JPH0549660B2 - - Google Patents

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JPH0549660B2
JPH0549660B2 JP3254384A JP3254384A JPH0549660B2 JP H0549660 B2 JPH0549660 B2 JP H0549660B2 JP 3254384 A JP3254384 A JP 3254384A JP 3254384 A JP3254384 A JP 3254384A JP H0549660 B2 JPH0549660 B2 JP H0549660B2
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JP
Japan
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phenylalanine
mandelic acid
optically active
acid
complex
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JP3254384A
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English (en)
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JPS60178850A (ja
Inventor
Yasuhisa Tashiro
Shigeru Aoki
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/634,228 priority patent/US4542236A/en
Priority to ES534737A priority patent/ES534737A0/es
Priority to EP84305219A priority patent/EP0133053B1/en
Priority to DE8484305219T priority patent/DE3460892D1/de
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性フエニルアラニンの製造方法
に関し、より詳しくは、塩酸、C3〜C5の脂肪酸、
低級脂肪族オキシ酸、又は低級脂肪族ジカルボン
酸を含有する水性溶媒中でDL−フエニルアラニ
ン・光学活性マンデル酸複合体を光学分割し、得
られる光学活性フエニルアラニン・光学活性マン
デル酸複合体から該マンデル酸を除去することを
特徴とする光学活性フエニルアラニンの選造法に
関する。
本発明方法によりDL−フエニルアラニンを光
学分割すると従来法に比較して分割母液量を約1/
2〜1/5にすることができるので、工業的に極めて
有利な方法である。
DL−フエニルアラニンを光学活性マンデル酸
で光学分割する方法はすでに知られている〔日化
誌92(11)999〜1002(1971)〕。しかし公知の方法につ
いて本発明者らが追試したところフエニルアラニ
ン・マンデル酸複合体の水に対する溶解度がフエ
ニルアラニンに換算すると2.6%と極めて低いた
め、得られる光学活性フエニルアラニン・マンデ
ル酸複合対の分割母液に対する割合は極めて低
く、工業的には極めて不利であることが判明し
た。
そこで本発明者らは上記の欠点を改善すべく検
討した結果、塩酸、C3〜C5の脂肪酸、低級脂肪
族オキシ酸、又は低級脂肪族ジカルボン酸を含有
する水性溶媒中で、DL−フエニルアラニン・光
学活性マンデル酸複合体は分解することなく光学
分割され、又それらの酸性化合物を使用しない場
合に比べて分割母液量を1/2〜1/5に減らすことが
できることを見い出した。
本発明は上記知見に基づき完成されたものであ
る。
本発明方法を実施するには例えば次のようにす
ればよい。すなわち、塩酸、C3〜C4の脂肪酸、
低級脂肪族オキシ酸、又は低級脂肪族ジカルボン
酸を含有する水性溶媒中にDL−フエニルアラニ
ン及び光学活性マンデル酸を溶解させてDL−フ
エニルアラニン・光学活性マンデル酸複合体を生
成せしめ、その後その溶液を冷却するか、又は必
要に応じて濃縮するかなどにより難溶性の複合体
を選択昌析させ、固液分離し、得られた光学活性
フエニルアラニン・光学活性マンデル酸複合体を
イオン交換樹脂処理又は中和等の方法により分解
