要素のワイヤは複数の相互連結部分
   を有し、各相互連結部分は複数の第１曲り部と複
   数の第２曲り部との間に延びていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１０項に記載の組合せ加熱
   および断熱ユニツト。 １２ ワイヤの相互連結部分の各々の加熱要素の
   軸線と実質的に直角に配置されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１１項に記載の組合せよ
   りなる組合せ加熱および断熱ユニツト。 １３ 組合せ加熱および断熱パネルをその場で製
   造する方法において、抵抗部材をもつ加熱要素に
   該要素の長さに沿つて位置する複数の曲り部を形
   成し、各曲り部は共通の平面にあり、次々の曲り
   部は反対方向であつて曲りくねつた部材を形成
   し、上記加熱要素をフレームの底部から延びた細
   長いプラトー上に設置し、上記フレームは真空箱
   の上に配置されており、フレームの底部は多孔性
   であり、加熱要素の上記曲り部はプラトーに重な
   り合い、フレームの底部の上に懸架され、その
   後、セラミツク繊維、バインダおよび水よりなる
   スラリーをフレーム内に導入し、次いで真空箱を
   吸引を加えて真空箱からスラリーの液体成分を取
   出し、前記スラリーの液体成分はフレームの多孔
   性底部を通過し、セラミツクの大部分およびバイ
   ンダおよび水の一部を底部に付着させて中実ボデ
   イを形成し、このボデイは加熱要素の曲り部を取
   囲みかつ加熱要素まで延びたスロツトを有し、こ
   のボデイをフレームから取出し、そして乾燥する
   ことを特徴とする組合せ加熱および断熱パネルの
   製造方法。 １４ 複数の細長い加熱要素がフレームの多孔性
   底部から延びた複数の平行な細長いプラトー上に
   位置決めされ、各加熱要素の曲り部はプラトーに
   重なり合い、フレームの底部の上に懸架されるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１３項に記載の
   諸工程よりなる組合せ加熱および断熱パネルをそ
   の場で製造する方法。 １５ 組合せ加熱および断熱パネルを製造する方
   法において、抵抗ワイヤの形態の細長い電気加熱
   要素にワイヤの長さに沿つて位置する複数の曲り
   部を形成し、各曲り部は共通の平面にあり、次々
   の曲り部は反対方向であつても曲りくねつた部材
   を形成し、上記曲りくねつた部材を型の底部から
   延びた細長いプラトー上に設置し、上記曲りくね
   つた部材の曲り部はプラトーに重なり合い、型の
   底部の上に懸架され、その後、液圧硬化セメント
   と水のスラリーを型内に導入し、注型ボデイを硬
   化させるに十分な時間型内に保持し、注型ボデイ
   を型から取出すことを特徴とする組合せ加熱およ
   び断熱パネルの製造方法。