JPH05500621A - 注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 注射器 発明の分野 本発明は注射器、また特に使用後の注射針による汚染又は汚染の恐れを防止し、 使用後の注射針を刺して身体か損傷を受けるのを防止し、更に１度使用した注射 器を誤って再び使用するのを防止するようにした安全な注射器に関するものであ る。

背景技術 使用した注射器による汚染の危険を最少にするため、注射針が突き抜けない重荷 重用プラスチック保管容器に、使用した注射器を入れることが行われている。こ の保管容器とその中身は廃棄工場に運ばれて、そこで焼却される。しかし、この 廃棄方法は使用から廃棄までの間に注射針か刺さる危険を解消していないので、 その効果は十分なものでない。またこの他の現在の廃棄方法は費用がかかる欠点 かある。

注射器の使用後、注射針を注射器の本体内に後退させ、成る方法でそこに注射針 を拘束する構造の注射器の設計が非常に多く試みられている。これ等の設計では 、いずれも不注意により注射針を刺して損傷を受けること及びそれに伴う接触感 染の危険を防止するため、更に１度使用した注射器を再度使用することがないよ う防止するため、使用後の注射針を覆うことをその目的にしている。多くのこれ 等の先行技術では、注射器の本体内に注射針を後退させるのを全部平で行い、し かもこのためにはプランジャと本体との間を慎重に相対移動させることを、注射 器の使用者に記憶させることを要求している。また螺旋コイルばねを使用して、 本体内にプランジャを自動的に後退させることがオーストラリヤ特許第５９３５ １３号、第５９４６３４号及び３５６７６／８９号に提案されている。本発明の 第１の要旨では注射針を注射器の本体内に自動的に後退させる代案を提案する。

プランジャを自動的に後退させる上記の先行技術では、プランジャを押込んだ状 態に保持する手の圧力を除くと、ばねが伸長した状態になろうとして直ちにプラ ンジャの復帰を開始し、同時に注射針の注射器の本体内への後退が開始される欠 点がある。このため、注射器が患者の身体から完全に去るまで、操作者か押込ま れたプランジャを意識して保持しない限り、患者の組織が傷つき、希望しないの に不随意に注射器内に患者の血液が吸引される恐れがある。本発明の第２の要旨 では注射針の注射器本体内への後退の少なくとも最初の段階で、その後退早さを 遅らせる制動手段を設ける。

発明の開示 本発明の第１の要旨によれば、本発明注射器は、本体と、この本体内に取付けた プランジャと、針ホルダと、前記プランジャの注射ストロークの後の再後退によ って針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよう注射スト一ロクの終わりに前記針ホ ルダに前記プランジャを連結する手段と、注射ストロークの後に挿入ストローク によって付勢され前記プランジャと前記針とを後退させるエネルギ貯蔵手段とを 具え、前記エネルギ貯蔵手段は前記プランジャと前記本体との間に画成した真空 室を具え、前記注射ストローク中前記プランジャの移動によって前記真空室内に 真空を発生し、注射圧力の除去後前記真空によって前記プランジャと前記針とを 後退させることを特徴とする。

本発明の第２の要旨によれば、本発明注射器は、本体と、この本体内に取付けた プランジャと、針ホルダと、前記プランジャの注射ストロークの後の再後退によ って針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよう注射ストーロクの終わりに前記針ホ ルダに前記プランジャを連結する手段と、注射ストロークの後に挿入ストローク によって付勢され前記プランジャと前記針とを後退させるエネルギ貯蔵手段とを 具え、前記本体と前記プランジャとの間に画成した空間内に弾性制動手段を配置 し、前記本体と前記プランジャとの一方に前記弾性制動手段を配置し、注射スト ローク後前記プランジャと前記針との後退を遅らせるのに十分であるか停止させ ない程度に前記本体と前記プランジャとの２　他方に前記弾性制動手段を圧着す ることを特徴とする。

ζ　本発明の第２の要旨の好適な実施例によれば、本発明の第１の要旨の真空室 の一端を画成するシール手段に一体に弾性制動手段を形成する。しかし、真空室 以外に、エネルギ貯蔵手段を−設けた注射器に弾性制動手段を適用することがで きる。

