JPH05500382A - 新規な潤滑剤工業用基油 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 新規な潤滑剤工業用基油 本発明は、脂肪族ジカルボン酸および対応する選択されたゲルベ（Ｇ　ｕｅｒｂ ｅｔ）アルコールをベースとする耐熱性および耐寒性の低粘度エステル油に関す る。

エステル油の歴史は、潤滑剤工業からの要求のためにより有効なエステル油が開 発されつつあったこの５０年間以上にわたる。アジピン酸、アゼライン酸および セバシン酸と脂肪族アルコールとのジエステルをベースとする航空機用タービン 合成油の第１世代は、民間および軍事用飛行機において特に、重要な役割を果た した［ビルデルゾーン（Ｍ、　Ｗｉｌｄｅｒｓｏｈｎ）　、トリボロギー・ラン ト・シュミールングステヒニク（Ｔｒｉｂｏｌｏｇｉｅ　ｕｎｄ　Ｓｃｈｍｉｅ ｒｕｎｇｓｔｅｃｈｎｉｋ）、第３２巻、第７０〜７５頁（１９８５年）および ウルマン（Ｕｌｌｍａｎｎ）。

第２０巻、第４５７〜６７１頁（１９８４年）参照］。

安価であるが、生態学的に害のある鉱物油に比較して、エステル油は、良好な粘 度／温度挙動、低い揮発性とともに高温での顕著に良好な耐荷力、および特に顕 著に低い流動点を有する。

それにもかかわらず、既知のエステル油および鉱物油の耐荷重限界を越える場合 における要求にある乗物油および工業用潤滑剤における使用に好適である新規な 合成エステル油がかなり重要である。

したがって、本発明が解決しようとする課題は、既知のエステル油に比較して、 高い粘度指数で表される改良された温度／粘度挙動、改良された低温性質、低い 蒸発損失および高１．弓１火点を有する二環基カルボン酸と一価アルコールとの 新規な合成ジエステルを提供することにある。

本発明による課題の解決は、特定のアルコール成分を選択し、このヒドロキシル 基成分の選択と特定のジカルボン酸の選択とを組み合わせて、驚（べき性質を有 する新規なエステル油を製造することによってなされる。

本発明は、ジカルボン酸と脂肪アルコールの既知のエステル化によって製造され るエステル油をベースとする高温および低温に対して安定な低粘度潤滑剤組成物 であって、エステル油が、炭素数８および／または９の脂肪族ジカルボン酸と、 炭素数１２〜２０の分岐ゲルベアルコールまたはゲルベアルコール混合物とのエ ステル化生成物を含有する潤滑剤組成物に関する。

脂肪族ジカルボン酸成分からできているエステル油の多くの例が従来技術から既 知であり、本発明にしたがってスペリン酸および／またはアゼライン酸、好まし くはアゼライン酸を選択することが基本的に既知であるとみなせるかもしれない 。

しかし、炭素数少なくとも１２〜２０であるゲルベアルコールおよびゲルベアル コール混合物から誘導されるアルコール成分の選択は、以下に示すように、本発 明の教示の中核を成すものである。ゲルベアルコールという名称は、２−アルキ ル置換１−アルカノールを意味する。これの工業的合成法は、例えば、マケメル （Ｈ。

Ｍａｃｈｅｍｅｒ）　、アンゲバンテーヘミー（Ａｎｇｅｗａｎｄｔｅ　Ｃｈｅ ｍｉｅ）　、第６４巻、第２１３〜２２０頁、ならびにディーケルマン（Ｇ。

Ｄ　ｉｅｃｋｅｌｍａｎｎ）およびハインツ（Ｈ，Ｊ、　Ｈｅ１ｎｚ）　、ｒザ ・ベイシス・オブ・インダストリアル・オレオケミストリー（Ｔｈｅ　Ｂａ５ｉ ｓｏｆ　Ｉ　ｎｄｕｓｔｒｉａｌ　Ｏｌｅｏｃｈｅｍｉｓｔｒｙ）　Ｊ　、第１ ４５〜１４’６頁（１９８８年）に詳細に記載されている。

本発明の好ましい１つの態様において、エステル油のゲルベアルコール成分は少 なくとも部分的に２−ヘキシルデカノール、２−へキシルドデカノール、２−オ クチルデカノールおよび／または２−オクチルドデカノールから誘導される。２ −へキシルデカノールの使用が特に好ましい。

実際のエステル化反応は、エステル化触媒の存在下、１モルのジカルボン酸と少 なくとも２モルのゲルベアルコールとの反応によって既知の方法で行える。反応 時に生成する水は蒸留によって除去できる。

本発明において好ましいエステル油は、４０℃において約７〜５０ｍｍ２／秒、 好ましくは約１５〜４０ｍｍ２７秒の（ＤＩＮ５１５６２に従った）動粘度を有 する。これら低い粘度値は、かなり高い分子量からすれば、ある程度、驚くべき ものである。低い分子量を有する比較できるポリオールエステル、例えば、アジ ピン酸でエステル化されたトリメチロールプロパンは、かなり高い粘度のエステ ル油を与えるからである。。

少なくとも約１５０、好ましくは少なくとも約１６０の（ＤＩ’Ｎｌ５Ｏ２９０ ９に従った）粘度指数とともに、本発明のエステル・　油は、ＤＩＮ　ＩＳｏ　 ３０１６に従ってめて、約−４０〜−６５℃、好ましくは一５５℃未満の流動点 にも反映される優れた粘度／温度挙動を示す。

