JPH05500921A - 理論的理想安定平面よりも大きい形状を使用した修正靴底構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 理論的理想安定平面よりも大きい形状を使用した修正靴底構造。　゛ 発明の背景 本発明は一般的に述べると、靴の構造に関する。更に詳述すれば、本発明は走行 靴の構造に関する。更にもつと詳述するならば、本発明は基本的概念として、理 論的理想安定平面に従うが、それから外方へそれて、自然安定性よりも大きい安 定性を与える靴底形状を有するような靴の構造変化に関する。更にもつと詳述す るならば、本発明は理論的理想安定平面に近いが、それを越えて増加し、自然層 及び足首の生体力学的機能作用が欠陥をｌｊつ既存杭の耐用期間使用によって低 下させられた個々人向けとして、自然安定性よりも更に大きな安定性を与える構 造の使用に関する。

既存の走行靴は必ずしも安全ではない。これらは自然の人間生体力学を崩壊して おり、深刻である。その結果生じる不自然な足や足首の運動は異常に高レベルな 走行傷害なるものを招来している。

靴の不自然効果は、その通常範囲の運動が完全に終了したとき、裸足は自然に安 定し、殆ど筋違いなどを起こすことはないが、同らかの靴をはいた足は、それが 運動靴であれ、その他の靴であれ、人為的に不安定であって正常ではなく、足首 捻挫を起こしがちであるということに気が付くことから、全く思いがけなく立証 される。従って、通常の足首捻挫は、例えそれがかなりありふれていても、全く 不自然現象であると見なさなければならない。裸足の安定性は靴を着けた足の安 定性とは全く異質のものであることを実証している証拠に注目しないわけにはい かない。

靴の一般的な不安定性の根本原因は重大ではあるが、修正可能な設計上の欠陥で ある。その隠された欠陥は、既存の靴設計の中に根深くシみ込まれていて、非常 に基本的なものであるため、今日まで気付かれずにそのままに放置されている。

この欠陥は新奇性のある新たな生体力学的テスト、すなわちその簡素性では先例 がないテストにより明らかにされている。このテストは静止直立中での横方向の 足首捻挫を模擬している。誰でも全く容品にそれを繰り返し行って、立証するこ とができるし、それは僅かに数分を要するだけであって、科学装置や専門技術は 一切必要としない。

テストの簡素性はその驚くほど説得性のある結果とは別のものである。それは裸 足と走行靴間の安定性の差異を明白に実証するものであり、主観テストと見える ものをそれどころか、明らかに客観的にするほど思いがけなく大きい差異である 。このテストは全ての既存の靴が不安全で不安定であることを疑う余地もなく証 明している。

この独特で明瞭な発見のより幅広い含蓄は広範囲に及ぶ可能性がある。新テスト によって明白にあられれた既存の靴がもっこのような基本的欠陥はまた同時に、 慢性濫用傷害の主要原因になるとも考えられるし、ほかのスポーツ傷害のみなら ず走行にも著しく共通している。それは足首捻挫を引き起こすのと同様にして、 慢性傷害を引き起こす、すなわち、自然足と足首の生体力学を崩壊することにな り、ことは深刻である。

出願人は靴底設計用の構造基串として、理論的理想安定平面の概念を技術的に導 入している。この概念は普段靴や運動靴などの靴に実行されていて、１９８８年 ７月１５日付提出の米国係属出願番号第０７／２１９３８７号、１９８８年９月 ２日付提出の第０７／２３９６６７号及び１９８９年８月３０日付提出の１ｍ０ ７／４００７１４号、並びにＰＣＴ出願では１９８９年７月１４日付提出の第Ｐ ＣＴ／ＵＳ８９１０３０７６号に示されている。理論的理想安定平面の目的はこ れらの出願の中で述べられている通りであるが、先ず第一として、足と地面間に できる限り密着した自然足と足首の生体力学を考慮した中立的設計を提供し、且 つ既存の靴に内在した自然足と足首の生体力学による重大な干渉を回避すること であった。

この新規性のある発明は初期の出願で開示し、請求した発明の改良であって、理 論的理想安定平面の概念の適用をほかの鞘構造にも発展させている。それ自体と じては、この発明は理論的理想安定平面から外方へそれて、初期の特許出願で確 認された既存の靴設計に存する主要な欠陥がもたらしている不完全な足の生体力 学を補正したある構造的思想を提供している。