■　弾性制動手段を配置した本体とプランジャとの一方の縦方向に弾性制動手段 を動かし、本体とプランジャとの他方に加わる１　制動力を変化させるのが好適 である。所要に応じ、このように構成することにより、プランジャの注射ストロ ークの完了まで防止すべきであった真空室の作用によるプランジャの後退をここ で行わせる。

本発明の第３の要旨によれば、本発明注射器は、本体と、この本体内に取付けた プランジャと、針ホルダと、前記プランジャの注射ストロークの後の再後退によ って針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよう注射ストーロクの終わりに前記針ボ ルダに前記プランジャを連結する手段と、前記プランジャの前記本体内への最初 のストロークの際前記プランジャを前記針ホルダに連結するのに十分なたけ前記 プランジャが前記本体内に押込まれるのを防止するため前記本体又は前記プラン ジャに取付けた正手段と、前記本体又は前記プランジャに設けられ前記プランジ ャの第１ストロークの終わりには前記正手段に掛合し前記第１ストロークに続い て注射器内に注射液を入れるよう前記プランジャか最初に後退した時は前記正部 材を不作動にして次の注射ストロークの完了時に前記プランジャを前記針ホルダ に連結する掛合手段とを設けたことを特徴とする。

図面の簡単な説明 添付図面を参照して本発明を一層詳細に説明する。

第１図は右半分に使用前の状態を示し、左半分に注射ストロークの終わりの状態 と、異なる位置にある注射針とを示す、本発明の好適な実施例の注射器の線図的 縦断面図である。

第２ａ〜２ｅ図は本発明の他の好適な実施例の注射器の５個の縦断面図で、第２ ａ図は使用のため輸送する時の注射器の状態を示し、第２ｂ図は注射器内に注射 液を吸上げる状態を示し、第２ｃ図は注射器内に注射液を吸上げ、空気を追出し てまさに注射できる状態を示し、第２ｄ図は注射が終わった直後の状態を示し、 第２ｅ図は注射器の本体内に注射針を自動的に後退させた状態を示す。

第３図は注射器が狭い注射口を有する場合の本発明の他の実施例の縦断面図であ る。

第４図は注射器が広い注射口を有する場合の本発明の他の実施例の針ホルダと本 体の隣接端とを通る縦断面図である。

発明を実施する最良の方法 第１図に示す注射器は本体２と、この本体２内に取付けたプランジャ４とを具え る。環状に一連に配置した釈放自在のロック爪８によって針ホルダ６を本体２の 前端即ち内端に取付ける。このロック爪８をホルダ６の肩部１０に平素掛合させ 、ホルダ６か本体２内に後退するのを防止する。針ホルダ６の前方突出部Ｉ２を 通常の形状にし、ホルダ６に摩擦嵌着した標準の針を取付けられるようにする。

代案として、第１図の下部に示す一体ホルダ６ｂによって針を取付けられるよう にしてもよく、ホルダ６と同様に、釈放自在の爪８に一体ホルダ６ｂを協働させ る。針ホルダを本体２内に０決めするためのスリーブ１３から後方に爪８を延在 する。

プランジャ４の前端に向け、このプランジャ４によって環状移動シール１４を担 持し、本体２の内面にこのシールを摺動接触させる。シール１４は良質の密封シ ールを形成するよう意図されたものであり、本体２に対し、一連の軸線方向に離 間する環状のシール帯域を形成するような形状にシール１４を形成する。同様の 良質の環状シール１６を本体２の後端に向け、本体２に固着する。この固着シー ル１６はその内端に一連の環状のシール帯域を有し、プランジャ４の外面をシー ルする。２個のシール１４．１６の間に画成された空間１８によって真空室を構 成する。この注射器を作動させると、シール１４のシールｌ６から離れる移動に よって、真空室１８内に真空を発生し、使用後、最終的にホルダ６又は６ｂを針 とともに、本体２内に引入れる。

プランジャ４に半径方向に伸びる制動フランジ２０を設けて本体２の内面に摩擦 掛合させ、真空室１８内に生ずる真空の作用を受けて、プランジャ４が不随意に 後退するのを防止する。