し、マンデル酸を除去することにより光学活性フ
エニルアラニンが得られる。
本発明において使用されるC3、C4の脂肪酸と
してはプロピオン酸、酪酸、などの胞和脂肪酸、
アクリル酸、クロトン酸、ビニル酢酸などの不胞
和脂肪酸などが、低級脂肪族オキシ酸としては乳
酸などが、又、低級脂肪族ジカルボン酸としては
シユウ酸、マロン酸などの飽和脂肪族ジカルボン
酸やマレイン酸などの不飽和脂肪族ジカルボン酸
などがあげられる。これらの酸はナトリウム、カ
リウムなどとの塩としても利用しうる。
これらの酸の使用量は使用する溶媒に溶解する
範囲なら特に制限なく、例えばこれらの酸の濃度
が20〜90%である溶媒を使用しうる。
又、塩酸を使用する場合、その使用量はDL−
フエニルアラニンに対し例えば2倍モル未満、好
ましくは0.2〜1.6倍モル、さらに好ましくは0.6〜
1.2倍モル程度である。
本発明で使用する溶媒としては、上記の各種酸
及びフエニルアラニン・マンデル酸が溶解しかつ
溶媒中でフエニルアラニンとマンデル酸が複合体
を形成するものであれば特に制限はないが工業的
な実施を考慮すると水が最も好ましい。
DL−フエニルアラニン・光学活性マンデル酸
複合体を生成せしめる際のフエニルアラニンとマ
ンデル酸の使用割合はフエニルアラニンに対しマ
ンデル酸を0.1倍当量以上、好ましくは0.5〜6倍
当量、さらに好ましくは1〜3倍当量程度である
が、添加する酸性化合物の使用量により適宜定め
る。
複合体を生成させる際の温度は0℃以上であれ
ば特に制限はないが、50℃ないし溶媒の沸点の範
囲が好ましい。
晶析温度は使用する溶媒の沸点以下であれば特
に制限はないが、0℃ないし50℃の範囲が好まし
い。
光学活性複合体の晶析に際しては特に種晶を加
える必要はないが晶析をすみやかにするために微
量の種晶を加えても何ら差支えない。
得られた光学活性複合体が光学的に未だ純粋で
ない場合は必要に応じ再結晶等により容易に純粋
な複合体を得ることができる。
得られた光学活性複合体から光学活性フエニル
アラニンの単離は、公知の方法により行うことが
できる。例えば、光学活性フエニルアラニン・光
学活性マンデル酸複合体の水溶液を苛性アルカリ
で中和し、目的とする光活性フエニルアラニンを
析出させ、次いで取するか又は光学活性複合体
の水溶液を強酸性イオン交換樹脂に通じ、水洗し
た後アンモニア水で溶出し、溶出液を濃縮し、析
出した結晶を取することによつて容易に行うこ
とができる。
本発明で得られる光学活性フエニルアラニンの
うちL−体はアミノ酸輪液の1成分として又合成
甘味剤の原料として、又D−体は医薬品原料等と
して有用である。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 DL−フエニルアラニン29.0g、L−マンデル
酸32.0gを80%プロオン酸113.3gに70℃にて加
熱溶解後25℃まで2.5時間を要して冷却した。
50℃にてL−フエニルアラニン・L−マンデル
酸複合体0.03gを接種し、25℃で2時間放置し、
析出結晶をろ取し、水で結晶を洗浄し、乾燥する
ことによりL−フエニルアラニン・L−マンデル
酸複合体20.2gを得た。この結晶10.0gを水60.0
mlに加熱溶解し、20%水酸化ナトリウム6.0gを
加え、PH6.0に中和した。析出結晶を過し水で
結晶を洗浄、乾燥することによりL−フエニルア
ラニン4.0g(〔α〕20 D−33.1°(C=2、H2O))光
学純度95.0%を得た。
実施例 2 DL−フエニルアラニン38.7g、D−マンデル
酸42.7gを50%マロン酸113.3gに70℃にて加熱
溶解後、25℃まで2.5時間を要して冷却した。
50℃にてD−フエニルアラニン・D−マンデル
酸複合体0.03gを接種し、25℃で2時間放置し、
析出結晶をろ取し、水で結晶を洗浄し、乾燥する
ことによりD−フエニルアラニン・D−マンデル
酸複合体25.0gを得た。以後実施例1と同様に処
理したところD−フエニルアラニン10.0g(〔α〕
20 D+31.6°(C=2、H2O)光学純度91.3%)を得
た。
実施例 3 DL−フエニルアラニン29.0g、L−マンデル
酸32.0gを80%乳酸113.28gに70℃にて加熱溶解
後、25℃まで2.5時間を要して冷却した。
50℃にてL−フエニルアラニン・L−マンデル
酸複合体0.03gを接種し、25℃で2時間放置し、
析出結晶をろ取し、水で結晶を洗浄し、乾燥する