本出願の靴底設計は、既存の靴の耐用期間使用、つまり本質的に深刻な欠陥を保 有している不自然な設計が人間の足や足首に現実的に構造変化を生じているとい う認識に基づいている。それにより、既存の靴は強化用並びに治療上の設計で補 正されなければならないほどに、殆どとは言わないまでも、多数の個人の中で自 然人間の生体力学を変えてしまっている。既存の靴による深刻な妨害の連続的繰 り返しは永久的とも思われる個人の生体力学的変化を生じているために、単にそ の原因を除去しただけでは十分ではないと考えられる。残留効果の処理もまた行 われなければならないのである。

従って、理論的理想安定平面の原理をほかの鞘構造にも適用することにみがきを かけることが本発明の一般目標である。

本発明の更にもう一つの目標は、理論的理想安定平面から構造的に外方へそれた 靴底形状を存する靴を提供することである。

本発明のもう一つの目標は人間の足の形状に自然に形造られた形状を有しながら 、理論的理想安定平面により規定された厚さを幾分越えて増加した靴底厚さを有 する靴底形状を提供することである。

本発明のもう一つの目標は、靴底形状の殆どを通し、あるいは靴底の前もって選 ばれた部分で、理論的理想安定平面の概念により決められた厚さよりも幾分大き い厚さを有する自然に形造られた靴底を提供することである。

本発明の更にもう一つの目標は理論的理想安定平面に近似しているが、靴底全体 を通しまたはその間隔を置いた部分で比較的より大きい厚さの方向へ、あるいは 同等ないしより小さい厚さの方向へ変化する厚さを有する自然に形造られた靴底 をＨ（ｎ；することである。

本発明のこれらの数々の目標は添付図面と共に得られる次に示す本発明の詳細な 明から明らかになる。

本発明の主な概要 前述の目標を達成し、先行技術の靴の問題を克服するために、本発明による靴は 少なくともその一部分が理論的理想安定平面の形状に近似的に従い、人間の足の 形状に近似した自然に形造られた靴底に適用されることが好ましい靴底から構成 されている。

もう一つの面では、靴は同一負荷の下で足の自然変形と密接に一致する自然変形 を示し、理論的理想安定平面に近似しているが、それを越えて増加した形状を有 する自然に形造られた靴底構造を含んでいる。靴底厚さが理論的理想安定平面を 越えて増加するとき、自然安定性よりも大きい安定性がもたらされるし、厚さが 減少するときには、自然運動よりも大きい運動がもたらされる。

好適な実施例では、そのような変化は全ての前平面断面を通して不変であるから 、前部からの後部へ理論的理想安定平面に対して比例して一様に増加する。実施 例の代案では、厚さはそれぞれの隣接位置で増加したり、減少したりすることが あり、あるいはほかの厚さ列で変化することもある。

厚さの変化は両側に関して対称的な場合もあるし、あるいはまた特に外側よりも 中間側の方により大きい安定性を与え、普通の回内問題を補正することが望まし いために、非対称になる場合もある、右足靴の変化パターンは左足靴のそれとは 異なることがある。靴底密度あるいは下部靴底踏面を変えることにより、その効 果を下げたり、同等にしたりすることも可能である。

本発明のこれらの数々の特徴は次に示す発明の詳細な明から明らかになる。

図面の簡単な説明 第１図は靴の踵部分の前平面断面で、理論的理想安定平面に基づいて自然に形造 られた側面を備えた靴底の出願人の先行発明を示している。

第２図はまた前平面断面で、出願人の先行発明の最も一般的な場合であって、前 と同様に理論的理想安定平面に基づいて、その側面のみならず足の下部の自然形 状に従って完全に形造られた靴底を示している。

第３図は踵の前平面断面を用いて、第３Ａ図から第３Ｃ図が示されているが、従 来靴用の出願人の先行発明であって、理論的理想安定平面に基づいたクオツドラ ント側面付き靴底を示している。