制動フランジ２０は、プランジャの前端に形成された円錐楔部２２の外端縁に画 成された弾性フランジである。ニードルホルダのためのロック爪８に円錐楔部２ ２を協働させ、次に説明するように、爪８を釈放できるようにする。プランジャ の前端には、円錐楔部２２の内方に環状に配置された一連の可撓性爪２４を形成 する。針ホルダの頭部に形成した切下溝２６に掛合するような形状に可撓性爪２ ４の形状を定め、プランジャ４がその最前方位置にある時、プランジャ４に針ホ ルダを繋止できるようにする。

固定シール１６の後方に、本体２の内面に形成した内部環状座に、取外し得る止 リング２８を取付ける。正リング２８は、その外径が内部環状座の直径より大き くなるよう押圧される分割リングである。この止リング２８のための３０を内部 環状座の後方に本体２に形成する。止リング２８の内面に環状溝３２を形成し、 プランジャ４の後端に向けこのプランジャ４の外面に形成した環状リム３４をこ の環状溝３２に収容できるようにする。

この注射器にプランジャ４をその後退位置に設ける。この注射器を使用するには 、プランジャを内方に押込み、プランジャ４の前端と針ホルダとの間に画成され た流体収容室から大部分の空気を追い出す。この操作中、プランジャの挿入は止 リング２８によって制約を受ける。即ち止リング２８の後端縁かプランジャの外 端の肩部３６に掛合する。この限定位置で、止リング３２の環状溝３２はプラン ジャの突出する環状リム３４に軸線方向に一線をなして掛合し、止リング２８を 釈放可能にプランジャに連結する。止リング２８はプランジャ４が最前方位置ま で挿入されるのを防止し、即ちプランジャ４の前端の爪２４が針ホルダの頭部の 溝２６に連結されるのを防止する。ここでプランジャ４は注射器の流体室に流体 を引入れるよう後退することができる。この操作中、プランジャの制動フランジ ２０は本体２の内壁に摩擦掛合し、プランジャの挿入中、真空室１８内に生ずる 真空の作用を受けてプランジャが後退するのを防止する。上述したように、最初 の挿入ストロークの終わりに、止リング２８はプランジャに掛合し、連結される 。プランジャを引き上げて流体を室内に引き入れる際、止リング２８が内部座か ら離れるまで、止リング２８をプランジャとともに後退させる。止リングが動い て外部圧に一線になると、止リング２８の本来の弾性によって止リング２８は外 部床内で膨張する。外部圧３０の直径が大きいため、第１図の左上に示すように 、止リング２８はプランジャの環状リム３４から離れて外部圧に保持されるまで その直径を増大する。外部圧３０の外端の保持谷部３７によって、リング２８か 座に保持されてリング２８が不随意に外れるのを防止するとともに、プランジャ の噛込みか生ずるのを防止する。

必要な量の流体か流体室に引入れられると、プランジャを押圧して、通常のよう に室から空気を追い出し、流体を患者に注射する。プランジャがその注射ストロ ークの終わりに達すると、プランジャは止リング２８の影響をもはや受けない。

この時点で、止リング２８は大直径の外部圧３０内にあり、この状態では流体室 のほぼ全内容を注射できる最前進状態に向はプランジャは動くことができる。こ の注射ストローク中、真空室１８内に再び真空を生ずる。この真空は注射器の本 体の内面に摩擦掛合する制動フランジ２０によって抵抗を受ける。

内部座内に止リング２８があることによって以前に定義した停止位置を越える注 射ストロークの終わりにプランジャが近付くと、円錐楔部２２はロック爪８に接 触する。その結果、第１図の左下に示すように針ホルダの肩部１０を越えてロッ ク爪８を外方に偏向させ、注射器の本体の内面に掛合させる。同時にプランジャ の可撓性爪２４を動かして針ホルダの頭部の切下溝にスナップ掛合させ、針ホル ダをプランジャに連結する。ロック爪８の後端８ａによって剪断刃を構成し、円 錐楔部２２によってロック爪８が外方に偏向した時、注射器の本体の内面上にあ って、制動フランジ２０に接触し、このフランジの塑性変形によってフランジ２ ０を内方及び後方に偏向させる。これにより制動フランジ２０と注射器本体との 間の摩擦接触を減少させるか取り除く。プランジャの後端から手の圧力を除去し 、制動フランジ２０の塑性変形によってその制動作用が除去又は減少した時、注 射ストローク中に真空室１８内に発生した真空の作用によってプランジャ及びこ のプランジャに現在取付けている針ホルダと針とを後退させることができる。こ のプランジャの後退位置において、針は完全にプランジャの本体内に包まれ、事 故て接触するように針の一部が露出することがない。針ホルダは比較的緩やかに 可撓性爪２４に嵌着しているので、針ホルため針の先端は注射器の本体の一側に 位置し、針が本体から不随意に突出するのをスリーブ１３によって防止される。