ことによりL−フエニルアラニン・L−マンデル
酸複合体19.2gを得た。以後実施例1と同様に処
理したところL−フエニルアラニン7.7g(〔α〕
20 D−30.6°(C=2、H2O)光学純度88.7%)を得
た。
実施例 4 DL−フエニルアラニン38.7g、L−マンデル
酸42.7gを30%マレイン酸113.3gに70℃にて加
熱溶解後、25℃まで2.5時間を要して冷却した。
42℃にてL−フエニルアラニン・L−マンデル酸
複合体0.03gを接種し、25℃で2時間放置し、析
出結晶をろ取し、水で結晶を洗浄し、乾燥するこ
とによりL−フエニルアラニン・L−マンデル酸
複合体18.8gを得た。以後実施例1と同様に処理
したところL−フエニルアラニン7.5g(〔α〕20 D
−31.7°(C=2、H2O)光学純度91.6%)を得た。
実施例 5 DL−フエニルアラニン33.1g、D−マンデル
酸36.6gを1.4%塩酸水溶液312.2gと混合し75℃
にて加熱溶解後、27℃まで冷却した。60℃にてD
−フエニルアラニン・D−マンデル酸複合体0.08
gを接種し27℃にて2時間放置し、析出結晶をろ
取し水で結晶を洗浄し乾燥することによりD−フ
エニルアラニン・D−マンデル酸複合体19.5gを
得た。
得られた複合体を実施例1と同様に処理してL
−フエニルアラニン7.8gを得た。
比旋光度 〔α〕20 D=−31.7°(C=2、H2O) 光学純度 91.6% 参考例 1 水100mlにDL−フエニルアラニン33.1g、L−
マンデル酸73.2gを加え80〜90℃に昇温したが均
一に溶解しないため水を徐々に追加した。775ml
の水を追加した時点で溶解した。これを実施例1
と同様に除去に冷却し、途中0.27gのL−フエニ
ルアラニン・L−マンデル酸複合体の種晶を添加
し、更に冷却して約3時間後30℃とした。これを
過水洗後乾燥して52.94gのL−フエニルアラ
ニン・L−マンデル酸複合体(モル比フエニルア
ラニン:マンデル酸=1:1)が得られた。
このものを実施例1と全く同様に処理し21.2g
のL−フエニルアラニンが得られた。
比旋光度 〔α〕20 D=−28.9°(C=2、H2O) 光学純度 84.10%

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩酸、C3〜C4の脂肪酸、低級脂肪族オキシ
    酸、又は低級脂肪族ジカルボン酸を含有する水性
    溶媒中でDL−フエニルアラニン・光学活性マン
    デル酸複合体を光学分割し、得られる光学活性フ
    エニルアラニン・光学活性マンデル酸複合体から
    該マンデル酸を除去することを特徴とする光学活
    性フエニルアラニンの製造法。
JP3254384A 1983-08-02 1984-02-24 光学活性フエニルアラニンの製造法 Granted JPS60178850A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3254384A JPS60178850A (ja) 1984-02-24 1984-02-24 光学活性フエニルアラニンの製造法
US06/634,228 US4542236A (en) 1983-08-02 1984-07-25 Process for preparing optically active phenylalanine
ES534737A ES534737A0 (es) 1983-08-02 1984-07-31 Procedimiento para la preparacion de fenilalanina opticamente activa
EP84305219A EP0133053B1 (en) 1983-08-02 1984-07-31 Process for preparing optically active phenylalanine
DE8484305219T DE3460892D1 (en) 1983-08-02 1984-07-31 Process for preparing optically active phenylalanine

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JPS60178850A JPS60178850A (ja) 1985-09-12
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