第４図は第１図の側面と同様の自然に形造られた側面を備えた靴の踵部分の前平 面断面を示しており、靴底厚さの一部分は理論的理想安定平面を越えて増加して いる。

第５図は第４図に類似した図であるが、完全に形造られた側面を備えた靴の図で あり、靴底厚さは靴底の地面とのかみ合い部分の中心線からの距離の増加に伴っ て増加している。

第６図は第５図に類似した図であるが、完全に形造られた靴底厚さの変化は各々 の側面で連続的に増加している。

第７図は第４図から第６図までに類似した図であるが、靴底厚さはいろいろな順 序で変化している。

第８図は中央靴底中での密度変化を示した前平面断面である。

第９図は第８図に類似した図であるが、最も固い密度の材料は中央靴底形状の最 外縁にある。

第１０図は第８図と第９図に類似した図であって、更にもう一つの密度変化を示 し、非対称形の一つである。

第１１図は理論的理想安定平面よりも大きいクオツドラント実施例用の靴底厚さ の変化を示している。

第１２図は第１１図のようなりオツドラント実施例を示しているが、靴底の密度 は色々に変化している。

第１３図は第１０図の場合と類似の密度変化を与える下部靴底踏面設計を示して いる。

第１４図は第１図から第３図までと同様な実施例を示しているが、靴底厚さの一 部分は理論的理想安定平面よりも減少している。

第１５図は理論的理想安定平面よりも大きい側面並びに小さい側面を備えた実施 例を示している。

好適な実施例の詳細な説明 第１図、第２図及び第３図は足首関節まわりで見た、理論的理想安定平面に基づ いた出願人の先行発明による靴底の前平面断面図を示し、靴底の踵部を示してい る。

第４図から第１３図までは出願人のその発明の強化改善の前平面断面図を示して いる。参照数字は前述した出願人の先行係属出願に使用された数字と同じもので あり、これらの数字は必要に応じて開示の完全性の目的から引用して組み入れら れている。図中で、足２７は帯革２１と靴底２８とを有する自然に形造られた靴 に位置付けられている。靴底は通常、第４図に示す通り、その下部中央踵部分あ たりで地面４３に接触している。理論的理想安定平面の概念は注意深く観察しな がら、先行出願で展開され、靴底の厚さくｅｓ）により決まる点軌跡によって前 記平面５１を形成している。

第１図は後部断面図を用いて先行発明の出願を示したもので、足の自然形状に従 った靴底の内側表面及び前平面で一定のままである靴底の厚さとを示し、外側表 面は理論的理想安定平面と一致している。

第２図は足の全でである側面や下面の自然形状に従った出願人の先行発明の完全 に形造られた靴底設計を示し、一方では前平面で一定の靴底厚さを保持している 。

完全に形造られた靴底は、人間の足の下面が無負荷時には僅かに丸みをもつが、 負荷時には平らになるように、無負荷時にはその結果化じる僅かな丸みをもつ下 面も負荷時には変形し、平らになると仮定する、それ故に、靴底材料は足の変形 に合せた自然変形を可能にするような組成でなければならない。設計は特に踵に 適用されるが、同様に靴底のそのほかにも適用される。足の自然形状に最も良く 一致させることにより、完全に形造られた設計は足をできるだけ自然に機能させ る。負荷時には、第２図は平坦化により変形し、実質的には第１図のように見え る。このような観点から見ると、第１図の自然に形造られた側面設計は比較的型 にはまった保守的な設計であり、足の自然形に最も近く、型にはまることの最も 少ない第２図に示した比較的一般的な完全に形造られた設計の特別ケースである 。第１図の設計で使用された変形平坦量は負荷が変われば変わることは明らかで あるが、出願人の発明の主要要素ではない。

第１図と第２図は両方とも、前、平面断面で、本発明の基礎をなす主要概念であ る理論的理想安定平面を示しており、これはまた同時に、走行、ジョギングある いは歩行を含んだ全ての種類の効率的自然運動にとって、理論的に理想的である 。第２図は発明の最も一般的なケースである完全に形造られた設計を示しており 、これは無負前足の自然形状に従っている。いかなる指定された個人にとっても 、理論的理想安定平面５１は先ず第１に、前平面断面での所望の靴底厚さくｅ　 ｓ）により決められ、第２に、個人の足表面２９の自然形状により決められる。