針ホルダか作動位置にある時、この針ホルダによって開放保持される中心瞳孔構 造をスリーブ１３は有する。針ホルダかプランジャによって後退すると直ちに、 スリーブの中心瞳孔構造は収縮し又は閉じ、スリーブの中心孔は閉じ、注射器の 本体内へのいかなる接近をも防止する。

使用後、針の一部か露出しないから、この注射器を通常のプラスチックの袋に捨 てることかできる。針を捨てないにしても、汚れた針による伝染病の伝染を防止 するのを助けることができる。

第２ａ〜２ｅ図に示す注射器は本体１００と、プランジャ１０１とを具える。針 ホルダ１０２を本体１００の先端又は内端に取付ける。針ホルダ１０２の先端に 、本体１００の縦軸線に対し僅かに傾けた円筒ボス１０３を設ける。針１０４を ボス１０３に配置し、通常のＵ字状ロック金具１０５によって所定位置に保持す る。ボス１０３が傾いているから、針】０４も本体１００の縦軸線に対し傾く。

針ホルダ１０２に孔１０６を貫通し、後で説明するプランジャの適当な形状の突 起に掛合するようにした切下凹所１０７にこの孔１０６の一端を連通し、多端を 針に連通ずる。切下凹所１０７を包囲する針ホルダ１０２のフランジ１０８を本 体１００の内壁の環状リブ１０９の背後に掛合させる。複数個のばね部材１１１ を本体１００の前端から内方に突出して設け、針ホルダ１０２の周囲に掛合させ る。針ホルダ１０２のフランジ１０８か本体１００の環状リブ１０９に掛合する ことと、ばね部材１１１が針ホルダの周囲に掛合することとにより、針ホルダを 本体１００の前端に確実に設置する。後に説明するように、針ホルダがプランジ ャに掛合すると針ホルダは釈放される。

本体１００は環状リブ１０９から第２環状リブ１１３まで伸びるほぼ円筒形の孔 １１０を画成し、環状リブ１０９によって本体１００の前端の所定位置に針ホル ダを保持する。截頭円錐帯域１１４を経て円筒帯域１１５まで環状リブ１１３の 後方に本体１００はその内径を増大する。僅かに内径を増大した第２円筒帯域１ １６に円筒帯域１１５を直接連結し、本体１００の自由端１１９まで直径を外方 にテーバにしたテーバ帯域１１７にだい２円筒帯域１１６を連結する。帯域１１ ６と帯域１１７との間で、本体】００に一体に環状カラー１１８を形成する。

このカラー１１８を帯域１１６．１１７間の接合部の後方に成型して延在し、次 に折返して帯域１１６内にあるようにして内方に向く環状衝合部を形成する。薄 い可撓性のリング１２２によって接合された１対の直径的に対向する止部材１２ １を本体１００の自由端１１０に一体に成型する。正部材１２１とリング１２２ も一体に成型され、本体１００の後方に延在し、次に折返して帯域１１７内にあ るようにする。

本体２００の帯域１１５．１】６内に、弾性環状制動シール部材１２３を位置さ せる。部材１２３は一対の内方に指向する環状シール谷部１２４を具え、この谷 部１２４を部材１２３から半径方向内方に摺動させプランジャ１０１の周りにシ ール掛合させる。谷部１２４の後方に３個の制動リブ１２５を設ける。

この制動リブは他の実施例ではボスの列で置換えることかできる。制動リブ１． ２５によってプランジャ１０１に制動力を加えることかできる。部材１２３の半 径方向外面の前端に円周リブ１２６を担持する。この注射器の最初の状態では、 リブ１２６かカラー１１８の前端に衝合した状態て部材１２３は位置する。