低温挙動のみならず、高温挙動も重要な役割を果たす。ＤＩＮＩｓ○２５９２に 従って測定して、２５０〜３００℃、好ましくは２７０℃以上の引火点のために 、本発明の新規なエステル油は、熱にさらされることを含む用途において特に適 している。１°Ｃ／分の加熱速度で熱重量分析によってめて２００℃で０重量％ 、２５０℃で約１重量％、３００℃で約５〜１０重量％の蒸発損失も重要である 。

その好ましい潤滑性質のために、本発明のジカルボン酸エステル油は、工業的ト ランスミッンヨン油、油圧液および／または金属、プラスチックおよび繊維製品 の加工用の冷却潤滑剤における潤滑剤組成物として、ならびに前記分野のいずれ かにおける潤滑添加剤として特に適している。潤滑性を改良するために、添加剤 、例えば、酸化および腐食防止剤、分散剤、高圧添加剤、抑泡剤、金属失活化剤 を通常の有効量で使用してもよい。

実施例 ジカルボン酸エステルの一般的製造法：対応ジカルボン酸および選択されたゲル ベアルコール（わずかに過剰）を、シュウ酸スズ（Ｉ［）０．１重量％の存在下 、約１６０〜２４０℃で６〜８時間エステル化した。反応時に生成する水は留去 した。反応の終末に向かって、エステル化は同温で、より低圧で続けた。９０℃ に冷却後、湿潤漂白のために約０．５〜１％の漂白土を添加し、反応混合物を冷 却後に濾去した。

ジカルボン酸エステルの生成物性質Ａ−Ｆ　（動粘度、粘度指数、曇り点、流動 点および引火点）を表１に示す。従来から既知の潤滑剤と比較するために、表２ は対照の潤滑剤の同様の生成物性質Ａ−Ｆを示す。

表１ （注） Ａ　ＤＩＮ　５１５６２に従つた４０℃での動粘度（ｍｍ２／秒）Ｂ　ＤＩＮ　 ５１５６２に従った１００℃での動粘度（ｍｍ２／秒）ＣＤＩＮ　ＩＳＯ２９０ ９ニ従ツタ粘度指数（Ｖｌ）Ｄ　ＤＩＮ　ＩＳＯ３０１５に従った曇り点（’Ｃ ）Ｅ　ＤＩＮ　ＩＳＯ３０１６に従った流動点（℃）Ｆ　ＤＩＮ　ＩＳＯ２５９ ２に従った引火点（’Ｃ）表２ （注） Ａ　ｏＩＮ　５１５６２に従った４０℃での動粘度（ｍｍ２／秒）Ｂ　ＤＩＮ　 ５１５６２に従った１００℃での動粘度（ｍｎｉ２／秒）ＣＤＩＮ　ＩＳＯ２９ ０９に従った粘度指数（ＶＩ）Ｄ　ＤＩＮ　ＩＳＯ３０１５に従った曇り点（℃ ）Ｅ　ＤＩＮ　ＩＳＯ３０１６に従った流動点（’Ｃ）Ｆ　ＤＩＮ　ＩＳＯ２５ ９２に従った引火点（℃）表１に記載した本発明のエステル油は、驚（べきこと に、優れた低温性質とともに、粘度一致対照化合物、特に鉱物油よりもずっと高 り弓１火点を有している。アジピン酸およびセバシン酸などの脂肪族ジカルボン 酸をベースとする同様の分子量または高い分子量の対照のエステル油は、本発明 のエステル油の低温性質と接近した性質を持たない。

国際調査報告 国際調査報告 ＥＰ　９００１４０４ Ｓ＾　３９Ｂ０７

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．ジカルボン酸と脂肪アルコールのエステル化によって製造されるエステル油 をベースとする高温および低温に対して安定な低粘度潤滑剤組成物であって、エ ステル油が、炭素数８および／または９の脂肪族ジカルボン酸と、炭素数１２〜 ２０の分岐ゲルベアルコールまたはゲルベアルコール混合物とのエステル化生成 物を含有する潤滑剤組成物。
2. ２．エステル油の脂肪族ジカルボン酸成分がスベリン酸および／またはアゼライ ン酸から誘導されている請求の範囲第１項記載の潤滑剤組成物。
3. ３．エステル油のゲルベアルコール成分が少なくとも部分的に２−ヘキシルデカ ノール、２−ヘキシルドデカノール、２−オクチルデカノールおよび／または２ −オクチルドデカノールから誘導されており、２−ヘキシルデカノールの使用が 好ましい請求の範囲第１項または第２項に記載の潤滑剤組成物。
4. ４．４０℃において約７〜５０ｍｍ２／秒、好ましくは約１５〜４０ｍｍ２／秒 の（ＤＩＮ５１５６２に従った）動粘度、および少なくとも約１５０、好ましく は少なくとも約１６０の（ＤＩＮＩＳＯ２９０９に従った）粘度指数を有する請 求の範囲第１〜３項のいずれかに記載の潤滑剤組成物。
5. ５．約−４０〜−６５℃、好ましくは−５５℃未満の（ＤＩＮＩＳＯ３０１６に 従った）流動点を有する請求の範囲第１〜４項のいずれかに記載の潤滑剤組成物 。
6. ６．２５０〜３００℃、好ましくは２７０℃以上の（ＤＩＮＩＳＯ２５９２に従 った）引火点を有する請求の範囲第１〜５項のいずれかに記載の潤滑剤組成物。
7. ７．工業的トランスミッション油、油圧液および／または金属、プラスチックお よび繊維製品の加工用の冷却潤滑油としての、ならびに前記分野のいずれかにお ける潤滑添加剤としての請求の範囲第１〜６項のいずれかに記載の潤滑剤組成物 の使用。