JPH0549709U - 塵芥収集車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】塵芥収容箱の排出板の背面側に留まった塵芥を
安全に掃除ができるようにする。 【構成】塵芥収容箱１の排出板４を格納した状態におい
て、排出板４背面と支持脚７間に対応する塵芥収容箱１
の側壁に掃除口８を設け、この掃除口８に取付けた開閉
蓋１０の開放時には排出板４が作動しないようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は塵芥収容箱内に排出板を内装した塵芥収集車の分野で利用されるもの である。

【０００２】

【従来の技術】

塵芥収容箱内に排出板を内装した塵芥収集車においては、排出板を前後作動さ せるためのシリンダを収容箱前部と排出板背面との間に設けている。 このため収容箱前部と排出板背面と収容箱両側壁とによりシリンダの取付室が 形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで前記取付室には収容箱と排出板との隙間から洩れた塵芥が溜まるが、 この取付室には収容箱前部と車両のキャブとの隙間が狭いため手が入らず、溜ま った塵芥を取り除くことができなかった。 そこで本考案は、取付室に溜まった塵芥を安全に掃除できる塵芥収集車を提供 するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、塵芥収集箱内に内装した排出板と、この排出板背面に設けられ排出 板を支持する支持脚とを前記収容箱前部と排出板背面間に設けたシリンダにより 後方作動させて収容箱内に収容した塵芥を排出させるようにした塵芥収集車にお いて、前記排出板を格納した状態において少なくとも排出板背面と支持脚との間 に対応する収容箱の側壁に掃除口を設け、この掃除口には開閉蓋を取付け、前記 開閉蓋の開放時には排出板の作動を不能とする制御手段を設けてなることを特徴 とすることである。

【０００５】

【作用】 排出板前方の塵芥収容箱に塵芥が溜まると開閉蓋を開放し、掃除口より手を入 れて溜まった塵芥を取り除く。 このとき、誤って排出板が作動すると、排出板背面の支持脚が手に当たって怪 我をするが、制御手段により排出板の作動を不能としているので排出板が作動す ることはない。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面にて説明すると、図１において、１は車体２上に搭載し た塵芥収容箱で、この収容箱１の後端開口部には塵芥押込装置（図示せず）を内 装したパッカ−３が傾動可能に連結されている。 ４は前記収容箱１に内装され、格納された状態の排出板で、この排出板４背面 と収容箱１前部との間に設けたシリンダ５により収容箱１内を前後に作動するよ うになっており、排出板４背面を収容箱１前部と収容箱１両側壁１６、１６とに より前記シリンダ５を取付ける取付室６が形成されている。

【０００７】 ７は排出板４を支持するために、排出板４背面に設けたＬ字状の支持脚である 。 第２図と第３図とにおいて、８は前記取付室６の側壁１ｂに穿設した掃除口で 、この掃除口８にはヒンジ９を介して開閉蓋１０が開閉自在に取付けられており 、固縛装置１１、１１にて固縛するようにしてある。

【０００８】 １２は取付室６の側壁１ｂに取付けた近接スイッチで開閉蓋１０に取付けられ たマグネット１３が接近していると通電し、離れると非通電となるようにしてあ る。 次に第４図において、主回路１４、１４間には前記近接スイッチ１２とリレ− Ｒを介装した第１回路１５と、リレ−スイッチｒとａ点とｂ点を有する選択スイ ッチ１６を介装した第２回路１７と、選択スイッチ１６より並列に設けられ、シ リンダ５を伸長させるソレノイドＳ１を介装した第３回路１８と、シリンダ５を 縮小させるソレノイドＳ２を介装した第４回路１９とが設けられており、前記近 接スイッチ１２とリレ−Ｒとリレ−スイッチｒとで制御手段を形成している。

【０００９】 前記制御手段は排出板を作動不能にするものであればエンジンを停止させても よく、動力取出装置を断にしてもよい。 本考案は前記の如き構成で次に作用について説明すると、パッカ−３に投入さ れた塵芥は押込装置にて収容箱１に収容される。 収容箱１内の塵芥を排出するには、まずパッカ−３を１点鎖線のように傾動さ せて、選択スイッチ１６をａ点に接続するとソレノイドＳ１が励磁されてシリン ダ５が伸長し、排出板４が格納状態より、後退して収容箱１の後端開口部より塵 芥が排出される。

【００１０】 ところで塵芥の投入時や排出時には、塵芥が収容箱１と排出板４との隙間から 洩れて取付室６に溜まる。 取付室６に溜まった塵芥を取り除くには、まず固縛装置１１、１１を解除して 開閉蓋１０を開き、掃除口８より手を入れて塵芥を取り除く。 このとき誰かが誤って選択スイッチ１６をａ点又はｂ点に接続したとしても開 閉蓋１０が開いていることから、マグネット１３は近接スイッチ１２から離れて おり、近接スイッチ１２は開となり非通電なのでリレ−Ｒは非励磁で、リレ−ス イッチｒは開で非通電なのでソレノイドＳ１、Ｓ２は励磁されず、シリンダ５が 作動することなく、排出板４が作動することがないので安心して塵芥を取り除く 作業が行なえる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の如く本考案は排出板背面と支持脚との間の塵芥収容箱の側壁に設けた開 閉蓋を開くと排出板の作動を不能にしたので、排出板より洩れた塵芥を安全に取 り除くことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の塵芥収集車の全体図である。

【図２】開閉蓋の詳細図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】電気回路図である。

【符号の説明】

１ 塵芥収容箱 ４ 排出板 ５ シリンダ ６ 取付室 ７ 支持脚 ８ 掃除口 １０ 開閉蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 塵芥収集箱内に内装した排出板と、この
   排出板背面に設けられ排出板を支持する支持脚とを前記
   収容箱前部と排出板背面間に設けたシリンダにより後方
   作動させて収容箱内に収容した塵芥を排出させるように
   した塵芥収集車において、前記排出板を格納した状態に
   おいて少なくとも排出板背面と支持脚との間に対応する
   収容箱の側壁に掃除口を設け、この掃除口には開閉蓋を
   取付け、前記開閉蓋の開放時には排出板の作動を不能と
   する制御手段を設けてなる塵芥収集車。