従って、カラー１１８は部材１２３を包囲し、制動リブ１２５をプランジャＩＱ １に向は圧縮する。

本体１００の後端にその周りに直径的に対向して外方に突出する一対の指握り１ １２を形成する。

プランジャ１０１に細長い軸１２７を設け、その前端に半径方向に延在するシー ルフランジ１２８を設け、本体１００の孔１１０にシール掛合させる。プランジ ャ１０１の自由端に突起１２９を設け、針ホルダ１０２の凹所１０７に掛合させ る。突起１２９と凹所１０７との寸法を適切に定め、突起１２９か凹所１０７に 掛合した時、フランジ１３１が突起１２９に接触することによって、内方に向く フランジ］、　３１を内方及び前方に回動し、これにより針ホルダのフランジ１ ０８を後方及び内方に回動して本体１００の孔の環状リブ１０９から離間する。

プランジャ１０１の後端には拡大ヘッド１３２を設け、その前端に半径方向外方 に伸びるフランジ１３３を設ける。制動シール部材１２３をプランジャ１０１の ステム１２７上に位置させた後、プランジャの後端を加熱再形成することにより プランジャ１０１の拡大ヘッド１３２を形成するのが好適である。

使用に当たり、注射器を第２ａ図に示す状態で輸送する。プランジャ１０１は最 後退位置であり、シール部材１２３はカラー１１８で包囲されており、制動リブ １２５はプランジャ１０１の軸１２７に堅く押付けられている。

注射する流体を注射器内に入れるため、プランジャ１０１を第２ｂ図に示す位置 に押圧する。プランジャ１０１は注射器内に入るか、止部材１２１の対向面の一 対の内方に向く凹所Ｉ３４にプランジャ１０１のヘッド１３２のフランジ１３３ が掛合することによってプランジャ１０１は停止する。この掛合は、プランジャ １０１の前端の突起１２９が針ホルダ１０２の切ド凹所１０７に密接するが、ま だ掛合しない時に起きる。針は予め注射液内に挿入しているか、この注射液をプ ランジャ１０１の後退によって注射器の本体１００内に引入れる。またこのプラ ンジャの後退によって止部材１２１と注射器の本体１００との間の薄い連結をも 剪断する。次に注射器内の液体の量を調整してもよく、プランジャ１０１を押圧 して注射器から空気を除去してもよい。この時点ては、プランジャ１０１の軸１ ２７に加わる制動力は、プランジャ１０１の本体１００に対する相対的な運動に 抵抗するには十分である。プランジャ１０１のこの運動は、プランジャ１０１か 本体１００内に押圧された結果制動シール部材１２３とシールフランジ１２８と の間に発生した真空の作用を受けて生ずるものである。従って、プランジャ１０ １の本１＊１００に対する相対的な運動はこの注射器を使用する人が手によって プランジャ１０１に力を加えた時のみ生ずる。

注射を行う時は、通常のように針を患者に挿入する。この挿入は注射器の本体１ ００に対し針１０４が傾いていることによって容易である。これは少なくとも静 脈注射の場合に、針１０４が注射器の本体１００に軸線方向に一線になっている 場合よりも、患者の皮膚に対し一層便利な角度に注射器の本体１００を配置でき るからである。次にプランジャ１０１を押圧して注射液を患者に注射する。プラ ンジャのストロークの終わりに、突起１２９は針ホルダ１０２の切下凹所１０７ に掛合する。これは止部材１２１か早く抜けるため、プランジャ１０１を完全に 押圧できるからである。突起１２９か切下凹所１０７に掛合することによって、 針ホルダ１０２のフランジ１０８をを半径方向内方に引張り本体１００の環状リ ブ１０９から離す。突起１２９か切下凹所１０７に入り込むから、プランジャ１ ０１のヘッドのフランジ１３３は制動シール部材１２３の後端に掛合し、この制 動シール部材１２３を本体１００の帯域１１５内に押圧してカラーから離す。制 動シール部材１２３は帯域１１５内て半径方向に膨張できるから、プランジャ１ ０１の軸１２７に作用する制動圧力は減少する。注射器を患者から外した時、制 動シール部材１２３とシールフランジ１０８との間に生じた真空は十分な強さか ありプランジャ１０１を注射器の本体１００内にプランジャ１０１を緩やかにも どす。またプランジャ１０１は、この時点て本体との掛合からはずれている針ホ ルダ１０２をも引張り、針１０４を本体内に入れる。針ホルダ１０２が本体内に 入るから、ばね部材１１１の自由端は半径方向内方に弾発する。この結果、本体 １００の前端が現在量いているにも拘わらず、針１０４が本体１００の前端から 外へ出るのを防止する瞳孔状部をばね部材料１１１によって形成する。