第１図に示した特別ケースの場合、いかなる特別な個人（あるいは平均サイズの 個人）であっても理論的理想安定平面は先ず第１に指定の前平面断面靴底厚さく ｅｓ）により決められ、第２に個人の足の自然形状により決められ、そして第３ には個人の負荷足跡３０ｂの前平面断面により決められるが、この足跡は人間の 足底と物理的に接触し、且つこれを支持する靴底の上面として形成されている。

特別ケース用の理論的理想安定平面は概念的に２つの部分から構成される。第１ 図に示したように、第１部分は靴底厚さに等しい一定距離を置いてライン３０ｂ と等長で平行なうインセグメント３１ｂである。これは人間の足の直接真下にあ る従来通りの靴底に相当し、また同時に、負荷足底の下部２８ｂの平坦部分に相 当する、第２部分は第１部分であるラインセグメント３１ｂの両側に設置された 自然に形造られた安定側面外方縁３１ａである。形造られる側面外方縁３１ａ上 の各点は形造られた側面内方縁３０ａ上の最も近い点から正確に靴底厚さの距離 に設置される。

要するに、理論的理想安定平面は本発明の本質であり、その理由はこれを使用し て、足の形状に従った上部形状に基づいた靴底の正確な下部形状を寸法的に決め るからである。本発明はこれから述べる正確に決められた寸法関係を請求する。

靴底形状は理論的理想安定平面を越えるとき、及びそれと同等のときでも、自然 の足運動を制限するが、前記平面より小さいときには、その偏差量に正比例して 自然安定性が低下すると明白に述べることができる。理論的理想安定平面は自然 に最も近いものであると考えられた。

第３図は前平面断面で、出願人の先行発明のもう一つの変形を図示したものであ り、これは参照数字２８で一般的に示される従来通りの靴底２８ｂの外方縁に安 定用クオツドラント２６を使用している。安定用クオツドラントは実際の実施例 では短縮される。

第４図は靴底側面厚さが理論的理想安定平面を越えて増加し、その自然レベルを 幾分越えて安定性を増加させた出願人の新発明を図示している。自然運動が多少 制限され、靴底重量が幾分増加することは、そのかね合い上達けられない。

第４図は対向側面の各々で靴底の厚さが厚さくｅｓ）から厚さくｓ＋ｓｌ）を通 って厚さくｓ＋ｓ２）まで徐々に連続的に変化する厚さにより、靴底の部分３１ ａでより厚くなっている状況を示している。これらの設計は既存の靴の耐用期間 使用はその設計が欠陥を内在させていて、絶えず自然の人間の生体力学を崩壊し 、それにより、補正しなければならないほどに、人間の足や足首に事実上、構造 変化を起こしていることを認識している。

特に、内在する既存欠陥の異常効果の中で最も共通したものの一つは足の長い土 踏まずの虚弱化であり、回内の増加である。これらの設計は従って、出願人の前 述設計を改良し、自然安定性よりも大きい安定性を与える、そして特に土踏まず が低く、過度に口内し易い個人には有益であり、中間側だけに使用することもで きる。同様にして、土踏まずが高く、回外し易く、且つ外側への足首捻挫を起こ し易い個人にはまた有益であり、この設計は外側だけに使用することもできる。

一般普及用の靴は同−靴の中で両方の弱点を補っており、両側面に関して設計補 正された強化安定性を組み入れている。

第４図の新設計は第１図及び第２図と同様に、負荷時の裸足の自然変形に密接に 一致して靴底を自然に変形させる二更に、靴底材料は足の変形に従って自然変形 させるような組成でなければならない。

新設計は初期設計の主要な新規面をそのまま保有している：すなわち、靴底の形 状は人間の足の形状に合せて形造られている。相違点は前平面での靴底厚さが一 様に一定のままではなく、変化させられていることである。

更に詳述すると、第４図、第５図、第６図、第７図及び第１１図は踵の前平面断 面で、靴底厚さが自然安定性よりも大きい安定性を与えるために、理論的理想安 定平面５１を越えて増加することができることを示している。

そのような変化（そして次の変化）は全ての前平面断面を通して一致させること ができるから、靴底の前部から後部まで理論的理想安定平面５１に比例して一様 に増加しており、あるいは厚さは一つの前平面から次へ、連続的に変化すること ができるのが好ましい。

理論的理想安定平面を越えた靴底厚さの正確な増加２は経験的に決められる。理 想的なことを言えば、左右の靴底は最適な個々の修正を与えるために、男女別の 足や足首機能傷害の度合いに関する生体力学的分析に基づいて各個人毎に注文で 設計される。疫学的研究が個人の特定カテゴリ用か、あるいは一般普及用の一般 修正パターンを示すならば、理論的理想安定平面を越えた形状側面を組み入れた 靴底を備えた修正靴の多量生産も可能になるであろう。そのような多量生産の修 正靴は一般普及用としては、理論的理想安定平面を量的に５％ないし１０％越え た厚さを有し、一方、更に重度の機能障害のあるもっと特定のグループや個人の 場合には、理論的理想安定平面よりも最大２５％までのオーダーでより大きい修 正厚さを必要とすることが経験的に実証されることができることが期待される。

厚さを増やす最適形状はまた同時に、経験的に決めることもできる。

第５図は強化完全形状設計の変化を示しており、靴底は両側面を多少埋め合せて 理論的理想安定平面５１を越えて厚くなり始めている。

第６図は第４図及び第５図の場合と同様に対称的な厚さ変化を示しているが、靴 底は靴底の中心線あたりの足踵２７の丁度真下から理論的理想安定平面５１を越 えて厚くなり始めている。実際に、この場合、靴底厚さは直立足の真下の開始点 だけ、理論的理想安定平面と同一である。出願人の新発明の場合、靴底厚さは色 々に変化しており、理論的理想安定平面は地面上の直接踏面接触の部分を意味す る靴底の直接負荷部分での最少厚さにより決められる；そこでの厚さは常にゼロ に向かって減少するため、靴底の外方縁あるいは外周は明らかに締め出される。

出願人の設計の自然変形容量は、例えそれらが負荷状態にないとき、そうである ようには見えなくとも、実際に負荷状態にあるとき、特に歩行中や走行中に、靴 底のある部分を負荷に耐えさせることができることに注目する。

第７図は厚さはまた増加したり、減少したりすることがあるし：ほかの厚さ変化 列もあり得ることを示している。新発明での側面形状厚さの変化は両側面で対称 形をなすこともあれば、あるいは特に中間側が外側よりもより多くの安定性を備 える場合には非対称形をなすこともある、しかしそのほかの多くの非対称変化も 考えられる【２、右足のパターンは左足のパターンとは異なることもある。

第８図、第９図、第１０図及び第１２図は靴の中間底（靴底部のほかの部分は示 されていない）密度の同等変化が第４図から第７図で前述した靴底厚さでの変化 と同等以下の効果を与えることができることを示している。

この方法の主な利点は構造上の理論的理想安定平面が保持されているから、自然 最適安定性及び効率的運動が可能な最大限に保持されることである。

図に示した二種密度及び三種密度中間靴底の形態は、走行靴の現在の技術では極 めて普通であって、密度の数はいくらでも理論的には可能であるが、第８図に示 したような二種類だけの角度付き変化が連続変化組成密度を与えている。しかし ながら、出願人の先行発明は中間靴底に多種密度を好まなかった、その理由は、 同一密度だけが多種密度靴底のように自然足や足σの生体力学を妨害しない中立 靴底設計を与え、支持の異なった量を足の異なった部分に与えるためであった； 勿論、そのような多種密度中間靴底を排除したわけではなかった。これらの図中 で、凡例（ｄｌ）で示された靴底祠料の密度は（ｄ）よりも固いが、（ｄ２）は 示された３つの代表密度の中で最も固い。第８図には、二種密度靴底が示されて おり、（ｄ）は比較的固さの小さい密度である。

理論的理想安定平面よりも大きい靴底厚さ並びにここで説明するような中間靴底 密度変化の両方の組み合せを使用した靴底もまた、可能であるが、示していない ことも知るべきである。

第１３図は中間靴底密度変化により第１０図に与えられた設計とほぼ同一の全体 靴底密度変化を与える下部靴底踏面設計を示している。支持踏面が靴底の特別な 部分の下で少なければ少ないほど、その部分より上の中間靴底はそれが十分に支 持されている場合よりも容易に変形し易いから、そこの全体靴底密度の効果はま すます小さくなる。