注射器の本体１００内に発生した真空は、三角形のばね部材１１１によって形成 した瞳孔状部の背後に本体１００内に針１０４を引入れるのに十分な強さであり 、プランジャ１０１の軸１２７上の半径方向外方に向く指片１３５をシール谷部 １２４の少なくとも最前部の１個の背後に掛合させるのに十分な強さである。次 の２つのことによって、注射器が２度使用されるのを防止する。即ち第１に、ば ね部材１１１かあることと、針１０４が傾いていることとによって、針１０４が 本体１０１内に捕捉されていること、第２に、プランジャ１０１を押圧すること によって指片１３５により制動シール部材１２３を本体の截頭円錐帯域１１４内 に引入れて、ここで制動シール部材１２３の制動リブ１２５をプランジャ１０１ の軸１２７に堅く結合させることである。

第３図の構成は患者に１ミリリットル程度の注射を行う狭い孔の注射器に本発明 を適用した例を示す。この場合の注射器の構造と作動とは第２ａ〜２ｅ図のもの とほぼ同一であるが、異なるのは、プランジャ１０１のほぼ中間の軸１２７に取 付けた付加的シールフランジ１３６と制動シール部材との間に真空が発生するこ とである。プランジャを押込むと、軸１２７の段１３７によってシールフランジ １３６を孔１１０内に下方に動かし、シール谷部１２４とフランジ１３６との間 に真空を発生させる。注射が終わった時、この真空によってフランジ１３６を後 方に引き、このフランジ１３６によってプランジャ１０１と針１０４とを担持す る。

第４図の構成は広い孔の注射器内に位置させた針ホルダ１０２を示す。この場合 、注射器の構造と作動とは第２ａ〜２ｅ図のものとほぼ同一であるか、異なるの は、針ホルダを本体１００内に引入れた時、瞳孔状部を形成するよう内方に弾発 するばね部材を成型する必要かない。これは、一旦本体１００内に引入れた針１ ０４が注射器から再び突出するのを防止するために内方に反転するフランジ１３ ７．１３８で十分であるからである。

本発明の実施例は例として挙げたものであり、本発明はこれ等の実施例に限定さ れないこと明らかである。例えば、リブｌＯ９を用いることなく、摩擦嵌着によ って注射器の本体１００内の所定位置に針ホルダ１０２を保持してもよい。同様 に、プランジャ１０１と本体１００との間に制動作用を加える他の形状の手段を 制動リブ１２５の代わりに用いてもよい。

特表千５−５００６２１　（７） 国際調査報告 Ｉｎ＋−、ｒｎａ＋ｌｏｎ＋ｌ　Ａｐｌ　＋Ｎｅｎ　ｌ＋＋＋、ＩＣ！／Ｎ３９ ０／’−■ 東・１ ＥＰ　３２６９８３　ＢＲ８９００５０３Ｏｌ　１０３Ｂ２１８　ＪＰ　２００ ５９７２Ｌｌ！３　４９５５８６９　ＺＡ　１３９００７８７ＡＵ　３３９３３ ７８９