第１４図は第４図から第１３図までの実施例と同様な実施例を示しているが、靴 底厚さの一部分は理論的理想安定平面よりも小さく減少している。足や足首の生 体力学が既存の靴によって低下された個人の中には、安定性は自然安定性よりも 小さいが、より大きい運動自由度を与え、靴底Ｉｉ量付加量の小さいこのような 実施例によって恩恵を得ることのできる人々がいることを期待している。特に、 足が過度に硬直している人、運動範囲を制限されている人、及び過度に回外し易 い人は第１４図の実施例によって利益を得ることができることを期待している。

更に詳述すると、本発明は有意に両足機能が不１ｕｉｉいであり、すなわち一方 の足が回内し易く、もう一方の足は回外し易いような個人に恩恵を与えることを 期待している。従って、この実施例は回外足の靴底専用に、そして内側部分の専 用で恐らくその一部分の専用に使用されることが予想される。理論的理想安定平 面よりも小さい範囲は最大で約５％から１０％であるが、個人によっては最大２ ５％までが有益である個人もいると考えられる。

第１４Ａ図は第４図及び第７図のような実施例を示しているが、自然に形造られ た両側面は理論的理想安定平面よりも小さい。第１４Ｂ図は第５図及び第６図の 完全に形造られた設計と同様な実施例を示しているが、靴底厚さは靴底の中心部 分からの距離の増加に伴って減少している。第１４Ｃ図は第１１図のクオツドラ ント側面付き設計と同様な実施例を示しているが、クオツドラント側面は理論的 理想安定平面から徐々に減少している。

第１４図の比較的小さい側面付き設計はまた、第８図から第１０図及び第１２図 の密度変化方法に、そして密度変化に近似した踏面設計を使用した第１３図の方 法にも当てはまる。

第１５Ａ−Ｃ図は第３図、第１１図、第１２図及び第１４Ｃのクオツドラント側 面付き設計による米国係属出願番号第０７／２１９３８７号の断面と同様の断面 を用いて、同一の靴の中で理論的理想安定平面よりも大きいのと、小さいのと両 方の靴底側面を有することが可能であることを示している。靴底中間厚さの半径 は第１５Ｂ図の第５中足を基阜として（ｓ２）で示されており、第１５Ｃ図の踵 と第１５Ａ図の前足の両方を含んだ靴底のクオツドラント側面を通して一定に保 持されているから、側面厚さは踵では理論的理想安定平面よりも小さく、そして 前足ではそれよりも大きい。可能ではあるが、これは好ましい方法ではない。

同一方法は第１図、第２図、第４図から第１０図及び第１３図に記述された自然 に形造られた側面あるいは完全に形造られた設計にも当てはめることができるが 、それもまた好ましくない。更に加えて、第１５Ｄ−Ｆ図には、米国係属出願番 号第０７／２３９６６７号の断面と同様の断面を用いて、ｍ１５Ａ−Ｃ図のよう に、同−靴の中で理論的理想安定平面よりも大きいのと、小さいのとの両方の靴 底側面を有することが可能であることが示されているが、側面厚さくまたは半径 ）は第１５Ａ−Ｃ図のように一定ではなく、すなわち出願人の係属出願のように 靴底厚さに伴って直接的に変化するし、それよりもむしろ、靴底厚さにに伴って 全く間接的に変化する。

第１５Ｄ−Ｆ図に示されたように、靴底側面厚さは踵での靴底厚さより幾分小さ いものから、前足でのそれよりも幾分大きいものまで変化する。この方法は、可 能ではあるけれども、また好ましくなく、そしてクオツドラント側面付き設計に もあてはめられるが、また同様に好ましくない。

前述の靴設計は上に述べた本発明の目的を満たしている。しかしながら、前述の 説明は好適な実施例によって行われ、様々な変更や改良は添付請求項により定め られている本発明の範囲から逸脱することなく、行われることができることは技 術的に精通した人々により、明白に理解される。