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．本体と、この本体内に取付けたプランジヤと、針ホルダと、前記プランジヤ の注射ストロークの後の再後退によって針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよう 注射ストーロクの終わりに前記針ホルダに前記プランジヤを連結する手段と、注 射ストロークの後に挿入ストロークによって付勢され前記プランジヤと前記針と を後退させるエネルギ貯蔵手段とを具え、前記エネルギ貯蔵手段は前記プランジ ヤと前記本体との間に画成した真空室を具え、前記注射ストローク中前記プラン ジヤの移動によって前記真空室内に真空を発生し、注射圧力の除去後前記真空に よって前記プランジヤと前記針とを後退させることを特徴とする注射器。
2. ２．前記プランジヤの端部又はその付近にこのプランジヤによって前記本体内に 担持されたシール部材と、前記針ホルダの末端に近く前記本体の端部又はその付 近にこの本体によって担持され前記プランジヤを密接包囲する他のシール部材と の間に前記真空室を延在した請求の範囲第１項に記載の注射器。
3. ３．本体と、この本体内に取付けたプランジヤと、針ホルダと、前記プランジヤ の注射ストロークの後の再後退によって針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよう 注射ストーロクの終わりに前記針ホルダに前記プランジヤを連結する手段と、注 射ストロークの後に挿入ストロークによって付勢され前記プランジヤと前記針と を後退させるエネルギ貯蔵手段とを具え、前記本体と前記プランジヤとの間に画 成した空間内に弾性制動手段を配置し、前記本体と前記プランジヤとの一方に前 記弾性制動手段を配置し、注射ストローク後前記プランジヤと前記針との後退を 遅らせるのに十分であるが停止させない程度に前記本体と前記プランジヤとの他 方に前記弾性制動手段を圧着することを特徴とする注射器。
4. ４．前記弾性制動手段を配置した前記本体と前記プランジヤとの一方の縦方向に 前記弾性制動手段を動かし、前記本体と前記プランジヤとの他方に加わる制動力 を変化させる請求の範囲第３項に記載の注射器。
5. ５．前記本体内に配置され前記プランジヤに弾性的に圧着する掛合部材を有する 弾性円筒部材を前記弾性制動手段に設け、前記プランジヤに加わる制動力を変化 させるため内径の異なる帯域間に前記本体に沿って縦方向に前記円筒部材を移動 できるようにした請求の範囲第４項に記載の注射器。
6. ６．前記注射器が注射液で満たされるまでは前記本体内に前記プランジヤを完全 に押込むのを防止するため前記本体に止手段を設けた請求の範囲第１又は３項に 記載の注射器。
7. ７．前記プランジヤが最初に押込まれた時前記プランジヤ上の掛合手段に掛合す る手段であって前記本体に形成された衝合手段を前記止手段に設け、前記プラン ジヤの次ぎの再後退によって前記衝合手段を前記本体から分離する請求の範囲第 １項に記載の注射器。
8. ８．前記プランジヤを前記針ホルダに連結する前記手段には前記プランジヤの端 部の突起と、前記針ホルダの補足切下凹所とを設けた請求の範囲第１又は３項に 記載の注射器。
9. ９．前記本体内の補足掛合手段に掛合する半径方向に伸びるフランジによって前 記本体内の所定位置に前記針ホルダを保持し、前記突起を前記切下凹所に連結し た時、前記補足掛合手段から前記フランジを釈放するよう前記連結手段を構成し た請求の範囲第８項に記載の注射器。
10. １０．前記針を前記本体内に後退させた時、前記針が通った前記本体の端部をほ ぼ閉じる瞳孔状部を形成するよう自由端が半径方向に動く複数個の指片を前記針 ホルダに隣接して前記本体に設けた請求の範囲第１又は３項に記載の注射器。
11. １１．前記針ホルダ上の針を前記注射器の縦軸線に対し角度をなして配置した請 求の範囲第１又は３項に記載の注射器。
12. １２．本体と、この本体内に取付けたプランジヤと、針ホルダと、前記プランジ ヤの注射ストロークの後の再後退によって針を前記本体内の遮蔽位置に引込むよ う注射ストーロクの終わりに前記針ホルダに前記プランジヤを連結する手段と、 前記プランジヤの前記本体内への最初のストロークの際前記プランジヤを前記針 ホルダに連結するのに十分なだけ前記プランジヤが前記本体内に押込まれるのを 防止するため前記本体又は前記プランジヤに取付けた止手段と、前記本体又は前 記プランジヤに設けられ前記プランジヤの第１ストロークの終わりには前記止手 段に掛合し前記第１ストロークに続いて注射器内に注射液を入れるよう前記プラ ンジヤが最初に後退した時は前記止部材を不作動にして次の注射ストロークの完 了時に前記プランジヤを前記針ホルダに連結する掛合手段とを設けたことを特徴 とする注射器。