ＦＩＧ、　ｉ 手続補正書（自発） 平成４年５月　７日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 請求項１ 無負荷足の自然形状に従った設計によって形成された自然外形形状を有する靴底 から構成され、理論的理想安定平面は所望の靴底厚さにより、そして個人の足表 面の自然形状により決定され、前記理論的理想安定平面は前平面断面での所望の 靴底厚さにより靴の縁で形成され、前記靴底厚さは前記理論的理想安定平面を越 えて増加し、その自然レベルを越えて安定性を増加させることを特徴とする靴用 の靴底構造。 請求項２ 前記靴底の対向縁の少なくとも一方での靴底厚さが第１厚さから少なくとも付加 厚さまで連続的に徐々に変化した厚さにより、靴底で部分的により厚くなった請 求項１に記載された靴底構造。 請求項３ 靴底厚さが徐々に変化し、少なくとも前記靴底の一部分が理論的理想安定平面に より予想された厚さよりも大きい厚さを有する請求項１に記載された靴底構造。 請求項４ 靴底は靴を着用したとき、負荷の下で裸足の自然変形に自然に密着して一致しな がら変形する一つの材料ないしはそれ以上の材料から作られた請求項１に記載さ れた靴底構造。 請求項５ 靴底厚さが前平面断面で変化する請求項１に記載された靴底構造。 請求項６ 前記靴底厚さが自然安定性をより大きくするために、理論的理想安定平面を越え て増加する請求項１に記載された靴底構造。 請求項７ 前記靴底厚さが靴底の前部から後部にかけて理論的理想安定平面に比例的に一様 に増加するようにして、理論的理想安定平面を越えて増加する請求項１に記載さ れた靴底構造。 請求項８ 前記靴底厚さが一つの前平面断面からもう一つの前平面断面へ変化するようにし て、理論的理想安定平面を越えて増加する請求項１に記載された靴底構造。 請求項９ 靴底の厚み増加量の変化は経験的に決定される請求項２に記載された靴底構造。 請求項１０ 前記厚さの変化が前記靴の外側及び中間側との間で対称的である請求項２に記載 された靴底構造。 請求項１１ 前記厚さの変化が前記靴の外側及び中間側との間で非対称的である請求項２に記 載された靴底構造。 請求項１２ 前記厚さ変化が着用者の踵の真下から始まった請求項２に記載された靴底構造。 請求項１３ 前記厚さ変化は着用者の踵の真下点から始まり、理論的理想安定平面は靴底の負 荷部分の最小厚さにより決定される請求項２に記載された靴底構造。 請求項１４ 前記厚さ変化は前平面断面において、前記外例靴底形状に沿って増加したり、減 少したりする請求項２に記載された靴底構造。 請求項１５ 無負荷足の自然形状に従った設計によって形成された自然外形形状を有する靴底 から構成され、理論的理想安定平面は前平面断面において通常は一定である所望 の靴底厚さにより決定され、前記靴底は密度変化を有し、自然安定性よりもより 大きい安定性に近い中間靴底を含み、前記中間靴底は靴底の縁に近い程、より大 きい密度の材料を、そして靴底の中心線に近い程、より小さい密度の材料を有す ることを特徴とする靴用の靴底構造。 請求項１６ 最小密度の材料は着用者の踵の真下に位置付けられ、比較的大きい密度の材料は 最小密度の前記材料に隣接して位置付けられる請求項１５に記載された靴底構造 。 請求項１７ 前記靴底が理論的理想安定平面を越えて延出した部分を有する請求項１５に記載 された靴底構造。 請求項１８ 前記密度変化が下部靴底踏面の変化によって与えられる請求項１５に記載された 靴。 請求項１９ 前記靴底の対向縁に対向安定クオッドラント部分を有する靴底から構成され、前 記クオッドラント部分は理論的理想安定平面を形成した半径よりも大きい半径に よって形成された外側縁を有することを特徴とする靴構造。 請求項２０ 無負荷足の自然形状に従った設計によって形成された自然外形形状を有する靴底 から構成され、理論的理想安定平面は所望の靴底厚さにより、そして個人の足表 面の自然形状により決定され、前記理論的理想安定平面は前平面断面での所望の 靴底厚さにより靴の縁で形成され、前記靴底厚さは理論的理想安定平面よりも減 少し、その自然レベルを越えて足運動を増加させることを特徴とする靴用の靴構 造。